1:2013/10/11(金) 21:05:01 ID:
警視総監「そうだ、君には暫く派出所の勤務をして貰う」

銭形   「何故、私が下町の交番なんぞに行かにゃならんのですか」

警視総監「私も心苦しい。ルパン逮捕を行えるのは、君しかいないと確信している。
       しかし、警察関係者全員がそう思っているわけではないのだよ。
       銭形君にやらせ続けるよりも、他の者にやらせたほうが、という意見も少なくない」

銭形   「つまり、左遷というわけですな」

警視総監「おいおい、勘違いをしないでくれ」

銭形   「ルパンを逮捕できないのなら、警察組織に未練はありません。
       交番で道案内をやるくらいなら、ここに手帳を置いていきます」

2:2013/10/11(金) 21:06:20 ID:
警視総監「先走らんでくれ。さっきも言ったとおり、ルパン逮捕が出来るのは君だけだ。
       それとも、エリートが束になればルパンを捕まえられると思うかね?」

銭形   「ちょっと頭の良い連中がいくら集まったところで、ルパンの影を踏むことすら出来ません」

警視総監「そうだろう、私もそう思う。エリート集団を組織したらしいが、
       連中もすぐに音を上げるに決まっている」

警視総監「外野が十分に思い知ったところで、君には復帰してもらうつもりだ。
       ICPOの現地視察ということにしてあるから、勤務時間等は君の裁量で自由にやってくれて構わない。
       まぁ、時期外れの休暇だとでも思ってくれたまえ」
3:2013/10/11(金) 21:07:24 ID:
銭形   「そもそも、私は埼玉県警の人間ですが」

警視総監「そこも分かっている、しかし日本の警察組織と言うのは、非常に融通が利かない。
       君がいつでもルパン捜査に戻れるような、柔軟な現場というのは中々無いのだよ」

銭形   「しかしですなぁ」

警視総監「銭形君、私は君のルパン捜査には協力を惜しまなかったつもりだ。
       たまには私の我侭も聞いてもらえんかね。
       それに、連中の失敗を後ろ目に大手を振って復帰すれば、今後の融通も色々と利きやすい」

銭形   「そうを言われると、うーむ……」
4:2013/10/11(金) 21:08:12 ID:

新葛飾署

署長  「そういうわけで、君の派出所でICPOの銭形警部を受け入れることになった」

大原  「なぜ、うちなんですか。正直、視察に向いているとは思えませんが」

署長  「色々、理由があるらしい。銭形警部も型破りな人らしいからな、
      両津と型破り同士、気が合うかもしれないとのことだ」

大原  「奴は型を破った後に、自分で型を作って商売を始める奴ですよ」

署長  「頼むよ、大原君。主人公を飼っている以上、仕方ないんだ」

大原  「それを言われると、うーむ……」
5:2013/10/11(金) 21:09:31 ID:


両津  「昔、お化け踏み切りと言うのがあってな」

中川  「何ですか、それ?」

両津  「今の東武東上線の朝霞台のあたりに踏切があって、
      深夜、電車なんか通らない時間にも関わらず、
      突然、カンカンカンと音が鳴り出して、遮断機が下りるんだよ。
      そして、電車が通らずにまた遮断機が上がるんだ」

麗子  「でも、ただの都市伝説でしょう?」

両津  「いや、実際にあった。何しろ、わしが見に行ったからな」

麗子  「えー、うそー!?」

両津  「しーんと静まり返った暗闇の中で、突然赤い警告灯が光りだして、
      かぁんかぁんと鳴り響くのを暫く見ていたが、電車は通らなかったな。
      今から考えれば、遮断機の動作テストだったんだろうが」
6:2013/10/11(金) 21:10:02 ID:
大原  「うぉっほん、楽しそうにおしゃべりしているね、両津君」

両津  「げっ! 大原部長!」

大原  「君もお化けみたいに消えてくれれば、私も楽になるんだがね」

両津  「いや流石、冗談のセンスも一流で」ハハハ

大原  「そうだ、今日はお前に構っている時間は無いんだ。
      今日から暫くの間、ICPOの方が視察にやってきて下さる」

両津  「中川、ICPOってなんだ? PAPICOの新商品か?」ヒソヒソ

中川  「国際刑事警察機構の略です。インターポールのことですよ」ヒソヒソ
7:2013/10/11(金) 21:11:32 ID:
両津  「おお! インターポールか! かっこいいな!
      ゴルゴ13に出てくる猟官・バニングスのような敏腕刑事だろうな」ウーム

大原  「お前とは、細胞の一つからして違う方だ、くれぐれも失礼が無いようにな」

両津  「そこまで言わなくても良いじゃないか」クソッ

大原  「もうすぐ、ここにいらっしゃる筈なんだがな……」

銭形  「あのーすみませんー」

両津  「ん? 何だ、このオッサンは」

銭形  「公園前派出所というのはー」

両津  「はいはい、この道まっすぐ行けば駅の方に行くからね。
      こちとら忙しいんだ、行った行った」シッシッ
8:2013/10/11(金) 21:12:12 ID:
大原  「馬ッ鹿もん!!」

両津  「ひえっ」

大原  「こ、この方が、ICPOからいらっしゃった、銭形警部だ!」

両津  「ええ!? この冴えないおっさ……素敵なオジサマが!?」

大原  「銭形警部、こちらへどうぞ」

銭形  「えー、いまー、ごしょーかいにあずかりましたー」

両津  (覇気が無い……とても優秀な捜査官には見えんぞ)

銭形  「よろしくーおねがいーしますー」
9:2013/10/11(金) 21:12:51 ID:
パチパチパチ

銭形  「」ボー

両津  「大丈夫か、あのオッサン」

中川  「優秀な方だそうですから、捜査のときは凄いんですよ、きっと」

両津  「そうは見えんがなぁ」
10:2013/10/11(金) 21:13:42 ID:

翌日

麗子 「両ちゃん、お昼はどうするの?」

両津 「そうだな、昨日の夜パンだったから……」

銭形 「ルパン!? どこだ、ルパン!?」

大原 「どうされたんですか、銭形警部!?」

銭形 「はっ……いや、何でもありません……」



翌々日

中川 「部長、腕時計を変えたんですか?」

大原 「お! わかるか? この間の誕生日に、英男君がくれたんだ」

※大原部長の誕生日は都合でコロコロ変わります。

中川 「カルバンクラインですね、良いものですよ」

銭形 「ルパン!? 逮捕だルパァーン!!」

麗子 「警部さん、落ち着いてください」

銭形 「はっ……取り乱しました、済みません」
11:2013/10/11(金) 21:14:22 ID:

数日後

本田 「よう、両津の旦那!」ガォオオン

両津 「どうしたんだ、本田?」

本田 「せんぱぁ~い、聞いてくださいよぉ。AKB48のぱるるのサイン貰っちゃいましたぁ~」

銭形 「パル……ルパァン!? でてこぉい!!!」

本田 「な、なんですか、この人!?」

中川 「しっかりしてください警部!」

銭形 「はっ……また幻聴が……」

両津 「一体、何なんだよ、もう!」
12:2013/10/11(金) 21:14:54 ID:


麗子 「警部さん、お茶です」

銭形 「あー、どうもー」ズズズ

両津 「普段はしょぼくれてる癖に、突然スイッチが入るからな。
     本田の仲間じゃないのか?」

本田 「違いますよぉ」

中川 「先日から、ルパンの名前を叫ばれてましたけど、
     もしかして、ICPOでルパン三世の専任捜査をされていたんですか?」

銭形 「ルパン! そう、奴はわしの生涯の敵だ!」ギラッ
13:2013/10/11(金) 21:14:56 ID:
期待
15:2013/10/11(金) 21:16:03 ID:
中川 「やっぱり、聞いた事がある名前だと思ったら、ルパン捜査の銭形警部だったんですね」

両津 「有名なのか、このおっさん?」

麗子 「両ちゃん、失礼よ」

銭形 「いや、構わんよ。暫くルパン捜査から外れろと言われて、僅か数日でこの有様だ。
    今はエリート集団が奴を追っとるよ。もうわしの時代じゃないのかもしれん」ズズズ

麗子 「そういえば新聞に載ってたわよ、ルパン三世の事件」バサッ

本田 「うわぁ凄い。この間、美術館を丸ごと盗んだばかりなのに、
    地中に埋まった大金庫の中身を根こそぎ盗んだんですって!」

中川 「地上から大量の水を流し込んで、浮いてきた金品を回収か」

両津 「うーむ、大胆不敵とはこのことだな」

銭形 「ルパンよ……お前も変わっちまうのか」ハァ
16:2013/10/11(金) 21:16:42 ID:
麗子 「何だかおじいちゃんみたい」

両津 「銭形警部、一緒に警らに行きましょう」

銭形 「わしのことは気にせんでくれ」

両津 「辛気臭い顔が横にあると気が滅入るんですよ。ほらほら」グイグイ

銭形 「お、おい。わしは……」チャリン

麗子 「両ちゃんたら強引なんだから」

中川 「銭形警部も、先輩の元気を少し分けてもらえれば良いんだけど」
17:2013/10/11(金) 21:17:17 ID:
麗子 「あら、何かしら」

中川 「5円玉だね、銭形警部が落としたのかな?」

麗子 「銭形警部って、やっぱり小銭を投げたりするのかしら」

中川 「……いや、どうだろう?」

麗子 「流石に、それは無いわよね」ウフフ
18:2013/10/11(金) 21:17:52 ID:


両津 「あれがスカイツリーですよ」

銭形 「ほぉ、東京タワーの倍近くも高さがあるのか」

両津 「2020年にはオリンピックもあるし、これから更に変わって行きますよ」

銭形 「そうか、時代は変わって行くのか……」

両津 「また老けこんでる……」

ピーピー

両津 「ん? 中川か?」

中川 『先輩! すぐに戻ってきてください!』

両津 「何かあったのか?」

中川 『爆弾魔です!』

両津 「そんなもん珍しくもない。どうせ馬鹿な学生がツイッターで呟いたんだろ?」

中川 『違います! 本当に爆発したんですよ!』

両津 「なにぃ!?」
19:2013/10/11(金) 21:18:04 ID:
銭型のスペックって糞高いんだぜ。両津と組んだら天下無敵
20:2013/10/11(金) 21:18:33 ID:


派出所

大原 「先ほど、秋葉原駅で爆発があった。
    犯人からと思われる犯行予告もユーチューブで公開されている」

銭形 「犯行予告も変わったもんだな」

大原 「それによると、オリンピック開催に向けて、秋葉原一体をテーマパークにしろ。
     その為に上野と秋葉原を爆弾で吹き飛ばすという内容だ」

両津 「要求の低レベルが低過ぎる」

大原 「銭形警部と、中川、麗子君は私と一緒に新葛飾署へ。
     両津は、現地で爆発物捜査に加われ」

両津 「何で私だけ現場なんですか!?」

大原 「銭形警部は、ICPOの現役捜査官。中川と麗子君はエリートだ。
     それに、お前なら爆発に巻き込まれても死なないだろう」

両津 「酷いっ」
21:2013/10/11(金) 21:19:26 ID:


捜査本部

捜査官「上野・秋葉原の爆発物ですが」

大原  「見つかったんですか?」

捜査官「両津巡査長が、既に3個見つけて、その場で解体まで済ませています」

麗子  「こういう時には役に立つのよね」

中川  「先輩は、裏道の排水溝の中まで知り尽くしているから」

大原  「最後の爆弾と一緒に、吹き飛ぶことを祈ろう」

銭形  「とんでもない扱いされとるんですな」
22:2013/10/11(金) 21:20:19 ID:
捜査官「しかし、数が多い上に、いくつ仕掛けられているか分かりません。
     念の為、周囲の住民の退去命令を出していますが……」

大原 「上野と秋葉原を吹っ飛ばすと言っているんだから、かなりの数が仕掛けられているのでは」

銭形 「いや、それにしては見つかった数が少なすぎますな」

中川 「銭形警部、ルパンならこんな時どうしていますか?」

銭形 「ん? ルパンなら……人目を集めたなら、盗みを働きますな」
23:2013/10/11(金) 21:21:06 ID:
大原 「秋葉原で盗むと言えば。そうか、家電だ!」

