1:2006/04/19(水) 02:02:16.13 ID:
とある居酒屋で三人の男が酒を飲み交わしていた。
内藤、ドクオ、ショボン。
彼らは幼馴染。歳の頃は20台の半ばほどだろうか。
数年ぶりに再会して、つもり積もった話に花を咲かせている。

2:2006/04/19(水) 02:03:29.32 ID:
('A`)「そういやよ、内藤は彼女とかいねーの?」
( ^ω^)「んなことドクオに聞かれたくないおwww」
('A`)「あん?てめ、うっせーよコノヤロー」
(´・ω・`)「けど、もう僕らもそろそろいい年だし・・・そういう話のひとつもないのかい?」
( ^ω^)「ああ、ないお。こりゃずっと独身貴族だおwww」
('A`)「・・・やけに明るく話すじゃん」
(´・ω・`)「もしかして、まだ彼女のことを・・・?」
( ^ω^)「ん・・・まぁ、そうだお」
3:2006/04/19(水) 02:03:48.69 ID:
彼ら三人は保育園のときからの腐れ縁。
保育園で楽しく育ち、小学校でふざけ合い、中学・高校で馬鹿をして。
そうして共に育った、かけがえのない親友同士。
だからもちろん、お互いの初恋相手くらい良く知っている。

('A`)「はー・・・馬鹿だなぁ、お前」
(´・ω・`)「本当に馬鹿だよ・・・だって彼女は・・・」
( ^ω^)「そういうバカな奴が、一人くらい居ても良いと思わないかお?」

内藤はグラスに残ったビールを一気に飲みほし、思い出話を始めた。
今まで親友にも話していなかった、内藤の淡い初恋の話を。

5:2006/04/19(水) 02:05:31.88 ID:
あれは中学校に上がりたてのころ。
仲良し三人組だった内藤、ドクオ、ショボンは、一人の少女と出会った。

ξ゚⊿゚)ξ「えっと、ニュー速小学校から来ました。仲良くしてね!」

名を、ツンといった。
彼女はとても元気で優しく、誰にでも分け隔てなく接した。
なにがきっかけで仲良くなったのか、忘れてしまうくらいの些細な理由。
たしか、どんな漫画が好きかとか、そんな理由だったように思う。
とにかく内藤は、ツンと仲良くなった。

どれだけ一緒に遊んだだろうか。
やがて誰とでも親しげに話すツンは、ほんの少しだけ女子に嫌われた。

「内藤君ってさー、ツンちゃんのこと好きなの?」
「ねぇ内藤君、ツンってブリっ子じゃない?やめときなって」
(;^ω^)「え・・・いや・・・別に好きじゃないお?」
「だよねーwなんかさ、あの髪とかロールパンっぽくない?どこのお嬢様だよって感じw」

|⊿゚)ξ「・・・」
7:2006/04/19(水) 02:06:36.68 ID:
ワクワク
11:2006/04/19(水) 02:08:53.19 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇショボン君、何か面白いゲームない?」
(´・ω・`)「この間出たVPっての面白いよ?今度貸そうか?」
ξ゚⊿゚)ξ「本当?ありがと~」
( ^ω^)「あ、それ僕ももってるお。あれ途中d」
ξ゚⊿゚)ξ「それでさー、昨日の学校へ行こうが面白くって」
( ^ω^)「・・・」

中学生といえば、恋愛に興味がでてくる頃。
二人で下校する生徒が増え、初々しいカップルが生まれては消えていく。
そんな中、内藤よりショボンと良く話すようになっても、ツンは内藤と一緒に下校していた。

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと駄菓子屋よって行こうよ」
( ^ω^)「おけおけだお」
「あっれー?内藤とツンじゃん?」
「え、何?おまえら付き合ってんの?」
( ^ω^)「あ、先輩」
ξ゚⊿゚)ξ「ぜーんぜんwこいつとは嫌ですよーw」
( ^ω^)「はは・・・ひどいおw」

駄菓子屋のおばちゃん「あらあら、君達いつも一緒ねぇ。もしかして付き合ってるのかしら?w」
ξ゚⊿゚)ξ「え~?私もっとカッコイイ人がいいですよーw」
(;^ω^)「は、はは・・・」
12:2006/04/19(水) 02:10:48.69 ID:
中学も2年生になると、少しは背伸びをしたくなるものだ。
男子は性に興味を持ち、AVの上映会を開いたり。
女子は年上の男に興味をもち、先輩を好きになったり。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、あの・・・長岡先輩!私と、つ、付き合ってください!」
( ゜∀゜)「ん・・・まぁ、うん。良いよ別に」

('A`)「なぁ内藤。ツンが長岡先輩と付き合い始めたってマジ?」
(;^ω^)「え・・・?そうなのかお・・・?」
('A`)「なんだよ、お前いつもツンと一緒に帰ってるじゃん。知らなかったのか?」
(;^ω^)「・・・」
13:2006/04/19(水) 02:12:59.50 ID:
( ゜∀゜)「これマジうまー。ツンも食ってみ?奢ってやるから」
ξ゚⊿゚)ξ「ほんと、おいし・・・ありがと先輩」
( ゜∀゜)「だろ?次はゲーセンでも行く?俺UFOキャッチャーの腕プロ級よ?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、私プーさんとってほしい!」

( ^ω^)「ドクオー・・・ブックオフいこうお。立ち読みに」
('A`)「あー?ダリィから良いよ。それより俺んちでゲームしようぜー」

中学生の恋愛など、所詮はごっこ遊び。
その年頃の男子はまだまだ友達と遊ぶことに夢中で、恋に憧れる女子生徒とはすれ違ってしまうものだ。
長岡とツンも例外ではなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「長岡先輩、なんでお祭りに誘ってくれないんですか?私のこと、嫌いですか・・・?」
( ゜∀゜)「えぁぁ?いや、お前だって内藤と一緒に帰ってるじゃん。別に俺なんかどうでも良いんだろ?」
ξ゚⊿゚)ξ「え・・・それは別に・・・」
( ゜∀゜)「大体俺もう受験だしさ、忙しいだよね。勘弁してくんない?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・はい・・・ごめんなさい・・・」

「なんかツンと長岡先輩って最近話してなくない?」
「あちゃー・・・自然消滅確定だね。ま、長岡先輩カッコイイし、仕方ないっしょ」
「そうよね、長岡先輩のこと好きな人いっぱい居るし、ツンにはちょっと荷が重かったって感じ?」
14:2006/04/19(水) 02:18:41.64 ID:
(´・ω・`)「ねぇ聞いた?ツンと長岡先輩ってわかれたんだってさ」
('A`)「へーぇ。だから最近ツンの奴元気ないのか」
(;^ω^)「ほ、ほほう。そんなこと言って、ショボンとかツン狙ってるんじゃないかお?」
(´・ω・`)「いや、別に興味ないし。それよりトライエースの新作でるらしいよ」

内藤たちが進級し、ツンの憧れの長岡先輩も高校に進学する。
ツンが第二ボタンを貰いに行くと、長岡は名前も知らない下級生に第二ボタンをあげたそうだ。
その日の帰り道、ツンはため息ばかりついていた。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・はぁ」
( ^ω^)「何かあったのかお、ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「別に・・・ねぇ、内藤・・・長岡先輩ってかっこいいよね、良い人だし・・・」
(#^ω^)「・・・そうかお?ちょっとサッカーできてバンド組んでるだけじゃないかお!全然大した事ないお!すぐ彼女変わるし、全然良い人じゃないお!!」
ξ゚⊿゚)ξ「っ!なによ、あんたがそんな事言えないでしょ!?長岡先輩のこと知らないくせにそんな事いわないでよ!!」
(;^ω^)「え?あ・・・いや、僕は・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「最悪・・・私こっちから帰るから」

(;^ω^)「・・・ツン・・・僕は・・・」
15:2006/04/19(水) 02:19:18.03 ID:
あるある死にたい
17:2006/04/19(水) 02:20:29.67 ID:
「ドクオ先輩、ツン先輩って可愛いっすね」
「そうそう、なんか笑顔がまぶしいっていうか」
('A`)「んー、そうか?新入生のくせにおまえらマセてるなー」

('A`)「・・・ツン、か・・・」

三年生になると、クラスメイトの中にはお忍びで男子の家に泊まりに行く過激な女子が出てきた。
男子の中ではもてる奴の初体験の感想が広まり、それを聞いた思春期の少年達は否が応にも興味をそそられる。

('A`)「あ、もしもしツン?俺だけどわかる?」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ君?どうしたのこんな時間に・・・」
('A`)「いや、なんか最近元気ないしさ、大丈夫かなーって」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん・・・ありがと。・・・別に元気だけど?」
('A`)「そっか?けどさ、ツンって真面目にこう、かなり良いよな。俺さー彼氏に立候補しちゃおっかなぁ・・・なんてw」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、あははは・・・w」
20:2006/04/19(水) 02:21:46.81 ID:
(;゜A`)「ブフォッ!!」
(´・ω・`)「うわっ、汚っ!」
( ^ω^)「どしたおドクオ?」

居酒屋のテーブルにドクオの吹き出したビールが飛び散る。
ドクオは口元をぬぐうと、内藤に食って掛かった。

('A`)「てめぇ内藤!どこでその話を聞いた!?」
( ^ω^)「高校のときツンに聞いたお・・・にしても、中学生とはいえキモイお、ドクオ?w」
('A`)「・・・ぬぅぅぅ・・・!俺の黒歴史がまさか今頃・・・!!」
(´・ω・`)「ふーん・・・ドクオそんな電話してたんだ。若気の至りって怖いよね」
( ^ω^)「ちなみに結局スルーされたお」
('A`)「うっせーうっせー!」

(´・ω・`)「けど高校のとき聞いたって・・・内藤ツンと違う高校じゃないか」
( ^ω^)「まぁ聞くお。結構僕も青春したんだお・・・」
22:2006/04/19(水) 02:25:44.82 ID:
高校進学を向かえ、仲良し三人組も離れ離れになることになった。
内藤は市内の工業高校に。
ドクオは農業高校。ショボンは、県立の高専に。
そしてツンは、長岡のいる進学校に進学した。

( ^ω^)「知り合い誰もいないお・・・情報科だから趣味があう人がいれば良いんだけど・・・」

中学時代、ゲームをして漫画を読んでばかりいた内藤は知らなかった。
自分がキモオタと呼ばれる人種だという事に。
新しい教室のドアを開けると、そこにはたくさんのクラスメイトがいた。

みんな、内藤と違った。
髪も整え、同じ学生服だというのにお洒落に見える。
中学校までは気付かなかったこと。
内藤はみんなとは違うという事実に、初めて気がついた。
23:2006/04/19(水) 02:28:10.64 ID:
欝になってきた\(^O^)/
25:2006/04/19(水) 02:30:28.87 ID:
( ,' 3 )「あれ?内藤じゃないか。内藤もここに来たんだ」
( ^ω^)「荒巻君・・・知り合いがいてよかったお」

だが、幸運だったのは荒巻という知り合いの存在か。
荒巻のおかげで、内藤は孤立しなかった。
まだクラスが打ち解けてない最初の頃は、荒巻が一緒に昼食をとってくれた。
そのおかげで、荒巻が作った友達と知り合う機会が生まれる。

(,,゚Д゚)「荒巻とオナチューらしいじゃん?よろしく」
( ^ω^)「こちらこそよろしくだお!」
( ´∀`)「あれ?暗い奴かと思ったけどそうでもないモナー」
( ,' 3 )「こいつあんまり垢抜けてないんだよね。おまえらで変えてくれない?」
( ^ω^)「お?お?」

こうして内藤は、恵まれた友人のおかげで高校デビューを果たした。
後に、内藤は心からデビューさせてくれた彼らに感謝することになる。
26:2006/04/19(水) 02:34:26.96 ID:
高校デビューを果たした内藤の生活は変わった。
家に篭る時間が少なくなり、良く外で遊ぶようになる。
このとき、ビリヤードやボウリング、カラオケなどの内藤に縁がないと思われていた遊びも覚えた。

高校生活はとても楽しかった。
今まで縁のなかった文化に触れて、内藤の世界は広がった。俗だと切り捨て見向きもしなかった世間がとても新鮮に見えた。
楽しい高校生活はあっという間にすぎ、気がつけばもう3年生の夏。

(,,゚Д゚)「マジさー、彼女が最近ウザイのなんの・・・」
( ^ω^)「女ってそんなもんじゃないかお?」
( ,' 3 )「内藤のくせに言うようになったしw」
( ´∀`)「じゃ今度の夏祭りで内藤ナンパしてこいモナーw」
( ^ω^)「ちょwwwやってやろうじゃないかおwww」
(,,゚Д゚)「おーし、言ったな!じゃ帰りにカラオケよってこーぜ!」
28:2006/04/19(水) 02:41:56.11 ID:
( ^ω^)「へい彼女、ちょっとお茶しないかお?」
「・・・はぁ?その台詞古すぎじゃない?wマジうけるんだけどw」
( ^ω^)「そうかお?まぁまぁ、それよりマックでも行こうお。それともちょっと奮発して居酒屋でも行ってみるかお?」
「補導されたりしないー?どうしよっかなぁ・・・w」

(,,゚Д゚)「な、なんであんなカビの生えた台詞で成功しそうなんだ・・・!?」
( ,' 3 )「内藤・・・恐ろしい子・・・!」
( ´∀`)「・・・って、あいつ何余所見してるモナ?」

( ^ω^)「・・・ツン・・・?」
「・・・?ちょっと、聞いてる?おーい?」
(;^ω^)「ごめんお!ちょっと急用が出来たお!」
「はぁ?ちょ、なんなのよあんたぁ!」
30:2006/04/19(水) 02:46:51.45 ID:
( ^ω^) (・・・やっぱりツンだお。一人で何して・・・)

高校最後の夏。
花火に照らされた夏祭り会場で、内藤はツンの姿を見つけた。
ツンは一人で椅子に座り、どこかをじっと見つめて。
見つめて、どこか悲しそうな表情を浮かべたまま立ち上がった。

