1:2016/09/27(火) 01:48:43.39 ID:
だいたい気持ちの整理もついてきたんで適当に語るわ
書き溜めないけどよかったら聞いてくれ

3:2016/09/27(火) 01:49:55.87 ID:
気になるるるるるるる
4:2016/09/27(火) 01:50:20.84 ID:
心霊系?
9:2016/09/27(火) 01:53:26.51 ID:
社会人になってあまり会えなくなった高校時代の2人の友達と久々に会う約束をしたんだ。仮にAとBとしよう。そのAとBと一緒に車で肝試し?的なことをすることになったんだ。
15:2016/09/27(火) 01:56:18.18 ID:
肝試しをすることは決まってたんだが、どこに行くかは3択くらいに絞ったくらいで明確には決まってなかった。んで3人で会ってから、結局うちの会社の上司から聞いた霊園に行くことにしたんだ。
12:2016/09/27(火) 01:54:58.52 ID:
心霊系wkwk
17:2016/09/27(火) 02:02:08.14 ID:
分かんないことあったらその都度聞いてくれ。
上司から聞いた話では、身バレ怖いからボカシ入れながら書くけど、その霊園には戦争で捕虜になった人が敵地から脱走して逃げたが、結局捕まって不当に残酷に殺された遺体が眠ってるとのこと。
それを聞いたときは別に怖くなさそうwとか思ったけど、最後に上司が「捕虜が敵地から大勢逃げ出した時に小声で捕虜のみんなが話していたんだけどね、その小声の声が今も聞こえるらしいよ」と言っていた、
18:2016/09/27(火) 02:03:49.55 ID:
小声聞こえるとかそれ、小声のさえずりとか木々の揺れる音じゃね?とか正直そのときは馬鹿にしてた。
んで、AとBと一緒に俺の車でその霊園に行くことになった。
19:2016/09/27(火) 02:05:24.34 ID:
みてるよ
21:2016/09/27(火) 02:06:01.99 ID:
俺の車カーナビが付いてるから、住所入れてガイド付きで3人で向かってた。多分その時1時半頃だったと思う。
22:2016/09/27(火) 02:12:26.05 ID:
俺の隣にA、後ろにBが乗ってる。
出発して徐々に人気がなくなっていく。
街灯もなく、店やコンビニとかがなくなっていって、たまに自動販売機がうっすら光っているのだけが見える。
対向車も一切見なくなった。
しばらく進むとカーナビがこの先右だと言った。でもマップ見ると右側に道らしき場所がない。
「~m先右側方向です」って言われて進んで行くけど、実際の道路にもマップにも右に行けるような道がない。
暗いけど見落としようがないよなと思いながらも、迂回の指示に従ってもう一周した。
26:2016/09/27(火) 02:19:42.74 ID:
もう一周して見るけどやっぱりない。
目的地の霊園まであと少しなはずなんだけど右に行く道がない。AもBも必死に探すけどやっぱりなかった。
仕方ないから降りて探すことになった。
近くに車停めて3人で右へ行く道路があるはずの場所に行くとやっぱりなくて、そこは草が生い茂ってるだけだった。
「なんもねえな、どうする?一旦車戻るか」とAが言って戻ろうとした時、俺らが行きたい右の方角からカァーっとカラスが鳴いた。
かなり遠くから聞こえたけど、Bがライトで照らす。すると獣道?っていうのかな、鋪装されてない砂利と草が生い茂ってる道があるのを見つけた。
27:2016/09/27(火) 02:22:27.61 ID:
みてる
28:2016/09/27(火) 02:24:20.81 ID:
A「こっわwwこんな遅くにカラスが鳴くってある?しかもさっき見た時にあったか?こんな道?」
俺「よく見てなかったんじゃね?」
B「とりあえず中入ってみようぜ」
確かこんなやりとりだったと思う。そんでややビビリのAを半分強引にBが引っ張るような形で草むらを掻き分けて獣道に入った。
31:2016/09/27(火) 02:30:58.76 ID:
俺とAは懐中電灯持ってなくて、スマホで照らしながら、Bは自前の懐中電灯で照らしながら獣道を歩く。
道幅的には車一台は通れるくらいなんだけど、獣道の入り口に草が生い茂ってたところを考えると少なくともここ2~3ヶ月誰も車で通ってないような感じだった。
少し歩いて行くと、熊出没注意の看板やポイ捨て禁止の看板とかがあって、熊嫌だなー怖いなーとか俺は思ってたけど、Aはさっきのカラスの一件と、夜に肝試ししにきてるこのなんとも言えない雰囲気で怖がってた。Bは平気っぽい。
34:2016/09/27(火) 02:45:49.57 ID:
歩いて行くと少し開けた場所に出た。
多少怖かった俺の体感時間だと5分くらい歩いたかなー、とは思うけど正直どれくらい歩いたか分からない。
でも、当たり前だけど置いてきた車の方は照らしてももう見えない。
少なくともそれくらい遠い場所に来た。
開けた場所の右斜め前方向に小さな蔵?小屋?かな?子供2人が入れるくらいの小さな小屋?みたいなのがあった。30mくらい離れてたから、何かあるのは見えたけど何が入ってるのかは分からない。
近づいてよくよく見てみると中にお地蔵さんが入ってた。
その「何か」をお地蔵さんと認識した時は心拍数が少し上がった。
でも俺よりもAが「うわぁぁぁぁーっ」って大きな声を出したもんだからそっちの方が怖かった。
おい、うるさいな、びっくりさせんなよ。ただの地蔵だろ、よくあるだろうが」
と冷静にBが突っ込む。
aが徐々に落ち着きを取り戻してから、地蔵の小屋をもう一度よく見渡す。
古びた地蔵に、真っ赤なタオル?が巻いてあって、そのタオルだけが真新しい感じがして、小屋と地蔵に対してはアンバランスというか、あってなかった。
小屋の隣には同じく古い看板があって、~霊園と書いてある。
俺もAも、もちろんBも引き返そうとはしない。
やや怖がるAをなだめつつ、この時2時過ぎだったかな。ちょうど丑三つ時あたりだったけど、Bを先頭に入り口から中に入っていった。
35:2016/09/27(火) 02:54:26.16 ID:
中に入ると、そういう気分だからか時間も時間だからか、足元がひんやりする。俺はサンダルだった。
道はやっぱり鋪装されてなくて、短い草が生えている。梅雨が降りてて足が濡れる。
ライトで照らすと霧も深くてよく先が見えない。
俺とBは並んで歩いて、Aは一歩後ろの位置で歩いている。
右の方向に沼があって不気味だったのを覚えてる。
あれ以来カラスの鳴き声も聞こえない。
さらに歩くと左側に~~慰霊碑と書かれている。その慰霊碑の下にはお供え物を置くスペースがあって枯れきった花が花瓶に添えられていた。
ここ何ヶ月か車は通ってないはずなので、誰かが歩いて供えたのかな、なんてことを考えているとBが「今の、何?」といった。
36:2016/09/27(火) 02:54:47.24 ID:
霊園ということは、毎日ではないにしろ、日中人が来る所でしょ?