中川 「警察を爆発物にひきつけて、その間に量販店から奪うんですね!」

大原 「こうしちゃおれん! すぐに現地に連絡だ!」

銭形 「……」

麗子 「警部さん、どうされたんですか?」

銭形 「ルパンじゃないんだよなぁ」

中川 「すぐにルパン捜査に戻れますよ」

銭形 「悪いが、わしは一人で行かせて貰うよ」

大原 「銭形警部、後は我々にお任せください!」
24:2013/10/11(金) 21:21:37 ID:

御徒町

両津 「うーむ、爆弾を探しながら歩いていたら、ここまで来てしまった。
    もう10個は見つけたが、この辺にはなさそうだな」

銭形 「両津巡査長、ここで何を」

両津 「あ、銭形警部。爆弾の捜索と解体ですよ、あいつら人に押し付けやがって」

銭形 「そうか、ちょうどいい。一緒に来てくれ」

両津 「え、私はまだ爆弾が」

銭形 「犯人がいるかもしれんのでな」

両津 「え?」
25:2013/10/11(金) 21:22:16 ID:

宝石店

ガシャン

犯人 「ふふふ、俺は天才だな」

両津 「そこまでだ!」

犯人 「げっ! 警察か!?」

両津 「この野郎! 誰もいない宝石店に白昼堂々強盗とは、ふてえ野郎だ!」ガンガン

犯人 「痛い痛い! 参った! 降参だ!」

両津 「逮捕する!」ガチャン
26:2013/10/11(金) 21:23:05 ID:
ピーピー

銭形 「はい、こちら銭形」

大原 『上野と秋葉原の家電量販店で、外国人の男を複数名、捕まえました!』

銭形 「こちらも御徒町で犯人を捕まえたところです」

大原 『ええ!?』

銭形 「犯人は引き渡しておきます」

プッ
27:2013/10/11(金) 21:23:46 ID:
銭形 「爆弾の数が多いから複数犯だとは思っていたが、貴様が首謀者か」

犯人 「畜生! 何で分かったんだ!?」

銭形 「家電なんて、かさばる割りに金にならん。手間の割に、獲物が小さすぎる。
     強引に奪うだけならともかく、爆弾を作るだけの知識のある人間のすることじゃない」

両津 「なるほど、だから宝石を狙うと踏んだんですね!」

銭形 「外国人の手下を囮にして、自分だけ上手いこと逃げるつもりだったんだろう」

両津 「この野郎! 自分だけ助かろうとしやがって!」ガツンガツン

犯人 「ひぃっ! 助けてくれぇ!」
29:2013/10/11(金) 21:25:07 ID:


両津 「無事に犯人も引き渡して、一件落着ですね」

銭形 「ああ、腹減ったから何か買ってきてくれんか」

両津 「じゃあ、そこのコンビニで買ってきますよ」

銭形 「……」

ピーピー

銭形    「はい、こちら銭形……」

警視総監 『銭形君か』

銭形    「はっ、これは警視総監!」

警視総監 『件のエリート集団だが、ルパン追跡中に全員リタイアした』

銭形    「随分と早いですなぁ」
30:2013/10/11(金) 21:26:05 ID:
警視総監『逃走の為にビルとビルの間をスパイダーマンのように飛び移り、
       自由の女神に素手で登り、そのまま海に飛び込んだ後、5時間泳いで、
       地下鉄構内で見失ったところで、全員が諦めた。口を揃えてバケモノだと言っていたよ。
       そんなバケモノを捕まえられるのは君しかいない。戻ってきてくれ』

銭形   「畏まりました、直ちに捜査に取り掛かります!」

プッ

両津  「警部、醤油と味噌どっちがいいですか」

銭形  「ん、カップメンか。醤油をくれ。
     この味だけは何年たっても変わらんな」ズズズ

両津  「少しずつだけど変わってますよ。味付けとか、具も」ズズズ

銭形  「そうか? しかし根本的なところは変わっとらん」ズズズ
31:2013/10/11(金) 21:26:39 ID:
両津  「本当に良いものっていうのは、少しずつ変わりながら長く続くもんです」ズズズ

