1:2010/08/15(日) 00:08:56.04 ID:
しんりゅう「なんだ、またきたのか」

僧侶「えへへ、またきちゃいました」

神龍「よく飽きもせずに毎日通うものだな」

僧侶「特にやることもなくて暇ですから」

神龍「一人ではここまでくるのも大変だろう?」

僧侶「とっくに慣れましたよ」

神龍「…今日もまたやるのか?」

僧侶「もちろん!」

神龍「仕方ない、では勝負だ」

2:2010/08/15(日) 00:11:34.94 ID:
―5分後―

僧侶「今日も私の勝ちですね♪」

神龍「これで16勝100敗6分けか…」

僧侶「ついに三桁達成です」

神龍「さすがにこれ以上は勘弁して貰えないか?」

僧侶「えー、そんなぁ~」

神龍「その代わりと言ってはなんだが好きな願いを1つだけ叶えてやろう」

僧侶「なん…でも…!?」

神龍「言っておくが再戦はダメだからな」

僧侶「そんな事言いませんよ。それじゃあ…」

4:2010/08/15(日) 00:13:32.19 ID:
神龍「なに?アレフガルドに行きたいだと?」

僧侶「はい、どうしても行きたいんです」

神龍「すまない、私の力で出来るのは異世界への扉を開く事だけ…」

神龍「それも何処の世界に飛ばされるのか私にもわからぬ非常に危険なものなのだ」

僧侶「それでも構いません、もう一度勇者様に会える可能性があるのなら…」

神龍「…ならばその願い叶えてやろう」

神龍「勇者の家のタンスを調べるがいい、そこが旅の扉になっておる」

神龍「ただし、運良くアレフガルドに繋がる可能性は極めて低い」

神龍「さらに本来存在しえない人間が他の世界に干渉する事で何が起こるかも分からない」

神龍「私を一人で倒せる実力とはいえ、くれぐれも気を付ける事だ…」

僧侶「はい、今までありがとうございました」

5:2010/08/15(日) 00:14:41.32 ID:
―アリアハン・勇者の家―

勇者母「あら僧侶ちゃん、いらっしゃい」

僧侶「ご無沙汰してます、あの~勇者様のお部屋を見せていただいても良いですか?」

母「勇者の部屋?ええ、良いわよ」

僧侶「ありがとうございます」

ダッダッダッダッ

母「…ホントあの子は世界を救ったまま帰って来ないなんて…誰に似たんだか…」グスッ


―勇者の部屋―

僧侶「勇者様の部屋…勇者様の匂いがする…」

僧侶「このタンスですね、待っててください勇者様!」

僧侶は タンスを 調べた…!

7:2010/08/15(日) 00:16:58.86 ID:
―??????城―

?「ぅー、平和になったのは良いけど凄く暇~」

?「こんなんじゃ体がなまっちゃいそうだし…」

?「……よし、こうなったら…また壁壊すけど、ゴメンねお父様」

?「はぁぁぁぁぁッ、おりゃッ!!」ドゴーン!!

?「これで外に…嘘ッ!?なんで壁の外に鉄格子が…」

9:2010/08/15(日) 00:18:12.16 ID:
―城外―

ドゴーン!!

兵士「!?」

兵士「なんだ今の音は!?姫様の部屋の方から…まさか姫様の身に危険が!」

神官「大丈夫ですよ、慌てなくても」

兵士「し、しかし!」

神官「新人のあなたは知らないと思いますがアレはいつもの事なんです」

兵士「は、はぁ」

神官(ふふふ、さすがの姫様も魔力の込められた鉄の前では無力の様ですね)

ガキーン!ガコーン!ゴキャーン!

10:2010/08/15(日) 00:19:34.71 ID:
―城内・姫の部屋―

姫「はぁはぁ、ど、どうやらただの鉄じゃないみたいね…となるとじいの仕業か…」

姫「くぅ~っ、じいめぇ!!」

ガタガタガタ

姫「へ?」

タンスから 僧侶が 現れた!

姫「…あなた…誰?」

僧侶「えっと、その…お邪魔します」ペコッ

姫「いや、『お邪魔します』じゃなくって…」

僧侶は これまでの経緯を 説明した

11:2010/08/15(日) 00:20:47.59 ID:
姫「…ふーん、別の世界からねぇ…」

姫「でも残念ながらここはアレフなんとかじゃないわ」

僧侶「そうなんですか…」

姫「あ、でもこの世界にも竜の神さまは一応いるのよ」

姫[…そんなに万能では無いんだけど…]ボソッ

僧侶「ホントですか!?他に行く宛もないしとにかく行ってみます!」

姫「あー、ちょって待って!」

僧侶「なんでしょう?」

姫「天空城は普通の人が辿り着けないようになってるの。そ・こ・で!」

姫「天空城に行ったこともある私を一緒に連れてかない?」

僧侶「良いんですか!?是非是非お願いします」

姫「私はアリーナよ、よろしくね」

アリーナが 仲間に くわわった!

12:2010/08/15(日) 00:22:01.86 ID:
アリーナ「とは言ったもののお城から出られないと意味ないのよね…」

アリーナ「そうだ、あなた何か脱出に使えそうな物持ってる?」

僧侶「そうですねぇ…」ゴソゴソ

僧侶は ふくろから きえさりそうを 取り出した

僧侶「これならどうでしょう?」

アリーナ「薬草…とは違うみたいね」

僧侶「食べてみれば分かりますよ」

アリーナ「これを食べれば良いのね」パクッ

アリーナ「!!?な、何これ、まずッ!!」

僧侶「味は気にせずに、そのままグッと飲み込んでください」

アリーナ「わ、わかったわよ、飲めば良いんでしょ飲めば!」

アリーナ(うぇ~…苦いよぅ…)ゴックン
13:2010/08/15(日) 00:27:32.41 ID:
アリーナ「か、体が透けてく…」

アリーナ「凄~い!これなら堂々と城門から出られるわね」

アリーナ「それじゃ出発~!!」

僧侶「あ~ん、置いてかないでくださ~い!私このお城初めてなんですから~」

―サントハイム城・城門外―

アリーナ(うふふっ、誰も気付かないみたいね。らっくしょ~♪)

神官(んッ……この香りは…姫さま?)