草が生い茂ったまま放置しっぱなしってことはなさそうだけど…

人が立ち入った形跡はあるの?
40:2016/09/27(火) 03:07:29.85 ID:
>>36
そのことにも触れながら話すね。
39:2016/09/27(火) 03:05:55.72 ID:
俺「何って何?」
B「いや、今の音、聞こえた?」
俺「何も聞こえないよ、なんの音?」
B「あっちの方でなんか鳴ったでしょ?」
A「えーなにもうほんとそういうのやめて、俺怖いんだからさぁ」
B「いやいや、嘘じゃないよ。確かに聞こえたって」
俺「小鳥とか動物がなんか動いたり鳴いたりしただけじゃね?」
B「うーん…まあまいいや」
と言って少し歩くと今度は、
A「えーなになに、なんなの」
俺「どうしたん?」
A「なんか聞こえる」
B「だろ、やっぱりあっちの方でなんか鳴ってるって」
俺「マジかよ、俺聞こえなかったよ」
A「もうやだ帰ろうよ、怖い無理」
その言葉を聞いてようやく今自分が今どこにいるのかの現実味を帯びてきた。
今自分らは霊園にいるのだ。
しかも上司が言うには何人もの捕虜が脱走に失敗して捕まり殺されている。
43:2016/09/27(火) 03:14:35.49 ID:
A「そういえばここって殺された捕虜のヒソヒソ声が聞こえるんだろ?もしかしたらさっきのはそれなんじゃないかな」
B「俺はそういう風には聞こえなかったよ。少なくとも人の声には聞こえなかった」
特にAだけど、3人ともこの頃にはすっかりこの異様な雰囲気に飲まれて怖がってたと思う。
Aも帰りたいようではあったけど、後ずさるようなことはしなかった。
また少し進むと今度はあたり一面墓がずらりと並んでた。
真ん中の道を境に左右に広がっている。
あまり手の施されていないちょっと小汚い墓、という印象だった。
お供え物も先ほどと一緒でやっぱり枯れた花が一部の墓に置いてるだけ。さっきの変な音の方が怖くて、墓を見てもあまり怖くはなかった。
45:2016/09/27(火) 03:22:05.91 ID:
墓と墓の間の道をひたすら進む。
この辺りから段々と登り坂になってきた。
それほど勾配ではないけど、ややキツイ。サンダルだったし。
どの墓を見ても綺麗な花はなく、枯れているのでどうやらずっと前の物のようだ。
やがて歩いて行くと徐々に草の丈が伸びてくる。道も狭くなってくる。
3人並んで歩けるけど明らかにさっきよりは狭い、そんな感じ。
んで遠くの一番奥に大きな石碑があった。
B「あそこで行き止まりみたいだね」
A「あそこ見て早く帰ろう、なんだかさっきから誰かに見られてる気がする」
俺「それは考え過ぎだろ、いくらなんでも。確かに不気味でなんとなく冷えるけど、慣れてきたわ」
そう言って石碑まで足を進める。
44:2016/09/27(火) 03:18:05.27 ID:
寝れんから、暇つぶしにみてます
46:2016/09/27(火) 03:29:08.24 ID:
見てる人ありがとう。

