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    カテゴリ: オカルト・怖い話・ミステリー

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    56:2010/08/03 07:09:54 ID:
    深夜十一時。僕と友人のKは、今はもう使われていないとある山奥の小学校にいた。
    校庭。グランドには雑草が生え、赤錆びた鉄棒やジャングルジム、シーソー。
    現在は危険というレッテルを貼られた回転塔もあった。
    僕とKはこの小学校に肝試しに来たのだった。
    本当はもう一人、Sという友人も来る予定だったのだが、あいにく急な用事が入ってしまった様で、二人で行くことになった。
    野郎二人で肝試しとは別の意味でぞっとするが、
    このKと言う奴は、幽霊を見るためなら他の条件が何だろうとお構いなしなのだ。ただ一つの条件を除いて。
    「……だってよー。一人じゃ『見た』っつっても誰も信じてくれねえじゃん?」
    もっともらしい理由だが、僕は知っている。こいつは実は怖がりなのだ。
    それでもって熱狂的なオカルトマニアで、心霊スポット巡りが趣味なのだ。
    しかしそんなKのおかげで、僕は普通なら見ることの出来ないものもいくつか見てきた。
    「Sのヤロウ正解だったなー、ここハズレだわ」
    「うーん……、確かにね。物音ひとつしなかったしなあ」
    ハズレならハズレでそれは有難いのだが、僕だって怖いものは怖い。でも興味はすごくある。
    6・4で見たいけど見たくない。分かるだろうかこの心理。

    というわけで、僕らはさっきまで学校内をウロウロしていたのだが、
    あいにくここで自殺したと言う生徒の幽霊は見ることが出来なかった。
    懐中電灯を消したり、わざと別々に行動したり、音楽室も理科室も怖々覗いたのだけれど、結局、何も出なかった。
    時間が悪かったのか、それともKが「くおらー、幽霊でてこいやーっ!」などと怒鳴りながら探索してたせいだろうか。
    そうして、僕らは幾分がっかりしながら、小学校のグランドに出たのだった。

    「あんたがたどこさ」【ホラーテラー】 →続きを読む

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    476:2010/07/31 03:20:23 ID:
    それは蛙とコオロギの鳴き声が響く、夏もおわりかけたある夜の出来事だった。
    「……この家だってよ。出るって有名な家」
    僕とKはその二階建ての一軒家を、周りをぐるりと囲む塀の外から眺めていた。
    風は存外に冷たく、そういう季節はもう過ぎたのだと感じる。
    なのに、僕らはまた肝試しに来てしまっていた。僕とKとS、いつものメンバーだ。
    発案者はKだ。奴のオカルト熱は季節に関係なく、いつでも夏真っ盛りらしい。
    「二階あたりに女の霊が出るって噂。今はー……見えねえけどな。窓に映るらしいぜ」
    Kの言葉に、僕は二階の窓を懐中電灯で照らした。
    Sはというと、道の脇に停めた車から出てこず、運転席側の窓から右肩と頭だけを出して、つまらなそうに家を眺めていた。
    「おいS、出てこいよ。なに一人だけ車乗ってんだよおめーはよ」とKが言う。
    Sは大きなあくびで返す。
    「……さみーんだよ。それに、誰がここまでずっと運転してきたと思ってんだ。……俺は寝るぞ」
    Sはそう言って、車の中に引っ込み窓を閉めてしまった。
    「Tシャツ一枚で来た奴がわりーんだよ」と Kが、かかか、と笑う。
    でも確かに今日の夜は存外冷える。

    「吊る這う轢かれる」【ホラーテラー】 →続きを読む

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    94:2008/05/24(土) 21:49:03 ID:
    今日の朝とんでもない目にあった。
    昨日の夜に俺、A、Bの3人で遊んでて、俺が「今日なにする?」って言ったら
    Bが「飲みにいく?」とか言って皆賛成したんだ
    それで飲みに行って色々世間話をしたりしてた
    飲んでたのは俺、Aの2人でBは車運転するから飲んでなかった
    1時間半くらい飲んでたかな。それでその場を後にした

    「事故」【洒落怖】 →続きを読む

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    1:2014/09/23(火) 17:46:53.45 ID:
    タイトル通り。

