1:2016/02/14(日)13:41:06 ID:
面白い話ではないが暇だから語ってく。
もしバイトを探している人がいたら参考にしてほしい。

コンビニ夕勤
コンビニ夜勤
ファミレス
コールセンター
少年団チームのコーチ
引っ越し
高級寿司屋
ラーメン屋
運び屋
喫茶店
カラオケ
イベント警備
プラカード持ち
交通誘導
アンケート調査
街コンスタッフ
試験監督

など……
>>10

3:2016/02/14(日)13:41:40 ID:
これからどうやっていきていくの
5:2016/02/14(日)13:41:57 ID:
仕事いちいち覚えるの大変やろ
6:2016/02/14(日)13:42:41 ID:
仕事続かないの?
10:2016/02/14(日)13:43:40 ID:
カラオケのバイトについて詳しく聞きたいな
11:2016/02/14(日)13:45:05 ID:
>>10
オーケー、ならカラオケから行こうか。
カラオケは正直あまり参考にならんかもしれんけど。
12:2016/02/14(日)13:48:58 ID:
・カラオケバイト

勤務時間:22:00~翌6:00
時給:960円

当時俺は19歳の学生だった。
実家から通っていたのだがあまりの遠さに心が折れて、バイトして貯めた金を元に一人暮らしを始めることにした。
一人暮らしと言っても親からの仕送りは0。
俺は引っ越し先の近くにあったシダ〇クスにバイト募集の張り紙が貼ってあるのを見て応募することにした。
13:2016/02/14(日)13:53:28 ID:
面接はちょろかった。
めっちゃカラオケが大好きなウェイウェイの学生を演じ、夜中のカラオケスタッフに居そうなチャラい髪形をして面接に行ったら秒で採用が決まったのだ。
店長は物凄く良い人っぽかった。本当に人が足りてなかったらしく、若い人が来てくれて本当に嬉しいと喜んでくれた。
そんな店長を見てると俺も俄然とやる気が沸いてくる。

店長「それじゃあとりあえずいつから出勤するか決めたらまた連絡するね!」
俺「了解しました!よろしくお願いします」

面接の日はそんな感じで店長と別れ、新居へと帰った。
そして新居で俺はとんでもない現実を知ることになってしまう。
14:2016/02/14(日)13:57:33 ID:
新居に帰った俺はその時何故それを見たのか分からなかった。
今でも分からないがおそらく本当に偶然だったのだろう。

俺はYahoo!知〇袋でカラオケバイトについて書かれた質問を見つけたのだ。


題:カラオケバイトについて

本文:カラオケ屋でバイトをしたいと思っています。時間帯の希望は夜です。
深夜のカラオケバイトはどのような仕事をするのでしょうか?キツイですか?
経験者の方いらっしゃったら教えてください!

BA:深夜のカラオケバイトの主な仕事は酔っ払いのゲロ処理です。仕事はそこまでキツくないと思います。



酔っ払いの嘔吐物処理。
この文字を見て俺は一気にやる気が失せた。
15:2016/02/14(日)13:59:16 ID:
吐いたものの処理までやらされるんか…
16:2016/02/14(日)14:00:39 ID:
そりゃ酒あるし
17:2016/02/14(日)14:01:04 ID:
深夜だし酔っ払いが殆どやな
18:2016/02/14(日)14:04:41 ID:
次の日、店長から電話が掛かってきた。

店長「来週の月曜日から大丈夫かな?」
俺「大丈夫です!よろしくお願いします!」

電話越しでも店長のウキウキのテンションが伝わってくる。
とりあえず俺は体育会系らしく元気よくやる気のある返事をして電話を切った。

そして次の週の月曜日の夜。
俺は学校の友達と家でウイニングイレブンをしていた。
どうして俺が見ず知らずのおっさんのゲロ処理をしなければならいのか。潔癖症ではないが汚れるのが大嫌いな俺はこのままバックレることを決めたのだ。

そして結局そのままシダ〇クスには行かなかった。
勿論店長からの鬼電はかかってきた。一カ月もの間、凄まじい数の鬼電だった。俺はそれを徹底的に無視した。
しかしふと気が緩んでしまった時、俺は電話に出てしまった。

店長「あ、もしもし?シダ〇クス〇〇店店長の〇〇〇ですけど……。1さんの電話ですか?」
俺「1?誰だよそれ。違いますけど」ガシャ


それ以降、店長からの電話はかかってこなくなった。
ちなみにその店にはそれ以降一度も行ってません。


カラオケ編終わり

>>22
20:2016/02/14(日)14:06:19 ID:
素直に草だw
21:2016/02/14(日)14:06:57 ID:
それバイト経験したと言えねーじゃねーかwwww
22:2016/02/14(日)14:07:07 ID:
寿司屋
26:2016/02/14(日)14:14:39 ID:
>>22
高級寿司屋か。
これは特定怖いから少しぼかして書く。

・高級寿司屋
勤務時間:昼11:30~14:30、夜18~22:30
時給:日本円で約870円

時給で分かる通り、この時俺は海外にいた。
とある夢を追い掛け海外に流れ着いたのだ。だが異国の地で夢は叶ったものの、それだけで食えるほどの給料を貰うことができなかった。
生活していくためには金が必要……。俺のいた街は田舎だが何故が日本人が経営する寿司屋が一件だけあった。そこにアポなしで突撃し、バイトをさせてもらうことにしたのだ。

