1 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:38:43.90 ID:
欝田ドクオはある一点を除けば、ごく一般的な男子高校生だった。
人助けとお節介が趣味であり、生き甲斐であると言う事を除けば。

文武共に人並み。
奇特な趣味のお陰で、人間関係に困った事は無い。

( ^ω^)「……んじゃ、ばいぶーだおー」

('A`)「あぁ、また明日」

帰り道が逆方向の友人と校門で別れ、ドクオは自分の家へと帰るべく歩き出した。

('A`)「……ん? 何だあれ」

自宅もすぐそこと言った所で、ドクオはふと、道路に黒い何かを見つけた。
駆け寄ってみると、黒を基調に所々金の装飾が施された、手帳のような物だった。
一学生でしかないドクオにも、何となく高価な物なのだと分かる程、その装飾は煌びやかで秀麗だった。

('A`)「手帳? 落し物……だよな?」

ならば交番に届けなければ。
ドクオはお人好し根性を燃やしながら、即座に判断した。
ひとまず家に荷物を置いて、それからの方が楽だろう。

更にそう考えたドクオは、手帳らしき物を片手に自宅の鍵を取り出した。

('A`)「ただいま~」

施錠を解き、ドアノブを回して言ってはみるが、答えは返ってこない。
彼の父親は、そして母親も、とうに他界しているのだから。
no title


2 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:40:42.10 ID:
「人間馬鹿になって人を救え」

最後の最後までそう言っていた彼の父は、居酒屋でつまらない喧嘩の仲裁に入り、
逆上した片割れに割れたビール瓶で腹を刺され、帰らぬ人となった。

人助けばかりで言葉通りに馬鹿を見る事が多かった父を支え続けた母も、
長い年月の間で溜まった疲れにやられたのか、父の後を追って呆気なく逝ってしまった。

勿論ドクオは、そう言う生き方をした父母を、馬鹿とは思わない。
寧ろ尊敬すらしていて、だからこそ今のドクオがあるのだ。

彼は自室へ向かうと肩に掛けた鞄を無造作にベッドへ放り投げる。

('A`)「さーて交番交番っと……」

拾った手帳を見つめながら彼は部屋を出ようとして、



「中身すら見ずに、迷わず交番行きとは。随分と御人好しらしいな」

突然耳に届いた声に驚いて、彼は弾かれたように辺りを見回した。

3 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:42:44.03 ID:
「ほら、私はここだ。その手帳を開いてみろ」

('A`)「え? でもこれ拾い物だし……」

「この状況で何を呑気な事を言っている。いいからさっさとしろ」

半ば声に押し切られる形で、ドクオはおずおずと手帳を開けた。
瞬間、眩い金色の輝きが辺りを満たす。

目が眩む程の光圧の向こう側に、ドクオは一人の女性の姿を捉えた。

川 ゚ -゚)「やっと開けたか。……さて、初めまして。私は金の泉の精、クーと言う」

手帳から朧気に浮かび上がる女性が、言葉を発した。

(;'A`)「は? へ? 金の泉? 何それ?」

混乱と動揺で、ろくに呂律も回っていない声が、ドクオの口から漏れる。
クーと名乗ったそれは、彼の言葉を受けて再び口を開いた。

川 ゚ -゚)「お前は手帳と言ったがな、これは通帳なんだ。そしてこの通帳の名前が『金の泉』。
     ページを捲って見てみろ。この金の泉には、夥しい量の金が込められている」

言われるがままに、ドクオは通帳のページを捲った。
次のページには、たった一行だけ。
だが数え切れない程の長さを誇る数字の羅列が、記されていた。

5 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:44:44.89 ID:
思わず、ドクオが目を剥いた。

川 ゚ -゚)「それは全て、お前の金だ」

(;'A`)「はぁ!?」

続けて、素っ頓狂な声が上がる。
驚きを隠せない表情で彼はクーに視線を集中させた。

川 ゚ -゚)「だから、お前の金だと言うのだ」

(;'A`)「え? でもこれ落し物……」

川 ゚ -゚)「この非現実な状況に陥ってもまだ言うか。いいか、この通帳に持ち主はいない。
     いるとしたら私だ。そして持ち主たる私がお前の物だと言っているんだぞ。分かったか?」

('A`)「うん……まぁ……」

川 ゚ -゚)「よろしい。やっと話が進められるな。……さて、ここからが本題なのだが、
     この通帳を持つに当たって、一つだけ条件があるんだ」

一体どんな条件なのか。
彼女の言葉を待つように、ドクオは小さく首を傾げた。

6 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:45:37.07 ID:3lKfBjrLO
支援

7 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:47:40.43 ID:
川 ゚ -゚)「その条件は……通帳のお金を全て、人助けに使い切る事」

人助け。
その単語を耳にした途端、ドクオはぴくりと反応を示した。
通帳に記された金はとんでもない額だったが、この世に困っている人はごまんといる。
その人達皆を助けて回れば、いつかは使い切る事も不可能ではない。

お安い御用じゃないか。
そう、ドクオが言おうとして、

川 ゚ -゚)「それを、一年以内にやってのける事だ」

次いで告げられた彼女の言葉に、思わず表情を凍らせた。

(;'A`)「は……? ちょ、一年とか無理だって! この額半端じゃないよ!?」

川 ゚ -゚)「だろうな。今まで拾った者も、皆そう言っていた」

別にいいんだぞと、クーは言葉を繋ぐ。

川 ゚ -゚)「一年で使い切れなければ、お前は死ぬだけだからな」

8 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:49:29.70 ID:
(;'A`)「は……? 死ぬって?」

川 ゚ -゚)「文字通りの意味だ。こんな感じにな」

言葉と同時、彼女の右目が煌いた。
黄金を思わせる、人の心を無条件に沸かせ揺らがせる輝き。

不意に、ドクオは右腕に違和感を覚えた。

(;'A`)「う……わ、何これ?」

見てみれば、彼の右腕は先端から徐々に黄金と化していっていた。
爪は彩り鮮やかな宝石に、既に手は全てが金と挿げ代わり、感覚は完全に損なわれている。

川 ゚ -゚)「一年で使い切れなければ、お前は全身がそうなって死ぬ」

何気ない口調で言う彼女と元に戻っていく右腕を見つめながら、彼は呆然とした。


当然ながら、今更拒否権は無いからな。
追い討ちを掛けるようなクーの言葉だけが、妙な現実味を孕んで、彼の耳に届いた。

10 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:51:17.20 ID:
翌日から、彼の生活は激変した。
学校を辞め、代わりに金融関係の会社を興した。
広告には、無利子無担保であると大々的に示してある。
更にユニセフのような機関に、片っ端から数億単位で募金をしていった。

川 ゚ -゚)「ふむ、悪くない手だ。今まで400人位がそうしていたな」

('A`)「……って事は、これだけじゃお金は使い切れない訳だよね……。
    あぁ、予想はしていたけど欝だ……」

何やら大きな鞄を片手に街を歩きながら、耳に入ってくるクーの声にドクオは溜息を吐いた。
彼のズボンには、金の泉が無造作に突っ込まれている。

川 ゚ -゚)「ところで、お前はどこへ向かっているんだ?」

ふよふよとドクオの周りを飛び回りながら、クーが問い掛けた。
金融会社の方には破格の給料で雇った従業員を残して、ドクオはどこかへと向かっていた。

('A`)「ただ金融業をするだけじゃ、人助けとは言えないよ」

周りの目を気にしてか、彼は小さな声で答えを返す。

川 ゚ -゚)「そうなのか? 無利子無担保。返済の催促だってどうせしないんだろう? 十分慈善事業じゃないか」

ドクオは頷いて、しかし言葉を続ける。

11 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:54:03.30 ID:
('A`)「うん、だけどそれじゃ限界があるんだよ。例えばホームレスやネカフェ難民、
    決まった住所を持たない人は借りる事すら出来ないしね」

川 ゚ -゚)「あぁ、それは知っているぞ。定額給付金とやらでも、同じ問題あ出てるんだろう?」

('A`)「あぁ、よく知ってるね。……あ、そうだ。それで思い出したんだけど、一ついいかな?」

川 ゚ -゚)「? 何だ?」

('A`)「金の泉のお金はさ、経済のバランスを崩す事は無いの?」

あれだけの額が経済に流れ込めば、問答無用でインフレーションを起こしかねない。
抱いていた疑念を、ドクオはクーに問い掛けた。

川 ゚ -゚)「あぁ、それなら問題ない。金の泉から流れたお金が経済を悪化させる事は無いさ」

('A`)「へぇ、そうなんだ。……折角だからさ、この通帳について教えてよ」

川 ゚ -゚)「……裏にある程度の説明書きがあるぞ」

('A`)「え? マジで?」

ポケットに捻じ込んだ通帳を、慌てて彼はひねり出す。
裏表紙を開けると、そこには細かい文字の羅列があった。

12 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:55:56.31 ID:cAgGWXDGO
支援 