兵士「クリフト殿どうかなさいましたか?」

15:2010/08/15(日) 00:29:56.51 ID:
クリフト(まさかな…いや、試してみるか…)ゴソゴソ

クリフトは 鉄の爪を 投げ捨てた

アリーナ「あぁっ!鉄のつ…むぐ~ッ…」モゴモゴ

僧侶[声出しちゃダメですよ!!]ヒソヒソ

アリーナ(しまったッ…!?)

兵士「クリフト殿、今何か声が聞こえませんでしたか?」

クリフト「さぁ、私には何も。きっと猫か何かでしょう」

兵士「そう…ですかね?それよりなぜ突然そんな物を…」

クリフト(やはり…どうやったのかは分かりませんが姿を消した姫さまがいるッ…!)

クリフト「すみません、用事を思い出したので私はこれで。続けて見廻りをお願いします」

兵士「はっ、分かりました!」

兵士(じいさんのボケでも感染ったのか、あの人…?)

17:2010/08/15(日) 00:34:14.63 ID:
僧侶[良かった、気付いてないみたい。気を付けて下さいよ、もう!]

アリーナ[ごめんごめん…]

―サントハイム城内―

爺「ぶぇ~っくしょい!!」

爺「誰ぞ噂でもしとるのかのぅ…」ズズズ

コンコン

爺「誰じゃ?開いとるぞ」

18:2010/08/15(日) 00:37:06.89 ID:
クリフト「ブライ様、失礼します」

ブライ「おうおう、クリフトか。何の用じゃ?」

クリフト「実は姫さまの事で…」

ブライ「わしの考案した魔法合金の方はどうじゃ?さすがの姫さまもお手上げじゃろう」

クリフト「ええ、そちらは問題ないのですが…」

クリフト「何らかの方法で既に城外に出られたようなのです」

ブライ「な、なんじゃと!!!」

クリフト「そこで例の作戦を実行に移したいと思います」

ブライ「あれをやるのか…やれやれ、仕方ないのう」

クリフト「宜しくお願いします。魔法の聖水と祈りの指輪はこちらに」

ブライ「では行ってくるぞ、ルーラ!」バヒューンバヒューン

クリフト「それでは私も出発しますか」

19:2010/08/15(日) 00:38:46.92 ID:
―サントハイム周辺―

僧侶「ところでこれからどこに行くんですか?」

アリーナ「そうね~、まずは気球をどこかで借りないといけないから…」

アリーナ「近場だとホフマンさんあたりが持ってそうかな?」

僧侶「ホフマン…さん?」

アリーナ「砂漠に自分の町を作っちゃった凄い人よ」

アリーナ「その町なら色んな商人が出入りしてるから気球もあると思うわ」

僧侶「自分の町…ですか…、もしかしてその人投獄された事とかあります?」

アリーナ「そんなことはないと思うけど…どうかした?」

僧侶「いえ、なんでもありません、コッチの話です」

21:2010/08/15(日) 00:40:54.92 ID:
―テンペ~フレノール間―

アリーナ「─でね、狭いカゴに無理やり三人入ったんだけど、じいは腰痛めるしクリフトは何故か前屈みだしで大変だったんだから」

アリーナ「それから私の偽者が出てきた時なんかも─」



アリーナ「…あっ、あそこがフレノールの町よ」

アリーナ「暗くなってきたし今日はあそこで休みましょ」

僧侶「そうですね…たださっきの話を聞いた感じだとお顔がバレてるんじゃないでしょうか?」

アリーナ「大丈夫、こんな事もあろうかと…」ゴソゴソ

アリーナ「じゃーん!変化の杖を持ってきたの。さ、行きましょ!」

23:2010/08/15(日) 00:44:23.91 ID:
―フレノール宿屋―

宿屋「おや、女性二人だけで旅ですかな?」

僧侶「ええ、そうなんです」

宿屋「魔物が人を襲わなくなったとはいえまだまだ危険ですよ?」

アリーナ「へーきへーき、野盗だろうが山賊だろうがぶっ飛ばしてあげるんだから!」

宿屋「はっはっは、威勢の良いお嬢さんだ。まるでサントハイムのお姫さまみたいですね」

アリーナ(ギクッ!)

宿屋「もっとも姫さまはとんでもない怪力の持ち主で人間離れしてるみたいですがね」

宿屋「なんでもありとあらゆる扉を蹴破ったり3秒間で6頭の牛を気絶させたり…」

宿屋「他にも地獄の帝王をデコピン一発で仕留めたりしたとか…」

24:2010/08/15(日) 00:45:38.89 ID:
宿屋「こんなんじゃ嫁の貰い手も無いだろうに王様が可愛そうだよ」

アリーナ(ぬぁんですってぇぇぇぇっ!!)プルプル

僧侶[抑えてください、お願いしますから~!]