( ^ω^)「あ・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「え・・・内藤・・・?」
31:2006/04/19(水) 02:50:21.16 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「なんか久しぶりじゃない?変わったね、内藤。服にも気つかってるみたいだし」
( ^ω^)「そうかお?以前がちょっとアレだっただけだお、そりゃ少しはマトモになるおw」
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー・・・偉いね、内藤は。私はちっとも変わってないよ・・・」
( ^ω^)「・・・そうでもないお。ツンは前より、その・・・大人っぽくなったお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・ふん。べ、別に内藤に言われても嬉しくないけど・・・」
( ^ω^)「何があったか知らないし聞かないけど、一人で祭りにくるなんてつまらないお?一緒に夜店まわらないかお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・ううん、遠慮しとく。もう帰るし」
( ^ω^)「そっかお。人通りの少ないところまで送ろうかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「い、良いわよ別に・・・」
( ^ω^)「・・・ツン、今度連絡しても良いかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「好きにすれば?私が決めることじゃないわよ」

まだ祭りの真っ最中。
人ごみの中を縫って去っていくツンの浴衣が風でなびいている。
中学の時より、随分と綺麗になっていた。

( ^ω^)「ああ・・・そうするお」
32:2006/04/19(水) 02:53:23.98 ID:
>人通りの少ないところまで

ちょwww何するつもりだwwwww
35:2006/04/19(水) 02:57:58.83 ID:
(,,゚Д゚)「あーいたいた」
( ,' 3 )「せっかくナンパ成功しそうだったのに何処行ってたんだよ」
( ´∀`)「もったいないモナ・・・」
( ^ω^)「・・・ふっ。僕はロンリーウルフなんだおw」
(,,゚Д゚)「・・・はいはいクマクマ」
( ´∀`)「いってヨシ」

( ,' 3 )「・・・お、あれ長岡先輩じゃない?」
( ^ω^)「んぁ?」
(,,゚Д゚)「それ誰よ?」
( ,' 3 )「俺らの中学の先輩。上京したらしいけど帰ってきてたんだね」

荒巻の指した方向は、さっきツンが見つめていた辺りではないか。
道行く人々の合間に、彼女らしい女と腕を組んでいる長岡がいた。
二人で葡萄飴を舐めながら、とても楽しそうに笑っている。

( ^ω^)「・・・」

内藤は昔ツンと長岡が付き合っていた頃、少しだけ長岡のあの表情を見た記憶がある。
もしかしたら、ツンは椅子に座ってずっと長岡を見つめていたのだろうか。
ずっと悲しそうな表情で、楽しそうな長岡を。
36:2006/04/19(水) 02:59:34.32 ID:
青春
38:2006/04/19(水) 03:06:21.49 ID:
( ^ω^) (まだ長岡先輩のこと好きなのかお、ツン・・・?いい加減吹っ切れば良いお・・・)

高校最後の夏。
夏祭り殻数日後、内藤は随分久しぶりにツンにメールを送った。
高校卒業後はどうするのか、と。

ツン:大学行くわ。教師になろうかと思って。
内藤:へー。僕は上京して専門職につくお。なんか年収1000万とか言われたおwww
ツン:マジで?なんなら私を嫁にしても良いわよ?w
内藤:ほう?ぜひお願いしたいおw
ツン:別にあんたがどうとかじゃなくて、給料目的だからね?勘違いしないように。
内藤:はっは、おけおけ。贅沢な暮らしさせてやるお?w

( ^ω^) (まーたツンは心にもないことを・・・けどなんでこんなに頬が緩むんだお?www)
39:2006/04/19(水) 03:12:20.06 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「そろそろ怖いところじゃない?・・・ほらきたっ!きゃーwww」
( ^ω^)「ビクッ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、内藤今びっくりしたでしょ?ださいわね~?」
(;^ω^)「ははは、やだなぁ別にびっくりしてないお?僕をびっくりさせたら大したもんだお?」

夏祭りでの再会から、二人は良く遊ぶようになった。
地元が同じこともあり、学校帰りには良くどちらかの家でビデオを見た。
取ったばかりの免許でドライブにも行ったし、映画も見に行った。海岸で何時間も馬鹿話したこともある。
長い空隙を埋めるように、二人は本当に良く遊んだ。
ツンはどうだか分からないが、内藤にとって生涯で一番楽しかった時間だと断言できる。
たった、三ヶ月だけだったが。

ξ゚⊿゚)ξ「なんかね、うちの学校にミルナ君って人がいるんだけど、その人がすっごくかっこいいんだよね」
( ^ω^)「ふーん?それじゃ僕の嫁になるなんてギャグかましてないで、逃げないうちに告白でもすれば良いんじゃないかお?w」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・うん・・・そうね。明日あたりアタックしてみるわ」
(;^ω^)「へ?・・・あ、ああ、善は急げだお・・・」
40:2006/04/19(水) 03:17:03.24 ID:
あぁ…青春だな…
43:2006/04/19(水) 03:22:11.43 ID:
贔屓目なしに、どう考えてもツンは可愛かった。
可愛いと綺麗の中間くらいだろうか。とりあえず、明らかにもてるのは間違いない容姿をしている。
そしてそれはつまり、告白してもふられる可能性が低いという事。

ξ゚⊿゚)ξ「ミルナ君OKだって。一緒に帰る約束したし」
(;^ω^)「そ、そうかお。バックアップは任せるお!」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。何かあったら相談するわ・・・馬鹿・・・」

高校最後の、もう冬になるという時期。
そんな時期に、しかもいきなりの告白から始まった関係。
そういった経緯で付き合い始めて、うまく行ったカップルがいれば是非教えてほしい。
うまく行くはずがないのだ。それも進学校なら尚更。

(;^ω^) (・・・なんなんだお。この虚しさは・・・?)

内藤はわかっていたはずだ。
それが、恋心だと。
この時認めていたら、内藤はどんな人生を送ったのだろう。
47:2006/04/19(水) 03:24:45.63 ID:
やめてー><
48:2006/04/19(水) 03:26:22.73 ID:
('A`)「お前・・・ダメダメだな」
(´・ω・`)「さっさと告白すれば?って・・・その台詞は無いよ、内藤」
(;^ω^)「う・・・僕も青臭かったんだお・・・」

一旦昔話を中断し、内藤は新しいビールとつまみを注文した。
ドクオとショボンもそれぞれ追加を頼み、煙草に火をつける。
煙を吐き出しながら、内藤は昔話を再開した。

( ^ω^)「ふーっ・・・けどまぁ。苦い経験だけど得たものは大きかったはず、だと思いたいお」
49:2006/04/19(水) 03:27:29.31 ID:
ツンがミルナという男と付き合い始めて1ヶ月がすぎた。
たった1ヶ月の間に内藤は何回相談をされたのか、それすらも数えられないほど。

ξ゚⊿゚)ξ「ミルナ君って自転車に二人乗りしたとき、私を前に座らせるのよ?彼氏に漕いで欲しいのに・・・」
( ^ω^)「それは良くないお。男が漕ぐべきだお。なんなら僕のもとに帰ってくるかお?w」
ξ゚⊿゚)ξ「あははwけどまぁ、どうしてもって言うな・・・」
( ^ω^)「ま、冗談はおいといて。彼女に自転車漕いでほしいって人も結構いるお。それくらい気にしないで良いんじゃないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・あ、そう。そうなんだ。ふーん。内藤頼りになるね」
( ^ω^)「いやいや、これからもミルナ君の思考をばっちりトレースだおw」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

内藤はどんな相談にも親切に応じた。
彼氏への愚痴や相談でも、ツンと話すのが楽しかった。
僅かばかりの心の棘は感じたが、ツンの力になれると考えればそれも気にならない。

内藤だって、高校生活で一人や二人彼女が出来たことくらいある。
その時はメールを何通も交わすと面倒になったし、何時間も電話するのも苦痛だった。
それでもツンと話す時は、何も飾らず自然に話せて楽しかった。

内藤がもう少し大人だったら、その毎日のように来る相談の真意もわかっただろうに。
50:2006/04/19(水) 03:30:49.10 ID:
>内藤だって、高校生活で一人や二人彼女が出来たことくらいある。
51:2006/04/19(水) 03:31:59.13 ID:
>>50
待て、其れ以上言うな。死にたくなってくるじゃないか
55:2006/04/19(水) 03:38:26.34 ID:
文体からわかる、俺にはわかるぞ。
>>1は蕎麦屋
59:2006/04/19(水) 03:40:37.84 ID:
>>55
俺もそう思ってたけどマジかな?昨日賞金を完結させてまたこれ・・・すごいなw
58:2006/04/19(水) 03:40:20.80 ID:
工業高校の終わりは、わりかし暇なものだ。
それなりの資格を取得していれば就職は出来るし、工業高校から進学する場合は大抵が推薦入学。
進学校のように猛勉強する必要はない。
だから内藤は、ずっとツンの話し相手になっていた。

ξ゚⊿゚)ξ「ミルナ君、進学せずに大阪いくんだって。一緒の大学行きたかったんだけどなぁ」
( ^ω^)「まぁ・・・そんなもんじゃないかお?それぞれ夢があるなら仕方ないお」
ξ゚⊿゚)ξ「別れたほうが良いのかな・・・」
( ^ω^)「それもまた良し、だお」
ξ゚⊿゚)ξ「けど私ミルナ君のこと好きだし・・・」

( ^ω^) (・・・そんなに好きなんて言ってなかったじゃないかお。文句ばっかり言って、聞く限りじゃミルナ君は何も彼氏らしいここしてないお・・・思い込み、かお・・・?)

そのうちツンは大学入試に向けての追い込みに入り、ミルナ君は自動車学校に通いだしたとか。
しばらくツンからの相談がこなくなって、内藤は夜眠る前にいつも考えた。

ツンのこと。自分のこと。
恋愛のこと。人生のこと。
どうすれば後悔しないのか。今自分は何がしたいのか。
眠れない夜もあった。頭が痛くなるほど悩んだ日もあった。
高校最後の一ヶ月。
ツンも友達も、皆それぞれの道を歩き出す瀬戸際に、内藤は自分の気持ちを思い知った。

内藤が数年越しの初恋にはじめて向き合った瞬間だった。

61:2006/04/19(水) 03:51:21.45 ID:
( ^ω^)「もしもし、ツン・・・?今日暇かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「一応、受験も終わったし・・・しばらくは暇よ」
( ^ω^)「久しぶりにビデオでも見ないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん・・・そう、ね。じゃあ、お昼になったら行くわ」


( ^ω^)「どうだお、これ。ジョイソンvsパンティ!ツンってジョイソン好きだお?w」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、これ見たかったのよねwさすが内藤、わかってるじゃない」
( ^ω^)「ふふん・・・伊達に何年もツンを見てないお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・え?」

ツンのこぼした小さな呟きが聞こえないように、内藤はビデオをデッキに入れる。
そのままいつものようにビデオの再生を始めたが、内藤には確かに聞こえていた。
ツンのこぼした小さな呟き。それは、ほんの少しだけ。

ほんの少しだけだが、悲しそうだった。
64:2006/04/19(水) 03:58:57.02 ID:
せつねー ねれねー wktk
65:2006/04/19(水) 03:59:38.86 ID:
内藤の部屋を、二つの音が支配していた。
画面の中でジェイソンが斧を振り回している。
逃げる女性の悲鳴と木々の枝を折り進むジェイソン。そのTVの音。
そしてもう一つは、内藤の独り言。

( ^ω^)「僕はずっと考えてたお・・・ミルナ君のことはツンの話でしか知らないけど、ミルナ君はツンを幸せにしてくれるのかって」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
( ^ω^)「そして、恋愛っていうのはどうすれば一番良いのか・・・好きな人を愚直に追いかければ良いのか、それとも自分のことを思ってくれる人と一緒にいるほうが、結果的に良いのか・・・」

ツンは普段、映画を見ている最中に内藤が話しかけると怒る。
映画は静かに見ろと。けど今回ばかりは、ツンは黙っていた。
ただじっと、表情さえ動かさずにTVを見ている。

映画を見始めてからどれだけたったのか。
すでに内容は終盤にさしかかっている。
画面の中で、主人公の男とヒロインが抱き合うラスト。
愛してくれる人が一番良い。画面の中のヒロインの台詞は、もしかしたら神様か何かが内藤に答えてくれたのだろうか。

( ^ω^)「もしその人を本当に好きな人と一緒にいるのが幸せな形だっていうなら・・・僕はきっと、ツンの事を、愛、してると思うお・・・」

71:2006/04/19(水) 04:09:43.59 ID:
居酒屋の客は、気付けば随分減っていた。
内藤の話に耳を傾けていたドクオが音をたててテーブルにジョッキを降ろす。

('A`)「良く言った!かなり臭い台詞だがこの際それくらいのほうが良い!」
(´・ω・`)「・・・けどツンは、断った。そうだね内藤?」
('A`)「あん?・・・それでも振られたのか?」
( ^ω^)「ま、そんな台詞は臭いっていうかキモイおwふられたって良くわかったおショボン」
(´・ω・`)「だって・・・ツンは、このm・・・」
('A`)「えぇい!なんで断られたんだよ!あーくそっ、親父、生中おかわり!」

( ^ω^)「僕が悪かったんだお。もっと早かったら・・・っていうのは、女々しすぎるかお?」

内藤は短くなった煙草を消して、新しい煙草を取り出した。
紫煙を吐き出しながら細められた目は、過去を見つめているのだろうか。
73:2006/04/19(水) 04:13:05.83 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと内藤、映画の見すぎじゃない?そんな台詞はじめて聞いたわw」
(;^ω^)「え・・・?」
ξ゚⊿゚)ξ「もー、照れるじゃない。そういう台詞はちゃんと好きな人に言ってあげなさいよ。あ、私そろそろ帰るね」
(;^ω^)「ちょ、ツン!まっ・・・聞いていいかお!?」

