2chまとめ・読み物・長編・名作/2MONKEYS.JP

2chまとめ・読み物・長編・名作をまとめています。昔の2ちゃんねるの面白いスレやおすすめスレ、画像ネタなどの2chまとめサイトです。5ちゃんねるまとめ。

    タグ:信じようと信じまいと

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    1 : 名無しさん@おーぷん : 19/08/19(月)14:50:25 ID:
    店の前の空き地が焼けた。

     煙草の火が種火らしい。

     クローバーが沢山育っていたのを覚えて 
     いる。
     焼き跡には四つ葉のクローバーだけが無傷
     で佇んでいた。
     気味の悪いことは続くもので、今日も今日とて変な客が来た。
     その前髪の長いお客さんは、文庫本の中に紛らわせて題名のない本を置いていった。

    「この本、なんです?」
     私の質問には、一切応えるつもりがないのか
    「処分するなら、そちらにお任せします」

     そう言って店を去っていった。
     狭い路地の一角で古本屋を細細とやっていると、人目を避けたい本があつまることがある。
     題名も中身も真っ白の本。
     捨てるには物珍しい一品で、カウンターの隅にしばらく置いておくことにした。

    「四つ葉のクローバーでも挟んでみるかね」 

     次の日、写真屋の兄ちゃんが店に来た。

    「先週の町内会の集合写真焼けましたよ」
    「わざわざ悪いね」
    「そういや、ここらでしつこいセールスマンが出てるらしいで。ほれ、これが名刺」

     誇張を着飾った兄ちゃんは、お得意の営業スマイルに腰を曲げ、不自然にお尻を突出す。
    「貰っておくよ。私も歳だから気をつけるとする」
     心にも無いことを此方もお得意の営業スマイルで返す。
     二人してニヤニヤと笑いながら、私はカウンターの本を開いて、写真と名刺を挟もうとした。
     
    「クローバー?」
    「前の持ち主だな」

     無益に続く白紙のページ。丁度真ん中に当たるページに、"三つ葉"のクローバーが挟まっていた。
     写真を挟むことは遠慮した。
     名刺だけを挟んだ。
     あれからあの本は倉庫の奥にしまっている。
     セールスマンが焼身自殺をしたと聞いたあの夜から、体を巡る興奮と後悔が離れない。

     今も捨てられずにいる。
    no title


    夏やし短い不気味なお話 →続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    1 : 名無しさん : 14/03/24(月)18:26:44 ID:
    ※「ロア」とは?

    <形式面>
    ・「信じようと、信じまいと―」で始まり、「信じようと、信じまいと―」で終わる。
    ・「信じようと、信じまいと―」と本文の間には1行空行を入れる。連投の場合は、
     終わりの「信じようと、信じまいと―」をつけるのは最後のレスのみ。
    ・本文は必ず4行。1行は40文字前後。文章は簡潔で、3~6文程度。

    <内容面>
    ・常識ではあり得ない奇妙な話でありながら、噂話や都市伝説のように、
     もしかすると本当かもと思わせる程度の現実味、客観性を持つ。
     (↑ポエム、体験談との違い)
    ・一見、有名な話として知られていそうに思えるが、今までに誰も聞いたことがない
     話である。
     (↑トリビアとの違い)
    ・時代、地域、人物など、ある程度の具体性がある。
     (↑普通の都市伝説との違い)
    no title

    「信じようと、信じまいと」 ロア in おーぷん2ちゃん →続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    1 : 名無しさん@おーぷん : 2017/06/22(木)11:50:10 ID:
    信じようと、信じまいと-

    1986年1月に、福岡県の民家で惨殺死体が発見された。
    死体は損傷が激しく「まるで強い酸か何かで溶かそうとした」かのようであったと言う。
    死体のあった民家も特殊な構造で、全ての部屋が1本の廊下でつながっている造りであった。
    ちなみに死体の発見された場所はキッチン、以前住んでいたこの家のデザイナーも同様の死体で発見されている。

    信じようと、信じまいと―
    no title

    こういうロアめっちゃ好きなんやが【信じようと、信じまいと―】 →続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    1:03/08/24 02:56 ID:
    信じようと、信じまいと―

    ドイツのアイゼナハ地方に生きている館があったという。
    入るたびに部屋の位置や廊下の形が変わるのだそうだ。
    1972年、大学の調査隊が訪れた際、学生の一人が誤って壁を傷つけてしまった。
    すると、大きなさけび声に似た音が館に響き、それ以降不思議な現象はおきなくなったという。

    信じようと、信じまいと―【ロア初代】 →続きを読む

    このページのトップヘ