13 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 21:58:12.64 ID:
曰く、

この通帳に記された金額を一年以内に使い切らなければ死ぬ。
金を使う用途は人助けだが、ある程度は泉の精の裁量次第では許される。
あまりに用途から外れたと判断された場合、その時点で死に至る。
金の泉から流れた金によって、経済がインフレーションを起こす事は無い。

その他にも色々と、通帳についての説明が書かれていた。

('A`)「へぇー、こんなんあったんだ。……え? 何? これってある程度は私事に使ってもいいの?」

川 ゚ -゚)「あぁ、実際一年じゃ無理だろうと、私欲を満たす為に金を使った者もいるしな」

('A`)「……それ、認めたの?」

説明書きの二行目には、泉の精次第で金の使い道は制限される。
そう言う意味の事が書かれていた。
それと先程の言葉を併せて考えると、諦めて私欲を満たす為の金の使い道を、彼女は認めたのだと言う事が分かる。

川 ゚ -゚)「そりゃ、こんな物を拾ったがために余命一年だ。その理不尽さくらいは私も分かってるさ。
     ……お前も、別にいいんだぞ? 好きに使いたければ、使っても」

彼女はそう言って、ドクオから視線を逸らした。

('A`)「……」

14 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:01:39.31 ID:
ドクオは暫し無言でいたが、

('A`)「いやいや、僕まだ死なないし。これ、使い切ればいいんでしょ? それぐらい何とかなるさ」

川 ゚ -゚)「……お前は」

('A`)「あぁ、ここだ。着いたよ」

クーは何かを言おうとしたが、先に発せられたドクオの声に阻まれた。
辺りを見回してみると、そこは公園だった。
ドクオの視線は、敷地の端の方に置かれている、ダンボールの山へと向けられている。

ダンボールを組み合わせて作られた家のような物の中には、薄汚れた格好をした一人の男がいた。
クーは少し顔を顰めたが、ドクオは構わず彼の下へ、まっすぐ歩み寄る。

('A`)「あの……」

ドクオが、男に話し掛けた。

('A`)「あなたはその生活に、満足していますか?」

ミ,,゚Д゚彡「あぁ……?」

男は淀んだ色を湛える目を、彼へと向けた。
放たれた声には、苛立ちも孕まれているように感じられる。

15 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:05:44.47 ID:CKjRAypDO
ありがたや
ありがたや
マジで作者ありがとう

17 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:09:15.14 ID:
ミ,,゚Д゚彡「そりゃおめぇよ、誰もこんな生活に満足してる訳ねぇだろう」

('A`)「ですよね。じゃぁ、普通の生活が送りたいですか?」

ミ,,゚Д゚彡「……何なんだお前。ホームレス弄って楽しみたいってなら、他所でやってくれ」

鬱陶しそうな様子で、男はドクオをあしらった。

('A`)「いえ、そうではないんです」

ミ,,゚Д゚彡「……だったら、何だってんだよ」

小さく舌打ちをして、男はダンボールの家から立ち上がる。
怒りを露にした表情で、彼はドクオへと迫り、

('A`)「そのチャンスを与えたい。おこがましい話ですが、そう思って僕はあなたに話しかけました」

言葉と共にドクオが差し出した分厚い札束を見て、思わずその足を止めた。

ミ,,゚Д゚彡「……は? 何だそりゃ?」

18 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:11:46.26 ID:
('A`)「言葉通りの意味です。あなたは普通の生活を望んでいる。だから僕は、あなたにそのチャンスを与えたい」

言いながら、ドクオは男の手を取り、強引に札束を握らせる。

ミ,;゚Д゚彡「お前……馬鹿じゃないのか? 俺がこの金を、遊びやその場限りの娯楽で使っちまったら、どうするんだ?」

('A`)「……それは、どうもしませんよ」

男が問い掛けて、しかしドクオは平然とした様子で答えを返した。

('A`)「僕はチャンスを与える。だからその後の事は何も知りませんし。関わりません」

その方が、あなたの為にもなると、彼は言葉を締め括る。

男は暫しの間黙り込んでいたが、

ミ,,゚Д゚彡「……俺はさ、普通の生活を送る資格があると思うか?」

はたと、ドクオにそう問い掛けた。

('A`)「……? 無い人なんて、いないと思いますけど」

彼の答えに男はまた暫しの沈黙を生み出す。

ミ,,゚Д゚彡「そうか……。分かった。この金はありがたく頂戴するよ」

だが、やがて口を開くと、そう答えを返した。

19 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:13:24.67 ID:
 