玄関でツンの手をとり、引き止める。
この瞬間のことは良く覚えている。昨日の出来事のように。
あれは3月27日、とても晴れた天気のいい日だった。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・ん?なぁに?」
( ^ω^)「ミルナ君と一緒にいて、楽しいかお?幸せかお?・・・自然に、笑ってられるのかお?」

玄関は差し込む陽光で明るかった。
もし大雨でも降っていれば、見なくてすんだのだろうか。
せめて曇りなら、せめて夜だったら、きっと見なくてすんだのだろう。

ξ゚⊿゚)ξ「楽しいに決まってるじゃない・・・あんた・・・しつこくって、キモイ、のよ・・・!!」

ツンの目に僅かに浮かんだ涙を。
75:2006/04/19(水) 04:14:36.83 ID:
俺初恋なんてしたことない
それ以前にしようとも思わない
周りがブスばっかりだったから
今は不登校さ^^
79:2006/04/19(水) 04:20:54.71 ID:
4月3日。
ツンは内藤に何も知らせずに行ってしまった。
後で聞いた話だと、かなり予定を繰り上げて急に引っ越したらしい。

( ^ω^)「・・・幸せっていうのは・・・なんなんだお・・・」

内藤は高校の友達と遊んだ。
思いっきり遊んだ。
夜通し遊んで、家に帰らない日も多かった。
どうせ眠れなかったから。

いつか遊び歩いた繁華街ですれ違った男が、女達にミルナ君と呼ばれていたのは。
気のせいだろうか。
80:2006/04/19(水) 04:21:54.74 ID:
(,,゚Д゚)「幸せの形?どうしたんだ急に?」
( ^ω^)「ちょっと哲学してるんだお・・・」
(,,゚Д゚)「ふーん・・・そうだな、俺はしぃが居ればそれで良いよ。それだけで何でも出来るさ」

(*゚ー゚)「ギーコー?ねーちょっとー?バス出ちゃうよー?ギコってばー」
(,,゚Д゚)「っと・・・じゃ、俺そろそろ行くわ。同窓会あったら絶対呼べよ?それと、京都にきたら連絡よこせな?」
( ^ω^)「ああ、しぃさんと仲良くやるお」
( ,' 3 )「じゃね、ギコ。帰ってくるときは八橋よろしく」
( ´∀`)「地下鉄で迷子になるんじゃないモナー」

(,,゚Д゚)「じゃーなお前らー!また来年会おうぜー!」

高校の仲間たちも次第に各地に散っていく。
京都で就職したギコは、親に黙って彼女のしぃを連れて行った。
荒巻は地元の市役所に勤め、モナーは東京で就職。

そして内藤は大阪へ。
83:2006/04/19(水) 04:28:20.90 ID:
('A`)「そんでこっちで働いてるうちに、俺らと会ったわけだ」
(´・ω・`)「僕が大阪の本社勤務になって、ドクオが転勤してきて・・・」
( ^ω^)「梅田の地下街で酔いどれてるときに、偶然僕らは再会したお・・・」
('A`)「んでもって今に至る、と・・・あーぁ、もう空が白くなる時間じゃねーか」
(´・ω・`)「で・・・まだ続きがあるんだろう?」
( ^ω^)「そのとおりだお。大阪に来ても、ツンとの縁は切れてなかったらしいお」
('A`)「けどよ、そのまま一生会えないみたいな最後だったじゃねーか。何があったんだ?」
( ^ω^)「親父、梅しそもも串5本。あと生中」
('A`)「おいって」

( ^ω^)「・・・ツンはミルナ君に会いに来たんだお。ミルナ君のいる、この大阪まで」
90:2006/04/19(水) 04:35:48.45 ID:
大阪に来て一年目の夏。内藤は実家に帰省した。
同級生たちも地元を離れて働き出した最初の年という事で、ほとんどが地元に戻ってきている。
ギコとしぃ、荒巻にモナーに、会えはしなかったが恐らくドクオとショボンも帰ってきていただろう。
そしてもちろん、ツンも帰ってきていた。

( ^ω^)「うーん・・・やっぱり自分の家は楽で良いお」
J('ー`)し「お風呂沸いたわよー」
( ^ω^)「あいおー。自分でやらなくても風呂沸かしてくれる・・・今思うとありがたいことだお」
J('ー`)し「あら、お友達きたわよ」
( ^ω^)「あ、ギコ達だお。ちょっと行ってくるお」
J('ー`)し「早く帰ってくるのよ」

たった1年で高校の仲間たちはすっかり都会人になっていた。
地元で働いている荒巻がぶーたれていたのを覚えている。
母親のいう事など忘れて、内藤は日付が変わるまで遊んだ。

( ^ω^)「ふー・・・みんな何だかんだで変わってないお。ギコなんか結局しぃさんのケツにしかれてるおw」

家に帰る前に、内藤は海を見に来ていた。
別に何か考え事があるわけじゃない。ただ、いつからか夜遅くに海を見にくる癖が出来ていたから。
そういえばこの浜辺に良くツンを誘ったのは、その癖のせいだったのだろうか。
まったく、いらない癖をつけたものだ。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・なんでだろうね。内藤はここに居るってわかってたよ・・・お盆に海見てると連れて行かれるよ?」
( ^ω^)「・・・・・・それは怖いお。そうなったら助けてくれるかお?」

その癖さえなければ、こうして再び会うこともなかっただろうに。
96:2006/04/19(水) 04:51:50.12 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「そうなったら逃げるわ。怖いからね」
( ^ω^)「そうかお・・・それでこそツンだおw」

ツンの声は後ろから聞こえる。
内藤は振り向かなかった。あくまで自然に海を見つめながら受け答える。
どうしてこんなに動揺がなかったのか、今考えてみると不思議なものだ。
ギコや荒巻たちと飲んだ酒のおかげだったのかも知れない。

( ^ω^)「で、ここに居るってわかってたって・・・もしかして何か用なのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん・・・別に、なんとなくよ。近くを通ったから、ついでよ。ついで」
( ^ω^)「そっかお。大学は楽しいかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうそう、すっごく気の会う友達出来たのよ。なんかね、内藤にちょっと雰囲気が似てるのよねw」
( ^ω^)「僕に似てるのかお・・・それは会ってみたいお」
ξ゚⊿゚)ξ「うん・・・ところで内藤。お盆の夜に一人で座ってて怖くないの?その、怖いなら隣座ってあげるわよ?」
( ^ω^)「・・・そうだお、怖いお。ツンが嫌じゃなかったら、座ってほしいお」
ξ゚⊿゚)ξ「でしょ?そうよね、お盆だもんね。仕方ないなぁ・・・中学校の肝ためしも結局私にくっついてたし・・・」

ツンは軽い足取りで内藤の隣に座る。
ローライズのジーンズで砂浜に腰を落としたせいで砂がはいったのか、少しだけパンツの中に手を突っ込んだりして。
ツンがそんな所を見せるのは内藤の前でだけだった。

( ^ω^)「あーぁー・・・ツン、はしたないお。もう少し貞操観念を・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「え?あー大丈夫大丈夫w内藤相手じゃないとこんなことしないからw」

それは、少しは内藤を特別視してくれているのか。それとも、内藤を男としてみていないのか。

98:2006/04/19(水) 05:02:56.51 ID:
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・・・・」

ツンが座った後、沈黙が訪れる。
静かな波の音と、晴れ渡った星空。
その下に男女が二人きりで座っているなんて、まるでドラマのような話だ。

( ^ω^) (・・・きっとドラマの主人公なら、気の利いた台詞を言えるんだろうお)

星が綺麗だとか、波が良い音だとか。
とてもそんなことを言う気にはなれなかった。
口を開こうとするたびに、1年前のツンの言葉が思い出される。
しつこくって、キモイ

( ^ω^) (去年のこと、ツンは許してくれたのかお・・・?)

どれくらい時がたったのか。
長い沈黙を破ったのはツンだった。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・最近ね。ミルナ君大阪でバーテンのバイト始めたんだって。向こうじゃ可愛い女の子もいっぱいいるんだろうね」
( ^ω^)「ふっ・・・バーテンね。ミルナ君らしいお。会ったこともないけど」
99:2006/04/19(水) 05:15:54.32 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「・・・そうね。会いたいって言ったらね、お前がこいだって。俺のこと好きなんだろ?って」
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「笑っちゃうわよね。どこからその自信は出てくるんだって感じ」
( ^ω^)「ツン・・・もう夜も遅いお。家の人、心配してるんじゃないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・うん。そうよね」
( ^ω^)「いつでも相談してくれお。電話でもメールでも出来る限り力になるお」
ξ゚⊿゚)ξ「そう・・・ありがと。じゃ、帰るね・・・内藤は?」
( ^ω^)「僕はもうちょっとここにいるお・・・」

もう思い出せないが、もしかしたらこの時、内心でイラついていたのかもしれない。
まだミルナの話をするツンと、ミルナのツンへの態度。
そして、素っ気無い返事をする自分に。

ツンの足音が遠ざかっていく。
その足音、砂の音は心なしかいつもより遅く。時には止まって。
波の音で足音が聞こえなくなるくらい遠ざかった頃、内藤はようやく振り返る。
振り返った先で、ツンは内藤を見つめていた。

ξ゚⊿゚)ξ「私、今度大阪に行くわ・・・その時は、内藤に連絡して良い?案内とか、させてあげるから・・・」
( ^ω^)「・・・案内はミルナ君に頼むべきじゃないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「なんていうか・・・内藤は、そう。弟みたいな感じだから。安全かなぁ・・・なんて。じゃ、今度また連絡するわ」

ツンが去った後も、内藤はずっと海を見ていた。
空が白くなっても、車の音が聞こえだしても、ずっと海を見ていた。

( ^ω^)「・・・僕は・・・弟じゃないお・・・ツン・・・」

100:2006/04/19(水) 05:17:05.53 ID:
深夜に読み手がついてくれるなんて思わなかった。
多謝万籟。

んじゃ寝ますお(^^ω)ホマホマ
101:2006/04/19(水) 05:17:50.73 ID:
終わり?
102:2006/04/19(水) 05:19:33.87 ID:
>>1
いあ、展開早いけどこう胸にキュンと来るものがある
続き期待してる
103:2006/04/19(水) 05:19:58.11 ID:
いや、一応続きはあります。
現状で3分の一いくかどうかくらい?
107:2006/04/19(水) 05:27:23.75 ID:
いやあ、いいかんじに死にたい
108:2006/04/19(水) 05:27:34.62 ID:
なんだよこれ面白いな
112:2006/04/19(水) 05:45:08.65 ID:
これは良作
174:2006/04/19(水) 22:43:17.96 ID:
ただいま
175:2006/04/19(水) 22:45:35.37 ID:
('A`)「弟発言キタコレ」
(´・ω・`)「あるよね。男として見られてないっていうか、恋愛対象じゃないっていうか・・・」
( ^ω^)「まぁ・・・今思うと僕はかなり煮え切らない奴だったお。今じゃ僕は大阪ミナミの夜王とさえ呼ばr」
('A`)「親父ちーかま追加ー」
( ^ω^)「・・・夜王」

居酒屋はすっかり静かになっていた。
内藤たち以外に客は2、3人しかいない。おかげで親父が追加注文を持ってくるのが速くなる。
空になったジョッキが片付けられ広くなったテーブルに肘をつき、内藤はドクオの枝豆をつまんだ。

('A`)「あ、てめー」
( ^ω^)「話料だおwここからまた厄介なことになるんだお」
177:2006/04/19(水) 22:51:34.17 ID:
盆休みが終わって、ツンは大学に戻っていった。
内藤にはまだしばらく休みがある。
本当なら毎日友達と遊び歩いていたのだろうが、どうにも気だるかった。
それを心配したのか、ある日内藤は半ば強引に荒巻に連れ出された。

( ^ω^)「・・・荒巻~、僕は今人生という壁にもたれかかってるんだお。遊ぶ気力は・・・」
( ,' 3 )「まぁまぁ。そういう時もあると思うけどね、ぱっーと遊べば気も晴れるさ」

内藤の地元は田舎だ。都会と違って、遊びに行くにも片道数十分はかかる。
内藤は荒巻の車で、真っ暗な田舎の夜道を走っていた。

( ^ω^)「そんな楽なもんじゃないと思うけど・・・」
( ,' 3 )「それにほら、実は内藤に会いたいっていう子がいてね」
( ^ω^)「・・・?僕に会いたい?」

向かっているのはカラオケ。
その途中で、荒巻は車をとめた。最近出来たらしいコンビニは田舎人にとっては珍しいらしく、意外なほど賑わっている。
コンビニの前には若者がたむろし、中では主婦の井戸端会議が開かれてるようだ。
田舎ではよくあることだが、みんな知っている人だ。
178:2006/04/19(水) 23:01:27.40 ID:
( ^ω^)「誰だお、僕に会いたいって?高校の仲間はみんな会ったお」
( ,' 3 )「高校の卒業アルバムを見て内藤に会いたくなったらしいよ。内藤も知ってる子なんだけどね」
( ^ω^)「僕も知ってる・・・子?子って、女の子かお?」

荒巻は答えずに、助手席のドアを開けた。
内藤が気付かない間に車のそばに立っていた誰かが、助手席にもぐりこんでくる。
たしかに、内藤の知っている人物だった。

('、`*川「やほ。久しぶり~」
( ^ω^)「・・・伊藤?伊藤じゃないかお」
川 ゚ -゚)「中学以来ね・・・元気してた?内藤君」
( ^ω^)「クーも・・・なんで二人が?」

素直クール、ペニサス伊藤。
共に内藤や荒巻と同じ中学の同級生。どこの高校にいったかも知らなかったが、中学の頃はそれなりに話した記憶がある。

( ,' 3 )「一緒に遊ぼうってクーを呼んだらさ、伊藤もついてきたんだ」
('、`*川「そゆ事。卒アル見たら内藤めりっさ変わってるからさ、会ってみたくなっちゃったw」
181:2006/04/19(水) 23:13:40.90 ID:
( ^ω^)「はー・・・本当に久しぶりだお」
川 ゚ -゚)「本当に。みんな今どうしてる?」
( ,' 3 )「内藤は大阪、伊藤は京都。僕のことは言わなくていいよね」
('、`*川「内藤京都なの?近いじゃんさー」