僧侶「へ、部屋は二階ですね?ささ、行きましょ行きましょ!」

ダッダッダッダッ

宿屋「…なんか悪いことでも言ったかね?」

25:2010/08/15(日) 00:46:47.64 ID:
―フレノール・宿屋二階―

アリーナ「さ~て、魔物が襲って来なくなったぶん寝る前にトレーニングしとかないと」

アリーナ「…さっきの憂さ晴らしも兼ねてね」ピキピキ

アリーナ「いっち…にぃ…さん…し……」

―宿屋一階―

ギシッ─ギシギシ─

宿屋「…おいおい勘弁してくれよ……」

宿屋「やっとオーリン達が居なくなって静かになったと思ったのに…」

宿屋「まったくお盛んな事で…」

宿屋「!?待てよ…今日のお客は女性二人…ということは…あわわわわッ」ゴクリッ

26:2010/08/15(日) 00:47:52.89 ID:
テーテーテーテーテッテッテー♪

宿屋「ゆ、昨夜はおおお楽しみでした…ね?」

僧侶「なんの事ですか?」キョトン

宿屋「あ~いえなんでもありません、気にしないで下さい」

宿屋「そ、そう言えばエンドールで武術大会をやるらしいですよ」

アリーナ「武術大会ですって!?」

宿屋「ええ、なんでも急遽決まったとかで。腕に自信があるみたいですし立ち寄ってみては如何ですか?」

アリーナ「ああ……エンドールが、まだ見ぬライバルたちが私を呼んでる!」ダッ

僧侶「待ってくださいよ~」

27:2010/08/15(日) 00:49:24.18 ID:
僧侶「はぁはぁ、とても追い、付けない、はぁはぁ」

僧侶「それなら…ピオリム!」

僧侶「やっと、追い、付いた…はぁはぁ」

アリーナ「ごめんごめん、完全に忘れるとこだった」

僧侶「ひどいですぅ~、それにキキュマンさんはどうするんですか!」

アリーナ「いや、なんかそれ混ざってる…」

28:2010/08/15(日) 00:51:14.07 ID:
僧侶「と、とにかくどうするんですか!?」

アリーナ「でもホフマンさんのトコ行っちゃうとエンドールから離れちゃうし、その間に受付が終わったりなんかしたら…」

アリーナ「…そうだ!エンドールと言えばトルネコさんが居るじゃない!」

僧侶「猫さん?」

アリーナ「前に気球の買い付けがどうとか言ってたしダメでも船が借りられる」

アリーナ「何より武術大会があるんだから行き先はエンドールで決まりね!」

僧侶「なんか良く分かんないけど分かりました」

アリーナ「それじゃエンドールまで走るわよ」

僧侶「また走るんですか~!?」

アリーナ「私にもピオリムよろしく~」

僧侶「ひ~ん…」
29:2010/08/15(日) 00:55:32.62 ID:
僧侶「待って、くだ、さい、も~、走れ、ません…」

アリーナ「そんなんじゃ日が暮れちゃうわよ」

アリーナ「そこの旅の扉を渡ればあと少しだから頑張って!」

僧侶「おお、あなたヒドイ人!私に死ねと言いますか…」

アリーナ「誰もそこまで言ってないでしょ…わかったわ、ここからは歩きましょ」

僧侶「ぇー、休憩じゃないんですか~?」

アリーナ「さてと…」ゴソゴソ

アリーナは 変化の杖を 使った

アリーナ「さぁ!出発よ。ほら、早く立って」

僧侶「鬼…悪魔…エリミネーター…」ブツブツ

アリーナ「何か言った?」ギロッ

僧侶「いえ、な、何も!」

30:2010/08/15(日) 00:57:36.19 ID:
―エンドールへの旅の扉―

クリフト「そこのお嬢さんたち」

僧侶「はい、なんでしょう?」

アリーナ(ク、クリフト~~!?なな、なんでここに?)

僧侶(あっ!この人お城にいた…)

クリフト「ちょっと人を探してまして。少しお話を伺いたいのですか…」

31:2010/08/15(日) 00:58:36.09 ID:
アリーナ「ご、ごめんなさい、先を急ぐので」

クリフト「お時間はとらせませんので大丈夫ですよ、お願いしますピサロさん」

カツカツカツ

ピサロ「フンッ」

ピサロの指から 凍てつく波動が ほとばしる!

変化の杖の 効果が かき消された!

アリーナ「げぇっ、ピサロ!」

32:2010/08/15(日) 00:59:37.05 ID:
クリフト「やはりここを通りましたか姫さま」

クリフト「まぁ、そう仕向けたのは私ですがね」

アリーナ「ど、どういう事?」

クリフト「武術大会が開催されると知れば姫さまはどうします?簡単な事ですよ」

アリーナ「まさか武術大会は嘘…!?謀ったわねクリフト!!」

クリフト「引き返しても無駄ですよ。既に城の兵士達が取り囲んでいます」

クリフト「前方には鉄の扉、さぁ、大人しく城に帰りましょう」

33:2010/08/15(日) 00:59:50.36 ID:
読み手は元ネタ知っといたほうがいいな
3だっけ?

34:2010/08/15(日) 01:00:11.45 ID:
アリーナ「なによこんな扉なんか!たあッ!!」

アリーナの攻撃!

会心の一撃!

しかし 鉄の扉は ダメージをうけていない

クリフト「魔法合金に打撃は無駄です。ですから私と一緒に城へ…」

僧侶「アバカム!!アリーナさん、早くこっちに!」

クリフト「なん…だと?」

僧侶と アリーナは 旅の扉に 飛び込んだ!

39:2010/08/15(日) 01:06:16.61 ID:
僧侶ってアバカム覚えたっけ?
ああ、魔法使いから転職したのか
35:2010/08/15(日) 01:00:52.44 ID:
ピサロ「逃げられたぞ、良いのか?」

クリフト「ええ、我々の任務は終わりました。あとは向こう側にいる勇者様とブライ様に任せましょう」

ピサロ「…あいつまで引っ張り出していたとは…」

クリフト「アストロンで動けなくして捕縛。あとはルーラで終了です」

クリフト「…しかし、一緒にいたあの女性は何者でしょう?扉を開ける呪文など聞いたことありませんが…」

ピサロ「ムッ、旅の扉から誰か出てくるぞ」

ブライ「おーい。クリフトや、姫さまはまだかのう?」

クリフト「えっ?」
37:2010/08/15(日) 01:04:31.88 ID:
ヒューン

ドサドサッ

僧侶「きゃっ」

僧侶は アリーナに のしかかった!

僧侶「痛たたたたぁ~…」

アリーナ「むぐ~っ」

アリーナ(なになになんなのよ!前が見えない、息ができない~!)

アリーナは いきなり 僧侶の胸を わしづかみにした!

僧侶「ひゃうっ!?」

アリーナ(この感触は…キングスライム?早く抜け出して倒さないと…!)ジタバタ

僧侶「ちょっと待っ…あんっ、そんな、胸を、んッ、暴れちゃダメ~!!」

38:2010/08/15(日) 01:06:09.93 ID:
ザザザ- ザパーン

アリーナ「…ぁ~死ぬかと思った」

僧侶「…勇者様にも触られた事無かったのに」グスン

アリーナ「ところで…ここはドコなの?」

僧侶「えっ?エンドールじゃないんですか?」

アリーナ「ううん、全然違う…今まで何度か通ったけどこんなことは初めてよ」

僧侶(もしかして私が一緒だったから…別の場所に…?そ、それとも別の世界に…!?)

