1 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:09:10.30 ID:
(  ^ω^ )「ただいまだお~」
ブーンは実家からvip大学へ通う普通の大学生だ
ちょっと(?)ぽっちゃりしていること以外は・・・
( ;^ω^ )「ふ~・・・駅から歩いてきて疲れたお」
J( 'ー`)し「おかえりブーン。おやつにケーキもらったわよ。お隣のしぃちゃんの手作りですって」
(  ^ω^ )「うはwwwktkrwwwwww」
no title

2 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:10:18.08 ID:dYSre6uu0
どうせ想像を絶する不味さで、それがトラウマになって食えなくなるんだろ

4 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:11:22.45 ID:W1V74tAY0
>>2
鬼才あらわる

5 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:11:31.86 ID:
冷蔵庫を開けると、誰かの誕生日であるかのような、大きなケーキが入っていた
ブーンはケーキとコーラを取り出しフォークを持って、自分の部屋に向かおうとした
J( 'ー`)し「ブーン、ナイフは?」
(  ^ω^ )「ワンホールいただくからいらないお」
ブーンはうきうきで部屋のドアを閉めた

6 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:12:47.42 ID:
(  ^ω^ )「やっぱりショートケーキはうまいおwwイチゴと生クリームが最高だおww」
ブーンはテレビを見ながら、ケーキの端からフォークでつっついて食べ始めた
ケーキは生クリームとイチゴでキレイにデコレーションされていたのだが、ブーンはそんなものに見向きもせず、夢中で全てたいらげた
(  ^ω^ )「ごちそうさまだお。やっぱ疲れてきた時には甘い物だお」
(  ^ω^ )「・・・・・」
( ;^ω^ )「甘い物食べたらしょっぱい物たべたくなったお・・・」
ブーンは机の下からビックサイズのポテチを引っ張り出すと、2本目のコーラ片手につまみ出した
(  ^ω^ )「晩ご飯は何かお~♪楽しみだお~♪」
むしゃむしゃ食べながらでも、ブーンの頭の中は食べ物のことだらけでした

8 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:15:00.13 ID:
ブーンがポテチを食べ終わった頃、母がブーンを呼びに来た
J( 'ー`)し「ブーン、晩ご飯出来たけどどうする?」
(  ^ω^ )「もちろん食べるお」
J( 'ー`)し「そう?じゃあおいで。今日はカレーだよ」
(  ^ω^ )「わーいだおw」
J( 'ー`)し「おいしいかい?」
(  ^ω^ )「むしゃむしゃむしゃ・・かーちゃんのカレーは世界一だおwwおかわり!」
J( 'ー`)し「これで3杯目だよ。ほんと、この子はすごいねぇ」
ブーンの食欲には限りが無いそうです

9 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:17:44.40 ID:JjiRFQd60
こうはなるまい

10 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:18:21.98 ID:
翌日
この日は朝から講義があったので、ブーンは大学にいた
今日の講義は社会史だった。教壇では講師がぶつぶつと、独り言のように何かを喋っていた
(  ^ω^ )(・・・・つまらないお)
ブーンは机につっぷし、ため息をついた
(  ^ω^ )(おなかへったお~)
ごるるるるる・・・
ブーンの巨大な腹の音が鳴ったその時、

キーンコーン♪

講師「お?もう終わりか。じゃあ今日はここま・・・」
⊂ニ(   ^ω^  )ニ⊃ 「ごはんおーーー!!!」
ブーンは教室を飛び出して食堂へ文字通り飛んでいった

11 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:19:50.68 ID:
残念だが、結構シビアになるかも

13 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:20:41.11 ID:bynBwG9A0
シビアでいいよ

17 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:22:20.66 ID:
(  ^ω^ )「ドクオー♪ごはん食べるおー♪」
('A`)「おー待ってたぞブーン」
ブーンは食堂でドクオを見つけると、向かえに座った
ドクオはブーンと同じ学部の親友で、さぼりの常習犯だった
普段教室であまり顔を合わせない二人だが、不思議と食堂で意気投合し、いつの間にか仲良くなっていた
ブーンの前には、お重箱のような弁当が置かれていた
('A`)「あいかわらずすげえな、お前・・・」
(  ^ω^ )「かーちゃんの手作りだお。今日のおかずは何だお♪」
ブーンが弁当箱を開けると、花見弁当としか言いようのない豪華なおかずが引き詰められていた
唐揚げ・ポテトサラダ・出汁巻き卵・ひよこ形のゆで卵・色鮮やかな煮物etc・・・
さらにドライカレーのご飯と、デザートにフルーツも沢山あった
(  ^ω^ )「全部僕の好物だおーwいただきまーす♪」
('A`)「・・・・」
ドクオはあんパンを食べながら、食べ物がブーンに吸い込まれて行くのを黙って見ていた
(  ^ω^ )「はふはふむしゃむしゃwうめえw」
('A`)「・・・そういやブーン、ツンが午後になったら第4校舎裏の噴水まで来てくれってよ」
(  ^ω^ )「むしゃむしゃごっくん・・・ごちそうさまだお。ツンが?なんだお・・」
('A`)「しるか。デートのお誘いじゃねーの?」
(  ^ω^ )「なら直接誘えばいいのにw相変わらずの照れ屋だおww」
ブーンとツンは高校時代から付き合っていた
いつも冷たいツンにひどい扱いを受けているブーンだが、なんだかんだ言っていつも一緒にいるし、いじわるがツンの本心では無いことぐらいブーンには分かっていた
むしろ、そんな照れ屋なツンにブーンはぞっこんだった
ブーンとツンは結婚するな 仲間内ではそう囁かれていた
('A`)「ほんと何でお前とツンが・・・いや何でもない。早く行ってやれよ」
(  ^ω^ )「おkwお礼に今度菓子パン一口あげるお」
('A`)「一口かよwあ、明日お前がやりたがってたゲームかしてやるよw」
(  ^ω^ )「ありがとだお♪」
ブーンは弁当箱を片づけると、第4校舎へ⊂ニ(  ^ω^ )ニ⊃ した

25 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:25:29.80 ID:
噴水前にはすでにツンが待っていた
(  ^ω^ )「ツーン。おまたせだおー♪」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン・・・」
ツンはブーンの顔を見るなり、目を背けた
(  ^ω^ )(今日も恥ずかしがり屋でかわいいお♪)
ブーンはにこにこしながらツンを眺めた
ξ゚⊿゚)ξ「あのね、話が・・・」
( ;^ω^ )「それより疲れたから座るお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」
ブーンはツンが立っているのにも関わらず、ベンチに腰掛けた
ξ゚⊿゚)ξ「あのねブーン。ちょっと聞いて欲しいの」
(  ^ω^ )「なんだお?」
手で顔をぱたぱたと仰ぎ、ブーンが聞いた

ξ゚⊿゚)ξ「私たち、別れましょう」

28 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:26:07.74 ID:dPj42JGX0
当然の結果だな

31 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:27:04.59 ID:7pE3og7+0
(´;ω;`)ブワワッ

32 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:27:12.70 ID:
(  ^ω^ )「・・・」
ブーンの動きが止まった
(  ^ω^ )「・・・・」
(  ^ω^ )「・・・・・・・」
(  ^ω^ )「・・・・・・・・・・・・」

( ;゚ω゚  )「のおおおおおおえあえええええええええおえええお!!!!!!!」

(  ;゚ω゚  )「何でだお何でだお何でだおおお!?何でそんなこと言うんだおー!」
ξ゚⊿゚)ξ「私たち、お互いの将来のために別れた方がいいと思うの・・・」
(  ;ω; )「ツン、僕を捨てないでくれおお・・僕はツンがいないと生きていけないおおお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、違う学部だしこれから実習とか入ったら忙しくなるだろうし、私はサークルもあるし・・もっとブーンにもいい人が現れると思うの」
(  ;ω; )「いやだおそんな人現れないおお!ツン、ツン、ツンがいいんだおおお!」
ξ゚⊿゚)ξ「でも・・・」
(  ;ω; )「ツンじゃなきゃいやだおお!別れたくないお!」
ξ♯゚⊿゚)ξ「ああもううっさいわね!」

35 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:28:18.79 ID:
(  ;ω; )「・・・ツン?」
ξ゚⊿゚)ξ「黙っていようと思ったけど、本当の理由を教えてあげる」
(  ;ω; )「ほんとの理由・・?」

ξ゚⊿゚)ξ「私、デブって恋愛対象にならないの」

( ;゚ω゚  )「!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「あなた高校時代から40キロも太ったじゃない。
      デートは毎回食べ放題か焼き肉か、家に行ってもポテチがピザだし。
      それだけ。じゃあね」
( ;゚ω゚  )「ツン待ってくれお!僕が悪かったお、ツーーーーーーン!!!」
ツンは振り返ることなく、去っていった

37 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:28:41.62 ID:a1uj72sO0
なんか泣けてきた(´;ω;`)

41 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:30:07.71 ID:PGND3ukK0
40キロか・・・もともと50キロだったとしても90キロ・・・
仕方ないわな

45 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:31:06.86 ID:
(  ;ω; )「え、え、えぐっえぐ・・・ツン・・・」
ブーンはとぼとぼと家に帰り、泣いていた
(  ;ω; )「やっぱりピザは嫌われるのかお・・悲しいお・・」
人間は見た目じゃなくて中身よ
ブーンと付き合ったその日、ツンはそんなことを言っていた
もともとイケメンでも無いブーンは、ツンに勇気づけられてありのままを受け入れる自信がついたのだ
(  ;ω; )「ツンのうそつき・・・うう・・」

48 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:34:03.87 ID:
気が付けばもう夜になっていた
J( 'ー`)し「ブーン・・・?ご飯どうするの」
(  ;ω; )「い、いらないお」
J( 'ー`)し「そう・・。おなか空いていないの?」
ごるるるるるるるる・・・・
ブーンの腹が悲鳴をあげた
(  ;ω; )「何でもないお!」
J( 'ー`)し「・・・ご飯、とっておくからね」
(  ;ω; )(おなか空いたけどかーちゃんにこんな顔見せられないお)
ブーンは布団にもぐり、ひたすら時が過ぎるのを待った

49 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:34:05.17 ID:BgXIxKTR0
人間は中身より見た目。

見た目は中身によって反映する。

51 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:35:52.97 ID:O05hXymd0
>>49
人間ほど個体差がある生き物は居ないもんな
心があるからなのかなw

53 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:37:35.47 ID:bynBwG9A0
>>51
なんか素敵な言葉

55 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:38:06.10 ID:
夜中
明かりは消え、母も寝てしまい、静まりかえった家に響くひとつの音があった
ごるるるるるるる
(  ヽ゚ω゚ )(おなかへったお・・)
ブーンはふらふら台所へ行き、明かりをつけた
すると食卓には、母が作ってくれたハンバーグがラップをしてブーンを待っていた
飯とみそ汁の茶碗も伏せて置いてある
まさかと思ってブーンは炊飯器を開けると、山盛りのご飯が残っていた
ついでにコンロには、しじみのみそ汁が鍋に入って置いてあった
泣きはらした赤い目をさらに血走らせ、ブーンは全てを食卓へ運んだ
(  ヽ゚ω゚ )「ふおおおお!喰うおおおおお!」
ブーン箸をひっつかむと、いきおいよくがっついた
(  ヽ゚ω゚ )「がつがつむしゃむしゃはふはふがつがつ」
(  ;ω; )「えっえっ・・・かーちゃん、ありがとう・・」
母の暖かさに涙しながらも、箸が止まることは無かった
やがてブーンは全てをきれいに平らげた
だが箸を置こうとはしなかった
(  つω; )「うう・・ツン・・・悲しいお・・何かまだ食べたいお・・」
ブーンは台所を夢中で漁った
戸棚からポテチ二つにクッキー、あんパン、クリームパン、メロンパンと食パンを取り出し、冷蔵庫からチョコレート・ソーセージ、作り置きの煮物、チーズ、ゆで卵・・・
さらに冷凍食品をかたっぱしから解凍して、作り置きのハンバーグも全て食卓に並べた
一呼吸し、ブーンは考えた
(  ;ω; )(ツン・・・ダメだお。食べていないと涙が出てくるお・・・)
ブーンは食べ物の袋を全て開け、一つずつ口に運んだ

61 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:41:25.16 ID:
やがて日が昇り、ブーンはようやく手を止め、ぼーっと宙を見ていた
気が付けばもう6時間近く食べ続けていた
ブーンの周りにはゴミと食器が山積みになっていた
(  ;ω; )「僕は何をやっているんだお・・・こんなことしたって無駄なのに・・・」
ブーンは母が起きてくる前にゴミを片づけ、食器を台所に下げた
しかし洗うほど気力は無く、とぼとぼと部屋に戻って布団に入った

65 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:44:44.19 ID:AIeWjVnf0
おもすれ

75 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:48:05.96 ID:
すまん、摂食障害について嫌悪もっている人が多いのは事実だけど
ちょとだけ書かせてください

76 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:48:29.50 ID:JjiRFQd60
一度過食症になって拒食症になるで、その繰り返しの人がおおいらしいよ

83 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:54:13.61 ID:
夕方になって目が覚めると、ドクオからメールが来ていた
('A`)『お前今日さぼったろwゲームもってきたんだからなw明日はこいよ!』
(  ;ω; )「ドクオ・・・」
ブーンはあれほど泣いたのに、また涙が出てきた
J( 'ー`)し「ブーン・・起きてる?入るわよ」
(  つω; )「な、なんだおかーちゃん」
ブーンはあわてて目をこすり、飛び起きた
J( 'ー`)し「あらあら電気もつけないで・・・あのね、ちょっと話があるの」
( ;´ω` )「どうしたんだお・・」
J( 'ー`)し「あのね・・・かーちゃん会社を首になっちゃったの・・・」
( ;゚ω゚  )「!」
J( 'ー`)し「最近経営が苦しいらしくて・・ほら、かーちゃん体が弱いでしょ?真っ先に解雇されちゃったの・・・」
( ;゚ω゚  )「そんな・・・」
J( 'ー`)し「実は貯金もそんなに無くて・・・だから、今までみたいに裕福な暮らしも出来なくなっちゃうの・・お小遣いも・・あげられなくなるかも・・・」
( ;゚ω゚  )「・・・」
J( 'ー`)し「ごめんね・・・大学だけは卒業させてあげるからね・・」
( ;゚ω゚  )「い、いいんだお・・かーちゃんのせいじゃないお・・・」
J( 'ー`)し「ごめんね・・・とーちゃんが生きていたら・・・」
( ;゚ω゚  )「・・・・」

84 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:54:59.32 ID:QHGK2/cX0
まさかの展開!

87 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 21:57:08.28 ID:
その日もブーンは部屋から出なかった
壁のシミをながめながら、電気もつけないで畳に座っていた
(  ;ω; )(・・・かーちゃんがそんなに大変だったなんて、知らなかったお)
(  ;ω; )(なのに、なのに僕は食べてばっかりで・・・家の物たべすぎて・・)
(  ;ω; )(貯金があまりないのも、僕がたべちゃったからだお・・)
(  ;ω; )(ツンには嫌われるし、かーちゃんには迷惑かけるし・・僕は最悪だお・・・)
ブーンは涙が止まらなかった
父が死んでから必死で働いて育ててくれた母
自分がいっぱい食べるのを喜んで見ていてくれた母
だが、そんな自分の食欲が、家計に打撃を与える結果になったなんて・・・
(  ;ω; )「とーちゃん・・・僕はどうしたらいいんだお・・・」
ブーンはこの夜、眠ることが出来なかった

95 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:00:41.22 ID:
翌昼
(  ´ω` )「おはようだお・・・」
J( 'ー`)し「あら、おはようブーン。朝ご飯出来てるよ。って、もうお昼だけどねw」
(  ´ω` )「いらないお 食欲ないからこのまま学校行くお」
J( 'ー`)し「珍しいわね。ほら、お弁当」
(  ´ω` )「かーちゃん食えお。かーちゃんなら二日分くらいになるお。行ってきます・・」
J( 'ー`)し「ちょっと、ブーン!?」
ブーンは急ぎ足で家を出ていった

102 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:04:44.89 ID:
大学につくと、ブーンはまっすぐ食堂へ向かった
講義なんか受ける気にもなれなかった
('A`)「おっすブーン。なんか顔色悪いな」
(  ´ω` )「大丈夫だお。」
('A`)「ほら、約束していたゲーム」
(  ´ω` )「ありがとうだお」
ブーンはドクオからゲームを受け取り、鞄へしまった
('A`)「お前、昼飯は?」
(  ´ω` )「食欲無いお」
('A`)「ちょ、お前!!!熱あるんじゃねーか!!!??」
(  ´ω` )「全然大丈夫だお。今日はもう帰るお・・・」
('A`)「おい、ブーン!待てよ!!」

J( 'ー`)し「ブーン?晩ご飯よ」
(  ´ω` )「・・・いらないお」
J( 'ー`)し「・・・ねぇブーン。体調悪いの?あなたから食欲がなくなるなんて・・・」
(  ´ω` )「何でもないお。ダイエットだお・・・」
J( 'ー`)し「でも・・・」
( ♯´ω` )「いらないお!!」
J( 'ー`)し「・・・・そう」
バタン・・
ごるるるる・・・・
(  ;ω; )(おなか空いた・・・なんて気のせいだお)
(  ;ω; )(僕が食べ過ぎたからいけなかったんだお・・・僕が食べたら、かーちゃんが苦しむお・・・)
(  ;ω; )(僕みたいな豚で不細工で何も出来ない奴、食べる資格ないお・・・)

103 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:06:05.97 ID:xrhZsbpu0
普通に病院行きじゃね?

110 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:09:46.49 ID:
その日からブーンは、何も食べずにすごした
腹が減ったら水でおなかを埋め、母とはなるべく顔をあわせないようにした
家から、いや、部屋から出ること無く、布団とゲームとネットで全てを我慢した
ごるるる・・・・
( `ω′ )「鳴るな!鳴るなだお!!!」
ブーンはグーで自分の腹を殴った
(  ;ω; )(いたいお・・でも、かーちゃんはもっと痛かったはずだお・・・)
ブーンの腹には、痛々しい内出血の青あざが出来ていた

112 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:11:26.74 ID:uw/CSg+B0
・・・俺もこのくらいすれば痩せるかな・・・?w

113 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:12:00.31 ID:bynBwG9A0
>>112
拒食のはじまりですよw

119 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:15:23.65 ID:
一週間後の夜中
(  ´ω` )(久しぶりに風呂でも入るお・・・)
ブーンが服を脱ぐと、ふと体重計が見えた
(  ´ω` )(そういや・・・全然食べていないし・・・)
ブーンはおそるおそる体重計に乗ってみると
(  ゚ω゚ )「・・え?」

6キロも減っていた

( ;゚ω゚ )「す、すごいお・・・」
( ;゚ω゚ )(そういえば、少しズボンが緩くなったお・・・)
ブーンはやつれてふらふらだったはずなのに、急に元気が出てきた気がした
(  ゚ω゚ )(僕もやれば出来るんだお・・・)
ブーンの中で、何かがはじけた

120 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:15:26.28 ID:PItnerX4O
ヤバい 泣けてきたぜ

133 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:19:26.33 ID:
翌日からブーンは学校に行った
あいかわらず食事はとらずに それでも、足取りは軽かった
(  ^ω^)(体がすっきりしてるお♪)
その日の講義は午後からだったので、ブーンはドクオの待つ食堂へ直行した
(  ^ω^)「おはようだお!」
('A`)「おお、ブーン!久しぶりじゃねーか!どうしてたんだ?」
(  ^ω^)「ちょっと風邪ひいてたお」
('A`)「そうか?・・・そういやちょっとやつれたな」
(  ^ω^)「まじかお?w」
(  ^ω^)(嬉しいお!気が付いてくれたお!)
('A`)「で、今日の昼飯はどうした?」
(  ^ω^)「まだ本調子じゃないから野菜ジュース飲むお」
('A`)「そうか、頑張ってなおせよ」
(  ^ω^)「ありがとだお

142 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:24:06.87 ID:
ブーンは朝は食べず、昼は野菜ジュース、夜はおなかがゆれるまで水を飲んだ
三日に一度くらい、栄養補給にとカロリーメイトを一本食べた
(  ^ω^)(でも以外とカロリー高いから一本だけだお・・)
そんな生活が一ヶ月続いた

145 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:25:57.07 ID:bynBwG9A0
>>142
リアルだw

149 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:27:51.11 ID:
( ^ω^)「かーちゃん只今だおー♪」
J( 'ー`)し「おかえり・・・・・・ごはんは?」
( ^ω^)「大学でいっぱい食べてきたからいらないお」
J( 'ー`)し「・・・」
うきうきのブーンに対して、母は心配そうだった
J( 'ー`)し「ブーン・・・あなたこのごろ、痩せてきたんじゃない?」
( ^ω^)「そうかお?」
J( 'ー`)し「家で全然食べないから・・・ダイエットもいいけど、無理しちゃだめよ」
( ^ω^)「わかってるお。したら勉強するお」
バタン
ブーンは部屋に入るなり、険しい顔つきになった
(`ω′)(あと少しで高校の時の僕の体重だお・・・絶対にやめないお・・)

162 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:31:12.59 ID:
このころから、ブーンの体調に変化が出てきた
( ^ω^)「ふんふんふーん♪」
ブーンがご機嫌でシャワーを浴びている時だった
( ^ω^)「さー頭洗うおー」
ごしごしごし
( ^ω^)「ふんふんふー・・・・!?」
ブーンが頭から手を離すと、思わずびっくりして腰掛け椅子から落ちそうになった
(;゚ω゚)「こ、これは・・・」
手には今までありえなかったほどの髪の毛がくっついていた
もちろん、ブーンの髪の毛だ
(;゚ω゚)「僕の抜け毛かお・・・・」
ブーンは祖父がはげていることを思い出した
まさか、自分も若ハゲか・・?そんな不安が胸をよぎった
栄養失調とも知らずに・・

170 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:33:21.89 ID:8nlzS2SG0
>>162
こえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

163 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:32:14.59 ID:X5h+lm6x0
>>162
うわぁ・・・きついなぁ・・・
でもwktk

165 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:32:25.23 ID:ecs9oXuT0
女だったら生理も止まってるとこだな。
>>162でようやく怖くなってきた。

171 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:33:25.80 ID:
また、ブーンが横断歩道を渡ろうとした時、
丁度、青から赤に変わる瞬間だった
( ^ω^)(いそぐお)
ブーンはいきおいよく走ろうとした
(;^ω^)(あ、あれ・・走れないお・・・)
足が震えて、力が入らなかった
仕方なく出来るだけ早歩きで渡りきったあと、膝が笑うように震えて止まらなかった
(;^ω^)(どうしたんだお・・)
それでもブーンは、まともに食べようとはしなかった
( ^ω^)(やっと20キロ落としたんだお・・・がんばるお・・)

181 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:37:28.97 ID:
それからさらに一ヶ月、ブーンはついに高校時代の体重まで戻した
( ^ω^)「やったお!!これでツンと付き合った当時の体重だお!!」
ブーンは喜び、一人で部屋で叫んだ
J( 'ー`)し「・・・・」
部屋の外で聞いていた母は、何も言わなかった

182 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:37:46.35 ID:wJIwDIWR0
カーチャン……

185 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:40:08.81 ID:
ある日、ブーンは環境科学学部のツンを尋ねた
( ^ω^)「ツーン♪おひさだおー!」
教室の外からぶんぶんと手を振り、ブーンはツンを呼んだ
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ブーン!?」
まわりからくすくすと笑い声が聞こえてきた
ξ♯゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン!恥ずかしいじゃない・・・あら、あなた痩せた?」
( ^ω^)「ダイエットしたお♪高校の時と同じ体重になったお!」
ξ゚⊿゚)ξ「へー・・・」
ツンはブーンはまじまじと見回した
確かに全身ほっそりとしている。二重だった顎も、むちむちだった指も、三段だった腹ももう無い
( ^ω^)「だからツン」
ξ゚⊿゚)ξ「何よ」
( ^ω^)「もう一度僕と付き合ってほしいお」

199 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:45:33.84 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・悪いけど」
(;^ω^)「な、何でだお!ツンの嫌いなデブは治したお!」
ツンの言葉は、もっと残酷だった
ξ゚⊿゚)ξ「もうあなたに恋愛感情はないの。ごめんね」
( ;ω;)「そ、そんな・・・僕痩せたのに・・・ツンの嘘つき!おおうそつき!ひどいお!最低だお!!」
ξ♯゚⊿゚)ξ「大声出さないでってば、みんな聞いているじゃないの!」
( ;ω;)「悪いのはツンだお!」
ξ♯゚⊿゚)ξ「何よ!痩せたら付き合うなんて言ってないわよ!それに、あんたはまだ私から見ればデブよ!」
(;゚ω゚)「!?」
ξ♯゚⊿゚)ξ「だから来ないで!じゃあね!」
バタン!
教室のドアが乱暴に閉められ、ブーンはその場に立ちすくした
(;゚ω゚)「で・・・・・」

209 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:47:52.59 ID:YynLzg4S0
可哀相だお。・゚・(ノД`)・゚・。

211 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:48:47.70 ID:
('A`)「おいブーン。ゲーセン行こうぜ」
( ω )「・・・・・」
('A`)「ブーン?」
( ω )「帰るお・・・」
('A`;)「おい、ブーン・・・」
ブーンはあちこち壁にぶつかりながら、大学を後にした

213 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:50:44.28 ID:Xq6rLti80
ツン酷いお・・・

223 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:52:55.29 ID:
やる気が出ない
何もしたくない
何でだめだったのだろう・・・?
僕は、僕は変わったはず
それも自己満足で、他人から、ツンから見たらまだまだってことだったのだろうか
( ω )(・・・・もうどうでもいいお・・・)
ブーンはまた数日間、部屋にこもっていた
母親の呼びかけにも反応せず、携帯電話の電源は切りっぱなしだった

228 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 22:56:23.38 ID:
( ω )(喉かわいたお・・・)
ブーンは水を飲みに、台所に向かった
( ゚ω゚)(・・・ん?何かあるお)
台所にラップにつつまれた何かがあった
ブーンが電気をつけてみると、それは豚のショウガ焼きと野菜サラダ、ご飯とみそ汁だった
(;゚ω゚)「これって・・」
食べ物の横には、置き手紙もあった
『ブーンへ おなかが空いたら食べてね かーちゃん』
(;゚ω゚)「か、かーちゃん・・・」
母は、ブーンが夕食を拒否してから毎日、ブーンのために食事を作り続けてきたのだ
ブーンがいつおなかが空いてもいいように
いつでも食べられるように
( ;ω;)「かーちゃん・・・ごめんお・・ありがとうお・・」
ブーンは涙を流しながらも、ラップをとってショウガ焼きをレンジで温めた

240 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:00:10.66 ID:
( ;ω;)「うめぇお・・!」
ブーンは久しぶりの食事を、味をかみしめて食べた
懐かしい 本当においしい
( ;ω;)「僕はなんでこんなうまいものを食べなかったんだお・・・」
涙がしょっぱかった。それでもブーンは食べるのを辞めず、ひたすら口に放り込んだ
( ;ω;)(ごちそうさまだお)
ほんの数分で、ブーンは全てを食べきった
(;´ω`)(胃が痛いお・・・)
いきなりの食事で胃がびっくりしたのか、ブーンは胃を痛めていた
(;´ω`)(でも、まだ口が寂しいお・・何か食べたいお・・・)
ブーンは腹を押さえながら戸棚をあさった
二ヶ月前より量は減ったものの、あいかわらずポテチや他のお菓子やパンが入っていた
( ゚ω゚)(・・・・)
ブーンはそれらを全て手に取った

245 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:02:12.38 ID:8nlzS2SG0
>>240
食べちゃだめだ食べちゃだめだ食べちゃだめだ・・・・

247 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:04:10.71 ID:7zt7Qqm70
これから吐くタイプの過食症か・・・

248 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:04:12.34 ID:
朝になり、ブーンは胃薬を飲んで部屋に戻って布団にもぐった
お菓子やパンは全て平らげた
母に迷惑をかけぬようにと、ゴミは袋にまとめて部屋に持ち帰った
( ´ω`)(おなかいっぱいだとよく眠れるお・・・)
ブーンはそのまま深い眠り落ちた

249 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:04:14.15 ID:V6Y8STUdO
母親が甘過ぎるだろ…

265 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:10:02.70 ID:
J( 'ー`)し「ブーン・・やっと全部食べてくれたのね・・」
朝、起きてきた母は下げられた食器を見て、目をうるませながら微笑んだ
ただ、戸棚の異変に気が付くまでは
J( 'ー`)し「さて、私も朝ご飯にしましょう」
母は戸棚をあけ、パンを取り出そうとした
だが、いくらさぐっても何も出てこない
J( 'ー`)し(あら・・・ここに入ってたパン・・お菓子も・・・)
J( 'ー`)し(あの子まさか・・・・)

267 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:10:31.28 ID:Fk4tCl/KO
まさか…

269 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:11:12.70 ID:FOFOpBBf0
なんかこのスレみてると食欲消えるな

276 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:13:08.51 ID:
( ´ω`)(よく寝たお・・)
ブーンが目覚めるとすでに夜中だった
(;´ω`)「寝過ぎたお・・・とりあえずシャワーあびるお・・」
ブーンは着替えをもって、風呂へ向かった
そこでやっぱり目に付くのは、体重計だった
( ´ω`)「・・・・そういや、昨日食べ過ぎたお」
ブーンはおそるおそる体重計に乗ってみた
( ゚ω゚)「!!!!!・・・・2キロも増えてる・・・・!!!!!」
ブーンは思わずその場で尻餅をついた
(;゚ω゚)「や、やばいお・・・せっかく痩せたのに・・・これ以上ツンに嫌われるお・・・」
ブーンは風呂を中止し、ふらふらと居間へ行きソファに倒れた

288 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:17:20.74 ID:
(;゚ω゚)(やばいおやばいお・・・最悪だお・・・・もう食べちゃだめだお・・・)
ブーンは背中をまるめ、がくがくと震えだした
だが
ぐるるるるるるうr・・・・
ブーンの腹は容赦なく鳴り始めた
昨日の食事のおかげで、胃が正常に働き始めたのだ
(;゚ω゚)(だめだお・・・・ダメだお・・・・)
ブーンは腹をなぐった
渾身の力をこめ、おもわず胃液を吐き出すほど殴った
だが、それでも腹は鳴りやまない
二ヶ月前はこれで大丈夫だったのに・・・
(;゚ω゚)(だめだだめだだめだだめだ・・・・・・・!!!!!)
ブーンは必死に自分と戦い、
ぷちっと切れた

293 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:19:44.82 ID:/3G66POz0
こ、これは>>1がんがれ!すばらしいマレに見る良スレ

301 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:22:12.85 ID:
( ω )(・・・・・)
ブーンは立ち上がり、冷蔵庫からありとあらゆるものを取り出した
ついでに、冷凍庫のものも全て解凍した
戸棚にはさすがに何も入っていなかった
( ω )(食べてもいいお。もうどうでもいいお)
部屋中にいい匂いがした
冷凍ご飯、ハンバーグ、エビフライ、サラダ、ベーコン、ポタージュ、漬け物、カボチャの煮染め、ショウガ焼きの残り・・・
さらにはカップラーメンにもお湯を入れまくり、3分と待たずにふたをあけた
( ω )「むしゃむしゃむしゃばぐばぐばぐばぐばぐ!!!!!」
ブーンは無心になり、ものすごい勢いで食べ続けた
箸を使うのもめんどくさく、スプーンで、素手で食べられるものは左手の素手で食べた
両方の手を使って食べるのは初めてだった
( ω )(もういいお!くえればいいお!どうでもいいおおお!!!)

305 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:23:08.16 ID:RcZPdazO0
(((( ;゚д゚)))アワワワワ

306 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:23:13.36 ID:tVVZoVaV0
(   ´・ω・`  ) また太っちゃうよ…

320 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:27:45.97 ID:
ブーンはこれらを全て一時間で食べきった
食材がなくなると、ブーンは両手をだらんとぶら下げ、大きく息を吐いた
( ω )「・・・・・」
( ゚ω゚)「・・・・・ん?」
ブーンはふと、我に返った
(;゚ω゚)「僕は・・・なんてことを・・・・」
ブーンはようやく自分の胃の苦しさと、現状を目の当たりにした
昨日以上のゴミ 食い散らかされた食卓
犬が食べたとも言っても分からぬほど、荒れていた
(;゚ω゚)「やばいお食べ過ぎたおまた太るおおおおおお!!!!!」
ブーンは口をおさえ、トイレへ直行した
(;゚ω゚)(全て吐けば問題無いお!)
便器のふたを開けると、ブーンはのどに指をつっこんだ

338 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:34:21.79 ID:
腹にいっぱい詰め込んでいたせいか、すんなりと胃の中の物は出てきた
滝、と例えると滝に失礼だろうが、ブーンは修学旅行で見た大きな滝を思い出した
とどまることを知らず、次々と流れ出てくる滝
さっき食べたラーメンが、消化されていない エビフライのしっぽもそのまま出てきた
(;゚ω゚)「うっ・・・!」
途中、ハンバーグが喉に詰まって死にかけたが、それでもブーンは吐くのを辞めなかった
(;゚ω゚)(の、喉がひりひりするお・・・)
全て出すまでの我慢だ
ブーンは必死ではき続け、トイレをつまらせないように時折流しながら顔を真っ赤にして吐いた
そしてついに、ブーンの口からは胃液しか出なくなった
(ヽ゚ω゚)「はあ・・・はあ・・・・」
ブーンは涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった
口がすっぱいものでいっぱいになった

339 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:36:00.06 ID:tM7DcVuR0
崩壊きた...怖

342 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:36:56.06 ID:HNfCiqPfO
なにこのリアリティー(((´;ω;`)))

355 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:42:06.71 ID:
(;ヽ゚ω゚)「苦しかったお・・・」
最後のものを流し、ブーンは口をゆすぎに洗面所へ行った
(ヽ´ω`)(そういえば吐いたのなんて、小学校以来だお・・・)
小学校の時、まだ生きていた父と母と3人で焼き肉に行き、調子に乗ったブーンが食べ過ぎて吐いてしまった
その時も苦しかった でも、今はそれ以上に苦しい
口をゆすいでも、まだ口の中に味が残った
(ヽ´ω`)(まだ胃の中に残っている気がするお・・・)
ブーンは口を濯いで鏡の中の自分を見た
髪の毛はぼさぼさ、目は充血していて口の周りは真っ赤に荒れていた
(ヽ;ω;)「ぼ、僕はかーちゃんと食べ物にとんでもないことしてしまったお・・・」
(ヽ;ω;)「命を捧げてくれた豚さん達に・・・・うう・・・」
ブーンは鏡を見ながら泣いた 
いっそ自分を殺してくれ 
19年の人生で、ブーンは初めて死にたいと思った

362 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:45:12.54 ID:xyA54L5k0
このスレを見てご飯はちゃんと食べて
間食をしないようにしようと心に決めた。

403 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/05(木) 23:54:37.17 ID:
久しぶりに携帯電話の電源を入れると、ドクオからメールが届いていた
('A`)『おーい生きてるか?お前がツンに振られたって知らなかったよ・・・ごめんな』
('A`)『励ましてやるからよ、飲みいかないか?おごってやるぞw』
('A`)『お前の大好きなアップルパイが購買で再販になったぞ。早く学校来い』
(ヽ゚ω゚)「・・・・・」
あれからブーンは食事もとらず、水も取らずに部屋にこもっていた
三日目にもなると意識がうすれ、眠っている時間が増えた
それでも部屋から出られない 自分はこのまま死んだ方がいい
ブーンは布団の中で餓死するのを待っていた
J( 'ー`)し「ブーン、入るわよ」
母が入ってきても、ブーンは反応しなかった
J( 'ー`)し「ブーン・・・あなたももう大人だから黙ってみていたけど、そろそろかーちゃん限界だよ」
(ヽ゚ω゚)「・・・・何がだお」
J( 'ー`)し「病院へ行きましょう。病院に行って、ゆっくり休みましょう」
(ヽ゚ω゚)「びょ、病院!?」
ブーンはがばっと布団から起きあがった
J( 'ー`)し「そう、病院。ブーン、鬱病っぽいから」
(ヽ゚ω゚)「ブーンは病気じゃないお!!!!!!!」
ブーンは目を血走らせて怒鳴った
J( 'ー`)し「で、でもブーン。あなた、ここ二ヶ月で随分痩せちゃって・・学校で何かあったんじゃないかって・・・」
(ヽ゚ω゚)「違うお!ダイエットだお!そりゃ僕も学校では色々あるお!でもかーちゃんが口出すすんなだお!!でてけええええ!」
ブーンは枕や目覚まし時計など、手当たり次第母になげつけた
幸い、あたったのは枕だけだったが、母は涙をこらえて部屋を出ていった
J( 'ー`)し「ブーン・・・かーちゃん分かってあげられなくてごめんね・・・」
(ヽ゚ω゚)「はあ・・・は・・・はあ・・・・・」
ブーンにはもう正気と言うものがなかった

411 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:56:24.15 ID:wJIwDIWR0
カーチャン……

412 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:56:32.93 ID:RcZPdazO0
(´;ω;`)ウッ…

410 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/05(木) 23:56:08.02 ID:xyA54L5k0
人間自分じゃ狂ってるかわかんないもんなんだな
母ちゃんカワイソス

433 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:02:26.74 ID:
夜中、ブーンはふらふらと無意識に台所に向かっていた
( ω )(・・・・食べ物・・・)
戸棚には数日前までなかったパンやお菓子、冷蔵庫にも食料が元に戻っていた
( ω )(喰うお・・・・・吐けばいいんだお・・・・)
ブーンは大好きなアップルパンを手に取った
その時、
(;ヽ゚ω゚)「は!・・・・僕はまた・・・」
ブーンは間一髪で正気に戻った
(;ヽ゚ω゚)「だめだお、だめだお!」
ブーンは戸棚にパンを戻そうとしたが、手がパンを離さない
( ω )(喰っても・・・・我慢出来ないお・・)
(;ヽ゚ω゚)「!だめだおおおお!」
ブーンは思い切ってパンを全て取り出し、ゴミ袋へ放り込んだ
それだけじゃたりず、冷蔵庫の食料も、ブーンが食べれると思ったものも全て放り込み、
最後にコーラやジュースや水を流してゴミ袋をしばった
(ヽ゚ω゚)「こんなものおおおおお!!!」
ブーンはゴミ袋を踏みつけた 力の限り踏みつけた
まるでなにかの恨みでもはらすかのようにひたすら踏み続けた

437 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:03:23.18 ID:wldj0zFZ0
>>433
もったいねぇ

450 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:06:25.05 ID:MvSBTmj8O
ブーン………
なんか本気で泣けてきた…

460 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:09:13.19 ID:
それから一ヶ月
ブーンは母と食料から逃げるために、久々に学校に行くことにした
まず、ドクオにあわねば・・・
ずっとメールをくれていたのに、一通も返していなかったのを、ブーンは悪いと思っていた
謝らなきゃ・・・
ブーンは食堂へ向かった
(ヽω )「おいすー・・・」
('A`)「おお!ようやく来たな失恋登校拒否・・・!?」
('A`;)「おま、なんだそれは!!!!?」
ドクオは我が目を疑った
そこには、親友ブーンのはずなのにブーンとは別人が立っていた
顔はぱんぱんにむくんでいるのに手足は骨のようにやせ細り、顔色は悪い
髪の毛はぼさぼさで艶が無く、目は血走っていた
指なんて、もう折れそうだった
('A`;)「ブーン・・・お前、何があったんだ」
(ヽω )「何もないお。大丈夫だお」
('A`;)「何もなくないだろ!一ヶ月、どうしていたんだよ!」
(ヽω )「・・・・」
ブーンは、この一ヶ月を思い出した

509 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:16:40.39 ID:
一ヶ月
ブーンはあいかわらず過食嘔吐衝動と戦っていた
食べたい 吐きたい 痩せたい 食べたくない
(;ヽ゚ω゚)「うえっ・・・えっ・・・・はあ・・はあ・・」
たまに我慢できなく、過食嘔吐してしまう時もあった
過食嘔吐か拒食 ブーンの生活は極端だった
(ヽ゚ω゚)(でもこつを覚えたお・・・前より吐きやすいお・・・)
ブーンはいらない知恵を身につけていた
水を大量に飲みながらだと吐きやすく、最初にラーメンなど麺類を食べるとすごくスムーズ出せた
逆に、米などはいくら吐いても一切でてこなかった
実際、米を食べた次の日は体重が増えていた
(ヽ;ω;)(無駄だって分かっても、食欲おさまらないお・・・体重も増えたくないお・・・)
ブーンは葛藤と絶望を繰り返し、気が付けば一ヶ月たっていた

512 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:17:17.42 ID:FZ2MftVo0
(((( ;゚д゚)))アワワワワ

539 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:20:36.66 ID:
(ヽω )「ドクオ、メールかえさなくってごめんお・・・」
('A`;)「んなこといーよ!お前・・・まさか躁鬱病か?」
ブーンは首を横に振った
(ヽω )「鬱病って手首を切ったりするんだお・・・そんな痛そうなこと出来ないお」
('A`;)「じゃあお前一体・・・」
(ヽω )「ツンに会ってくるお」
('A`;)「ブーン!」

597 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:27:59.59 ID:
(ヽω )(ツン・・・ツン・・・・)
ブーンはぼやける視界で、ツンをさがした
環境科学学部は遠い 今のブーンには相当な体力の消耗になる
(ヽω )(ついたお。ツンさがすお・・・)
ブーンは教室をきょろきょろと探した
ブーンは気が付いていなかった。ブーンを見る人達の異様な目。まるで化け物でも見るかのような、軽蔑と恐怖の目。
(ヽω )「あの、ツンは・・・」
ブーンは適当な人に声をかけた
(;-@∀@)「ひ!・・・は、はい、ツンちゃんですね!すぐ呼びますよ!」
(ヽω )「おねがいしますだお・・・」
(ヽω )(ツン・・・)
ブーンはすわっていられなくなり、ドアの所に座り込んだ
やがて彼がツンを連れてきた
カッシャーン・・・・
ツンは持っていた携帯電話を、床にするっと落としてしまった
ξ゚⊿゚)ξ「ぶー・・・ん・・・なの?」
(ヽω )「ツン・・・・」

610 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:29:27.83 ID:XVIFlh+TO
ツンどうでるんだwktk

650 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:35:29.74 ID:
二人はあの第4校舎の裏、噴水の前に来ていた
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」
(ヽω )「・・・・」
あのときと同じように、ブーンはベンチにすわってツンは立っていた
違うのは、ツンの髪の長さとブーンの姿形だけだった
噴水が間欠泉のように吹き出ていて、周りには雀が集まって遊んでいた
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン・・・何があったの?」
ツンが問いかけても、ブーンはだまって噴水を眺めていた
ξ゚⊿゚)ξ「そんな痩せ方異常よ!あきらかに栄養失調じゃないの・・・」
(ヽω )「・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、何があったの?ドクオに聞いたけど、最近学校に来ていなかったみたいじゃない」
(ヽω )「・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!」
(ヽω )「・・・・・・ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・何よ」
(ヽω )「会いたかったお」
ξ゚⊿゚)ξ「!!」

654 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:36:08.68 ID:gTM9ze+O0
>>650
ブーンこええええええwwww

657 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:37:07.25 ID:6Z6mgKtPO
>>650
(´;ω;`)あれ?画面が見えないよ・・・・

660 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:37:26.68 ID:rcMasReSO
>>650泣いた

710 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:47:18.97 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「あんたまさか・・私にふられたショックで・・?」
(ヽω )「・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「私が、デブっていったからこんなんになっちゃったの・・・?」
ツンは体が震えた 目からは涙があふれ、その場に膝をついた
ξ;?;)ξ「ごめん、ごめんねブーン・・・私のせいで・・・」
地面に涙がこぼれた。
これがどっかのストーカーだったらいい。自分には関係ない
だが最愛だった恋人が、自分のせいでこんな骸骨にまでなるなんて
ツンはまるで人を殺した気持ちになった
ξ;?;)ξ「ごめんねブーン。私、本当はブーンのこと嫌いになっていなかったの・・・。でも、太ったあなたはと付き合っていたら、みんなに笑われるから・・・・
痩せて教室に尋ねてくれた時も、本当はやり直せるかなって思ったけど・・・みんなの目があって・・あんな態度とっちゃって・・・」
ブーンは静かに微笑んだ
(ヽω )「ツンのせいじゃないお」
ツンは顔を上げた ブーンがよろめきながらも、自分に近づいてきてくれ、肩をだいてくれた
(ヽ^ω^「ツンが照れ屋なのは知ってたお。これは僕自身が悪かったんだお・・・」
その手は異常に冷たくて、細くて、握り返すと砕けてしまいそうだった
でも、ツンにとってはなによりの待っていたものだった
例えそれが理想の腕とは違っても、ツンは悲しくて嬉しかった
ξ;?;)ξ「ブーン・・・ブーン!ごめんね・・・!」
ツンがブーンを抱きしめた瞬間、
ブーンが、ツンに寄りかかるように倒れた

739 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:50:02.72 ID:p/LAyBi8O
>>710
ブーン…!

731 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:49:20.74 ID:NkZ8Gi6wO
>>710
いやああああああ
wktkwktk

712 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:48:07.04 ID:5WPwi4BG0
>>710
まさか・・・

717 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:48:23.17 ID:cO8WPFhD0
ブーン。・゚・(ノД`)・゚・。

740 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:50:07.82 ID:u54zft1Y0
全アフリカが泣いた

751 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 00:51:25.57 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!」
ツンがブーンを揺り起こしたが、すでにブーンの意識は無かった
ξ;?;)ξ「誰か、誰か来て!ブーンが!」
ツンは叫び、ブーンの肩を担いで運びだそうとした
ξ゚⊿゚)ξ「!」
ツンは改めてブーンの軽さに驚いた
自分以下、いやそれ以上
どうしてこんなになるまで放っておいたのだろう
とにかく、早く助けなきゃブーンが死んでしまう
ツンは力の限りに、人混みまでブーンを担いで走った

755 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 00:52:26.80 ID:kz2EQSeo0
ブーン生きてくれえええ!!!111

805 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 01:01:59.17 ID:
ブーンは命に別状はなかった
ただ過度の栄養失調で衰弱しており、あと少し動き回っていればもっとひどいことになっていただろう、と医師は言った
(´・ω・`) 「男子で拒食症とは珍しいんですがね。ブーン君は、いつごろからですか?」
J( 'ー`)し「気が付いたのは2,3ヶ月前から・・ごめんなさい、母親の私がいけなかったんです!この子の耳を引っ張ってでも病院に連れてくるべきでした・・・!」
(´・ω・`) 「いえ、彼ももう成人なのですし、あなたを責めるつもりはありませんよ。命は助かったことですし、大切なのはこれからです。」
J( 'ー`)し「これから・・・」
(´・ω・`) 「そうです。彼は嘔吐もありますね?歯がわずかにとけかかっていて、いずれ入れ歯になる可能性もあります。このまま彼が食事を拒否し続ければ、確実に寿命は縮まる。彼がまだ食事を拒むなら、入院もお薦めします。」
J( 'ー`)し「はい・・」

823 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:04:08.21 ID:XVIFlh+TO
命に別状なくてまだ良かった

827 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:05:23.09 ID:2YoQ7hN6O
吐くと歯溶けるの!?

酒飲みすぎで吐いても溶ける?(((゜д゜;)))

831 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:05:44.50 ID:7y4SsNHs0
>>827
胃液で溶けるのさ

846 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 01:08:12.93 ID:
ツンはドクオと共に、ブーンの病室にいた
ブーンは点滴と酸素チューブをつけられて、本当に死んでいるようにも見えてぞっとした
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、生きているんだよね・・?」
('A`)「大丈夫だって言われたんだから、大丈夫だろ」
クールに装っているドクオだが、手の拳に力が入って汗をかいていた
その時、医師と話し終えた母が病室に入ってきた
ξ゚⊿゚)ξ「おばさん、ブーンはなおりますよね!?ブーンはもとのブーンになりますよね!?」
('A`)「おいこら、ツン!」
J( 'ー`)し「・・・」
母は何も言えなかった
J( 'ー`)し(今まで何もしてやれなかった私に・・・治せるのかしら)
その時、ブーンの瞼がわずかに震えた
ξ゚⊿゚)ξ「!ブーン!」
(ヽω )「う・・・・」

848 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:08:47.79 ID:gTM9ze+O0
>>846
生きてたあああああああああ

906 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 01:20:38.15 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、私がわかる?」
('A`)「ブーン、俺だぞ俺!ドクオだぞ!」
J( 'ー`)し「・・・・」
ブーンはしばらく3人をながめていた
(ヽω )「・・・・」
(ヽ゚ω゚)「・・・・わかるお。」
ξ;?;)ξ「よ・・よか・・・うぇ・・・」
(;A;)「心配させんなてめぇ」
ツンは再び泣き出し、ドクオも泣いた
(ヽ゚ω゚)「かーちゃん・・・?」
J( 'ー`)し「・・・どうしたの?ブーン」
母の視線は泳いでいた。ブーンの意識が戻って嬉しいのだが、罪悪感がうれしさに勝ってしまい、まともにブーンの顔を見れなかった
(ヽ゚ω゚)「ごめんだお・・。こんなことしてごめんだお・・・」
J( 'ー`)し「・・・ブーン・・・!」
(ヽ^ω^)「かーちゃんが作ったショウガ焼き、うまかったお・・・」
ブーンは力無く笑った
J( 'ー`)し「ごめん、ごめんねブーン!かーちゃんがもっと元気で働いていたら・・・!」
(ヽ^ω^)「ブーンは大丈夫だお・・」
ブーンはツンの手を握り、ドクオと母とツンを、それぞれ見つめた
(ヽ^ω^)「こんなに心配してくれる人がいるんだお。僕はもう大丈夫だお」
ブーンに、わずかに生気が戻ったような気がした

917 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:24:34.22 ID:VLuVY/un0
マジで泣きそう(´;ω;`)ブワッ

922 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:25:54.08 ID:hFn8YFKmO
いい話や

950 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 01:34:31.93 ID:
ブーンは一ヶ月の入院を経て、退院した
本来なら拒食症は食事を食べることからして大変で、もっともっと時間がかかるものなのだが、
ブーンの場合、本人に治す意志が強かったため、最初は苦労したもののわずか一ヶ月で常食を食べれるようになり、体重も元にもどった
ブーンは母親に連れられ、久しぶりの自宅に帰った
( ^ω^)「久しぶりだおーw」
J( 'ー`)し「ほんと、ブーンがいない間寂しかったんだから!」
( ^ω^)「ごめんだお。今日から寂しくないお!」
ブーンの母は、タクシー会社の運転手を始めていた
前ほど時給はよくないが、ブーンの入院費も含めて親子二人、なんとか生活していけるほどの収入ぐらいは得られていた
母の就職を一番心配して一番喜んだのも、ブーンだった

953 : ◆ozOtJW9BFA : 2006/10/06(金) 01:35:05.53 ID:
( ^ω^)「かーちゃん」
J( 'ー`)し「ん?」
( ^ω^)「僕、大学行きながらでも働くお。二人で頑張って生活するお」
J( 'ー`)し「ブーン・・・ありがとう。でも無理しないでね。」
( ^ω^)「かーちゃんもだお」
ブーンはアパートの階段をあがると、そこには見慣れた二人がいた
('A`)「おいすー」
ξ゚⊿゚)ξ「おそいわよ」
( ^ω^)「ツン!ドクオ!来てくれたのかお!」
('A`)「当たり前だろ。今日はお前の退院祝いだ」
ξ゚⊿゚)ξ「もうあんな刑務所見たいなところで面会するのはいやよ!ガラス越しだなんて信じられない!」
( ^ω^)「嬉しいおーw」
ブーンは二人に抱きついた 正確にはツンに抱きつき、ドクオには軽く手をそえた
('A`)「ちょw」
( ^ω^)「色々ごめんお。これからずっと一緒だお」
ブーンはツンにささやいた
ξ;ー;)ξ「・・・うん」
ツンもブーンをだきしめ、二人で目を合わして微笑んだ
('A`)「俺無視ヒドスw」
ドクオの泣き笑い声が、アパートに響いた







この場をかりてお礼を言わせてください

私は19歳の♀です。現在大学生です。文章で分かるように、摂食障害体験者です
この物語を書こうと思ったのは、ブーンを通して摂食障害の方を励ましたいと思ったからです
現実はこんなうまくいきませんが、治る!と信じていれば、時間がかかっても治るものだと私が体験しました

読んでくださった方ありがとう
保守してワクテカしてくださった方ありがとう
保存してくださった方ありがとう

書けてよかったです

みんな大好き

954 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:35:08.78 ID:6Z6mgKtPO
>>1
おつかれー。

957 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:35:24.70 ID:QKcETrwY0
>>953

967 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:36:15.88 ID:7XzOpfs10
>>1
お疲れ
感動した

969 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:36:22.27 ID:f2c8y/au0
>>1

久しぶりにVIPで感動した

974 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:36:31.41 ID:f4GDs8S80
いやー面白かった

978 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:36:46.44 ID:hCaZUvce0
面白かった
お疲れ様です

979 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:36:49.58 ID:8KPoVmtV0
乙!!!!!マジよかった。

993 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:37:26.65 ID:IA8kIYHJ0

ハッピーエンドで安心したw

998 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:37:36.51 ID:6Z6mgKtPO
1000ならみんな幸せ

1000 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/10/06(金) 01:37:38.24 ID:Dv+yv9lb0
1000ならみんな過食症