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    カテゴリ:オカルト・怖い話・ミステリー > 【洒落怖イイ話】

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    384:2001/06/20(水) 17:38 ID:
    お隣にご夫妻とも全盲のご夫婦が住んでいらっしゃいます。
    この話は、ご主人から茶飲み話にうかがったものです。

    このご主人という人は、16歳の時に自転車事故で失明されたそうです。
    当然、精神的に落ち込んでしまったのですが、
    生来の負けん気からすぐに積極的に出歩いて、家に閉じこもらないように頑張ったのだそうです。
    急な失明です。目の見えない状況での行動に慣れておられないため、随分危険な目にも遭ったそうです。
    しかし周囲の人々の意外なくらい暖かな助けのお陰で、なんとか大過なく過ごすことができたそうです。

    例えば電車のホームを歩いているとき、杖が線路側に落ち込んで、その勢いで転落しかかった事があったそうですが、
    その時は誰かが「危ない!」と警告しつつ裾を引いてくれて、それで助かったのだそうです。
    また、交通量の多い車道を横断しているときにも、前方不注意の車に押されて倒れかかったそうですが、
    これまた誰かが抱きとめてくれたのだそうです。
    これら、名も無い人たちのお陰で怪我も無く過ごせ、ありがたいことだと思っていらしたそうですが……。

    全盲の生活に慣れた頃、ふとあることを思い出したそうです。
    何度か手を差し伸べてくれた人たち、それらの人々が声や手の柔らかさから一様に女性であった事を。
    そういえば、声も良く似ていたような気がする。というより、同一人物だった気がする。
    そう考えると、ちょっと怖いような気持ちになられたそうです。
    なんとなく理解できますね。
    決して一定していない出歩き先で、同じ未知の人物に付きまとわれていたとしたら……。

    「名も無い人」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    744:2003/11/20(木) 18:51 ID:
    この前の話です。

    夜遅く・・・深夜ですね。
    深夜にハッっと起きてしまいました。
    なんでイキナリ起きちゃったんだろう・・・と思っていると、部屋の隅に何かの『気』を感じました。
    眼を凝らしてみてみると、それは体育座りした男の子の霊でした。
    いや、霊って言うか生きてるけど死んでいる感じですね。
    この子が生きているなら、鍵が掛けてある家の部屋に入ってこれる訳がありません。
    以前からラップ音らしきものが聞こえたりしていましたが、現物を見るのはコレが初めてです。
    怯みつつ、2chオカルト板に書いてあったことを思い出し、
    一応「何やってんだゴルァ!他人の家に勝手に入るなやぁ!!」と叫んでみました。
    ですが消えてくれません。
    ウヴァー・・・殺されるのか?とか思いつつ、ジッと布団の上から動かずにソイツを睨んでいました。

    「男の子の霊」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    902:04/01/29 22:57 ID:
    高校の時、大好きなおじいちゃんが亡くなった。
    幼い頃からずっと可愛がってくれて、一緒にいてくれたおじいちゃんだった。
    足を悪くし、中学のころ入院してから数ヶ月、一度も家に帰ることないまま亡くなってしまった。

    私は入院し始めの頃、毎日のようにお見舞いに行った。家族の誰よりもたくさん顔を出した。
    なのにある日、「・・・誰だったかな?・・・」と、 私の顔を見たおじいちゃんが呟いた。
    誰よりもたくさん会いに来てたはずなのに・・・
    私はその日から病室へ入れなくなった。また忘れられているかと怖かった。

    高校に上がりバイトを始めた夏休みに、おじいちゃんは亡くなった。
    誰にも見取られることなく一人で静かに亡くなってしまった。
    私は現実として受け止めていなかった。火葬場でも私一人笑って見送っていた。
    母は私の気が狂ったと思ったらしい。それくらい異様なほどに現実感がなかった。

    「おじいちゃんの形見」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    927:04/11/28 21:31:41 ID:
    これは俺が3~4年前の夏、イタリアのローマで体験した話です。

    俺は大学でイタリア文学を専攻していて、大学4年の時に休学して半年間ローマに留学してたんだけど、
    その時にローマの郊外にある、エウルっていう穴の開いたチーズみたいなビルを1人でブラブラ見に行ったんだ。
    直射日光が凄くてめちゃめちゃ暑い日だったんだけど、
    ビルが建ってる所が高台になってて、街が見渡せて涼しい風も吹いてたから、
    建物の影になってる所に座って一服しながら景色見てたのね。

    そしたら、ちょっと前まで誰もいなかったんだけど、
    いきなり3つ揃えのスーツをバシッと着た小さい90ぐらいの爺さんが、俺の肩を後ろから叩いて、
    「よう!ロベルト、久しぶりだな!」って声かけてくるんだよ。
    俺も不意打ちだったもんだから一瞬ビクッとしたんだけど、すぐに人違いかなと思って、
    その歳の割には元気のいい爺さんに、
    「あの、人違いですよ。ぼくは日本人ですし、ロベルトという名ではありません」ってキッパリ言ったの。
    そしたら、爺さんの方は凄い嬉しそうな顔して、
    「やっぱりロベルトじゃないか!」って益々大きな声で言いだしたんだ。
    俺は、いよいよこのジジイぼけてんのかな?って思ったけど、まとわりつかれても嫌だなと思ったから、
    「だから、ロベルトじゃないって。普通の日本人はそんな名前じゃないよ!」って言ったら、
    爺さんは笑いながら「そんな事は知ってるわい!」みたいな感じで事の経緯を話しだしたんだ。

