1 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/12(木) 20:21:27.18 ID:
洒落怖レベルじゃないがほんのりじゃ物足りない
そういう話を集めてみるという、洒落怖の姉妹スレです

・ほんのり以上、洒落怖未満(並か以上でもかまいませんが)の怖い話
・ジャンルや、事実の有無は問いません。
no title


20 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/21(土) 12:48:47.54 ID:2ZVrVegjO
高校の頃の話。
隣の高校で修学旅行中に事故が起こった。

隣校の350人位+引率の団体一行は東京だか大阪で並んで建っているホテルAとホテルBに分かれて宿泊していた。

隣の家と3m以上間を空けて建設しなきゃならない決まり(積雪の為)のあるクニから東京だか大阪だかに行ったわけなんだが降雪の考慮が不要な都会ではとにかく土地目一杯が建物。ほとんど間隔なんて無い場合もザラだ。

夜の自由時間。
ある生徒が部屋の窓を開けて1m程先の窓の向こうに友人の姿を見付けた。
相手も気付き窓を開ける。
その内調子に乗って窓から窓へ跳び移って遊び始めた。
しばらく騒いでいると一方の部屋に教師がやってきた。
教師に見付かるまいと急いで窓を閉める生徒。

しかし、向かいのホテルの生徒は窓が閉じているのに気付いていない。

窓枠から跳んだ生徒はガラスに阻まれ落下、死亡した。

翌朝は緊急朝礼。
生徒逹は残り日程全てをホテルの自室での謹慎に費やし、最終日に予定通りの切符で帰郷した。


自分が修学旅行に行く直前の学年集会でも取り上げられ、「お前等はバカなことすんなよ」と念を押される原因にもなった実話です。
心霊現象とかじゃないけど跳び移れなかった生徒の絶望を想像すると自分的に結構怖い話。

21 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/21(土) 12:54:37.75 ID:57evQXoT0
>>20
350人て多くない?…そうでもないか、うちの母校も一学年にその位いたわ

23 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/21(土) 14:11:04.47 ID:2ZVrVegjO
>>21
10数年前のことですが当時入学定員360名の学校でし
た。
特定されるかもしれませんが捨てた故郷ってことで補足すると日本最北端の政令指定都市のど田舎だったんで定員はどこもそんなもんでした。

22 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/21(土) 13:10:30.73 ID:kdLyTuSF0
>>20
部屋は何階だったんだ?

23 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/21(土) 14:11:04.47 ID:2ZVrVegjO
>>22
事故があったのは確か10何階だか20何階だかの落ちればどうなるか分かりきった階層でした。
詳細は忘れましたが10階以上であったのは確かです。

27 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/22(日) 16:08:42.88 ID:+sWHrP4b0
うつ病の薬のみ過ぎでぶっ倒れて家族に
「薬飲む治療やめて。二度と薬飲まないで」っとお願いされて薬取り上げられて

二週間くらい経ったある日「そろそろ薬身体から抜けたかな~」って考えてたら
左の方から”まだまだ”って聞こえてきて「え?」って耳たぶ触ったら
耳たぶに膿がたまっててつぶしたら身体が楽になって
次の日から熟睡できたよ

自分で書いてて良くわかんなくなったw

31 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/25(水) 00:11:54.96 ID:9M6OIefK0
>>27
意味わかんなくてワラタ

29 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/23(月) 21:15:40.64 ID:E/t9yof50
一昨日と昨日、用があって都内のホテルに泊まっていました。
一昨日の深夜二時頃、隣の部屋からシャワーの音が聞こえてきました。
それぞれ色々と都合があるだろうし、さして気にもせず、音が聞こえる中、その日は眠りにつきました。

そして昨日、都内での用事を全て済ませ、ホテルに戻りました。確か九時頃だったと思います。
部屋で夕食を摂っていると、また隣の部屋からシャワーの音が聞こえてきました。
それがいくら経っても鳴り止まないのです。まず三十分くらいで少し長いかな?と思いました。
しかしそれは序の口で、一時間経っても鳴り止みませんでした。一時間半経っても鳴り止まず、
二時間が経とうかという頃にようやく鳴り止みました。もう日付が変わっていました。

前の日に部屋を変えてもらわなかった事を少し後悔しましたが、
次の日(今日)は早く帰らなければいけなかったので、もう気にしても仕方ないと思い、
少し苛立ちを感じながら眠りました。

30 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/23(月) 21:17:02.89 ID:E/t9yof50
今日、シャワーの音で目が覚めました。また隣の部屋です。
その時隣にいる人は絶対におかしいと確信しました。昨日二時間近くもシャワーを浴びたのに、
次の日の早朝四時半にまたシャワーを浴びているのです。少しぞっとしました。

部屋に忘れ物がないかどうかの確認が終わった私は、五時頃部屋を出ました。
部屋のドアを閉めたその直後、隣の人の部屋のドアが開きました。

髪をビショビショに濡らし、背は普通でガッシリした体格の中年の女が立っていました。
そして目を思い切り見開き、何故か私のことを睨んでいるのです。この時点で泣きそうなほど怖かったのですが、
その女がいつまでもそこに立っているため、廊下を通るに通れず、泣きそうな声で、
「すみません……」と言ったら、オーバーな手のアクションとやたらハッキリした声で
「どうぞ!!!」と言われました。
塗れた髪の毛と、見開かれた目と相俟って、ホラー以外の何物でもありませんでした。

そしてエレベーターを待っている間も、そこに立ち続け私の方をずっと見ているんです。
エレベーターが一階から六階へ上がって来る時間が物凄く長く感じられました。

エレベーターのドアが開いた時です。女が駆け寄ってきます。
あの女と二人で乗ったら絶対にいけない!と思いました。
防衛本能が働いた、とでも言いましょうか、私は階段を全速力で駆け下りていました。

女が後から追ってくる様子はありませんでしたが、フロントについた時には、
私は恐怖のあまり涙を流していました。フロントの方に不審に思われたかもしれません。

会計を済ませ、領収書を財布に納めた時、一階のエレベーターが開きました。

女が出てきました。怒ったような足取りで、フロントにキーも預けずに私を睨んでホテルの外へ出て行きました。
私もフロントの方も、何も言えなくなりました。

本当に怖かったですが、何も危害が加えられなかったことだけは良かったです。
トラウマになってしまい、今後ホテルに泊まりたくありません。

31 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/25(水) 00:11:54.96 ID:9M6OIefK0
>>30
意味わかんなくてコワヒ

32 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/25(水) 04:56:24.09 ID:RMorks+ZP
>>30

うーん、エレベーターが妙にゆっくり下りてきたってこと?

それに、女の人髪びしょびしょのまま外でてったら、風邪ひかね?

46 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/26(木) 23:34:47.41 ID:2I/zY52k0
自分が小学校高学年のころ、近所のアパートに住むAちゃんのお母さんが突然亡くなった。死因は知らない。
でも葬儀が終わってから数日経ってからみょうな噂をきいた。
『Aちゃんのお母さんは地縛霊にとりつかれてなくなった』と。自分は友達からその話をきいたんだけど、周りの大人も同じような話をしてた。
人がなくなったいるのに、不謹慎な冗談が噂として流されているのが薄気味悪かったな。

49 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/27(金) 15:34:44.04 ID:DdS+9LLi0
こないだ、交通事故が多発する近所の交差点(大通りの十字路)を通過してた。
渋谷のスクランブル交差点式の信号なんだけど。

歩行者用が青になって渡り始めて・・・。
あ、今日も新しいぬいぐるみや花が供えてあるんだ・・・と横目で見ながら通過したん。

交差点渡り終えて歩道に乗ろうとしたら。
いきなり右側からすんごい衝撃が走って吹き飛ばされたの。
進行方向的には、車は左から来るはずなのに(車用信号は赤だから、そもそも走ってたらおかしいけど)。
で、地面とガードレールにたたきつけられて呼吸もままならない状態になって。
すぐに、目の前の交番とガソリンスタンドから人が駆けつけてきたんだけど。
車なんか、道路で信号待ちしてる以外には走ってる車なんか無かった。
私の後ろから歩いていた人も、車なんか見ていなかった。
でも、私の体が「く」の字に曲がった瞬間にはねとばされたのはずっと言ってくれてた。

演技で出来るような吹き飛ばされ方や距離でもなかったし、何より車の塗料が私の服に付いていた。

みんな不思議がっていたけど、事故多発地帯だから誰かの事故を再現したのかもね。
で済まされてしまった。

ちなみに私は無傷だった。
かすり傷一つ負っていなかった。
でも、服もお守りも、鞄に入れてた缶ジュースも、全てぼろぼろになってた。
不思議なことに、桃缶も入れておいたけど、桃缶は中身が無くなっていた。

あれは・・・誰かおなかすいてたのかな。

50 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/27(金) 16:54:51.62 ID:g/WbPeF00
>>49
へー怖いな。
桃缶の中身がカラって、缶はどういう具合だったの?あと缶ジュースは?

51 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/27(金) 21:28:10.00 ID:DdS+9LLi0
49です。
桃缶は、何か握りつぶしたような感じです。
缶切りで開けた、ではなく、真ん中を潰していったら圧で左右からはみ出た感じ。
ジュースも同じでした。
プルタブのある方が破裂してて、中身はない。
鞄(ジッパー付き)の中も、別に濡れてない。

不思議でした・・・。

52 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/27(金) 22:40:08.46 ID:cp9r1yY/O
乙です
生々しくて怖かった…

71 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/29(日) 01:21:14.84 ID:YlY0hW9eI
69です

ここから今年の夏の話で、俺とA、その他の友人が体験したこと

大学の友人たちとAの別荘へいった
二泊三日の予定で、二日目の夜9時くらいに例のダムへ行くことになった
その時はまだAの高校生の頃の話しを知らなくて、山の上にあるから上から見た景色すごい綺麗だとしか聞いてなかった
10人くらいで行ったから前列3人中列3人後列4人とか、まあみんなバラバラに歩いてて
俺はAとBと並んで歩いて怖い話してそしたらAから件の話を聞かされた
オカルトとかお化け大好きな俺はこれから行くところにそんなものがあるのか、お化け見れるかなーなんてwktkしてた
ちなみに俺は零感なんだけど少し歩いてるとすごい鳥肌たって少し違和感を感じたんだよ
それで、なんかのスレでやばいと思ったらタバコを吸うと良いって言うから歩きタバコしてたら
前を歩いてた女の子CとDが水の匂いがする!って言って、ダムに近付いてきてた
だから違和感感じてたのかなーなんて思ったんだよね
この時引き返してれば良かったんだけど、なにせ今までお化け見たことないしそんな曰く付きのところ行かなきゃもったいないと思ってたからその時の違和感を誰にも何も言わずにどんどんダムに近付いていったんだ

72 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/29(日) 01:33:18.71 ID:YlY0hW9eI
続き


そして噂の森の前へ到着
A、B、俺以外の奴らはこの森の話を知らないから何も気にせず横切って
左に森、右はダムの水溜まってるとこだから、言っちゃえば右は崖みたいな感じ
でも道はそんなに狭くないし、大人三人くらいは横に広がって歩ける
俺がキンチョール持って、Bが懐中電灯持って先頭歩いてるとなんか小さい光が地面に見えて、なんだこれって思ったらホタルだった
根っからの都会人な俺からしたらすごい珍しくて感動した
そこでAが懐中電灯消してみんなで見てたら前の方に白い塊が森へ張っていくのが見えた
こんな森だし夜だし動物かと思って何も言わなかったんだけどダムに着く前の違和感を感じた
俺「A、ここって動物いる?」
A「いないと思うけど。なんかいた?」
俺「いや、何でもない」
Aから聞いた瞬間にこれはやばいと思った
懐中電灯で照らしてないのになんで白いものが這っていくのが見えたんだよ、おかしいだろ?
それでホタルに夢中女の子たちもなるべく怖がらせない様にそろそろ行こう、と声をかけて前に進んでいった
そしたら俺たちの後ろにいた女の子たちがなんかいる!と騒ぎだして、ガサガサという音が右から聞こえてきた
言いようのない怖さを感じて何も喋れなかった俺、これは本格的にまずいと感じたAはイノシシがいるのかもーとか言ってた
今思うともっとマシなこと言えなかったのかとwwwwww
なんとか女の子たちが落ち着きを取り戻しかけてた時に俺は右側に女が見えた
白い服きた女が
それでパニクってAにしがみついた
俺「やばい、いた、いた、女いたよ!!!」と小声で話すと 右足掴まれた
その時、「これ掴まれてないフリしたらいけんじゃね?」とよく分からないことを考えてそのまま歩いてても一向に手を離してくれなくて怖さがピークに達した時やっと左が森、という道を抜けて街灯がある他に比べて明るい道に出た
すると手もいつの間にか離されててAからも離れてた

そこからはみんなでちゃんと別荘帰れたし泊まってる間は何もなかったけど
それ以来俺の部屋ではラップ音とノックされる音が続いてる

75 : 本当にあった怖い名無し : 2013/09/30(月) 22:19:39.89 ID:MeJ9JT+a0
前住んでたとこ。2Kの新しいマンション。
深夜のすごい静かな時間帯にトイレでうんこしてたら、壁の向こうで話し声がする。
女が(たぶん)1人でボソボソ&ケラケラーって笑う。
その頃、隣は引っ越したばかりだったんでおかしいなと思い、
壁に耳をくっつけて聞いてたら、確かに女の声がする。独り言っぽい。
少ししてピタっと声が止んで、「あれ?」なんて思っていると
急に俺が耳をつけている壁を向こう側からドンッ!と叩かれた。
慌てたもんだから流さずにトイレ出て部屋戻って、閉め切って、酒煽って寝た。
翌朝、「誰か引っ越して来たかもな」なんて考えてみることにした。
明るいうちはそんなに気にしなかった。

その日の午後にちょうど3件隣の一軒家に住む大家さんとスーパーで会った。
「こんにちわ。隣、すぐ入ったみたいですね」と言うと、「入ってないよ」と。
しかも「ちゃんと新しい鍵かけてるから誰も入れない」なんて。
結局その足で大家さんが確認に来たが、やはり閉まっていた。
開けたらなぜか床に大きな水たまりがあってね。台所の周りに。びびったよ。
天井見ても全く雨漏りの気配なんかなかったんだけど。他はきれいだったし。
大家さんは「頼んでるリフォーム屋さんはこんなミスしない」って言ってた。
しかも最後に掃除したのって2週間くらい前なので、水があること自体おかしい。
それから次の更新しないで引っ越ししたっす。

77 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/01(火) 12:25:32.60 ID:FtXog29W0
>>75
気持ち悪いな…
その女のせいでお隣引っ越したのかもな

ていうか一番かわいそうなの大家さんじゃね?これ
せっかくの新築マンションなのに、すでに曰くつきって…

79 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 00:52:55.46 ID:p0LlLNh80
長文を失礼致します。

これは私の住んでいる家についての話です。

私が今住んでいる家は、元々は産婦人科の診療所だったところです。
今も『患者待合室』とか『レントゲン室』という標識や機材がそのまま残っています。
家の半分は診療所当時のままの状態で、家具や本など以前の住人のものがそのままにされています。

そして、残りの半分は改築されて私と家族が住んでいます。

私達は、家の半分の当時の診療所がそのまま残されている部分を
『診療所』と呼んでおり、そこにはほとんど誰も入りません。

引っ越してすぐの子供の頃には
興味本位で何度か入ったことがありますが、
入ってみると、なんとも異様な空気を感じました。

ゴムが焼けたような異臭がしていて、
なんだか生温い感じと、床がべたべたした感じがします。
ある程度奥までいくと、『診察室』があるのですが
この部屋は開けられませんでした。

外に回って窓から覗き込むと『診察室』の中が見えるのですが
本棚らしきもので入口が塞がれているだけで、普通の診察室といった感じです。

『診療所』の空気が気持ち悪いこともあって、入ろうとは思いませんでした。

もう半分の家の話をします。

家の半分は改築されたと話しましたが、
その中で私に割り当てられた部屋は『院長室』だった部屋のようでした。

80 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 00:54:50.15 ID:p0LlLNh80
私が小学生の頃、仲が良かった近所の子を家に招きました。
便宜上、A子さんと呼称します。

A子さんは定期的に目薬を差していて、
その日も、私の部屋でビデオを見た後に目薬を差していました。

その時、A子さんが上を向いて、
「天井から青い手が出てる」と言い出しました。
私が天井を見ても何も見えませんでした。
「何もないよ」と私が言っても聞いてくれません。

目薬を差すくらいだから、目が悪くて変なものを見たのだろうと思いました。
それ以来A子さんは私の部屋に来ることはなくなり、次第に疎遠になりました。

高校生になった頃、私は新しい友人B君を部屋に招きました。
B君は農家の子供で、少し信心深いところがある人でした。
B君は私の部屋に入ってしばらくして、
「天井から男の子が見てる」「なんかヤバい、出よう」と言います。
私は正直、B君を変な奴だなと思いました。
B君が指さす方を見ても、天井しかありません。

B君は必死になって「なんとかしないとヤバい、お前も判るだろ」と言っています。
私はとりあえずB君に合わせることにしました。
B君はその後、私の家について調べたほうが良いと言い、
学校の放課後、一緒に図書館で昔の新聞のバックナンバーを調べました。

気になる記事が二件ありました。

81 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 00:56:42.27 ID:p0LlLNh80
一つは交通事故。私の家の前で男の子が車に轢かれて死んでいました。

もう一つは、医療ミス。
私の家が診療所だったころ、母子ともに亡くなった事件について書かれていました。
記事によると医療ミスは、繰り返されていた可能性があるとも書かれていました。

B君は「交通事故で死んだ男の子を供養しよう」と言いました。

そういえば、かなり前に知らないおばあさんが訪ねてきて、
「○○診療所はここですか?」と聞いた後にお花を置いていったことが一度ありました。

私はその場所の近くに、亡くなった男の子の簡単なお墓を作り、
知らない男の子の死後の安息を願いました。

それから、私の部屋の天井裏から音がするようになりました。
今のところ、私しか聴いていないようですが、
何かが暴れているような、ギシンバタンとかなり激しい音です。
このところ騒音が原因で眠れないことも多いです。

B君は、私の家に近寄りたがりません。

それから少し経って、私の家の話を聞いたC君が興味を示しました。
C君はこの家の奥で塞がれている部屋、
『診察室』に入ってみたいと言いました。

私はまず、父に話して許可をとり、
窓を壊して『診察室』に入れるようにしました。

82 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 01:00:21.25 ID:p0LlLNh80
その後、家族がいない合間を狙ってC君と『診察室』に入りました。
やはり、中には重苦しく気持ちの悪い空気が漂っていましたが、
それ以外は存外に普通であるように思いました。
C君をみると余り長時間は居たくないような様子でした。

2人で見渡すと、
診察室の中には似つかわしくない『金庫』が見つかりました。
ですが、勿論鍵がありません。

その後は何も発見できず、C君はがっかりして帰りました。
私は父に『金庫』を開けてもらうようにせがみました。

父は快く承諾してくれました。
「鍵屋さんに頼んでみて、駄目だったら金庫を壊してしまおうか」
なんてことも言っていました。

それからしばらくして、『金庫』が無くなりました。

83 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 01:01:33.45 ID:p0LlLNh80
父に聞いてみると、
「あの『金庫』は友人の処に預けた」
「もう戻ってこないから見せられない」
「中身は何も入ってなかった」と言っていました。

そうして、『金庫』が無くなってから、『診療所』に入っても平気になりました。
なぜか、長くいたら倒れてしまいそうなあの嫌な空気が消えてしまったのです。
今現在、『診療所』は物置になっており、頻繁に人が出入りするようになっています。

あの『金庫』が何なのか、どうなったのか。
未だに判りません。

申し訳ありませんが、私の家の話はここまでになります。
実際、私が感じられたものは『騒音』と『異臭』だけで何も見えていません。
怪談ですらない話であるのかも知れません。

今でも、夜になると天井裏からギシンバギィという騒音は響いています。
物凄い騒音なのに、家族には何も聴こえないと言うのが少し奇妙だと感じています。


連投に加えての長文駄文、失礼致しました。

84 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 01:05:47.58 ID:RK2ssfIS0
>家の半分は診療所当時のままの状態

この理由が説明されないで話が進むと全体がうそ臭くなるな

86 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/04(金) 01:23:08.56 ID:p0LlLNh80
>>84
ああ、確かにそうですね。
私は当り前のように思えてしまってますが
家を半分使ってない状況は異様ですね。

家の半分が診療所当時のままである理由は、私も知らないです。

恐らく、家自体が大きいために
半分は不要だと判断したのではないかと思います。
推測になってしまうので、今度父に聞いてみます。

110 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/16(水) 23:12:27.52 ID:48Qy6NTD0
ある大学生は新聞配達のバイトをしていた
一生懸命働き、あいさつも欠かさない彼は、仲間はもちろん、地域の方にも愛されていた
そんな彼に雇い主は配達区域を少し広げることを頼んだ
キツくなる反面、お金は得られるからと
お金に困っていて、仕事熱心な彼は快く承諾した

次の日に、新しい区域へ
いつもと変わりなく笑顔であいさつをする
そして二階建てのアパートへ
一階から二階へ
二階へは突き当たりの部屋だった
投函する際、ふと視線を感じた
顔をあげると、少し空いた窓が見え、暗い部屋の中だけど髪の長い女性が見えた
彼はいつも通り笑顔であいさつをした
だが返事は無かった
彼は特に気にせず次の配達先へ向かった

その次の日も、そのまた次の日も、彼は届けた
しかしあいさつは一向に返ってこなかった

四日目、彼は当然また訪れた
すると警察とパトカーによってアパートは囲まれていた
彼は警官に尋ねた
新聞配達なんですけど、何かあったんですか?と
警官は答えた
あぁ二階の奥の部屋で首吊り死体が

111 : 変電所 1/3 : 2013/10/17(木) 01:53:33.11 ID:vyb2a1lW0
昔、電力会社の下請けで作業員してたんだけど、その時に聞いたちょい怖な話し。
書き溜めたんで投下します。
特定避けるために、少しフェイク入れてます。


前提知識として、各家庭に電力を配る配電用変電所ってのは小規模で無数にあるから、普段は人がいないんだよね。
しかも、建物はコンクリートの打ちっ放しで、築30~40年のものがゴロゴロ。
薄汚れてるし、建物内も暗くて、サイレントヒルの廃病院みたいな雰囲気。
特に地下変電所とかは、真っ暗な中で電灯点けながら進まないといけないから、何もなくても怖い。
だから、普段でも一人で作業するときは結構不気味なんだよね。俺怖がりだし。

112 : 変電所 2/3 : 2013/10/17(木) 02:00:34.88 ID:vyb2a1lW0
そんなわけで、飲んでるときに変電所にまつわる怪談とかないんですかw?ってふざけて聞いたら、社員と別な下請けの人がこの話を教えてくれた。


某都市部の地下配電用変電所(具体名は伏せるけど実在の変電所)には、年に一度「命日」と呼ばれる日がある。
その日は、停電とかの緊急事態じゃない限り作業は禁止されている。
なんでかっていうと、その「命日」には死亡事故が何度も起きてるから。
しかも、どの事故も、本来作業場所じゃないところに入りこんで死ぬ、という奇妙なものばかり。

113 : 変電所 3/3 : 2013/10/17(木) 02:02:42.61 ID:vyb2a1lW0
いつからか「命日」があるのかわからないし、そもそも誰の「命日」なのかすらわからない。古い社員で知ってる人はいるけど、教えてもらえないらしい。


ちなみに、下請けの人は自分しかいない
のに、エレベーターが勝手に違う階に移動してた、ってことを何度も経験したとかなんとか。

その地下変電所は今でも現役で、「命日」による作業中止も未だに続いてる。

114 : 変電所 追記 : 2013/10/17(木) 02:04:48.20 ID:vyb2a1lW0
あ、具体的な事故書き忘れた。

通信回線の工事に行ったのに高圧変電器に触れて感電死とか。工事監督の準備ための現地調査に行ったのに、工事区画以外の階段から落ちて滑落死とか。

そんなんばっかだったらしいです。

115 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/17(木) 09:09:39.24 ID:C+99pKXz0
>>114
リアルだね。怖いわ。
いろんな現場でタブーになってる場所とか命日とか有りそうだな。

118 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/21(月) 19:26:01.64 ID:o0ibqoxA0
人に話すと怖がられるんですが、自分自身は然程怖くなかったので此方に書かせて頂きます。
通所系メインの介護施設で勤務していた頃の体験談です。
別に守秘義務に抵触するような内容でも無いかと思い
思い切ってこの板での初カキコです。
簡潔な文章に起こすのがヘタなので読み辛かったら申し訳ございません。
勤務しておりました通所系メインの施設というのは小規模多機能施設という形の施設でして、
若い方は縁がないので名前からは想像出来ないと思いますが簡単に言えば
デイサービスとショートステイとホームヘルパーが全部一緒になっています。
そちらで私は日勤と夜勤の非常勤として働いていました。
長いと怒られましたので分割します。

119 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/21(月) 19:27:00.72 ID:o0ibqoxA0
夜中に掲示物が一斉に落ちたり、浴室でシャワーが勢い良く出て止めに行ったら案の定誰も居ないとか
零感の私にも些細な事は有りましたがそれ以上何も起きませんし実害は何も無いので慣れました。
ある日、夜勤で出勤すると利用者のAさんが自宅で亡くなったと他の職員から聞かされました。
ショックでしたが心臓の弱い方でしたのでいつなんどき亡くなるか覚悟していましたので
心の中で祈った後、夜勤で担当させて頂く方々に対し失礼の無い様気持ちを切り替え勤務に当たらせて頂きました。
その日お泊りされる方々はお2人でお2方とも車椅子で自立歩行の出来ない方で
こういう言い方をするのも失礼かもしれませんがその日はラクな勤務でした。
続く

120 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/21(月) 19:30:20.68 ID:o0ibqoxA0
お食事の用意と介助、排泄、就寝介助と滞り無く済ませ定期の体位交換と
パットチェック意外はスタッフルームにてカルテを書いて過ごしておりました。
夜中の2:30ごろだったと思います。スリッパを履いてすり足気味に歩くような足音がするのに気が付きました。
認知症の方は普段車椅子で生活している事を忘れて独歩歩行される方もいらっしゃるので、
もしやと思いお2人のお部屋へと向かいますとお休みになっておいでです。
となると泥棒、不審者の類が疑われますので出入り口、窓の施錠確認と施設内の点検を行いました。
ご存じない方が多数と思われますのが介護施設で宿泊利用者数が9名以下の場合は夜勤職員は1人なのです。
続く

121 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/21(月) 19:34:05.66 ID:o0ibqoxA0
不安に駆られせめてもの武器に箒片手に点検していきますが施錠も問題なく不審者の影すらありません。
何処かに潜んでいる可能性も有りますので気を抜かず勤務を続けました。
以降は拍子抜けするほど何もなく体位交換とパットチェックを続けるうちに朝を迎え
起床介助、更衣介助、食事介助。朝の申し送りの際利用者様のご様子を伝えた後。
「気のせいかもしれませんが不審者かもしれませんので…」と付け加え深夜の出来事を伝えると。
「ああ…きっと挨拶に来たんだよAさん」と看護師に言われハッとしました。
Aさん、いつもすり足気味に歩いていらっしゃったのです。
私のような者にも挨拶に来て下さった事に驚きつつも心の中でご冥福をお祈りしました。
良くあるパターンですと枕元に立つようになったとか毎晩足音がすると続きますが
Aさんは成仏されたのかそれ以来足音は聞きませんでした。
以上です。

124 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/22(火) 09:06:26.57 ID:dXxj6gpz0
>>121
話を盛ってないからリアリティが有るね。

123 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/22(火) 08:55:36.74 ID:5PJGsX5e0
いい話だったよ
ありがとう

127 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/22(火) 15:51:22.44 ID:gSiZy2IH0
大学に入学して一人暮らしで自炊を始めたのですが、、
1年経ち、2年も経つころには、すっかり自炊熱も冷めほとんど外食か、ホカホカ弁当になっていました。
大学4年になったころ、また少々自炊するようになり、入学した頃に購入した
四角い1リットルくらいの缶入りサラダオイルが再び日の目をあびることになりました。
フライパンに油をチョット垂らしてみると、いやに茶色い。
「まあ、4年も経てばアブラも酸化するしなあ、まあ、火を通すからOKだよね」
なんて一人で納得して気にもとめず、そのまま使い続けました。
大学も卒業間近になって、ようやくそのサラダオイルも無くなりそうになってきて、
缶を大きく傾けなければ油が出ないようになってきました。

128 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/22(火) 15:52:31.54 ID:gSiZy2IH0
ある日、缶の口から油と一緒につぶ餡の小倉の皮のようなものが2~3枚出てきました。
「ゴミでも入ってたかなあ」などどと軽く考えていたのですが、
次の日もまた次の日もアブラを出すたびにつぶ餡の皮がどんどん出てきます。
不信に思った私は、意を決して、サラダ油の缶の蓋全体を缶きりでキコキコ開けたのです。
その瞬間、目に飛び込んできたものは…百匹はいるであろう大小のゴキブリの大群。
まだ、半分くらいは息がある様子でウヨウヨとうごめいていました。
そう、私が使用していたサラダオイルの缶は4年の間にゴキブリの巣と化していたのです。
そして、つぶ餡の皮はゴキブリの死骸からもげた羽だったのです。
その事実を悟った時、一瞬にして顔面蒼白になったのを感じました。
そして4年間、ゴキブリエキスの入ったサラダオイルを食べ続けたことに改めて気づいた瞬間…
死ぬかと思った。

131 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/23(水) 04:35:17.85 ID:KUt3OD0K0
俺が昔田舎のとある旅館のフロントで働いてた時の話
まだ建って2年程度、自分が努めて1年位の頃だったんだけど、自分が来た時には従業員の間では庭園や2階の廊下に女の人の霊が出るとか、すでに噂にはなってたんだ

自分は0感だからそんなのどこにでもある作り話程度に思ってました

が、ある日たまたま玄関の前で自分の写真をとってもらい出来た写真をみた時に自分の顔の横に自分の顔の大きさ位ある火の玉が写っていました
なんとなくとかではなくほんとにファイヤーなボール、まさに火の玉でした
火の玉過ぎて霊的な感じはせず怖くはなかったのですが、いつのまにかその写真は行方不明になってました
親に見せたから親がもしかしたらこっそり何かしたのかも知れません

132 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/23(水) 04:36:51.34 ID:KUt3OD0K0
で、その写真を撮った数ヵ月後の事です

お客さんのチェックアウトが済んでお風呂の掃除を終えた自分は、昼休みで少し寝る事にしました
旅館には地下があり、冷蔵庫や従業員食堂、更衣室があるのですが、自分は誰も来なくて静かな男子更衣室で真っ暗にして眠ってました

少し寝てると何か異変を感じて目が覚めたのですが、なんだか空気が重い

高いところに行って気圧が変わる感じというか、全身を全方向から押される感じがしました

やばい!これは起きないと!まだ寝てるのかも知れないから起きないと!
と思い自分の状態を認識したのですが、意識ははっきりしていて明らかに起きていました。ですが、体は全く動きません

そして仰向けに寝ていた俺は自分の足元がうっすら緑色っぽく光っている事に気がつきました
あ、これは本気でやばい!と思いました

133 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/23(水) 04:43:40.82 ID:KUt3OD0K0
緑色はどんどん濃くなり広がっていきその中に男の腰から上の姿が浮かんできました
さらに濃くなり男の姿もはっきりと見えました
白い着物に落ちたマゲ髪、まるで死刑になる間際の落武者でした
もの凄い恨みの形相でおれを睨んでいました
生きている者ではない、同じ世界のものではないのはわかりました

このままでは殺されると本気で思った俺は泣きそうになりながら足元の落武者を必死で蹴りました
体はもう動きました
が、当たり前のように蹴りは落武者をすり抜け何度も空振りしました
パニクって何度も蹴った後、改めて体が動く事に気がついた俺は勇気を出して起き上がり部屋の電気をつけ更衣室の扉を開けました

そこにいくには自分の足側、まさに落武者を通り抜けないといけないのですが、殺されるよりましなので必死で動きました

そして更衣室を出て電気がついて明るくなった部屋を振り返ったのですが、もう落武者はいませんでした

その後フロントまで走って戻りすぐに先輩にその事を話しました

俺はその後は何もなかったのですが、1、2ヶ月後に今度は料理人がやはり地下で何かを見たらしくお祓いの人が来ていました

そらから半年程度で俺は旅館をやめたのですが、今はその旅館はつぶれてしまい営業してません。
建物は今もまだそのまま残っているみたいです。

当時は何度もテレビの撮影、有名人が来ていてそこそこ名の知れた旅館でした

139 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:14:13.32 ID:Nxey0dch0
流れをぶった切る感じではありますが、投下させていただきます

これは大学生の頃、年末に帰省した時の体験談です

私の地元はそこそこの田舎で、駅付近こそビルが多く立ち並んでおりますが、
少し離れると田畑が多く広がっています
私の実家も田畑に周りを囲まれる、といった形です

その日の夕方、確か夕飯よりは前だったと思います
私は某通販サイトで頼んだ品物の代金支払いの為、コンビニに行っていました
代金の支払いだけだとちょっと迷惑かなと思い、缶コーヒーもついでに買って外へ出ました
猫舌なものでゆっくりコーヒーを飲みながら、手持無沙汰な感じで周りを見ていました
新しい家がいくつか建っているものの、田畑が多く昔と景色はそう変わりません

と、稲刈りも済んでおり、稲の付け根の部分しか残っていない田に、人影?が見えました
犬の散歩か案山子だろうかとしっかり見直してみると、どうも違うようでした

その時の私にはそれが何なのか判別が付きませんでしたが、それは「馬」だったのでしょう
判別が付かなかった、というのは遠目にはわからなかったということではありません
顔のつくりが大体わかる程度の距離でしたから
それで、なぜ判別が付かなかったかというと馬としての原型を留めていなかったのです
下半身と言うべきか、後半身と言うべきか、とにかく胴の後側半分が消滅したような形だったのです
そして顔は、目玉辺りから何か黒い液体のようなものが垂れているような感じでした

140 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:15:02.97 ID:Nxey0dch0
怪談こそよく読みますが生まれてこの方心霊現象の類に遭遇したことのない私はそれが何なのかまったく分からず、
コスプレか何かだとしても気味が悪いと思いつつ、飲みかけのコーヒーをゴミ箱に入れて急いで自転車で家まで帰りました
途中、何度か振り返りましたが追いかけてくるようなことはありませんでした

夕食時になり、母親に対し地元の怪談話について聞いてみました
もしかしたら心霊系の話かも…と期待や興味が恐怖より大きかったのだと思います
例の馬については母親に心配させたくないという思いからか、話しませんでした

母の知っている話で関係のありそうな話はありませんでした
「自殺のあったマンションで霊が出る」、
「山の方にある○○会社の社宅は以前病院だったのでヤバい」、
「近くに行くと無性に首を吊りたくなる木」
という感じのラインナップで、これはこれで興味を惹かれますが、実際行くと怖そうなので行きたくはないです

今思い返せば母親は市内とはいえ今の家に嫁いで来た身、地元の話はあまり詳しくなかったのかもしれません

それから夜までは特に何もありませんでした

奇妙な体験で妙な物だとは思いつつも、もう一度同じ場所まで確かめに行く勇気も無く、
いつも通り二階の自室でゲームをしたりネットサーフィンをしていました

141 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:15:37.00 ID:Nxey0dch0
すると実家で飼っている犬が、「クゥーン、クゥーン」と鳴き始めました
野良猫か野良犬でも来たのかと思っていると、鳴き声に別の音が交じります
「ドン、デン、ドン」と、和太鼓の音です

おかしい、と私は思いました
私の地元では神輿と太鼓を使った祭があり、祭の前や期間中は街のあちこちで太鼓の音を耳にします
しかし、祭の開催時期は秋なのです
それに祭の期間内でなければ直前の時期の練習も近所迷惑なので夜までやりません

私には、その音が段々近づいているように感じられました
遠くで聞こえるような音から、身体に響いてくるような音となっていきます
そこまで大きな音になっても、別の寝室の母親が起きた様子が無いのも不可解でした
(中学生のころまでは、夜起きて少し物音を立てていると起きてきて怒られていたので)

私はカーテンを少し開け、外を見ました
家の周りの街灯は少なく、何も見えないはずでした

庭に紫にぼんやりと光る何かがありました
光っているというよりは、それの周囲がランプのような紫の光で照らされているようでした
そして、照らされている物は先ほど見た「後ろ半分の無い馬」でした

142 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:16:27.90 ID:Nxey0dch0
私はすぐにカーテンを閉め、窓と逆側の壁際に座り込み、きょろきょろと部屋を見回しました
その馬が窓から入ってくるのではないか、と思えてならなかったのです
太鼓の音はずっと鳴り続けていました
家の周りをあの馬がぐるぐると回っているのではないか、と思いました

ノートPCやゲーム機を手元に手繰り寄せ、とにかく気を紛れさせようとしましたがうまくいかず、
少し間をおいては窓や部屋の角、ベッドの下等も気になってしまい、どうにかなりそうでした

それから2、3時間程度後でしょうか、しばらくすると太鼓の音が小さくなっているのに気付きました
どんどん音が小さくなり、完全に聞こえなくなっても外を見る気は起きませんでした

結局、確認したのは日が昇ってからのことでした
庭におかしな箇所はありませんでした

朝食時に母親に夜のことを聞きましたが、特に何も聞かなかったようでした
太鼓を使う行事の話も聞いてないそうです

143 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:17:14.20 ID:Nxey0dch0
実家の近所には神社がありました
こういうものを相談するのは神社なのか寺なのかよく分かりませんでしたが、
調べてみると「お祓い」は神社でするようなのでとりあえずこの件を駄目元で相談してみることにしました

社務所を訪ね、神主さんに事情を説明すると、不思議そうな様子でした
神主さん曰く、
「その馬のことは知っているが、貴方に目を付けた上に家までついてくるのはおかしい」
とのことだった
しかし体験したことは事実なので、どうにかならないかと聞くと、
「それなら、ひとまずお祓いしておきましょうか」

あっさりとそう言われてびっくりしました
少し時間がかかるが問題ありませんかと言われて、大丈夫だと答えると、
神社の賽銭箱の奥にある椅子の沢山置いてある場所まで案内されました

初詣の際によくその場所で幣を振っている神主さんを見かけた覚えがありました
調べてみると、厄年の厄払いをする場所のようです

144 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:17:57.30 ID:Nxey0dch0
お祓いにはそれほど時間がかかりませんでした
何かを唱えながら私の前で幣を振っていたような感じでしたが、
こういったことに詳しくないので何を言っていたのかなどは分かりませんでした
「終わりましたよ」と神主さんが言っても実感が湧かず、え?と間抜けた返事をしてしまいました

お祓いが終わり、社務所でお茶を出していただきながら、馬のことについて聞いてみました
「貴方の見たそれは、『尻切れ馬』というものです」

その名前には聞き覚えがありました
詳しい内容は覚えていませんが、小学校の文化祭での発表でその名前を聞いた記憶があります

神主さんが言うには、
尻切れ馬は「夜遅くまで遊んでいる幼い子供を追いかけ、攫ってしまう存在」だそうでした
話を聞く限り、子供が早く家に帰ってくるよう親が創作し、語ったもののように思えます

神社には「尻切れ馬に目を付けられた子供がいたら、尻切れ馬にお願いして攫わないでおいてもらいなさい」
といった話が伝えられており、先ほどのお祓いも実質「お願い」だったそうです
幽霊や呪いの類ではなく、神様のようなものなので、「お願い」でないと聞き入れてもらえないそうです

神主さんが知っているのはその辺りまでで、これ以上のことは知らないようでした

145 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:18:56.68 ID:Nxey0dch0
その後は特に異変はありません
在学中には毎年実家に帰省していましたが、それ以降尻切れ馬に遭遇したことはありません

結局「幼い子供ではない自分がなぜ出会ったのか」、「なぜ家まで来たのか」、「何が目的だったのか」
といったことは分かりません

終わってみればそう怖くない話ですが、夜中は絶対にカーテンを開かないようにしています
太鼓の音が聞こえなくとも、カーテンを開けると尻切れ馬がいるのではないかと思えてならないのです


以上です

146 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:38:33.65 ID:hOMRtycs0
>>145
面白かった。ggってみたけど徳島県ですかね?

148 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:43:07.50 ID:Nxey0dch0
>>146
愛媛ですね
四国で似たような話がいくつもあるのかもしれません

153 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/25(金) 18:37:53.95 ID:niOJV+3y0
>>148
犬は無事だったんでしょ?
でもそんなもの見たら、よく売ってる馬の被り物コスプレみたら怖くなっちゃうね

147 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/24(木) 23:38:43.79 ID:bn47t6sc0
首切れ馬なら有名だけどな

159 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:09:40.92 ID:COt81q9U0
今日はハロウィンだし、ひとつ海外の都市伝説でも語ろうか

160 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:14:05.70 ID:COt81q9U0
5年前、僕はアメリカのある大きな都市のダウンタウンに住んでいた。
僕は夜型人間だったけど、ルームメイトはそうではなかったので、
彼が寝てしまった後の夜中の時間はいつも退屈だった。
だから時間をつぶすために、夜中の長い時間、
よく外を散歩して色々な考え事をしながら過ごした。

そういうわけで僕は4年くらいの間、深夜に一人で出歩くことを習慣にしていた。
怖いと思ったことはなかった。ルームメイトには、
「この町じゃ麻薬密売人さえ礼儀正しいんだよ」なんて冗談を言ったものだった。
しかし、ある晩のたった数分の出来事で、僕の考えは大きく変わってしまった。

その日は水曜日で、午前1時から2時の間くらいだったと思う。
僕は自分のアパートから離れた、警察のパトロールの順路にもなっている公園の近くを歩いていた。
一週間の中でも特に静かな夜だった。車通りは少なく、歩いている人はひとりもいなかった。
その公園も夜の間は完全に無人だった。

161 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:16:15.69 ID:COt81q9U0
「そろそろ家に引き返そう」と思いながら歩道を歩いていたとき、僕は初めて、その男に気がついた。
僕のいる側の歩道の遥か遠くに、男の影があった。男は踊っていた。奇妙なダンスだった。
ワルツに似ているが、一連の動きを終えるたびに、一歩前進するような奇妙な動きを見せた。
「踊り歩き」をしているといえば分かりやすいだろうか。彼は僕のほうにまっすぐ向かってきていた。

「きっと酔っ払ってるんだな」と思い、僕はできるだけ車道側に寄り、その男が横を通れるだけのスペースを空けた。
彼が近づいてくればくるほど、優雅な動きがはっきり分かる。彼はとても背が高くて、手足がひょろ長かった。
古めかしいスーツを着ているのも分かった。彼は踊りながらどんどん近づいてきた。顔がはっきり見えるくらいまで。
彼の目は大きく凶暴そうに見開かれ、頭を少し後ろに傾け、目は虚空を見上げていた。
口は痛々しいくらいに大きく開かれ、まるでマンガのキャラクターのような笑顔だった。
その目と、笑顔を見た僕は、そいつがこれ以上近づいてくる前に反対側の歩道に渡ることにした。

162 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:18:03.19 ID:COt81q9U0
僕は道路をわたるために一瞬その男から目を離していた。歩いて反対側にたどり着いたとき、僕は後ろを振り返り、立ち止まった。
彼は向こう側の歩道の真ん中でダンスを止め、身動きせず、一本足で立っていた。
彼は僕と平行に移動していた。彼の顔はこちらに向けられていたが、目は相変わらず虚空を眺めていた。
口には依然として奇妙な笑顔が張り付いたままだった。
僕はすっかり怯えてしまい、再び歩き始めたが、今度は男から目を離さなかった。僕が見ている間、そいつは動かなかった。
僕と男の間の距離が半ブロックほど広がったとき、僕は前の歩道が安全か確認するために、彼に一瞬背を向けた。
僕の前の車道と歩道には邪魔になるようなものはまったく何もなかった。恐怖感から、もう一度彼のほうを見てみた。
彼は消えていた。ほんの一瞬だけ僕は安堵した。
が、そんなものは一瞬で吹き飛んでしまった。
男は僕と同じ側の歩道に来ていた。半分かがんだような姿勢でまったく身動きしていない。
暗闇と距離のおかげで、はっきりとは分からなかったが、その男が僕のほうに顔を向けていたに違いない。
僕が男から目を離したのはほんの10秒くらいだったのに。彼は明らかに異常な速度で音もなく僕の側まで移動してきていたのだった。

163 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:18:53.12 ID:COt81q9U0
僕はショックを受けてしばらく突っ立ったまま、しばらく男を見つめていた。
すると、彼は再び、僕に向かって動き始めた。今度は踊り歩きではなく爪先立ちでやけにおおげさに動き。
まるでマンガのキャラクターが抜き足差し足で忍び寄ってくるように。

ただひとつだけマンガと違ったのは、男の異常な速さだった。

その場から逃げるなり、ポケットの防犯スプレーを構えるなり、携帯電話をかけるなりすればよかったのだが、
笑顔の男が忍び寄ってくる間、僕は凍り付いて何もできなかった。
男は僕から一台の車分くらいの距離の位置で立ち止まった。彼はまだ笑っていた。目は相変わらず虚空を見つめていた。
僕はなんとか声の出し方を思い出し、最初に心に思ったことをそのまま口に出そうとした。「何の用だよ!」と怒った調子で言おうとしたのだが、
結局口から出たのは「なん…………」という、泣き声のようなものだけだった。。
恐怖の匂いを嗅ぐことはできるか?それは分からないが、少なくとも恐怖は聞くことできるということをそのとき学んだ。
僕の出した声は恐怖という感情そのものだった。そしてそれを自分で聞いて僕はより怯えてしまったのだった。

しかし男は僕の声にまったく反応せず、ただ突っ立っている。笑い顔はまったく変わっていない。
永遠のように感じられた時間のあと、彼はくるりと向きを変えた。とてもゆっくりと、また踊り歩きを始めて、僕から離れていく。
もう二度と彼に背中を見せるのはごめんだったので、僕は去っていく彼をただ見ていた。
男の影がどんどん小さくなり、見えなくなるくらい遠くに行くまで、見ているつもりだった。