だがその寿司屋は明らかに庶民が行く店ではなく、寿司を握る人も修行に修行を重ねたプロの人たちだった。
勿論そんなとこで寿司を握らせてもらえるわけがない。しかも俺は現地の言葉が分からなかった。
よって残された仕事は飲食界のカースト最下層と呼ばれる洗い場のみ。俺は異国の地で皿洗いを極めることになった。
28:2016/02/14(日)14:19:01 ID:
>>1の人生楽しそう
30:2016/02/14(日)14:24:24 ID:
正直、ここの仕事はキツかった。
何がキツイかってひたすら運ばれてくる洗い物を割ることなく高速で洗うこと、そして洗った皿を自分で元の場所へ片づけること。
たったこれだけの単純作業なのだが冗談抜きでキツイのだ。しかも社長も認める一番立場の低い洗い場という職場で従業員の中で唯一のバイトであり最年少、飲食あるあるの忙しくなった時に漂うイライラ感の捌け口は全て俺の仕事場である洗い場へと向けられていた。

投げるようにして食器を置いていく従業員、そしてそれが原因で割れたら洗い場の俺の責任になる。

本当に意味が分からなかった。そこはカオスそのものだったのだ。
しかも俺は過去のバイトより遥かに仕事が出来ないらしく、社長から世界一使えない皿洗いとまで言われていた。
もうバックレてぇ……。カラオケ時で分かるように、俺は嫌なことがあったら躊躇いもなくバックレるクズ野郎だった。この時も自分からバイトをさせてくれと言ったのに関わらず、勤務初日の開始3分でもう帰りたくて仕方なくて仕方なくて狂いそうだった。

でもここは日本ではない、日本人がいること自体が珍しい異国の地で次の仕事が見つかる保証もない。俺は嫌々ながらも従業員に理不尽なことで怒られながらも社長に世界一使えない皿洗いと言われながらも、クビになるまで頑張ろうと思い死ぬ気で働いた。
33:2016/02/14(日)14:40:24 ID:
嫌々ながらも働いていると次第に従業員とも仲良くなっていった。
そしてその従業員から聞く話では、俺は相当社長に気に入られているらしかった。

社員「お前より仕事出来るのに突然クビにされた奴なんていっぱいいたぞ。せっかくのバイトもすぐ社長がクビにするから俺たちも困ってたんだよな。でもお前は社長に気に入られるから大丈夫だ。ようやく落ち着いたバイトが来て安心したわ」
俺「まじすか?」
社長「おい、バイト!お前皿は割るくせに賄いは大盛食っていくんだな!これじゃあうちは赤字だぞ」

よく分からないが気に入られてるらしい。

結局そんなこんなで滞在ビザが切れる一年間、俺はそこで働かせてもらった。
仲良くなった社員の子供の誕生日パーティーに呼ばれたり、クリスマス前日に社長が他の従業員と一緒に俺を近くのイタリアンレストランに連れて行ってくれたりもした。
そのイタリアンは本当にキチガイみたいな値段だった。おそらく俺の家計は10世代先までご縁がないと思ってもおかしくないくらいの高級店だった。
社長と社員と俺含め、約10人ほど。会計は社長の奥さんがカードで一括で払った。
どうしても額が気になって俺はさりげなくのぞき込む。俺の目に入ったのは日本円で約40万ほどの値段だった。俺は見なければ良かったと後悔した。何かこれだけ美味しいものを食べさせてもらって、後から請求されそうな気がして震え上がったのだ。
勿論、請求されることはなかった。それでもメンタルが豆腐な俺はそれから一カ月ほど怯えながら働いていた。

そんなクリスマスパーティーの次の日。
職場に社長の奥さんが来た。

奥「昨日は楽しかったねー」
俺「あ、どもっす。昨日はごちでした」
奥「あのさぁ、昨日酔ってて覚えてないんだけど、私会計ってカードで払ったっけ?現金で払ったっけ?」


本気で覚えていない奥さんを見て俺はどうして俺みたいな貧乏がこんなところで働いているのだろうかと疑問に思ったことを覚えている。




帰国する際、社長から本気で社員にならないかと誘ってもらえた。
嬉しかったが俺にはまだ叶えたい夢があるので、と言って断った。今でも仲が良かった社員の人たちとは連絡を取り合っている。俺より仕事のできないバイトは未だに現れていないらしい。


高級寿司屋編おわり

>>40
41:2016/02/14(日)15:01:49 ID:
>>33
良い話だけど>>1の夢がいま叶っているのかも気になるな
36:2016/02/14(日)14:47:38 ID:
イイハナシダナー
なんで社長から好かれていたのか気になるが
37:2016/02/14(日)14:49:34 ID:
>>36
俺もよく分からんが社員の人曰く、あれだけ怒られても辞めないところに根性を感じたらしい。
それが本当の理由かどうかは謎だけど。
38:2016/02/14(日)14:52:42 ID:
>>37
そうなのか
でも他のバイトをすぐ社長が辞めさせてたってこと聞くと‥……どうなんかね?
39:2016/02/14(日)14:59:50 ID:
滞在ビザって90日じゃなく一年だったのか、
ずっと90日だと勘違いしてたわ

>>39
90日はツーリストビザ(実質ビザなし)で俺が貰ったビザは大使館から貰った正式なビザ。
分かりにくくてすまん。
40:2016/02/14(日)15:00:12 ID:
少年団チームのコーチ
42:2016/02/14(日)15:07:09 ID:
>>40
・少年団チームのコーチ
勤務時間:週3回17~21+週末の試合や遠征
時給:最低賃金