石碑まで30mくらいまで来たところでAが
「もう無理、ほんと怖い。気持ち悪くなってきた」と言って足を止めた。
俺らに頑張ってついて来てるけどビビリのAには相当怖いのだろう。俺も慣れてきたものの、どこか不気味な雰囲気は感じ取っている。
ちょっと気が紛れるような事でも言おうかと思い、「久々にみんなに会って、まさかこんなとこ来るとはね、黙って宅飲みしてゲームでもしたらよかったかな笑」などと話していた。
それから足を止めたまま、少し会話をし、Aも落ち着いてきたところを見計らいBが「そろそろ登ろう、ここまできてるし」と。
そうだね、行こう、とAが言いまた歩き始めた。
48:2016/09/27(火) 03:37:28.25 ID:
着き、石碑を見つめる。これがまた結構でかい。
入り口のちかくでみた慰霊碑も大きかったがこっちの方が大きい。
漢字で何か書かれていたが難しいくて読めなかった。慰霊なんとかとか書いてた気がする。
Bが「最後お祈りして帰ろうか」というのでみんなで参拝?する。
し終えたところでBが「これなんだろう」と、石碑の後ろを指差す。
俺とAで後ろへ回ると、木で作られたような箱が置いてあった。
電子レンジくらいの大きさでとても古く、腐っている。ライトで照らすと苔も生えてる。
「きったねぇ箱だなぁ、なんか入ってんのかな」とBが箱を持ち上げ、開けようとするので俺はとっさに止める。
慰霊碑や石碑のことはよくわからないが心の声が開けちゃいけない、そう言っている気がした。
49:2016/09/27(火) 03:45:24.36 ID:
私怨
50:2016/09/27(火) 03:45:34.95 ID:
なかなか説得に応じず、開けようとするBに対し、ただただ見ているだけのA。
俺「Aもなんとか言えよ。何か起きたりしたら嫌だろ」
A「うーん…見てみたい気もするけど、やっぱりやめておこうよ、ね?B」

こうしたやり取りを何回かして渋々Bが諦めた。
「お前らビビリ過ぎだって笑、ただ見るつもりなだけだったのに」と言い、箱を元あった場所にドンッと置いた。

一瞬箱が壊れるかと思った。かなり腐ってて脆そうだったから。
俺「おい、そーっと置けよ、壊れたらどーすんだよ」
B「はいはい、そろそろ帰ろう。なんか疲れた」

そう言ってBが足を進める。
51:2016/09/27(火) 03:53:22.55 ID:
少し後を俺とAが追う形で坂を下る。
少ししてAのスマホの電池が切れた。
A「あれ、電池切れだ。なんでだろう。満タンにしてきたのに」
俺「ライトって結構電池使うんじゃね?」
A「俺君のは充電ある?」
俺「74%あるね。なんかA減り早くない?」
A「ずっと前の機種だから古いんだよね、でもそれにしても早いね」
仕方ないので俺のスマホのライトで俺とA2人の足元を照らしながら歩く。
まだ真っ暗でライトがないと何も見えない。
しばらくしてBが「マジかよ」とつぶやく。
Bの懐中電灯も付かなくなってしまったのだ。
この時から妙な胸騒ぎが止まらなかった。
偶然とは思えない。