    書き溜めしてあるから、
    良かったら聞いてくれると嬉しい。

    嫌な奴にお手製の呪いをかけたら全部返ってきた話。 →続きを読む

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    963:2013/07/11(木) 21:58:09.01 ID:
    実家が葬儀用具の卸売をやってた。親父が確か4代目だか3代目。
    俺は長男で跡継ぎだったんだけど、経営が傾いていたことと、
    俺自身そんなに継ぐつもりもなかったので、親父が脳溢血で死にかけたのを機に会社を畳んだんだ。

    寺とか神社とか、葬儀会社とかの直接な仕事じゃないとはいえ、
    やっぱり人の死で稼ぐ商売、心霊的な話はチラホラ親父から聞かされてきたし、
    たまーに俺も体験することがあったんだけど、その中で一番ヤバイ話。


    会社を畳むことが決まって、家族で色々と片づけてた時だ。
    事務所は親父の生家(随分前から住んではいないけど)だったから、
    会社の在庫やら親父、おばさんの私物やらが沢山あった。
    で、まだ使えそうだけど俺たちは使わないし、とはいえ捨てるのも勿体ない、
    みたいなものを表に出して、欲しい人に持っていってもらおうって事になったのね。

    住宅地だとたまにあると思う。
    玄関に段ボールを置いて
    「ご自由にお持ちください」
    って、アレ。

    「葬儀用具屋」【洒落怖】 →続きを読む

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    1:2014/09/06(土) 16:05:25.24 ID:
    実際に降りてないし、一瞬の出来事だったから気の迷いかもしれないけど書いてみようと思う。

    不思議な駅を通過した →続きを読む

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    776:2010/07/29 22:05:13 ID:
    僕が小学校低学年の頃の話だ。

    学校も終わり、僕は一人帰り道を歩いていた。
    そして、ふとした何気ない思い付きから、今日は別のルートで家まで帰ろうと決めた。
    いつもは使わない、人通りの少ない山沿いの道。
    家までは大分遠回りだけど、僕は随分楽しげに歩いていた記憶がある。
    昔はそういう無意味なことに楽しさを見い出す子供だったのだ。

    さて、そんないつもと違う帰り道。僕はふと、ある不思議なものを見つけた。
    車一台分の幅しかない道、進行方向に対して左は林で、右は小さな池だったのだけど、
    その右の池から、何やら白く細いものが空に向かって伸びていた。
    その時の僕が『空に向かって伸びている』と思ったのは、単純な話、空に何にもなかったからだ。
    木々の枝が伸びているわけじゃない。飛行機が、鳥が飛んでいるわけでもない。
    最初、僕は煙かなと思った。でも水のある池から煙というのもおかしい。
    別に水面に浮かぶ水草が燃えているわけでもないようだった。
    ガードレールに腕を乗せ、僕はその白い細い物体をじっと見つめた。
    それはどうやら、糸の様だった。白い糸だ。
    僕は白い糸を辿って空を見上げた。
    白い糸は上空に行けばいくほど、空に点在していた雲と同化して見えなくなる。
    天へと伸びる糸。
    当然、不思議だなあと思った。

    「くもの糸」【ホラーテラー】 →続きを読む

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    224:2010/07/28 06:47:43 ID:
    「なあ、お前ら『首あり地蔵』って知ってるか?」
    数年前の話になる。僕らは当時大学三年生だった。季節は夏。大学の食堂で三人、昼飯を食べていた時だ。
    怪談好きなKが、雑談のふとした合間に話しだしたのが、そもそもの始まりだった。
    「首あり地蔵ってお前、そりゃ普通のお地蔵様だろ」
    僕の隣に座って味噌汁を飲んでいたSが、馬鹿にしたように言う。
    KとSと僕。Kはカレーの大盛りで、Sはシャケ定食で、僕は醤油ラーメン。いつものメニュー、いつものメンバーだった。
    でも確かに『首なし地蔵』だったならば、はっきりとは思い出せないが、何かの怪談話で聞いたことがあるかもしれない。
    話のネタにもなるだろう。
    しかし、Kは『首あり地蔵』と言ったのだ。
    Sの言う通り、それは首のある普通のお地蔵様だ。
    「ちげぇんだよ。あのな、その地蔵の周りには、もう五体地蔵があってな。
     『首あり地蔵』の一体以外は、全部頭がねえんだってよ」
    なるほど。だから『首あり地蔵』か。
    僕はその様子を想像してみた。六体の地蔵の内、一体だけにしか首が無い。
    「ねえ、何でそうなってんの?」
    「それがな、その一体だけ首のある地蔵が、他の地蔵の首をチョンパしたっつう話なんだよ。これが」
    そう言ってKは舌を出し、スプーンで自分の首を掻っ切る仕草をした。
    「でも、そんなことして、地蔵に何の得があるんだよ」
    「さあ?知らねえよ。お供えモン独り占めしたかったとかじゃね?」
    Kがそう答えると、Sが、ごほっごほっ、と咳をした。
    それからポケットティッシュを取り出し口元を拭うと、
    「……馬鹿野郎。喉につかえたじゃねーか」
    「何だよ、俺のせいかよ」
    不満げなKに「お前のせいだよ」とSが言う。

    「首あり地蔵」【ホラーテラー】 →続きを読む

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    23:2010/07/25 02:15:11 ID:
    その峠は『夜泣き峠』と呼ばれていた。
    僕の住んでいる地域では有名な心霊スポットで、
    この峠の正式な名称は知らなくても、『夜泣き峠』と言えば地元の人間なら誰でも知っているようだ。

    その日の夜、十一時ごろ。僕は友人のKとSと三人で、その問題の峠に向かって車を走らせていた。
    「県道って言うから覚悟してのにさー、中々いい道じゃねーか」
    そう言ったのはKだ。
    確かに、元々は地元民でない僕はこの道を使ったことが無かったのだが、
    アスファルトも比較的新しく、ずっと二車線の道路は、心霊スポットに続く山道としては拍子抜けするものだった。
    「ユウレイ出るって聞いたから、どんだけ寂れた道なのか!ってドキドキワクワクしちゃってたのにさコッチはよ~。
     あー残念だ。ザンネン。ザ・ン・ネ・ンだあ!」
    「うわっ、馬鹿。やめろ」
    横を見れば、Kが後部座席から運転席のシートを掴んで揺らしている。
    運転しているのはSだった。助手席には僕が座っている。
    Sの父親の車だという軽自動車が、フラフラ対向車線にはみ出す。対向車は無い。あったら死んでたかもしれない。
    「ここで事故ったら、僕らも幽霊になって化けて出ような。そしたらここ、全国的な心霊スポットになるかもしれんし」
    と僕が言うと、「そらいいな」とKが笑う。
    騒ぐ僕らの横でSは大きく溜息をついていた。

    「夜泣き峠」【ホラーテラー】 →続きを読む

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    297:2008/05/28(水) 19:16:34 ID:
    こんにちは。ここには初めて書き込みします。
    ほんのり~と迷ったんですが、私は凄く怖いなと思ったのでこっちに投下しました。
    ちなみに私の姉から聞いた話で、姉が実際に体験した実話です。

    姉が小学生の頃、学校の怪談がちょっとしたブームになってました。
    姉も例に漏れず怖い話に夢中で、友達といつも休み時間に面白おかしく怖い話をしてたそうです。
    ですが、母は神経質な程のオカルト嫌いで、姉にそういう本やTVを見ることを禁止してました。
    私に対してはそういうことは一切無く、なぜか姉にだけ禁止していたのです。

    そんなある日、姉が真っ青な顔で学校から帰ってきました。
    その日の昼休みに、学校で本当に体験してしまったと姉は語りました。
    以下、その話の内容です。


    姉は当時学校の合唱団に入っていました。
    その日は昼休みに体育館で練習があり、姉はクラスメイトと二人で連れ立って体育館へ。
    私達の通っていた小学校は古く、昔病院が建っていた、等といったありきたりないわくのある小学校でした。
    当時は怪談ブームも手伝って、体育館には幽霊が出るという噂がありました。

    姉とその友達は、その日たまたま体育館に一番乗りだったそうです。
    鍵を開けて中に入ると、入り口のすぐ横に用具室があり、体育館の電気のスイッチはその部屋にありました。
    姉と友人がスイッチを入れて電気を点けようとしたらしいのですが、何故かどれを押しても体育館は薄暗いまま。
    おかしいな、と思い二人は先生を呼びに行こうと一旦用具室の外に出たそうです。
    そして、その時に二人はステージの上に佇む女の子に気付いたそうです。

    「姉から聞いた怖い話」【洒落怖】 →続きを読む

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