川 ゚ -゚)「……なぁ、一つ聞いていいか?」

ホームレスの男と別れてから、不意にクーが言葉を発した。

('A`)「なに?」

川 ゚ -゚)「この行為は……その、何と言うか、お前からすれば無駄なんじゃないのか?」

彼女の言う事は、もっともだ。
ドクオが先程男に渡した金額は、せいぜい数百万。
もっと短時間で、労力も無しにお金を消費する術は、幾らでもある筈なのだ。

('A`)「まぁ……確かにお金はあんまり減らないかも知れないけど。
    こう言うのが、やっぱり人助けなんじゃないかなってさ」

結局それからずっと、彼はホームレスを探しては、お金を配り続けた。

都内でホームレスがいそうな場所を全て回り終えたのは、
彼が金の泉を拾ってから3ヶ月が経った頃だった。

23 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:17:25.23 ID:
通帳に記された金額は、せいぜい一割減ったかどうかと言った所だ。
とてもではないがこの調子では、使い切る事など出来はしない。
それでも、ドクオはそれを気にする様子も無く、人助けに走っていた。

('A`)「……あ」

ミ,,゚Д゚彡「あ」

ある日、ドクオは街中で、先日の男と出会った。

ただあの時とは違い、男の衣服は襤褸切れのような薄汚れたシャツではない。
濃紺色のスーツと純白のシャツ、それに灰色のネクタイを合わせた格好。
どこからどう見ても、社会人としての姿だった。

ミ,,゚Д゚彡「へへっ……どうだい」

ぽかんとして足を止めたドクオに、男が問い掛ける。

('A`)「あ……はい、すごく似合ってると……思いますよ」

彼の問いを受けてようやく、唖然としていた意識を呼び戻して、ドクオは答えを返した。

24 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:19:00.55 ID:
ミ,,゚Д゚彡「そうかいそうかい、そりゃぁ良かった」

男はそう言うと、ちらりとドクオの顔を見た。

ミ,,゚Д゚彡「……ところで、だ。ちとこれから時間はあるかい?」

('A`)「へ? あぁ、ありますけど」

ミ,,゚Д゚彡「おぅ、ありがたいぜ。ちょっと、聞いてもらいたい話があってな」

('A`)「……?」

微かな疑問を抱きながらも、ドクオは彼に付いていく。

26 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:20:12.54 ID:cAgGWXDGO
支援だー

28 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:24:23.48 ID:
行き着いたのは、小さな喫茶店だった。

ミ,,゚Д゚彡「まっ、ここの勘定くらいは払わせてくれよ。あんたにゃ端金だろうけどさ」

('A`)「いえ、ありがとうございます」

それから二人はウェイトレスを待ち、男はコーヒーを、ドクオは紅茶を頼んだ。
暫くの間無言の時間が続く。
ウェイトレスがオーダーを持ってきて初めて、男は口を開いた。

ミ,,゚Д゚彡「……俺はあんたのお陰で、まともな生活に戻る事が出来た」

('A`)「いえ、戻れたのは、あなた自身の頑張りがあったからですよ」

ミ,,゚Д゚彡「いやいや、謙遜なんかするなって。……だけどな、これで本当に良かったのかって、俺は思うんだ」

('A`)「……? どう言う意味ですか?」

男はぼんやりと、コーヒーの液面を見つめている。

ミ,,゚Д゚彡「……俺がホームレスになった理由はさ」

顔を上げる事なく、男は呟いた。
ドクオが、彼に注目する。

30 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:25:12.96 ID:flZacvpoO
これは面白いかも支援

31 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:26:03.07 ID:
ミ,,゚Д゚彡「人を、殺しちまったからなんだ」

男の口がおもむろに開かれ、言葉を紡いだ。

思わず、ドクオが目を剥く。

('A`)「……人を、殺した?」

ミ,,゚Д゚彡「……あぁ」






ミ,,゚Д゚彡「昔居酒屋でな、酔って喧嘩をしたんだ」

彼が零した言葉にドクオは再び、しかし先程とは比べ物にならない驚愕を味わう事になった。

35 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:27:25.53 ID:cAgGWXDGO
おもしれぇな支援

36 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:29:20.78 ID:Dj4XZHRN0
うわぁああああ……支援

44 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:41:14.96 ID:
ミ,,゚Д゚彡「……殺しちまったのは、喧嘩の相手じゃないんだ」


男はドクオの様子に気付かずに、男は続ける。


ミ,,゚Д゚彡「喧嘩を止めようと割って入ってきた人をな」


俯いたまま、言葉は続けられる。


ミ,,゚Д゚彡「割ったビール瓶で、刺しちまったんだ」



ミ,,゚Д゚彡「当然、俺は捕まった。それで職も失って、刑務所を出た後は何もかもが上手くいかず、ホームレスにまで落ちぶれた」

自嘲気味に、男が笑った。

ミ,,゚Д゚彡「それが当たり前だと思ってた。人を殺しちまったんだ。当然の報いだって」

45 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:41:51.20 ID:gsOxSzjq0
あぁ…支援…

48 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:43:58.04 ID:
ミ,,゚Д゚彡「だけどさ、やっぱりどこかで帰りたいだとか、そんな事を思ってたんだろうな。だから聞いたんだ」

ドクオが三ヶ月前の、彼の言葉を思い出す。

ミ,,゚Д゚彡「俺にはその権利があるかって。誰かがあるって言ってくれれば、何となく許された気がしてな」

卑怯な男だよなと、男は自虐を呟いた。

ミ,,゚Д゚彡「だけど、やっぱり駄目だったんだ。こうしてまともな生活に戻れても、
      どうしようもない負い目を感じちまうんだ」



ミ,,゚Д゚彡「だから、あんたにもう一回、選んで欲しい」


ミ,,゚Д゚彡「俺が人殺しだと知った上で……それでもあんたは、俺がまともな生活を送る権利があると思うかい?」

52 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:47:46.33 ID:Wa+kBwLjP
最近のブーン系にしては面白い
支援

55 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:48:51.48 ID:
川 ゚ -゚)「……ドクオ」

はたと、姿を現したクーが、不安げに彼の名前を呼んだ。

('A`)「……」

ドクオは呆然とした表情のまま、ぼんやりと机の辺りに視線を遣り、黙り込んでいた。

ミ,,゚Д゚彡「……」

全てを語り終えて、男もまた、言葉を発っしようとはしない。


話を聞くに、ドクオの目の前にいる男は、
ほぼ間違いなく彼の父親を殺めた犯人だろう。

ドクオが黙り込むのは当然の事だ。

この男が原因で、父親が死んだ。

幾ら彼がお人好しと言えど、その思いは打ち消せるものではない。

58 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:52:10.22 ID:
長い長い静寂が、場を包んだ。

いつしかカップから立ち上る湯気が消え、それでもまだ沈黙は続いた。

お互いに、口を開く事はない。

だがその沈黙も、永遠に続く訳はなく。

('A`)「……僕は」

搾り出すように、ドクオが声を発した。



('A`)「それでもあなたには、普通の生活を送る権利があると、思います」

彼の選んだ答えは、肯定だった。

('A`)「あなたは十分に苦しんで、償った筈です」

男が、顔を上げて彼を見る。

('A`)「それにきっと……あなたが殺めてしまった人も、あなたがこれ以上苦しむ事を、望んではいませんよ」

59 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:53:08.28 ID:gsOxSzjq0
(´・ω・)ドックン…

60 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:53:57.66 ID:
ふと、男が再び下を向いた。

そしてカップの中。
黒い液面に、波紋が生まれる。
ぽつりぽつりと、規則正しいリズムを刻んで、液面が揺れた。

ミ,, Д 彡「そう……かな……」

くぐもった声が、男の口から漏れる。

('A`)「えぇ、きっと」

ドクオが答え、男は小さくありがとうと、礼を言った。



ミ,,゚Д゚彡「……んじゃ、今日はありがとな」

('A`)「いえ、これからも頑張って下さい」

当たり前だぜと、男は揚々とした口調で返した。

61 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:54:49.83 ID:
彼が殺されたとテレビで報道されたのは、それから二ヶ月後の事だった。

66 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:57:00.78 ID:h2AauIptO
え?

63 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:55:26.77 ID:Dj4XZHRN0
父親殺した奴だしな……

65 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:56:17.23 ID:cAgGWXDGO
ちと目を離した隙に……何……だと……

67 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 22:58:49.87 ID:
腹部を鋭い刃物で刺され、病院へ搬送されるも死亡。
ホームレス同士のいさかいを止めようとしての事らしい。

また彼が止めようとしたいさかいは、どうやら金銭に関する物のようだ。

そんな事がつらつらと、ニュースキャスターの口によって告げられる。

呆然と、ドクオはそれらの事実を見聞きしていた。

川;゚ -゚)「ドクオ……」

不安げに、クーが姿を現した。
だが、ドクオの視線がテレビから逸れる事は無い。

('A`)「……」

しかし不意に、彼は金の泉を手に取り、無言のまま街へ出た。

川;゚ -゚)「おい、ドクオ? どうしたんだ?」

クーの問い掛けにも、ドクオは聞こえていないかのように歩き続ける。
まず向かったのは、自身の金融会社。
金を持ち運ぶ為の頑丈で大きな、その気になれば人一人がすっぽり入れる程のトランクケースを手に取った。

68 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:02:01.36 ID:
次に向かったのは銀行。
トランク一杯の金を、彼は用意させた。

一つ目のトランクが一杯になったら、次のトランクを。
更に二つ三つと、彼は用意していく。

川;゚ -゚)「……それだけの金を、一体どうする気なんだ?」

問いに対する答えは無い。

家に帰ると、ドクオは無造作に金の泉をそこらの棚に仕舞い込んだ。

川;゚ -゚)「なっ……!? おい!」

困惑と共に、彼女の目が煌く。
同時にドクオの足が重い金属へと変化して、彼は図らずも膝を突いた。

72 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:03:48.37 ID:cAgGWXDGO
何と言う……支援

73 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:05:15.92 ID:
川 ゚ -゚)「何をする気だ……? 説明してくれ」

彼女が問い質す。

('A`)「……信じて欲しい」

たった一言、彼は答えた。

川 ゚ -゚)「……っ」

ドクオの足が元に戻る。
それっきり、クーは姿を消して、もう何かを言う事も無くなった。

夥しい金を孕んだトランクを片手にドアを開け、ドクオが部屋を出る。
少し遅れて、ばたんと音を立ててドアが閉ざされた。

77 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:08:24.74 ID:
彼は金を頼りに、様々な物を買った。



<ヽ`∀´>


何でも買えた。


( `ハ´)


誰の物であろうとも、どこにある物であろうとも、


ハハ ロ -ロ)ハ


ありとあらゆる物が、金で買えた。

79 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:11:06.77 ID:
そして実に六ヵ月ぶりに、金の泉の精クーは、暗い棚の中から外へと出る事になった。

('A`)「やぁ」

川 ゚ -゚)「……説明してくれるか」

('A`)「うん、いいよ。でもその前にさ」

ドクオは金の泉を開いて、彼女に見せ付ける。
開いて何枚目かのページにはただ一文字、0が記されていた。

川 ゚ -゚)「……使い切ったのか」

('A`)「うん、だけどその使い道が正しかったのか。これから君が判断するんだ」

言いながら、ドクオが周囲を見回す。
行為が示唆する物は、即ちクーにも同じ行動を促しているのだ。
彼の意図を読み取って、クーが辺りを見渡した。

無数の液晶と、其処ら中から赤や緑の光を放つランプと、ひたすら小難しい機械が櫛比する。

それが、全てだった。

81 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:12:02.79 ID:Ca3Px8Y60
なんだなんだ

83 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:13:46.69 ID:EBvmhB/7O
( '・ω・`)ドクオ…

84 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:14:07.58 ID:
川 ゚ -゚)「……ここは?」

('A`)「ここはね、要塞だよ」

川 ゚ -゚)「……要塞?」

('A`)「そう、ここには世界の醜さが集結しているんだ」



('A`)「僕はね、この六ヶ月で色々な物を買ったよ
    まず人脈を買った。金があればどんな人だって僕の話を聞いた。首を縦に振った。
    次に島を買ったよ。金があれば誰も目的を聞く事なく、僕に島を売った。
    それから人を買ったね。この島を僕の目的の為に改造する為に。
    金を与えれば誰一人僕の行為を咎めようとはしなかった。
    最後に兵器を買ったよ。誰一人として、その兵器が自分を殺めるではないかと考える人はいなかった」

85 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:15:15.81 ID:cAgGWXDGO
これは……

87 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:16:50.45 ID:
川 ゚ -゚)「何故……こんな物を?」

('A`)「それを今から見てもらうんだ。僕の考え得る、最大限の人助けを」

固く冷たい金属の床を踏み締めて、ドクオは一つの機械へと歩み寄る。
彼が視線を下へ向けた。

分厚い防護ガラスに守られた、一つのボタンが目に映る。
彼は機械を操作してそのガラスを取り除くと、クーを振り返った。

('A`)「今の僕はさ、何でも持ってる。
    ミサイルだって、無人の戦闘機だって、核だって持ってる。
    どの国にも知られていない人工衛星をいっぱい持ってる。
    どこかの国のカップルが見上げている星の一つ位は、僕の所有する衛星なのかもしれない。
    その気になれば、アメリカを更地にする事だって出来るんだ」

同時に、ドクオの親指がボタンへと伸びる。
言葉と動作、その二つから連想出来る事は、そう多くは無い。

88 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:17:12.93 ID:flZacvpoO
鬱ルートくん

90 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:18:56.44 ID:
スイッチが、押し込まれた。

各国の防衛システムに反応すら許さずに、ほぼ同時。
ありとあらゆる国の軍事基地が、最高法規が、国連本部が、

火柱に飲み込まれて、跡形も無く消滅した。

('A`)「世界の諸君! 今日から私が世界の主だ!」

ドクオが、眼前のマイクへ声を張り上げる。
世界中の電波を乗っ取って、彼の声は万人へと届けられる。

('A`)「世界各国は私の設けた法のみに従い、政治を執り行うのだ! いいか……」

目一杯息を吸い込み、彼は叫ぶ。

('A`)「私が正義だッ!!」

95 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:21:00.66 ID:Ca3Px8Y60
うわあああああああああああ支援

96 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:21:21.64 ID:UmsNdNMGO
らめぇぇぇぇ

92 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:19:24.32 ID:cAgGWXDGO
バッド臭がぷんぷんするぜ……

94 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:19:40.03 ID:Dj4XZHRN0
ド、ドクオー!?

97 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:21:33.48 ID:
('A`)「正義に逆らう者には当然ながら制裁が行われる。例えば――」


彼は手元の機械を再度操作した。

空の彼方、高度10000キロメートルから地球へ一直線に、一本の光条が降り注ぐ。

それはミサイルの発射位置を割り出そうとしていた米国の某所を直撃し、やはり塵一つ残さずに消し去った。

そしてその映像は、電波に乗り全世界へと放映される。



('A`)「このように、だ。ちなみに今の兵器は個人単位での狙撃も可能だ。覚えておきたまえ。
    ……従うべき法は既に各国の然るべき所に送ってある。
    三日以内にご決断願おう。尤も、断った場合はどうなるか。分かっているだろう?」



全てを言い終えて、ドクオはマイクの電源を切った。

99 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:23:24.47 ID:A7fHS+IsO
なっ…!?

100 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:23:56.27 ID:
 
 

三日後、結局逆らう国は現れなかった。
ドクオの作り出した理想の法。
正義が、世界に浸透する。

ほっと、ドクオが一息吐いた。

('A`)「さて……クー、どうだい? 僕のした事は人助けと言えるかな?」

川 ゚ -゚)「……」

ほんの一拍、沈黙が場を包む。
だが、

川 ゚ -゚)「……言えないよ。理念や結果はどうあれ、あの時お前は大勢の命を奪った筈だ」

ドクオが苦笑した。

('A`)「だよね。でもさ、やっぱりある程度の犠牲は仕方ないと思うんだ。
    マンガやアニメの受け売りに聞こえるかもだけどね。
    あぁしなければ、どの国も僕に従う事は無かった。こればっかりは、金じゃどうしようもならない」

105 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:26:56.82 ID:
('A`)「これまた陳腐な言葉だけどさ、世界は腐っちゃってたんだよ。
    腐っちゃった所は、切り落とさなくちゃいけないだろ? これ以上その腐敗が侵食する前に」

彼の言葉に、クーは押し黙る。

('A`)「……丁度、明日だね。変な一年前の明日、僕はこの通帳を拾った。変な言い回しだけどね」

川 ゚ -゚)「お前は金を使い切った。……お前が生きるか死ぬかは、私の裁量次第だな」

再び、ドクオが笑う。

('A`)「今更生きられるとは思ってないさ。……ただ二つ、条件があるんだ」

川 ゚ -゚)「聞くかどうかは……内容による」

('A`)「簡単な事だよ。僕を金の像にするんだろう? だったらここでそうして欲しい。
    そしてもう一つ。出来れば君もここに残って、世の中がまた乱れた時は、僕を起こして欲しいんだ」

川 ゚ -゚)「……言葉の一部だけを抜粋すれば、プロポーズに聞こえなくもないな」

('A`)「はは、確かに」

106 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:30:07.65 ID:
川 ゚ -゚)「……一ついいか?」

('A`)「何?」

川 ゚ -゚)「仮に私が、お前のした事を肯定したとしても……お前は先程の提案をしていたか?」

('A`)「……あぁ、やっぱバレちゃった? 君が許しても、僕がした事は許されないさ。
    だから僕は、一生をこの世界の平和の為に費やしたい。
    どう転ぼうとも、欝田ドクオはここで死ぬんだよ」

川 ゚ -゚)「ったく、酷い話だよまったく。……まぁ、いいさ。お前は今まで会った人間の中で、一番面白かった。
      願いの一つや二つは、聞いてやろうじゃないか」

('A`)「……ありがとう」

礼を言って、ドクオは部屋の中央にある椅子に腰掛けた。
肘置きに設置されたボタンを押すと、天井が開けて、満天の星空が広がる。

川 ゚ -゚)「……この星空にも、お前の人工衛星があるかも知れない訳だ」

('A`)「……何と言うか、自分が言われると凄く萎えるなぁ」

川 ゚ -゚)「はは……。さて……どうする? そろそろいくか?」

107 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:30:20.67 ID:rg04gjqPO
ずいぶん急激だな……

108 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:31:15.37 ID:cAgGWXDGO
ドクオ……

109 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:32:12.67 ID:
('A`)「そうだね。……じゃぁ、日付が変わると同時に頼むよ」



ドクオがクーに腕時計を見せた。
時刻は23時59分45秒。


川 ゚ -゚)「もうすぐじゃないか。ったく、もうちょっと余裕をくれてもいいものだろうに」


愚痴りながらも、彼女はドクオを見つめた。
憐憫の篭った瞳から黄金の煌きが放たれ、彼の四肢が段々と、金へと変わっていく。




金の侵食は進み、程なくして彼は全身が金の塊となった。

110 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:34:02.85 ID:cAgGWXDGO
何と言う……

113 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:36:03.91 ID:
 




広い海の、どこかの島。
膨大な機械に囲まれて、一体の金像が椅子に着座していた。

像の右手には、黒を基調に金の装飾が施された、手帳のような物が握られている。



そして像の膝元には、



人形ほどの大きさをした可愛らしい女の子が、時に眠り、
時に像の穏やかな顔を眺めたり、時には周囲の機械やモニターを気に掛けたりして、過ごしていた。


たまには、ほんの小さな騒動でも起こらないかな、とか。
淡い期待を抱いてみたりしながら。



fin

114 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:37:20.41 ID:EBvmhB/7O
乙!

115 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:37:36.43 ID:2iJExQRw0
>>1お疲れさまでした。

118 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:38:21.01 ID:
この短編は没スレにて設定を公開されていたものを書き上げたものです

('A`)と金の泉のようです

お節介や人助けが趣味で生き甲斐という変わった高校生ドクオ。
ある日、金の泉という通帳を拾い交番に届ける。だが、家に帰ると机の上になぜか金の泉が置いてある。
不気味に思いながらも金の泉を調べると一生豪遊しても使い切れない金があった。いきなり金の泉の精が現れ、この金を一年以内に人助けで使い切らなければ死ぬと告げる。


原作者さん、そしてたくさんの支援ありがとうございました

120 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:39:28.38 ID:A7fHS+IsO
よかったよ

121 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:39:39.35 ID:Wa+kBwLjP

面白かった

123 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:40:28.95 ID:CKjRAypDO
乙!!
ホントありがとう

125 : 名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/03/25(水) 23:44:05.95 ID:+IV1wF76O

このあっさり感はまさに短編ってかんじだ。よかったよ