たまたま街で再会した俺が小学生の時にお世話になった少年団チームのスタッフから誘われ、高校3年生になったタイミングで俺もスッタフの一人としてそこでバイトをすることにした。
ちなみにここのバイトは約一年間働いた。


仕事内容は練習メニューを自分で考え子供にやらせる、そして公式戦で結果を出すというもの。
ちなみにこの時俺は指導者としては素人も同然。
43:2016/02/14(日)15:14:03 ID:
もう色々とブラックだった。
まず週末の遠征や試合は5時集合とかザラで帰ってきて解散するのも21時とかばっか。
しかも週末は6時間を超えると、どんなに働いても給料は6時間分のみ。

それ以上にブラックだったのは子供の親だ。
今流行りのモンスターペアレント、都市伝説だと思っていたモンスターペアレントたちの狂った言動を何度も見せられ、子供への指導以上に親への対応で俺は疲弊していた。
親から来るクレームは様々で、

「子供が練習前に遊んでいて怪我をした、どうしてちゃんと見ていなかったのか?」
「どうしてウチの子供を試合で使わないんですか?」
「若手のコーチ(俺)の髪形がチャラい」

etc……。
本当にどれも意味の分からないクレームばかりだった。
44:2016/02/14(日)15:19:54 ID:
そして結果が出ないとグチグチ言ってくる上司。

上司「お前さ、金貰ってんだよね?金貰ってるってことはプロなんだよ?この意味が分かる?」
俺「分かるけど俺素人っすよ?」
上司「素人も何も関係ねぇーよ。子供の親はお前に預けて上手くなると思ってるから高い月謝払ってんだぞ?」


ウザかった。人手不足だからと聞いて頼まれてバイトを始めた素人にいきなり結果を求めるのは、どう考えても筋違いだ。
遠征など行くと週末は丸々潰れるし、それでも給料は二日で12時間分。そして訳の分からない上司に親に、最低賃金のバイトでこれは本当に我慢できなかった。
だが一応腐っても俺の恩師、なかなか辞めにくい雰囲気もあり俺はなかなか辞めれずにいた。
45:2016/02/14(日)15:27:02 ID:
>>44
こんな環境だからなり手がいなかったんだろうなあ
46:2016/02/14(日)15:29:17 ID:
そんなこんなで働き始めて約1年が経った頃。
俺が見ていた世代が公式戦でボロ負けした。しかもその公式戦の直前、俺は学校の大事なテストがあり休みを貰っていたのだ。

公式戦に負け激怒する上司。この一年間で一番と言っても過言ではないほどの怒りの形相だった。


上司「お前何してんの?お前のせいで負けたんだぞ?どう責任取るんだよ」
俺「すいませんっした」
上司「まず公式戦前にテストで休むってのがあり得ないから。お前仕事なめ過ぎ」


このセリフで俺は遂にキレた。
怒りの説教が終わった後、俺は泣きながら帰る支度をしている子供たちに目もくれず、開き直って寧ろ堂々と清々しい気持ちで停めておいた原付に乗って帰った。
その日の夜に上司から鬼電が来たが俺は彼女と遊んでいて電話をガン無視した。

そしてそのままそのバイトには行かなくなった。
その後の経緯は知らないが、その少年団のチームはスッタフ不足からか隣町のチームに吸収されて合併したらしい。
まぁ俺の知るところではないが。

少年団のコーチ編おわり。

>>53
48:2016/02/14(日)15:35:20 ID:
なんか読ませる文章だな
50:2016/02/14(日)15:37:57 ID:
大変なのかコーチって。ヒイ
51:2016/02/14(日)15:38:55 ID:
>>50
どこもこんな感じらしいよ。
簿給激務、ホントに好きじゃないと続かないだろうね。

再安価>>53
53:2016/02/14(日)15:43:41 ID:
街コン
55:2016/02/14(日)15:55:30 ID:
>>53
・街コン
勤務時間:17~23
日給:6000円

これは日雇いのバイトだ。
そこそこ栄えたショッピング街のビルで行われる街コンのスタッフを募集していると聞いて俺は日雇いのバイトで仲良くなった一歳下の友達と参加することにした。
仕事内容は街コン参加者の受付をしたり荷物を預かったり会場まで誘導したりと簡単で馬鹿な俺でも出来る仕事だ。

受付開始は開始の1時間前からだった。
俺は受付の担当で受付に来る参加者の名前を聞き、チェックしていくという仕事が割り当てられた。
初めに適当な説明を全体で受け、その後は時間まで机を運んだり椅子を準備したりしていた。そして受付開始の5分前になり社員が俺のとこへと紙を持ってやってくる。


社員「これ参加者の名簿ね」


受け取った名簿には男女ともに計80人の名前が載っていた。
そしてその名前の横に何故か書いてあった生年月日……。俺はこれを見て絶望した。
56:2016/02/14(日)15:58:33 ID:
>>55
最後察した
59:2016/02/14(日)16:07:35 ID:
街コンのバイトと聞いて俺は相乗りのような若い子がキャピキャピした雰囲気を予想していたのだ。
一人くらい可愛い子もいるだろうし、何より赤の他人の恋愛模様は見てるだけで十分楽しい。
それで金も貰えるなんて……。俺は大当たりのバイトだと思っていたのだ。