164 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 17:20:08.64 ID:COt81q9U0
そこで僕はあることに気づいた。男の影が小さくなっていかない。そして踊るのも止めていた。
僕は恐怖と混乱の中、男の影がどんどん大きくなっているのに気づいた。彼は僕のほうに戻ってきた。

今度は踊り歩きでも、忍び足でもなく、走っていた。

僕も男から逃げるために走り出した。
僕はより明るく、車どおりもまばらにある道路に向かった。逃げながら、後ろを振り返ったが、どこにも彼の姿はなかった。
そして家までの残りの道を、いつ彼の笑顔がまた現れるかびくびくしながら、つねに肩越しに後ろを見ながら歩いた。

結局彼は二度と現れなかった。

僕はその夜の後も6ヶ月その都市に住み続けたが、散歩に行くことは二度となかった。彼の顔は僕を恐怖させる何かがあった。
彼は酔っ払っておらず、そして薬でハイにもなっていない。しかし彼は完全に狂っているように見えた。
そしてそれは見るに耐えない、とても恐ろしいものだった。


終わり

165 : 本当にあった怖い名無し : 2013/10/31(木) 22:05:06.76 ID:S1RWu72j0
三年くらい前の話
親戚の家に泊まりに行き、そこのお姉さんと買い物に出掛けたんだが、踏切に捕まってしまった
そこは所謂あかずの踏切ってやつで、長く待たされると地元では有名だった
迂回するにもかなりの遠回りになるので、仕方がないから俺達は話しながら踏切が開くのを待っていた

で、5分くらい経ってそろそろ開くかなー、なんて思いふと踏切の方を見たんだ
すると、その二瞬後位に女の人が降ってきた
何が起こったのか一瞬理解できなかったんだが、その直後の衝突音で全てを把握
固まる俺、気を失う親戚

その後、駆け付けた警官が間近で見ていた俺に色々聞いてきたんだが、もう右から左へ流れてく状態
何話したかも覚えてないまま解放されて、親戚のおばさんに車で迎えに来てもらった

ただ、一つだけ覚えてるのは、あの女の人と目が合ったとき満面の笑みを浮かべてたってことだ

166 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/01(金) 03:16:19.20 ID:HmwWTd7d0
空前の笑顔ブーム

185 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/04(月) 22:04:55.85 ID:Oj8Du/Y00
あんまり怖くないけど、お目汚しに
20代半ば頃、金無くて友達とアパートをシェアしてた、その時の話。

俺の方の部屋には押入れとその上に天袋があるんだけど、
夜中金縛りで目が覚めると天袋と天井の間に顔が出ていた。
「えぇ・・・・」って眺めてると、その顔はズルズルとそのまま出て来るんだけど
俺の寝ている布団の真上まで来たあたりで
「あ、これ女の人だ」って気付いたのね。
よく見りゃ髪の毛長いし、気付けよって感じなんだけど。

で、なんやかやあってその部屋を出るんだけど
しばらく後にそのアパートの前を通りかかると彼女が、
「あ、女の人見てる」っていうのね。

俺さ、訳も分からず、「?」って顔してると
「そこのアパート女の人が窓からこっち見てる」
「どこ?」「えーと、右から3つ目」
俺が住んでた部屋でした・・・・・・。


つづく

186 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/04(月) 22:05:32.69 ID:Oj8Du/Y00
つづき

で、そっから10年後、シェアしてた友達と酒飲みながら
当時のアパートの話をしてた、風呂がボロかっただのなんだの
思い出話をね、そんな時にふと上記の金縛りを思い出して
「そういやさ、あの部屋に住んでた時に金縛りにあったはwww」的なノリで
話振ったら、急に真顔になってさ「それって女?」って
「うん、そうだよ。 こうさ、天袋と天井の隙間からにゅーっと」って
「天袋の右端?」「うん・・・? 前に話したっけ?」
「いや、俺も見たから・・・・・・」この時、初めて怖くなった
「マジかよ・・・言えよ・・・・・・怖いじゃんよ」
「多分、あの天袋の上であの女死んでる」

空気凍ったよ、こういう冗談言うような奴じゃなかったし
その後、嘘でしたとも言わねーし

とりあえず、あのアパートの近所には近寄らなくなったよ

187 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:37:03.85 ID:rlFiOtZr0
今年の8月に小学校の同級会が18年ぶりにあった。
高校のは成人式以来何度かやっているし、中学校のも1度あったが、
ほとんどが同じ中学に進学してるからなんだろうが、小学校のは初めてだった。
せっかく地元に残ったやつらが企画してくれたんだからと思って、
会社の夏休みの時期を調整して参加した。
会場は料理屋の二階の座敷で、出席したのは39人のクラスで半分以下だった。

少ないと思うかもしれないが、名うての過疎県で県外に出てるやつが多いし、
ちょうど仕事も家庭も忙しい年代なんでこんなもんなのかもしれない。
5・6年と持ち上がりの担任の先生はまだ40代のはずなんだが、
体を壊して早くに退職していて、当日はきていない。
招待を出していないのかもしれない。
俺らが小学生のころは、教師になって数年目で初めての高学年。
学級崩壊とまではいかないものの、
かなり問題が連続していつも怒ってばかりいた印象しかないんで、
こういっちゃなんだが来なくてみなも気が楽だったろうと思う。

188 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:38:38.31 ID:rlFiOtZr0
卒業アルバムを引っ張りだして予習してきたおかげで、顔と名前がスムーズに一致したし、
会自体は盛り上がって楽しかった。
いろんな話題が出たが、咲田というやつが「作法室」の話を始めた。
俺らの小学校はかなりの大規模校で、学年7クラスくらいずつあって全校1500人をこえてた。
だから校舎も3階建てで広いのに、小学校だと移動教室は美術と家庭科とかしかなかったから、
あんまり行かない場所というのもけっこうあった。

咲田によれば「作法室」は家庭科室前の廊下の突き当りにあって、
そこだけふすまの戸で、白い板の作法室という札がかかっていた。
そこを開けると、かなり広い畳の間があって折り畳み式の長机と座布団が隅に積まれていた。
ということだったが、たちまち皆に反論された。
「そんなのはなかった」「6年間で一度も入ったことがない」「家庭科室の奥は給食室だった」

189 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:39:09.52 ID:rlFiOtZr0
咲田はそれらに答えて「俺もあやふやなんだよ。その作法室には1回しか入ったことがなかった。
先生に放課後残されてすごく怒られて、俺も反抗的な言葉を返して平手打ちされた。
それでむしゃくしゃしてすぐに帰る気になれずに一階をうろうろしてたんだよ。
そしたら特別教室棟の長い廊下の突き当りのふすまが半分開いてて、中から灯りがもれてんのが見えた。
何だろうと思って行ってみたら、中から白い和服を着た女の人が出てきて手招きした。
それで中に入ったら、お茶と和菓子を出してくれた。
俺もその女の人もほとんど何もしゃべらなかったけどな。
んで、その女の人の顔が担任の先生にそっくりなんだよ。

だけど俺がうろついてたのはせいぜい10分くらいだし、その間に先生が和服に着替えて髪も直して
あそこにいるなんて不可能だよな。それにその女の人は完全にヒスがかってた担任とは違って
すごく優しかったんだよ。これははっきりと記憶にあるんだ。お菓子の味だって思い出せるくらい。
だけどな、次の朝登校したときにそっちにまわってってみたら、その部屋はなかったんだ。
みなの言うようにそこにあったのは給食室と、給食のワゴンを乗せるダムベーターだけだったんだ。
不思議でしょうがないから、帰りに外にまわってみたんだが、やっぱりそこは給食室なんだ」
こう続けた。

190 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:39:58.53 ID:rlFiOtZr0
「そんなのない、ない」「何か他の場所と勘違いしてるんじゃない。児童館の和室とか」
やはりこんな反応だったが、女子で一人だけ「そういえばふすまを見たことがあるような気がする」
と言った人がいた。あと、担任の話が出たときに眉をひそめた人が何人かいたな。
嫌われていたからだろうか。
俺はといえば・・・咲田の話に思い当たることがあった。
ずっと長い間忘れていた記憶がそのとき一気によみがえってきたんだ。
俺はそのとき外掃除の当番で、最後に集めた枯葉を捨てに給食室の外を通ったら、
サッシ窓のはずなのにそのときはガラスの奥に障子がはまってた。
で、それが開いているところがあって、変だなあと思いながら中をのぞいてみたんだよ。

中には咲田の話したような和服の女の人が長机の前に座っていた。
長机の上には緑色のものが置かれていて、じたばたと動いていた。
それが何なのかよくわからないんで背伸びしてガラスに顔がふれるくらいに近づいた。
緑色のものは目の細かい網で、それをかぶせられているのは何か毛のある生き物で、
大きさからして猫だと思った。
暴れてはいるものの、網が完全にからまっていて動きがとれないようだ。
女の人は菓子箱から竹串を一本取り出して、猫を片手で机に押し付けながら
無造作に体に押し込んだ。
よく見ると串はもう何本も猫の体に刺さって、端が突き出していた。
女の人の白い和服の胸元が、赤黒く地に染まっていた。
猫は泣き叫んでいたと思うんだが鳴き声を聞いた記憶はない。

191 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:45:37.43 ID:rlFiOtZr0
そのとき横顔になっていた女の人が、俺のいる窓のほうを見た。
まるでそこに俺がいるのがわかっていたかのように自然に目が合った。
その顔は咲田の言ったように担任の先生にそっくりなんだな。
ただしいつも目を釣り上げている担任とは違って、そんな残酷なことをしているのに、
すごく穏やかで優しい表情だったんだ。
女の人はつっと立ち上がって俺の方に歩いてきた。

それを見て俺は怖くなって走ってその場を逃げ出したんだ。
最後に振り返ると、女の人が俺に向かって手招きしていた。
教室に走りこんでランドセルをロッカーからとると、担任が教卓で書き物をしていた。
もちろん洋服で、こちらを見もしなければさよならの言葉もなかった。
ただ力のこもったペンの音だけが響いてたな。
もちろん帰りがけに廊下の曲がり口から特別教室棟をのぞいたが、給食室のドアがあるだけだった。
その後は卒業まで一度もおかしなことはなかった。

192 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/05(火) 00:46:14.44 ID:rlFiOtZr0
同級会は2次会まであって、奥様連中をのぞいた多くが参加した。
そっから流れ解散になったが、
とくに明日の予定もない俺は、咲田をさそってそこらのバーに入った。
俺が自分の覚えていた話をすると、咲田は「何であの場で言ってくれなかったんだよ」
という顔になったが、やや改まった口調で、
「俺は地元にいるから聞いたことがあるけど、担任はノイローゼで学校をやめたようなんだ。
それでずっと家に引きこもっていたんだが、もう10年くらいにもなるかな。
お前がこっちを出て大学に行っているときだ。
・・・自分の家の前を通る集団登校の小学生にケガをさせたらしいんだ。
警察沙汰になったんだけど、精神のほうを病んでいるということで病院に入った。
今も入院が続いているはずだよ」と言った。

210 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 16:38:52.47 ID:NdJujMIQ0
高校の頃のバイトの帰り同期の子と2人でローソン行こうと思って歩いてたんだよね。
で、その途中細い路地入った所で向かいから人が歩いてきたのが見えたんだけど
何にも思わず友達と話し続けてた。
でも急に友達が猛ダッシュしてUターンしたんだよwww
俺ついその姿に笑っちゃってさwwwwボーッと曲がっていく所を眺めてたんだよw

んでクルっと振り返ると刺身包丁のような立派な刃物を持ってるおじさんが居た・・・

その後はもう必死だったわorz

振り返る余裕もなかった。
家に帰って110番してとりあえずはパトロール強化で終了とオチも何もないけどさ。

でも何より一言も言わずに逃げた友達が一番怖くて悲しかったなぁ・・・

211 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 22:54:36.64 ID:xjczdhkD0
私新潟のかなり田舎の方に住んでるんだけど農家だからあんまり人に会わないんだよね。
田んぼとか畑とかばっかでさ。
だから人がいるとすぐわかるんだ。
でさ、うちの私有地に…というより祖父の私有地に古井戸があるんたけどね。
もう使われてない古井戸で昔そこで男の子が落ちて死んでしまったらしく厳重に蓋をして子どもが落ちないようにしたんだと。

212 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 22:56:13.20 ID:xjczdhkD0
それなら壊せよって話だけどなんか神様系関係?…のよくわからんのだけど村の取り決めでそこを壊してはならないらしくてずっと放置されてるんだ。
で、本題なんだけど帰り道そこ通ったらさ小学1、2年生位の男の子が古井戸の蓋の上で遊んでたのよ。
狭い村だから、一人で遊んでるのって珍しくて子ども少ないから年齢関係なく皆で遊んでることが多いのにどうしたんだろうって私は思った。
しかも厳重に重たい蓋をしてあるといってもだいぶ古くなってたから何かの弾みで壊れることだってあり得るので私は注意しようと思って近づいたんだけど
遊んでるっていうよりはずっと蓋の上を飛んでるみたいで何が楽しいんだがってずっと同じことを繰り返してた。
夜だったらそれなりに怖かったんだろうけどね。

213 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 23:01:08.70 ID:xjczdhkD0
「そこ危ないよ。上がっちゃだめだから降りておいで」

って言ったらピタッと止まってめっちゃ睨まれたからビビった。
え?子どもってこんな顔出来るものなの?ってぐらい怖くて竦み上がってると男の子がにっこり笑って

「降ろして」

て言うからちょっと安心して手を伸ばしたら男の子がバッて落ちた。

え?て思ってよく見たら蓋が壊れてて古井戸の中からスゴい水しぶきが聞こえて焦った。
蓋が壊れて落ちたんだって理解した瞬間、どうしようどうしようって怖いし焦ってて暫くその場から動けなくてまともな判断なんか出来なくて。

214 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 23:04:47.85 ID:xjczdhkD0
とにかく誰か呼ばなくちゃって思って半泣きで行こうとしたら祖父が立っててビックリした。
もう驚きすぎて息できなくなっちゃってそのまま気を失って起きたら次の朝になってた。
きっと私真っ青になってたんだと思う。
泣きじゃくりながら意味不明なこと叫んでたって親が言ってたよ。
で、苦心して私から聞き取った言葉で親も大変なことになってるってわかったみたいで警察に電話するかって言い始めた。
そんな中で祖父が寝室から出てきて親がそのことを話すとそんなはずないと言い出した。

215 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/15(金) 23:06:55.07 ID:xjczdhkD0
「だんなさま(古井戸の場所をなぜかそう呼ぶ)んとこの井戸なんかなんにも壊れてなかった」
と言うんだよ。
そんなはずないって言って古井戸の所に行ってみたら蓋は壊れてなかった。
おかしい、確かに落ちたのを見たのに。
親はきっと幻でも見たんだよって言ってたけど祖父は何も言わなかったなぁ。
2年前に勘当されてそれ以来会ってないけど、あれがなんなのか今なら聞ける気がする。
予断だけどその土地は元々墓場だった所が多くて墓を壊して家を建てたりしたらくあまりいい土地ではないらしい。






218 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/20(水) 00:42:37.43 ID:U+zcoikM0
>>215
祖父が死ぬ前に聞いておけ

216 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/16(土) 06:00:04.80 ID:Qyfds22DP
めでたしめでたし

217 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/16(土) 08:27:53.75 ID:E7XXB55f0
井戸に落ちた男の子は居なかったんだね。

224 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/25(月) 16:01:17.52 ID:ILYlO/qaO
TVのリモコンの電源ボタンをノールックで押したらブブブブってバイブが起動したので
あれ?リモコンにバイブ機能なんてついてたかな?って確認した。
人差し指で押してたのはカメムシの背中だった。

225 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/25(月) 17:24:38.15 ID:N24fakj70
こわ~

231 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/26(火) 22:07:09.96 ID:p+2lbG940
954 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/11/26(火) 16:15:43.46 ID:COIel/3n0
外回りで無線を使う仕事をしてる。
無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけ何故か混線する。
余りにも酷いので、チャンネルを変えたがザーザーと音が入る。
その場所から移動出来なかったので、長く混線が続く事に苛々しはじめた。
ふと、ノイズが切れ、次の瞬間に無線から悲鳴と子供が叫ぶ声が入ってきた。
「お母さーん!お母さん!熱いよ、苦しいよ!火事だよっ、気づいてよ!」
最初は近所のテレビが聞こえてきたかと思った。昼間から目茶苦茶ハードなドラマやってるなぁと。
でも10分くらい続いてる。無線からか、と音量を絞ったが変化なし。近所の子供の悪戯にしても、いい加減飽きるだろう。しかも平日昼間。無線で遊ぶ小学生はかなりの確率でいないはず。
少し離れた所にいた仲間に、子供の叫び声がするか?と聞いたら、聞こえないと言われた。
じゃあこれはなんだろう……と幻聴かと焦ったが、近付いてきた仲間にも子供の悲鳴が自分の無線から響いているのが聞こえたらしい。仲間の無線は反応なし。
スイッチを切ったが何故か無線から15分近く子供の泣きわめく……段々と力無く掠れた声にぞっとしながら過ごす事になった。
気になって近所で火事など無かったのも調べた。
その七日後、その混線があった近くのアパートで子供が火事で……。
本当に怖かった。
あれから、事故の時の誰かを呼ぶような声が四回、火事らしき悲鳴が一回、混線して聞こえたりする。
未来ではなく、一回目以降は過去のばかりだが、どうも自分の無線にだけ、誰か割り込んでくるらしく、怖い。幻聴ならいいが、第三者も側にいれば無線からの声に気づく。
霊の声とは違うかも知れないが、今日は「誰か警察を呼んでください!刺された人が」と言うのを仲間と聞いてしまい、怯えている。

232 : 本当にあった怖い名無し : 2013/11/26(火) 22:20:36.88 ID:gLhxFN5f0
うん、野暮な話しだがそんな頻繁
ましてや長時間の異変なら携帯にでも録音すればいいジャン。
まぁ、録ったつもりが録音されてなかたって後日談が
付け足されるだけだろうが。

277 : 妖怪ナメタケ : 2013/12/01(日) 15:30:45.78 ID:T299Aip30
7、8年前、婆ちゃんの家に泊まったときの話
夜、布団に入ってさぁ寝ようと思っていたら カリ、カリカリ…と微かな音が聞こえてきた
(!…ネズミか?)と思い気にせず寝ようとしたが、カリカリの音がハッキリ聞こえるようになった。
(ネズミにしては変だな?)カリカリカリカリカリカリ(!音が近くなってきた!!)起きて電気を着けたが、部屋を見回しても何もない…。
おかしいな?と思いつつ布団に入り横になる…カリカリカリカリカリカリ
気になって眠れやしない、また起きて電気を着ける…何もいない…
ふと耳をすましてみると、カリ…カリ… もしやと思って枕に耳を
近づけるとハッキリ カリカリカリカリカリカリ 枕の下から?!枕をめくってみた

278 : 妖怪ナメタケ : 2013/12/01(日) 15:53:54.64 ID:T299Aip30
何も無い…(???)布団をめくってみた
目に入ったのは黒い紐状の物体 「ヴッ!」(蛇?ちがっムカデ!!)
20cm近いムカデだった!デカい!
慌てて台所から菜箸を取ってきてムカデを掴んだが、脚をウネウネさせながら菜箸に絡みつき、
頭だか尻尾だかを手元に向けてくる 急いで外に飛び出して室伏選手の気持ちで菜箸ごと放り投げてやった。

翌日、婆ちゃんが「箸がねぇ~菜箸がぁ」と言いながら探していたが、軽くアルツハイマーの婆ちゃんに
説明するのが面倒だったので知らんぷりしといた。
因みにムカデに刺されると巨大な痣が出来てかなり痛みます。

279 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/01(日) 16:04:03.25 ID:299Tj99j0
田舎の古い家に住んでれば一度や二度は経験するこったな
俺なんかは田舎の古民家に住む達人だから
夜中に胸とか背中がチクチクしたらゆっくりと布団をめくってゆっくりと立ち上がり
電気をつけてシャツを摘んで浮かす
そしてフルフルしたらムカデがボトっと落ちてくる
そこを北斗神拳の一撃
頭を人差し指で貫く
これで牙は封じられるし体を潰した事による体液の放出もない
ただ、めっちゃ多い足をズラズラと指に絡めて来るのでここで精神的に負けたら終わり
サブイボを我慢しながら頭を潰す
頭を潰してしまえば牙は使えなくなるのでタダの歩行マシーンに成り下がる
頭が潰れた状態で24時間ぐらい生きてるよ

281 : 妖怪ナメタケ : 2013/12/01(日) 16:21:03.95 ID:T299Aip30
>>279 ス、スゲェよ… 指で頭を潰しながら、且つ脚が絡みつくなんて…出来ねぇ…想像したらサブイボがぁぁぁぁ

280 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/01(日) 16:10:56.63 ID:TEInU2Cw0
第二次世界大戦中のお話

戦争初期のころ、ベテランの戦闘機乗りがいた。
彼は、日本上空に現れた敵国航空機を迎撃することが任務だった。

ある日、新しく配属された若い戦闘機乗りと合同で夜間のテスト飛行を行った。
そのとき若い戦闘機乗りがミスしてしまい、彼の戦闘機と接触してしまった。
そして彼の戦闘機は操縦不能となった。
だが、この頃はまだ戦闘機乗りは全員パラシュートをつけていたので、彼は墜落死は免れた。

不運なのは、彼がパラシュート降下を始めた時に、空襲警報が鳴ったことだった。
彼はとある集落に不時着した時にはすでに、村人に包囲されていた。
暗闇の中、空から降りてきた彼を見て、村人は米帝の兵士だと思い込んだのだ。

着陸とほぼ同時に、村人は一斉に彼に向かって石や包丁を投げつけた。
彼は、想定外のことで、声すら出ず、そのまま致命傷を負ってしまった。

薄れゆく彼の視界の片隅には、彼に向かって石を投げる両親と兄弟の姿があった。

282 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/02(月) 17:47:06.87 ID:bNm4XKzl0
なんでもいいから怖い話でした

283 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/02(月) 21:34:01.19 ID:mEk0PDIL0
恐縮です

284 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/03(火) 02:03:39.56 ID:cObjS7GM0
俺はネットで各地のピンクスポットを紹介する取材記者をしてるんだけど1か月くらい前に「なんやねん」地区でちょっとしたことから地回りと因縁がついてボコられて車に押し込まれた。
そのまま海の近くの倉庫に連れてかれたんでもうアカンかと思ってるとイスに縛り付けられてやっぱりアカンなと思たら雑誌にも出てる有名な兄貴分が出てきて「お前の裁判する」いうんだ。
何が始まるかと思ってたら目の前に大型の液晶テレビが運ばれてきて「これを見ろ30分かからないから目つぶったら耳切る」いうんで必死に見たらあの有名な
犬の出てくるアニメのお話であの「ぼく疲れたよ何だかとっても眠いんだ」のやつ。裁判て何かわからんしこれが人生最後と思って耳切られるのも嫌だから見てたら最後に天使が降りてくるところで泣いてしまったんだ。
そしたら「お前にはまだ人間らしい心が残てる」いうて金とられただけで許してもろた。それで今これを書いた。

286 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/03(火) 15:55:12.66 ID:TLJvN0Ms0
23 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/12/02(月) 11:23:14.74 ID:COj8cUkX0
俺の両親は、俺をはらんだ時と産まれる時の夜に、
光が腹に入っていくような神秘的な夢を見たことで、
「あんたには何か力がある」と信じこんでいて、
家族で何か悩み事がある(父親の転勤に家族でついていくかどうかなど)
ときには、俺が最終決定をして、それが良くも悪くも
「神様はこっちを望んだんだろう」と言い合うような家だった。
俺自身は、20歳になる前に反抗期を経て、自分は平凡で
何の特殊能力もない、と理解していたし、家族も誰に
話すわけでなく、躾も兄弟とかわりなくされて、
ただここ一番の決定を俺がやるって感じだった。

そんな中、昨年の話しだけれど、弟の子ども(俺にとって甥)が
病気になった。最初はどの病院にかかっても原因不明。
さらにやっと病名が分かったけれども、高額な治療費が
かなり長期的にかかる難病だった。
払えずに諦める親も多いらしい。
もちろん弟や両親の貯金では治療費がまかなえず、
実家を売って少しでも費用にあてるかどうか、という話しになった。
それで両親が離れて住む俺に電話をかけて、決めてくれ、と頼んだ。
結果的に、「年末ジャンボを買う」という話になった。
家族は年末ジャンボを30枚買った。

289 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/03(火) 16:46:32.16 ID:TLJvN0Ms0
24 本当にあった怖い名無し sage New! 2013/12/02(月) 11:25:10.37 ID:COj8cUkX0
そして当たった。
高額当選で、家を売らずに何とか十年ぐらいは持ちこたえる額だった。
その間に難病指定がとれたら、何とかできるらしい。

俺は「お前の取り分だ」と百万円ふりこまれた時に、それを知った。
俺、その電話を答えたことはもちろん、とった覚えすらない。
というか甥がそんな病気だということも初耳だった。
かけていた電話番号は、俺の電話番号とにてもにつかぬ番号。
かけてみたら、知らない男が出てすぐ切れて、次にかけたら解約されてた。
母はよく親身になって相談にのってくれた、甥が病院決まらない時も
俺が県外の病院名を言ってくれて、病名が分かったと話す。
俺が番号変えた、と連絡があった、それがこの番号だ、と母親は主張するから、
おれおれ詐欺かとも思ったけど、詐欺られていないので、何か分からない。
母親は「お前の神様、分離したのか」と言う。

「今年もジャンボ買った方がいいと思う?」と昨日親から
電話がかかってきたので、やめとけ、とは言ったけど、
多分分離したなら俺に何の能力もないので、答えてよかったのか、今悩んでる。

292 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/03(火) 22:26:12.61 ID:6J28A3/80
>>289
あーすげえな
不思議な話だ

290 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/03(火) 16:57:03.56 ID:mgoqnZqSi
6年くらい前から、俺の部屋に人の気配が絶えない。家族全員でかけてても俺の部屋からは人の気配がする。
俺の部屋に泊まった友達が言うには、
「部屋の中に知らない女がいた」
「女が部屋の中を歩き回ってた」
という。女友達には金縛りのおまけ付き。
髪が長かったり短かったり、おろしていたり結っていたり、女という以外に一貫性はないけど、それぞれ交流のない奴らが言うのは不思議な気分。
俺が寝てしばらくすると出るらしいので、俺は見たことがないんだけど、友達がやたら怖がってたから投下。

302 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 00:41:46.73 ID:3NCHifyJ0
あるコンビニの話なんだけど、誰か聞いてくれないか。
いや、今日偶々その被害者(?)と思ってた店員さん見かけたから話したいだけなんだけど。

303 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 00:50:12.02 ID:3NCHifyJ0
まあいいや、勝手に話す。

そのコンビニ(ロー●ン)は今年オープンしたんだよ、確かね。
周囲は少し高級なマンションと、ガチ高級マンション、近くには日本一だったかな世界的にも有名なタワーマンションがあるだ。
それに大通りの近くにもあるし住宅街からも近く、オープン当初こそ人の賑わいはソコソコだったと思う。
近くに大通りがあると言っても抜け道で一通だし、近くにあるセ●ンとかファ●マの方に結局人が戻ってった。

確か、今は有名だけどコンビニなのにお弁当を作成して売ってた。
俺もそれ目当てで通ってたタチ。
深夜一時を過ぎると、半額とか50円引きとかで買えるんだよ。確かに高いとは思うけど、上手かった。

で、被害者だと俺が勝手に思ってた店員(Nさん)が二か月後ぐらいに深夜アルバイトになったと思う。

304 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 00:56:53.80 ID:3NCHifyJ0
Nさんは何ていうか、深夜アルバイトとは思えないほど、
パワフル(行動)で声デカくて、その癖接客がメチャクチャ丁寧。
陰湿な雰囲気もない。……は?なんで深夜に居るの?って感じ。

色々な相談にも乗ってくれるし、なんか暖かい存在の店員だった。
俺は恋愛と仕事の相談をポロッとしてしまった。そしたら試飲のコーヒーを三杯ぐらい、俺に渡しながら「俺の考えは」と口癖を呟いて色々はアドバイスをくれた。
寝ているお客には、どこから持ってきたのかジャンバー掛けて「4時に起こしますからねー」って
「ちょwそこレジっすよw」と俺が言うと「いいっスwそこ使ってないのでw」と返したり。

本当に非現実的な行動を起す店員だったわ。
多分、そんな行動をしていたからかな、非現実的な物にも滅法縁が有ったらしい。

305 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:01:23.02 ID:3NCHifyJ0
俺がそこのコンビニで「出る」って噂を聞いたのはNさんが入って二週間ぐらいだったと思う。

噂だと、いつもたむろしていた不良グループ(Nさんが手懐けていて良い人達だったw)が凄い騒いでたらしい。
Nさんの体に黒い煙がまとわりついているとか、店内に女の人が歩いていたとか。

Nさん経緯で、喫煙スペースで喋る程度だけど不良グループと仲良くなっていたから詳しく聞いてみたんだ。
そしたら、7人全員がバッチリ見たらしい。

ちなみにこの時ぐらいから、Nさんの顔色が悪くなっていたのをよく覚えてる。

306 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:05:51.53 ID:3NCHifyJ0
でもまあ、Nさんは凄いいつも通り元気で、その過程で相談したりなど色々あった。
深夜なのに注文すれば、出来立ての唐揚●君でてくるわ、Lチキ出てくるわ。

俺が好きな単行本覚えていて、一冊残して置いてくれたり、近所のヤクザさんに好かれて居たり
Nさんのアルバイトっぷりも中々恐ろしい者になって来てた。

うん、まじで地域住民に好かれていたと思う。
不良たちが「マスター」って呼んでたけど、俺は「よー、N」って感じ、年齢違いの友人みたいな感じで接してたマジ。

だから、「ぶっちゃけ深夜でオバケって出ないッスカ?」って聞いたのよね。
そしたらいつも通りの明るい笑顔で「出ますね!」って答えられた。

307 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:13:06.77 ID:3NCHifyJ0
Nさん2か月目ぐらいからかな、店の売り上げも落ちているとかNさんが言い始めたころ。
怪奇現象の評判が、結構有名になってきていた。

Nさんから聞いた、怪奇現象は。
深夜、女の人が店内の中練り歩いていたとか、人を呼ぶ声とか、店員を呼ぶ声とか、物がよく飛ぶらしい。
ちなみにその光景を俺も、他のお客も何度か目撃してる。
Nさん曰く「日頃から害がない幽霊も居るんですが、どうも最近は悪い奴多すぎる」って笑ってたw
俺は笑いごとじゃねーよwwって思った。つうか、日頃からいるんかい。

ちなみに俺が経験した中で一番怖かったのは、誰も居ないのにバックルームと言う倉庫室のドアが「バンッ!」って開いた事。
本当にそのバックルームから人が出て来て居る様に見えて(黒いモヤ)、NさんはT箒もって構えて凄い恐い目で何かを睨んでた。

不良グループは、店内に居たらBGMが砂嵐になって照明が点滅したのが一番怖かったらしい。
その時、Nさんは何処からか持ってきたお守りを一番怯えていた不良君に手渡し「大丈夫ですから(ニコッ!」としたそうな。
うんで「仕事中なんですがぁー…・」って言ったら、電気も店内BGMも戻ったとか。

マジNさん何者。俺は密かに寺生まれのTさん想像してた。

308 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:19:15.65 ID:3NCHifyJ0
ちなみにNさんはソッチ系の相談も受けてた。と言っても、俺が見たのは一回だけ。
友人は数度、てか一度ボロアパートでの怪奇現象の相談したらしい。

仕事の時間を超えてまで、対処するとかは「昔の職場で色々あった」らしく二度としないけど、
ドコドコのお寺は、とか、●●の神主さんは、アソコのお坊さんは。とオススメの除霊・魔除けトークをさく裂させてた。

ただ、2ヶ月目になるとNさん凄い痩せてて、目の下にクマも出来てた。
理由は仕事も関係してそう。
新しい新入りのアルバイトを教えても基本一日、酷い時には一時間で辞めてたらしい。
そのコンビニのオーナーが、仕事配分がおかしいらしく「過酷環境」だったそうだ。

労働基準局も何度か視察に来ているらしい。Nさんは「敵だ!」って言ったw

309 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:30:05.58 ID:3NCHifyJ0
三ヶ月目。
詳しくは当事者の間で秘密と言う事にされてたけど、ガチでヤバイなんか凄い怪奇現象がコンビニを襲ったらしい。
うんでロー●ングループ本社から「変な噂を流すな」と怒られたらしく、Nさんは怪奇現象絡みを話す事とか、何かあってもお客に見せない姿勢になってた。
それでもパワフルと元気ハツラツな勤務態度は継続させてた。尊敬できる。

ただ、本当に具合悪そうになってきた。しかも、噂で「Nさんが女性にとり憑かれてる」とか聞いた。
怪奇現象も日頃からラップ音とか、ポテチが散乱してたり、結構ヤバくなってきたと思う。

310 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:35:03.57 ID:3NCHifyJ0
何度かNさんが無人のコンビニで、セールストークしているのを聞いたのもその頃らへん。
「あれ?女性の人、どこ行ったんですかね?」とか、俺に聞かれた時はバクバクした。
「そんな人居なかったですよw」って言うと、「すみませんでした」と泣きそうな声で謝られた。
相当絞られたんだとは、直に察した。
でも、Nさんとは仲良かったし愚痴を日頃のお礼として聞いた事がある。

「最近、怪奇現象がやばい。女の人が入口に立って自動ドアバンバンしてる」
「ポテチ並び直した直後に全部飛び上がる」「会計してるのに人が居ない、物もない」

あとは仕事アルアルの悩み。
「人間関係で悩んでる」「昼組が仕事残して行くし、怪奇現象が酷くなるし」
「売り上げが伸びたのに夜勤の人二人体制にならない、てか人増えない。皆辞めて行く」

聞いたら週7だったらしい、アルバイトの勤務状況じゃないと俺は伝えられるだけだった。

311 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:38:55.53 ID:3NCHifyJ0
深夜の常連さんも増えたようで、生き生きとしているNさんの姿を見ると少しホッとできた。
ただそこからの二か月は、悪いけど俺は怪奇現象を楽しみに通っていたと思う。

実際、Nさんの奇想天外な行動(外国人さんと一緒にラップしてたりとか)、時々起る怪奇現象。
両方とも見ていて俺飽きなかった。
ただお客の多くの人が「Nサンダイジョウブ?」「Nさん具合悪そうよ」「ちょwNさん休みなって!w」と言ってたぐらい
Nさんの体調が明らかに悪そうになってた。

312 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:47:16.11 ID:UAN1s7VS0
あぁ、聞いてるよ。続けて

313 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:50:08.41 ID:3NCHifyJ0
運命の日に遭遇したと俺は思った。
その日のNさんは、来店時から新年めでたい一発目の大声!って感じの声ではなく、
死んだような声で「いらっしゃいませー!」って無理してる声だった。

もう小点はあって無い。呂律もおかしい。
一人ぶつぶつ言いながら厨房の方へ歩いて行く姿は、きみが悪かった。
しかも突然、笑ったり泣いてる声が聞える訳よ。まじこーえコエー。

ただ馬鹿なんだよなー俺は。
「今日は何か起こるぞ!」って思ってその日はコンビニで立ち読みする事を決意した。

314 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 01:52:02.28 ID:3NCHifyJ0
一時間後ぐらいして。Nさんが新聞縛ってた時だったと思う。
ドアが開いたんだよね。
Nさん挨拶一言も発してないの、気が付いていないだけかもしれないけど。

明らかに異常なほど大きな腕が一本と、赤ん坊を抱えた女、紫だか赤色だかに変色した男が入ってきた。
ちなみにこれは、あのコンビニで二番目に怖い経験だった。

何でかって言うと、一番怖かった奴はNさんは隠してたけど、明らかに標的は俺だと分かった。
それに見えないけど、俺に迫って来てたのも感じてたんだよね。

だから、標的が俺でもなく、寧ろ「キター!」って思ってた俺は恐怖心は少なかった。
金縛り状態になって、ページもめくれなくなってたけど。

Nさんの頭をまず大きな腕が握りつぶす様にギュッとしたの。
そこで腕が霧散した。本当に、ぶわーって感じ。
僅かだけど、Nさんが天を仰ぐように手を振ってたのも憶えてる。
拍子抜けだった。

次に赤ん坊が「う、ウギャ」って潰れた泣き声を漏らしたの。
Nさんが「チッ、うっせーな」って焦点はあって無いんだけど、顔が赤ん坊と女の人の方に向いてた。
幽霊がスッと後退したと思う、たぶん引いてた。

最後に男。
こいつは何もしないって言うか、俺の方に来てた。で、顔じろじろ見てた。
「ウカカカ」って只管笑ってた。

うんで、拍子抜けで申し訳ないんだけど、気が付いたら外が明るくなってた。

315 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:00:43.48 ID:3NCHifyJ0
横にNさんが立ってて、ニコッと俺の方見て「お客様、まだ居るんですか?」って言ってきた。
あー、安心した。
記憶が抜けてるけど、Nさん無事だったか―って思ったけど、

Nさん厨房の方にも居るんだよな。てか、そっちが本物っぽい。
だから、俺は直に厨房のNさんの方行ったんだけど、「終わらない、終わらない」って呟きながら仕事してて俺の姿見えてないように仕事してた。

俺が立ち読みしてた所には、さっきのウカカカ男の手を引きながら「お気を付けてー、またどうぞお越しくださいませー!」と見送りするNさん。
Nさんが話しかけてたのはおそらく俺についていたウカカ男だと思う。

うんで、俺はマジで「Nさんが狂わせてしまった!」って思って後悔してた。
なんでか、Nさんが帰るまで見届けなくちゃいけないと思って店内に残った。

ちなみに土木とか、朝帰りの不良たちとか、朝食買に来るマンションの人とかメッチャ来てたんだけど。

「いらっしゃいませー!」が、「うらっめっしゃー!」「ウビョバッシャショー!」って
もはや日本語しゃべってないし、焦点もあってないの。
そのほとんどが気味が悪がってたのも俺は直に分かった。

何人かの客が、Nさんに「自分の顔みなさいよ!」っとか、心配かける声をかけまくってるんだけど、
「? どうかしましたか?」とか「大丈夫ですよー」しか言わなかった。

316 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:05:32.02 ID:3NCHifyJ0
不良の方は例のグループの一人で、「過剰勤務と怪奇で狂ったか……」って初めは言ってたけど。
あったこと話したら「マスターに何かあったんなら、お前ただじゃすまさねーぞ」って脅された。
結局、俺の車の中で不良の二人、Nさんを見守る事になった。

ちなみに店内から出た理由の一つ、気が付くとNさんが俺の横に立ってる事が多々あったんだよね。
何も言わずにポツーンって。不良もタバコ吸ってたら、店内からジーって見られてた。
本当に気味悪かったから、申し訳ないけど俺たちは逃げたんだな。

6時頃、店長さんがバイクでやって来て、顔色が一気に変わって直にNさんを事務所の方に呼び入れてた。
それから7時頃に親御さんかな?
Nさんを連れて、「病院に行くぞ!」とか言いながらコンビニから出てきた。

それ以来、俺らはNさんの姿を俺は見ていなかった。

317 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:10:24.29 ID:3NCHifyJ0
ここから今日まで凄い罪悪感やばかった。
店員に聞いても「誰も事情教えられてないのよねー」とか、「クレームが入って辞めたとかー」とか、
店長さんは「個人情報の保護に関わりますので」とか、本当に顔色悪そうにして濁らせてた。

ただ、今日Nさん駅で見かけたw
眠そうに歩いてて俺にぶつかってきたけど、「ふぁ、すみません;」って。
もう、絶対今年のこの出来事引き摺ると思ったけど、なんていうか、あれは間違いなくNさんだった。

318 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:21:08.37 ID:3NCHifyJ0
顔色も、体格も、よく案ってた。元気そうで本当に良かった。

ちなみに俺は情報が得られると思って10月の暮れまでコンビニに通ってたけど
人の出入りも、Nさん消えて来なくなった客も確実に居ると思うけど、激減してたと思う。
怪奇現象に関して言えば、ラップ音とか、人の声は聞こえてた。
Nさんの時ほど酷くは無いけど、頻度は増えてる。

友人にオカルトマニアが居るんだけど、ソイツを店に連れていったんだよね。
そしたら「明らかに、川の方から何かが流れ込んでる」、「凄い溜まってる」、「ちゃんと除霊とかお祈りしたのか?」って言ってた。
「ハイヒールを履いた女が厨房の方を覗き込んでる」とか、凄い言ってて怖くなった。

ハイヒールに関しては「赤でしょ?」って言うと「見えるの?」って言われた。
相当ヤバイ奴だぞ、って言われた。……Nさんが一番嫌い言っていた幽霊が、そのハイヒールだ。
ただハイヒールが直接の原因ではなく、周りに悪影響を出すタイプらしい。誰か一人に憑くモノではないそうだ。

じゃあ、Nさんはなにがあったのか。
友人の推測は「色々背負ってもってったんだと思う」だった。

319 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:27:31.85 ID:3NCHifyJ0
ぼんやりと、その形跡が残ってるらしい。
期待させるような事言って置いて悪いけど、俺にはどういう物か分からない。

「なんかたまり場何だよね。ただ、むしりとられたように、ちぎり持ってったようにぽっかり空いてるスーペースあるんだよ」
つまり、Nさんは色々背負い込んで持って行ったと言う事らしい。
だから体調も悪くなるし、仕事も上手く行かなくなるさ、と友人は笑ってた。

確かにNさんは引き寄せる魅力があった。
最初は絡みづらいだが、一定距離や密着しても、絡んで行ける。そんな人だった。
それはオーラ的分類の話になるけど、どうやら誰かのオーラを引っ張り込む人らしい。

うんで一つ思い出した。
Nさん、確か「幽霊に憑りつくタイプ」って笑いながら言っていたと思う。
昔なんかそれであったとは聞いていたから、詳細は分からないけど。

俺も何を話せばいいか分からないけど、今年最大の後悔が晴れたので、色々思いついて喋っちゃってる状態なんだ
こんな遅くまで付き合ってくれた奴が居るんだとしたら感謝する。

320 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:34:33.10 ID:3NCHifyJ0
てか、読み返すと本当に長いな;

あ、書くの忘れたけど俺が運命の日だと思ったのは何でも無かったらしい。
最初の腕はおそらく鬼とかの、良くない化身じゃないかって言ってた。
それを粉砕したか、撥ね退けたからブワーとはなったけど、何かしら異常事態が起こってるんじゃないかと。

赤ん坊と女に関しては、たまり場に流れ着いた幽霊で、ウカカ男も、そうらしい。
もう一人のNさんは、守護霊かNさんから分離した「怪奇から守るNさん自身」じゃないかと言うそうだ。
ただ送り出すと言う事は、少なからずNさんはそのコンビニで「除霊師」の役割していたんじゃないかと。

後付解決余談すまなかった。

321 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 02:49:47.66 ID:3NCHifyJ0
不良(車の中に一緒に乗ってた)と連絡取って、今日と同じ時間にNさん探す事になった。
もしも何か進展あったら書き込みしに来る。

夜も遅いし寝る、長々とどうもでした。

322 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/10(火) 03:08:10.19 ID:iG4Hrqp90
面白かった

324 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/11(水) 07:22:45.38 ID:52Gk8hT9O
大量投下おつかれさま!
Nさん元気になってるといいねー
続報まってるよー

325 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/11(水) 12:26:02.69 ID:i/aCqaiv0
子供の頃の体験談

幼稚園の時、祖父が亡くなった。
自分はその時、TVでアニメを見ていたのだが、突然隣の部屋から
大音量で「ハレルヤ」が聞こえてきた。
驚いて部屋を見てみると、壊れていたはずのラジカセから聞こえてくる。
あまりにも怖かったので、台所の母親に助けを求めたのだが
「そんなものは聞こえないわよ」と追い返され、ますます怖くなった。
しかし、ラジカセから大音量で流れる「ハレルヤ」は止まらず
とにかく聞こえないようにTVを見続けた。
しばらくすると親が「おじいちゃん家行くよっ」と大慌てで俺を抱えて車へ
するとラジカセの「ハレルヤ」は止まり、訳も分からず親戚の家に行った。
親戚の家で祖父が亡くなったことを言われ、俺は混乱して号泣した。

祖父はバリバリの仏教徒でキリスト教ではないはずなのになぜ「ハレルヤ」が聞こえたのか
しかも「ハレルヤ」はクラシックのような厳かな感じではなく、どこか嬉しそうなやっと来たみたいな感じだった。

326 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/11(水) 16:10:52.20 ID:jk/vEgMa0
まあハレルヤは曲自体がそういう曲だしその点だけは別に不思議はないが。。

他人に聞こえてないってのがとても不思議だね

327 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/13(金) 00:43:28.73 ID:s7fOyO/x0
製材業をやってたんだが、7年くらい前に
神社が同じ地所の別の場所に移動するってんで、ご神木を何本か切らせてもらった
それを作業所に運んで粗挽やってるときに若い者が左手にちょっとしたケガをした
どうやら原材に古釘が入ってたみたいなんだ
けど滑り止めつきの作業手袋は当然してるから、ちょっと手の甲が赤くなったくらいでたいしたことはないわけよ
作業も止まんなかったし、こんなのはよくあることなんだ
休憩時にその若いやつが痛そうにしてるんで、手見せてみろつったら皮膚が赤くなってるだけで血も出てない
いちおう軟膏くらい塗っとけで終わったんだが、午後になったらすげえ腫れてる
手の甲全体が白くむくんだようになって5センチ角くらが赤くなって、しかもなんか字が浮き出てるように見えた
漢字とかじゃなくひらがなの崩しみたいで「なみ」か「なめ」と読めそうだ 
で、運転は危ないかもしれないから一人つけて病院に行かせた
そいつは2時間ばかりで帰ってきて、ちょっと雑菌が入ったんだろうってことで化膿止め飲んでしばらく様子見
手は包帯巻いて痛みは治まったが簡単な作業しかできそうもないからそのまま帰らせた

328 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/13(金) 00:45:27.54 ID:s7fOyO/x0
次の日朝電話でまだ手が痛いっていうから、もう一度医者へ行ってその日は休みってことになった
そしたら後でわかったんだが、そいつは医者にいかないでスーパーで万引きした
で、とったものを持って堂々と出ていこうとしたところを警備員につかまって警察呼ばれた
警察署で調書とられたその足で、今度はバス停にいた知らない婆さんを突き飛ばした
人の大勢見てる前でだ 婆さんは鎖骨と手首骨
それで近くにいたやつが通報して、そのあたりをうろうろしてるとこを逮捕された
17くらいのときからそいつを知ってるが絶対にそんなことをするやつじゃねえんだよ
マンガばっかし読んでるが歳にしては落ち着いたやつだったんだ
それが取り調べでも態度が悪かったってことで拘留されて
その最中に手の傷がひどくなって警察病院で左手を切断した
そしたら急に態度が大人しくなったらしくて、裁判でも執行猶予がついた
なんとか再雇用してやろうと思ってたがその後すぐ行方不明になっちまった

347 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/17(火) 23:43:26.59 ID:ySHGqv1/0
前回コンビニの件をかき込んだ者だけど、先週の土曜日Nさんと飲みに行けた。
あと、見辛い文章ですまなかった;多量メモ帳で整理してから投稿するようにするよ。
てかNさんに「勝手に投稿しないでくださいよwwww」って怒られたw
高校生の頃はよく此処に居たらしいw

結論から話すと、Nさんは帰宅後、
体調不良になり入院する羽目になって、更に実質クビになったらしい。

クビになるまでの経緯も、どうやら仕事中(あの俺が外で見てた日)の体調不良具合を見た他のお客がクレーム入れたらしい。
内容は「休ませてあげて」など、常連さんからの暖かい言葉だったのが幸いだとは言っていたが。
ただ、店側としては労働基準違反になるだろうし、倒れた理由が明らかに仕事のし過ぎだからと思ってて、
遠まわしに退職を進めた感じだったらしい。
その点に関してはNさんも意見は一致していたし「じゃあ、あの日付で退職ね」と言う事になったそうだ。

348 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/17(火) 23:44:50.93 ID:ySHGqv1/0
元々怪奇現象にもしびれを切らして、さらに過剰勤務や人間関係で辞めたいとは思ってたらしい。
怪奇現象に関して店側の指示が「内緒にして、自分で対処して」だったそうだ。
店にいつの間にか配給されたらしいお守りと、怪奇をまとめたメモ帳を用意していたらしい。
で、だんだんと何がやばいかとか、色々解明していて、うまーく対処をしていたそうだ。

不良「やはりNさんは深夜コンビニ店員にしては異常ですねw」
って言っていたけど、その点は俺も同意だw

体調不良の原因に関して。
Nさん「過剰勤務が原因だとは思うけど、証明できない事を言えば多分霊的な物もあると思う。
それに『ここの夜勤に入った翌日は絶対に調子悪くなる』と評判でね、それが理由で来なくなる人も居た。
第一、夜勤の逃走率がグループでも群を抜いていて異常事態だった感じ。何人かは怪奇現象恐くてやめてるし
霊感強い人には『よく毎日入れるね』て毎回言われてたw」

あの日あったこと話すと。
Nさん「あー……分からないけど、そう言う事もあったんだね。家に帰ったらお祓いするかとか話してたw
退院してから自主的に神社と祖先のお墓参りしたら大分体調も良くなりましたよw」と笑ってたわ。

以後、Nさんの今の状況とか仕事環境とか、そう言う話しかしてない。
不良さんは仲間を呼んだりして、ただの忘年会となってた。

一応、どんな怪奇現象があって、Nさんから見たらどんな感じだったかとか、
話聞いてはいるから、話の整理ついたら書きに来るわ。ちなみに聞いた感じ怖い話は少な目だ。

349 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/18(水) 00:25:15.74 ID:qBNC9uCm0
わるい、今頃になって「あんまり書き込まないでくださいよ」と言われてたの思い出した。
書き込む必要あるなら、本人で書き込むと言っていた。
多分、この件でもう書き込みにしに来ないと思う。

350 : 本当にあった怖い名無し : 2013/12/18(水) 02:39:54.08 ID:o6kvuj590
>>349
えー!面白いから楽しみにしてたのに!
Nさん本人でもいいからもっと体験談聞きたいわ

385 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/03(金) 17:52:53.72 ID:Fci7uXfa0
電話での嫌な思い出

家の電話に名指しで
なんかのセールス?宝石かなんかの展示会にこないかみたいな電話がかかってきてさ、
もう面倒臭かったから「あーそういうのオタクなんでいいですw」って断ったら
電話の向こうの兄ちゃんがなぜか急にぷっつりキレたんよ

「なに?えなにバカにしてんの?俺の事ばかにしてんのねぇ?
 家いくよ?こっち住所も電話番号も名前も判ってんだぞ
 ねぇ?家いくよ?ねぇ○○?(俺の名前)○ー○ー○ーさーん!? 住所言おうか?
 ねぇ住所言おうかここで?ねえ!?××県ー、○○市ー(ホントに言い始めた)」

・・それがもう、半笑いで、明らかにイっちゃってる声で、それが五分くらい延々。
どうしていいか判らなくてずっと黙って聞いてたけど途中で切った。


今思うと最期に「あ、この電話録音してありますんで」くらい言ってやればよかった

394 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/12(日) 13:00:56.75 ID:n8244P+j0
マンションに帰宅

帰宅していつもの通りエレベータに乗って、7階で降りて俺の部屋へ向かった。
でもなんか雰囲気が違う。確かに俺の住んでるマンションだけど、何かいつもと違う。
うまく言えないけど・・・
その予感はすぐ現実のものとなった。鍵が合わない。あれ?!
昔みたウルトラセブンの「あなたはだあれ?」という回を思い出した。
夜だけ住民が全て宇宙人に入れ替わってるという話だ。
段々と焦りが大きくなってきた。
突然、あたりから線香の匂いが漂ってきた。葬式でもやってるのか?
ガチャガチャやってたら中から鍵が開けられた。妻が開けてくれたのだろう。
安堵したのも束の間、ドアから白髪の老婆が出てきた。

どうやら、俺は、間違えて1つ下の6階で降りていたようだ。

397 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/12(日) 21:04:10.30 ID:Nt04/lot0
>>394
コピペ?

396 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/12(日) 19:59:12.52 ID:YkmGn9ka0
個人デザイン事務所時代の話。

エアブラシを使ってのリアルアートの仕事を受けた時、
下請けに出してたKさんという人がいた。
Kさんは30代前半で身長155cm程度と小柄で、
小さい頃にやった側湾症のため、骨格がややいびつ。
腕はいいのだが話下手でどもりがちなため、
下請け専門のエアブラシ職人みたいなポジションだった。

ある日、Kさんの自宅に完成品を受け取りに行くと、
これから飯を食いに行くという。
飯を食い終わったら、すぐ仕上げるから待ってくれ、5分で済むと。
5分で済むなら、今やってくれりゃいいのだが、まぁ、新人の俺は待っていた。
で、本当に偶然なのだろうが、資料を入れていた書棚がバサバサと崩れ落ちた。
ありゃりゃと片付けようとして、俺は凍りついた。
写真は、女性の惨殺死体ばかりだった。多分、タイあたりの死体写真なのだろう。
どの死体も豊満(デブ)な女性の死体ばかりで、本当に気持ち悪かった…

6年前のこと、俺はとっくにデザイン事務所をやめていた。
眺めていた朝刊のベタ記事に驚いた。
Kさんがフルネームで、コロンビア人の女性殺害の容疑者として載っている!?
まさかと思って、元の事務所の社長に電話をかけてみると…

「ナイフで胸を滅多突きにして殺しちゃったらしいよ。
 うちにも昨日、刑事が来て、色々と聞かれたよ。
 CGが主流になって、エアブラシアートが売れなくなってたからなぁ。
 自棄を起こしちゃったのかねぇ」

422 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/17(金) 13:32:23.27 ID:R4LL41220
怖くなかったらすまん。
自分ではものすごく怖いから、誰かに聞いてほしいだけ。
じいちゃんの予言の話。

じいちゃんは私が小学6年生に上がる直前に死んだ。
百か日も過ぎた頃、仏降ろし(ほとけおろし)というものをやった。
「えんじっこ」と呼ばれるイタコのような人が、
亡くなった人の霊を死後の世界から呼び、霊の言葉を代弁するのだ。
代弁する時の言葉はえんじっこによって違うようで、
その時は古典で使われてるような言葉で話してた。

423 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/17(金) 13:35:39.60 ID:R4LL41220
いざ仏降ろしが行われると、最初に降ろされたのは
じいちゃんを連れて行ったという御先祖様。
そこからもう一人降ろしてからじいちゃんが降ろされた。
その頃には、その場にいた家族、親戚はみんな泣いてた。
だが、えんじっこがじいちゃんからの予言を言い出した途端、
周りの空気が凍った。

予言は以下の二つ
1.家族内で1年以内に2人入院する
2.じいちゃんにゆかりのある人が近いうちに事故死する

424 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/17(金) 13:38:49.69 ID:R4LL41220
そしてこの予言は本当になる。
私と父親が仏降ろしから1年以内に入院した。
じいちゃんが生前お世話になっていた、出稼ぎ先の会社社長が
交通事故で亡くなった。

じいちゃんすげーな、ってくらいにしか思ってなかったんだが、
あの予言には続きがあったそうだ。

425 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/17(金) 13:41:08.57 ID:R4LL41220
じいちゃんはあの日、仏降ろしに来ていた人達の
死ぬ順番も言っていたのだという。
子どもだった私はえんじっこが何を言っていたのかわからなく、
最初の二つの予言しか教えてもらっていなかった。
なぜ今そんな話が出てきたのかというと、つい先日、
私の前に名前が出されていた人が死んだからだ。
順番も今のところ当たっているらしいから、
このまま行くと危ないかもしれない。

426 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/18(土) 18:25:06.71 ID:Z+2lCAVB0
>>425
ファイナル・デスティネーションかよ

427 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/19(日) 23:51:53.97 ID:rhdK3sYo0
友人から聞いた話。

友人の同僚でNという営業マンがいた。
Nは付き合っていた女性を騙して、散々お金をむしり取った挙げ句、捨てたらしい。

それからしばらくしてNに異変が起きる。
現金で売り上げると、会社に戻る前にその現金が減っている。
最初は数え間違いや、勘違いかとも思ったらしいけれど、封をしている封筒や鍵を掛けた小型金庫、肌身離さず持っている財布の中からも無くなる。
そのたびに不足金として、Nは自腹を切っていた。
ところが、それも長くは続かず、給料引きという未払い金扱いにするようになった。
結果的に給料よりも未払い金が上回る事もあり、Nは借金を重ねるようになる。

ある時、大口の現金取引が入った。
Nは担当替えを願い出たが、どうもお得意先からのご指名らしく、仕方なく行くことになる。
数百万という金額の為、Nは一つ策を練った。後輩を同伴させ、お金だけ彼に運ばせる。
これなら何の問題も起きないはずだ、と。

無事に取引は成立し、後輩に現金を運ばせる。Nは自分の責任が問われないように、後輩と別々の車で取引先に来ていた。
…これが悪かったのかも知れない。
後輩は帰社する途中、自転車との接触事故を起こす。

後輩は事故の調べや、被害者の親が来るまで待つ事になったために、いつ現場を離れられるか分からなくなった。
会社からも何度も催促の連絡が来て、いよいよNが現金を持ち帰るしか無くなる。
そしてNは意を決して、車のダッシュボードに現金を並べ、常に見える状態にして帰社することになった。

しかし、彼は帰社することが出来なかった。
帰社する途中にガードを破って崖下に転落する事故を起こし、息を引き取った。
事故を起こした車の中から、現金は綺麗さっぱり無くなっていた。

後日、彼のデスクを整理することになり、引き出しを開けると
一番下の引き出しから大量の現金が出てきた。恐らく、事故の時に無くなったであろう現金も含めて発見された。

428 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/21(火) 20:32:11.53 ID:S80x4EPzI
俺が小学校の頃、教頭から聞いた話で、教頭の友人の実体験らしい。ところどころ曖昧な部分があってすまない。あと携帯からだから改行変かも。



教頭は昔、ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明なんて出ると夜、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すんだ。時間が立った死体は酷い有様で目なんかは最初に取れる。だから目の無い死体が見つかる。

まあ、その友人の話な。

ある日、女性が海で溺れて行方不明になった。それで友人たちは夜まで探したんだが女性は見つからなかった。
何日だったかとかはすまんが覚えてない。まあそれなりに長い期間探したらしい。それでも見つからない。
もう遠くに流されてしまったんじゃないか、なんて皆は諦めムードに入りつつあった。

その日もいつも通り、夜まで女性を探していたが、やはり見つからない。天気予報では嵐が来るらしく、海も荒れてきた。これ以上の捜索は危険だと判断し、沖に上がった。

429 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/21(火) 20:35:54.67 ID:S80x4EPzI
海にはボロい小屋があって、ライフセーバーは番を決めて、二人組でそこに寝泊まりしていた。
で、その小屋がボロいところで、風でがったがた煩いわ、窓(上の方についてて、細長い形の、回転式でハンドルで開閉するやつ)も二つあるうち片方、閉まらないようなところだった。扉の鍵も簡素ですぐに外れてしまうようなものだった。

友人はその日、後輩と二人で小屋に寝泊まりする番だった。
後輩と共に酒を飲んでから、灯りを消して毛布をかぶり、そのまま就寝した。

夜中、友人は尿意を感じて目を覚ました。酒を飲んだせいだろう。
当たり前ながらこのボロい小屋にトイレなんてないので、外で用を足さなくてはいけない。

外は嵐だ。雨風が吹きつけて、小屋がガタガタと煩いし、ともかく気味が悪い。
仕方なしに横で寝てる後輩を起こす。

「……なんすか」
「おう、小便行きたいんだけど」
「あんなに飲むからですよ。行ってくりゃいいじゃないですか」

そう言ってまた眠ってしまう後輩。
一人では行きたくない。我慢できない程でもないか、と寝転がるとあることに気づいた。

430 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/21(火) 20:39:11.47 ID:S80x4EPzI
窓に、星型のなにかと、わかめのようなものがへばりついている。
風も強いし、きっとヒトデが飛ばされてへばりついたのだろう。そう思っていた。
しかし、眠れなくてその影をじぃっと見ていると、星型の影が段々上に動いていくことにも気がついた。
妙だな、と影が大分上にいったところでハッとする。

あれはヒトデじゃない。人の手だ。

そのまま固まっていると、手がずるずると上がっていく。窓の上部は空いている。
片方の手の指が、空いた窓の隙間に掛かった。ただ呆然と見ていると女の顔が隙間から覗いた。わかめのようなものは、髪の毛だった。

そこでなんとか自我を取り戻して、隣にいる後輩を起こす。女は「あぁ…あぁ…」と呻きながら、長い髪を揺らし、首を隙間に捩じ込もうとしていた。

「おい……お、起きろ!」
「トイレなら一人で行ってくださいよ……」
「そうじゃなくて、あれ!あれ!」

後輩は気だるげに体を起こすと、友人が指差した方を見る。

431 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/21(火) 20:41:47.02 ID:S80x4EPzI
「なんすか、あれ」
「わかんねーよ!」

あまりの恐怖に男二人でくっついて震えながら、窓から顔を捩じ込もうとする女を見る。ただの呻き声だと思っていたものは、なにか言葉らしいが、なんなのかは聞き取れなかった。「うぃ……けた……うぃ……けた」みたいな、顎が動いてない感じの喋り方だった。

暫くすると女は諦めたのか、いなくなった。
ほっとしたのも束の間、今度はドアからどんどんっと激しく叩く音がした。鍵が外れてしまいそうだった。
ひぃっと二人は悲鳴を上げる。

「おっ、おい!お前、ドア抑えろ」
「い、嫌ですよ、先輩行ってくださいよ!」

がたがたと激しく揺れるドア。
がくがくなりながら、なすすべもなく去ることを祈る。

がたん、ドアが開いた。
目の無い女の人が立っていた。

「みつけた」

432 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/21(火) 20:43:04.65 ID:S80x4EPzI
その後の記憶はない。

どんどんと扉を叩く音で目を覚ましたら、気づけば朝になっていて、「なにしてるんですか!起きてください」と男の叫び声がした。

なんだ夢だったのか、とほっとした。

扉を開けると、地元の漁師の人が「早く来てください!マグロが上がったんですよ」と言った。

マグロは死体を意味する。友人と後輩は死体の上がった場所へ急いだ。

そして友人は死体を見て驚いた。目のない、長い髪の女性だった。
昨晩、見たものと全く同じだったのだ。

早く見つけてほしくて俺らのところに来たのかなあ、と友人は言ったらしい。

449 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/26(日) 15:31:13.65 ID:O5hCWJ0t0
28 本当にあった怖い名無し sage 2014/01/23(木) 13:07:15.26 ID:EAHWeVPc0
もう20年近く前のことになるんだけど、今でもよく状況が掴めていない話。

当時俺は小学1年生で、2つ下の妹が幼稚園に通っていた。
ふたり兄妹だった俺達は仲が良くて、学校から帰るといつも一緒に遊んでいたんだ。
年齢が年齢だけに、子供ふたりだけで遠くに行く事は禁止されていて、大抵は家の中で何かをし、
それ以外だと家の2軒隣の空き地(ドラえもんに出てくる空き地から土管を取り去ったものと想像して欲しい)で遊んでた。

これはその空き地での話になる。


29 本当にあった怖い名無し sage 2014/01/23(木) 13:08:21.05 ID:EAHWeVPc0
その日の遊びは宝探し。
なんて事はない、空き地の中に落ちている価値のありそうなものを探す、という遊びだった。
どちらも子供だったからモノの価値なんて分からなくて、綺麗な石やビー玉、BB弾あたりが主な収穫物。
今日は負けないぞーなんて言いながら、バラバラの場所でそれぞれの宝を探し始めた。

しばらくすると、耳をつんざくような妹の泣き声が聞こえた。
慌てて近づくと、手のひらから血が出ているようだった。
血のついた光るガラス片が妹の足元にあったので、これを拾おうとして切ってしまったのだろう。
深く切ってしまったのか結構な量の血がだらだら流れていて、俺自身気が動転していたのもあるだろうけど、
動かしちゃいけない気がして妹にそこを動かないように告げ、ひとりで母に助けを求める為、家へと走った。

450 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/26(日) 15:32:13.36 ID:O5hCWJ0t0
30 本当にあった怖い名無し sage 2014/01/23(木) 13:09:23.14 ID:EAHWeVPc0
前述のように2軒隣だから、子供の足でも走って10秒程で家に着いた。
すぐに母に妹の事を伝えようとしたら、いきなり抱きつかれた。
「今までどこに行っていたの!?」と涙を流しながら聞かれたから、
「そこの空き地だけど…」と答えた。
家を出る前に母に行き先は告げていたし、出てから30分そこらの感覚だったからわけが分からなかったが、直後さらにわけの分からないことが起こった。
母の後ろに妹がいた。

その時母から聞いた話では、俺は丸2日間家に戻らなかったらしい。
妹とふたりで家を出たところまでは記憶と合っているんだけど、
空き地で遊んでいたらいつの間にか俺がいなくなっていて、妹は仕方なくひとりで家に帰ったとの事だった。
妹(=幼稚園児)の証言なので、色々あやふやなところはあったらしいが。


31 本当にあった怖い名無し sage 2014/01/23(木) 13:17:50.72 ID:EAHWeVPc0
そして、妹の手には傷が無かった。
かすり傷程度なら2日もあれば塞がる事もあるだろうけど、思い返してもそんな生易しい傷じゃなかった。
妹の様子は以前と変わっていなかったが、なんとなく気味が悪かったのと、上がっていく年齢も手伝ってだんだん一緒に遊ぶことは少なくなっていった。

もう今となっては俺も妹もいい大人だ。
妹は当時5歳だったので、その時の事は全然覚えていないらしい。

そんな俺は今でもふと考える事がある。
あの時一緒に遊んでいた妹は、今の妹と同じ存在なのか。
俺は2日ずれた、別の世界に来ているのではないかと。

451 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/26(日) 16:44:29.49 ID:r4Dc7HUn0
>>450
つい最近も神奈川県であったね。
》相模原市の小学5年生の女子児童が1人で犬の散歩に出かけたあと行方が分からなくなっていましたが
》15日朝早く、女子児童とみられる女の子が神奈川県茅ヶ崎市内の交番で保護されました。
》目立ったけがなどはしていないということです。

パラレルワールドとか、かな? ふしぎ・・・

453 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/26(日) 21:38:54.31 ID:X12ZW5980
考え事をしているうちに気づいたら時間が経ってしまっていた、
この時間が分単位ではなく日単位で起こる人がいるってこと。

454 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/27(月) 00:12:54.43 ID:zLqPgouN0
>>453
でも、その間どこにいたのか分からないってのはおかしくない?
移動せずに時間が経過してたなら、ぼーっとしてただけで済まされるけど。

455 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/27(月) 06:41:00.48 ID:OZI8O4rc0
恋に落ちたときは時間がぶっ飛んだ
会社に行ってもずーーーっと恋人との思い出を脳内再生していて、ふと気付いたら退社時間が近づいてた
やばい今日なにもしてない、と焦っていたら
同僚の曰く、私はいつも通りに仕事して、たまに雑談に乗ったり、
お昼はみんなで昼食とったりしてごくごく普通の様子だったらしい
まったく覚えてなくてゾッとした

でもこれは変則的なことがなかったからこなせたんだよね
神奈川の子はやっぱ乖離的遁走かな

457 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/27(月) 22:28:09.44 ID:8TJrHg+p0
俺も恋がしたいよーーー!!
半年後に死んでもいいから恋して時間跳躍したいよおおおおおおお

458 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/28(火) 01:27:53.42 ID:StyHggkW0
甘いな

時を止めたくなるのが恋というもの

466 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/30(木) 22:12:00.65 ID:63Poe/bv0
最近の出来事だから覚えてるヤツも多いだろうけどJKが行方不明になった後神社だかで発見されたヤツあるじゃんね。この奇妙な事件に強烈なインパクトを受けた人もいただろう。
しかしこの事件が公開捜査になって報道され始めた時点で違和感覚えた人いないか?

行方不明になったJKの兄のインタビューに。

何かおかしな事を言ってたって訳じゃないんだけど何か漠然とした妙な違和感、不快感、不信感のようなものをこの時感じた。いったいあの感覚はなんだったんだろう。

469 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/30(木) 22:22:38.37 ID:oQ/6qH7h0
>>466
本当にお前妹のこと妹だと思ってんのかって思った
肉親に対する物言いじゃなかった気がする

483 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/04(火) 22:43:23.72 ID:PHT8qIGP0
>>466
あれは親がカルトの信者だったという噂。
ツボ売ったり合同で結婚したりするやつ。
もしかしたら、兄も信者でマトモなのはJKだけだったのでは…
肉体的な虐待などがなく宗教の熱心な信者だというだけでは親を引き離すことは出来ない。
これが本当ならこれからあのJKはどうなるんだろうと想像すると…かなり怖い話。

476 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/31(金) 02:28:12.36 ID:0luqUOl10
梅雨で大雨が降った翌日の日曜日。
コンビニ帰りに公園でコーラを飲んで休憩していたら、2人の子供が来てボールを投げて遊び始めた。
服が汚れててどこかで泥遊びをしてきた感じだった。
俺と子供以外他に誰もいないし、暇だったからその二人をなんとなく見てた。
2、3回ボールを投げた辺りだったか小さい方の子供が
「このボール軽いね。」
と言った。
すると大きい方の子供が
「うん、先生のと比べると軽い。」
と言った。
遠くから見てたので断言は出来ないが、よく子供が使うビニールのボールだと思う。
大きさは少し大きめだったが、中は空気なので軽いのは当然だろうと思い少し笑った。

477 : 本当にあった怖い名無し : 2014/01/31(金) 02:28:52.74 ID:0luqUOl10
するとボール遊びに飽きたのか泥で遊び始めた。
もともと汚れていた服が更に汚くなるが、それもお構いなしに遊んでいた。
その内、小さい方の子供が泥を固めだした。
しだいに大きくなる泥団子を見ていて自分も泥団子を作ったなぁ、なんて思っていた。
そして、泥団子が大体バレーボール位の大きさになると突然それを大きい子供に向かって放って言った。
「僕のはこんなに重いんだよ。」
子供にしては結構大きい上に泥なので危ないだろうと思っていると、泥団子を受け止めた大きい方の子供が
「僕のはもうちょっと重いよ。」
と言い、そのちょっと崩れた泥団子にまた泥を付け、先ほどの泥団子よりも1回り大きめの泥団子を小さい方の子供に向かって放った。
小さい方の子供はその泥団子を受け止め
「これも重いけど、やっぱり先生の方が重かったよ。」
と言った。
あれだけ重そうな泥団子よりも重いボールなんて危ないし、そんなボールが学校にあるのかと思った。
残りわずかなコーラをあおり、子供に目をやると、向こうもこっちを見ていた。
少し気まずかったが、喉が渇いてコーラが気になっただけだろうと思っていたら
「お兄さんのはどれくらい重いの?」
と言って泥団子を持ってこちらに向かって来た。
俺は泥団子を投げられては堪ったものでは無かったので、コンビニ袋を持って走って逃げ帰った。
最近の子供は本当に怖いな。

484 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/06(木) 04:16:47.32 ID:iGohyOri0
今いつも以上に大きい耳鳴りがしてさ、耳鳴りすると霊と目が合ってるって言うじゃん。
とりあえず一緒に寝てたいぬ捕まえていぬ起こして犬の目ジッと見つけてみたんだけど、
耳鳴りが一時的に収まったのね。

犬と目話すと耳鳴り酷くなるんだけどどうすればいい?

486 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/06(木) 13:38:21.66 ID:7bAiGc4B0
>>484
真面目に困ってるんだったら。。。


つ耳鼻科

511 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/13(木) 22:22:05.87 ID:i5/WkhAy0
小学校の頃の話

小1の男子が面識の無い上級生6人ぐらいに
リンチされて顔面を踏みつけられたらしい
結局その男の子失明したから犯人特定されてない

今思うと計画的に目を踏みつけたのかもしれない

516 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/15(土) 22:20:42.25 ID:/aR+bjv30
高校の頃の話
冬休みの最後の日の夕方に一人で家にいたら友人3人が訪ねてきた。そのとき両親ともに旅行(というか弟のクラブの遠征の付き添い)で家にいなくて、「なんなら泊まろうぜ」ということで泊めた
明日が学校なので気が引けたけど親友と言ってもいいぐらいの友人達だし、どうせ始業式と提出物だすぐらいだろうからオールすることにした
たしか夜の9時くらいまでビデオ(録画)のバラエティ見て、狭い風呂に4人一辺に入って、はしゃいでた

そんで友人の中のだれかが「怖い話しようぜ」ということで電気を全て消し、豆電球一つだけつけて俺の寝室で円になった
一人ずつ話していくのだが、やっぱり皆話下手で俺も含めて全然怖くない
俺と友人2人は「ほんコワ」に出てたべたな話をしたんだが一人だけ全然聞いた事のないような話。これも結局は全然怖くないんだが

524 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/16(日) 21:45:24.19 ID:C/d1nMCN0
>>516
乙です。

友人三人は訪ねてきた時点で、死霊1(自殺した友人)と生霊×2(熱を出してた友人)だったってことかな。
ごめん、て遺書にあったのは本意ではないのに道連れにせざるを得ない事情があった…?
熱を出した二人の記憶はどうなんだろう。
516の家を訪ねた夢でも覚えてないだろうか。

525 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/16(日) 23:21:01.11 ID:vyuaMkWX0
>>524
聞いたのですが、まったく思い当たる節はないと答えてました

526 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/17(月) 01:52:49.96 ID:gnjYS7Ux0
>>525
なんと。
しかし、そんな長い時間、別の世界のものを見ていて違和感なかったというのが怖い…

527 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/17(月) 23:32:31.33 ID:TIoF7jP80
>>526
寝不足もたぶんありました

でも友人3人訪ねてきたのも幻覚とわかったときは鳥肌がたちました

530 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/23(日) 21:50:07.89 ID:hXMDK9LJ0
29 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 00:54:25 ID:JWs7j4Up
中学生のとき、やたら体調が悪くて入退院を繰り返した時期があった。
そんな中、ある日突然祖父が心筋梗塞で死んだ。
葬式も終わり、家族で遺品を整理していたら金庫が出てきたんで、
鍵を探して開けたら、いろいろな小物、書類とか生命保険の証書がでてきた。
母が「アンタの名前が書いてある」と言ったので見たら、「祖父が加入者で俺が受取人」
ではなく「俺が加入者で祖父が受取人」になっていた。
さらに金庫の中の遺品を見たら、俺に農薬を飲ませる計画を書いたメモが見つかった。
正直めちゃくちゃショックだったぞ・・・。

549 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/25(火) 22:28:46.11 ID:BNuVG8m60
昔、家族で晩飯を食べていたら、勝手口から急に着物姿の物凄い顔したばあさんが訪ねてきたんだ。
しかも5~6歳くらいの小さい男の子も一緒。
みんな戦慄して、ばあさんが男の子の手を引いて上がってきても誰も何も言えなかった。
ばあさんが黙って奥の座敷の方に消えていってから、母ちゃんが涙目で警察呼ぼうとか騒ぎ始めたんで
まずは俺と親父で様子を見てくることにしたんだ。
椅子を衝角みたいに構えて座敷に向かうと、ばあさんと男の子の姿はなかった。
その代わり、衣冠を付けた平安貴族(?)みたいな人が怒った顔で座敷に座ってて、
笏で座敷に祀ってある神棚を指しながら『次も助けてもらえると思うな!』と怒鳴ってスーッと消えてしまった。
神棚は亡くなった祖父母が設置したもので、二人がいなくなってからは誰も面倒見ずに埃まみれになっていたんだ。
ひょっとしたら、あの平安貴族は神様で、俺たちをあのばあさんから守ってくれたのかもしれない。
今では神棚を綺麗にして、毎日供物も捧げるようにしている。
その御蔭か、それ以降幽霊みたいなのが現れることもなくなりました。

550 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/25(火) 22:34:58.69 ID:Odt2NYEw0
真偽はともかくこういう簡潔な話が良いね
婆さんと男の子の謎がわからないのもまた良い

551 : 本当にあった怖い名無し : 2014/02/25(火) 23:30:30.36 ID:TCpDTDe90
読みやすいしいいね

564 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:03:10.02 ID:pO9J98GM0
小さい頃の体験談。
ちょいと長いです。あと場違いだったらスマソ…
基本ROM専だし、文才ないしで読みにくいと思いますが、お付き合い願います。

私の父の実家がある街は、山と海の間にあるんだけど、田舎とかそういうのではない。
中途半端な田舎で、中途半端な都会って感じ。道路はあるけど、隣の家まで200mくらいあるみたいな。
そこに私は3歳くらいまで住んでいたんだけど、その後すぐ今住んでる場所に越してきたから、その場所に友人などいなく、ちょくちょく実家に帰ってもとても退屈だった。

565 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:07:03.20 ID:pO9J98GM0
遊園地やゲーセンとかはない…と言うか小さい頃だったからそこで遊ぶって発想もなく、山か海に行きたいなあ~ってずっと思っていたの。
仕事が忙しい爺ちゃんや婆ちゃん、両親に止められて…まあ、1人では行けなかったけれど。
でも6歳の夏休みの時、よっぽど暇だったのか なにか覚えていないんだけど、「家のすぐ後ろにある山に行こう!」ってなったんだ。
爺ちゃん達の目を盗んで、山に入らず山の麓をぐるりと回って数時間潰そうって計画を立てた。
鼻歌を軽く歌いながらゆっくり歩いてると、左手の方にある雑木林のなかに、ひとつだけ穴を見つけた。

566 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:10:39.55 ID:pO9J98GM0
咄嗟に(ト×ロ!?)なんて思ったが、どっちかって言うと綺麗な穴だ。
穴の周りの草とかちゃんと手入れしてあるようで、自然にできたとは思えなかった。
でも、誰かが使っている気配もない。
気になって穴に近づくとブワッて鳥肌が立って、少し入るのをためらった…が、こちらはとっても暇な6歳児。
せめて、手だけでも突っ込んでみて、それでも嫌な予感がしたら帰ろうってなったんだ。

567 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:12:46.55 ID:pO9J98GM0
ソッ…と左腕だけ入れてみると、ブワッて全身に冷や汗が流れた。
(これはいけない)と思い、慌てて腕をぬこうとしたが、押しても引いても動かない。
何かに引っ張られているわけでもない、空間に埋め込まれた感じだ。
私は半泣きで、叫ぶこともできずただもがいていた。
すると、いきなり着ていた服の首元を、強く引っ張られた。
動かなくなっていた腕も見事に穴から抜け、何がなんだかわからなくなっている私に、後ろから声をかけてくれたのは20歳ほどの女性だった。

568 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:19:32.42 ID:pO9J98GM0
多分この人が引っ張ってくれたのだろう。
よく覚えていないが、髪が肩くらいあって全体的に緑…?白…んんん…そんなだった気がする。すごく暑かったのに、彼女は長袖を着ていたはずだ。
その人は、私の前でかがむと「こんなところで遊んじゃダメだよ」って言って
笑いながら頭を撫でてくれた。
彼女に見覚えはなく、この街に住んでる人じゃないってことはわかったが、どこから来たかはわからなかった。
私と同じように、夏休みだから里帰りしているのかも、とも思い、試しに「暇だから一緒に遊ぼう!」って言ったんだ。

569 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:22:01.39 ID:pO9J98GM0
女性は困ったように笑って承諾してくれた。
それから毎日、山の麓に行ってその人と遊んでいたんだ。ボールや縄跳び、家からアイスをくすねて食べた時もあった。
二人で海にも行こう!とも言ったけど、その人は真面目な顔で「あっちには行けないの、一人で行っちゃダメよ」なんて言われて…なんだか、その雰囲気にのみこまれ、私は大人しく言う事を聞いた。
数日たって、そろそろ夏休みの終わりも近づいた頃、私は風邪気味だったけど、その人に会いたくっていつもの待ち合わせ場所…穴の前に行ってみたの。
彼女はいなくて、穴だけぽっかり空いていて…。
女性を待っている間、意味もなくぼーっとその穴を覗いていた。

570 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:25:02.86 ID:pO9J98GM0
しばらく見てて、私は考えた。
(お姉さんはやめろって言った…私も怖い思いをした…でも今は怖くない、あの怖い体験は、夢だったんじゃない?)
本当はそこでやめるべきだったんだろうけど、好奇心が勝ってしまい、気付いたら私は 穴に身を乗り出していたんだ。
ひんやりとはしていたけど、前みたいな怖い感覚はなくって、穴の中をゆっくり歩いて行った。
しばらく歩いてると、フッと吐き気のするような…臭いじゃないんだけど、何ていうんだろう…。全体的にくっさい感じがしたの。
鼻じゃなくて、全身で感じるような気持ち悪い感じ。

571 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:27:31.69 ID:pO9J98GM0
動物かもしれないけど、動物じゃなかったらどうしようって、怖くて怖くてしょうがなくって、動けずにいたらまた首元をグイッて引っ張られて。
悲鳴を上げて振り返ると、いつの間にか怖い顔をしたあの女性がいた。
その人は、私の右手を掴むと段々泣きそうな顔になっていった。
なんでかわかんないけど私も悲しくなってきて、怖さ半分悲しさ半分で、若干泣きながらその人にしがみついた。
そしたら、彼女が「戻ろう」って小さく言ったの。その言葉に、私は大きく何度も頷いた。

572 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 21:30:33.84 ID:pO9J98GM0
穴を出ていくと、女性が私を抱きしめて何度も「ごめんね、ごめんね。楽しいはずの場所なのに、ごめんね」って何回も謝ってきた。
私は何がなんだかわからなくて、とりあえず母さんがしてくれたみたいに 背中をポンポン叩いたんだ。
彼女は「今日でお別れだよ、ありがとう」っていきなり別れを告げてきた。
突然のことで、本当にわけがわからなくって、引きとめようとしたら彼女、おもむろに私の後ろを指差したの。
振り返るとお父さんがいて…私はお父さんに駆け寄った。
だけど彼女のことを思い出して、私は慌ててあの人の方を振り向いたんだけど、誰もいなくって。
その時、ストンッって体の中に何かが落ちる感覚がしたの。

573 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 22:10:46.83 ID:pO9J98GM0
そこから三日間、私は大熱を出してずっと寝込んでいた。
正直言ってその三日間のことは何も覚えていない、けど、起きたときは家にいた。
両親は、「はしゃぎすぎて夏風邪でもひいたのか」なんて言ってたけど、実際はよくわからない。
ただ、その大熱を出した日から私の首元にはなにかの痕があって、いくらこすっても洗っても、まったく落ちる気配がないです。
痣じゃなく、平手打ちされた直後みたいな赤い感じで、細く長い痕。
別に痛くも痒くもなんともないですが、ちょっと服を着るときに不安になります。
医者に行っても治してもらえず、今日もそのままです。

574 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 22:13:15.45 ID:pO9J98GM0
思った以上に長くなってしまったすみません本当

575 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/01(土) 22:42:21.88 ID:pBX0HsZv0
ほんのりスレ向きですな

594 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/14(金) 20:51:30.56 ID:kRBViPLo0
401 おとしもの sage New! 2014/03/14(金) 15:54:09.97 ID:7ID9nyt00
10年程前のこと

落とした財布を警察に取りに行ったら
お札ぎっしりの状態で帰ってきた。

オサツじゃなくて、オフダ。

そのまま捨てた。

595 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/16(日) 15:18:40.43 ID:GyeCM7QT0
外食後にマンションに帰宅し1階でエレベータを待っていました。
1階のディスプレイにはエレベータの中が映されており女性が2人乗っているのが
分かったのですが、実際にエレベータから出てきたのは1人でした。
途中で1人降りたということも無いと思います。
降りてくるフロア数字が止まらずに下がってくるのを見ていたので。
それだけです。

596 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/16(日) 15:57:33.22 ID:UzL1yhC70
389 本当にあった怖い名無し 2014/03/14(金) 10:50:29.43 ID:2j3Y5ssn0
十年ほど前の話
幼かった妹が、急に「お姉ちゃんって畜生腹の子でしょ」と言ってきた。
「畜生腹の子」というのは、母を嫌っていた祖母がよく私に言っていた言葉。でもその祖母は妹がまだお腹の中にいた頃に他界した。
幼い妹の口から出た言葉に衝撃を受けつつ、そんな言葉をどこで覚えたのか妹に聞いてみた。
しかし、どれだけ聞いても「だってお姉ちゃんは畜生腹の子でしょ」としか言わない。「私=畜生腹の子」は常識だと言わんばかりの口調だった。
母の胎内で祖母の誹りを聞いていた妹は、それをインプットされた状態で誕生してしまったのだろうか。祖母の怨念や憎悪が具現化したものを見た気がして、怖気立った。

613 : 本当にあった怖い名無し : 2014/03/25(火) 00:21:38.71 ID:2bt35+jOO
さっきあった話。
職場はわりあい近所なので、20時ごろ徒歩で帰宅途中ふと三階建てのマンションに目をやった。
二階から三階の階段途中でなで肩の人物が背中をこちらに向けて静止している様子が建物の窓越しに見えた。
何か具合が悪いのだろうかと見ていると突然どこからかガーンバッシャーンって大きな音が聞こえた。
すると突然その階段にいた人物が窓にびたーっと張りついてこっちを見た。
目があったというか目があうはずもないのに目があった。
屋内の向こうは蛍光灯ギラギラなのに、こちらの歩道は真っ暗なのだから。

625 : M : 2014/04/08(火) 16:12:37.83 ID:o+i/k/oE0
たいした話じゃないけど、ちょっと書かせてくれ。分けて書くね。
5~6歳位のある日、新築間もない実家の座敷で昼寝をしていたとき。
ふと目を覚ましたら、白い着物で髪の長い女の人が無表情で俺を見下ろしていた。
子供心に「きれいな女の人だ!」と思ったのかどうか覚えてないけど、女の人に
ニコッと笑いかけた。
と、その瞬間、寝ていた俺の顔10cmまで顔を近づけ、悲しいような悔しさが
にじみ出たような叫び声を上げ、般若じゃないけど鬼気せまる形相で首を絞められた。
その後のことは覚えていないんだが、息ができないのと恐怖で気を失ったみたい。
でも首にアザが残っていた。

626 : M : 2014/04/08(火) 16:15:29.22 ID:o+i/k/oE0
それから小学校に上がって、2年か3年の頃。
当時はゲームなどない時代だったので、外で遊ぶのがメインだった。
家は、よくある山の斜面を住宅街に造成した所にある。その住宅街の上の方に、ちょう
ど斜面が禿げ上がった部分があり、そこから獣道に入っていける場所があった。
ある日、友達2人と探検ごっこをすることになり、その獣道に入ってみることにした。

627 : M : 2014/04/08(火) 16:18:48.50 ID:o+i/k/oE0
分け入ってしばらくすると、獣道の先に女の人が歩いているのが見えた。
「女の人がいる! ほら、あそこ!」
と、言ったが、友達は見えていない様子。後ろ姿だったが、白い着物で、髪が長かった。
怖いというよりも、こんな所に人がっっ! という、今考えれば意味不明な興奮で
走って追いかけた。後に続く友達。
行き着いた所には、小さな祠があった。何年も人が来たような雰囲気ではなかったのを覚えている。
そこまで来てなぜか怖くなり、逃げるように帰った。

628 : M : 2014/04/08(火) 16:21:15.78 ID:o+i/k/oE0
獣道の探検ごっこはしなくなったが、その後も何回か女の人を見ることがあった。
ふと振り返るとガラスケースの反射の中に女の人が、というような感じで、何かあるわ
けでもなかったので、怖さはなく不思議だなぁと思う位だった。
中高は県外の男子校で寮生活だったため、日々の生活で女の人のことは忘れかけていた。

629 : M : 2014/04/08(火) 16:28:57.50 ID:o+i/k/oE0
そして大学2年生のある日。大学は地元の三流大学だったので実家住まいだった。
夜、ベッドで寝ていると、ヤバイ感じで目が覚めた。なんというか、動物的恐怖という
か、ベッドの真横にヤバイ何かがおり、それに体が反応してすごい鳥肌が立っているよ
うな感じ。動いたらヤバイと思い、寝たふりをしていたんだが、そう思いつつも、薄目だったらバレないだろうと、今考えれば意味不明な考えで真横を見てみた。

630 : M : 2014/04/08(火) 16:31:12.78 ID:o+i/k/oE0
いた……あの女の人が。でも不思議。部屋は真っ暗なのに、女の人だけライトを浴びた
ように明るく見える。で、俺の顔を覗きこんでいる。顔がほてったような感じで、心な
しか笑顔のように見える。やっぱ美人だったんだが、雰囲気がヤバイ。でも美人。でも
ヤバイ。でもやっぱ美人。と、そのうち恐怖が大きくなって帰ってもらおうと、お経み
たいなものを心の中で唱えたけど、効果なし。いつの間にか「ごめんなさい、ごめんな
さい」と言うばかりになった。なんで謝るのか意味不明なんだが。

631 : M : 2014/04/08(火) 16:38:37.65 ID:o+i/k/oE0
しばらく半泣きの状況だったんだが、やがて女の人がすーっと窓から出て行くような
雰囲気を感じた。「帰るんだな」と感じ、ヤバイ感覚が薄れてきたとき、安心と同時に
なぜか「せっかく美人だから、格好もきれいだったらいいのに」と思った。
で、何日か経った夜、現れた記憶がある。あやふやなんだが、目が覚めてふと見ると
、ベッドから離れた場所で立っていた。ヤバイ雰囲気もなく、表情はおだやかで、格好も
平安時代みたいな格好というか、位の高そうな感じだった。俺は「あぁ、やっぱり美人
だ」と、なぜか安心して寝てしまった。
その後、その女の人を見ることはなくなった。

632 : M : 2014/04/08(火) 16:42:32.70 ID:o+i/k/oE0
以上、オチなし。長文すんませんでした。
色々調べてみたけど、その女の人について分からなかった。近所の山は片縄山。
祠に通じる場所は、今は住宅地側からは行けなくなった。祠はもうないと思う。
いやほんと、美人だった。これだけは覚えている。

634 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/09(水) 00:20:44.21 ID:uoq5BoHX0
平安美人って今の時代の美人とは趣が異なるよね

636 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/10(木) 11:25:26.56 ID:IROpxOsk0
>>634
多分、柳原可奈子みたいな感じ

635 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/09(水) 02:18:43.89 ID:+8m5iMFy0
不思議な話だね
まあ面白かった

637 : M : 2014/04/10(木) 13:12:41.32 ID:t1VkEVI20
>>625だけど、言われてみればそうですね。どんな感じだったか、うまく例えられ
ないんだけど、映画『魔界転生』に出てきた細川ガラシャみたいな感じかなぁ。
沢田研二が天草四郎を演じたやつ。

638 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/12(土) 23:21:04.97 ID:pX4W2P1y0
職場のだいぶ年上の先輩が話してくれた怖い話を書かせてくれ
少年のときの話だそうな
何かの合宿で群馬の合宿所に泊まっていたという
部屋には友人たち含め5人ほどで眠っていたが夜中に外が妙にうるさいから起きてしまい、
電気もつけないまま窓の外に目をこらしてみたところ、グラウンド?宿舎の入り口の広場?
だかに非常に広い範囲で何かがモワモワうごめいていたのだという
暗闇に目が慣れて見えたものは、大勢の人で、何やら四方八方に指を刺しながら「あっちじゃないか?こっちじゃないか?」と
まるで出口を探しているかのようだったという

639 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/12(土) 23:24:00.94 ID:pX4W2P1y0
やがて大勢の人は宿舎の中にも入ってきて、姿はないのに走り回る足音を、合宿所にいたほとんどの人が聞いたという
先輩たちは5人で固まって布団の中で恐怖で震えていたが、やがて静かになり、あれは一体何だったのかと話が絶えなかったという

そして合宿所から帰ってから知ったみたいなんだけど、そこは御巣鷹山近辺だったとか

640 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/12(土) 23:38:49.22 ID:0OYklU/mO
怖い話を読みたくて来たのに、悲しい気分になっちまったわ・・・

641 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/14(月) 11:35:16.77 ID:OQq6BgGr0
小中学校の同級生にSとKという問題児がいた。
Sが不良グループのリーダー格、Kは鉄砲玉みたいな感じ。
俺はSとKと近所で小さい頃から知ってたから、あまり害はなかったが、
そうじゃない連中にとっては悪魔みたいな二人組だった。

小学生の頃から悪くて、町の小さなお菓子屋を万引きで潰させたり、
中学に上がると暴走族に入るなど、いわゆるDQN。
中2までは先輩に抑えつけられて、校内では暴れなかったが、
中3になると、校庭をバイクで走り回るなどやりたい放題だった。

中3の7月、ちょうど1学期の期末試験の真っ最中。
うちの近所で古い家が取り壊されることになった。
解体を待つだけの廃墟のような家で、もう20年以上、誰も住んでいない家だった。
SとKと不良グループは、解体直前にその家に忍び込んだ。
なにか金目のものがあったら、盗んで売りはらうつもりらしかった。

俺は不良グループの一員ではなかったが、
彼らの見張り役みたいなのを(嫌々ながら)やらされていた。

家の中は家財道具は残っていたが、
いわゆる金目のものはほとんど運び出されていた。
俺が「さっさと家に帰って試験勉強したいよ、ったく」と思っていると、
Kが「これ、高いぜ、絶対!」と叫んだ。
Kが手にしていたのは、大きめのひな人形の女雛だった。
押入れの上の天袋の奥にしまってあったらしい。

かなり古びた感じで、高さは30cmぐらいある。
顔にはひびが入ってしまっていて、かなり不気味…
SとKは興奮して「江戸時代のものじゃね」とはしゃいでいる。
その瞬間、女雛の首がポンと20cmほど真上に飛んだ。
本当にいきなり、音もなく首だけがポーンと。
女雛を抱えていたKは驚いて、人形の胴体だけ抱えて転んでしまった。

642 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/14(月) 11:36:16.11 ID:OQq6BgGr0
俺は一気に怖くなってしまい、
「おい、返そうぜ、縁起悪そうだよ」と言い終わらないうちに
Sが「K、ビビってんじゃねーよ」と笑いはじめ、
Kが「ざけんなよ! 驚かすんじゃねーよ!」と人形に対しキレ始めた。
K「ムカつくんだよ、ちっくしょう! こんなの燃やしちまおうぜ! 処刑だ、処刑!」
S「それもおもしれーな。おい、みんな、どうするよ?」
不良グループの5人は「燃やせ、燃やせー」と北斗の拳の雑魚みたいに興奮してる。
俺だけが「やばいって、戻してこいよ」。

S「じゃ、決定。燃やそーぜ」とジッポライターを取り出した。
俺は「俺、シラネーよ」と出口の方に後ずさりした。
本当に女雛が怖かったからだ。
Sが人形に火をつけると、一瞬で女雛は燃えだした。
そして、同時にKのTシャツにも火がついた!
一気に燃え上がるKのTシャツ!

Sが「やべーよ!」と逃げようとしたところを、
上半身火だるまのKが「うわー!」と叫んで抱きついた。
SとKは一気に火だるまになり、庭に出た。
と同時に、不良グループはSとKを見捨てて、家の外に逃げ始める。
俺は逃げるか留まるか一瞬だけ考えて、留まって火を消す方にした。
庭の池…といっても、汚い泥のような水を、
バケツでくみだして火だるまのSとKにかけるが、なかなか火は消えない。

643 : 本当にあった怖い名無し : 2014/04/14(月) 11:37:29.98 ID:OQq6BgGr0
なんとか火が消えても、SとKはぐったりして
「うあああ…」「ううーうううー…」とうずくまっている。
俺は「人形は?」と思って家の中に戻った。
人形は床に落ちていたが、もう火は消えている。
なにがなんだかわからないが、そのままにしておいて、
また、火が出るとまずいので、俺は人形をもって、
「ごめんよ、ごめんよ」と謝ってから、台所のシンクに置いた。

その後が大変だった。
俺は自転車で家に帰り、SとKの家に電話をかけた。
SとKの親は現場にすっ飛んできて、二人をタクシーで病院に連れて行った。
(119番通報して、自分の子供たちの悪行が警察や消防に知れるのを恐れた)
次の日からSとKは学校を休んだ。
夏休み中、問題の屋敷は取り壊されて整地されていた。

2学期になって、ようやくSとKは学校に来たが悲惨だった。
Sは顔面の左半分がケロイドになって、引き攣れている。
Kは頭がケロイドになって、まだらハゲになっていた。
不良グループは自動的に解散…

その後、SとKの転落人生は…
Kはカツラにして美容学校に通ったが、手のケロイドの引き攣れのせいで
うまくハサミを扱えなかったのを苦にして、17歳の時、自殺。
Sは中学卒業後、チンピラになったが、シャブの売人やって捕まり、獄中で21歳で死亡。

人形を粗末に扱ってはいけないと思った事件だった…
今でも俺は雛人形は怖くて正視できない…

652 : 本当にあった怖い名無し : 2014/05/05(月) 16:25:17.53 ID:Y/uj4xV00
332 :本当にあった怖い名無し:2008/05/22(木) 09:02:41 ID:D9bN0uAW0
小学生の頃、親父が庭で日曜大工してた。何か棚作ってたような気がする。

夏で暑かったので庭の水道を放射して弟達と遊んでた。裸足で。

突然、弟が「ぎゃーーー」と叫んだとの慌てて振り向きそっちへ走ろうとして
自分も「ぎゃーーーー」
板に釘を打ち付けてあるものを釘の刺さった方を空に向けて
何枚も置いてあったのを踏み抜いたのだった。

「おとうさーんおかあさーん」と泣き叫びながら呼びに行った
一番下の弟も突然転がった。
見ると同じく釘が足の甲を貫いていた。

親父が救急車を呼び、足に釘と板をぶらさげた3姉弟が乗せられた。
麻酔したんだろうけど釘を抜く時の痛さッたらなかった。
暴れるので押さえつけて釘抜かれた。

夏休みに3姉弟ともに暫く、家の中で腐ってた。
親父のやろう・・・そのご近所の人に武勇伝よろしく
面白おかしく話して歩きやがって。

今でも釘見ると、置いてあるだけでも足が竦むわ!!

658 : 本当にあった怖い名無し : 2014/05/26(月) 22:56:07.35 ID:ZchIbK650
210 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 17:01:52 ID:oqaDzL1P
この前職場から帰宅したら、アパートの大家さんが出てきて
「今日はお休みじゃなかったの?」と聞かれた。
「いえ、普通に出勤してましたが」と答えたら、
「さっきお部屋の電気がついたのを見たから、てっきり…」とか言う。
なんでも、1時間ほど前に大家さんが建物の外で作業してるときに
私の部屋の電気がパッと点いて、しばらくしたら消えたんだと。
私は1人暮らしで、合鍵とかは誰にも渡していない。
慌てて部屋の様子を確認したけど、電気も消えていたし、
見た限りでは特におかしなところもなく、なくなったものもなかった。
まあ、結構他の家の灯りや街灯なんかに惑わされることがあるので、
多分大家さんの思い違いだとは思うんだけど、
この話にもしもオチがあるとしたら、個人的に怖い順としては

1.同棲・他人を宿泊させることは禁止と言われているのに、
 私が誰かを勝手に部屋に入れていると大家さんに誤解される
2.誰かに盗聴・盗撮・盗難目的で侵入されていた
3.オカルト的理由

ってとこかな。このときは大家さんも特に何か言ってたわけじゃないけど、
勘違いされて後々つまらないことで疑われたりすると、正直きつい。

672 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/06(金) 23:13:55.78 ID:Gv8g2zcR0
うちの会社(デザイン事務所)はとにかく人が出て行く。
世間一般で言うブラック企業だからかと言うとそうでもなく、むしろゆるい社風。
給料とかもちゃんとしてるし、業務内容もハードではない。

ただ、会社か、会社の土地になにかがいる。
やってる業種が業種だけに、クライアントの訪問を確認できるように入り口の前にカメラを付けてあるんだけど、
それに何も映ってないのに、一日に勝手に何度もドアが開くんだよね。自動じゃない、割と重いドアが。
こういうときは風の影響とかを疑うけど、社内PCとかの関係上、うちの会社は常に全ての窓を閉め切ってエアコンをかけているから、そういうのもありえない。
自分は霊感とか浅いから、「あ、またドア開きましたね」って他の残ってる社員と言ったりしてるけど、いつか何かあるんだろうか。

自分含む複数の社員が確認してて、原因不明なのはこのドアの話だけなんだけど、
他にも社内PC(個人専用)に勝手に変なブックマーク(存在しないサイト)や1KBで中身なしとかのデータができてたり、
ラップ音が響いたりとかは日常茶飯事。こういうのを除けばいい会社なんだけど。

673 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/07(土) 02:49:40.72 ID:iTM5v/2+0
>>672
しれっと書いてるけど、本当なら絶対にいたくない会社だなw

694 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/12(木) 19:35:41.50 ID:++4IHu3w0
うちの祖父の父親の話なんだけど。
戦争中、山ん中で野宿することんなったの。飯ごうに米入れて、近くの川から水くんで炊いたんだと。
そしたら出来上がった飯が妙に脂っこい。原因不明ながら「スタミナが付くかな」なんて笑いつつ、その晩はとりあえず寝たと。
朝起きてみたら、川真っ赤だったそうだ。上流に死体がゴロゴロしてて、その血で油っぽい飯になったとかどうとか。
今じゃウチでは笑い話です。

697 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/13(金) 16:29:37.51 ID:kMdBtew30
札幌で大学生をしていた時の話。
夏休みに友人たちと集まっていたとき、ふと肝試しに行かないかという話になりました。

北海道の札幌と小樽の間に銭函っていう街があるんですが、その辺りの道路脇に廃屋
があり、そこが心霊スポットだと聞いた私達は男4人で車に乗りあわせ行ってみることに。

その廃屋は裏が森になっており、そのせいでとても不気味に見えるのだそうだと。

しかし到着したのが午後4時頃で日も高く、肝心の廃屋も至極小さい民家な上に
穴だらけで真夏の晴天の日差しがタップリと入り込み、全く怖くありません。

ガッカリしながら裏口の様なところから出ると、友人の一人(Mとします)が森の
方を見ながら愛想笑い?の様な表情を浮かべ会釈しているのです。
森の方を見ましたが何もありません。

帰ろうかと車に乗り込み、しばらく走っているとMがふと「何、さっきのチンパンジー
みたいなババア」と言うんです。

みんな何の話かわからず、は?という顔をしていると、Mは「さっき森のところに
変な女の人いたじゃん、地主かな」というのです。

Mがいうには、裏口から出て森の方を見ると、木の陰から髪がボサボサのオバサンが
歯茎をむき出しにして笑ってこっちを見ていたそうなのです。

みんな当然Mが盛り上げるための作り話をしていると思い(廃屋の話を持ってきたのも
Mでしたから)適当にリアクションしていました。

その後、そのままMのアパートに行き飲み会をすることに。

しばらくして氷がなくなったからコンビニで買ってくるとMが出かけていったのですが
15分くらいして走って帰ってくるなり「さっきのババアがついてきた!!」と言うんです。

698 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/13(金) 16:30:28.53 ID:kMdBtew30
私は正直まだそのネタ引っ張るのかよ、と思いました。他のふたりもそうだったと思います。
興奮するMの話を流して、その日は夜通しテレビゲームなどして朝方に解散となりました。

2日後、Mともう一人(Dとします)が小樽までバイクでツーリングに行くといって出かけて
行きました。私はバイクの免許を持っていなかったので参加しませんでした。

そして夕方ごろDの携帯から電話がかかってきて、出ると「Mが事故った!!」と。

状況がわからない私は「事故った?大丈夫なの?救急車呼んだ?」と聞くとDは
震えた声で「呼んだけどダメだと思う脳みそ出てるもん・・・」と。

Mはカーブを曲がりきれずにガードレールに衝突して亡くなりました。ぶつかった拍子に
ヘルメットが脱げたそうです、フルフェイスが脱げるのはちょっと信じられませんが。

ここからはあくまでDから聞いた話しです。

事故った時ちょうど対向車がおり、乗っていたのは同じ大学の男女でした。
偶然居合わせてしまったふたりはパニックになっているDに救急車を呼ぶよう促すなど
してくれて、そのあとその場に警察が来るまで立ち去らずに居てくれたそうです。

警察がきて色々と聞かれたそうなのですが、そのふたりは「後の人がヘルメットをかぶって
いなかった」と言ったそうです。

ノーヘルは結構重大な違反ですし、なにより後を走っていたDはきちんとヘルメットを
していたので、すかさず「いいえ、自分はきちんとヘルメットをかぶっていました」
と否定したそうなのですが、「いや、貴方じゃなくて・・・」と。

前を走っていたMの後ろに女の人が乗っていたと。ノーヘルの変な女の人が乗っていたと
言うんです。その人が見当たらないので立ち去らずにいたそうなのです。

ふたりがしきりに「変な女」と繰り返すので、警察官が「変って?」と聞いたそうです。
そしたら「なんか猿みたいな」って。

709 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/17(火) 00:54:28.69 ID:dqQqILd00
やはり違和感が消えないので、ここに書きます。
先週の土曜日に一泊で妻と子供を連れて富士五湖に行きました。
あまり金がないので、湖畔のホテルに宿泊せず、富士山を背中にして車で直進すれば
湖に架かった橋がある通り(かなり広い道路です)

そこのペンションみたいなお得感があるホテルにチェックインし、ふと道を挟んだ向かい側を見たら
どでかい三角屋根のペンションの大型バージョンがあったんです。
つづく

710 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/17(火) 01:12:09.65 ID:dqQqILd00
富士五湖に入ったのは時間的に早かったので宿舎にチェックインする時は夕方5時は回ってました。
2才のチビが麦藁帽子に付いていた羽飾りで指を怪我したのですが、宿舎の近くに薬局があるので傷バン買って戻る時、左側に見える
その大きなペンションの入り口に色黒の背の高い男性と内のチビと同じぐらいの子供が立ってるのを見たのです。

そのペンションも人の出入りはあるんですが、誰も振り向いたり子供に手を振ったり笑ったりもしないのです。
ただ、親子にしては年が離れてる気もしましたが子供の母親でも待ってるんだろうと自分は妻子と車で湖が見渡せるレストランに行ったのです。

食事しドライブし、明日は観光船に乗ろうなんて話しながら宿舎に戻ったら向かいの三角屋根のペンションの入り口に今度は子供を抱いて益々土気色になった
男性(老人かもしれない)が立ってるんです。

妻に向かいのペンションを指差して人が子供を抱いて立ってるだろう?と聞きましたが
関心なさそうな声で見間違い、もう寝ましょうと即され親子3人で疲れもあってゆっくり眠りました。

つづき

712 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/17(火) 01:38:19.11 ID:dqQqILd00
日曜日はちょっと曇った天気でしたが朝から遊覧船とロープウエイに乗り帰りは道の駅にでも立ち寄ろうと妻と会話しながら
宿舎に預けておいた荷物を受け取りに行った次第です。道向かいの三角屋根もチェックアウトなのか人がぞろぞろと出てきました。
一瞬、人が途切れた時、どす黒い顔に皴だらけの大男が子供の手を引いてるんです。

突然、幕切れがやってきました。黒い喪服を着た一群が食事処のような場所に次々と車を乗りつけ入って行ったのです。
その中に兄弟姉妹らしい20代の男女がいました。大男は子供を抱いてその一群に近づきグルグル回ったり話しかけてるようにも見えたのですが
誰も相手にせず食事処に消えてしまいました。この時、自分は道路を突っ切り
喪服を着た集団や大男と子供の近くに居たのです兄弟姉妹の会話は聞こえるのですが
老いた大男の声は聞こえませんでした。

ただ、誰も居なくなった時、泣き笑いみたいな顔をした大男が子供に
ママは居なかったね と話しかける声ははっきり聞こえたんです。

別段自分の体に何かおきた訳でもないし妻子も変わりなく過ごしてます。
これはどう解釈してよいものか今度 お盆に帰省したら坊さんに聞いてみようと思ってます。

長文を読んでくれて有難うございました。

722 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/20(金) 03:50:15.05 ID:8kCGK7NUO
妻子持ちなのに坊さんに相談したら、坊さんの中で>>712がアレな奴認定くらうだけだよ

713 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/17(火) 04:02:26.64 ID:JbMVrRkRO
実際にそんな話を坊さんにしても無意味

732 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:39:21.88 ID:/1er3RsM0
ほんのりよりは怖いと思うけれど、洒落にならない程ではないと思うお話投下します。
かなり長文になってしまう事お許しください。




時期や場所は詳しく言えないけれど私の父の実家がある場所にまつわるお話。

父の実家はとにかくドがつく田舎、集落には両手で数えきれるほどしか家が無い。
山の奥なので土地だけは豊富にあったが、買い物や病院に行くにもバスを乗り継いで
半日はかかるという恐ろしい土地だった。

父から聞いたことによると、集落にある家は全部同じ苗字で、
父が小さい頃は個々の家にはまだ電話がなく、
集落以外の場所へ連絡をとる時は一つだけある商店に設置された電話を使った。
集落の土地はかなり広いので各々の家は距離が離れていた。その為回覧板はなく、
連絡事項は長老さんと呼ばれる家に設置された機材から、集落の中の電柱に設置された
オレンジ色のメガホンみたいなスピーカーで流していた。
そんな不便な場所にも関わらず集落には若い夫婦が何組かいて、
学年はばらばらだが小学生の子供が何人か居た。

私たち家族は普段は母方の実家に近い、比較的開発の進んだ場所に住んでいた。
例年お盆は父の実家で過ごすのが小さい頃からの恒例で、
車で何時間もかけて行くその集落は自然がいっぱいの別世界、
私は毎年お盆が楽しみで仕方がなかった。

733 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:39:49.05 ID:/1er3RsM0
私が小学4年生の夏休み。父方のおじいちゃんの家に泊まった次の朝
私が泊まりに来ていることを知った近所の子供(Aちゃん)が遊びに来た。
Aちゃんは私より一つ年上で、集落の分校に通っている子供の中では最年長、
そしてただ一人の女の子だった。
年に一度しか会えない友達で小さい頃はとても仲良しだったけれど、
毎日年下の男の子に囲まれて実質ガキ大将のようだったAちゃんとは
ここ数年あまり話が合わなくなってきていた。
私は当時流行っていた女性アイドルグループに夢中で、
Aちゃんは毎日泥んこでチャンバラごっこをやっている、
そんな感じで一緒に遊んでもつまらないと感じるようになっていたからだ。その日私は、

夏休みに入ってから自分のお小遣いで買ったキラキラしたビーズの髪留めを
つけていた。遊びに来たAちゃんは開口一番、それちょうだい!と私の髪留めをむしり取ろうとした。

今になって思えば、Aちゃんも少しずつ思春期を迎えて女の子らしくなりたいと考えてい
たのかも知れないけれど、当時私は自分で買った大事な宝物を取られてしまうのが嫌で必
死に抵抗した。Aちゃんは怒って「もう遊んでやらない」と言い残して帰ってしまった。

735 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:41:28.39 ID:/1er3RsM0
毎年、泊まった次の日は朝から昼まで、家の中でお盆のお供養があるからと外に遊びに行か
されていた。もともと一人遊びも嫌いじゃなかった私は、Aちゃんとケンカしたことは少し
引っ掛かっていたものの特に支障なく裏庭で遊んだ。

10時をまわった頃、庭にまたAちゃんがやって来た。さっきあんなに喧嘩したのに、何事
もなかったかのような笑顔で話しかけてきたので私はほっとした。Aちゃんは私の前にしゃがんで、
「いいこと教えてあげよっか」と訳知り顔で言った。

私がうん、と言うと、Aちゃんは口に手を添えて、私の耳に内緒話をするみたいにして鼻歌
まじりの不思議な歌を歌い出した。メロディは唱歌の「浜辺の歌」に少し似ていた。

歌い終わったAちゃんが言うには、その歌は「聞くととっても良いことがある秘密の歌」ら
しい。ナイショのおまじないだよ、大人に言っちゃだめだよ、そう言い残してAちゃんは走
って家に帰ってしまった。

お盆のお供養が終わって、じいちゃんが私を呼びに来た。お昼ご飯はそうめんとおばあちゃ
ん手作りの山菜の入ったちらし寿司で、家族皆で楽しく食べた後、眠くなった私は仏間の隣
の部屋で寝転がった。

736 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:43:17.17 ID:/1er3RsM0
目を覚ましたのは4時だった。じいちゃんの家の古い柱時計がぼん、ぼん、と四回鳴って、

家の中は一番暑い時間だった。山に囲まれた集落は日が落ちるのが早くて、昼間と違って外
から入り込む光が少しだけオレンジがかっていた。じーわじーわ、かなかなかなかな、ひっ
きりなしに蝉の声が聞こえてた。
ああ、寝ちゃったんだと思いながら体を起こした。頭がクラクラして、父と母も、祖父と祖
母も近くにいない。毎年だったらお供養をした日の夕方はみんなでお墓参りに行っていた
時間で、寝てしまった私を起こさずに置いて行ったんだろうと思って気にせずに、また畳の上に横向きに寝転がった。

そこで、動けなくなった。

じいちゃん家の畳は古くて、日焼けして赤茶色になっている。ばあちゃんが熱心に掃除をし
ているからか、所々ニスを塗ったみたいなあめ色になっていて、その畳の一畳分向こうに、

白いお餅の塊みたいな赤ん坊がこっちを向いてごろんと寝転がってた。

金縛りという現象なのか、体は手足も指先も縛りつけられたみたいに動かなくなっていて、
唯一息をする所だけが動かせた。寝転がった赤ん坊の鼻のあたりに焦点があってしまった
まま目玉も動かせず、瞼も固めたみたいに動かなかった。

赤ん坊の顔は真っ白で、この状況を理解できてない頭の中でこれじゃ白ん坊だよなぁなん
て思った。黒目の大きい瞳で、口はお餅に入れた小さな切れ目みたいだった。ふくふくした

柔らかそうなほっぺが餅が膨らむみたいにもりーっと持ち上がって、ああ口がどんどん開
いてるんだな、泣くのかな、と思って、けれどおかしい事に気が付いた。

737 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:44:46.60 ID:/1er3RsM0
口が大きすぎる。目玉が動かせなくてずっと見つめている小さな鼻がどんどん上向いて持
ち上がって、鼻筋どころか目と目の間に小鼻が食い込んでもまだ盛り上がる。そのうち焦点
があっていた場所に鼻はなくなり、口の部分から広がった大きな穴がぽっかり覗いた。さっ
きまでぷーっとしていて可愛く見えた筈の顔の大部分が穴になって、まるで黒いボーリン
グの玉に赤ん坊の顔面の皮を無理やり被せたみたいに見えた。

怖いのに目が離せない。瞼が閉じられなくて、目が痛くて涙で視界が滲んだ。赤ん坊の口は
更にどんどん広がっていって、ついに顔中が穴になった。もう目も鼻も捲れあがって、白い
赤ん坊の体の上に、首の代わりにウツボカズラが乗っかっているみたいだった。
ああ、食べられる、と思った。涙でじんわりした視界の中で相変わらずふくふくしたままの
白い手足がクモみたいにうねうね動いて、ウツボカズラみたいな大穴がこっちを向いた。

