1:2006/05/19(金) 23:36:52.34 ID:
( ^ω^)「よし、コンプリートだお!」


ブーンは今年25歳になるが純粋培養のニートだ。

高校時代周囲から多少馬鹿にはされていたが、そんなことはあまり関係なく引き篭もり始めて中退。
以来、どこに出しても恥ずかしい、立派な引き篭もりとして成長した。
今日は分割うpされたエロゲをnyでダウンロード、たった今最後のファイルを落として上機嫌だ。

( ^ω^)「喉がかわいたから台所にポーション取りにいくお♪」

4:2006/05/19(金) 23:38:01.63 ID:
台所に向かう途中、両親の部屋の前。


( ^ω^)「ん?何か深刻そうな話をしてるお?調査するお!」

(;゚ω゚)「・・・!!!11」


盗み聞きした内容。

要約すれば両親は、ブーンの面倒を見るのも限界だそうだ。
明日にも最後通告をするという。
それは、引き篭もりのプロフェッショナルであるブーンにとって、死刑に等しく感じられた。


5:2006/05/19(金) 23:38:04.59 ID:
( ^ω^)

6:2006/05/19(金) 23:38:44.80 ID:
至高の引き篭もりであるブーンだが、友人は2人いる。
5年前はまっていたネトゲで、ものすごい廃人同士仲間になって以来の付き合いだ。
すでに皆ネトゲはしておらず、実際にあった事も2,3回しかないが、IRCは今に至るまで続いていた。
朝から晩までほとんどPCの前にいて、同じ視線で非生産的な会話を繰り返せる貴重な仲間。


(;^ω^)「これはやばいお・・・IRCでマスターとドクオに相談するお・・・」


7:2006/05/19(金) 23:39:18.20 ID:
(;^ω^)『@【緊急】ついに両親に愛想をつかされたお【緊急】』

('A`)『あー。まあさすがに仕方ねぇんじゃね?仕事探すフリでもしながら引っ張るのも手だけどな』


呼吸1つとっても、行動にめんどくさいというマイナス補正はかかるが、常に暇を持て余しているドクオ。
そのレスはもっともではあるがブーンには受け入れられなかった。
ブーンは特別なニートなのだから。


9:2006/05/19(金) 23:39:34.13 ID:
これはwktk
10:2006/05/19(金) 23:39:50.55 ID:
( ^ω^)『働いたら負けだお!フリでも無理だお!全力で拒否するお!』

(´・ω・`)『君はいつものことだけどすがすがしいよね。ここは暇だし手を貸さないといけないよね』


明らかに世の中をなめた事を、生き生きと発言するブーンだが、マスター・・・ショボンは好意的だ。
何故ならショボンもまた特別なニートだから。
ブーンにマスターと呼ばれるのは、昔ネトゲーしていた時ギルドのマスターだったから。
年齢もブーン・ドクオより上で30歳だ。


11:2006/05/19(金) 23:40:23.26 ID:
('A`)『俺もあまり期待されてもアレだけどな。暇だし手伝うか』

( ^ω^)『助かるお!!』


('A`)『で、ショボンどうするよ?やっぱブーンも俺らと同じ方向で行くか?』

(´・ω・`)『そうだね』

(;^ω^)『ちょwwwwいきなり2人で納得されてもわからないお!kwsk!!』


12:2006/05/19(金) 23:41:10.16 ID:
('A`)『つまりいい年してニートのブーンは、親が面倒見てくれなくなっただけの話だろ』

(´・ω・`)『ついでに自分で自分の面倒も見れないってだけの話だよね』

(;^ω^)『うはwwwあらためて人に言われると死ねばいいと思うおwww』

('A`)『あるあるwww・・・ねーよwww他に面倒見てもらえばいいだけだっての』

(#^ω^)『ブーンにそんなコネクションはない件』


(´・ω・`)『うん、それでも国なら・・・国ならきっとなんとかしてくれる』


13:2006/05/19(金) 23:41:15.33 ID:
(*´・ω・`*)
16:2006/05/19(金) 23:41:57.93 ID:
( ^ω^)『・・・国?』

(´・ω・`)『うん。生活保護って知っているかい?』


ブーンはその制度の名前自体は知っていたが、本当にどうにもならなくなった人の為にあるもので、
自分のように働いたら負けだと思っているだけ・・・引き篭もりニートには縁のないものだと思っていた。


( ^ω^)『聞いたことはあるけどブーン達のような人には無理だお?』

(´・ω・`)『そうでもないよ。というか済まない、すでに僕らは受給してる』


だから、ショボンとドクオがさくっと生活保護を受給していることを聞き驚いた。


18:2006/05/19(金) 23:42:35.97 ID:
ブーンが知る限り、ドクオはたまにスロでも打ってくる・・・とかいって出かける程度。
ショボンに至っては、いつ寝てるのかもわからないくらい常にPCの前にいる。
自分とたいしてかわらないのだ。

ショボンの発言に、ブーンは言葉では言い表せない「ときめき」のようなものを感じた。


('A`)『でもよショボン、俺の時と今のブーンじゃ、結構状況が違うけど行けそうなのか?』

(´・ω・`)『君のときは非常に楽だっただけで、今回のケースもまあ問題ないと思うよ』

( ^ω^)『kwsk!!!111』


(´・ω・`)『でも、ひとつ大切なことを、確認しとかないといけないよね』


19:2006/05/19(金) 23:42:59.63 ID:
生活保護ktkr
20:2006/05/19(金) 23:43:19.96 ID:
すっかり興奮したブーンに待ったをかけるようなタイミングのショボンの言葉。


( ^ω^)『なんだお?ばっちこいだお?』

(´・ω・`)『両親に愛想をつかされたのはわかったけど、君のほうは両親に対してどうなんだい?』

( ^ω^)『?よくわからないけど、面倒見てくれないなら、親なんか知ったこっちゃないお!』


('A`)『おいおい・・・ブーンなら今更聞くまでもないだろ、ショボン』

(´・ω・`)『一応・・・ね。済まない、蛇足だったね』


ブーンは、実際その意味を理解していなかった。
しかし、すでにニートの向こうがわに到達している存在としての本能が、一瞬の迷いも受け入れなかった。


21:2006/05/19(金) 23:43:50.22 ID:
(´・ω・`)『うん。君はほんとうにすがすがしいよね。じゃあ、始めようか』


それから、ショボンによる最初のレクチャーが始まった。
まずは実家を出て、2人が住むVIP市にこれるなら、都合が良いという事。

VIP市は、比較的生活保護の審査が甘いらしい。
さらに、彼らも状況にそれぞれ違いはあったものの、すでに受給しているという実績を持っている。
手取り足取り、何とかできるだけのノウハウがあるそうだ。

VIP市に越して来る事が可能なら、1ヶ月程度で受給までいけるだろうという話だった。


22:2006/05/19(金) 23:44:28.38 ID:
( ^ω^)『全裸でエロゲー大音量!うざったいのがいない暮らしに夢広がりまくりんぐwwww』

('A`)『あー、なんとなく気持ちはわかるけどな。どうしても最初費用がかかるぜ。大丈夫か?』

( ^ω^)『親は、やっかい払い出来るなら、引越し資金くらい出すと思うお』

(´・ω・`)『その調子なら保証人の問題もなさそうだね、ダミーの職場も欲しいところだけど・・・』

('A`)『んー、それは、俺のほうでちょっとあてがあるわ』

( ^ω^)『保証人とか職場とかなんの事だお?』


23:2006/05/19(金) 23:44:59.10 ID:
('A`)『ほとんどの場合な。部屋借りるのには、保証人と勤務先が必要なのよ。』

(#^ω^)『ちょwww働くのは無理って最初にいったはずだお!!111』

('A`)『だからフリですらねぇ、ただのダミーだよ。まあ悪いようにはしねぇって。』


そこらのアパートを借りる程度では、職場にそれほど細かい調査はない。
だから職場は名前を貸してくれて、もし確認の電話があった時に、軽く口裏を合わせてくれる程度でいい。
ドクオの古い友人に、自営業をやっている人がいて、その程度の事なら協力してくれるという事だった。


( ^ω^)『神ktkr!!』


24:2006/05/19(金) 23:45:58.53 ID:
(´・ω・`)『後、持って行きたい物は何がある?』

( ^ω^)『PCとテレビとゲーム機くらいだお!』

(´・ω・`)『うん。じゃあ今のうちに、必要ない現金化できる物は、片っ端から換えておこうか』

( ^ω^)『把握したお!溜め込んでる終わったゲームとヲタグッズさばけば、かなり金になるお!』

(´・ω・`)『そうそう、売るのにオークションを使う?』

( ^ω^)『マンドイからつかわないお。近所の買い取ってくれるところに行くお』

(´・ω・`)『だったら、明日にでも持っている口座は、全部解約して現金にしといて』


26:2006/05/19(金) 23:46:39.05 ID:
( ^ω^)『口座があると問題あるのかお?』

(´・ω・`)『ちょっとね・・・保護の審査を受ける時に、金の流れは口座から筒抜けになるんだ』

('A`)『あー。金は、あくまでギリギリしか持ってねぇって姿勢が、大切なわけよ』

(´・ω・`)『建前は、本当に困ってる人の最後の手段だからね。』

('A`)『そんなわけでな、余計な探りはうぜえから、あまった金はタンス貯金でプールするのが基本だ。』


27:2006/05/19(金) 23:47:35.94 ID:
翌日、すでに聞いていたことだったが、ブーンは両親から最後通告を受けた。


( ^ω^)「VIPでやってる友達のところで働かないかと言われてるお」

( ^ω^)「いい機会だし今月中には準備して出て行くお」

(;^ω^)「これが最後だから、引越し資金と最初の1ヶ月やっていく分の金を投資してほしいお!」


結局ブーンは、25万円をもらう約束を取りつけることができた。
もちろん、これ以降一切の援助はしないと、何度も繰り返された。
さらに、今後一切関わらない事、といった念書まで書かされたが。


第1話 完
28:2006/05/19(金) 23:48:52.97 ID:
これはおもしろい。
29:2006/05/19(金) 23:48:59.08 ID:
何てクオリティが高いんだwwwwwwwwwww
31:2006/05/19(金) 23:49:15.67 ID:
一応とりあえずの所までは書き溜めてあります。

後、今更だけど人によっては、結構嫌悪感あると思います。
32:2006/05/19(金) 23:49:45.61 ID:
wktkすぎて寝るに寝れない
34:2006/05/19(金) 23:49:47.28 ID:
不正受給かwwwwwww
36:2006/05/19(金) 23:50:19.24 ID:
3日ほどかけて、ブーンは溜め込んだコレクションを、全て売りさばいた。


(;^ω^)「収集にかけたお金を考えると割りに合わないお・・・社会はきびしいお!」


とはいえ、そのコレクションにかけた金の出所は、100%親のすねを喰いちぎる勢いで絞りとった物。
そして、かけた金はかなり膨大だった。
結果として・・・

( ^ω^)「親からもらった25万と合わせて53万になったお!ブーンは今、セレブになったお!」


38:2006/05/19(金) 23:50:54.69 ID:
ブーンは自室に戻り、IRCで報告することにした。
例によって、ショボンとドクオもオンライン状態だ。

( ^ω^)『ただいまだお!コレクションの処分完了だお!!』

(´・ω・`)『うん、おつかれさま。少しは足しになったかい?』

( ^ω^)『合計53万だお!今なら空も飛べるお!!』

(´・ω・`)『それはすごい。金はいくらあってもこまらないからね。気をつけて保管しないとね。』

( ^ω^)『把握したお!!!』


39:2006/05/19(金) 23:51:06.06 ID:
何を収集してたのかが気になる件www
40:2006/05/19(金) 23:51:26.69 ID:
(´・ω・`)『じゃぁ本格的に部屋探しだよね。いくつか検索サイトはあるけど』

(;^ω^)『ちょwww膨大すぎて把握できないお!』

('A`)『あー、ブーン乙。悪い、気がつかなかったわ』

( ^ω^)『お?ドクオ忙しかったのかお?』

('A`)『いや。あんまり暇だから、チン毛に火をつけて遊んでただけだ。』

(;^ω^)『ちょwwwそれ楽しいのかお?』


41:2006/05/19(金) 23:52:33.26 ID:
('A`)『素人にはオススメ出来ねぇ。まあ俺は楽しいけどな。』

( ^ω^)『そんな事いわれると、ブーンのチャレンジ魂に火がつくお!!!11』

('A`)『やめとけやめとけ。っつうか、自分で振っといてアレだが、今そういう話じゃねぇだろ。』

(;^ω^)『そ、そうだお、トライするのは、落ち着いてからでおkだったお!』


(´・ω・`)『うん、そういうわけで、君がコレクションを処分している間、暇だったんでね』

( ^ω^)『お?』

(´・ω・`)『いくつか、条件に合うところだけ選んでおいたよ』


43:2006/05/19(金) 23:53:16.33 ID:
ショボンは、いくつかのURLと、スキャナーで情報誌から選んで取り込んだ物件情報を送ってきた。


( ^ω^)『さすがマスター!thx!!1』

(´・ω・`)『いや、暇だったからね』

('A`)『さすがにショボン、面倒見がいいよな』

(´・ω・`)『済まない・・・勘弁して』

('A`)『あ。あー、悪い。わかってるつもりだったんだが、つい・・・な。』

(´・ω・`)『いや、済まない』

( ^ω^)『物件の話するお!』


44:2006/05/19(金) 23:53:53.17 ID:
ドクオにも同じようなところはあるが、ショボンは人に認められたり感謝されたりするのがひどく苦手だ。

毎日、だらだら非生産的なことを語り合ってるだけでも、ブーン達も付き合いの長い似たもの同士。
そのあたりはわかっているつもりだ。
空気の読めないような話の切りかえだが、これがブーンなりの気のつかい方だった。


( ^ω^)『全部5万以下なのにすごいお!』

(´・ω・`)『ここは、保護の住居手当が5万までだからね。でも、それなりにいい物件もあるよ。』

('A`)『おー、よりどりみどりだな。ん・・・これかなりいいんじゃね?』

(;^ω^)『こ、これは!一戸建てもあるのかお!?』


45:2006/05/19(金) 23:54:49.23 ID:
VIP市の賃貸物件は平均すると7万円台という事だった。
5万円以下となると、それなりに問題のある物件になる。
それでもショボンが送ってきた物件情報にあるのは、どれも風呂・便所はついていた。
その中でドクオが反応した物件は、2部屋に台所まで付いた一戸建ての平屋だった。


(´・ω・`)『あぁ、それね。築年数はかなりいってるし、外見ボロいのは間違いないけど・・・』

('A`)『あー、駅までたぶん、バス使って30分ってところだろうけどな・・・』

( ^ω^)『そんなのはどうでもいいお!自分の領地に引き篭もり三昧ktkr!!!11』


('A`)『やっぱな』

(´・ω・`)『だろうね』


46:2006/05/19(金) 23:55:04.32 ID:
なかなかおもしろい
リアリティがあるwwwwwww
47:2006/05/19(金) 23:55:46.60 ID:
( ^ω^)『問題なのは、光回線が引けるかだお!ネトゲとnyはブーンにとって酸素だお!』

(´・ω・`)『そんなこともあろうかと調べておいたよ。回線はたぶん大丈夫だと思う』

('A`)『まあ、何にしても直接見てみる必要はあるわな』

( ^ω^)『把握したお!今から電話して明日見に行くお!!』

('A`)『じゃあ、ダミーの職場にも話通しとくわ』

( ^ω^)『そこ、ブーンも、挨拶くらいしておいたほうがいいんじゃないかお?』


48:2006/05/19(金) 23:57:04.42 ID:
('A`)『んー、そうでもないけどな。まあ、不動産屋行く前に一緒に行っとくか?』

( ^ω^)『お?!付き合ってくれるのかお?』

('A`)『暇だし。久々にあいつのところにも、顔出そうと思ってたからな。ついでだ、ついで』

( ^ω^)『サンクスだお!』


ブーンは、その後すぐ電話で物件について問い合わせ、明日午後直接見に行くことになった。


('A`)『んじゃあ、その前に午前中駅前で合流すっか』

( ^ω^)『把握したお!』

(´・ω・`)『じゃあ、参考までに物件選びのチェックポイントをメールで送っとくね』


第2話 完
50:2006/05/19(金) 23:58:34.41 ID:
これは凄い
51:2006/05/19(金) 23:59:50.85 ID:
ブーンはアニメとかゲームとかは大体nyだけど
限定版とかは直接買っていたです、親の金だけど。
53:2006/05/20(土) 00:00:48.46 ID:
>>1の実体験


じゃないよね?
54:2006/05/20(土) 00:01:45.58 ID:
こんな行動力のあるヒッキーはいないと思ったが面白い!!
55:2006/05/20(土) 00:02:01.56 ID:
一応、第1部完ってところまでは出来てたりします。

結構長いけど付き合ってくれる人がいるとうれしい。
じゃあ、3話いきます。
57:2006/05/20(土) 00:03:03.02 ID:
翌日VIP駅前。

5年間、ほとんど休まず、毎日何時間もチャットしているブーン達だが、最後にあったのは1年以上前。
ブーンは、ドクオを見つけるのに苦労すると思い、久々に部屋の外に携帯を持ち出していた。
動かざること山の如しのブーンにとって、携帯はただの電話だったが・・・こういう時には便利だ。

早速ドクオに連絡しようとしたが・・・。


('A`)「よお。相変わらずヘラヘラしてるなぁ、ブーン」

( ^ω^)「ちょwww携帯の説明無意味wwwって、ドクオこそ相変わらず不健康そうだお!」

('A`)「あー、そのあたりは、お互いのチャームポイントって事でいいんじゃね?」


59:2006/05/20(土) 00:03:42.78 ID:
(;^ω^)「微妙なチャームポイントだお・・・」

('A`)「だが、それがいい。サクっと行こーぜ。」

( ^ω^)「把握したお!」

('A`)「んじゃあ、バスだ。・・・あ、ちょうど来た。」

( ^ω^)「ちょwww急ぐお!ksk!ksk!」

('A`)「おーおー、元気なこった」


60:2006/05/20(土) 00:04:10.89 ID:
両手を広げて走り出したブーンの後を、だるそうにドクオが付いていく。


( ^ω^)「セーフだお!」

('A`)「うー、だりぃ。お前プロの引き篭もりのくせに元気だな」

(;^ω^)「いや、10秒も走ってないお」

('A`)「俺のエネルギーは、呼吸と瞬きに9割以上費やされてるからな」

( ^ω^)「さ、さすがだお」

('A`)「なぁに、ブーン様ほどじゃございませんよっと・・・次で降りるぞ」


62:2006/05/20(土) 00:04:57.12 ID:
バスを降りて、だるそうに歩くドクオの後に、今度はブーンが付いていく。


( ^ω^)「そういえば、ドクオの友達って何屋さんだお?」

('A`)「ん?いってなかったか。バイク屋だ、ほれ、見えてきた」

(;^ω^)「把握したお。・・・あ、考えてみたら手ぶらだったお。さすがに失礼じゃ・・・」

('A`)「あー、そういうのは大丈夫だ。かえって嫌がるからアイツ」


63:2006/05/20(土) 00:05:43.27 ID:
小さなバイク屋に、変わらない歩調で入っていくドクオ、軽くキョどりながら付いていくブーン。
ドクオは、店の奥にせかせかとバイクを整備している男を見つけ、やはりだるそうに声をかけた。


('A`)「あー、ジョルジュ、久しぶり」

( ゚∀゚)「・・・ドクオ?マジで久しぶりだな!元気かよ?」

('A`)「まあ、死なねぇ程度にはな」

( ゚∀゚)「そっか!そっか!そいつは結構。で、今日はどうしたんだ?」


64:2006/05/20(土) 00:06:28.31 ID:
('A`)「んーっとな・・・悪いんだけど頼みがあるんだわ」

( ゚∀゚)「おk!おk!引き受けた」


即答だった。


('A`)「まあ、助かるんだが、先に内容くらい聞こうぜ・・・」

( ゚∀゚)「お前が、無茶を頼まないくらい、わかってるからな」


65:2006/05/20(土) 00:07:22.75 ID:
日頃やる気のかけらもない言動から、ドクオにこんなわかりやすい友人がいるとは思わなかったブーン。
ドクオの後ろで相変わらず軽くキョどっていた。

( ゚∀゚)「あれ、そっちの人は?」

(;^ω^)「あ、は、始めましてブーンだお」

( ゚∀゚)「ブーンね。俺はジョルジュだ、よろしくな」

(;^ω^)「あ、よ、よろしくだお!」

( ゚∀゚)「はは、しがないバイク屋相手に、そう硬くなるなって」


66:2006/05/20(土) 00:07:56.00 ID:
これは今までのブーン小説で一番wktk
67:2006/05/20(土) 00:08:12.62 ID:
会話がいちいち小粋だな
68:2006/05/20(土) 00:08:35.66 ID:
('A`)「あー、頼みなんだけどな、このブーンがVIP市に越してくるんだ」

( ゚∀゚)「なるほどなるほど」

('A`)「だが、部屋を借りるのに、不動産屋で名乗れる職場がねぇ。」

( ゚∀゚)「あぁ、つまり家で働いてるって、口裏あわせりゃいいのか?」

( ^ω^)「お願いしますお!」

( ゚∀゚)「オッケー!オッケー!それだけでいいのか?」

('A`)「ああ。助かる」

( ^ω^)「ありがとうだお!!」


70:2006/05/20(土) 00:09:30.34 ID:
それから3人で10分ほど話込んだだろうか。

四天王クラスの引き篭もりのブーンだが、話の置いてきぼりになる事はなかった。
ドクオはもちろん、初対面のジョルジュも、かなり気を使ってくれたのだろう。
何故VIPに越してくるのかも、最後まで聞かれなかった。