だが現実は違った。
俺が貰った名簿に記されていた生年月日のほとんどが30後半から40半ばばかり。
若い女の子なんざ存在しなかったのだ。

そして時間になり徐々にやってくる参加者たち。
失礼極まりことは分かっている。ただ一言でいえば世紀末だった。

女性は香水臭い厚化粧の人や中学生みたいなゴスロリの格好をしたおばさんばかり、男は髪が薄くなっているか小汚い中年ばかり。
この強烈な80人が狭い空間で中学生のような若々しくキャピキャピした恋愛をしようとするのだ。地獄絵図とはこのことだと俺は悟った。

男の中で二人だけ俺と同じくらいの歳の若い奴らがいた。
だがそいつらも自分の愚行を思い知ったのか、参加費の4000円を払いながも開始10分で荷物を受け取りに受付へやってきて帰って行ってしまった。


受付が終わり街コンが始まると基本的に俺たちのような受付スタッフはやることがない。
社員の人からも終わるまでの5時間は好きにしてていいと言われたので俺らは皆、各々の時間を過ごしていた。
友達はスマホでアイマスをやっており一人で来ていた女の子はずっっっっっっっっと自分の髪を弄ってクルクルしていた。
俺は家から持ってきていた小説を読んでいた。だが以外にも5時間とは長い時間で、持ってきた小説もすぐに読み終わってしまい俺は暇になった。
そんな俺を見計らってか、友人が声をかけてくる。


友人「街コンの会場を見に行きません?」


俺は暇でやることもなかったので了承し、二人で会場へ行くことにした。
63:2016/02/14(日)16:16:37 ID:
面白おかしくつけたせばいっさつのほんにできるな
65:2016/02/14(日)16:22:18 ID:
忍び込むようにして会場へと侵入した俺ら二人。
そんな俺たちの目に映ったのはあまりにもシビアな現実だった。

それは高い参加費を払ってまで来たのに関わらず、異性にどう接すれば良いのか分からず会場の隅っこで一人カクテルを飲むおっさんたちだった。
俺も偉そうなことは言えないが、正直可愛そうだった。悲壮感が半端ないのだ。
おそらく今まで恋愛ということをまともにしてこなかったのだろう。街コンだというのに持ってきた鞄がボロボロだったりスーツがくたびれていたり、髭を剃っていなかったり……。
失礼だが身だしなみからしてダメだったのだ。

だがそんなおっさんたちも彼女が欲しいと思い、勇気を出してこの街コンに参加したのだろう。
でもいざ始まってみると異性にどう接すれば良いのか分からず、おどおどしたまま時間だけが過ぎていく。
自分だって温かい家庭を築きたい、誰かに愛されたい、その願望を叶えるべくせっかく勇気を持って行動したのにこの現実はあまりにんも酷すぎる……、そんなことを俺は感じていた。

勿論そのおっさんたちの傍らで異性と良い感じになってお酒を飲んでいる人たちもいる。
そういった人たちはもう身だしなみから違うのだ。この街コンに賭けてるんだろうな、と分かるようなオシャレな格好をしていたり女性だったらブランド物の高いバッグを持っていたり、あまりオシャレに詳しくない俺でも察することができた。

勝負の世界で勝者がいるのは当たり前の定義だ。勝者がいるということは誰かしらが敗北者にならないといけない。
その現実を俺はこの街コンを見て嫌というほど痛感させられた。
そして願わくば、俺は将来街コンなどに参加しないでも良いように生きようと強く誓った。



街コン編おわり。

>>72
73:2016/02/14(日)16:31:21 ID:
>>65
なんかよく分からないけど笑った
68:2016/02/14(日)16:25:53 ID:
>>65
たかが街コンなのに深く考えてて草
72:2016/02/14(日)16:28:29 ID:
運び屋
74:2016/02/14(日)16:34:55 ID:
>>72
・運び屋
勤務時間:19~20
日給:日本円で約3万5000円

これは海外にいる時の話。
正直このバイトの正体は今でも分からないんだ。
もしかしたらヤバい奴だったかもしれないし、何もヤバくない奴だったかもしれない。

カラオケ屋なみに意味が分からないが一応書いていく。
76:2016/02/14(日)16:35:53 ID:
運び屋って言い方の時点でなんかカッコつけてるなって思ったけど結構貰ってるじゃねーか
77:2016/02/14(日)16:36:32 ID:
ヤバそう
79:2016/02/14(日)16:40:21 ID:
ちなみに向こうの言葉で運び屋って何ていうの?
80:2016/02/14(日)16:40:55 ID:
トランスポーター
82:2016/02/14(日)16:42:03 ID:
運び屋の説明の前にまず少しビザの話をしようと思う。

この頃、俺は海外に来たばかりでまだツーリストビザ(90日間有効の観光ビザ)だった。
ビザの話は説明するとややこしくなるから簡潔にまとめるけど、

観光目的で入国→90日間なら何のビザもなしで入れる。これがツーリストビザ。
90日以上の滞在又は現地で働いたり学校に通うのが目的→大使館で労働ビザや学生ビザを申請しないといけない。

まぁ国によって多少変わるらしいけど、俺のいた国はこんな感じだった。
それで俺は最初にツーリストビザで入って、そこから現地でビザの申請をするつもりだったんだ。
でも詳しい人は分かるだろうけど海外の大使館でビザを申請してもすぐには貰えない。
ビザがないと働くことどころか家すら借りることも出来ない。もともと所持金があまりなかった俺は入国早々に詰みそうになっていた。
83:2016/02/14(日)16:42:57 ID:
なるほど
84:2016/02/14(日)16:45:44 ID:
なんだろう
よく調べてないのかもしれないけど思いつきで海外行けちゃうのって羨ましい
85:2016/02/14(日)16:48:23 ID:
そこで俺は現地で知り合った日本人の人の家に居候をしていた。
その居候先はルームシェアで俺とその日本人の他にスペイン人、ドイツ人、イギリス人、トルコ人、メキシコ人が住んでいた。

