418 : なごみ : 2012/11/20(火) 09:32:20.82 ID:
640:名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/05/26(木) 21:42:58 ID:RcpMc1p00
大学生のとき、一人暮らしのアパートを引っ越すことになった。

友人数人と、電車45で分ぐらい離れた実家から姉が手伝いに来てくれたのだが、なぜか姉はデカイ荷物持参。「?」と思いつつ作業を開始し、昼飯時。コンビニや食べ物屋に行くのも大変な田舎のこと。しかし俺は見栄はって、 仕出屋に寿司の出前を頼んでおいた。友人らには大好評。

夕方前には引越し終了。新居でひとまず落ち着いて、友人らも帰っていった。
が、最後まで残っていた姉が、例のデカイ荷物をもったまま帰ろうとする。
「引っ越し祝いか何かじゃないのか?」と問い詰めても言葉を濁すばかり。

じれったくなってむりやり荷物を奪い中身を見ると――大量のオニギリだった。
「引越しで台所も片付けてるし、みんなお昼に食べるものないだろうと思ったんだけど……。すごいお寿司とか出てきたから、出しにくくなっちゃった」
恥ずかしそうに苦笑する姉。俺は泣きそうになった。

もちろんそのオニギリは全部ひきとって、ラップにくるんで冷凍保存し、一週間かけて全部食べた。
最高にうまいおにぎりだった。
no title

420 : なごみ : 2012/11/20(火) 11:27:07.48 ID:OUcojOQh0
>>418
やさしい姉弟だな
こういう話大好き

425 : なごみ : 2012/11/20(火) 23:40:16.38 ID:2dgc/h930