1 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:36:46 ID:
寂しい(´・ω・`)特定されない範囲で色々語ろうと思う。
no title

3 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:45:37 ID:
今の職場には四年前にパートとして入社した。
その時、俺より2ヶ月先に入っていたパートの先輩・Nさんがいた。
Nさんは仕事ができる人・・・の分類だったと思う。

そんなNさんは2ヶ月目にしてすでに俺への教育担当を務めていた。
人数不足や、他の先輩パートと合わないとかではなく、それだけ仕事が出来る人だった。

Nさんはとにかく人柄がいい人だった。
正直、俺の人生で「この人ほどいい人はいない」と思うほどの存在で、
もしもNさんが異性だったら、間違いなく惹かれていただろうと思う。

4 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:45:58 ID:lCP
先輩!?まずいですよ!

6 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:51:12 ID:
Nさんには本当にお世話になって、研修期間(半年間)を経だてた後には、
本当にこの職場で最も信用できる人になっていた。
同時にNさんも職場でリーダーシップや中心人物となっており、
社員も本社の人も名前と顔を覚えるほどだった。

顧客との関係も至極良好で、一日に二回はNさんへの好評の声を聞いていたと思う。

12 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:57:53 ID:
そんなNさんの様子がおかしくなったのは俺が入社して一年越えた頃の事だった。
ハッキリとNさんの様子がおかしいと気がついたのはその頃であり、
実際にはその前から予兆というのはあったのかもしれないけど・・・

Nさんが風邪を引いた翌日。
Nさんは穴埋めをしてくれた面々に挨拶して回っていたが、それが少し変であった。

15 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)20:59:47 ID:4PC
本当に寂しかったら
(´・ω・`)なんてつけない

17 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:01:24 ID:
その日、俺の元へ3回も「穴埋めありがとうね」と言いに来たのだ。
他にもNさんの穴埋めに来ていた人にも同じように何度も来ていた。

その時は「どれだけ謙虚な人なんだww」と思っていたし(バカにするのではなく、冗談言うなよ―ッて感じで
Nさんも「え、あっwそかそかwwそういえば言ったわwごめんww」と笑っていた。

ほかの人も同じような反応を見せ、職場では「病み上がりで疲れているのだろう」となった。

18 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:08:59 ID:
ただ、この風邪が終わってからNさんのミスは多くなった。
そのミスって言うのが主に「忘れてしまう」と言う、うっかり系ミス。

例えば、今やっていることを忘れてしまったり、
他人へ出す指示を忘れてしまったり、
少し前にお願いされたことを忘れていたりなど。
急に増えたというよりは、目につく範囲でミスが多くなったなーと言う感じで。

職場でも「Nさんどうしたんだろう」と言った心配の声があがり
Nさんはその度に「大丈夫です」と「すみませんでした」と言っていた。

個人的にNさんと雑談をした時に
Nさん「なんか風邪ひいてから物忘れが多くなったというか…なんか調子わるい」と言っていた。
俺は失礼にも「若いのにもうボケですかねww」と言い、
Nさんが「おいおいwお前よりボケてねーよw」と返してくれたのを今でも覚えている。

翌月でも、そう言ったうっかり系のミスは続き、社員から直々に指導されていた。
何かをミスしてキチンと怒られ、反省しているNさんを見たのはその時が初めてだったと思う。

Nさんはメモ帳を常に持ち歩くようになった・・・のだが、うっかり系ミスは続いて言った。

19 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:15:42 ID:
そんなミスは、メモ帳を持ち歩くようになり減ったことは減った。
完全になくなることはなかったが、
それは「今まで目につかなかったことにも目につくようになってしまっただけでしょう」という話になった。
俺からしたらNさんは「うっかりしている人」と言う印象が全く無かっただけに、妙な違和感があった。

Nさんのメモ持ち歩きが有名になった頃には、
Nさんを見習っている俺や他のNさんを慕っている人もメモ帳を常備するようになり、
メモの取り方やどういった内容をメモするかを仲間内で話し会うようになっていた。
それが連鎖して新人にもメモについて教えるようになった。

その時、『今考えると分かる』Nさんの異変があった。

新人が全員同じメモ帳を持っていると言うものであった。

20 : 【ぴょん吉】【1057円】【77】 : 2016/05/24(火)21:17:21 ID:P4I
若年性アルツハイマー?