4人はしばらくコンビニに車をとめたまま雑談を楽しんだ。
やがて話は猥談に移り、そして恋愛の話に移っていく。
内藤にとって避けたい話題だった。

( ,' 3 )「内藤ってさ、中学の頃ツンのこと好きだったろ?」
( ^ω^)「・・・さぁ?」
川 ゚ -゚)「隠したってバレバレなんだけどね」
('、`*川「もろばれだよ、もろばれ。もう何年も前なんだし隠さなくて良いって」

けど、たまには他人に話してみるも良いのではないか。
多分、この流れなら言える。
言えば、楽になれるような気がした。

( ^ω^)「はは・・・情けないことに、今も好きだお・・・」
182:2006/04/19(水) 23:19:59.23 ID:
この胸に来るものはなんだろう
183:2006/04/19(水) 23:21:09.55 ID:
やっぱり蕎麦屋かwww
てか乙
185:2006/04/19(水) 23:23:11.71 ID:
>>183
ごめんねごめんね、蕎麦屋でごめんね
184:2006/04/19(水) 23:22:48.04 ID:
('、`*川「まじで?w」
川 ゚ -゚)「ほう・・・」
( ,' 3 )「おいおいw詳しく話してもらおうか」

内藤は話した。
中学校の頃の自分の気持ち、高校で再会したときの楽しかった思い出。
ツンのことが好きだと思い知ったときの気持ちに、数日前の弟発言。

誰にも話さないと思っていたのに、あっさり話してしまっていた。
ツンのことを考えるといつも気分が曇っていたのに、今日は荒巻たちが楽しそうにしていたから。
だから、気が楽で。つい話してしまっていた。

( ,' 3 )「弟って・・・それダメじゃん」
川 ゚ -゚)「勝機はないな。諦めたほうが良いと思うけど」
( ^ω^)「・・・やっぱり、そうなのかお・・・?」

内藤も心のどこかで思い始めていた。
クーも荒巻もそれが当然のことのように言う。たしかに、客観的に見れば諦めたほうが賢いだろう。

('、`*川「・・・なんかムカツクなぁ・・・それ思いっきりツンに振り回されてない?」
187:2006/04/19(水) 23:26:55.29 ID:
なんで蕎麦屋というコテになったのか知りたいぜ
190:2006/04/19(水) 23:39:19.84 ID:
賞金首見てなかったから
聞くんだが
蕎麦屋アメリカに
行かなかったか?


釣られた?
194:2006/04/19(水) 23:45:56.49 ID:
>>187
俺が蕎麦屋だから

>>190
アメリカの友人がえらいことになったって言うからアメリカ行ったら
4月一日でしたーwwwとか言われた。
だまされた俺より相手のほうが馬鹿だと思った。くそう。
188:2006/04/19(水) 23:32:42.57 ID:
( ^ω^)「え?」
('、`*川「だってそうじゃん。冗談だったんでしょ?嫁になるとか何とか。しかも彼氏の相談とか案内してくれとかさぁ。何?ツンって悪女?」
(;^ω^)「いや・・・僕の主観だから何ともいえないけど・・・」
('、`*川「多分ね、内藤がツンを好きって思ってるのは未練だよ」
( ^ω^)「未練・・・?」
('、`*川「自分はまだツンのこと好きだって思いたいんでしょ?けど良く考えてみなよ。そんなに悩むほど好き?ツンの事忘れればもっと素敵な人が回りに居るかもしれないのに?」
(;^ω^)「・・・それは・・・」

伊藤の剣幕はすごかった。
なぜ伊藤がこんなにムキになるのかはわからないが、新しい意見ではある。

どうなんだろう。
いつかの夏祭りで再会した後。ツンと過ごした三ヶ月は本当に楽しかった。
自分の失言でツンが離れていったのは悔やんでいるし、あの時あんなことを言わなければと自分を呪った夜も数知れない。
そうやって過ごした眠れぬ夜が、内藤に初恋というものを自覚させた。

それは確かだが、人の気持ちはそのときの環境に左右される。
1年ツンと離れて、挙句に弟のような物としか見ていないといわれた今。
内藤は本当にツンが好きなのだろうか。

(;^ω^)「・・・けど、好きなんだお・・・難しい理屈じゃなくて、ただ、好きなんだお・・・」
('、`*川「それが未練だって言ってるの!」

193:2006/04/19(水) 23:43:44.12 ID:
(;^ω^)「う・・・」
( ,' 3 )「ま、まぁまぁ。落ち着け伊藤」
川 ゚ -゚)「そうよ、ムキになっちゃって。もしかして内藤君のこと好きだった?」
('、`*川「ちがわーい!ただね、こう・・・歯痒いっていうかなんて言うか・・・うがー!」
川 ゚ -゚)「まったく・・・これだから少女漫画ばっかり見てる女は」
('、`*川「それ関係ないって。だって内藤さ、ツンのこと好きってもHしたいと思う?キスしたいと思う?」
( ^ω^)「・・・・・・思わない・・・お?あれ・・・?」

結局その日は遅くまで雑談し、カラオケにはいけなかった。
内藤の休みももうすぐ終わる。
クーや伊藤にもまたしばらく、もしかしたら何年も会わないかもしれない。

けど、そんな縁の薄い伊藤に言われた言葉は、内藤に重くのしかかった。
ツンのことが好きだというこの気持ちに理由はない。
誰かを好きになるのに理由がいるのだとしたら、内藤はツンを好いてはいけないのだろうか。

( ^ω^)「・・・僕はツンのこと好きだお・・・けど、別に性愛の対象っていうか・・・もっと違う、そう、ずっと一緒にいたいって・・・」

( ^ω^)「一緒にいたいだけなんだお・・・この気持ちは好きじゃ・・・恋じゃないのかお・・・?」
197:2006/04/20(木) 00:05:12.53 ID:
大阪にもどっても、内藤は悩んだ。
高校の最後の1年のように、また眠れない夜を味わうことになる。
あの時はツンのことを好きなのかどうかで悩んでいた。
今は、好きという気持ちは何なのかと悩んでいる。

( ^ω^)「・・・付き合いたいと思ったら好きなのかお?それとも、○○○○したいと思えば好きなのかお?」

街で見かけて、容姿が好みだったから好きだとか。
性格の相性が良かったから好きだとか。そんな理由が要るのだろうか。
好きだから、好き。
それでは駄目なのだろうか。

( ^ω^)「ツンの何が好きって聞かれれば・・・全部としか言いようがないお・・・」

理屈じゃなくて、好きだから。
けどそれはもしかしたら、いつか内藤がツンに対して感じたものと同じなのではないか。
好きと思い込んでいるのではないか。

曲がり角でぶつかったとか、命を救われたとか、そんな劇的な出会いもちろんではない。
ツンはただの同級生。確かにここまで好きになる理由があるわけではない。

なら、自分はツンのことを好きと思い込んでいるのだろうか。
201:2006/04/20(木) 00:19:26.33 ID:
( ;ω;)「・・・もう考えたくないお。もうどうでもいいお・・・なんでこんなに僕は悩んでるんだお・・・?」

思えば、中学校の頃も自覚はしていないとは言えツンのことが好きだったはずだ。
それでも高校になってからは毎日が楽しくて、ツンのことを忘れかけていた。
きっとあの夏祭りでツンを見つけなかったら、ナンパした女の子と付き合いだしたんだろう。

( ;ω;)「そうだお・・・きっと僕はちょっとおかしくなってるんだお。このままツンと疎遠になっていって、あの時何考えてたんだろうって笑えるようになるんだお」

大阪に帰ってきてからどれくらい時間がたった頃か。
内藤はようやく、そう答えをだして。逃げようとした。
自分の気持ちに蓋をして、葛藤から逃げようとした。

けど、きっとツンに悩まされるのは運命だったのだろう。
ちょうどその頃、メールが届いた。

件名:ツン
本文:夏に大阪行くって言ってたでしょ?今週末に行くから(^^)
    美味しいオムライスの店とか探しててね~
203:2006/04/20(木) 00:21:08.10 ID:
(^^)←殺意がわいた
206:2006/04/20(木) 00:32:47.62 ID:
>>203
・・・最近の女の子はつけるんじゃないのか!?(゜д゜;)
205:2006/04/20(木) 00:31:51.13 ID:
( ^ω^)「はぁ・・・チーフ、美味しいオムライスの店とか知りませんかお?」
( ´_ゝ`)「美味しいオムライス?・・・北極星とか?どうした急に」
( ^ω^)「いや・・・ちょっと地元の友達が来るんで」
( ´_ゝ`)「オムライス食いにか?・・・それ女?彼女か?ん?」
( ^ω^)「チーフ・・・人には言いたくないこともあるんですお・・・」
( ´_ゝ`)「・・・なるほど。そうか、おかんか・・・確かに母親と二人っきりでオムライス食いに行くのは色気がないな」
( ^ω^)「あんた頭沸いてるのかお?」

ツンは明日やってくる。
一人で大阪まで出てきて、ミルナ君とUSJに遊びにいくそうだ。
そんなことを思い出すたびに気分が悪くなる。

( ^ω^)「はぁ・・・ミルナ君と遊びに行く前にアメ村つれてけとか・・・僕の気持ちも知らないで・・・」
208:2006/04/20(木) 00:38:43.19 ID:
( ^ω^)「あんた頭沸いてるのかお?」
ちょwwwwブーンヒドスwwwwwwww
209:2006/04/20(木) 00:43:07.36 ID:
頭沸いてるのかおワロスwwwwwwwwwwwwwwww
210:2006/04/20(木) 00:50:35.04 ID:
大阪での内藤の活動圏内は主に難波、心斎橋。
内藤はその日、滅多にこない梅田にいた。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ内藤。私あれ見たいんだけど。屋上に観覧車あるやつ」
( ^ω^)「は?あぁ、フェップかお。確かこっちだお」

なんだかんだいってお洒落してきた内藤と、遠出してきた割りには荷物の少ないツン。
きっと通行人にはカップルに見えているんだろう。

( ^ω^) (・・・あぁ・・・やっぱり一緒にいるだけで楽しいお。僕はツンのこと好きだって思い込んでるのかお?それとも本当に好きなのかお・・・?)

ξ゚⊿゚)ξ「ところで内藤、オムライスの店は?w」
( ^ω^)「んー・・・そういえばちょうどフェップにポムの樹って店があるお。行ってみるお?」
ξ゚⊿゚)ξ「すっごい並んでるんだけど・・・」
( ^ω^)「女の子が並ぶことで有名なんだお。どうするお、待つかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「な、なんだか並ぶとカップルみたいね・・・別に他意はないけど、オムライス食べたいし・・・並ぼっか」

( ^ω^) (・・・こういう時、ツンは何を考えてるんだお?ちょっとでも好意を感じるのは・・・僕の勘違いかお?)

214:2006/04/20(木) 00:55:59.71 ID:
30分ほど並んで、女の子とカップルだらけの店内でオムライスを食べた、
ツンが食べきれなかったオムライスの残りを押し付けられたりして、本当に付き合っているみたいに。
アメ村で服屋を巡ったり、黒人のキャッチに捕まったり。
ツンはずっと笑っていた。内藤も、知らないうちに笑っていた。
本当に付き合っているように。

( ^ω^)「ツン、次はどこ行くんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「えっとねー、スタバ行ってみたいなーw」
(;^ω^)「ちょwあれは頼み方わかんないからダメだおw」

本当に、付き合っていたらどれだけ良かったか。
215:2006/04/20(木) 00:56:54.23 ID:
切ねえ・・・
こういうのって、無粋とはわかっててもハッピーエンドを期待してしまうんだよね・・・
217:2006/04/20(木) 01:05:36.57 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「あー、遊んだ~。今何時?」
( ^ω^)「えーっと・・・ありゃ、もう10時だお。そろそろホテル行くかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ホ、ホテルっ!?ちょちょちょ、何する気よあんた!?」
(;^ω^)「違っ!それ違うから!そろそろ宿泊先に行くかお?って意味だお!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ・・・そ、そう。そうよね。ていうか私ホテルの予約とかとってないよ?」
( ^ω^)「・・・は?」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、だから予約とってないの。予約して?」
(;^ω^)「はぁぁぁぁ?もう予約とかキツイんじゃないかお・・・?」

ξ゚⊿゚)ξ「え・・・そういうもんなの?じゃ、内藤の家泊めてよ」
Σ(゜ω゜;)「・・・!?」
218:2006/04/20(木) 01:08:49.73 ID:
>>217
フラグ・・・フラグが立った・・・。
220:2006/04/20(木) 01:13:58.15 ID:
-居酒屋-

('A`)「ほうほほう?泊めてとな?」
(´・ω・`)「ツンって頭っていうか、色々と大丈夫?」
( ^ω^)「それは僕にもわかんないお・・・」
('A`)「で、泊めたのか?」
( ^ω^)「さぁ・・・それは秘密だお」
(´・ω・`)「もしかして・・・ヤっちゃった?愛と悩みと悲しみの家内製手工業?」
(;^ω^)「なんだお、それ・・・それも秘密だお」

内藤たちのテーブルにはまた追加の注文が運ばれてくる。
給料後の休みだったせいで豪快に飲み食いしているが、料金を考えると悲鳴が出そうだ。
内藤はペースを落としてカルーアミルクを頼むと、新しいおしぼりで顔を拭いた。

( ^ω^)「ひとつだけ言えるのは・・・僕は大馬鹿者だったお」
224:2006/04/20(木) 01:27:18.60 ID:
(;^ω^)「・・・OK、落ち着くおツン。自分が何を言ってるかわかってるかお?無い胸に手をあててよーく考えるお」
ξ゚⊿゚)ξ「さりげに失礼なこと言うわねあんた・・・別に良いじゃない、泊めてくれたって」
(;^ω^)「あのね、ツン。僕は年頃の男で、ツンは年頃の女の子だお。それがひとつ屋根の下なんてどんだけデンジャyラスかわかってるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「えぇ?やだ、なに言ってるのよ内藤w内藤がそんなこと出来るはずないじゃないw」
( ^ω^)「・・・いや?それはわかんないお?」
ξ゚⊿゚)ξ「出来ない出来ないwそんな心配しなくて良いからさっさと案内しなさいって」
( ^ω^)「いや、だからちょっとツン・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ほーらーはやくー。明日USJだし疲れとりたいのよ」

ツンは内藤の腕をひっぱって、内藤は必死に踏ん張っていた。
だが、ツンの最後の言葉で内藤の足の力が抜ける。
内藤は反動で転びそうになったツンをどこか静かな目で見つめて。

( ^ω^)「そういえばそうだお。ミルナ君のところに泊まれば良いんじゃないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「え・・・?」
( ^ω^)「彼氏の家に泊まるのが自然だと思うお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

もし内藤が伊藤の言葉で悩んでいなかったら、嬉々として家に招いたのだろうか。
それとも、散らかっているからと断ったあげく、内心小躍りして家に招くか。
もっと素直な気持ちでいられたら、こんな望んでもいないことを口走らなかったのに。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・そうだよね。ミルナ君のところに泊まったほうが良いよね。内藤も、迷惑だもんね・・・」
225:2006/04/20(木) 01:28:17.14 ID:
ぶっちゃけ・・・寝ていい?
226:2006/04/20(木) 01:29:21.35 ID:
あぁぁ…内藤の馬鹿!!
232:2006/04/20(木) 01:37:11.47 ID:
こんなツンとってもうざいお
233:2006/04/20(木) 01:37:47.44 ID:
(#^ω^)ツンむかつくお
235:2006/04/20(木) 01:42:46.23 ID:
(´:ω;`) 内藤・・・・・
334:2006/04/20(木) 23:06:12.33 ID:
( ^ω^)「いや迷惑とかじゃなくて・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃっ!そうと決まれば急がないとね。またね内藤w」
( ^ω^)「あ、あぁ・・・気をつけていくお・・・送っていk」

少ない荷物を入れたバッグを翻しツンは駆けていく。
心斎橋のアーケード街の真ん中。
まるで彼女に逃げられたように見える内藤を、通行人が可哀想な目で見ていた。

( ^ω^) (・・・もやもやするけど、これで良いんだお。ツンと一緒にいないほうが自分のためなんだお)

心は痛い。
ツンと一緒にいたいと、精一杯内藤に主張している。
けど頭は。邪魔をする理性は、がっちり理論武装していた。

( ^ω^) (そうだお。気の迷いさえ断ち切れば、僕もツンも幸せに過ごしていくはずだお。ツンの考えてることがいまいちわかんないけど、ミルナ君が好きなら僕の出る幕はないはずだお)

それに、良く考えてみれば伊藤の言うとおりだ。振り回されている。
せっかくの週末にツンに呼び出されて、付き合う義理もないのに一日を費やして。
ツンはミルナ君を好きだと言うのに。
自分はポイント稼いで。そんなにツンの気を惹きたいのか。

( ^ω^) (・・・我ながらなんて・・・女々しいお・・・!)
341:2006/04/20(木) 23:21:45.14 ID:
家までの道のりはいつもより遠く感じた。
いや。今日、今までを短く感じていただけだった。
一人無言で道を歩くことの何と寂しいことか。

( ^ω^)「は・・・本当に女々しいお・・・さっそく後悔かお」

そうだ。自分はツンを好きじゃないはずだ。
気の迷いのはずだ。
昔好きだったから、未練を引き摺っているだけのはずだ。
内藤は携帯を取り出した。
今は誰かと話していたかった。ギコならまだ起きているだろう。

( ^ω^)「・・・もしもー。ギコ、起きてたかお?」
(,,゚Д゚)「ちょ・・・起きてたってなぁ、お前。今からお楽しみってとこだろーが!下らん用だったらお前宛にうまい棒1000本くらい送るぞ?」
(;^ω^)「そ、それは悪かったお。切ったほうが良いかお?」
(,,゚Д゚)「もう電話でたし遅いっつーの。で、なんだよ」
( ^ω^)「いやぁ・・・ちょっとこう、まぁ聞いてくれお」

内藤は努めて明るく、今日の出来事を話した。
実はちょっと、大分気になる娘がいるんだけど、今日はこういうことがあったと。
そういえば昔もこんなことがあって、それで今に至ると。
高校の頃の楽しかった話から、今までの経過。伊藤にいわれたこと。それを、笑いながら話した。
その笑いは、自虐にしか聞こえなかった。
343:2006/04/20(木) 23:22:49.90 ID:
それくらい軽症
344:2006/04/20(木) 23:40:35.09 ID:
(,,゚Д゚)「おま、それ平気なん?俺聞いてるだけでむかつくんだけど」
( ^ω^)「へ?」
(,,゚Д゚)「その女って何がいいたいわけよ。明らか気をもたせてるじゃん。それなのに『私彼氏のこと好きだしー』って。もうね、アホかと。馬鹿かと」
( ^ω^)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「だろ?なんでお前へこんでんの?良いじゃん。むしろラッキーじゃん。ほっとけってそんな馬鹿女」
(#^ω^)「・・・・・・・・・」
(,,゚Д゚)「おっと、怒るなよ?気持ちはわかるけど、別にその娘をこき下ろしたい訳じゃないんだ。ただ、どう考えてもおかしいだろ?お前のことどう思ってるんの?馬鹿にしてんの?ってなるだろ、普通に」
( ^ω^)「む・・・言われてみればまぁ・・・結構な扱いではあるかもしんないお・・・」

ギコの言っていることは、おそらく正論だ。
内藤だって他人から似たような話を聞かされたら同じ事を言う自信がある。
ならなぜ、ツンに対してまったく怒りがわかないのだろう。

( ^ω^)「けど、むかつかないんだお。実際に」
(,,゚Д゚)「・・・はぁ。そっか。そりゃお前あれだよ、もう呪いだって。むしろ呪縛?お前が吹っ切るらないといつまでもついて回るぞ」
( ^ω^)「・・・僕の弱さってことかお。あー・・・んー」
345:2006/04/20(木) 23:41:38.40 ID:
気付けば、足が止まっていた。
歩きながら話して暇を潰そうと思っていたのに、ツンと別れた場所からあまり進んでいない。
ツンと別れてからどれくらい経っただろうか。

内藤と反対方向に歩いていくまばらな通行人の足音。
静かな足音の中、やけに感覚が短くてうるさい足音が耳に障る。
内藤の近くで止まった足音と、荒い呼吸音。
振り返ると、そこには。

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ・・・はぁ・・・内藤・・・」
( ^ω^)「・・・ツン・・・」


(,,゚Д゚)「あん?ツン?・・・その女の名前か?お前なぁ・・・まったく。惚れた弱みって怖いよなぁ」
( ^ω^)「・・・ああ・・・まったくだお・・・そろそろきるお。邪魔して悪かったお」
(,,゚Д゚)「あー。ま、帰って寝れば気も晴れるさ。じゃなー」

切れた携帯をしまわずに、その手は力なく下がっていく。
呆然と見つめるしかなかった。
ミルナ君のところに行ったんじゃないかとか、駅はあっちだよ、とか。
そんな言葉なんか出てこない。
ただ、認めたくはないが、確かに嬉しさだけがわいて出てきた。
それすらも今の内藤を悩ませるのだが。

( ^ω^)「・・・ギコ。気は晴れそうにないお・・・」
346:2006/04/20(木) 23:49:10.55 ID:
( ^ω^)内藤・・・
350:2006/04/21(金) 00:06:43.83 ID:
( ^ω^)「で・・・どうしたんだお、ツン・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ・・・ふーッ・・・。えへへ、実はさ。ミルナ君の住所、知らなかったや・・・w」
(;^ω^)「なっ・・・はぁ?それはないお?じゃメールでもして聞けば良いお」
ξ゚⊿゚)ξ「寝てるみたいで出ないのよね。それでどうしよっかなー・・・って」
( ^ω^)「どうしよっかなーって・・・僕の家に泊まるしかないなぁ、と?だから・・」
ξ゚⊿゚)ξ「内藤~、お願いって!・・・・・・お願い・・・」
( ^ω^)「・・・」

しばらくの問答の末、結局。
内藤は折れた。
内藤が断るたびに、ツンの顔から笑みが消えていったから。
それだけならまだしも、形容しがたい切ない表情まで浮かべられたら内藤が悪者みたいではないか。

( ^ω^)「・・・あ゛ぁぁ!わかった、わかったお!はぁ・・・泊まってくといいお」
ξ゚⊿゚)ξ「うん・・・ありがと。ごめんね」

謝られると、ますます断れない。
こういうのを惚れた弱みと言うなら、内藤はツンに惚れているんだろう。
とどのつまり、人を好きになるなんて頭でするものじゃない。
こういうときの頭の仕事は、どれだけ自分の働きを放棄するかだろう。

(#゜ω゜) (うヴぉあぁぁ!!もう何なんだお!?好きなのかお、勘違いなのかお!?僕はどうすりゃいいんだお!)

だんだん、むかついてきた。
357:2006/04/21(金) 00:29:29.94 ID:
-居酒屋-

('A`)「なんかお前そろそろ発狂しそうだな」
(;^ω^)「誰がするかお」
(´・ω・` )「けど結局泊めたんじゃないの。それからどうなったのさ」
( ^ω^)「んー・・・?」
('A`)「やっちゃったのか?」
( ^ω^)「ん~?」
(´・ω・` )「・・・ぶち殺すぞ?」

(;^ω^)「・・・結局ツンは僕の家に来て、元気を取り戻したお。ぶっちゃけ・・・僕も楽しかったお」
358:2006/04/21(金) 00:30:35.34 ID:
ツンてめえコノヤロー!!!!!
362:2006/04/21(金) 00:41:56.02 ID:
もう深夜の内藤宅に、包丁の音が響いていた。
普段ならありえない。
宿泊代代わりに、同級生の女の子がご飯を作っているなんて。

( ^ω^) (・・・く、悔しいけど・・・嬉しいのは否定できないお・・・!僕はどうすりゃ良いんだお?)

内藤はすっかり綺麗に掃除された室内で、喜怒哀楽の百面相をしていた。
喜ぶ自分に怒りを覚え、ミルナ君の存在を思い出し哀しくなり、やがて思考を放棄し楽になって、包丁の音で喜んで。
それをずっと繰り返していた。

ξ゚⊿゚)ξ「内藤、ご飯よー・・・って何してんのあんた」
(;^ω^)「・・・が、顔面運動・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・?とりあえずはい、箸」
(;^ω^)「あぁ・・・どうもだお・・・」

何をしているんだろう、自分は。
ツンにはミルナ君がいて、ツンはミルナ君が好きで。
自分はツンのことが好きだったけど、それは思い込んでるだけだって周りは言って。
けどツンと居たら楽しいのは事実で、なぜかツンは今自分の家に居て。

( ^ω^) (・・・本気でわかんないお・・・何をどうすれば・・・)

本当は何も考えなくて良いのに。
好きだから、好き。それだけで良いのに。
363:2006/04/21(金) 00:56:21.11 ID:
誰が何と言おうと、好きなものは好きだからしょうがない。
そりゃあ、後で嫌われたり、本当になんとも思われてなかったりするかも知れない。
そうなったらさぞかし泣きたくなるだろう。

ξ゚⊿゚)ξ「ところで内藤。冷蔵庫にはいってた卵使ったけどさ、賞味期限きれてたよ、あれ」
( ^ω^)「・・っ!?ちょ、腹痛くなったりしたらどうすんだお!?」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫じゃない?あんた昔賞味期限切れの牛乳飲んで平気だったじゃない」
(;^ω^)「それ中学校の頃の話だお・・・もうそんなに若くないお」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうそう。中学校って言えばさ、2年生の運動会覚えてる?3階からドクオ君が落ちた事件」
( ^ω^)「あぁ、三階のベランダで応援の練習してたって奴かお。ドクオ頭悪いから・・・w」
ξ゚⊿゚)ξ「ほんとよねー。なんでベランダの、しかも手すりの上にのって練習してたんだろ?」
( ^ω^)「はは、馬鹿は高いところが好きらしいおw」

(;^ω^) (・・・って、いかんいかん!何自然に談笑してるお!僕はさっさと諦めるべき・・・)

諦めれば、このまま時が解決してくれるだろう。
この葛藤も、いつか青臭かったと笑い飛ばせる大人になれるだろう。
それでも、悔いは残るのではないか。

それなら、この楽しい時間が手に入る可能性が少しでもあるのなら。
どうせこのまま心に悔いを残して、それを見てみぬフリをして生きていくのなら。
惨めったらしく足掻いてから、泣きじゃくれば良いではないか。

きっとその方が格好いいから。
364:2006/04/21(金) 00:57:46.38 ID:
内藤カッコヨス
368:2006/04/21(金) 01:10:19.20 ID:
wktk
そうなんだよ、格好いいからって身を引いて死ぬほど後悔するんだよ…ッ!
369:2006/04/21(金) 01:13:53.20 ID:
>>368
それなんて俺?
370:2006/04/21(金) 01:14:20.58 ID:
( ^ω^) (ふ・・・カッコイイ、かお。笑っちまうお。結局人間、自分のことだけで手一杯ってことかお・・・)

ξ゚⊿゚)ξ「・・・?どうかした?その、ちょっと辛かったとか・・・?」
( ^ω^)「いや・・・美味しいお。暖かい味だお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そ、そう?別に褒めても何にもでないわよ?」
( ^ω^)「・・・ツン。幸せについて本気だして考えたことあるかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「え?・・・何よ急に」
( ^ω^)「僕はあるお。そりゃもう、自信をもっていえるお・・・ツンはどうだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そんな難しいこと言われても・・・けど、そうね。自分の幸せ考えられない人は、相手を幸せにすることは出来ないとは思うかな」
( ^ω^)「ほう。立派なこと言うお。なるほど・・・自分の幸せを第一に、かお」
ξ゚⊿゚)ξ「ていうか、まぁ。そういうことになるのかな」
( ^ω^)「それなら、僕も幸せ第一、自分第一で生きるお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

( ^ω^)「僕の幸せはツンの幸せ・・・ツンの側にいてずっとツンに笑顔を見ていたいお」
374:2006/04/21(金) 01:22:17.30 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
( ^ω^)「・・・」

とんだ不意打ちだったのか、ツンはまさに鳩が豆鉄砲食らったような表情をしていた。
対する内藤は、穏やかだが確かな覚悟が感じられる表情を浮かべている。
悩みを突き抜けた、男の表情だった。

ξ゚⊿゚)ξ「あー・・・あはははwやーね、内藤、からかわないでよw私はm」
( ^ω^)「ツン。もうはぐらかさせないお。僕はツンが好きだお。だからこそ、一緒にいたいお。ずっと、ずっと・・・僕自身の幸せのために」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

内藤はまっすぐ、揺るがない瞳で。
ツンの揺らぐ瞳を見据えていた。
内藤の視線も言葉も力強かった。ツンの顔を背けさせないほどに。

ξ゚⊿゚)ξ「わ、私は・・・彼氏いるし・・・ほら、だってさ、私だよ?きっと内藤にはもっと良い人がさ」
( ^ω^)「僕はツンが良いんだお。ツンが何と言おうとそれは変わらないお・・・そのためなら、全力でツンを奪うお!何日でもツンを説得するお!うざがられたって、嫌われたって、自分の納得いくまで!」
375:2006/04/21(金) 01:24:29.13 ID:
あー尿道いてぇ(.∀・)
376:2006/04/21(金) 01:24:55.99 ID:
>>375
ちょwwwwwwwwいきなりw
377:2006/04/21(金) 01:25:52.79 ID:
>>375
ちょwwwww大丈夫?
379:2006/04/21(金) 01:27:45.65 ID:
>>375
どうみても膀胱炎です。ほんとうに(ry
膀胱炎以外の可能性もあるので、病院いったほうがヨサス
385:2006/04/21(金) 01:38:37.65 ID:
いや、その・・・ほんのちょっと痛いかなぁ?くらいなんだ。
書いてると恥ずかしいからさ・・・バカなこと言いたかったんだ('A`)

386:2006/04/21(金) 01:38:52.75 ID:
内藤はずっと、ツンの揺らぐ瞳を見つめていた。
まるで世界が止まったように、二人は微動だにしなかった。
動いているのは揺らぐツンの瞳だけ。
時計の音が聞こえるが、内藤にとってこの空間の時間は確かに止まっていた。
やがて時は動き出す。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・私、泣いちゃうよ・・・?」
( ^ω^)「なんでだお?嫌だったかお・・・?」
ξ゚⊿゚)ξ「違うわよ・・・違う・・・」
( ^ω^)「僕は、出来れば嬉しいって言って欲しいお。気持ち悪いかもしれないけど、本当に・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ううん、気持ち悪くない・・・違うよ・・・!」

止まっていたときが動き出し、ツンの瞳から揺らぎが消えた。
揺らいでいた涙は一筋の道を作り、落ちる雫が増えていく。
内藤が手を動かそうとしたとき、ツンは涙もぬぐわずにテーブルに身を乗り出して。

ξ゚⊿゚)ξ「嬉しいのよ!嬉しいけどさぁ!・・・だったら・・・!だったら、なんであの時・・・!『嫁になるってギャグかましてないで』なんて言ったのよぉっ!!」
393:2006/04/21(金) 02:00:27.52 ID:
あぁ・・内藤がオレのようだ・・。
396:2006/04/21(金) 02:09:40.21 ID:
あの時というのは、高校最後の夏。
内藤の心の中でまだ輝く、あの篝火のような時間。
ツンも、同じことを思ってくれていたのだろうか。
大切な時間だったって。

ξ゚⊿゚)ξ「楽しかったのに・・・ずっと、あのまま過ごしていけると思ってたんだよ?それなのに・・・」
( ^ω^)「あ・・・ツ、ン・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「私がかっこいい男子がいるなんて言ったのが悪いの・・?私は、内藤はそんなこと気にしないって思ってた。だってさ、内藤と一緒にいるときは本当に、何も飾らずにいられたんだよ・・・」
( ^ω^)「ツン・・・!僕は・・・自信がなか・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「嫌だ・・・聞きたくないよ!内藤は私がはじめて、何も考えずに笑ってられる人だったのに・・・内藤は私のこと女として見てないんだとか、悩んで・・・普通の友達として接しようと思って頑張って・・・」
(;^ω^)「・・・・・・!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんで・・・今になって、そんなこと言ってくれるのよ・・・!」

そういえば、ツンと出会ってから何年になるか。
10年くらいだろうか。そんなに長い間付き合いがあって、多分、最初の頃から好きだったのに。

( ^ω^)「・・・ツン・・・僕は、謝らないお。けど・・・」

ツンと出会ってから10年も経った今。内藤ははじめてツンを抱きしめた。
目を閉じて、腕に万感の思いを込めて。

( -ω-)「けど・・・その償いをすること、許してほしいお。今からでもツンの側に居ても良いって、許してお・・・」

397:2006/04/21(金) 02:09:56.10 ID:
-居酒屋-

('A`)「くせぇーっ!安いメロドラマ以下の匂いがプンプンするぜーっ!!」
(´・ω・`)「・・・悪いけど客観的に・・・ねぇ?」
(;^ω^)「なんとでも言うが良いお。ぶっちゃけ反論できねぇお」
('A`)「お前にキモイって言われたのが良く出来たギャグに思えてきたぜ」
(´・ω・`)「・・・なら内藤は、ツンとくっついたの?けど・・・」
('A`)「それでふられたら大爆笑なんだがなぁ・・・」

( ^ω^)「まったく・・・散々な言われようだお。続き話すのが怖くなったじゃないかお」

403:2006/04/21(金) 02:36:19.52 ID:
なんて面白いんだ
410:2006/04/21(金) 02:58:28.26 ID:
切ない・・・こんな体験したことないはずなのに('A`)
412:2006/04/21(金) 03:08:46.95 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「なによぉ・・・許してくれって・・・私が悪いみたいじゃない・・・」
( ^ω^)「悪いのは僕だお。ツンは何も悪くないお・・・ほら、泣き止んでくれお」
ξ゚⊿゚)ξ「べ、べつに、泣いてないんだかぁ・・・っく・・・うぅ・・・~~っ!」

何だろう、この状況は。
頭は混乱していたが、とりあえず内藤はツンの肩を優しく叩いた。
幼子をあやすように。いつものツンなら内藤を突き飛ばして離れていくだろうに、今日だけはされるがまま。
ツンも混乱していると思えるのが、たまらなく嬉しかった。

( ^ω^)「ん・・・落ち着いたかお?ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・グスッ・・・」
( ^ω^)「ツン?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・お風呂はいる・・・」
( ^ω^)「・・・え゛?あ、ちょ・・・え?」

ツンは内藤の腕から抜け出し、まるで自分の家のように風呂場に向かう。
内藤の家、といっても、当然一戸建てではない。普通のワンルームマンションだ。
つまり、脱衣所などもない訳で。

(;^ω^)「いっ!?ちょ、ちょっとベランダに居るお!タオルは勝手に使ってくれお!」
425:2006/04/21(金) 03:27:08.69 ID:
( ^ω^)「・・・あぁ、食器片付けといたほうが良いかお」

シャワーの音が気になる。
大丈夫だろうか。一人暮らしの男が普段それほど風呂場を綺麗にしているはずがない。
ぶっちゃけると、その。陰毛とか排水溝のあたりに絡まっているのでは。

(;^ω^)「・・・ツンー、食器洗うから水出すおー」
「・・・うん。どうぞ」
( ^ω^)「そのー・・・洗顔とか男物だけど大丈夫かお?」
「・・・うん」
( ^ω^)「・・・お湯ちょっと熱めにしてるけど、大丈夫かお?」
「・・・大丈夫」
(;^ω^)「そ、そっかお。じゃゆっくりしてくれお」

食器を洗い終わり棚に置く。
振り返るときに洗濯籠にはいったツンの衣類がどうしても目にはいる。
あろうことか、一番上に下着がある。
下着は最後に脱ぐだろうから当然といえば当然だが、こういう時普通は隠すものではないだろうか。

(;^ω^) (もし僕がフガフガ匂い嗅いだらどうする気なんだお、まったく・・・)

「・・・ねぇ内藤・・・」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
「一緒にはいる?」

( ^ω^)「・・・はい?」
427:2006/04/21(金) 03:28:57.33 ID:
一緒ktkr
512:2006/04/21(金) 20:24:57.72 ID:
やべえ・・・この話ガチで泣いてしまった
539:2006/04/21(金) 23:07:15.48 ID:
(;^ω^)「・・・それは僕にツンと同じ湯船につかることを許してくれる上、せまいユニットバスの中でくんずほぐれつになっても怒らずしっとり包囲陣形ってことかお?」
「それに加えて私が背中流す権利もつけるわよ」
( ^ω^)「・・・っく!なんという誘惑だお!!」
「・・・まぁ、別に嫌なら良いんだけどね」
( ^ω^)「いやいや、嫌なはずがないお!」

だがしかし、ツンは女である。
女という生き物は時に男を試すようなことをするものだ。
例えば、二人っきりのカラオケでおもむろに服を脱いだりとか。
もしかしたらツンも自分を試しているのではないか。

ほんの数秒で内藤の脳裏に二通りの未来がよぎった。
喜び勇んでドアを開け、蹴りだされる未来。
そして、ツンが潮らしく迎えてくれる未来。

( ^ω^) (どうするお・・・!?)
540:2006/04/21(金) 23:08:55.77 ID:

544:2006/04/21(金) 23:09:54.40 ID:
>>540
入れ
545:2006/04/21(金) 23:10:41.35 ID:
入る以外に何がある
546:2006/04/21(金) 23:10:42.97 ID:
入る
555:2006/04/21(金) 23:16:52.08 ID:
「・・・内藤?」

あまり長い間悩むのも良くない。
そもそも、悩む必要があるのだろうか。

( ^ω^)「・・・ツンが良ければ、入らせてもらおうかなー・・・」
「・・・うん、その・・・良いわよ、別に」

ここで入らなければ男じゃない。
服を脱いでいつも入っている風呂場のドアを開けるだけじゃないか。
ツンは自分を試しているのかもしれないが、入るほうが正解の可能性だってある。
内藤は深呼吸すると、風呂場のドアに手をかけた。

( ^ω^)「失礼、しますお・・・」
557:2006/04/21(金) 23:17:18.16 ID:
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
558:2006/04/21(金) 23:18:01.74 ID:
ドキがムネムネするお
564:2006/04/21(金) 23:26:17.26 ID:
( ^ω^) (あ、そういえば換気扇つけてなかったお)

まず目に入ってきた湯気のせいで、そんな間抜けなことを考える。
曇った鏡に暖かい空気。シャワーの音は止んでいた。
毎日見ている場所なのに、まるではじめてみるような気がする。

ξ///)ξ「・・・」

それもあながち間違いではないか。
いつもなら、湯気のなか内藤に背を向けているツンの姿がないのだから。

( ^ω^)「えっと・・・シャワー出して良いかお?」
ξ///)ξ「・・・勝手にすれば?な、内藤の家じゃない・・・」
(;^ω^)「う・・・ち、違いないお・・・じゃあ遠慮なく」

頭を洗って、体を洗って。
その後は、気合を入れなければならない。やっと何かが変わりそうだから。
内藤は体を洗いながら、精一杯高鳴る胸を落ち着かせていた。

ξ///)ξ「・・・背中、流さないといけないよね。さっき言っちゃったし・・・」

がんばれ男の子。
571:2006/04/21(金) 23:38:27.14 ID:
(;^ω^)「はっ!?・・・おお、お願いしますお・・・!?」
ξ///)ξ「お、お願いされます・・・」

ところで、ユニットバスといえばどんな物を想像するだろう。
トイレと湯船が一緒になったものを想像する人が大多数ではないだろうか。
だが、内藤宅は少し違う。
内藤は本来なら家賃が8万ほどかかるはずの贅沢な家を、社宅として格安提供されている。

つまり、ユニットバスとはいえトイレとは別々。
しかも普通の家の風呂場のように広い。
となれば当然、湯船につかっていたツンは一歩二歩歩かなければならない訳で。
熱めに設定させたお湯につかっていたツンは、当然のぼせているはずで。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・あっ・・・?」
( ^ω^)「・・・ん?」

のぼせていたら、足取りがおぼつかなくて。軽く倒れてしまっても不思議ではないだろう。
問題なのは倒れた先に、背をむけた内藤がいたことだけ。

(;^ω^)「っっっ!!??」
ξ///)ξ「~~~~!!!!」

そして、内藤の背中に思いっきり抱きついてしまっただけだ。
背中にマシュマロを押し付けられたと思えば何でもないじゃないか。
575:2006/04/21(金) 23:48:43.32 ID:
wktk
580:2006/04/21(金) 23:56:52.28 ID:
(;^ω^)「あ、あ、あのー・・その。ツン、そんな大胆に背中流さなくても・・・!」
ξ///)ξ「あぅ・・・や、違、ながす・・・あの・・・そ、そう!せんたくいた!?」
(;^ω^)「ちょ、そんな自虐的なネタかましてる場合かお!しかもちゃんとおっぱ・・・」
ξ///)ξ「やー!言うなぁ!!」

シャワーの音とわずかな泡、たちこめる湯気と床を流れるお湯。
そして、互いに背を向けて離れた男女。
正座して俯いているツンと、風呂場用の椅子に座り眉間を揉んでいる内藤。
実に初々しい。

どれくらいそのままで居ただろう。
ようやく落ち着いた内藤は、思い切って提案してみた。

( ^ω^)「ツン・・・せーので振り向くとかどうだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・い・・・い、良いわよ・・・せーの、ね・・・うん、ら、楽勝?」
( ^ω^)「そ、そうかお・・・じゃ、せーの・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「はっ!!」
( ^ω^)「せいっ!!」

状況に似合わない裂帛の気合とともに、内藤とツンは振り返った。
内藤の目の前には正座して斜め下を向いているツンが。
ツンの前には、体を洗うタオルで下半身を隠した内藤が。

(*^ω^)「・・・あ、う・・・」
ξ///)ξ「・・・ しんじゃいそう・・・」
581:2006/04/21(金) 23:58:31.00 ID:
・・・('A`)
俺はいい年して何書いてんだろう・・・とばしてぇ
582:2006/04/21(金) 23:58:55.37 ID:
ちょwww
583:2006/04/21(金) 23:59:51.95 ID:
は  や  く  !!
592:2006/04/22(土) 00:04:08.06 ID:
おっさんがこれかいてると思うと笑えてくるね
だけどGJだよ!
622:2006/04/22(土) 00:53:23.86 ID:
>>592
俺はまだおっさんじゃねぇ!!オレァクサムヲヌッコロス!!
627:2006/04/22(土) 01:00:12.04 ID:
濡れてストレートになった巻き髪。
それから伝う雫が白い肌をより扇情的に見せる。
膝の上に置いた強く握られた手。細腕で隠れたわずかなふくらみ。
そのすべてが内藤の理性を破壊しようと牙を向く。

(*^ω^) (・・・辛抱たまらんお・・・!けど、ここは辛抱だお・・・!)

( ^ω^)「・・・ツン」
ξ///)ξ「はいっ!」
(;^ω^)「い、良いお返事だお・・・その、背中お願いするお」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、任せなさい・・・私はかつて背中流しのプロって言われてたんだから・・・!」
(;^ω^)「いったい誰にだお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・お父さん・・・」

一度向き合ったせいか、少しは緊張もほぐれたような気がする。
再び背を向けた内藤の背をツンが控えめに洗っていく。
内藤は背中に感じる戸惑いがちな力加減に、改めてツンと一緒に風呂場にいるというこの状況をかみ締めた。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・力加減はこのくらいでよろしいですかー」
( ^ω^)「あぁん!もっとめちゃくちゃにしてぇ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」
(;^ω^)「ちょっ!痛い痛い!ごめん悪ノリだったお!ギブミーチョコレート!」
ξ゚⊿゚)ξ「ふふっ・・・ギブアップ?」
(;^ω^)「参りました」

ξ゚⊿゚)ξ「けど・・・内藤の背中おっきくなったね。私達、大人になっちゃったんだよね・・・」
628:2006/04/22(土) 01:03:33.83 ID:
私達、大人になっちゃったんだよね・・・

このセリフにやられた
もう寝るよ…ウッ( ;ω;)
629:2006/04/22(土) 01:03:45.14 ID:
( ^ω^)「ああ・・・もうツンと初めて会ってから10年になっちゃうお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「なんだか・・・長いのか短いのかわかんなかったね」
( ^ω^)「うーん・・・どっちなんだろうお」
ξ゚⊿゚)ξ「内藤は服なんか気にしてなくて、私と背も同じくらいで、漫画とゲームの話しかしなくて、芸能人なんか一人も知らなくて・・・」
(;^ω^)「・・・耳が痛いお」
ξ゚⊿゚)ξ「それなのに、もう私より背高くなって、生意気にお洒落なんかしちゃってさ・・・」
( ^ω^)「たしかに僕は変われたお・・・けど、ツンを好きってのは変えられなかったお?」
ξ///)ξ「そ、そんなこと言ってるんじゃないわよ!」
( ^ω^)「んでもってツン・・・それ素っ裸で言う台詞じゃないお」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・変わってないのがもう一つあったわ。ほんとムードとかわかんないんだから!このっ!」
(;^ω^)「ぎゃあああ!万力!」
633:2006/04/22(土) 01:09:47.96 ID:
恋がしたいなぁ。。
635:2006/04/22(土) 01:11:06.97 ID:
変がしたいなぁ
642:2006/04/22(土) 01:17:28.78 ID:
背中が赤くなるまで丁寧にゴシゴシしてもらった後、二人は湯船に移動した。
ツンに目隠しされながら移動したせいで湯船の縁に小指をぶつけたが、それは代金だろう。
せまい湯船に体を密着させて浸かっているという、この状況の。

ξ///)ξ「・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」

後ろからツンを抱き込むように湯船に浸かっている状況がしばらく続く。
しばらくじっとしていたせいで落ち着いてきた頭は、ほかのことを考える余裕を取り戻した。

( ^ω^) (・・・ミルナ君のこと、どうするつもりなんだろうお・・・)

いわば流されるままに一緒に風呂にはいっているが、内藤はツンと付き合いだした訳ではない。
それが望みではあるが、一番重要なのはツンの気持ちだ。
ツンの気持ちは、もしかしたら内藤に向いてくれているかもしれない。

けど、それは自分が今更ながら気持ちを伝えることができたからだ。
そしてツンはそれに応えてくれたのだろう。
なら次に重要なのは、ミルナ君の存在。

( ^ω^) (・・・けど、言えるのかお?ミルナ君とどうするんだとか・・・別れてくれとか・・・)
655:2006/04/22(土) 01:35:24.89 ID:
言って良いのだろうか。
ミルナ君と別れて自分と付き合ってほしいなんて、調子に乗ったことを。
無言のまま自分の腕の中に納まったツンを見つめる。
中学の頃は自分とたいしてサイズの変わらなかった体は随分小さく見える。
まるで自分の腕の中に納まるように、成長を止めたように。

( ^ω^) (はっきり言って僕は興奮してるお・・・けど、それに流されてて良いのかお・・・?)

ξ///)ξ「な、何見てるのよ・・・」
(;^ω^)「へ?い、いや・・・仕方ないお?w」
ξ///)ξ「・・・も、もう出ましょっか・・・のぼせてきたし」
(;^ω^)「そ、そうだおね!あんまり長いこと浸かっててもアレだし!」

先生に怒られた中学生のように勢いよく立ち上がった内藤を見て、ツンが固まる。
ツンの目の前、本当に触れそうなくらいの距離に内藤の股間があったから。

ξ///)ξ「・・・・っっ!!??」
(;^ω^)「・・・あ゛」

股間をおさえた内藤が風呂場から出てきたのは、それから数分後だった。
658:2006/04/22(土) 01:37:47.90 ID:
ワッフルせずにはいられない
679:2006/04/22(土) 01:51:08.89 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「その・・・大丈夫、内藤?」
(;^ω^)「・・・もう大丈夫だお・・・多分」
ξ゚⊿゚)ξ「えーと・・・ごめん」
( ^ω^)「まぁ、僕が悪いお。それより布団出すから、ツンはベッドつかってくれお」
ξ゚⊿゚)ξ「え?」

意外そうな顔のツンをよそに、内藤はせっせと客用の布団を出す。
とりあえず手伝いながら、ツンは微妙な表情で内藤を見つめていた。

ξ゚⊿゚)ξ「な、内藤・・・別にベッドで一緒に寝てあげても良いわよ?」
( ^ω^)「うん、僕もそうしたいお」
ξ゚⊿゚)ξ「そ、そう。なら別に布団なんか出さなくても・・・」
( ^ω^)「けど、さっき風呂場で悶絶している間に決めたんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「決めた・・・?」

布団を敷き終わった内藤は、困惑するツンの瞳を見据えて。
自分の気持ちを伝えたときの表情で。

( ^ω^)「僕は、ツンと結ばれたいお。本当の意味で。けど・・・それは何の憂いもなくなってからだお。たとえば・・・ミルナ君みたいな」
696:2006/04/22(土) 02:12:37.57 ID:
それはきっと、ツンにとってみれば拒絶の言葉だったろう。
だが。ツンは内藤のことを理解してくれた。
今まで二人はすれ違ってばかりだったが、ようやく少しだけ進歩できたのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・わかった。私も、それが良いんだと思う」
( ^ω^)「ツン・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫よ、ちゃんとわかってるから。ただ、さ・・・」
( ^ω^)「・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ただ、一緒に寝るだけ、腕枕してくれるだけ・・・それくらい、お願いしても良いかな・・・」
( ^ω^)「ツン・・・ありがとうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ふふ・・・別にあんたのためじゃないんだからね?w」
( ^ω^)「ああ、わかってるお・・・それでも、ありがとうだお」

せっかくひいた布団を片付けて、二人は結局一緒にベッドにもぐりこんだ。
電気の消えた部屋に深夜の静けさが満ちる。その静けさは、とても心地よいものだった。

( ^ω^)「・・・・・・」

一日中慣れない都会で遊びまわって疲れていたのだろう、ツンはすぐに寝てしまった。
腕に感じる重みがとても愛おしい。
内藤はずっとツンの寝顔を眺めていた。
優しい微笑みを浮かべて、内藤はずっとツンの寝顔を眺めていた。

今夜はいい夢が見れそうだ。
701:2006/04/22(土) 02:28:14.86 ID:
-居酒屋-

('A`)「結局やってねぇのかよー・・・」
( ^ω^)「ばかたれ、それが良いんだお」
('A`)「・・・俺にはわかんねぇ」
(´・ω・`)「・・・なるほど・・・次の日、ツンはミルナ君とやらのところに行ったと」
( ^ω^)「・・・察しが良いじゃないかお。ショボン?」
(´・ω・`)「仕事柄ね・・・わかるだろう?内藤?」
('A`)「おいおい、何か気持ち悪いぞおまえら・・・ショボンの仕事がどうかしたんかよ」
(´・ω・`)「・・・いいや、別に」

( ^ω^)「ショボンの言うとおり、ツンは次の日・・・いなくなったお」
703:2006/04/22(土) 02:28:56.18 ID:
はやくううううううう

ショボンの仕事ってなんだ?
706:2006/04/22(土) 02:36:21.74 ID:
次の日の朝。
朝を告げる車の音で内藤は目を覚ました。
楽しい夢を見ていた気がする。
よくは思い出せないが、年をとった自分と、昔からの友達たち。彼らと昔話をしながら、自分の子供が走り回るのを見て。
その隣に、誰が立っていたのか思い出せないが、とても楽しい夢だったような。

( ^ω^)「んん・・・なんで夢ってやつは目が覚めたら忘れるんだお?なぁツン・・・」

( ^ω^)「ツン?」

隣にいるはずのツンはいなかった。
まるで夢の中で隣にたっていた誰かのように、たしかに在った腕の重みは消えうせて。
ただ、テーブルの上に朝食とメモが1枚置いてあった。

ツンは予定通りミルナ君に会いにいったのだ。
USJに行ったのではない。きっと、別れを切り出しに。
内藤にも告げずに、きっと内藤のために決着をつけに行ったのだ。

( ^ω^)「・・・待ってるお、ツン・・・一緒にいられる時を、待ってるお」
708:2006/04/22(土) 02:41:31.84 ID:
どうか内藤が幸せになりますように
709:2006/04/22(土) 02:42:51.79 ID:
自分にはこんな経験ねーのに切ないな・・・
712:2006/04/22(土) 02:49:20.50 ID:
その日、大阪の高速道路で騒動があった。
一台の車を追いかける高速警備隊。そして、ただただ速度を上げる乗用車。

ξ゚⊿゚)ξ「落ち着いて、ミルナ君!警察もきてる、馬鹿なことしないで!」
( ゚д゚ ) 「うるへー!今までキープしといたのによぉ、今更実はずっと好きな人がいただぁ!?笑うぜおい!」
警備隊「前の車、停まりなさい!ちょwwwおまwww事故るってwwwww」
ξ゚⊿゚)ξ「!ミルナ君、前見て!」
( ゚д゚ ) 「うぉぉぉぉ!?」
713:2006/04/22(土) 02:50:16.46 ID:
急展開ktkr!
714:2006/04/22(土) 02:50:45.50 ID:
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
716:2006/04/22(土) 02:51:18.09 ID:
内藤はその日、ずっと家にいた。
哀愁とも期待とも違う、自分の惨めさや人の優しさ、すべてを受け入れたような徳のある空気に身をゆだねて。
ただ、穏やかだったのに。
TVをつけるまでは。

TV「本日午後2時ほどに高速道路で起きた事故について、詳細な情報がはいってきました。どうやら事故車の暴走は痴情のもつれから男性側が起こした行動らしく、現在事故車に乗っていた二人は・・・」
( ^ω^)「・・・痴情のもつれ?今日、大阪で・・・?」
TV「病院に搬送されたのは高知県高知市の大学に通うツンさん。カーブを曲がりきれず激突した助手席側に乗っており、意識不明の重体。運転していた男性は幸い軽症で現在警察の取り調べを・・・」

( ^ω^)「・・・え・・・?」
717:2006/04/22(土) 02:52:30.20 ID:
見るなといったり見てといったりひどい女だな
718:2006/04/22(土) 02:52:41.47 ID:
どうなる('ω`)
719:2006/04/22(土) 02:52:46.78 ID:
ぇええええええええええええええええええええ

寝れなくなったじゃないか(ノToT)ノ┫:・'.::・┻┻:・'.::・
721:2006/04/22(土) 02:54:34.42 ID:
高知県高知市って・・・

漏れが居るところじゃねーか!!
725:2006/04/22(土) 02:57:47.79 ID:
>>721
あれだ。高知大学だと思ってくれ。
ちなみにきっとツンは休日は帯屋町かイオンで遊んでるはずだ。
そういえば帯屋町の映画館って全部撤退したらしいな。

そんな俺は高知出身
729:2006/04/22(土) 03:00:41.60 ID:
>>蕎麦屋
マジでか!?
危うくお茶を噴き出す所だった!

帯屋町は寂しくなっていくお
730:2006/04/22(土) 03:01:40.35 ID:
ツン…(´;ω;`)
731:2006/04/22(土) 03:02:02.43 ID:
好きでたまらない子をキープ扱いする男がいるなんて辛い
732:2006/04/22(土) 03:02:13.42 ID:
( ^ω^)「・・・今、なんて言ったお・・・?」

無情にも答えを返してくるアナウンサーの声に蓋をして、内藤はただ疑問だけを口にしていた。
本当にわからなかった。
事故がおきて、助手席に座っていた人が意識不明の重体だっていうことはわかる。
それが誰なのかわからなかった。

だって、そうだろう。
昨日は楽しかったのだ。大阪を遊び歩いて、ツンが泊まって。
遅い夕食を作ってくれたり、一緒にお風呂にはいったり。
朝おきたらツンはいなかったが、かわりに朝食があった。

隣にいなくても、ぬくもりがあった。
だから待っていられると思ったのに。
いつか近いうちに、また一緒に笑い会えると思ったのに。

(;^ω^)「う・・・あ?・・・うわぁぁぁぁぁ!!」
735:2006/04/22(土) 03:04:06.17 ID:
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
736:2006/04/22(土) 03:07:40.09 ID:
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
737:2006/04/22(土) 03:08:01.01 ID:
まじかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
738:2006/04/22(土) 03:14:37.79 ID:
どこをどう走ったのか、内藤は病院にいた。
ツンの搬送された病院に。
けどその日は手術中で、内藤が取り乱していたせいもあり追い返された。

次の日も、次の次の日も、面会謝絶だった。
1ヶ月がたったころ、ようやく内藤は病室でツンの顔を見た。
チューブが伸びた個室に、たくさんの機械が並んでいる。

毎日毎日、内藤は病室に通った。
意外と見舞いは少なかった。ツンの大学の友人はみんな高地に居たせいでなかなか見舞いにこれなかったし、中学の友人たちにはもう連絡がとれなかったから。
それでも、泣きつく両親を見た。内藤にミルナ君のことを知らないかと尋ねるツンの兄にあった。
休みをとって見舞いにきたツンと仲の良い娘とも会った。

みんな、悲しんでいた。
そして内藤は、もっと悲しんでいた。

2ヶ月が過ぎても3ヶ月が過ぎても、ツンの目は覚めなかった。
1年が過ぎても、ツンは目を覚まさなかった。
もう傷一つないのに。ただ眠っているだけなのに。

( ^ω^)「・・・今日も、寝てるのかお?ツン・・・どんな夢見てるんだお?・・・ツン・・・!」
740:2006/04/22(土) 03:20:42.56 ID:
( ;ω;)……
741:2006/04/22(土) 03:25:26.12 ID:
-居酒屋-

内藤は、頭の中で思い出されている話を口にしなかった。
ツンが朝食を置いて出て行った朝までを話し、残ったビールを片付けて。

('A`)「なるほどね・・・それでおまえは出て行ったツンが戻ってくるのを待ってるのか、今も」
( ^ω^)「・・・そうだお。とか言ってもう何年かたっちまったおw」
(´・ω・`)「・・・」
('A`)「それさ、その・・・戻ってくるのか?悪いけどよ」
( ^ω^)「戻ってくるお、きっと。ちょっと休憩でもしてるんじゃないかお?」
(´・ω・`)「・・・そうだね、きっとそうだよ」
('A`)「そういうもんかねぇ。さて、そろそろ出るか?帰って寝ないと仕事できねぇよ」

何時間も居座った居酒屋の席をたち、三人は馬鹿高い勘定を済ませた。
駅に向かうドクオを見送った後、内藤とショボンは近くの公園のベンチに座って買ったばかりの煙草をくわえている。

( ^ω^)「・・・さて。ショボン、知ってるお?ツンがどうなったか・・・」
(´・ω・`)「僕は医者だろ?大阪で君たちに会ったってことは、大阪勤務になったって事じゃないか」
( ^ω^)「そんなことだろうと思ったお。何を言いかけていたお?ツンは、この間・・・とか?」
(´・ω・`)「ツンはこの間、僕のいる病院に移されたよ。まぁ・・・話からして内藤なら知ってたか」
745:2006/04/22(土) 03:29:24.35 ID:
俺も知らない
749:2006/04/22(土) 03:35:55.66 ID:
-公園-

( ^ω^)「へぇ・・・それは知らなかったお」
(´・ω・`)「・・・移されてからまだ数日だってのにね、ツンの病室は花束とかツンの好きだったヌイグルミとかで一杯さ」
( ^ω^)「ふーん・・・誰か知らないけど嬉しいもんだお」
(´・ω・`)「看護婦の話じゃそれを置いていくのは・・・語尾が変な若い男らしいけど?」
( ^ω^)「誰だろうお?」
(´・ω・`)「・・・さぁ・・・誰だろうね?」

内藤は煙草を携帯灰皿に入れて立ち上がった。
公園のそばを通学途中の学生が通っていく。
内藤はショボンに何も言わず、ただ片手を振って歩き出した。

(´・ω・`)「ただ・・・きっとそいつはとんでもない馬鹿ヤロウだよ」
( ^ω^)「言ったお?そんな馬鹿が一人くらいいても良いんじゃないかって・・・」
(´・ω・`)「・・・参った。そいつは馬鹿じゃなくて大馬鹿だったよ」

( ^ω^)「そいつにとっては・・・褒め言葉だお」

懐かしい友人たちとの夜が終わり、内藤はいつものように歩いていく。
家に帰る前に寄っていくところがある。
いつもの、病院に。
752:2006/04/22(土) 03:39:31.34 ID:
やべぇマジで泣ける (´;ω;`)
754:2006/04/22(土) 03:40:59.30 ID:
ごめん泣いた
恋がしたい
755:2006/04/22(土) 03:41:27.13 ID:
(´;ω;`)
756:2006/04/22(土) 03:42:20.86 ID:
セツナス(´;ω;`)ブワッ
890:2006/04/22(土) 23:29:18.86 ID:
病院が変わってからわずか数日。
それなのに、もう挨拶してくる看護婦の顔を覚えてしまっている。
病室は何階の何号室だとか、その部屋は一人部屋だとか、窓からは学校が見えて、いつも校庭で子供たちが遊んでいるとか。
全部覚えてしまった。

( ^ω^)「ツン、この病室からは学校が見えるお・・・ツンはどんな教師になりたかったんだお?」

ああ、そういえば長い間大学を休んでる。まだ復帰できるのだろうか。
それに目が覚めたら周りは何年も経ってるなんてどんな気分だろう。

( ^ω^)「浦島太郎と同じ気分になるのかお?どんなリアクションか見てみたいお・・・あ、リンゴ食べていいかお?」

この数年でリンゴの皮むきが無駄にうまくなってしまった。
パイナップルだって切り分けられる。仕事をクビになったら果物屋でも開こうか。
もしそうなったら、目の前で寝てばかりいる想い人と一緒に切り盛りしてみたいものだ。

看護婦A「・・・また来てるね、あの人」
看護婦B「あぁ・・・毎日来るのよねぇ・・・それでずっと話しかけてるのよ。返事なんかしてくれないってわかってるのに、毎日毎日・・・」
看護婦A「可哀想だよね。けど、ちょっと羨ましいかな、あの患者さん」
看護婦B「そうねぇ、愛されてるわよねぇ・・・とっても・・・」
894:2006/04/22(土) 23:31:55.12 ID:
wktk
909:2006/04/22(土) 23:56:04.33 ID:
ドクオとショボンに偶然会って飲み明かした夜から、数週間が過ぎた。
何も変わらない。
相変わらず仕事先のチーフは変な人だったし、ガソリンは安くならないし。
煙草税が上がっても喫煙者は減らないし、クソスレは定期的にたつし、魔少年はVIPにいるし。
ツンが眠ってしまってから今まで、何も変わらなかった。

( ^ω^)「・・・ツンと一緒に、僕の時間も寝ちゃったみたいだお」

だから今日も、見舞い品を持って病室にいる。
病室にいた担当の看護婦さんは気を利かせて出て行った。
いつもと同じ景色が見えて、いつもと同じ椅子に座って、いつもと同じ果物ナイフを取り出して。
そして、今日だけは違うツンの寝顔を見た。

( ^ω^)「笑ってる・・・?」

そう、ツンは笑っていた。
何年もずっと表情が変わらなかったのに、今日だけは嬉しそうに。楽しそうに。
様子を見に戻ってきた看護婦さんが、ツンの笑顔を見て血相を変えて走っていった。

( ^ω^)「・・・?看護婦さん、急患でも来たのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん・・・内藤・・・」
(;^ω^)「っ!?つっ、目がっ・・・あ、ね、寝言かお・・・はは・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「んん・・・」
( ^ω^)「・・・寝言でも良いお・・・久しぶりに、ツンの声が聞けたお・・・」
911:2006/04/22(土) 23:57:58.99 ID:
>>909
キタ━━━(;´∀`)・ω・);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノ━━━!!!!
923:2006/04/23(日) 00:10:18.89 ID:
看護婦「先生!307号室の眠り姫が!!」
(´・ω・`)「なんだいそのメルヘンチックな呼び名は・・・ってツンのことじゃないか!どうした!?」
看護婦「笑いました!」
(´・ω・`)「・・・君は僕を馬鹿にしてるのかい?笑うくらい・・・ん?笑った?」
看護婦「はい、笑いました。つまり、夢を見るなり何なり、意識が・・・」
(´・ω・`)「目が覚める・・・!?すぐ行く、ついてきてくれ」

ツンが笑うのは初めてだった。
笑うということは、少なからず意識が戻ってきた証拠だ。
もしかしたらこのまま目が覚めるということも在り得る。

(´・ω・`) (だが・・・数年間も眠っていたんだ、記憶の混乱や損傷の可能性・・・少なくはない・・・)
925:2006/04/23(日) 00:11:36.62 ID:
数年間眠ってた奴の寝顔見てみたい
どんだけくちゃくちゃな顔なんだろうな
927:2006/04/23(日) 00:12:43.00 ID:
いよいよ佳境か。

928:2006/04/23(日) 00:12:55.94 ID:
もしかして記憶がきえてるんじゃあ・・・
938:2006/04/23(日) 00:21:42.17 ID:
病室は、いつもと同じ景色で。
いつもと同じようにリンゴを二人分むいて、一人で食べて。それから今日の出来事を話して、おやすみを言って。
それから、いつも通り帰るはずだったのに。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・あれ・・・?」
( ^ω^)「・・・え?」

帰るはずだったのに、ツンの瞼が開いていく。
手だって少し動いた。今、首を振った。
そして、内藤のほうを見てくれた。

(;^ω^)「ツ・・ツン・・・!?目が、覚めたのかお?・・・僕のことわかるかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
(;^ω^)「ツン・・・?」

(´・ω・`)「内藤、来ていたか!今ツンがわらっ・・・起きてるし・・・」
看護婦「あらまぁ・・・」

ツンは病室を見回していた。
内藤を見つめて、病室に駆け込んできたショボンを見て、また内藤を見つめる。
その顔には表情がないように見えた。
まだ状況が把握できないのか、それとも。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・誰・・・?」

939:2006/04/23(日) 00:22:45.39 ID:
あああああああああああ
942:2006/04/23(日) 00:23:26.96 ID:
せつなス(´・ω・`)
943:2006/04/23(日) 00:23:44.26 ID:
記憶がネェ━━━━━('A`)━━━━━!!
949:2006/04/23(日) 00:24:29.46 ID:
やだーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!11
950:2006/04/23(日) 00:24:30.39 ID:
もう悲しい話は嫌だお(・ω・`)
978:2006/04/23(日) 00:34:24.85 ID:
こなあああああああゆきいいいい・・・ねぇ


orz
979:2006/04/23(日) 00:35:41.30 ID:
( ^ω^)「・・・し・・・知ってるお・・・?ツンは、僕のこと・・知ってるお・・・?」

それしか言えなかった。
だって、ツンは中学の同級生で、自分はツンのことをずっと好きで。
でも言えなくて悩んで、悩みぬいてようやく。
ずっと待って、毎日寝顔を見て、ツンと一緒に旅行に行く夢や家で一緒にTVを見る夢とか見て、ようやく。
ようやく、目が覚めたのに。

(´・ω・`)「・・・む、ぅ・・・」
看護婦「・・・・・・」

何も言えないだろう。
事情を知っているショボンも、毎日見舞いにくる内藤を見ていた看護婦も。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・私、ツン・・・」
( ;ω;)「あ・・・あぁ・・・知ってるお・・・誰よりも良く、知ってるお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「高知大学の教育学部で・・・中学校は・・・」
( ;ω;)「中学校は、幡多郡の片田舎にあって・・・この間校舎が取り壊されて・・・」

上半身だけを起こしたツンは、じっと内藤を見て話し続けた。
数年間ずっと看護婦が体を動かしていてくれたおかげで、筋肉の衰えは動けないほどではないようだ。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・それで、大阪に彼氏がいて・・・」
( ;ω;)「・・・う・・・っく・・・」

982:2006/04/23(日) 00:36:56.64 ID:
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
983:2006/04/23(日) 00:36:57.11 ID:
ξ゚⊿゚)ξ「・・・それで、大阪に彼氏がいて・・・」

うあわぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!!!!!
987:2006/04/23(日) 00:37:48.09 ID:
勘弁してくれ・・・・・・・
988:2006/04/23(日) 00:38:09.50 ID:
ちょwwやべぇwwww
マジ泣きしそうwwwwwwwwwwww
989:2006/04/23(日) 00:38:10.52 ID:
これはもうダメかも分からんね・・・・。
998:2006/04/23(日) 00:41:21.26 ID:
1000ならバッドエンド
1000:2006/04/23(日) 00:41:37.20 ID:
1000だとしてもどうしようもない

続き→※( ^ω^)ブーンがちょっと昔話をしているようです part2