幸い英語は少し話せたからすぐルームメイトと仲良くはなった。
スペイン人はチェスが異様に強かったしドイツ人はいつも飯を作ってくれるしイギリス人は部屋に籠ってYouTubeばっか見てるしトルコ人は何喋ってるのか分からないしメキシコ人はいつも学校をサボって朝から酒ばっかり飲んでいた。
そんな、なんだかんだで楽しい生活を送っていたある日、突然スペイン人がポルトガル人を家に連れてきた。

スペイン人曰く、ポルトガル人の男も家がなく路頭に迷っていたらしい。それを見たスペイン人が拾ってきた……。ということだった。
よく意味が分からないが俺も居候の身だから何も言えない。他のメンバーも何も気にしなかったのか、すぐにポルトガル人の入居を承諾した。
もちろん、部屋はない。だから俺と同じくリビングのソファで寝ることになったのだ。
86:2016/02/14(日)16:50:48 ID:
犬かよwww
88:2016/02/14(日)16:55:55 ID:
ポルトガル人が来て数日が経ったある日、ポルトガル人が俺に何か話しかけてきた。
だが俺はポルトガル語が分からず、相手もまた英語が話せなかったからコミュニケーションが取れない。
そこで俺たちはポルトガル人を拾ってきたスペイン人を仲介して会話をすることにした。

ポルトガル人「今どこで働いているんだい?」
スペイン人「だって」
俺「ビザがないから働けないんだ」
スペイン人「だそうです」
ポルトガル人「金に困ってないか?」
スペイン人「と言っています」
俺「めちゃくちゃ困ってます」
スペイン人「だってばよ」
ポルトガル人「ok,ビザがなくても出来る良い仕事を紹介するよ。」
スペイン人「と仰っています」
俺「まじか、やるやる是非紹介してくれ」


こうしてポルトガル人が俺に仕事を紹介してくれることになった。
ちなみにツーリストビザで仕事をした場合、本人は当然だが雇い主も罰せられる。
ようするに違法労働になるってことなのだ。
良くて罰金、最悪国外追放、このことからビザ無しで働ける職場など全くなく俺は本当に金に困っていた。
この時、この時だけはこの良く分からないポルトガル人が神様にさえ見えた。
89:2016/02/14(日)17:02:41 ID:
ここまででお分かりだろう。

ビザなしで働く=違法労働。
違法労働=まともな仕事ではない。

まさにこの通りだ。
だが俺はこの時本当に金に困っていてこの方程式を考えなかった。それどころか仕事があることに喜びを感じていた。


次の日、ポルトガル人に連れられ居候先の近くにあるゲイバー通りの路地裏に連れていかれた。
そこに居たのはガタイの良い黒人が三人。
もしや野獣先輩……と一瞬嫌な予感が頭を過ったが、そういう話ではなかった。
幸いにも黒人の三人は皆英語が通じ、仲介者無しで話も出来た。

日本人が英語を話せるのが意外だったのか、黒人三人は皆俺にフレンドリーでとても優しかった。


黒人1「お前日本人か?」
俺「そうだよ」
黒人2「俺日本の偉人を知ってるぜ!ブルースリーだろ?」
俺「それ日本じゃねーよ」
黒人3「wwwwwwwwwwww」

こんな感じで世間話ですぐ仲良くなった。
そして何故かことある度にハイタッチをしてきた。
90:2016/02/14(日)17:08:58 ID:
そんな世間話もほどほどに、仕事の話になった。
まず最初に聞いたのは給料。
なんと給料は日本円で3万5000円ほど。あまりに高すぎた。
これだけ高いということは数日間の仕事か、そう思った矢先に次は勤務時間を言われた。
勤務時間はその日の19時から20時までの1時間。しかも給料は先払い。


おかしい。あまりにもこの好条件はおかしい。さすがの俺でも疑い始めた。
だが目の前にはガタイの良い黒人が三人。今更逃げ出す根性も断る勇気も、俺は持ち合わせてなかった。

そして最後に聞いた仕事内容。
これで俺は背筋が凍った。


仕事内容は一辺が25センチほどの正方形の箱を指定された場所に届けること。
ただそれだけだ。

そして次に言われたのは絶対にしてはいけないこと。

・箱の中身を見る
・知人、家族、問わず絶対に箱の中身を他の人に見せる
・この箱を届ける前に捨てる


豆腐メンタルの俺は一気に怖くなった。
間違いなくヤバいものがこの中に入っている気がしてならなかったのだ。
92:2016/02/14(日)17:10:53 ID:
すげえな、映画でありそう
93:2016/02/14(日)17:12:45 ID:
>>1こんな経験してよく生きてたな
94:2016/02/14(日)17:12:52 ID:
箱を受け取ると黒人がiPHONEで地図を見せてくれた。
指定された場所はここから地下鉄で二駅先のバーだった。

結構地元では有名なバーで、そのバーの鼻ピアスを開けたブラジル人のロドリゴという男に渡せばいいと説明してくれた。


そしてそのまま黒人は俺に箱を渡すとぎゅっと手を握りしめた。
あァ、逃げれないんだな。俺は直感でそう感じた。



ごめん、犬の散歩してくる
95:2016/02/14(日)17:19:31 ID:
犬を飼ってるんだな。なんで海外にいたの
96:2016/02/14(日)17:51:40 ID:
ただいま。

>>95
叶えたい夢を追い掛け続けてたらいつの間にか海外に流れ着いてた。

そして箱を受け取ってから給料を貰った。
がっしりと給料が入った封筒を受け取ると黒人の男が冗談交じりに言った。


「ポリに気を付けろよ」


全然冗談に聞こえなかった。



結果的に俺は何事もなく箱を届けて帰った。
勿論中身は見てないしブラジル人もポルトガル人も箱の中身には触れなかった。
俺が聞きたくなかったというのもあったが。

余談だか俺のいた街は他の国との国境沿いに位置する街だ。
国境沿いというのは何処も治安が悪いらしく、俺の街も決して治安が良いとは言えなかった。
そして後から知った話だが、俺のいた国では禁止されていた薬物が国境沿いを跨いだ向こうの国では合法だったらしい。
だからよく隣の国からその薬物を持ち込んだり密売しようとして警察に捕まる奴が多いとのこと。

結局俺が受け取った箱の中身は未だに何だったかは分からない。
あの仕事の後、ポルトガル人はすぐ違う国へ行くことになり家を出て行った。ポルトガル人が紹介した黒人たちともあれから会っていない。


もしかしたらあの箱の中身は……、と今でもたまに考える。
だがどう考えても真相は闇の中だ。


運び屋編おわり
100:2016/02/14(日)18:06:50 ID:
こええええ
97:2016/02/14(日)17:54:14 ID:
こんな面白い話たくさんあるくせに何で>>1にカラオケバイト入れたんだよwww
99:2016/02/14(日)18:03:59 ID:
経験豊富な>>1だな~
海外のバイトは他に何あるのかな?
101:2016/02/14(日)18:15:00 ID:
こんな経験を聞いても海外に行きたいと思う俺
今は日本に住んでいるの?
102:2016/02/14(日)18:16:35 ID:
すいません、友達から電話かかってきてて今から遊びに行くことになりました。
おそらく遅くなるので明日、まだこのスレが残っていたら続きを書こうかと思います。
一応次は>>108

ちなみに今は日本に居ます。
でももうすぐまた海外に行く予定。
この他に海外でしたバイトはラーメン屋だけです。
でもラーメン屋はすぐ辞めたからあまり参考にならないかも。


では、残ってたらまた明日の午前中に。
108:2016/02/15(月)01:01:20 ID:
引っ越しで
109:2016/02/15(月)10:05:00 ID:
おはようございます。
まだ残ってたようなので続きを書いていきます。

・引っ越し
勤務時間
初日:9~21
二日目:7~24
三日目:6~22
四日目:6~15
給料:日本円で約1万7000円


これも海外に居た時の話。
運び屋の前にしたバイトでこの時もビザがないことから仕事が出来ず、俺は金に困っていた。
丁度その時、ルームメイトだったイギリス人が友達の日本人を俺に紹介してくれた。
その日本人は現地で日本のお土産屋を運営している男だった。
その男を仮に猿にする。猿は俺より一回り上の男は隙あらば自分語りをしたがる男だった。


猿「へぇー、二十歳なんだ。俺が二十歳の時はさぁ……」
猿「女なんか俺みたいに上手く利用すればいいんだよ。君ルックスは良いんだからさ、俺が女の扱い方教えてあげようか?」


かなりウザかった。
だが現地で知り合えた貴重な日本人。もしかしたらこの人がキッカケで何か良い方向に物事が進むかもしれない。
そう思って俺はとりあえず適当に流しつつもその男の話を聞いていた。
110:2016/02/15(月)10:13:00 ID:
ある日、猿からBBQに誘われた。
金がなくまともな飯を食べていなかった俺は参加費ただと聞いて飛びついて参加した。


猿「どんどん食べてよ。俺、君みたいな若いのに夢追って頑張ってる人見ると応援したくなってしまうんだよね」
俺「あっ、あっ、どもっす」モグモグ


猿が焼く肉は全然焼けておらず、半分生肉のようなものだった。
これでも昔はボーイスカウトなるものをやっていたらしい。
ただ俺は半分生肉だったとしても、肉なんか海外に来て食うことがなかったから死ぬ気で食べていた。


猿「ところで今週の日曜って空いてる?」
俺「空いてるけど何かあるんすか」
猿「来月引っ越してくる日本人の引っ越しを頼まれたんだけど手伝ってくれない?」
猿「もちろん、給料は出すよ」


俺はすぐに了承した。
後から聞いた話だが、猿は本業の土産屋があまり上手くいっておらず、こうして引っ越しとかの手伝いもしながら金を稼いでいたらしい。
要するに何でも屋みたいなもん。

それでもとりあえず金が貰えるなら良かった。
勤務日数は初めは2~3日と聞いていた。早く終われば早く帰れるらしい。
どうせなら早く終えて早く帰りたい。俺は猿に頑張りますと伝え、その日は別れた。
112:2016/02/15(月)10:22:18 ID:
そして約束の日曜日。
猿は車で俺の居候先まで迎えにきた。

猿「おはよー。今日はよろしくね」
俺「うす……」

俺は低血圧で、しかも朝から猿の顔を見てテンションが下がっていた。
それでも今からは仕事。引っ越しはしたことないが2chでよく凄まじくキツイと聞いていたからある程度の覚悟を持って臨んだ。