残すは俺のスマホの小さなライトのみだった。
52:2016/09/27(火) 04:00:48.92 ID:
先を歩いていたBだが、明かりがないとさすがにそうもいかない。
3人で並んで歩いている。というよりやや早歩きしている。
3人とも偶然じゃない、と感じているのかもしれない。みんな俺のこの1つの明かりを頼りに進む。
嫌な緊張感がある中進むがあることに俺は気付く。
俺「なんか遠くね?」
B「言われてみれば確かに。来た時よりも長い気がする」

帰りは下り坂で、なおかつ俺らは早歩きをしている。にもかかわらずまだ墓が続く道を歩いてる。
おかしい。
その時、


カァァァァァーッ



またカラスが鳴いた。
俺らは恐怖心がマックス状態。
全員一目散に出口に向かって走った。
53:2016/09/27(火) 04:09:06.52 ID:
正直一番余裕っぽかったBもとても怖がってた。
走った、とにかく走った。ようやく入り口の近くの慰霊碑が見える。見えたところで走るのをやめて歩き出す。
B「めっちゃこえーな、なんなんだよ」
俺「俺も。クソ怖い。ドキッとしたわ」
A「俺なんかもう怖すぎて吐くかと思ったよ、あー、なんか涙出てきた。
俺「ここまで来ればまぁ大丈夫だろ」
A「そうだね、出口ももう直ぐだね、はやいとこ帰…」


一瞬Aが止まる。

A「ねえ…さっきと違うくない?」
B「何が?」
Aが指を指した方を見ると慰霊碑があった。

見た瞬間一瞬でAが何を言いたいのか分かった。




花瓶に真新しい真っ赤な花が供えられていた。
54:2016/09/27(火) 04:12:25.23 ID:
おしっこ漏らした
55:2016/09/27(火) 04:15:17.45 ID:
もうパニックだった。
訳が分からなくなった。立て続けに意味のわからない、頭で整理できないことが起こりすぎて冷静にはいられなかった。
3人は再び出口に向かってダッシュで走った。
Aはしきりに、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいと早口で呟いている。

入り口の近くの沼が見え、看板が見えた。
でも足を止めない。そのまま出口を抜け、広場を抜け、最初の獣道に向かった。
56:2016/09/27(火) 04:24:53.56 ID:
俺とAももう体力的に限界で3人とも走るのをやめ、その場に立ち尽くした。
俺は地べたに座り込んだ。


息を整え終わったところで辺りを見渡すと、夜が明けてきていた。ライトがなくても見えないことはないが、あったほうが見やすい程度の明け具合。
霊園から出たとはいえまだ怖かったしライトは消さなかった。

俺「あれなんで?さっき見た時枯れてたよね?キモいキモいありえないでしょ」
A「もう嫌だくるんじゃなかったこんなとこ」
B「誰か来るような時間でもないしな、俺も怖いわ、まだ足震えてるわ」
俺「ライト消えるしカラス鳴くし花も…意味わからんやろ」

3人一息ついたところで再び車を停めた方へ歩く。
相当疲れたようで3人とも走る気力も残っていなかった。
しばらく進むと、またあの異変がやってくる。
57:2016/09/27(火) 04:36:21.73 ID:
なんか遠くね?違和感の正体。
明らかに来た時よりも長い。それともう1つ。
来た時にはなかったはずの、もう一本の道があった。
説明しづらいけど、帰り道から見てY字路のように道が増えてる。
単に最初来た時に気づかなかっただけかもしれないが、ここまでの経緯が経緯なためそれだけでも怖かった。
58:2016/09/27(火) 04:37:11.44 ID:
やっとの思いで出口が見えかけて来る。草が生い茂ってる。だいぶ外も明るくなってきた。
もう歩く体力も限界。サンダルも片方切れかかってるし。

やっと着いた。あとは車に乗るだけ。
というその時。




キャーーーーーー!


遠くから聞こえた。方角はあの獣道の方。というより直感的に霊園からだ、と思った。
残り少ない体力を振り絞りみんなで全力で走って車に乗り、この場を後にした。


そのあとのことはあまり覚えてない。普通に解散して、俺はアパートに戻りシャワーも浴びず寝たはず。
これで以上です。付き合ってくれてありがとう。
60:2016/09/27(火) 05:04:26.97 ID:

59:2016/09/27(火) 04:49:47.59 ID:
お疲れさま!
怖かった