41:2010/08/15(日) 01:07:27.82 ID:
>>1はシンシア生き返った解釈派か
42:2010/08/15(日) 01:08:11.07 ID:
アリーナ「!?あれ見てよアレ!すっご~い!!」

僧侶「ふぇ?……!?わぁ…綺麗…海が七色に光ってる…」

アリーナ「ねぇ…誰もいないし泳いじゃおっか?」スルスル

僧侶「ま、待ってください!水着も無しに何でもう脱ぎ出してるんですか!?」

アリーナ「良いじゃない私達しかいないんだから別に裸でも」

僧侶「ダ、ダメですよ!誰か来たらどうするんです!」

僧侶「そうだ!?せめてこれだけでも着てください!」ゴソゴソ

僧侶は アリーナに 危ない水着を 手渡した

アリーナ「これって…なにも着ないよりやらしくない?何でこんな水着…そういう趣味なの?」

僧侶「違っ、これは!遊び人さんが、あの、その、貰って、えと、プレゼントから勇者様に喜ぶって!!」カァッ

ギャーギャーワーワー

????「…人の声…誰かいるの?」

43:2010/08/15(日) 01:10:42.00 ID:
―七色の入り江―

アリーナ「大丈夫だいじょ~ぶ、あなたにどんな趣味があっても私は別に…」

僧侶「だーかーら!違うんですってば~!!」

僧侶「大体ここがどこかも分からないのにのんきに遊んでて良いんですか!もしかしたら無人島かも知れな…」

????「ちょっとあなた達!そこでなにやってるの?」

アリーナ「無人島では無いみたいね」

僧侶「えっと、その、ほら!だから最初に人が来るかもって言ったじゃないですか!!」

アリーナ「だからってあの水着は…ねぇ?」

僧侶「それは誤解だと何度説明すれば…」

ギャーギャーワーワー

????「きぃ~っっ!このマリベル様をを無視するとはいい度胸ね!!!!」

44:2010/08/15(日) 01:11:58.89 ID:
ザザザーザパーン

僧侶「ごめんなさい、無視するつもりはなかったんですが…」

マリベル「フンッ!まぁ、いいわ。ところであなた達は何者?どうやってここに?」

僧侶「えっとですねぇ――かくかくしかじかのまるまるうまうまで…」

僧侶「もしかしたら私のせいで違う世界に来ちゃったみたいなんです」

マリベル「ふ~ん、それで入り口の蓋も開いてなかったってワケね」

アリーナ「……ということは!?見知らぬ世界…まだ見ぬ強敵…あぁ、こういうを待ってたのよ……」キラキラ

マリベル「でもここはなんとかガルドって世界じゃないわよ、残念でした」

僧侶「そ、そんなぁ~…」ショボーン

45:2010/08/15(日) 01:13:07.28 ID:
アリーナ「ま、しょうがないわ。この世界の旅の扉を探して次行きましょ次」

アリーナ「ねぇ、あなた…マリベルだっけ?旅の扉がある場所知らない?」

マリベル「えぇ、知ってるわ。そこの洞窟に入ってすぐよ」

僧侶「ほ、ほんとですか!?」

アリーナ「ええッ!?そんなんじゃ戦闘も何も無いじゃない!」

マリベル「案内ぐらいはしてあげるけど…あたしまで巻き込まないでよね、絶対によ!」

46:2010/08/15(日) 01:14:55.27 ID:
マリベル「この扉の奥よ」

僧侶「こんな近くにあるなんてラッキーですねッ!」

アリーナ「この世界に飛ばされた事自体はアンラッキーなんじゃない…?」

僧侶「う゛…」

マリベル「……さてと、じゃああたしは家に帰るからね」

僧侶「ありがとうございま…」

アリーナ「あれ?ちょっと待って。この扉…開かないわよ…?」

47:2010/08/15(日) 01:16:13.17 ID:
マリベル「えっ、ウソ?あらホントね。こないだまでは普通に開いてたんだけど…」

僧侶「それなら…アバk」

アリーナ「はいそこっ、二人ともどいて!」キラーン

僧侶・マリベル「え?」「え?」

アリーナ「おりゃー!!」ドゴーン

アリーナ「ほらっ、行くわよ」

マリベル(な、なんなのこの女…)

48:2010/08/15(日) 01:17:08.27 ID:
パラ―パラッ―

僧侶「それじゃ今度こそありがとうございま…」コツン

パラパラパラッ―

ゴゴゴゴゴ―

どこからともなく 地響きが 聞こえてくる

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ―

僧侶「痛っ…も、もしかして…」

マリベル「扉を蹴破った衝撃で…洞窟が…!?」

―ゴゴゴゴゴゴゴ―

マリベル「キャ~、生き埋めなんて絶対イヤよ!!」

アリーナ「早く旅の扉に飛び込んで!」

僧侶「マリベルさんも早くコッチに!」

マリベル「もうっ!なんでこうなるのよ~」

三人は 旅の扉に 飛び込んだ…!

69:2010/08/15(日) 12:42:54.71 ID:
>>1とは親友になれる
78:2010/08/15(日) 16:20:59.92 ID:
―????村―

少年「今日も村に異状なーしっ!!…あれ?人が倒れてる?」

少年「お~い、ポルク~コッチに来てよ~!」

ポルク「どうしたんだマルク?」タッタッタッタッ

マルク「あ、あそこに人が…」

ポルク「大変だ!マルク、道具屋で薬草買ってから宿屋の手配を。あと一応神父さん呼んどいて」

マルク「がってん、ポルク!」タタタッ

80:2010/08/15(日) 16:23:03.27 ID:
ポルク「おい、姉ちゃん達、大丈夫か!?」

僧侶「んっ…ぅぅ~…」

ポルク「息はしてるな…」

ポルク(それにしてもスゲー○○○○…ゼシカ姉ちゃんぐらいありそう)ゴクリッ

ポルク(ちょっとだけ触ってみようかな…)ドキドキ

マリベル「ううぅッ…ここは…どこ?」

ポルク「!?!」ビクッ

マリベル「…あんたそこで何してんの?」

ポルク「ま、ま、まだ何もしてないよ!!」

マリベル「…まだ…?」ジーッ

82:2010/08/15(日) 16:24:44.70 ID:
ポルク「そ、そんな事より二人をどうにかしないと!」

マリベル「………たしかにそれもそうね。ベホマズン!」

マリベルは ベホマズンを 唱えた!