銭形  「そうかもしれんな」ゴクゴク

プハー

ガチャン

両津 「へ?」

銭形 「貴様を逮捕する」

両津 「嫌だなぁ、銭形警部。ジョークも一流なんだから」ハハハ

銭形 「いつまで猿芝居を続けるつもりだ、ルパン」
32:2013/10/11(金) 21:28:30 ID:
両津?「いつ気づいたんだ、とっつぁん」

銭形 「派出所で秋元巡査が新聞を読んだときだ。ルパンならもっとスマートにやるはずだからな。
     あれじゃあ、蟻の巣に水を流し込む子供のいたずらだ」

ベリリッ

ルパン「んふふふふ。嬉しいねぇ、そんなに評価してもらっちゃって」

銭形 「それに、新葛飾署で中川巡査が教えてくれたぞ。
     わしの落とした5円玉に反応しないなんて、先輩がおかしい、とな」

ルパン「あちゃー、失敗したなぁ。確かにあのお巡りさんなら1キロ先の1円玉でも拾いにいきそうだ」

銭形 「差し詰め、捜査から外れたワシを小馬鹿にでもしに来たんだろうが、ここで会ったが百年目よ!」
33:2013/10/11(金) 21:29:09 ID:
銭形  「時代は変わる、優秀な人材も出てくる。だが、貴様を逮捕するのは、このわしだぞ、ルパァン」

ルパン「でも、とっつぁんは、今捜査から外れてるでしょ?」

銭形 「残念だったな、今さっき復帰したところだ」

ルパン「あららー。まぁ、とっつぁんがいないと、張り合いが無くていけねえや」スポッ

銭形 「手錠を抜けたところで無駄だぞ! 何度でもかけ直してやる!」

ルパン「うへぇ、おっかねぇ。こりゃあ、逃げるが勝ちだ!」

ボフン

銭形 「煙幕なんぞ使いおって! 待てぇルパーン!! 逮捕だあああ!!!」

ルパン「いやなこった! あーばよー!!」
34:2013/10/11(金) 21:29:40 ID:

数日後 派出所

中川 「銭形警部、すぐにルパンを追いかけて行っちゃいましたね」

麗子 「素敵な人ね、あんなに情熱的になれるなんて」

大原 「両津に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ」

麗子 「その両ちゃんは、どこにいっちゃったのかしら?」

大原 「ルパンが入れ替わってから行方不明だが、その内ひょっこり戻ってくるだろう」

中川 「でもまさか、本当に先輩がルパンだったなんて」

麗子 「未だに信じられないわね。いつ入れ替わったのか、全く分からなかったもの」

大原 「見た目は、身長ら歩き方まで完璧に両津だったな」

麗子 「あら……? でも、それなら金庫を襲ったのは誰なのかしら?」
35:2013/10/11(金) 21:30:39 ID:
TV  『お昼のニュースです。ニューヨークの大金庫に侵入した男が逮捕されました』

麗子 「あら、また金庫破り?」

TV  『……この男は、銀行の大金庫に保管されていたワインで酒盛りをし、寝ていたところを
    かけつけた警備員に取り押さえられました』

大原 「なんとも間抜けな犯人だな」

TV  『金庫の警報装置は無効化されていましたが、酒に酔った男が自分で通報したとのことです』

中川 「あれ、これって」

TV  『男は、「ルパンに頼まれて入れ変わった。俺が電話しなかったか。そいつがルパンだ」等と、
     意味の分からない供述を繰り返しているとのことで……』
36:2013/10/11(金) 21:31:14 ID:
中川 「あまりにも酷い」

麗子 「入れ替わったままのほうが良かったんじゃないかしら」

大原 「さぁ、諸君。仕事に戻ろうか」



両津「おのれー!! ルパンめー!!!」



(おわり)
37:2013/10/11(金) 21:48:34 ID:
おつ
脳内再生余裕だった
39:2013/10/12(土) 08:00:12 ID:

読みやすくて面白かった
38:2013/10/11(金) 22:23:46 ID:
流石とっつぁん
元スレ: