1:2013/02/10(日) 14:03:46.36 ID:
昼に建ってたスレからアイデア拝借したが

※ショートショート(short short story)は、小説の中でも特に短い作品のこと。明確な定義は存在しないが、一般的には原稿用紙20枚程度以下の作品とされる。短編小説や掌編小説、ショートストーリーとは異なる独自のジャンルといわれることが多いが、それらを区別しない場合もある。ジャンルは、SF、ミステリー、ユーモア小説など様々。アイデアの面白さを追求し、印象的な結末を持たせる傾向がある。(wikipedia参照

3:2013/02/10(日) 14:04:26.07 ID:
ほう
4:2013/02/10(日) 14:04:43.37 ID:
鍵のかかった洋室でひとりの若い男が死んだ。
うつぶせに倒れた死体の背中にはナイフが突き刺されている。
何かを掴もうとするかのように伸ばされた右手に握られた一本の鍵。
それは、たったひとつしか存在しなこの部屋の鍵だった。
人の出入りした形跡のない密室に男の死体だけが転がっている。
やがて、不審を覚えた館の住人により扉が破られ事件は明るみに出ることとなる。
5:2013/02/10(日) 14:04:45.55 ID:
はよ
7:2013/02/10(日) 14:05:18.37 ID:
青年がその密室殺人事件に居合わせたのは偶然だった。
大学の長期休暇を利用し旅行へ来ていた青年は
旅先で出会った初老の男性に気に入られ彼が所有する館へと招かれ
そのまま客室に宿泊する手はずになっていた。
そこで折悪くも死体が発見され青年は否応なく事件に巻き込まれていく。
警察の介入にも関わらず解決の糸口さえ見つからぬまま、第二、第三の事件が発生する。
これこそが青年がはじめて解決し、そして青年の名を世に知らしめた事件であった。
いわくありげな古い洋館という舞台、館に住まうのは有名企業創設者の一族であったこと
事件そのものが凄惨性、人々の同情を誘う動機、さまざまな要因が重なり事件は大々的に報じられた。
初期の報道でこそ伏せられていた青年の名はゴシップ誌のすっぱ抜き記事を皮切りに
さまざまなメディアで採り上げられその名を観ない日はないほどの過熱ぶりを見せた。
8:2013/02/10(日) 14:05:49.19 ID:
それだけであれば一介の大学生に過ぎない青年のことなど
一過性の熱が冷めれば多くの人が忘れていっただろう。
しかし、青年の名声は不動のものとなった。
視聴者から寄せられた相談に青年が答えるというテレビの企画で
依頼人の不可解な体験談からその裏にひそんだ事件を暴きだしたのだ。
これを期に青年のもとへと事件性のある依頼が数多く寄せられるようになる。
青年はそこでも成果をあげ、その様が放映されるとさらに依頼は増加の一途を辿る。
依頼の多くは事件とも呼べないような些細な問題だったし、なかにはいたずら目的のものも混ざっていた。
それでも時折、重大な事件の解決を求む視聴者の手紙が送られて来た。
10:2013/02/10(日) 14:06:19.91 ID:
しかし、そうした依頼はたとえ青年の手によって犯人を特定できたとしても
報道規制やプライバシーの問題からテレビに流すことはできずお蔵入りになった。
小さな謎を解くだけならばよいが、本当に切実な問題はそれが切実であるがゆえに電波に乗せることはできない。
このころから青年はテレビの企画では困っている人を救うことはできないと考えるようった
なにしろ、テレビ業界はお金で動いている。報道できない依頼に人員や時間をさいてはくれないのだ。
青年は大学の卒業と同時に出演料で儲けた金を元手とし館を買い取りそこに探偵事務所を構え、
テレビの仕事からは完全に足を洗った。
探偵事務所は青年のネームバリューと最低限の費用しか取らないことが手伝い滑り出しはまずまずだった。
あらゆる謎を解く名探偵、その存在が犯罪の抑止力となったのか凶悪な犯罪も減少しはじめた。
11:2013/02/10(日) 14:06:56.54 ID:
だが、有名であるということはそれだけ厄介な出来事も引き寄せる。
青年が難事件を解明して見せるごとに妙な依頼が舞い込んでくるようになる。
どんな事件も解決する、それが徒となった。
自分こそは青年よりも頭がいいのだと証明するために行動を起こす人間が現れ始めたのだ。
解けない謎がないというのならば、お前に解けない謎を作ってやるとばかりに彼らは青年に挑戦状を叩きつけた。
自作推理小説の問題編だけを送り付け謎を解いてみろと言ってくるものなど良い方だった。
ある殺人事件では、青年の関与を予測し、あらかじめ偽の証拠を作っておき
推理を誤った方向へと導き冤罪を引き起こそうとした犯人がいた。
間違った人物が告発されるると同時に自分が名乗り出て青年を嘲笑する算段だったようだ。
12:2013/02/10(日) 14:07:33.56 ID:
しかし、青年は手がかりの不自然さに気づき、犯人の奸計に陥ることはなかった。
無事、真犯人を警察に差し出すことのできた青年だったが、その胸には苦々しいものが残った。
動機だった。被害者に対して殺すほどの恨みはなかった、そう犯人は語った。
たしかに嫌ってはいた。けれど殺すほどではなかった。あいつを俺に殺させたのはお前だ。
お前を罠にはめるために俺はあいつを殺したんだ。お前の鼻をへし折るために。
欺瞞だ、そう思う一方で青年はもし自分が探偵などしていなければと思わずにはいられなかった。
この事件はニュースに取り上げられることはなかったが、インターネット上では話題となった。
13:2013/02/10(日) 14:07:43.55 ID:
プロットと言った方がいいな

※プロット (英語: plot) とは、ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事をまとめたものであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。ここでいう原因と結果とは、例えば「犬が歩く。棒にあたる。動物病院に運ばれる。治療を受ける。回復する」といったことである。 (wikipedia参照
14:2013/02/10(日) 14:08:04.50 ID:
当初、事件そのものの面白みや、犯人の趣向に対する肯定的な意見は
犯人の上手をいった青年を礼賛する声に埋もれるようにしてささやかれていた。
しかし、時が経つにつれその犯罪のエンターテイメント性をたたえる輩があらわれ
自分であればどうやって青年の裏を書くといった議論で掲示板はにぎわい始めた。
そして、実際に事件を起こす人間が出現する。
前回とは違い、不可能犯罪と呼べる類のものだった。
「さぁこのトリックを解き明かしてみろ」死体の写真のURLと共に犯人はそう書きこんだ。
プロクシも通さないでのレスだった。逮捕してくれというようなもので実際犯人はすぐに捕まった。
逮捕された犯人は犯行を認めたもののその方法についてはいっさい口を割らず
ただ青年を挑発するようなセリフを吐くばかりだった。
15:2013/02/10(日) 14:08:35.23 ID:
青年は腹の底にこごる暗澹たる感情を抱えたまま捜査にあたりなんとかトリックを見つける。
それによって事件は終わりを告げたものの達成感などなかった。
犯人の言葉が胸を突き刺す。殺すのは誰でもよかったんだ。
トリックを使って殺すことが、お前に解けない謎を作ることが目的だったんだからな。
――あいつを俺に殺させたのはお前だ。
かつて耳にした言葉がよみがえる。
自分さえいなかったら事件は起こらなかったのではないか。再び青年は思ってしまった
16:2013/02/10(日) 14:09:53.46 ID:
この事件に対するネットの反応は両極端だった。
本当に事件を起こした犯人に対する賛否、両者のレスがぶつかり侃侃諤諤となったが
批判の火は次第に勢いをなくしていき、掲示板には賛同者ばかりが集うようになった。
そして次々と現れる挑戦者。
青年は事件を解決した。いや、しなければならないのだ。
犯人を特定し、犯行の手口を明かさなければ、殺人者は世に放ったれたままなのだ。
殺人者の新たな犯行を防ぐためにも事件を解決しなければならない。
しかし、謎の解明は青年の事件解決記録を更新し、火に油をそそぐ結果となる。
青年の鼻がおられるまで新たな殺人者は現れ続けるだろう。
17:2013/02/10(日) 14:10:24.58 ID:
どこでまちがってしまったのだろうか。青年は考える。
ただ、死んだ人間の無念を晴らし、残された人間を救いたかっただけなのに。
気づけば自分が事件を生む元凶となってしまっている。
ゲームは始まってしまったのだ。
終わることのない知恵比べ。探偵と犯人の勝負は繰り返される。
負けることの許されないゲーム。
勝てば新たな挑戦者。
終わりがあるとすれば……
18:2013/02/10(日) 14:10:58.23 ID:
鍵のかかった洋室でひとりの若い男が死んだ。
うつぶせに倒れた死体の背中にはナイフが突き刺されている。
何かを掴もうとするかのように伸ばされた右手に握られた一本の鍵。
それは、たったひとつしか存在しなこの部屋の鍵だった。
人の出入りした形跡のない密室に男の死体だけが転がっている。
やがて、不審を覚えた館の住人により扉が破られ事件は明るみに出ることとなる。









しかし、もう解決する人間はいない。
19:2013/02/10(日) 14:12:46.98 ID:
おしまい
20:2013/02/10(日) 14:16:23.85 ID:
こういうの好きよ
21:2013/02/10(日) 14:17:06.52 ID:
鍵のまで読んだ
22:2013/02/10(日) 14:17:30.55 ID:
なんか文法に不自然なとこがチラホラ
けど良いとおもいます
23:2013/02/10(日) 14:23:25.52 ID:
ごめん
国語力が低いうえに推敲してないせいだな
26:2013/02/10(日) 14:28:04.05 ID:
ずーっとあらすじ読んでたらいつの間にかネタバレまでされてて気付いたら終わってた気分
面白そうだなぁ、とは思いながら読むけど面白くない
27:2013/02/10(日) 14:31:08.29 ID:
星新一の叩きまくるコメンテーター?の話思い出した

25:2013/02/10(日) 14:25:11.85 ID:
最後まで読めた
結構好きだわ
28:2013/02/10(日) 14:34:54.67 ID:
中々楽しめた
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