    以下、俺と爺さん談。(イタリア語だったので、それっぽい口調になおしました)

    「ロベルト」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    24:2007/01/24(水) 12:19:16 ID:
    私が幼い頃、母兄私の3人で仲良く暮らしていました。
    しかし兄が14歳になる頃、母が事故死してからは親戚をたらい回しされ、
    私はまだ4歳でその時の記憶はほとんど無いのですが、兄はかなり肩身の狭い思いをしたと言っていました。
    我慢ができず兄は家を飛び出し、幼い私は一人取り残されました。
    親戚の家では初めての女の子で、まだ小さかったのもあり、かわいがってもらったのですが、
    それでも兄のいない寂しさは今でも覚えています。

    1年ほど経った頃、兄が私を迎えに来ました。住み込みで働ける所を見つけてきたのです。
    親戚と揉めたりもしたが私は兄を選び、兄妹二人の貧乏生活が始まりました。
    と言っても私は事の大変さが解っておらず、いつもわがままを言い、兄を困らせていました。
    小学校に上がる時、ランドセルを譲ってくれないかと中学生の家に行って、町中を必死に探してきてくれたのに、回りの子と比べ、新品じゃないとごねた事もありました。

    人形が欲しい、服が欲しいとだだをこねても、困って笑うだけで私を叱らない優しい兄が、
    私が靴を万引きしたときはすごく叱りました。
    一時兄と気まずい時がありましたが、事件から3日後、玄関に新しい靴が置いてあるのです。
    「やりくりすればこれくらい買えるんだからな」と言うと、仕事へ行った兄。
    こんなかわいらしい靴をどんな顔で買ったのやらと想像して、笑って泣いた。
    それからは私はわがままを言わず、進んで兄の手伝いをしました。

    高校へ行かず働くと言った時は、久々に兄と喧嘩になったが、ガンコさに負けて高校へ進学、そして卒業。
    生活もたまに外食するくらい余裕が出てきた頃、残念な事に兄が事故死しました。

    「兄との生活」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    644:2001/04/07(土) 00:33 ID:
    誰が言ったか忘れたが、男が涙をみせていいのは、財布を落とした時と母親が死んだ時だけだそうだ。
    そんなわけで、人前ではほとんど泣いたことのない俺が生涯で一番泣いたのは、お袋が死んだ時だった。

    お袋は元々ちょっとアタマが弱くて、よく家族を困らせていた。
    思春期の俺は、普通とは違う母親がむかついて邪険に扱っていた。
    非道いとは自分なりに認めてはいたが、生理的に許せなかった。
    高校を出て家を離れた俺は、そんな母親の顔を見ないで大人になった。
    その間実家に帰ったのは3年に1回程度だった。

    俺も30を越え、いっぱしの家庭を持つようになったある日、お袋が危篤だと聞き急いで駆けつけた。
    意識が朦朧として、長患いのため痩せ衰えた母親を見ても、幼少期の悪い印象が強くあまり悲しみも感じなかった。

    そんな母親が臨終の際言った。
    「ダメなおかあさんでごめんね」
    精神薄弱のお袋の口から出るには、あまりにも現実離れした言葉だった。
    「うそだろ?いまさらそんなこといわないでくれよ!」
    間もなくお袋は逝った。

    「男の涙」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    366:01/12/18 04:13 ID:
    俺が大学生だった頃の話です。

    念願の志望校に入学したけど、何か自分の道が見いだせなくて、
    ほとんどバイトに明け暮れ、授業なんか全然受けてなかった。

    ある日、本屋で立ち読みしてると、海外語学留学というのが突然目にとまった。
    英語なんか全然興味なかったし、喋る事も出来なかったけど、何故かその時「これだ!」と思って、
    早速家に帰ってその日の夜、「俺、とりあえず大学休学して留学するわ」って両親に相談というより宣言した。
    オヤジは反対したけど、オフクロは何故か「一回きりの人生だから好きにしなさい」と、すんなり賛成してくれた。

    それから、俺はあっちこっちで色々情報をかき集めて留学の準備を進めていた。
    そして、いよいよ来週留学だという時になって、オフクロが検査入院する事になった。
    実はオフクロは、俺が高校生だった頃に子宮ガンで全摘出手術を受けていたが、
    主治医曰く、「手術後、5年以内に再発しなければ完治したと思って大丈夫」と言ってくれていて、
    既に手術してから4年が経とうとしていた。
    で、以前から検査する為に1~2週間の検査入院はよくある事なので、
    オフクロも「入院しちゃう事になったので、お母さんは空港までは見送る事出来ないね」と言うので、
    「空港行く前病院よるから、心配しなくていいよ」といったような話をしている間に、いよいよ留学する日が来た。