マリベル「ほらっ、あんた達さっさと起きなさいよ!」

アリーナ「んん~ッ、あと5分…」ムニャムニャ

僧侶「ゆ~しゃさまぁ~…エヘヘェ…」ニマニマ

マリベル(こ・い・つ・ら~…)プルプル

マリベル「てぇいッ!」

マリベルは みねうちを はなった!

バキッドカッ

ポルク「な、何してるんだよ!?」

マリベル「安心しなさい、みねうちよ」

ポルク(今思いっきりグーで殴ってたよな……?)

84:2010/08/15(日) 16:25:46.44 ID:
僧侶「ふぁ~…あ、おはようございます」

アリーナ「ん…ここドコなの?」ゴシゴシ

マリベル「はぁ…こっちが聞きたいわよ…」

ポルク「ここはリーザス村だけど…」

マルク「おーい、薬草持ってきたよー!」タッタッタッ

ポルク「とりあえず宿屋に場所をうつそう。話はそれからだ」

マリベル「何であんたが仕切ってんのよ、このエロガキ」ポカッ

ポルク「いってえ!」

85:2010/08/15(日) 16:26:45.29 ID:
―リーザス村・宿屋―

僧侶「―という訳でアレフガルドと旅の扉を探してるんです」

ポルク「グランエスタード…サントハイム…アレフガルド……どれも聞いたことないなぁ」

マリベル「ここもまた違う世界ってワケね……ハァ」

アリーナ「今度こそ強敵が…!」

ポルク「それに旅の扉って何?マルク知ってるか??」

マルク「知らなーい」

僧侶「そ、そんなぁ…」

マルク「でもゼシカ姉ちゃんなら何か知ってるんじゃないかな?」

僧侶「ゼシカ…さん?」

ポルク「そうだな、世界中を旅したゼシカ姉ちゃんなら知ってるかもな」

アリーナ「その人は今ドコに?」

ポルク「案内してやるからついてきなよ」
86:2010/08/15(日) 16:29:18.19 ID:
―リーザス像の搭―

ポルク「着いた着いた。ゼシカ姉ちゃんはこの中だぞ」

僧侶「なんでこんなトコに?」

マルク「搭の最上階にあるリーザスの像を定期的に磨きに来てるんだ」

ポルク「最近また魔物が住み着きだしたから気を付けろよ」

アリーナ「ま、魔物!?くぅーッ…久々の実戦…腕がなるわ」キラキラ

ポルク「じゃあ扉を開くぞ。この扉は村の人間しか開けられないようにできてるんだ」

マリベル「鍵穴も無いし見た感じ普通の扉だけど?」

ポルク「ウソだと思うならためしてみろよ」

僧侶「あら、ホント…ですね」ガタガタ

カギがかかっているのか 押しても引いても 扉はビクともしない

87:2010/08/15(日) 16:30:22.14 ID:
ポルク「ほら言った通りだろ?この扉には村の人間しか知らない秘密が…」

アリーナ「はぁぁぁぁぁッ…」スゥーッ

マリベル「ちょっとッ!?やめなさい!!」ポカッ

アリーナ「いたッ」

マリベル「あんた洞窟でなにやったか忘れたの!?」

アリーナ「あ、あはははは……」

僧侶「壊さなくて良かった…。それじゃアバカムー!」

―ゴゴゴゴゴ―

なんと扉は 縦スライド式 だった!

マルク「すごーい!今の何?」

ポルク「な、なんで勝手に開いたんだ!?」

88:2010/08/15(日) 16:31:31.97 ID:
―リーザス像の搭・内部―

アリーナ「まっもの~♪まっもの~♪」

僧侶「アリーナさんご機嫌ですね」

マリベル「あんなのがお姫様なんて世の中間違ってると思わない?」

マリベル「あたしの方が断然お姫様に向いてるのに実際は網元の娘なんて…」

僧侶(二人とも向いてないと思いますけど…)

ポルク「いつ魔物が出るか分かんないってのに、まったくお気楽だな」

マルク「ぼくたちだけでホントに大丈夫かな?」

ポルク「いざとなったら姉ちゃんたちだけでも守るんだぞ、いいな?」

マルク「うん。がってん!」

89:2010/08/15(日) 16:32:17.93 ID:
じんめんガエルたちが現れた!

ポルク「よりによって面倒なヤツが…」

ポルク「連続で行くぞ、マルク」

マルク「おーっ!」

ポルクの攻撃!

ペチッ

じんめんガエルB「!?」クルッ

続けてマルクの連続攻撃!

ペチッ

じんめんガエルB「!!」クルッ

ポルク「良いぞマルク。その調子だ」

マルク「特訓した甲斐があったね」

90:2010/08/15(日) 16:33:37.41 ID:
ポルク「いいか姉ちゃん達、コイツは今みたいに攻撃すると…」

アリーナ「てやぁー」

アリーナの攻撃!

会心の一撃!

じんめんガエルAを倒した

マリベル「気持ち悪いやつらね」

マリベルは メラゾーマを 唱えた!

じんめんガエルCを倒した

僧侶「キャー!カエル~~!?」

僧侶は イオナズンを 唱えた!

