1:2012/02/03(金) 22:07:17.02 ID:
暇な奴聞いてくれ

2:2012/02/03(金) 22:07:49.01 ID:
話せよ
5:2012/02/03(金) 22:08:48.79 ID:
先週の土曜一時頃、大型書店に行こうと思って中心街に繰り出した。
そしたら駅前で白いローブみたいなのを着た団体(4人、全員女)が、
募金箱みたいな木箱を持ち、何かに祈りを捧げながら立ってたんだ。

本来なら目を逸らしてやり過ごすべきだったんだろうけど、
物珍しさにその集団を見つめてた。
すると運悪くリーダー的人物(以下ローブA)と目が合った。
これがまずかった。
7:2012/02/03(金) 22:11:38.46 ID:
ローブA「あなたから負の因子を感じます」

俺「えっ」

ローブA「最近、あなた幸せですか」

俺「は、はい」

ローブB「いいのよ自分を偽らなくても…。
私たちはあなたの周りの愚かな人間ではないの、私たちならば
あなたの悲しみ、怒りを受け止めてあげることが出来る」

俺「えっ」
4:2012/02/03(金) 22:08:03.56 ID:
メアド聞かれたなら安価

>>4 
残念ながら聞かれてない 
8:2012/02/03(金) 22:13:59.13 ID:
この時点で通行人は明らかに俺を避けている。
ローブの奴らはBの言葉にうんうん頷きながら俺に近寄ってきた。
やばい逃げよう、そう思ってちらっと後ろを見たら、いつの間にか
勧誘員の一人が俺の後ろを塞いでいる。

ローブA「あなたは愛に飢えていらっしゃいます。
ひたむきに他人の愛を求める半面、あなた自身は他人を愛そうとなさらない」

俺「はあ」

ローブA「無意識のうちに他人の愛を恐れ、拒み、でも本当は
誰よりも他人の愛に憧れを抱いている」

ローブC「あなただけじゃないの。あなただけじゃないの」
9:2012/02/03(金) 22:20:49.68 ID:
ローブAは結構大きめのマスクで顔を隠してたんだけど、
こいつ目力が半端ない。それに結構若い。
平均より大きい目で見られると本気で何も言えなくなったし、
スッと目を細められたらかなりびびる。

声に感情が籠ってなくて、淡々と事務的な喋り方。
これカンペ見てるんじゃないか?
って疑ったんだけどそういう素振りも全くない。
10:2012/02/03(金) 22:22:43.70 ID:
ローブA「私達、えいせい会は愛の精神と衝動に基づいて活動しています。
えいせい会には、あなたを疎んじる人はいません。
あなたが迷った時、道を指し示して下さる導師様がいらっしゃり、
あなたが疑問を投げかけたときには誰しもが答えて下さいます」

俺「あっ…そうなんですか」

ローブC「うんうん」

宗教の勧誘ってもっと過激なのを予想してたから、
割と平和主義的な団体で安心した。
そして中学時代かなりの邪気眼で名を馳せていた俺は、
暇つぶし程度に話聞いて遊べば面白いんじゃね?
という結論に至る
11:2012/02/03(金) 22:25:49.36 ID:
俺「あの」

ローブA「何か?」

俺「その、えいせい会の人達は俺の質問に答えてくれるんですか」

ローブA「もちろんです、何でもどうぞ」

俺「あなた何カップですか」

ローブA「……黙秘権はあります」

俺「ちょwwwwwww」

ローブB「あんた何笑ってるのよ」

こいつら激しく矛盾している
12:2012/02/03(金) 22:26:54.99 ID:
ローブの年齢は?

>>12 
Aが二十代くらい、BCはババア、Dも結構若め 
14:2012/02/03(金) 22:31:25.48 ID:
ローブA「あなたが肉体的な愛しか求めていないのならば、
なおさらえいせい会に入るべきです。
人間が本来愛すべきは肉体ではなく精神、表面的なものではなく
真実の愛」

ローブBCD「うんうん」

ローブA「しかし今の若者たちは、作り物の愛に囚われているのです――」

俺「あの、あなたも今の若者ですよね」

ローブA「今は私が話しています」

俺「あっすみません」
15:2012/02/03(金) 22:37:20.27 ID:
20代がリーダーみたいな感じなん?

>>15 
うん 
16:2012/02/03(金) 22:37:45.45 ID:
ローブA「私はあなたを愛している」

俺「えっ(キュン)」

ローブA「そして彼女らもあなたを愛している」

俺「はあ(萎え)」

ローブA「愛というのは慣れるもの。
まずは私たちを愛してください、人に愛される人物というのは
自発的に他人を愛するのです」

ローブC「怖がってちゃ駄目よ~~~、ん?
あなた若いんだからね、ひたむきに行かないとね!
私達を見て!まだまだ現役、大人の魅力たっぷりでしょ?」

俺「はあ」

黙れババア
18:2012/02/03(金) 22:42:34.16 ID:
ローブA「まずは私を愛してみて下さい。
私はあなたの愛を拒まずに受け入れます。
私はあなたを受け入れます。
受け入れます、
受け入れます…」

このときにローブAは俺の目をまっすぐ見つめながら
ゆっくり何回か瞬きしていた。
今思えば一種の催眠術みたいなものだったのかもしれないけど、
「受け入れます」の言葉が何回も何回も
脳内でリピートされ、そのたびに少しずつ音量が
大きくなっていくように感じた。
19:2012/02/03(金) 22:48:01.48 ID:
ローブA「私はあなたを疎んじたりしません」

俺「……」

ローブA「私はあなたを愛しています」

俺「……」

ローブA「私はあなたの一部であり、あなたの理解者。
あなたを受け入れ、あなたを慰め、励まし、
あなたを許す。
あなたの行いを許します。罪を無にかえします」

なんか自然にやばいと感じた。
淡々とゆっくり語りかけられるだけど、だんだん
ローブAの声しか聞こえなくなって、眼を逸らせなくなった。
やっぱりこんなのには勝てない、そう思って逃げようとするんだけど
なんか身体が動かない。
20:2012/02/03(金) 22:48:20.12 ID:
街中でとか羞恥プレイ過ぎるなwww
よく耐えられたな
23:2012/02/03(金) 22:51:36.23 ID:
何回も何回も「私はあなたを愛しています」って台詞を繰り返すんだ。
最初はアザースwwwwwwって感じで聞いてるんだけど、
そのうち本気で嬉しくなってくるんだよ。
周りの視線が気にならなくなって、解放的な気分になる。

「愛しています愛しています愛しています……」
ってエコーがかかったみたいに聞こえるんだけど、
愛していますって聞くたびにだんだん
あ、俺の理解者はこの人しかいないんじゃないか
っていう変な思い込みが出てくるんだ。
24:2012/02/03(金) 22:52:53.16 ID:
こええな
25:2012/02/03(金) 22:54:53.03 ID:
ローブAの容姿はどうなの?

>>25 
白いローブに顔のほとんどを覆ってるマスク。 
黒髪だったと思う 
27:2012/02/03(金) 22:58:28.42 ID:
ローブA「虚無感や寂しさに襲われる時があるでしょう、
どうしようもなく迷う時があるでしょう、
なぜならあなたが孤独だからです」

たぶん、俺は一種の洗脳状態になってたんだと思う。
ローブAの言葉一つで一喜一憂してた。

ローブA「でも、私たちなら支えてあげられる。
あなたの心の拠り所になり、あなたを支え見守る。
あなたを愛しているから」

ローブAの目が細められ、全身に鳥肌が立った。

ローブA「私ならあなたを、救ってあげられる……」
28:2012/02/03(金) 23:04:27.31 ID:
ローブAが喋っている間、他の奴らはみんな
俺の後ろで話を聞いていたんだと思う。

実際俺にはAしか見えてなくて、Aの存在しか分からなかった。
本気で今この場所には俺とA二人しかいないんだと思い込んでた。

ローブA「さあ、あなたの想いを聞かせて下さい」

言っちゃ駄目だ、と心の中では思ってるんだけど、
身体がAの言葉に反応して勝手に喋り出す。
正直自分が何を言ってるのかも分からなかった。
でも、Aが微笑んだような気がしたから何かしら情報を漏らしたんだろう。
29:2012/02/03(金) 23:09:20.20 ID:
ローブA「あなたは愛に飢えています。
誰かに愛されたくてたまりません。
ですが他人の愛を恐れています。
あなたと私がここで出会ったのも全ては必然でした。
あなたの泣いているような声が聞こえたから、私はあなたのもとへ来た。
あなたが私の手を掴み、縋りつき、愛して欲しいと言ったから
私はここに来たのです。そしてあなたを」

愛すのです。
そう言われた瞬間に俺の涙腺がトランザム。
今思い出しても死ぬほど恥ずかしいけど、その場で泣き崩れた。
30:2012/02/03(金) 23:10:41.55 ID:
暗示かかりやすすぎだろ
31:2012/02/03(金) 23:11:41.16 ID:
>>1
非リアなの?
33:2012/02/03(金) 23:15:15.80 ID:
>>31
リアにも非リアにもなれない、中間
36:2012/02/03(金) 23:18:36.09 ID:
>>33
ぼっちで人と何の接点も無いやつなのかと思ったけどそうではないのか
ってかそんな奴はわざわざ相手に話しかけないしな

単に感受性が人より強いだけか

>>36 
普通だと思ってたんだが 
33:2012/02/03(金) 23:15:15.80 ID:
ローブA「私も孤独です、誰かに愛されたい。
そう、あなたに愛してもらいたい。
私の魂に触れてもらいたい、私の全てを受け入れてもらいたい、
私を知ってもらいたい、私を理解してもらいたい、
私を信じてもらいたい、私を欲してもらいたい」

ローブAの言葉は一つ一つが重くて、
気を逸らしたくても逸らせないし、視線も外せない。
自然とAの瞬きの速度に合わせて俺も瞬きをしてしまう。
そして「あ、この人には俺がいないと駄目なんだ」って瞬間的に思った。
35:2012/02/03(金) 23:17:18.63 ID:
>「あ、この人には俺がいないと駄目なんだ」って瞬間的に思った。

なんでだよww

>>35 
分からんwwwwww 
これも錯覚なんだろうなwww 
38:2012/02/03(金) 23:21:11.95 ID:
ローブA「あなたはこの世界の全てを嫌っている。
その反面、この世界の全てを愛しているのです」

俺「はい」

ローブA「あなたの世界は狭いですか」

俺「はい」

ローブA「あなたの世界に、私を加えてくださいませんか」

俺「はい」

ローブA「入ってくださるのですね、せいえい会」

俺「はい」
41:2012/02/03(金) 23:25:07.96 ID:
はいってどうなった?
43:2012/02/03(金) 23:25:55.26 ID:
ローブAが差し出した手につかまって立ちあがったんだけど、
やたら白くて細い手だった。
柔らかいしいいにおいがした。

「行きましょう」
とかなんとかかんとか言われてビルの一室に連れて行かれた。
連れて行かれるまでの会話とかはまったく記憶にないんだが、
ローブAに後光が差してるように見えた。
正直神々しかった。
むしろあの時の俺はAを神様だと思っていた。
44:2012/02/03(金) 23:30:04.52 ID:
なんかちょっと豪華なワンルームマンションみたいな部屋で、
驚くくらいに真っ白。
扉から椅子から何から真っ白に塗りつぶされてて、無駄なものが一切ない。
二十人くらいの人が椅子に座ってたんだけど、みんな
どこかぼんやりした目で前を見つめている。
でも、ローブAが部屋に入った瞬間に空気が変わった。

老若男女問わずAを恍惚とした表情で眺めている。
何だこいつら、っていう軽蔑もあったんだけど、
Aに話しかけられて椅子に誘導されていることに対しての
優越感も感じてた。
40:2012/02/03(金) 23:24:49.53 ID:
ほう
46:2012/02/03(金) 23:34:55.73 ID:
俺が座ったのは一番前の端。
そしてAは小さな台の上に立ち、ゆっくりと周りを見渡す。
またゆっくりと瞬きをしたかと思えば、一瞬目を細めての繰り返しだった。
でも部屋にいる人たちは真剣にAだけを見つめていた。

A「私はあなたを愛しています」

例の言葉を呟いたら、皆が一斉に息をのむ。
隣に座っているおばさんは泣いていて、なんかおかしいとは思ったけど
満足そうに俺達を見ているAの姿が見られて心から幸せだったんだ。
47:2012/02/03(金) 23:39:13.62 ID:
A「私だけではありません。
此処にいる全ての者たちがあなたを愛しています。
もう一人ではないのです。孤独ではないのです。
さぁ、愛しましょう。
あなた達が私を愛しているように、隣人を愛しましょう。
全ての存在を愛しましょう。愛しましょう、愛しましょう……」

「ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」

いたるところから聞こえてくる感謝の言葉が気持ち悪かったけど、
俺も一応言っておいた。
48:2012/02/03(金) 23:44:30.85 ID:
A「待っていてください、今導師様をお呼びします」

そう呟いたAが静かに扉を開けて出ていくと、
さっきまで感謝の言葉をひたすら口にしていた人たちが
色んな反応を見せはじめる。
うっとりと自分を抱き締めている人、泣いている人、
微笑んでいる人。

最初はみんなのんびりと待っていたんだが、
いつまでたってもAが戻ってこないのでだんだん
不安になって来る。
俺はAがいないこの空間に耐えられず、Aを探すために
廊下に出た。
もう導師とかどうでもよかった。
49:2012/02/03(金) 23:48:29.05 ID:
挙動不審になりつつ廊下に出て辺りを探っていると、
話し声が聞こえた。
たぶんAはそこにいる、直感的にそう思った俺は
ほとんど走るみたいにして声の方向に向かう。
でもなんか様子がおかしい。

「ちょっとぉ~、困りますそういうの……」

「あと一日!あと一日待って!」

「私だって善意でこんなことしてるわけじゃないんですよ?
商売なんですよ?」

えっ
50:2012/02/03(金) 23:53:07.45 ID:
A「おかしいじゃないですか。
ちゃんと最初に言いましたよね?お金は必ず期日に払ってくださいって」

導師「いや~、こっちもこっちで経費がやたらかかってね…」

A「関係ないでしょ、契約は契約でしょ」

導師「いや~、マコちゃんそこはもうちょっとさぁ」

気持ち悪い真っ赤なローブを着たおっさんとAが喋っている。
Aはマスクを取り、冷ややかな目でおっさんを見つめていた。
明らかに先程までのAではなく、雰囲気も若干馬鹿っぽくなってたけど、
あっこの人マコちゃんって言うんだ…
程度にしか思わなかった。
51:2012/02/03(金) 23:58:44.01 ID:
A「それでなくともキモい人ばっか相手にしてるんですから、
少しは私の都合も考えて下さいよ。
導師様~とか言って馬鹿じゃないんですか」

俺「あの…そ、それどういうことですか?」

導師様・A「えっ?」

導師は黙って部屋の方に走り去る。
残されたAは慌てたようにマスクを付け、咳払いをしてから
俺に向き直ったが普通に眼が泳いでいる。

俺「あ、愛してくれるんですよね?
俺のこと愛してるんですよね?」

A「……」
52:2012/02/04(土) 00:02:29.24 ID:
俺「俺、マコさんのこと愛します!」

そう言ってAの手を取ろうとしたら、
とてつもない勢いで振り払われ、そのあげくに
ゴミを見るような目で睨みつけられた。

A「ちょっ止めて下さいよ!
本気でそんなの信じてるんですか?
普通に考えて有り得ないでしょ、なんで私が
あなたなんかを愛すんですか?
それに私彼氏いますから、触らないで下さいマジ最悪」

俺は走った。
走ってビルから飛び出し、無我夢中に駅まで行くと
タクシーを拾って家に帰った。
53:2012/02/04(土) 00:05:50.53 ID:
Aが正論だなww
>>1はちょっとおかしいぞ
54:2012/02/04(土) 00:06:21.53 ID:
タクシーの運転手は何も聞かなかったが、
俺は静かに泣いた。
家に帰ってからも泣いた。
二、三日食事も喉を通らず、完全に引きこもった。

いきなり現実を突きつけられ、
鈍器で後頭部をぶん殴られたみたいな衝撃だった。

Aの前で泣いた自分が嫌だし、Aを一瞬でも
神様だと思ったことが本気で悔しかった。
そして俺は幻聴に悩まされるようになりましたとさめでたしめでたし
56:2012/02/04(土) 00:11:27.85 ID:
おかしいと思われても仕方がないんだが、
Aは確実にその道のプロだと思う。
常に意識がふわふわしてて、Aしか目に入らなくなってたから。
たぶんAのそういう一面を見なかったら
俺はずっとなんとか会に貢ぎ続けてたんだろうな。

でも、変なタイミングで催眠が解けたせいで
常に頭の中でAが「愛しています」って囁いてる。

取りあえずみんな宗教の勧誘には気を付けろよ!
本気で精神崩壊するぞ
58:2012/02/04(土) 00:21:26.24 ID:
そうかそうか
55:2012/02/04(土) 00:10:59.85 ID:
45:2012/02/03(金) 23:30:08.23 ID:
スルーもできないのか
57:2012/02/04(土) 00:13:42.48 ID:
バイトがいるなら宗教っていうか悪徳商法みたいなもんだったのかな・・・
とりあえず金を取られる前に逃げれてよかったじゃないか
元スレ: