869 : 本当にあった怖い名無し : 2005/05/08(日) 12:22:58 ID:
まとめサイトにある、押入れの奥から入る畳敷きの小部屋って俺の母方の実家にも有るんだよ
「ばあちゃんの家」【洒落怖】

うちの実家は東北の田舎なんだけど旧暦の正月に「ささら」っていう祭りが有る

祭事に詳しい人なら地区まで特定できそうだから明記はしないけど、そんくらい田舎だって話
俺もガキの頃に屋根裏部屋とか、物置とか探検するの好きで(木造で隙間多いため明るくて怖くは無い)
その「小部屋」も知ってた、居間の隣に襖隔てて親戚集まった時に宴会する様な応接間(?)が有り
その隣に仏壇や昔の調度品、旧家によく有る母親の子供の頃に買った人形とか
母の兄弟の五月人形とかがうっすら埃被って置かれてる様な部屋がある。
で、その部屋の押入れの奥にその小部屋が有るんだ。
no title

870 : 本当にあった怖い名無し : 2005/05/08(日) 12:24:01 ID:
もう何年も昔に母方の親が相次いで亡くなって、家を手放す時に俺の母の兄、叔父から聞いた話
先に言っておくと母方の祖父もその叔父も酒癖が悪くて親戚筋では有名だった、酒の所為で口滑らせたんだと思う。
あの部屋ってのはこの辺の部落の旧家には何箇所か有って、その昔「夜這い」の風習とかが
残ってる頃の名残だという、戦前から子不足に悩んでた付近の住民があの小部屋で逢引して
なんとか子供を増やそうとしていたらしい。
んで、そんな中ある家系に障がいのある娘ばかり生まれる様になって
近くの神社の家が「これはたたりだ」とか言い出して娘を引き取って巫女として養ってた
らしいんだが、戦後の貧しさからその姉妹達に客取らせて金貰ってたんだと。
で、その売春に使われてたのが例の小部屋。神主は祈祷だと言って宵の口に巫女を旧家に行かせる
その家の人間は巫女を小部屋に通し、順に客を招きいれて相手をさせて金を取り
その幾らかが神主の所に入る事になる。「ささら」ってのはその巫女が身ごもった水子を
慰める意味も有るらしい。

叔父は「俺はこの事は自分の息子には話さない、俺はここから離れるしお前の母親も嫁に行った
事実上この土地で○○(苗字)の家を継ぐのはお前になるから話すんだ」ってぐでぐでになりながら言ってた。
叔父も子供の頃に巫女が客取ってるとこ盗み見た事が有るから
その頃はまだ分家した家系にそういう娘が生まれてたんだろう、との事。

ちなみにその部落の神社は叔父が中学出る前に火事で無くなって、その家がどうなったかは知らんのだと。

872 : 本当にあった怖い名無し : 2005/05/08(日) 12:33:04 ID:atI8lZyH0