店を出る頃には、ブーンもキョどらなくなっていた。


('A`)「じゃー、またなジョルジュ助かったぜ」

( ^ω^)「本当にありがとうだお!」

( ゚∀゚)「いいって!いいって!2人とも、暇なときはいつでも顔だせよ!」


73:2006/05/20(土) 00:10:32.97 ID:
( ^ω^)「めちゃくちゃいい人だったお!あんな友達がいるなんて、ドクオ密かにすごいお!」

('A`)「まあ、アイツがいい奴なのは、間違いねぇけどな」

( ^ω^)「何にしても助かったお!飯ぐらいおごらせてくれお!」

('A`)「そうか?じゃあまあ遠慮なく。・・・ん、ちょうどマクドナルドがあるな」

( ^ω^)「ちょwww安いおwwwそれでいいのかお?」

('A`)「・・・いいだろうが。俺はドナルドが、内に秘めてる狂気・・・好きなんだよ」


74:2006/05/20(土) 00:11:16.74 ID:
それから、ブーンとドクオは、マクドナルドで昼食を取りつつ、だらだらアニメやゲームの話をした。
いつもIRCで話している事とかわらないが、基本的に2人ともPCの前から動かない生活。
実際顔を突き合わせても、そんなものだった。


('A`)「ハムッ!!ハフッハフッ!!・・・ふう、ごちそーさん。」

( ^ω^)「ハムッ!ハフッハフッ!ハムッ!!どういたしましてだお!」

('A`)「ブーンは、この後もう不動産屋行くのか?」

( ^ω^)「そうだお。今日はほんと助かったお!」


75:2006/05/20(土) 00:11:18.98 ID:
おもしれぇwwwwww
76:2006/05/20(土) 00:12:32.95 ID:
('A`)「あー、それ、暇だし付き合ってもいいか?」

( ^ω^)「お?まじかお?当然おkだお!」

('A`)「じゃ、決まりだな。行くか。」


それから2人は、バスで駅前にもどり、そのまま歩いて不動産屋に向かった。
目標の不動産屋は、すぐ近くで2,3分で着いた。


(;^ω^)““いざ前まで来たら、なかなかのプレッシャーだお。何か緊張するお””


77:2006/05/20(土) 00:13:22.14 ID:
('A`)「んー、今から、しばらく俺ブーンの同僚な、オッケー?」

(;^ω^)「?良くわからないけど把握したお」

('A`)「ほんじゃ、まあ、気楽に行こうぜ」


ドクオに後押しされて、ブーンは軽くキョどりつつ店に入った。


( ´_ゝ`)「いらっしゃいませ」

(;^ω^)「あ、あう、昨日電話したブーンですお」


78:2006/05/20(土) 00:14:21.33 ID:
('A`)「あー、俺は、ブーンの同僚っす。」

( ´_ゝ`)「ああ、ブーンさんですね。確か、この平屋でしたか?」

(;^ω^)「そそ、そ、それだお」

( ´_ゝ`)「築年数は、書いてあるままですから、建物の状態もそれなりですけど・・・見てみます?」

('A`)「俺も一緒に、連れてってもらっていいっすかねー」

( ´_ゝ`)「ええ、もちろん結構ですよ、あ、ちょうど帰ってきました。弟者!」

(´<_` )「ただいま、と・・・お客様か、兄者?」


79:2006/05/20(土) 00:15:14.67 ID:
( ´_ゝ`)「ああ、昨日お電話頂いたブーンさんだ。そちらはブーンさんのご同僚」

(´<_` )「これはどうもいらっしゃいませ。ご案内か兄者?」

( ´_ゝ`)「ああ、戻って早々悪いが頼む」

(;^ω^)「よよ、よろしくおねがいしますお」

(´<_` )「いえいえ、では、駐車場のほうまで、ご一緒にお願いします。じゃあ兄者、行って来る」

('A`)「あー、よろしくっす」


80:2006/05/20(土) 00:16:05.16 ID:
店を出た弟者に、少し離れてついていく2人。


( ^ω^)「ドクオ、よく平然としてられるお」

('A`)「ん?まあ、人事だからな」

( ^ω^)「今日はひたすらに、ドクオのすごさを見た気がするお!ドクオのすごさに嫉妬!」

('A`)「バーローwww・・・俺がすげぇとかいいだしたら、そのあたりの通行人はみんな神だぜ。」

(´<_` )「あ、お2人とも、こちらです、どうぞ」

('A`)「あー、どうもっす」


81:2006/05/20(土) 00:16:57.63 ID:
ブーン達を後部座席にのせて、弟者は、目的の平屋に向かい車を走らせ始めた。


(´<_` )「えーっと、ブーンさんはどちらから引っ越される予定なんですか?」

(;^ω^)「あ、えと、ニー速市からだお」

(´<_` )「ほう、ニー速市ですか、電車で1時間くらいですね。お仕事の関係ですか?」

(;^ω^)「え、あ、あう・・・」

('A`)「俺らの職場、ガイドライン川のあたりなんですけどね、通いだと結構きついじゃないっすか」

(´<_` )「確かにニー速市からじゃ不便ですね・・・ああ、どういったお仕事を?」

(;^ω^)「ど、ど、ど、ど、どうていちゃ・・・」


82:2006/05/20(土) 00:17:55.40 ID:
('A`)「あー、バイク屋っすよバイク屋」

(´<_` )「ほう、バイク屋さんですか。私たち兄弟も以前は・・・」


弟者にしてみればなんのことはない、世間話のつもりだったのだろう。
しかし、神話を目指せるほどのニートであるブーンには、働いているフリの会話がとても重い。
その後も、幾度か本格的にキョどり始めそうになったが、ドクオが適当にフォローしてくれた。

ブーンは、自分がこうなることを見越して、ドクオが同行してくれたのではないかと思った。
聞いたところで、暇だったから・・・としか言わないだろうから口には出さない事にしたが。


83:2006/05/20(土) 00:18:44.87 ID:
(´<_` )「はい、着きましたよ。見かけは・・・まあこの通りなんですけどね」


流石に兄弟で強調するだけあって、ボロボロな外見の平屋だった。
周囲も似たような平屋が並んでいて、どうみても裕福な人間には、縁のなさそうな場所ではある。
やはり、駅までバスで30分はかかるだろう。

だが、そんなことはブーンには関係ない。
賃貸物件とはいえ、自分だけが住む場所という感覚に惹かれていた。


( ^ω^)「中も案内お願いするお!」


道中、間でフォローしてくれたドクオのおかげもあり、キョどりもおさまっていた。


84:2006/05/20(土) 00:19:50.87 ID:
ブーンは部屋に入ると、弟者の説明も上の空で聞き流し、落ち着きなくあちこち歩き回った。
その間、ドクオが自分の携帯を見ながら弟者に色々聞いていたが、ブーンの気持ちはもう決まっていた。


('A`)「おーい、ブーン、どうよ?」

( ^ω^)「超気にいったお!!」

('A`)「ショボンから、俺もついでに、チェック項目をメールして貰ってたんだけどよ、まあ問題ないな」

( ^ω^)「お?ドクオも貰ってたのかお?すっかりメールの事忘れてたお、えと・・・よしチェックだお」

('A`)「あー、悪い、それもう全部聞いといた。問題ないみてぇだ」

( ^ω^)「マジかお!サンクス!ここに決めたお!」


85:2006/05/20(土) 00:20:51.58 ID:
その後、ブーンはすぐに契約すると伝えた。
大家への挨拶で一瞬キョどりそうになったが、ドクオのフォローでそこも何とかうまくいった。
手付金を支払った頃にはすでに夕方。

結局最後まで、ドクオはブーンに付き合っている。


( ^ω^)「今日は1日マジで助かったお!」

('A`)「んー、俺は別に。暇だっただけだ」

( ^ω^)「ブーンも常に暇だから、何かあったらいつでも付き合うお♪」

('A`)「あー、はいはい。まあ・・・そのうちまたな」


それだけ言うと、来たときと変わらない調子で、だるそうに去って行った。


87:2006/05/20(土) 00:21:31.90 ID:
( ^ω^)「ニートオブニートの称号を目指すブーンとしては微妙だけど・・・友達には恵まれたお!」


ブーンは、フラゲーに成功したときのように、軽やかな足取りで家路についた。


第3話 完
88:2006/05/20(土) 00:21:42.09 ID:
ブーン恵まれ過ぎwwww
89:2006/05/20(土) 00:22:56.40 ID:
だ が そ れ が い い
94:2006/05/20(土) 00:25:38.21 ID:
いやあ、みなさんも何だかやさしくて何より。

もう気がついてる人いるでしょうけど、
ブーン自身の力で・・・というより
運とか、(´・ω・`)('A`)とかの力が大きいです。
96:2006/05/20(土) 00:26:43.91 ID:
それじゃ、第4話行かせて頂きますね。
99:2006/05/20(土) 00:28:04.65 ID:
てかブーンは何もしてないw
102:2006/05/20(土) 00:29:01.98 ID:
帰宅したブーンは、両親に働き始める事を話し、借家の保証人になって欲しいと頼んだ。

ブーンの両親は、彼が働くという話を今ひとつ信用していない。
何しろ相手は、働かざること山の如しのブーンだ、仕方のないことだろう。
そもそも、実際に嘘だから。

それでも、もう限界の両親はやっかい払いにためらいはなく、借家の保証人はすぐに引き受けた。
その日は休み、翌日朝一番でVIP市に向かい借家の契約を済ませ帰宅。
今に至る。

ブーン自室、IRC。
いつものメンバーがそろっていた。


106:2006/05/20(土) 00:29:54.77 ID:
これで生活できちゃうんだからすごい
107:2006/05/20(土) 00:30:12.07 ID:
( ^ω^)『保証人解決で早速契約してきたお!』

(´・ω・`)『やあ、うまくいったようだね。おめでとう』

( ^ω^)『お!マスター!神物件だったお!!もうエレクトしっぱなしだお!!11』

(´・ω・`)『うん、聞いたよ。気に入ったみたいでなによりだね』

( ^ω^)『ドクオに聞いたのかお?もうブーンは、夢広がりまくりんぐだお!111』


109:2006/05/20(土) 00:31:00.06 ID:
(´・ω・`)『さて、次は実際に引越しだね、いざ引越しと言っても、色々やることはあるんだけど・・・』

(;^ω^)『ちょwww膨大すぎるのは、例によって把握できない件』

('A`)『あー、ブーン乙。悪い、気がつかなかったわ』

( ^ω^)『お?ドクオ忙しかったのかお?』

('A`)『いや。あんまり暇だから、セルフフェラにチャレンジしてただけだ。』

(;^ω^)『ちょwwwそれ可能なのかお?』


110:2006/05/20(土) 00:31:55.50 ID:
('A`)『いやぁ、無理だったわ。玄人にもオススメできねぇ』

( ^ω^)『そんな事いわれると、みなぎってくるのがブーンのサガだお!!111』

('A`)『不毛だ不毛。いや、自分で振っといてアレだが、今そういう話じゃねぇだろ。』

(;^ω^)『そ、そうだお、挑戦するのは解決してからだお!』


(´・ω・`)『・・・ディジャブ?・・・これがディジャブ?・・・ディジャブを感じているのは私?』

( ^ω^)『うはwww綾波ktkr!』

('A`)『キメェwwwwww』


111:2006/05/20(土) 00:32:01.75 ID:
ドクオ軟体動物かよwww
112:2006/05/20(土) 00:32:50.29 ID:
( ^ω^)『で、マスター、ディジャブってなんだお?』

(´・ω・`)『どこかで見たことがあるような感覚ってことさ』

( ^ω^)『うはwwwカヲル君ktkr』

('A`)『あー、はいはい、使徒使徒www・・・で、いつまで続くんだこの流れ』


(´・ω・`)『時計の針は元には・・・うん、済まない、本題を進めようか』


113:2006/05/20(土) 00:33:52.04 ID:
('A`)『んー、まあ電気・ガス・水道なんかは、越してから電話一本すりゃいいとしてだ』

(´・ω・`)『そっちの役所で転出届けもらっておいて、転入届けをこっちで出すのも問題ないかな?』

( ^ω^)『把握した!それくらいは楽勝だお!それよりも・・・』

(´・ω・`)『うん、君の優先順位からしたら、気になるのはネット環境だよね』

( ^ω^)『それだお!光回線がブーンの大動脈だお!さらに、プロバはnyが使えるところだお!』


114:2006/05/20(土) 00:34:29.15 ID:
(´・ω・`)『こんなこともあろうかと、条件にあうところは見つけておいたよ』

( ^ω^)『うはwwwおkwwwktkr!!!11』

(´・ω・`)『はいこれ。このプロバイダは、回線使用料も一緒になってて、コンビニ支払いも可能だね』

( ^ω^)『口座が必要ないのはわかったお!!肝心のnyは可能なのかお?』

(´・ω・`)『うん、今のところ、P2Pに対して規制もないみたいだね』

( ^ω^)『決定!!』


116:2006/05/20(土) 00:35:46.16 ID:
(´・ω・`)『じゃぁ、回線工事はちょっと時間がかかるから、今からでも電話したほうがいいよね』

( ^ω^)『さっそく電話したお!』

(´・ω・`)『引越しも君の荷物量から判断して安い業者を見つけておいたよ』

( ^ω^)『何から何まで超thxだお!』

(´・ω・`)『うん、いや、済まない。暇だったし』

('A`)『んー、じゃあ、引越し問題はこれで決着か?』

(´・ω・`)『そうだね、後はこっちに来てからかな』


117:2006/05/20(土) 00:36:55.00 ID:
ブーンにとって必要なのは、テレビとPCとゲーム機に布団程度。
服などはほとんどなく、小さなダンボールに詰め込むだけで済んだ。
家具にいたっては、座椅子ひとつにpcを乗せる小さなテーブル1個。

