2: :2014/10/08(水) 03:00:47.75 ID:
ーー勤務歴3年ほどで、俺は仕事を辞めた。
思えば俺なりに必死にやって来たと思う。中流の大学に入学し、何社にも落とされる中めげずに就活を続けようやく内定を勝ち取った。
不動産業、それが俺の就いた仕事だった。
今思えば何故俺があの仕事をしていたか分からない。
ーー俺は一体、何がしたかったんだ?
深夜近くまでなど当たり前な残業。ようやく帰宅してもやることは寝るだけ。そうして翌日も朝早く出社し、モデルルームだのなんだのを売る為に必死に営業に回る。数少ない休みは不定期で、それすら潰れる日も多くあった。
最初は契約を取った時にやり甲斐を感じた。今までの苦労が報われた、と。
しかしそんな喜びはすぐに次の業務の数々に打ち消される。
そうしていくうちに、心は確実に磨耗し、すり減っていった。
思えば俺なりに必死にやって来たと思う。中流の大学に入学し、何社にも落とされる中めげずに就活を続けようやく内定を勝ち取った。
不動産業、それが俺の就いた仕事だった。
今思えば何故俺があの仕事をしていたか分からない。
ーー俺は一体、何がしたかったんだ?
深夜近くまでなど当たり前な残業。ようやく帰宅してもやることは寝るだけ。そうして翌日も朝早く出社し、モデルルームだのなんだのを売る為に必死に営業に回る。数少ない休みは不定期で、それすら潰れる日も多くあった。
最初は契約を取った時にやり甲斐を感じた。今までの苦労が報われた、と。
しかしそんな喜びはすぐに次の業務の数々に打ち消される。
そうしていくうちに、心は確実に磨耗し、すり減っていった。