698: :2005/10/29(土) 23:52:59 ID:
俺の兄貴が小学生のころの(俺が生まれる前の)話。
兄貴が小5の春ごろ、おじいちゃんと一緒に、近くの山に山菜採りに入ったんだって。
狙っていたのはタラっていう植物の芽で、幹に棘が生えてるんだけど、
春頃に生えるその芽が、てんぷらとかにするとすっごく美味しいんだ。
兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて、
山菜の種類は知らなかったけど、おじいちゃんより山道には詳しかった。
そんなこともあって、どれがタラの芽かを知ったら、兄貴は一人でずかずか山に入っていったんだって。 兄貴は山菜取りに夢中になって、普段は見えているけど行かないような山にも入って、
結構な量が手に入ったのに満足して帰ろうとすると、近くに人の気配がして振り返ったんだって。
すると、10メートルぐらい離れた大きな岩の上に、ガリガリに痩せた汚い着物姿の白髪の爺さんが座ってたんだって。
兄貴はちょっとビビッタらしいんだけど、足元に山菜籠があったから同じ山菜取りの人かと思って、
挨拶して帰ろうとしたんだ。するとその爺さんが、
「坊主・・・タラの芽探しとるのか?」っていいながら、所々歯の抜けた口を開けてニタリって笑ったんだって。
兄貴は気持ち悪いとは思ったんだけど、
「うん。お爺さんも山菜採ってるの?」って聞き返したんだって
兄貴が小5の春ごろ、おじいちゃんと一緒に、近くの山に山菜採りに入ったんだって。
狙っていたのはタラっていう植物の芽で、幹に棘が生えてるんだけど、
春頃に生えるその芽が、てんぷらとかにするとすっごく美味しいんだ。
兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて、
山菜の種類は知らなかったけど、おじいちゃんより山道には詳しかった。
そんなこともあって、どれがタラの芽かを知ったら、兄貴は一人でずかずか山に入っていったんだって。 兄貴は山菜取りに夢中になって、普段は見えているけど行かないような山にも入って、
結構な量が手に入ったのに満足して帰ろうとすると、近くに人の気配がして振り返ったんだって。
すると、10メートルぐらい離れた大きな岩の上に、ガリガリに痩せた汚い着物姿の白髪の爺さんが座ってたんだって。
兄貴はちょっとビビッタらしいんだけど、足元に山菜籠があったから同じ山菜取りの人かと思って、
挨拶して帰ろうとしたんだ。するとその爺さんが、
「坊主・・・タラの芽探しとるのか?」っていいながら、所々歯の抜けた口を開けてニタリって笑ったんだって。
兄貴は気持ち悪いとは思ったんだけど、
「うん。お爺さんも山菜採ってるの?」って聞き返したんだって