引越し前日までPCを使っていたので、最後に少々あたふたしたが、引越しはすんなり完了した。


( ^ω^)「ブーンもついに一国一城の主だお!」


その理屈はおかしかったが、身内の目を気にしつつ生活する事からの開放感は大きかった。


118:2006/05/20(土) 00:37:55.12 ID:
( ^ω^)「忘れるまえにマスターにまとめてもらった手続きをすませとくお」


電気・ガス・水道は電話一本、役所の手続きも完全に事務的なのでブーンでもキョどる事はなかった。


( ^ω^)「ミッションコンプリートだお!2人にメールしとくお」


帰り道、中古ゲームをいくつか買い込み、コンビニで食料を確保する。
ブーンに、食事を自分で作るとかいう概念は、最初からなかった。


119:2006/05/20(土) 00:38:50.56 ID:
( ^ω^)「・・・ネット開通まで1週間かお・・・これは正直辛いお・・・」


完全にネット依存症のブーンにとっては、たかが1週間でもそれは大きい。


( ^ω^)「まあ、こんな時のために、nyで溜め込んだアニメやエロゲがあるお!」


買い込んだ中古ゲームもあわせると、とても1週間ではこなせない量だが、それでもどこか不安になる。


120:2006/05/20(土) 00:39:40.35 ID:
【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】


( ^ω^)「お?マスターから電話だお、もしもし?」

(´・ω・`)【やあ。手続きおわったみたいだね、まずはお疲れ様】

( ^ω^)「ばっちりだお!NTTに住民票の写しも送ったし、後はネット開通を待つだけだお!」

(´・ω・`)【うん、じゃあこれからの事もあるし、引越し祝いも兼ねてあえるかな?】

('A`)【・・・あー、もしもし、ブーン?俺も今ショボンと一緒にいるんだわ】

( ^ω^)「お、ドクオもいたのかお!ネットもなくて暇だったしうれしいお」


121:2006/05/20(土) 00:39:56.84 ID:
ブーンとことん駄目人間だなwwww
122:2006/05/20(土) 00:40:52.85 ID:
(´・ω・`)【これから行ってもいいかな?】

( ^ω^)「ばっちこいだお!と、ちょっとまって誰か来たお、これが噂の新聞屋の迅速な勧誘かお?」


ブーンは、電話を布団の上に放り出し玄関に向かった。


(´・ω・`)「やあ、久しぶりだね」

('A`)「よお、っつうわけで、来たわ」


外には、どこか疲れたような感じが漂っているが、整った顔をしたショボン。
相変わらず不健康そうな顔で、だるそうにフラフラしているドクオがいた。


(;^ω^)「ちょwww今、超スピードだとかそんなちゃちなもんじゃ断じてない片鱗を味わったお!」


123:2006/05/20(土) 00:41:59.76 ID:
('A`)「んー、すぐ近くに来てたからな」

( ^ω^)「そうだったのかお。とりあえず上がるお!」

(´・ω・`)「じゃあ、お邪魔するね」


2人を部屋に案内する途中、ブーンは出すものがないことに気がついた。


(;^ω^)「ポ、ポーション飲むかお?」

(´・ω・`)「いや、お構いなく。引っ越し祝い・・・というにはショボくて済まないんだけど・・・」

('A`)「おー、コンビニで菓子買ってきたぜ」


124:2006/05/20(土) 00:43:01.08 ID:
( ^ω^)「うはwwwおkwww」

(´・ω・`)「うん、聞いたとおりいい物件だね」

( ^ω^)「だお?ブーン城へようこそだお!!」

('A`)「相変わらずネーミングセンス狂ってるなお前・・・」

(´・ω・`)「ふむ・・・先のことを考えると、エアコンは付けたほうがいいよね。まだ貯金に余裕はある?」

( ^ω^)「まだ余裕で30万以上残ってるお!」


125:2006/05/20(土) 00:43:58.75 ID:
(´・ω・`)「それなら、早いうちに付けたほうがいいね」

('A`)「だな。エアコンも審査にゃ問題ねぇし」

( ^ω^)「把握したお!」


(´・ω・`)「さて、晴れて引越し完了したばかりの所に悪いのだけどね、生活保護の件を話そうか」

( ^ω^)「ばっちこいだお!!」


126:2006/05/20(土) 00:44:43.75 ID:
(´・ω・`)「本来、僕らのような連中がもらえるものじゃない・・・まず、そういう建前があるよね」

( ^ω^)「それは把握してるお」

(´・ω・`)「うん、くどくて済まない。ただ、そういう気持ちは必要なんだ」

('A`)「あー、感謝しろとかいう意味じゃないぜ?っつうか、してたらこんなことやってられねぇ」

( ^ω^)「どういう意味だお?」

(´・ω・`)「いらないトラブルを巻き込まないためだね。妖怪人間じゃないけど」

('A`)「例えが古いな・・・まあそのあたり注意して、隠れて生きろってこった」


127:2006/05/20(土) 00:45:24.56 ID:
( ^ω^)「隠れて生きることに関しては、プロフェッショナルだお!」

(´・ω・`)「うん、そのあたりは、まったく心配なさそうだね」

('A`)「・・・ブーン、社会的には、透明人間みたいなもんだしな」

( ^ω^)「だてに、ニート界100年に1人の逸材と言われてないお!」

(´・ω・`)「じゃあ、続きね」


128:2006/05/20(土) 00:46:04.59 ID:
(´・ω・`)「実は受給するのに必要な手札っていうのは案外少ないんだ」

( ^ω^)「お?マジかお?」

(´・ω・`)「極論をいえば、金がない、頼る人もいない、働けない、条件はそれくらい」

( ^ω^)「ちょwwwそんなこといったら、なんでホームレスとかたくさんいるんだお?」

('A`)「あー、ホームレス業界は奥が深くてな。ケースが色々で一概にはなんともいえねぇ」

(´・ω・`)「そういうことだね。ガードの堅い地域ではもっと厳しかったりするようだけど」

('A`)「あー、まあ他所の話は、この際いいんじゃね?めんどくせえし」


129:2006/05/20(土) 00:47:04.02 ID:
(´・ω・`)「そうだね。じゃあ、話を続けようか」

( ^ω^)「ばっちこいだお!!」

(´・ω・`)「条件1。金がない。これは簡単だね。タンスでもポケットでもいいよ。隠したらいい」

('A`)「口座さえつかってなけりゃ、バレるほうがむずかしいわな」

( ^ω^)「楽勝だお!!」


130:2006/05/20(土) 00:47:57.12 ID:
(´・ω・`)「うん、じゃあ条件2。頼る人がいない、これは普通だと一番の障害になるね。」

('A`)「あー、国に言わせりゃ身内で面倒みやがれって話だな」

(´・ω・`)「だけど、この問題は・・・」

( ^ω^)「ブーンは、どうみても身内から絶縁されてるお!本当にありがとうございましたお!」

(´・ω・`)「うん、そういうこと。だから君に必要な手札は、最後の1つだけ」


132:2006/05/20(土) 00:48:41.30 ID:
(;^ω^)「は、働けないってことかお?確かにブーンは無駄に健康体だお・・・働きたくないだけだお」

(´・ω・`)「うん、だけどそこで策がある」

('A`)「あー、ブーンと大して違わねぇ俺らがすでに受給してる・・・だろ?」

(;^ω^)「ちょwwwわからないお?どういうことだお?」


(´・ω・`)「そうだね。・・・精神を病んでいる人が犯罪を犯しました」

('A`)「与えられるのは罰ではなく治療ですってか」

( ^ω^)「え?何の話だお??」


133:2006/05/20(土) 00:49:34.99 ID:
(´・ω・`)「うん、まあ言うなれば、すでに条件をクリアする資質はもってるんだよ、君も」

('A`)「あー、純粋培養で引き篭もり篭もって10年近いしな、ブーンは。」

(;^ω^)「さっぱりわからないお?」


('A`)「ずばり言うと・・・精神病を武器に、働けないっていう条件をクリアーすんだな。」

( ^ω^)「で、でも、そんなの、実際どうやったらいいのかわからないお!?」

(´・ω・`)「・・・じゃあ、合宿をはじめようか」


第4話 完
135:2006/05/20(土) 00:50:51.61 ID:
素晴らしい展開に、過去最大級のwktk
139:2006/05/20(土) 00:52:24.49 ID:
ひどく現実的な方法だ・・・
140:2006/05/20(土) 00:52:38.65 ID:
クオリティタカスwwwwwwwww
144:2006/05/20(土) 00:54:28.11 ID:
おもすれーWWWWW
ニート指南書みたいなスレだなWWW
148:2006/05/20(土) 00:55:28.78 ID:
(;^ω^)「ちょwww合宿って一体どうするんだお?」

(´・ω・`)「うん、大したことはないよ。君は素材がすばらしいからね」

('A`)「センセー、俺も参加していいっすか」

(´・ω・`)「いいけどおやつは300円までね」


(;^ω^)「ちょwww本気で把握できないお!」


151:2006/05/20(土) 00:56:19.52 ID:
(´・ω・`)「いや、済まない。精神病のフリっていっても、コツがあるからね」

('A`)「25歳。2年前まで何をやっても駄目だった俺だけど、この合宿のおかげで生まれ変わりました」

(;^ω^)「マジかお!?」

('A`)「マジ。おかげで今では引き篭もり放題。ウハウハです。VIP市 Dさん」

(;^ω^)「Dさんすげええええええええええ!!!!!」


(´・ω・`)「・・・ちょっと誇大広告な気はするけど、どうせネット開通まで暇だよね?」


156:2006/05/20(土) 00:57:18.05 ID:
( ^ω^)「そう言われてみれば、そもそもデメリットがないお」

(´・ω・`)「正直、君なら普通に通院するだけでも、2,3ヶ月で条件クリアーするとは思うけどね」

('A`)「まあ、早く済むなら、それにこしたことはねぇだろ?Dさんもマジオススメの企画だ」

( ^ω^)「これは・・・是非おねがいするお!」

(´・ω・`)「さて、そうなると・・・ネット環境があったほうが、調べものにも便利なんだけど」

('A`)「あー、悪い。俺のところは・・・新種の生物が生まれ出そうな勢いでゴミだらけだ」

(´・ω・`)「うん、そんな気がしてた。じゃあ僕の所でいいかな?」


158:2006/05/20(土) 00:57:38.16 ID:
なにそのダメ合宿wwwwwwww
159:2006/05/20(土) 00:58:16.46 ID:
('A`)「自分で参加するっていっといてアレだけど、布団とかたりんの?」

(´・ω・`)「うん、1人ベッド、1人ソファー、1人床にクッション、そんな感じだけど」

('A`)「ほぉー・・・どうやって割り振りを決めるんだ?」

(´・ω・`)「パーティーゲームのような軟弱なものは、あいにく持っていないんだよね」

('A`)「・・・まあ、当然だろうな」

(´・ω・`)「だけど、格ゲーやらシューティングの品揃えには自信があるよ。どうだい?」


160:2006/05/20(土) 00:58:32.49 ID:
合宿に参加したいwwwwwww
162:2006/05/20(土) 00:59:09.23 ID:
('A`)「あー、ショボン、家主権利を主張しなかった事、後悔するぜ?」

(´・ω・`)「まあ、君の腕前は、ギルドでPKやってた時に、散々見せてもらってるけどね」

('A`)「へっ・・・承知の上ってか?自信満々だな・・・ん?ブーンどうした?」


(*^ω^)「・・・あ、いや、なんでもないお!戦術組み立ててたんだお!」

('A`)「おーおー、お前も殺る気だな?」


友人の家に呼ばれて遊ぶ。
そんな何でもないことも、ブーンにとっては小学生以来だった。
実際、その事で感慨にふけっていたのだが、何だか恥ずかしくなりとっさにごまかす。


164:2006/05/20(土) 01:00:11.51 ID:
(´・ω・`)「じゃあ、行こうか」

('A`)「どうやって行く?」

(´・ω・`)「・・・ここから家のほうにはバスないしね、歩きだよね。まあ1時間はかからないと思うよ」

( ^ω^)「お?マスターの家、案外近かったのかお?」

('A`)「・・・どこがだ。あー、俺、途中で力尽きたら土葬しといてくれ」

( ^ω^)「ポーション持って行くから安心だお」

('A`)「それはいらねぇ」


167:2006/05/20(土) 01:01:00.03 ID:
ショボン宅に向かう3人。
途中、いつの間にか日も暮れる。
ドクオが要約するとだるい・・・といった意味の発言を16種類も披露したが、何事もなく到着した。


(;^ω^)「ドクオ、どっか体悪いのかお?」

('A`)「あー、別に。何で?」

(;^ω^)「い、いや、別に。・・・ポーション飲むかお?」

('A`)「それはいらねぇ」

(´・ω・`)「さて、大したもてなしは出来なくて済まないけど、あがってね」


169:2006/05/20(土) 01:02:01.55 ID:
ショボンの所は、やはり外見お世辞にも立派とはいえないアパートだった。
それでも間取りは2DK。
家具も結構そろっていて、ブーンから見たら、1人暮らしの引き篭もりとは思えない。


(;^ω^)「・・・普通すぎて逆に意外だお」

('A`)「おー、確かに普通だな」

( ^ω^)「そういえば、ドクオもマスターのところ来るの、初めてなのかお?」

('A`)「ん?ああ、俺の時は俺の所でやったからな」


170:2006/05/20(土) 01:02:27.79 ID:
働いてる俺より引きこもりのブーンの方が友達に恵まれてるのが理不尽ですう
171:2006/05/20(土) 01:02:51.78 ID:
(´・ω・`)「普段はずっとIRCで話してるしね。僕が君のところに行ったのも、あの時だけかな」

('A`)「あー、そういやそうだな。」


(´・ω・`)「うん。じゃあ、早速だけどこれから合宿をはじめるね」

('A`)「あいよー」

( ^ω^)「よっしゃktkr!」


175:2006/05/20(土) 01:03:36.10 ID:
(´・ω・`)「じゃあ、まず方向性を決めないとね、ちょっとまってね」


ショボンはそういうとPCのディスプレイを点けた。
本体の電源は落していないようだ。
そして、何かのテキストファイルを開くとプリントアウトした。


(´・ω・`)「はい、これ。まあちょっとしたアンケートだね。」

('A`)「あー、どうせ俺らいつも、IRCで頭おかしい発言しあってんだ。変にかっこつけんなよ?」

( ^ω^)「お?望むところだお!ブーンのクオリティを見せてやるお!」


176:2006/05/20(土) 01:04:25.03 ID:
( ^ω^)「時々幻聴が聞こえる?とか、死にたくなる?とか、変なアンケートだお?」

(´・ω・`)「まあ、深く考えないで、サクサクやってみてね」

( ^ω^)「nyで山田くらった時とか、死にたくなったけど・・・これは○なのかお?」

('A`)「・・・お前ほんといい奴だな。思ったまま書いとけ」

( ^ω^)「把握したお!」

('A`)「よしよし。・・・あー、ショボン、持ってるゲームを見せてもらっていいか?」

(´・ω・`)「うん、そっちのタンスの服の下にあるから、勝手にみてね」


177:2006/05/20(土) 01:04:27.95 ID:
コレって現実でも通用する?wwwwwwwww
178:2006/05/20(土) 01:05:12.77 ID:
( ^ω^)「出来たお!」