じんめんガエルたちを倒した

ポルク「す、すげぇ……」

アリーナ「ふぅ、手応えないわね。そういえばさっき何か言ってた?」

ポルク「いえ、何でもないです…」
91:2010/08/15(日) 16:34:45.42 ID:
イオナズン僧侶か
92:2010/08/15(日) 16:36:22.88 ID:
―リーザス像の塔・最上階―

マルク「おーい、ゼシカ姉ちゃ~ん」

ゼシカ「マルク、それにポルクまで!?」

ゼシカ「危ないから来ちゃダメだってあれほど…」

僧侶「ごめんなさい、私たちが道案内をお願いしたんです」

ゼシカ「あなた達は…?何か訳ありみたいね」

ゼシカ「ちょうど終わったとこだし家でゆっくり話しましょ」

93:2010/08/15(日) 16:36:51.91 ID:
もう賢者でもいいレベル
94:2010/08/15(日) 16:37:17.88 ID:
―リーザス村―

僧侶「―とまぁ、そんな感じで今に至るわけです」

ゼシカ「う~ん……」

マリベル「なによ、あたしたちの話が信じられないって言うの?」

ゼシカ「あ、ごめんなさい。そういう訳じゃないの」

ゼシカ「ただ旅の扉っていうのが分からなくて」

僧侶「えっ?でも世界中を旅したって…」

ゼシカ「うん、確かに色んなところをまわったわ」

アリーナ「ねぇねぇ、一番手強かった魔物がいる場所ってどの辺?」

マリベル「あんたは黙ってなさい!」

95:2010/08/15(日) 16:38:31.89 ID:
ゼシカ「たぶん…あなた達の世界にはあってもこの世界には無いんだと思う」

僧侶「そ、そんな…」

マリベル「あたしは巻き込まれただけなのに…これじゃ家に帰れないじゃない!?」

アリーナ「ねー魔物は~?」

僧侶「どうしましょう」オロオロ

96:2010/08/15(日) 16:39:36.56 ID:
アリーナ「この世界は便利な神様とかいないの?」

マリベル「神様なんてあてにならないわよ」

ゼシカ「神様…別の世界……そうだ!レティス!!」

僧侶「何かいい方法があるんですか!?」

ゼシカ「ええ、世界を跳べる神鳥がいる…いえ、正確には『いた』のよ」

マリベル「どういう事?」

ゼシカ「レティスは私たちと一緒に暗黒神を倒した後、違う世界に旅立ってしまったわ」

マリベル「それじゃもう居ないんじゃない?」

ゼシカ「でもレティスは飛び去る時にこう言ったの」

ゼシカ「『この世界はもう心配ない』って」

ゼシカ「なのにまた最近になって魔物が暴れだしてる」

ゼシカ「もし、この事にレティスが気付いてくれてたら…」

97:2010/08/15(日) 16:41:10.94 ID:
マリベル「なーんかいまいち信頼性に欠けるわね」

僧侶「まぁまぁ、他にあても無いことですし…」

アリーナ「その鳥ってどこにいるの?やっぱり魔物だらけの険しい山の山頂とか?」キラキラ

ゼシカ「ルーラで近くの村まで行けるしそこから歩いてすぐよ」

アリーナ「ぅ…うぅ…」

ゼシカ「それじゃちょっと行ってくるからポルクとマルクは留守番お願いね」

ポルク・マルク「は~い」

ゼシカが 仲間に 加わった

マリベルは いつの間にか 仲間に 加わっていた

ゼシカ「さ、行きましょ」

ゼシカは ルーラを 唱えた

バヒューンバヒューン
98:2010/08/15(日) 16:41:32.40 ID:
オモロいから保守
100:2010/08/15(日) 16:43:41.17 ID:
バヒューンバヒューン

ドサドサドサッ

ボチャン

僧侶「痛たたたたぁ…」

アリーナ「この展開は…まさか!?」

ゼシカ「…っつぅ~ここは…!?」

マリベル「たば、すぶっ、けべ、でべ~~~」ゴボコボ

101:2010/08/15(日) 16:44:48.66 ID:
―????泉―

アリーナ「ここはどこなの?」

マリベル「はいはい、別の世界、別の世か…いックチュン」

ゼシカ「大丈夫、ここは見覚えがあるわ」

僧侶「ほんとですか!」

ゼシカ「呪いをとく効果のある泉なんだけど…ずいぶん離れた場所に飛ばされちゃったみたいね」

僧侶「まさかルーラでもこんなことになるなんて…」

アリーナ「何回もやればそのうち着くんじゃない?」

マリベル「絶対にイヤ!二度と御免だわ!!」

102:2010/08/15(日) 16:45:50.56 ID:
―ふしぎな泉―

ゼシカ「ルーラが使えないとなると困ったわね…」

ザッザッザッ

アリーナ「誰かくる…もしかして魔物!?」

老魔術師「ややっ!これはこれはいつぞやのお嬢さん」

ゼシカ「あっ!あの時のおじいさん!」

老魔「はて、以前と違う方達と旅ですかな?」

ゼシカ「ええ、ちょっと色々とあって…」

104:2010/08/15(日) 16:47:59.77 ID:
僧侶「あのゼシカさん、この方は?」

ゼシカ「前に旅をしてたときにお世話になったおじいさんなの」

老魔「むむっ、こちらの女性は…なんと知性に溢れたお方なんじゃ」

僧侶「え?私ですか?」

マリベル「知性とはかけ離れてると思うんだけど…どういうこと?」

老魔「わしは心の目、すなわち心眼を通してまわりを見ているのだ」

老魔「わしの心眼がうつすこの方の姿は賢者と呼ぶにふさわしい」

105:2010/08/15(日) 16:49:23.27 ID:
アリーナ「じゃあ私は?」

老魔「ふむ…微かに感じ取れる気品は姫君…ですかな?」

老魔「いや、しかしこんな屈強な姫君など…」

老魔「わしも城で多くの姫君を目にしてきたがあなたほど逞しい姫君は見たことがない」

アリーナ「誉められちゃった♪」

僧侶「あれって誉めてるんですか?」

ゼシカ「良いんじゃない、本人喜んでるし」

マリベル「あの子ですら姫だと分かるならもちろんあたしも…」

老魔「…なんと!こんな狂暴な魔物と共に旅をされておるのか!?」

マリベル「誰が魔物よ!誰が?!」

106:2010/08/15(日) 16:50:33.04 ID:
―老魔術師の家―

老魔「なるほど、そんな事が…してこれからどちらに?」

ゼシカ「サザンビークの王様に船を借りられないかと思って」

老魔「ならばワシからも手紙を書いておこう。少し待っておれ」

マリベル「サザン…ビーク?」

ゼシカ「面識のある王様がいるのよ。それに今の時期ならバザーもやってるわ」

アリーナ「バザー!?見たことない爪が売ってあるかも」キラキラ

ゼシカ「それはちょっと無いかな…って聞いてないし」

107:2010/08/15(日) 16:51:48.22 ID:
老魔「よし、できたぞい」

老魔術師の手紙を 手に入れた

老魔「これを見せれば船を貸してもらえるだろう」

マリベル「目指すはサザンビークね」

老魔「しかし気を付けなされ。先日サザンビークの方に禍々しい光が落ちていったようじゃ」

老魔「最近の魔物の活動と何か関係があるかもしれん。何事もなければ良いのじゃが…」

僧侶「分かりました、とにかく行ってみます。ありがとうございました」

108:2010/08/15(日) 16:52:01.97 ID:
誰が魔物だよ本当に
109:2010/08/15(日) 16:53:46.08 ID:
―ふしぎな泉~サザンビーク間―

ゼシカ「おじいさんの言ってたこと気になるわね」

僧侶「禍々しい光ってやつですか?」

マリベル「そんなの行ってみれば分かることでしょ」

アリーナ「あのおじいさん、魔物の活動が活発になってるとも言ってたわよね?」

僧侶「そうですね」

アリーナ「そのわりには随分歩いたのに一度も遭遇しないんだけど?」

マリベル「言われてみれば…」

110:2010/08/15(日) 16:54:39.52 ID:
ゼシカ「あぁ、それならこのゴスペルリングのおかげよ」

ゼシカ「これを着けてると魔物に襲われないの」

僧侶「へ~便利ですねぇ」

アリーナ「よくもッ!よくも~!!」

マリベル「落ち着きなさいよ、まったく…」

ゼシカ「見えてきた、あれがサザン…嘘っ!?」

僧侶「お城が…ボロボロ…」

111:2010/08/15(日) 16:55:31.77 ID:
―サザンビーク城下町―

ゼシカ「どうしてこんなことに…」

僧侶「誰も居ないみたいですね」

アリーナ「…………………」

マリベル「とにかく手分けして人がいないか探すわよ」

アリーナ(まるであの時みたい…)

112:2010/08/15(日) 16:56:26.44 ID:
マリベル「どうだった?」

僧侶「ダメです、何処にも誰もいません」

ゼシカ「こっちもダメ」

アリーナ「………」フルフル

マリベル「残るはお城の中だけ、か」

―サザンビーク城―

僧侶「誰かーいませんか~?」

マリベル「城に避難したわけでもなさそうね」

ゼシカ「この先は…謁見の間か」

ゼシカは ゆっくりと 扉を開いた

ギギィー

アリーナ「!?」

113:2010/08/15(日) 16:57:10.43 ID:
―サザンビーク城・謁見の間―

マリベル「な、なんなのよあの魔物は?」

????「ぐはあああ……!何者だおまえたちは?」

ゼシカ「あいつの頭に乗ってる帽子って…」

僧侶「あれは…あの爪は!?」

マリベル「何で額にあの宝石が付いてるのよ!」

アリーナ「そ、そんな…何でここに…」

115:2010/08/15(日) 16:58:29.70 ID:
????「僕はデスチャゴス。魔族の王として目覚めたばかりだ」

ゼシカ「あれがチャゴス王子ですって!?」

チャゴス「うぐおおお……!僕には何も思い出せぬ……」

チャゴス「しかし何をやるべきかはわかっている」

チャゴス「僕の大切な物を奪った…」

チャゴス「があああ……!おまえたち人間どもを根絶やしにしてくれるわっ!」

デスチャゴスが あらわれた!
116:2010/08/15(日) 16:58:50.44 ID:
なんということでしょう
117:2010/08/15(日) 17:00:38.84 ID:
マリベル「やるしかないみたいね」

ゼシカ「待って、あれはこの国の王子なのよ?」

マリベル「そんなこと言っても向こうはやる気満々じゃない!」

デスチャゴスの攻撃!

ドガッ

僧侶「きゃっ!」

ドガッ

アリーナ「っくぅ…」

ゼシカ「一旦逃げるわよ」

僧侶は 逃げ出した

アリーナは 逃げ出した

マリベルは 逃げ出した

ゼシカは 逃げ出した

しかし 回り込まれてしまった!

118:2010/08/15(日) 17:01:35.03 ID:
デスチャゴスは 灼熱の炎を 吐いた!

マリベル「…ッ!どうすんのよ!!」

僧侶「だったら…ピオリム」

僧侶は 逃げ出した

アリーナは 逃げ出した

マリベルは 逃げ出した

ゼシカは 逃げ出した

しかし 回り込まれてしまった!

デスチャゴスの攻撃

痛恨の一撃!

アリーナ「っぐぅ」

マリベル「このままじゃやられるだけじゃない!」

アリーナ「戦うしか…ないみたいね」

ゼシカ「チャゴス王子…ごめんなさい…」

119:2010/08/15(日) 17:02:50.88 ID:
僧侶「イオナズン!」

マリベル「ビッグバン!」

ゼシカ「メラゾーマ!」

アリーナ「てぇい!」

アリーナの攻撃

会心の一撃!

会心の一撃!


チャゴス「ぐふぅ…」

デスチャゴスは 静かに瞑想をはじめた

なんと デスチャゴスのキズが 完全に塞がっていく

120:2010/08/15(日) 17:03:43.02 ID:
アリーナ「何よあのインチキ!?」

ゼシカ「これじゃ埒が明かないわ」

マリベル「だったら回復される前にやればいいのよ」

マリベル・ゼシカ「マダンテ!」

マリベル達はマダンテを唱えた!

ゼシカ達はすべての魔力を解き放った!

チュドーン

チャゴス「ぐをおおおっ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アリーナ「やっ…たの?」

121:2010/08/15(日) 17:04:41.39 ID:
マリベル「お城にでっかい大穴開けちゃったけどこれは不可抗力よね…」

パラパラッ

????「ぐごごごごごご」

マリベル「まさか…!?」

デスチャゴスは 静かに瞑想をはじめた

僧侶「だ、ダメです」

ゼシカ「そんな……」
123:2010/08/15(日) 17:06:34.04 ID:
マリベル「こんなやつ相手にどうしろって言うの?」

僧侶「このままじゃ…全滅!?」

ゼシカ「何か…何か手はないの?」

デスチャゴスの腹が 怪しくうごめいた!

アリーナ「成長してる…?今の魔力を吸収したって言うの…」

デスチャゴスは マホカンタを唱えた!

デスチャゴスの前に 輝く光の壁を つくりだした!

マリベル「打つ手なし…ね」

????「まだ諦めてはなりません」

僧侶「!?」

124:2010/08/15(日) 17:07:33.77 ID:
ゼシカ「この声は…レティス!」

僧侶「ラー…ミア…?」

レティス「この者が手にした力は進化の秘法と呼ばれるもの」

レティス「しかし本来魔力の弱い人間があれほどまでの変貌を遂げるはずはありません」

僧侶「つまり…どういうことですか?」

レティス「恐らく何らかの媒体を通して魔力を得ているのです」

125:2010/08/15(日) 17:08:17.06 ID:
アリーナ「だったらそれを破壊すれば良いのね」

ゼシカ「それらしいのは…」

マリベル「闇のルビーに…」

僧侶「黄金の爪と…」

アリーナ「黄金の腕輪か」

レティス「では、行きましょう」

僧侶達の 体力は 全回復した!

126:2010/08/15(日) 17:09:04.43 ID:
ゼシカ「全力でやるわよ」

レティスは デスチャゴスを 鷲掴みにした!

僧侶は バイキルトを 唱えた!

アリーナの攻撃

会心の一撃!

マリベルは アルテマソードを 放った!

ゼシカは ライトニングデスを 放った!


黄金の爪は 音を立てて 壊れ去った

闇のルビーは 音を立てて 壊れ去った

黄金の腕輪は 音を立てて壊れ去った

チャゴス「ぐはあああ……!からだが あつい……」

チャゴス「ぼくは やぶれたのか……」

チャゴス「ぼくの からだが ちぢんでゆく……うぐおおお……!」
127:2010/08/15(日) 17:09:34.11 ID:
なんて絢爛なチャゴス
128:2010/08/15(日) 17:11:10.73 ID:
―数日前―

―サザンビーク・大臣の家―

大臣の妻「あああ、あなた、大変よ!」

大臣「いったいどうしたんだ?」

大臣妻「鏡が…あの鏡が光って……」

大臣「何いっ!?」

131:2010/08/15(日) 17:47:41.56 ID:
女僧侶で画像検索したらビビった
132:2010/08/15(日) 17:47:59.89 ID:
>>131
そりゃやっちゃあかんわ
134:2010/08/15(日) 18:13:07.81 ID:
―大臣の家・二階―

大臣妻「だから処分しようって言ったじゃない!」

大臣「ば、バカもん。そんなことして祟られたらどうするんだ」

大臣「な、何か出てくるぞ!?」

大臣妻「ひぃぃっ……」

大臣「これ…は?」

135:2010/08/15(日) 18:16:12.36 ID:
―サザンビーク・城下町―

商人「良いんですかこんなに安値で?」

大臣「構わん、さっさと持っていってくれ」

商人「へへっ、毎度!」

商人「まさかこんなお宝が手に入るとは…」

商人「どうせ曰く付きなんだろうが売り払っちえばこっちのもんよ」

チャゴス「おいそこの商人」

商人「これはこれはチャゴス王子様、ご機嫌麗しゅう…」

チャゴス「何か面白い品はないか?」

商人「毎度ご贔屓にありがとうございます」

商人「それでしたらたった今入荷しましたコチラなどいかがですかな?…」

――――――――
136:2010/08/15(日) 18:19:48.13 ID:
―サザンビーク城・謁見の間―

マリベル「これでやっと終わったのね」

チャゴス「ぅぅ~ミーティア姫~…」ムニャムニャ

アリーナ「でもなんで黄金の腕輪なんかがこの世界に?」

レティス「あなた方が旅を続ける事で世界の壁が不安定になったのでしょう」

レティス「その結果強い魔力が引かれ合ったのだと思います」

アリーナ「それじゃ私達のせいでお城が…」

レティス「しかし、各世界の危険な物を葬る事が出来たのはあなた方のおかげです」

ゼシカ「でもお城の人達は…」

レティス「この城や町の住民は全員トロデーンに避難しているので心配はいりません」

137:2010/08/15(日) 18:23:11.31 ID:
僧侶「よかった…。ところであなたは…」

レティス「お久しぶりです、ちゃんと憶えていますよ」

僧侶「やっぱりラーミアだったんですね!」

レティス「あなた方の旅の理由、聞かせていただけますか?」


レティス「…分かりました。あなた方を元の世界に送りましょう」

マリベル「やっと帰れるッ…!?」

アリーナ「やっぱり退屈でも平和が一番…か…」

ゼシカ「それじゃ私はここでお別れね」

僧侶「あの…私はッ…!」

レティス「アレフガルドへ、ですよね?」

僧侶「はいっ!!」

138:2010/08/15(日) 18:23:38.22 ID:
ひゃっほぉ
139:2010/08/15(日) 18:25:09.39 ID:
―アレフガルド―

船長「勇者さん、いつでも出発できますぜ!」

船員「おいっ、ありゃなんだ…でっけえ鳥…?モンスターか!?」

船長「バカ野郎!こっちにはゾーマをたった一人で倒した勇者様がついてんだ、ガタガタ抜かすな!!」

僧侶「ゆーしゃさま~~」

勇者「!?」

僧侶「今度は置いてかないでくださーい!!」


おしまい
140:2010/08/15(日) 18:27:26.68 ID:
141:2010/08/15(日) 18:28:25.10 ID:
全体的にグダクダでごめんなさい
沢山の支援、保守ありがとうございました

144:2010/08/15(日) 18:33:28.64 ID:
乙 もっと続いて欲しかったが
楽しかったよ
145:2010/08/15(日) 18:37:28.72 ID:
きれいにまとまったなあ

146:2010/08/15(日) 18:38:04.03 ID:
これは乙せざるを得ない
156:2010/08/15(日) 23:45:18.61 ID:
もっと色々行って欲しかったが乙
158:2010/08/16(月) 00:59:54.64 ID: