384: :2001/06/20(水) 17:38 ID:
お隣にご夫妻とも全盲のご夫婦が住んでいらっしゃいます。
この話は、ご主人から茶飲み話にうかがったものです。
このご主人という人は、16歳の時に自転車事故で失明されたそうです。
当然、精神的に落ち込んでしまったのですが、
生来の負けん気からすぐに積極的に出歩いて、家に閉じこもらないように頑張ったのだそうです。
急な失明です。目の見えない状況での行動に慣れておられないため、随分危険な目にも遭ったそうです。
しかし周囲の人々の意外なくらい暖かな助けのお陰で、なんとか大過なく過ごすことができたそうです。
例えば電車のホームを歩いているとき、杖が線路側に落ち込んで、その勢いで転落しかかった事があったそうですが、
その時は誰かが「危ない!」と警告しつつ裾を引いてくれて、それで助かったのだそうです。
また、交通量の多い車道を横断しているときにも、前方不注意の車に押されて倒れかかったそうですが、
これまた誰かが抱きとめてくれたのだそうです。
これら、名も無い人たちのお陰で怪我も無く過ごせ、ありがたいことだと思っていらしたそうですが……。
全盲の生活に慣れた頃、ふとあることを思い出したそうです。
何度か手を差し伸べてくれた人たち、それらの人々が声や手の柔らかさから一様に女性であった事を。
そういえば、声も良く似ていたような気がする。というより、同一人物だった気がする。
そう考えると、ちょっと怖いような気持ちになられたそうです。
なんとなく理解できますね。
決して一定していない出歩き先で、同じ未知の人物に付きまとわれていたとしたら……。
この話は、ご主人から茶飲み話にうかがったものです。
このご主人という人は、16歳の時に自転車事故で失明されたそうです。
当然、精神的に落ち込んでしまったのですが、
生来の負けん気からすぐに積極的に出歩いて、家に閉じこもらないように頑張ったのだそうです。
急な失明です。目の見えない状況での行動に慣れておられないため、随分危険な目にも遭ったそうです。
しかし周囲の人々の意外なくらい暖かな助けのお陰で、なんとか大過なく過ごすことができたそうです。
例えば電車のホームを歩いているとき、杖が線路側に落ち込んで、その勢いで転落しかかった事があったそうですが、
その時は誰かが「危ない!」と警告しつつ裾を引いてくれて、それで助かったのだそうです。
また、交通量の多い車道を横断しているときにも、前方不注意の車に押されて倒れかかったそうですが、
これまた誰かが抱きとめてくれたのだそうです。
これら、名も無い人たちのお陰で怪我も無く過ごせ、ありがたいことだと思っていらしたそうですが……。
全盲の生活に慣れた頃、ふとあることを思い出したそうです。
何度か手を差し伸べてくれた人たち、それらの人々が声や手の柔らかさから一様に女性であった事を。
そういえば、声も良く似ていたような気がする。というより、同一人物だった気がする。
そう考えると、ちょっと怖いような気持ちになられたそうです。
なんとなく理解できますね。
決して一定していない出歩き先で、同じ未知の人物に付きまとわれていたとしたら……。