※アルツハイマー病とは、脳が萎縮していく病気である。アルツハイマー型認知症はその症状であり、認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症の一種であり、認知症の60-70%を占める。(wikipedia参照

21 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:17:28 ID:
なぜ、新人が全員同じメモ帳を持っているのか不思議だった。
なのである人尋ねた時、新人全員が「Nさんから貰った」と答えた。

Nさんは新人のミスをコソッとフォローしてくれる所があったのは俺も経験している。
もっともメモ帳を持ってこなかったと言うのは、別にミスではないのだが、
Nさんは気を利かせて新人にメモ帳を上げているということであった。

22 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:22:16 ID:
メモ帳は、残念ながら経費として落ちない。
正確には落としてもいいのだけどーーと遠目に見られてしまう傾向があるだけだが、
メモ帳を経費で落とした場合、会社で管理されることになるのでそれが嫌で誰も経費で落としていない。

百円均一のメモ帳なら良いのだが、Nさんがあげているモノは書店で売っている手帳サイズの300円ぐらいの物。
それを新人へ、しかも新人言っても十数人にあげているのはちょっと気がかりになり、Nさんへそのことを話した。

Nさんは「いやさ。安い時に毎回買っちゃうんだよねw」と濁された。
何かある感じはしたが、まさかこの人に限って万引きはないだろうしと思い、俺も「ああ、そうなんですかー」と終わらせた。

だが、これが異常だったと分かる事が少し経って起こった。

25 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:27:40 ID:
うちの職場の「メモ帳運動(笑)」が本社に評価されたのだ。
元々社員が報告したのが始まりなのだが、偶然訪れた本社の偉い人がメモ帳をとっている人の多さに感激し、表彰したいとなったのだ。
その時評価される人を決めたのだが、そこにNさんの名前があった。

朝礼でNさんは照れながら「いやー。元々自分のうっかり系ミスから始まり
それを周りの皆が真似して始めたのであって、この賞を俺が貰うのはちょっと」と言っていた。

この一件で、社員が躍起になり偶然なのか「Nさんがメモ帳を買いに行く場所で社員全員分のメモ帳を買おう!」となった。
だが、Nさんは「えーwいやーw」と嫌がっていたが、最後の方は「しつこい。」とキツイ言葉を放った。

ただ、少し経ってもう一度、社員が謝ったうえで聞いた所、等々場所を教えてくれた。やはり書店であった。

31 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:45:22 ID:JWr
>>25
>この一件で、社員が躍起になり偶然なのか「Nさんがメモ帳を買いに行く場所で社員全員分のメモ帳を買おう!」となった。

ブラック企業臭がする。

34 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:48:36 ID:
>>31
テラホワイトだと思うよ。残業はゼロだし、残業代は出るし。
あと、パートにもボーナスが出る。評価順のボーナスだけど。
職場は、パートも社員もやる気に溢れている感じだよ。

Nさんが居た時は、俺が担当している部署のパートはもっと活気あったんだけどね

35 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:50:58 ID:
ちなみにパートの時給は1000~1200だよ。パチンコ屋じゃなくてね。
過去最高の時給額叩きだしたのはNさんで1700円だった。

23 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:26:13 ID:SEx
若年性アルツハイマーは致死性の病気ではないから、ここからどう命を落とす展開にするつもりか気になるな

26 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:27:51 ID:
まあわかっている人も居るようだけど、普通に自殺だよ。

28 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:30:16 ID:SEx
アルツハイマーを苦に自殺か…南無

29 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:37:04 ID:
社員が、Nさんが買いに行く書店の、Nさんが使っているメモ帳(三色)を買ってきた。
その時、職場に配布されていくメモ帳を見ながら皆「Nさんカラーゲット」や「Nさんのパワーの秘訣かぁ」など
Nさんいじりをしていたが、Nさんはいつもと変わらずニコニコとしながら照れている様子だった。

ただ、それとは別に。仕事が終わったと、俺や他数名がメモ帳を買ってきた社員に呼ばれた。
「この後日高屋に行こう、ボーナスでたしおごるよ」とのことなので、皆ウキウキで日高屋に向かった。

俺含め他数名は「Nチーム(多分ネタ)」と言われるほど、Nさんを中心に動いている面々。
それにこの社員さんもNさんを新人の頃から目を掛け接している人だった。自称「Nチーム社員部門担当」と言うような。
日高屋で皆が適当に注文を終えて、店の中が騒がしくなってきた頃、社員さんが俺らへ言った。

社員「あのさ。今日、書店でNさんの話聞いたんだけど、お前らに相談していい?
 プライバシーの件もあるから、お前らだけに秘めてほしい話なんだけど・・・」

30 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:42:47 ID:
社員さんの話は以下の通りだった。

・「1~3日のペースで、同じメモ帳を買いに来る人が居る」と店員さんに言われた。
 なのでこのメモは流行っているのか?と聞かれた。
・そのハイペースで買いに来る人の特徴がNさんぽい。
・世間話する形で聞きだすと、最初の頃は一週間に一度のペースだったが、ここの所は毎日来る。
・ここ最近は「同じのお買い上げになるのですね」と尋ねると、ハッとしてキャンセルしていく人がいると言われた。
・その人はほぼ毎日のようにペンなども買っていく。

そうすると、他の面々からもそう言った話が多くあがった。

33 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:47:06 ID:
俺は内緒にしろよ、とは言われていたがバカなのだろう。
翌日、Nさんに尋ねた。

Nさんは「あー・・・、メモ帳ね。うん、たくさん買っちゃっているんだ」
そしてNさんに呼ばれ、Nさんのロッカーの中を見させられた。

そこには大量の百円均一印鑑や普通の印鑑。
ボールペンも小さいコンビニ袋一杯。メモ帳も20冊ぐらいは紙袋に入れられていた。
そうしてNさんに「俺どうしちゃったんだろう」と初めて本音を告げられた。

その後、よく2人で行く居酒屋に向かいそこで聞けば、
物忘れ系のミスが増えすぎていて頭が回らなくなっているとのことだった。
そのことは>>30の社員さんやその上の社員さんからも結構ひどくやられているとのことであった。

37 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)21:54:33 ID:
正直、コンビニ袋と紙袋は異常であった。
家にはもっと沢山あると言われた時には正直引いてしまった。うわーっと。
だから家族にお金があると買ってきてしまうと言われ、財布の中も500円にしているらしいのだが、
「財布の中の金額が少ない」と度々慌ててしまうことがあると。

俺は失礼も承知で「病院で診てもらうべきですよ」と言った。
Nさんは大分困った様子だったが、しばらく黙って飲み食いしたあと「そうだなぁ」と呟き、
次の休みには病院へ行くことを話した。

38 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:07:42 ID:
ただNさんはその後一ヶ月間。
毎回休みの日に病院に行くのを忘れてしまっていた。

この間にNさんのミスは誰の目にも明らかになるほど増え、
とうとう大目玉を喰らう一件をしでかしてしまった。

それでと言う言い方も変だが、謹慎処分を言い渡され、
その謹慎期間中に俺との休みが重なることで病院へ連れていくことになった。

これはNさんに頼まれてのことだったのだが・・・
俺が迎えに行った日、Nさんは職場に居た。
俺はなんとも言えない不安が覚え、すぐにNさんを駅まで迎えに行った。
この時、妹さんも同伴した。妹さんは「私も兄の異常について知りたい」と言って。

駅には>>30の社員さんが居て、社員さんからは「任せたぞー」と言われた。

妹さんから待ち時間にNさんの異常をいくつも聞かされた。
正直とても心苦しかった。

職場でもミスもかなり多くなっていたのだが、それでも「仕事がデキる人」で居続けているNさんの努力は、
妹さんが俺に見せてくれたメモ帳で分かった。

後に知ったが、俺のことを後輩ではなく社員で上司だと思って、こういう行動に出たらしい。
メモ帳の内容は、ザックリ言うと仕事や日常生活における当たり前の内容が書かれた「忘れてはいけないことリスト」であった。
休日にはこれを持ち歩いているとも教えられた。
表紙の裏には「うっかりミスは習慣で忘れよう」とNさんの言葉が書かれていた。とても悲しくなった。

また裏から進めると、Nさんの一行日記や落書きが描かれており、
仕事のミスや、物忘れについての自責の念、同僚の名前と特徴、
落書きは、色々走り書きやストレス発散のように書かれていたが、
一番印象的だったのは赤い文字で「俺の頭はどうかしている」と書かれていたこと。
正直恐怖に近い不安が一気に沸き立った、

トドメに妹さんから「これ作ったの、4冊目なんです。こないだも作ろうとして」と言われた。

39 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:09:52 ID:
そんなメモ帳を読んでいると、Nさんの診察が終わっていた。
Nさんにとってそのメモ帳を見られるのは本当に嫌だったのだと思う。
殴られるようにメモ帳を奪われ、「内緒にしてくれ」と言われた。
今までで一番真剣で怖い目をしたNさんであった。

そうして、昼飯を売店で済ませた頃、遅く診断結果がでた。
上の方でも書かれており、分かる人には分かったと思うが、

「アルツハイマー病」とのことであった。

40 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:19:47 ID:
Nさんはその病名を聞いた後、医者から俺と妹さんへ質問が来た。
病状の進行具合について、周囲の人から確認を取らなくてはいけないとのことで。

俺は仮にも先輩であるお世話になっているNさんの事をしゃべるのには抵抗があったが、
Nさんはそれを察したかのように「俺のために、全部言ってくれ」と言われた。

なので俺は職場での色々について話をした。
Nさんは言い訳することなく、そして数々のミスについて事情を丁寧に説明していた。
その時、俺から取り上げたメモ帳とは別のメモ帳(仕事で使うモノ)を読んでいた。

医者「それで・・・Nさん自身は、そのミスしたことを覚えていますか?」
Nさん「・・・正直、いくつか覚えていません。言われても思い出せなかった事もあります」

俺は何も言えなかった。

その後、書けないことが多いので大幅に省略するが妹さんが言ったNさんの様子は、
俺が話したことよりも酷いものであった。
何度も風呂にはいるや食事をするなどはNさんに思わず確認した。Nさんは「そうらしい」と言っていた。

なぜ職場と家とで、大きな差が出たのかに関しては
医者曰く「緊張の違い(緊張の違いであり、別の問題が解決するとは限らないが)」。

41 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:23:42 ID:
医者「職場でNさんのアルツハイマーを疑っていた人は?」と聞かれた時、
>>30の社員さんの名前を上げた。

すると医者は、俺のことを社員と間違えていたのかわからないが
医者「ということは、並々ならぬ努力をNさんはしているはずです。
 それをご理解ください。普通ならミス程度で収まらない。
 今回謹慎処分中とのことですが、もっと前に起こっていて不思議ではありません。
 なぜ起こらなかったか。それは運もあると思いますが、一番はNさんが並々ならぬ努力をしたからでしょう」と言われた。

実際、メモ帳以外にもNさんは努力しているはずであった。
メモ帳をいくつも買ってしまうとはいえ、実際使い切ったメモ帳もいくつも見てきた。

誰の目にもNさんは努力しているのは分かっていただろうし、
誰の目に届かない所でもNさんは努力をしているのは間違いないと思った。

42 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:26:45 ID:
この日以来、Nさんは自らの意思で勤務時間を半分にした。
忙しい時間に出勤し、早く帰るという形になった。

病気については社員さんや一部の面々に話したとのことだが、
思った以上に周りは「若年性アルツハイマー病」について知らなかった。
俺もアルツハイマー病という病気は曾祖父がそうだったので理解しているつもりであったが、
若いウチからの発症と言うのは知らなかった。

Nさんは「俺はおじいちゃんかー」と言うのが口癖になり、見る見る老けていった。

43 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:31:45 ID:
本当に人が変わったと言うか。本当にまだ若いのに白髪が多くなった。
それに顔のシワが急に増えた。わずか一年でオジサンになった。

ちなみに俺よりNさんは歳が下だ。俺が当時二十代後半。Nさんが二十代前半である。
だからこそ、Nさんの容姿の変化は異常だった。

また物忘れも悪化する一方で、妹さんからは「お医者様も日に日に悪くなっている」と聞いた。

一番ショックだったのは、俺の名前を忘れられた事であった。
言い方は変かもしれないが、Nさんの一番最初の後輩であり、仲が良かったのは俺だった。
別に同性愛とかじゃなくてね。
だから、Nさんに「メモ帳にお前の名前を入れるかもしれない」と告げられ、実際に「えっと・・・ああ、>>1だ。すまん。>>1」と言われた時は、本当に辛かった。

45 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:34:06 ID:cJR
最初からずっと読んでるけど、読んでるだけで辛い...

46 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:36:22 ID:
Nさんが、Nさんの休日にも出勤するようになり始めた頃、
会社の中でも『Nさんを煙たがる人』が現れはじめ、心ない言葉をぶつける人も現れはじめた。
心ない言葉をぶつけた面々は迅速に社員が対処していたが、
煙たがる人はNさんの口から「すみません。俺が悪いので」と謝っていたのは、思わず「違いますよ、Nさん」と言った。

ただNさんは「別に間違っていない。俺は実際仕事できていないしさ…
 だって仕事は遊びや学校じゃないんだ。損害が出れば全員が被る。
 誰かが怠けていれば、怠けていない人が苛立ちを覚える。
『怠けている』と決めつけていない人なら、こうして相手してくれるけど。

 正直、過去の功績がなければここまで誰も大切にしないでしょ。わかっている。」と吐き捨てられた。

44 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:33:21 ID:hoP
重すぎるわ…
つか毎日見てる人の名前忘れるってどんな気持ちなんだ

47 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:40:00 ID:
>>44
そのことについて聞いた人(Nさんを慕っている人)が居たけど、
Nさんは「その瞬間、初対面の人にあっている感じ。
 ただ、名前を思い出せた時、物凄い安心感と嬉しさが込み上げてて、同時に罪悪感を覚える。
 本当に酷い時は、全く何も思わない。
 実際、何人か完全に忘れていたことあがったけど、何も思っていなかった」と言われた。

Nチームの中には新人として扱われたり、自己紹介された子もいて、そういう子たちはどちらも翌日寝込んでたよ。

49 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:48:05 ID:
当時の社内は本当にNさん1人の変化で、かなり荒れていた。
なぜNさんを特別扱いするんだと不満を口にする人もいたし、給料がNさんより少ない人たちは口々に文句を垂れているし。
もっとも給料が少ない人達は新人とかで、Nさんの功績や仕事ぶりを知らなかったり、
見た目が老けているのでバカにしていた若い子などだったが。

そんなこんな、ゴタゴタが続いて居た時だった。
Nさんがインフルを患った。
そこでNさんが一週間ほど休んだ。
そしてインフルが治った頃、家族同伴で会社に出勤してきて、その日Nさんは仕事を辞めた。
家族の意向で仕事を辞めたとのことだったが。

その話の場に俺を含むNチームも呼ばれたが、本当に辛かった。

Nさんは、自分がインフルだということを忘れて、
同時に何故こんなに身体がダルかったり、意識が朦朧としているのか、熱があるのかを、
それ自体を理解できていない状態だったらしい。

それを見かねて家族がNさんへ話をしたそうだ。仕事を辞めなさいと。

職場の空気や噂に敏感だったNさんは
Nさん「忘れていることもありますが、俺のせいで仕事がうまくいかない事が多くあるのはわかります」と言った。
そして、俺や他の面々に「最後まで仕事できなくて申し訳ございませんでした。頑張ってください」と頭を下げられた。

俺らはそれを止めて泣くしかできなかった。本当に辛かった。

50 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:49:43 ID:hoP
会社だから仕方ないんだけど劣化してく過程はキツイな

52 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:53:11 ID:
>>50
そこはNさんが一番理解していたみたいだね・・・

51 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:52:50 ID:
Nさんが全く仕事に来なくなったことによる仕事への損害は意外と多かった。
アルツハイマーが進行しているとはいえ、やはりNさんなだけあり、
見えない所での多くのフォローと作業をこなしていたらしく、途端にそれが回らなくなったのだ。

同時に、Nさんを中心に働いていた面々の一部が欠けた。
新しい中心人物となり指揮を執った人が、Nさんへ反感的な人物だったと言うのも大きいが、
単純に何か、腐れ縁的なモノが切れた感じでフラフラッと消えて言った。

すぐに中心人物となり指揮を執る人物は>>30の社員さんになることで落ち着いたが、
本当にgdgdで会社にも大きなダメージになっていた。

53 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)22:57:59 ID:
Nさんが辞めた後、しばらくはメールや電話などしていたが。
それらはNさんの方から拒否されるようになり、次第に完全に途絶えてしまった。
妹さんからの連絡も、コチラが尋ねれば返ってくる程度になり、迷惑だと思い、俺も遠慮することにした。

そんな頃、フラッとNさんが職場に現れた。
『出勤』しに来たとのことだった。
すぐに家族から電話が来て、Nさんは我に返り帰って行った。

その時のNさんの容姿は、髪の毛はボサボサだし、見るからに顔はやつれ
着てきたスーツもシワシワでネクタイはうまく結べておらず、
コメカミの少し上あたりの髪の毛はなくなっていた。何より恐ろしいほど痩せ細っていた。

言い方失礼だけど、ふくよかな方だった。
最初にNさんだと気がついたのは、>>30の社員さんで、次に俺、他という準であるほど。
警備員さんもNさんを止めていた人、別人になっていた。

54 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:04:37 ID:
妹さんには、コメカミの上について「毎日、荒れていて。何故か髪の毛を毟るんです」と言われた。
俺は何も言い返せず、ただ黙って、何も言えず、返事ができないままだった。

ただ、その後が大変であった。
会社にNさんが電話をかけてくるようになったのだ。「今日は仕事休みます」と。

最初こそ、朝の7時~10時の間だったが、次第に時間帯は日中の毎日になり、
ある日、32件も夜中の間に留守電が入っていた話を聞いた時は恐怖だった。

結局、Nさんの家族に相談することで、Nさんから会社へ電話をかけれないようにしたのだが、

今度は俺の携帯電話へかかってくるようになった。

毎回決まってNさんは「すみません。会社に連絡が取れなくて。今日休みますと伝えてください。
 すまない。●●(←>>1の名前だったり、他人の名前だったり、誰かの名前だったり)」と。

これが深夜にも容赦なくかかってくるのだ。
最初こそ俺は自分自身を納得させて、Nさんへ理解を示していたが。

・・・流石に3ヶ月ぐらい続いた時には、寝不足からのミスが多くなった為に、
Nさんの家族へ相談した。

55 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:06:24 ID:
どうやら他の人も同じようなことを受けていたらしく、
中には酷く激怒した人もいたようだった。

Nさんの母から「壁に書いているんですけどね。電話しちゃいけないと、自分で」と言われた。
その後、そこに俺の名前が書き加えられたと妹さんから教えて貰った。

・・・だが、俺への電話は止まらなかった。

57 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:15:48 ID:
理由はわからない。
俺の勝手な都合のいい解釈で言うなら、それだけ俺もNさんに信頼されていたのだと思う。

一時期、着信拒否にしていた期間もあったが、
次第に電話がかかってこないことに申し訳無さと不安を抱くようになり解除をした。

そして俺は意を決して、Nさんに厳しい言葉をぶつけた。

俺「Nさん。もうNさんは仕事を辞めましたよ。
 毎日こんな時間(その日は三時)に電話されるのは迷惑です。
 Nさん。もう電話かけてこないでください」

本当に心苦しかったし、本当はそんなこと言いたくなかった。
電話の向こうでNさんの「え、あ、そっか・・・ああ、オレは」という声が聞こえた。

俺はNさんには何か心残りでもあるのではないかと思い続けてこういった。
と言うか、本当に新人の頃。無理して仕事でてきた俺へNさんに言われたことをそのまま伝えた。

俺「Nさん、無理しなくて大丈夫ですよ。職場の皆を信用してください。
 大丈夫。Nさんの分は皆でフォローしていますし、最低限俺がフォローしますので。
 ゆっくり休んでください。(ここまでNさんに言われた言葉)電話はもう平気ですよ」

そう言うとNさんが深く深呼吸して(泣いていた)

Nさん「そうか・・・>>1に抜かれちゃったかぁ。
 正直抜かれないように頑張っていたんだけどなぁ
 それじゃ俺は寝るわ。電話ごめん。休むよ。
 今まで本当に迷惑かけてすまなかった。
 コッチで迷惑かけないように頑張るよ」と言われた。

俺は「ありがとうございます」と泣きながら言うしかなく、
Nさんは、元気だったNさんの時にように「うん、よろしくな!」と言って電話が切られた。

それから本当に電話が鳴ることはなかった。

58 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:26:48 ID:
それから一年以上してから、Nさんの様態について何度も妹さんなどに確認を取りながら、
しかし、ああ言ってしまった手前、Nさんに合わせる顔もないまま過ごしていると、

Nさんの逝去が知らされた。
それを知らせに来てくれたのは妹さんだった。

自殺の仕方は伏せるが、Nさん直筆の遺書は見つかっており、アルツハイマー病を気にしての自殺だとされている。
遺書は数枚あり、その中には一行一行丁寧にNさんが思い出せた名前の人物に対するお礼の言葉が綴られていた。
その中に俺の名前はあったが、「言うことはない。任せた。一番信用している。ありがとうございました」とだけ書かれていた。

その後、俺は妹さんの計らいでNさんの自室へ招かれた。
物はなく質素な部屋。そんな壁一面にメモ帳が貼られていた。異常という程に。
テレビなどで見るアルツハイマー病の人がメモを至る所に貼るとは比べ物にならないほど、貼られていたのである。

そんな中、一際大きい紙があり、そこには大きな文字で「皆を信用しろ!!!!」と書かれていた。
それを書いたのはいつか分からないらしいが、生前Nさんは「これを見ると安心するんだ」と口にしていたと聞いた。
そして「いやー、>>1に任せたから」と言っていたらしい。

俺は直ぐに電話のことを伝えると、妹さんからは「それは良いことだったのだと思いますよ」と言われた。
自殺と俺との関係を、俺の口から尋ねたが「兄に限ってそんなことはありません」と一蹴された。

60 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:33:07 ID:
Nさんの葬式は、盛大に等しかったと思う。
会社の人が多く参加し、更にはウチと取引があった人たち(中には今は偉くなった人)すら参加した。
もちろん、Nさんの友人さんも参加していた。
色々心に来ることが葬式でも色々あったのだが、ここでは伏せさせて頂きます。

葬式を終えた後、やけくそ気味になっていた>>30の社員さんから
俺らへ「人を支え切るってのは大変だよな。人を支える、チームワークって言うのかな。
 それは本当にNは理解していたよ。だからこそなんだろうけど・・・悔いが残るな」と言われ、苦しかった。

59 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:32:57 ID:hoP
人を信用できない人だったんだな
それやってると気苦労多くて止めたんだよな

61 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:36:47 ID:
>>59
逆だと思う。
>>60の社員さんお言葉を借りる訳じゃないけど、
他人を支えるし、信用・信頼に対して、一番理解していたんだと思うよ。
実際、仕事でも誰からも信頼されている一方で、Nさんからも信頼していた人だった。
だからこそ、「忘れたこと=信頼・信頼していない云々」と結びつけていたのかもしれない。
で、悔やんでいたのかもしれない。

62 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:38:22 ID:
>>59
まあ、俺の電話のせいもあるかもしれないが、
遺書には「物事を忘れていくのが怖い。周りに迷惑をかけるのが怖い。それすら忘れるのも怖い。この遺書の存在も忘れるかもしれない」と書いてあって、
かなり酷い具合だったのは聞いていた。

何度か親の顔も分からなくなっていたそうだし。

63 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:40:09 ID:hoP
死んだのはあんたの所為じゃないだろ
病気とか事故とかどうしようもないことは山ほどある

67 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:43:35 ID:
>>63
そうだと良いんだがなぁ・・・
もっと俺も気持ちに余裕をもって居るべきだったかもしれない。
ああ言った後でも、電話したり遊びに行くのも良かったかかもしれない。

「かもしれないを考えだすとキリがないよ」というのはNさんの言葉だけど、
そう考えずには居られないわ。

64 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:40:15 ID:
まあ、Nさんがおかしくなってからの、Nさんの気持ちはわからん
ただ、Nさんは他人をまったく信用できないような人ではなかった。
信用出来ない人になったとしても、病気のせいだと思いたい。

65 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:42:10 ID:
ごめん、グダり出したので、これで一度終わらせる。
多分俺の気持ちがまとまっていないのがグダっている原因だ。

社会に求めるのは間違っているかもしれないが、「若年性アルツハイマー病」。
そういうものが存在していると多くの人に知ってもらいたい。

66 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:42:29 ID:
長くなりましたが、ありがとうございました。

69 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:51:31 ID:cMn

70 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/24(火)23:52:08 ID:EP6
泣けた…

71 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:18:09 ID:Vd5
悲しいねぇ...

72 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:19:44 ID:CbD
やっと追い付いた

俺も身近なひとがアルツハイマーになって、俺のことを「だれや?」って言ったのは悲しかったな

治る見込みのない病気になった人に対して「生きてるだけでも価値がある」とか云うけどさ、この種の病は正直なところ、そうは思えないな俺は
俺自身がアルツハイマーになったらぜったいに自殺するしね

73 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:23:08 ID:CbD
>>72
とにかくその人を忘れないことが何よりこの上なく嬉しいことなんだろうし
Nさんの分まで働けよイッチ!

77 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:41:32 ID:d00
何年以来だろうか…久しぶりにスレで泣いた
昔まとめでとりあげられた長文名作スレとかから
何年経ったんだろ…
あの頃ぐらいしかスレで泣いた事なかったわ…

75 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:29:25 ID:qsv
(´・_・`)

76 : 名無しさん@おーぷん : 2016/05/25(水)00:38:33 ID:EaN