そして目的の家に到着。
家は3階立てだった。しかもかなりの豪邸。
海外の土地に家を建てれることができる日本人は限られている。相当な金持ちだけだ。


猿「さ、始めるよ」


初日の仕事はIKEAの家具を組み立てることだった。
俺はなめていた。どうせフィギュアを組み立てる要領でやればいいのだと、勘違いしていたのだ。

全然違った。
めちゃくちゃ大変なのだ。
しかもIKEAといっても現地のIKEAのため説明書きが全部現地の言葉。
全く読めない俺は絵で作り方を判断するしかなかった。

しかも無駄に広い豪邸。広い分家具の数も多い。
俺と猿は苦戦していた。


そして気が付けば一日が終わっていた。
時間は21時。無心でやっていたため気が付かなかったが、休憩なしで12時間ぶっ通しで働いていた。

予定していたペースより早速遅れているが夜だから仕方ない、続きは明日ってことにして俺は猿の車で帰った。
113:2016/02/15(月)10:31:05 ID:
二日目。

予定より2時間早く猿が来た。
俺は寝ぼけたまま車に乗せられ、また昨日と同じ家へと向かう。

そして再び二人でひたすらIKEAの家具作り。もう気が狂いそうだった。
だがある程度やると慣れてくるもので、俺は次第に作るペースが速くなっていっていた。
なんだかんだで終わりが見えてきた時、アクシデントが起こる。


俺「パーツ足りないんすけど」
猿「え?どのパーツ?」
俺「椅子のパーツす」


段ボールから出したパーツが明らかに足りないのだ。
猿がIKEAに電話することにした。だが猿も現地の言葉が堪能ではにため、電話越しでは相手に上手く伝わらないらしい。
結局猿が直接IKEAまで行くことになった。
俺は一人残ってIKEAの家具作り。猿が行ったあと、俺はIphoneで約70曲ものいきものがかりの曲を爆音で流しながら一人寂しくIKEAの家具を作っていた。
その70曲ものいきものがかりの曲が何回リピートされたことだろう。気が付けば日付が変わろうとしていた。
丁度そのタイミングで猿が帰ってくる。新しい段ボールを持っていた。
いくら何でもIKEAに行くだけでここまで遅くなるのはおかしい。俺は猿が何処かでサボっていたんだと悟った。
だが俺も疲れ切っており怒る元気もない。そのまま猿に連れられて家へと帰ることにした。
帰る途中に猿がマクドを奢ってくれた。労働後に食べるビックマックの味に感動しながら、俺は家に着くとすぐにリビングのソファに横になり眠った。
114:2016/02/15(月)10:37:39 ID:
そうか>>1の寝場所はリビングのソファーだったな
115:2016/02/15(月)10:39:01 ID:
三日目。
猿が迎えに来る時間は次第に早くなっていた。
初日は9時だったのに三日目は6時。隣の部屋で彼女?と愛し合っているメキシコ人の声を聴きながら俺は再び猿の車に乗った。

そして三日目にして事件が起こる。
家具を全て組み立て終わり、いざ上の階に運ぼうとしたが殆どの家具が狭すぎる階段を通れなかったのだ。
これは予想外だった。しかしエレベーターがあるわけでもなく、上の階に運ぶには階段を通るしかないのだ。

結局、俺たちは二日掛けて作った家具の殆どを解体することにした。
もうやっていることがバカだった。どうして先に気が付かなかったのか。あまりの計画性の無さに涙が出そうになった。
そんな俺を尻目に、猿は相変わらず能天気なままだった。


猿「君、サッカー日本代表の大津に似てるね」


全然嬉しくなかった。
そんなこんなでひたすら家具を解体し上の階に運んだところで三日目が終了。
再び日付が変わった後に居候先へと帰宅し、俺は再びソファで爆睡した。
夢の中で猿が出てきた。ここ数日吐くほど見ている猿の顔を夢の中でも見なくていけないとは……。
もう心身共に最悪の気分だった。
116:2016/02/15(月)10:49:53 ID:
最終日。
行きの車での中では会話がなかった。
低血圧でイライラしている上に夢にまで見た猿がまた横にいるのだ。
たまらなくウザかった。


四日目は昨日上の階へと運んだ家具を再び組み立てる仕事だ。
猿は二階を担当で俺は三階を担当。猿の顔を見ることなく仕事が出来て俺も少しだけ気分が楽になった。
暇すぎてIphoneで水樹奈々の曲を爆音で流しながら一日作業した。俺のIphoneにはデビュー当時から最新のアルバムまで殆どの水樹奈々の曲が入っていたため莫大な曲数になっていた。
だがそれも2週目に入ることなく、仕事は終わった。
二階ではまだ猿が必死に家具を組み立てている。手伝おうか、と思ったが二日目にサボったことを思い出し、俺は三階で昼寝をして猿が仕事を終えるのを待つことにした。


猿「そっちは終わったかー」

猿の声で目が覚めるともう夕暮れ時だった。
今終わりました、と嘘をつき降りていく。最後は二人で掃除をして綺麗にしてから帰った。

帰り道、仕事を頑張ったから、ということで猿が俺を美味しい日本食レストランに連れていってくれた。
寿司屋の時にも書いたが、現地の日本食レストランというのは非常に少なく、しかも値段も高価なためになかなか俺は入ることのできない店だった。
俺は大盛のから揚げ定食を頬張った。涙が出るほど美味しかったあの味を俺は今でも鮮明に覚えている。