真っ黒い穴の奥には、ぎっしりと白いものが詰まってた。お饅頭みたいな大福みたいな、お
にぎりみたいな白いころんとしたもの。
目に溜まってた涙が頬っぺたにボロッと流れて、一瞬だけど視界がよくなった。
全部、真っ白い赤ん坊の手だった。口だった穴の奥底から、お、あ、あ、と大人の男みたいな
声がした。


うわああ、と私の喉から声が出た。それど同時に体が動いた。逃げなきゃ、食われる、そう
思って手足をじたばたさせたら、しわしわの大人の手でそれを押さえつけられた。
じいちゃんとばあちゃんが暴れる私の手足を押さえて、大丈夫か、しっかりしろ、と声をか
けてきた。傍にお父さんとお母さんも居た。助かった、そう思って、私は泣きじゃくった。

738 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:46:18.14 ID:/1er3RsM0
涙が止まって、気持ちも落ち着いてすぐに、私はさっき見た怖い夢の話をした。

じいちゃんは珍しく厳つい顔をして、父と母はもう大丈夫だよと私を抱き締めてくれた。
もう4年生だったけれど、今夜はお母さんが一緒に寝てくれると言った。
そして、何度もうんうん頷きながら私の話を聞いていたばあちゃんは、その日の晩御飯の後
で、私を仏間に連れて行った。仏壇の傍の座卓にはじいちゃんも座っていた。
「孫ちゃん、今日みたいな怖い夢を見ないように、良いことを教えてあげる」
そう言いながら、ばあちゃんは歌を歌ってくれた。

昼間、Aちゃんが庭で歌った、あの歌だった。

私がAちゃんの事を言うと、いつもはにこにこして優しいじいちゃんが無表情のまま立ち上がっ
て仏間を出て行った。ばあちゃんは私の手をとって、私を膝に乗せながらその歌を一小節ず
つ、丁寧に丁寧に教えてくれた。
もう怖い夢を見なくて済むように、これからはこの歌を毎日歌ってから寝なさい。Aちゃん
が言った通り、良いことがある歌だよと言って。

その晩、寝る前に私はその歌を口ずさんだ。父も母もその歌を知っていて、3人で一緒に歌
ってから眠りについた。怖い夢は見なかった。その次の日、私たちはじいちゃんばあちゃん
と別れて家に帰った。

739 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:50:26.99 ID:/1er3RsM0
長くてごめんなさい、もう少し続きます。

あの日の出来事について詳しく知ったのはだいぶ後になってからだった。
4年生の夏休み以来、毎年恒例だったお盆のお泊りが2~3年に一回の行事になった。私も
中学生になって勉強や部活が忙しかったりであまり気にはしなかった。

ある年の春先、じいちゃんが亡くなり、私たち家族は初めてお盆以外の時期にその集落へ泊
まった。私も母も父も泣きじゃくってじいちゃんを見送り、ばあちゃんを私たちの家に暮ら
させようという相談もしたけれど、ご近所の人が助けてくれるしこの土地で骨を埋めたい
というばあちゃんは説得できなかった。

お葬式も終わり、いよいよ帰ることになった日の朝。4年生のあの年以来疎遠になってし
まっていたAちゃんが訪ねてきた。Aちゃんは大人っぽい、綺麗な女の人になっていた。
開口一番、Aちゃんは私に頭を下げながら「あの時はごめんなさい」と謝った。訳が解らな
くてきょとんとしている私を見て、奥の間から出てきたばあちゃんが「そろそろ話しておか
なきゃいけないね」と言って、あの時のように私とAちゃんを仏間へ連れて行った。
あの時座卓に座っていたじいちゃんは、遺影になって仏壇の所に飾られていた。

以下は、ばあちゃんが話してくれた方言まじりの昔話を要約したもの。

父の実家があったこの土地は、初め、ある理由があって村八分にされた一家が落ち逃れてき
た事から始まった。(被差別部落という訳ではないそうだ)
集落の苗字が同じなのはその為で、もともとは一つの家から始まった遠い親戚の集まりだった。
何十年もして村八分が解かれた後も、集落の人々は周りの土地に干渉されるのを嫌っ
て内輪だけで栄えてきた。
近親の結婚が続いたせいか、知恵の遅れた子や障害を持った子供がよく生まれたのだそう
だ(ばあちゃんはわろごと呼んでいた)
元々この土地は肥沃な上、少人数の集落だったので食べ物に困って口減らしをすることは
無かった。けれど少人数であるが故に子供は大事な働き手であり、仕事をすることができな
いわろご達はそうであると解った時点で殺してしまった。

740 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:51:05.32 ID:/1er3RsM0
そんな事が何年も続き、やがて集落と周りの地域との軋轢もなくなり、集落の外から嫁や婿
が来るようになるとようやくわろごが産まれる事も無くなってきた。

ところがその頃から、集落で生まれた健康な子供がある日忽然と行方不明になったり、山で
居なくなったと思った翌日ひょっこり帰ってきたが頭がおかしくなっていたりと不気味な
事が起こり始めた。初めは小さい子供ばかりがそういう目にあったが、やがて若者、親の世
代にもそういう怪異に巻き込まれる者が出始めた。おかしなものを見たという報告も多数
上がった。皆、口をそろえて真っ白な赤ん坊に食われそうになったとか、口の大きな真っ白
な子供に追いかけられたと訴えた。

これはわろごの祟りではないか?と誰とはなしに噂がたち始めた。何故なら、かつて殺した
わろごは供養することも無く山の中腹にある岩場に放置して、獣や鳥に荒らされるがまま
にしていたから。今と違って「わろご」のような人たちへの差別や偏見がとても酷かった時
代、そういう者が産まれてしまったことを記録として残すのを嫌がったのだそうだ。
集落の人たちはやっとそれらを供養することに決めた。けれどやはり、そういうものの記録
を形に残してしまうことを嫌った人々は、その地域の山を信仰していた古い修験者さんに
「御詠歌」のようなものを作ってもらった。

もともとお経や祝詞は「耳で聞く」と同時に「口で唱える」ことで二重にご利益や徳がある
もので、お経を聞くだけの一般人よりも、「口で唱えた」自分の声を「耳で聞いて」いる僧侶の方が徳が積まれるのはその為なのだそうだ。
集落に与えられた歌は、殺めてしまったわろご達への供養の意味を込めた歌だった。ばあち
ゃん曰く、集落の人はわろごを殺した「加害者」であると同時に、自分たちの血の繋がった
子供を殺された「被害者」でもある。だから集落の人間は、その歌を「歌うことで供養する」
と同時に「耳で聞くことで供養される」立場にあった。
この供養の歌を、毎晩欠かさず歌うように。修験者からそう言われたことを守るようになっ
てから、集落での怪異は治まった。
しかし、それと同時にある問題が起こった。

ここからはばあちゃんの話した事をそのまま書きますので、差別的な表現が混じってしま
うことをお許しください。

741 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 10:52:50.55 ID:/1er3RsM0
わろご達の大半は身体ではなく知的な障害であった。それ故に、物事の判断をつけることが
難しい。
(ばあちゃんは「き○○いだから思い込みも勘違いも激しい」と表現していた)
そのせいで、わろご達の中では、歌を歌って「供養する」人間は自分と相容れないい存在であ
るものの、歌を耳で聴いて「供養される」人間を自分達の仲間だと思い込み、自分たちの中
へ取り込んでしまおうと寄ってくるようになったのだ。
歌を歌える人間には怪異は起こらない。しかし、歌を歌うことができない、耳で聞くことし
かできない赤ん坊や痴呆に掛かった老人が次々に「引き込まれて」しまった
(ばあちゃんはそうとしか表現してくれなかった。
行方不明になったのか、おかしくなったのか、死んだのかは解らない)
それが解って以降、集落ではその歌を「余所者には決して聞かせてはいけない、集落の子供
にもしっかり歌える年になるまでは絶対に聞かせてはいけない」タブーの歌として伝える
ようになった。

ここまでが昔話。

その歌はそんなブラックな昔話と一緒に「集落の伝統」としてひっそり伝えられてきた。集
落の子供たちは、小学校中学年くらいになると親からその歌を教えられるが、内容が内容な
ので本当の由来は聞かされず「よその人には決して聞かせてはいけない伝統の歌」として教
わっているに過ぎないのだそうだ。

ばあちゃんの話を聞き終えたAちゃんは言い難そうに私に向き直った。

「あの年、5年生になったばかりの時に私はその歌をお母さんから教わった。お母さんは
  「歌えない人には絶対に聞かせてはいけない、何故ならその人が不幸になってしまう歌だから」
って言って教えてくれた。
あの時、都会から来た(私)ちゃんが女の子らしくて可愛くてとても羨ましかった。ずるいと
思った。ちょっと意地悪してやろうって軽い気持ちで聞かせてしまった」

743 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 11:00:08.75 ID:/1er3RsM0
お察しの通り猿さんでしたorz久々に書き込んだもので。


都会で生まれて都会で暮らしている私には、そもそもその集落のわろご達を供養する責任
は無かった。しかし小さい頃から集落の土地の恩恵を受けて育った父と、その父と結ばれた
母には因縁がある。私は知らなかったけれど、父と母は毎晩寝室で、寝る前にあの歌を口遊
むのが決まりごとになっていたのだそうだ。
そして毎年のお盆のお供養、あの時間私だけが外に遊びに出されていたのは、お供養の時に
皆で歌うあの歌を聴かせない為だったらしい。

あの日の晩、温厚だった私のじいちゃんはAちゃんの家に怒鳴り込んだそうだ。お前のとこ
の娘のせいで、うちの孫にまで因縁ができてしまったと。孫は一生、あの歌に付きまとわれ
て生きることになったと。

あの夕方、蝉がわめく暑い空気の中で私が見たものは偶然の夢かも知れない。けれど未だに
鮮明に覚えているあの不気味な白い赤ん坊の姿。あまりにリアルに思い出せるせいで、私に
技術さえあったなら映像にして細部まで再現できるんじゃないかとすら思うあの光景。
赤ん坊との距離も、暴れた手足を押さえつけたじいちゃんばあちゃんの手の感触も、怖いく
らいにありありと覚えている。


そして現在。
ばあちゃんも亡くなり、元々古かった家は朽ちて住めない状態になり、私たちはあの集落へ
行かなくなった。けれど今でも私と両親は、習慣であの歌を毎晩口遊んでいる。
Aちゃんとはその後また仲良くなった。今でもあの集落に暮らしていて、集落の中で結婚し
て子供も生まれた。集落は相変わらずド田舎だけど、周辺の開発が進み前よりは便利な土地
になったという。

744 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 11:02:28.88 ID:/1er3RsM0
近年、とあるドラマでとある隠れた名所が取り上げられた。それまでは観光客など滅多に行
かなかったその場所に、年間何千人もの人間が訪れるようになった。
じいちゃんばあちゃんが暮らしていた、あの集落のすぐ傍だった。
何だか懐かしくなって久々にAちゃんに電話をすると、Aちゃんの家も去年から民宿を始
めたという。新しい住人も増え、観光客向けの食堂は土日になるといつも込み合っていると
いう。
「泊まりにおいでよ!タダでいいよ!」そう話すAちゃんのお言葉に甘えて何年かぶりに
集落へ足を踏み入れた私を、あの日から毎晩口遊んで眠ってきたあの歌が迎えた。
電信柱から生えた、古びて朽ちかけたスピーカーからだった。オルゴールのような音色のメ
ロディは、浜辺の歌に似た、聞き間違う筈もないあの曲だった。

「12時と5時の時報代わりにね、新しい集会長が決めちゃったんだ」
Aちゃんは苦笑を浮かべながらそう話した。
「地元特有の伝統の歌だからね。観光客相手にもウケるだろうって。年寄世代は皆亡くなっ
ちゃったし、若い私たちくらいの世代であんな伝統、信じてる人ほとんど居ないんだよ」
そう言いながら呆れたようにため息をつくAちゃんの横で、小学生になったAちゃんの息
子は無邪気にあの歌を口遊んでいた。商店の横にある食堂には何人も観光客が並んでた。
「メロディだけなら大丈夫なんじゃない?」
そう言って笑うAちゃんにはとても言えなかったけれど、小学四年生のあの時、
裏庭でAちゃんが聞かせてくれたのは鼻歌交じりで歌詞なんか解らなかったよ。
もともとあれは供養の意味だけを込めて作られた歌で、私みたいに集落出身の
血が入らなければどうという事は無いのかもしれない。

けれど、ばあちゃんが言っていた話がもし本当だとしたら。
この集落に憑りついたあの白い赤ん坊に、集落の人とそうでない人との区別なんてつくんだろうか?

都会の人はぐねぐね曲がり角が多い山道の運転に慣れていない。
道幅も狭く傾斜も強い集落への山道は、開発が進んだとはいえ相変わらずの様相だった。

事故は、名所からの帰りの山道で起こる方が圧倒的に多いらしい。

745 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 11:06:50.63 ID:/1er3RsM0
長文大変失礼致しました。私の父の実家にまつわるお話は以上です。

747 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 11:20:13.09 ID:cu1ui6rk0
>>745
興味深く面白い話をありがとう

749 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/28(土) 16:56:07.51 ID:epykE4YL0
>>745
面白かったGJ

751 : 本当にあった怖い名無し : 2014/06/29(日) 18:46:51.25 ID:neNCxxti0
sirenみたいで面白いですね

767 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/08(火) 21:49:21.78 ID:jKYA+kOn0
子供の頃いた実家に変わった風習?があってな。
家庭毎に微妙に異なるのもあるけど、共通するのは「人」って書かれた紙を年の数だけ破るってもの。
「人」の数も年の数だけ書く。
そして破る時は手で、「人」の字が破れないようにするんだ。

TVのCMとか、暇な時にチラシとかメモ帳に書いてやるように習慣付いてたんだけど、毎年10月の2週目頃に本番みたいなのをやるんだ。
やるのはいつも夜で、習字で使うような和紙を使ってた。
最初は子供からやって、最後は爺婆がやる。
終わった後は特に何かある訳じゃなくて、田んぼの様子をみる位の感覚で、爺婆が
「そろそろやる季節だな」
といって始まる。

近所も似たような事やるんだが、本番は必ず「人」の字の回りを囲うように格子状の直線を引いてた。
○×ゲームみたいに。

手でやるから失敗して「人」の字を破っちゃうこともあった。
でも特に何か起こったことはなかった。

寮制の高校決まって実家を離れるときに両親と爺婆にこの風習について聞いたんだけど、爺婆の子供の頃からやってたらしく理由は分からないんだと教えられた。

ただ後々婆ちゃんに、
「実家に来たときはやってくれな。囲いが無くなるとお犬も可哀想だ。」
って言われた。
なんの事か聞き返してもよく分からなかったけど、今思い返してみるとご近所さんも含め、みんな犬猫を飼ってたんだ。
結構普通の事だと思ってたんだけどな。

死んだ犬猫は庭に埋めるのが当たり前になってて、多く飼ってる家なんかはお墓みたいな立派な石まである。
うちはずっと犬ばっか飼ってたんだけど、何か関係あったんじゃないかな。いっぱい飼ってたしね。

それに犬って4、5年で死ぬ動物じゃないって分かったしね。

770 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/09(水) 08:46:56.44 ID:z1zQpmTv0
>>767
香川県か?

772 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/09(水) 17:18:10.00 ID:3mSgNp4g0
犬神信仰があるからね

806 : 安いアパート① : 2014/07/18(金) 01:22:26.04 ID:Iz6P9SQkO
俺にとって一番怖い体験。(実話)

ちょうど四年前、俺は今のアパートから、もっと家賃の安いアパートに引っ越したんだ。

そのアパートは静かな住宅地の中にあり、建物全体が白くてなかなかオシャレな感じだったね。

ただアパートの入り口には、誰のかわかんないような自転車が放置してあったり、通路にはコンビニ袋が錯乱してあったりであまり住んでる人間の品はよくない感じだった。

ただ俺の部屋は二階で、部屋の中にはロフトもあって気に入ってたよ。

で、ちょうど南アフリカW杯が開催中で大のサッカー好きな俺は、夜に一人熱狂して見てたんだ。

807 : 安いアパート② : 2014/07/18(金) 01:32:35.13 ID:Iz6P9SQkO
するといきなり『ドンッ!!』って音が部屋全体に鳴り響いた。
『?』って、思ったがとりあえずそのままサッカー見てた。
するとまた『ドンッ!』って音が鳴ったんだよ。
結局その日は四回くらいは『ドンッ!』って音が鳴り響いた。
それから毎日夜になると『ドンッ!』って音が三回くらい鳴るようになった。
そんな事が一週間続いたある夜、夜中の12時くらいにいきなり俺の玄関のドアノブをガチャガチャ!誰かが激しく開けようとするんだ。

玄関に鍵かけてたから、それは中には入って来れなかったが、何度も何度も開けようとする。
『コラ!!出てこいコラ!! お前毎日毎日うるさいんじゃ!! 出てこい!』っていきなり怒声が聞こえてきた。

いきなりの出来事にビビった俺は、玄関に近づいたが危険を感じ玄関越しに『何だよ!』って、言ってやった。

808 : 安いアパート③ : 2014/07/18(金) 01:38:25.67 ID:Iz6P9SQkO
『出てこいコラ!』 ガンガン!そいつは今度はドアを激しく叩いてきた。

怖くなった俺は『帰れよ! 警察呼ぶぞ!』って弱々しく言ったが、『警察?呼ぶなら呼べコラ! おめえが悪いんだろうが!』って、さらに激しくドアを叩いてきた。

俺はすぐさま警察に電話した。
それから10分くらいたってからようやく警察が二人やってきて、俺は今あった事を説明したんだ。
結局警察がくる前に、奴はいなくなってた。
『また何かありましたら連絡ください』そう言って警察はそのまま帰って行った。

809 : 安いアパート④ : 2014/07/18(金) 01:43:29.84 ID:Iz6P9SQkO
次の日やっと冷静を取り戻した俺は、夕べの事、そして今までの『ドンッ!』の音についてもう一度考えてみた。

なんてことはない単純な話で、俺の下に住んでる奴が俺がうるさいと毎日壁を叩いてただけだった。

その事実にいたった俺は、その日から部屋の中の移動も静かに忍び足でおこない、ありとあらゆる音をたてないように細心の注意を払って生活するのであった…

木造アパート怖いよ…

811 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/20(日) 13:04:03.67 ID:yRdjoCYaO
そういえば…
壁が薄くて、ため息まで聞こえるのに
明確な言葉やTVの音は聞こえないし
こっちが酔っ払って音楽ガンガン鳴らしても
隣の部屋の人なーんにも言ってこなかったなぁ

813 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/21(月) 22:28:46.73 ID:l14Gd3Tg0
>>811
隣と認識している部屋との間にもう一部屋あるだけだよ気にするな

812 : 本当にあった怖い名無し : 2014/07/20(日) 21:42:48.99 ID:myBfcgm00
そのうち刺されるで

831 : 本当にあった怖い名無し : 2014/08/15(金) 19:29:03.92 ID:daH8WQrd0
前に車検にいった時に店員から聞いた怖い話があるんで書き込んでみる。
車検の見積りが終わって、客から預かった車を作業スペースに持って行ったら、後部座席にばあちゃんが黙って乗っていたらしい。
店員が客に慌てて電話したら、乗せてたことを忘れてたって言ってきたんだって…。
なんかいろんな意味で怖いなと思った話でした。

833 : 本当にあった怖い名無し : 2014/08/19(火) 09:53:06.95 ID:UbZfGcPJ0
うん

889 : 本当にあった怖い名無し : 2014/08/24(日) 06:26:47.53 ID:tU30nxSAO
中学生の時
部活が終わって、友人のAちゃんBちゃんがトイレに行くと言うので
その年頃の女子らしく私もついて行って個室の前で待ってた。
しばらくしたら個室の中から唸るような歌うような奇妙な声が聞こえてきた。
どことなくAの声に似ていたからAだろうと思いながら
「誰?変な声だすのw」って聞いてみたら
Bが「Aやん」って答えた。
そしたらAが「違うわBやん」って言った次の瞬間
私達三人は同時に「ギャーッ!!」て叫んでた。
なぜならAがしゃべってた時もBがしゃべってた時も例の声は聞こえていたから…
二人は慌てて飛び出してきて手洗い場に行った。
すこしだけ待って、私は先にトイレのドアを開けて外に出ようとした。
二人のうちどちらかが手を洗い終わったのか後ろに続いて出てくる気配がしたので
振り向きざまに「めちゃ怖かっ…」言いかけてひやっとした。
誰もいない…
そして私のすぐ耳元であの奇妙な声が響いていた。
廊下は部活帰りの生徒であふれていたので誰かが歌っているのかと
きょろきよろ見回したけど誰も歌ってなんかいない。
だんだん声は遠ざかって階段を降りるように消えて行った。
帰宅して祖母と母に話したら祖母が「どこの校舎や?」と聞くので場所を言うと
「あそこ昔池やってなあ、ようさん死んどんや」
「仏壇拝んどき」と母と祖母に言われて仏壇に参った。
気分的にちょっと安心した。

898 : 本当にあった怖い名無し : 2014/09/07(日) 19:57:32.12 ID:VLW0z/yeO
茨城県の常磐自動車道のとあるインターチェンジを降りて
すぐの工業団地にあった工場での話。
その工場は夜勤者の交代が夜中の2時で行われていて
2時で交代して帰る途中の派遣社員が単独での自動車事故で死亡した。
派遣会社の営業が現場に花を供えに行くと
事故現場には既に小さな地蔵堂があって
近所に住むと思われるお婆さんが花と水をお供えしていた。
が、地蔵は古い。ずっと昔からあったように見える。
派遣社員の営業はお婆さんに挨拶してここであった事故について
話を振ってみたそうな。
するとお婆さんが言うには
この場所は昔から交通死亡事故が多くて
事故死者の供養の為にこの地蔵堂が建てられた。
お婆さんは毎日毎朝この地蔵に水と、日によって花や団子や饅頭などを
お供えするのを日課にしていた。
ただ、先日、熱を出して頭痛も酷く、起き上がれずに
1日寝ていた日があって日課のお供えが出来ない日があった。
翌日なんとか起きられたのでお地蔵さんにお供えしにいったら
事故を起こした派遣社員の車を発見したそうな。
話の最後にお婆さんは
「あたしのせいなのかねぇ……」
と語り、その時のお婆さんの悲しそうな気落ちした表情が忘れられないと
派遣社員の営業だった人は言っていた。

900 : 本当にあった怖い名無し : 2014/09/07(日) 21:15:12.41 ID:VLW0z/yeO
書き忘れたけど
地蔵堂が出来てからは死亡事故どころか普通の事故もパッタリと無くなってたのに
たまたまお婆さんがお供え出来なかった日に
何十年ぶりかの事故、しかも死亡事故が起きたとの事で
本当にお婆さんは落ち込んでいたようだと
営業の人は言っていた。

914 : 本当にあった怖い名無し : 2014/09/13(土) 11:02:09.61 ID:m97urJXb0
>>900
おばあさん一人に責任を背負わすのもおかしな話だ
気にしちゃだめだよって言ってあげたい

899 : 本当にあった怖い名無し : 2014/09/07(日) 20:01:21.84 ID:njBjojVgO
地蔵様短気すぎ!