    朝10時の便だったので、病院には朝7時半に行った。
    通常なら面会時間では無いので会えないのだけど、看護婦さんに頼んで病室に入れてもらった。
    30分ぐらい話して、そろそろ時間だから行くわと言うと、
    オフクロが「餞別ね!」と言って枕元に隠してた包みをくれた。
    1年間会えないと思うと名残惜しかったが、
    「退院して、暖かくなったら遊びにおいでよ」という約束もしてたので、笑って病室を後にした。
    空港までのバスの中でオフクロから貰った包みを開けると、腕時計と手紙が入っていた。
    手紙はリュックにしまい、時計を腕にはめた。

    「オフクロの夢」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    24:2001/02/13(火) 10:07 ID:
    知っている方も多いかと思いますが、書き込みします。
    これは毎日新聞の記者さんが実際に聞き、掲載したお話です。

    ある日の雨の降る夜、会社から家路を急いでいたAさんが、田んぼのあぜ道で何かを探している人に気付きました。
    「どうしました?」
    Aさんが問い掛けると、その男性は消え入りそうな声でこう言いました。
    「長男に買ってきた消防車のオモチャが見つからないんです」
    「そうですか・・・一緒に探してあげましょう」
    と、Aさんも泥がつくのもイヤがらず一緒に探しました。

    でも、どんなに探しても全然見つかりません。
    二人で泥だらけになりながら、雨の中必死で探しました。
    「無いですねぇ・・・」と何気なく男性の横顔を見たAさんは、おかしな感覚を覚えました。
    「・・・あれ?この人どっかで見た様な・・・」
    でも、そんな気にも留めませんでした。

    「無いなぁ・・・困ったなぁ・・・」
    そう言う男性を慰め、ほんのちょっと下を向いた時に、男性の気配が無くなりました。
    「あれ?」
    周りをいくら見渡しても男性の姿は見えません。
    「おっかしいなぁ・・・」
    不思議と怖さも無く、泥だらけの姿で家に帰りました。

    その泥だらけの姿を見た母親から「どうしたの?」と尋ねられたAさんは、今あった事を母親に話しました。
    みるみる内に母親の顔色が変わって行きます。
    「どうしたん?」
    そう言うAさんの前に、母親は古いアルバムを持って来ました。
    「その男の人って・・・この人かい?」
    Aさんがアルバムを見ると、そこには幼いAさんを抱いたさっきの男性が写っていました。
    「あ・・・」
    Aさんは言葉を失いました。
    母親は、Aさんが小さかった頃他界した父親の話をしてくれました。
    おもちゃの消防車を買って帰る途中で、車にはねられる事故で他界した事も・・・。
    「あんたが一緒に探してくれて良かった」と母親は号泣したそうです。

    以上がそのお話です。
    これは全てウソの話です。
    毎日新聞の記者もウソだと知って掲載したそうです。
    その記者はこの文章をこうくくっています。
    『これはウソの話ですが、僕はこのおもちゃの消防車を探す幽霊が大好きです。』

    「消防車のオモチャ」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    666:04/09/27 12:34:22 ID:
    オレのいとこの話をひとつ。

    非常に仲の良いいとこが、25のとき末期がんになった。
    人間としてすごく見ごたえのある人物だっただけに、身内一同とても落胆した。
    いとこには当時付き合っていた彼女がいたが、心やさしい彼は嘘をついて彼女に別れを告げた。

    それから1年半がたって、抗がん剤でなんとか延命していたが、
    いよいよ抗癌剤の効き目がなくなってきたらしく、ガンは徐々に大きくなっていった。

    「末期ガン」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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    306:2005/12/07(水)00:47:55 ID:
    引越しの終わったその日、僕は初めての一人暮らしに浮かれていた。
    地方から大学通いのため都会に出てきて、そりゃあ不安はある。でも、それ以上の高揚感が僕を包んでいた。
    6畳1間の古ぼけたアパート、とても城だと思えるような間取りではないけど、
    それでもここから何かが始まるような予感がしていたんだ。

    その日なかなか寝付けなかった僕は、2時ごろ歯を磨いていた。
    そのとき、ふとガラスを横切る影。
    後ろを振り向いても、何もそこにはない。洗面所から出て、狭い部屋を見回しても、何もない。
    きっと、今日は疲れているんだなと思い、洗面所に戻った。
    すると後ろから『クスクス……』という女の子の笑い声。

    今度は、気のせいじゃない。
    背中に走る悪寒。気温が急激に下がったような感覚。

    僕は歯磨きも途中のまま洗面所を出ると、布団に包まり、顔だけを出して
    きょろきょろとあたりに様子を伺っていた。

    『クスクス……』

    声は、部屋のどこから聞こえてくるのかわからない。
    ぼんやりと薄暗い部屋の隅?さっきいた洗面所からだろうか?
    それともすぐ近く……?そう、僕の後ろから……

    「バーカ」

    左の耳たぶの裏から、吐息まで感じられるような声を聞き、僕は気を失った。


    「ツンデ霊」【洒落怖イイ話】 →続きを読む

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