そして一週間後、猿が給料を渡しにきた。
四日間働いて給料は日本円で1万7000円。明細を見ると四日目の後に行った日本食レストランの時のお金が引かれていた。
その僅かな金で俺はプリペイドの携帯を買い、スタバに行ってバニラクリームフラペチーノを飲んだ。


引っ越し編おわり。

>>120
118:2016/02/15(月)11:09:02 ID:
コールセンター面白そう
119:2016/02/15(月)11:09:58 ID:
アンケ
120:2016/02/15(月)11:22:55 ID:
喫茶店
121:2016/02/15(月)11:28:43 ID:
>>120
業種自体は普通だけどこの>>1なら…
123:2016/02/15(月)12:36:19 ID:
・喫茶店
時給:890円
勤務時間:15~21


これはわりと最近の話。
喫茶店を選んだ理由は簡単で、ちょうどその頃見始めたキミキスのアニメでサックスを吹くキザな先輩キャラが喫茶店でアルバイトをしているのを見てカッコ良いと思ったからだ。
それにもともと俺はコーヒーが大好きで血液の9割はコーヒーと言っても過言ではないほど、コーヒーを暴飲していた。

適当にネットの求人サイトで見つけた喫茶店に応募して面接を受ける。
時給も俺の地元では遥かに高く、交通費も全額支給。条件は神懸かって良かった。

俺が面接を受けた喫茶店はとある栄えた街のホテルの7階にある喫茶店で、結果は即日採用。
ホスト並みに伸びた髪を切ったら連絡してくれと言われた。
124:2016/02/15(月)12:41:11 ID:
ホストの髪を切った翌日から俺の喫茶店での勤務が始まった。
仕事は簡単でコーヒーボタンを押すだけの仕事だ。
コンビニのコーヒーメーカーのように、ただ豆を入れてあとはボタンを押すだけ。あとはそれを客のとこまで持っていく。
たったこれだけの仕事で890円。相当楽な仕事だった。

初日で研修を終え、2日目から独り立ち。
基本的にワンオペだが仕事が簡単すぎて初日である程度覚えたためそんなに困らなかった。
125:2016/02/15(月)12:45:55 ID:
しかし俺はすぐに問題に直面することになった。

その問題とは、そもそも客が来ないのだ。
ホテルの7階という微妙な場所だけに本当に客が来なくて暇で暇で仕方がなかった。
コーヒーの他に喫茶店の裏にある小さな厨房でパティシエの人が作ったケーキなども売っていたが、それでも1日の売り上げが2万行けば良い方。
酷い時なんかは15~21時の間で客が2人しか来ない時なんかもあるくらいだ。

最早コーヒーを入れる仕事なのか、机を拭く仕事なのか、俺の仕事は何なのか分からなくなってきていた。
あまりに暇すぎて俺はひたすらコーヒーを飲むか筋トレをするか資格の勉強をするか、パティシエの人が帰ったあとに厨房でるろうに剣心のアニメを見るか、それくらいしかやることがなかった。
127:2016/02/15(月)12:50:42 ID:
厨房にテレビあんのか
126:2016/02/15(月)12:47:45 ID:
今のところは超絶楽なバイトに思える
128:2016/02/15(月)12:52:37 ID:
それでも俺は辞めなかった。
時給は良いし交通費も貰える、こんな良い条件のバイト先はなかなかないのだ。

そして働き始めてから半年が経とうとした頃、俺はそのホテルの支配人に始めて会った。


支配人「君がここの喫茶店で働いてるバイト君か」
俺「どもっす」
支配人「仕事は覚えたかい?」
俺「まぁ覚えました。ところで全然客来ないんですけど、ここ大丈夫なんですか?」
支配人「うーん、大丈夫じゃないね。ここオープンしてから5年経つけど一回も黒字だったことないから」


俺は絶句した。
なぜこの店は5年間赤字を出し続けて成立しているのか。
色々と意味が分からなかった。

更に驚いたのが、気が付けば喫茶店の従業員は俺だけになっていたのだ。
1階のイタリアンレストランの系列店的な扱いで作られた喫茶店だったらしく、その1階のレストランの店長が管理している喫茶店なのだ。
だが俺が知らぬ間に入った時にいたバイトの子が辞めていたらしく、半年経った今の従業員は俺だけ。俺が休めば店が閉まっていたらしい。
下のレストランから助っ人として出すことを考えたらしいが、下のレストランも従業員不足が深刻らしく売り上げが期待できない喫茶店に人を回せるほど余裕がなかったらしい。

もうめちゃくちゃだった。
129:2016/02/15(月)12:53:52 ID:
ちょっと怖くなった
130:2016/02/15(月)12:57:22 ID:
そしてiPhoneのYouTubeで見ていたアニメるろうに剣心を全話見終わった数日後、俺が務め始めて9ヶ月後、店は遂に閉まることになった。
理由はあまりにも客足が伸びないかららしい。
そんなこと、5年前から分かりきっていたことなのに何を今更……。と思ったが俺はそれを機に喫茶店を辞めることになった。


その喫茶店で働いて覚えてるいることは、ひたすらるろうに剣心のアニメを見ていたこと、資格の勉強をずっとしていたこと、たまに来る変な女からナンパされたこと、くらいだった。

あれからそのホテルには行っていない。
だが噂であの喫茶店の後には何の店も入らず、未だフリースペースのままになっていることだけは聞いていた。


喫茶店編おわり
137:2016/02/15(月)13:57:59 ID:
なんか酷い話ばったりだけど主の話聞いてたらバイトする勇気出てきた