(´・ω・`)「じゃあ、見せてもらえるかな?」

( ^ω^)「おいさー!どうだお?」

(´・ω・`)「うん・・・まあ、あくまで素人判断だけど、あんまりレアで重い症状は抱えてなさそうだね」

( ^ω^)「そうかお?」

(´・ω・`)「あれ・・・君は、いつもおかしな時間に寝起きしてるけど、寝れない起きれないとかは?」

( ^ω^)「お?眠くなるまで起きて、起きたくなるまで寝てるだけだお?普通だお?」


179:2006/05/20(土) 01:06:05.53 ID:
(´・ω・`)「ああ・・・なるほど。それでここは×になってるんだ」

( ^ω^)「お?何か間違ったかお?」

(´・ω・`)「いや。でも、もしも・・・ね?毎日何時に起きて何時に寝ないといけないとしたら?」

( ^ω^)「それは400%無理な話だお。LCLに一直線だお」


ブーンは普通に不眠症気味だったが、10年近いキャリアを誇る生粋のニート民族。
彼にとっての普通は、社会の型にはまるものではない。

そんな事情で、ショボンのアンケートにも引っかからなかった。


180:2006/05/20(土) 01:06:52.29 ID:
(´・ω・`)「うん、そういうことなら不眠症は小細工抜きでいけるね。武器が増えたよ」

( ^ω^)「お!エクスカリバーktkr!!」

(´・ω・`)「うーん・・・これはせいぜいロングソードだよね」

(;^ω^)「あぅ、それは頼りないお・・・」

(´・ω・`)「いや、人殺しを無罪にするわけじゃないからね。エクスカリバーなんて必要ないよ」

( ^ω^)「そういう物かお?」


181:2006/05/20(土) 01:07:45.64 ID:
(´・ω・`)「後は・・・躁鬱は、人並みよりちょっと上だろうね・・・これも行けるね」

( ^ω^)「お!村正ktkr!」

(´・ω・`)「うーん・・・人によってはそれクラスに発展するけど・・・君の場合はせいぜい木刀だよね」

(;^ω^)「あ、あぅ、これまた頼りないお・・・」

(´・ω・`)「いやいや、このあたりでオーバーキルな武器を持ってたら・・・生きるのにつらいよ」

( ^ω^)「そういう物かお?」


182:2006/05/20(土) 01:08:40.98 ID:
(´・ω・`)「うん。で、メインウェポンだけどね」

( ^ω^)「お?今度はダガーか何かかお?」

(´・ω・`)「いや、君の場合ちょっといじれば、ミスリルソードくらいにはなるんじゃないかな」

(;^ω^)「ちょwwwそれはそれでオーバーキル気味なウェポンだお!?ブーンは大丈夫かお?!」

(´・ω・`)「まあ、普通?・・・に生きるなら問題あるね。だけど、君のライフスタイルなら問題ないよ」

( ^ω^)「あせったお・・・で、メインウェポンの名前はなんだお?」


183:2006/05/20(土) 01:09:32.98 ID:
(´・ω・`)「うん、社会恐怖」

( ^ω^)「kwsk」

(´・ω・`)「・・・いいけど3行以上になるよ」

(;^ω^)「あ、あぅ、体験版程度でお願いするお」


(´・ω・`)「ふむ、動かざること山の如しだったかな、君の主義?」

( ^ω^)「正確には働かざること山の如しだお」

(´・ω・`)「すまない。まあ、それを突き詰めていけば、自然と社会恐怖にあたると思う」


185:2006/05/20(土) 01:10:30.02 ID:
永世無極の引き篭もりであるブーンは、そもそも社会に出ることがなかった。
社会恐怖が先だったのか、引き篭もったのが先なのか、それは謎だが2つの関係は根深い。


( ^ω^)「えっと、今のブーンはすでに社会恐怖ってことかお?」

(´・ω・`)「うん、すでにかなり出来ているよね、君は。とりあえず方向性は決まりだね」


('A`)「あー、一段落ついたか?寝床争奪戦でもして息抜きしとこうぜ」

(´・ω・`)「うん、そうだね。ゲーム選ぶのは、ジャンケンで勝った人でいいかな?」

( ^ω^)「うはwwwおkwww早速やるお!」


186:2006/05/20(土) 01:11:24.32 ID:
('A`)「あー、くそ。反射神経がものをいうゲームなら、絶対まけねぇのに・・・ビリか」

(´・ω・`)「まあ運がなかったね」

(;^ω^)「結構自信あるゲーム選んだのに、マスターに勝てなかったお」


(´・ω・`)「・・・さて、ちょっと調べ物しながら、症状まとめたテキストを作ってみるよ」

( ^ω^)「お!ブーンは何したらいいお?」

(´・ω・`)「そうだね。・・・とりあえず、今のところは何もないんだよね」


187:2006/05/20(土) 01:12:26.34 ID:
('A`)「んじゃあ、ちっとコンビニで色々買い込んでくるわ。」

( ^ω^)「ブーンも行くお!マスターのも買ってくるお!」

(´・ω・`)「うん?悪いね。じゃあ・・・フリスクお願い」

( ^ω^)「把握したお!」

('A`)「じゃあ、いってくらぁ」


188:2006/05/20(土) 01:13:06.15 ID:
15分ほどして、2人はコンビニで色々と買い込み、ショボンのアパートに戻ってきた。
ドクオが、チャイムもならさずそのままドアを開ける。


('A`)「うーっす。戻ったぜ・・・ってあれ?」

( ^ω^)「お?マスター背広なんて着てどうしたんだお?出来るビジネスマンみたいだお!」

('A`)「いや、ブーン。明らかに違うだろ・・・ってか奥にショボンいるし」


190:2006/05/20(土) 01:13:47.71 ID:
(`・ω・´)「・・・兄さん、友達か!?」

(´・ω・`)「うん、そうなんだ、済まない」

(`・ω・´)「そうか。いや・・・安心した」

( ^ω^)「お?マスターの弟さんかお?」

(`・ω・´)「マスター?・・・兄さんの事ですか?俺は弟のシャキンです。よろしくお願いします」

('A`)「あー、ご丁寧にどうもっす。ショボンさんにはお世話になってます」

(;^ω^)「あ、あぅ、どうもですお」


191:2006/05/20(土) 01:14:43.11 ID:
(`・ω・´)「じゃあ、俺はこれで。・・・兄さん・・・お袋がまた心配してる。・・・電話でいいから頼む」

(´・ω・`)「うん・・・済まない」


ショボンとシャキンは、双子という感じではないが、良く似た顔をした兄弟だ。
ただ、シャキンのほうに受ける印象は、どこか活力にあふれた感じ、つまりショボンとは反対。
玄関で立ち往生していた2人に一礼すると、シャキンはそのまま去って行った。


(´・ω・`)「済まない。彼はたまたま出張でこっちに来てたそうでね。僕の様子を見に来たみたい」

( ^ω^)「マスター、あんな弟さんいたのかお?」


193:2006/05/20(土) 01:15:41.81 ID:
(´・ω・`)「うん・・・厳密にいうとまた複雑なのだけどね・・・」

('A`)「あー、そういうの別にどうでもいいだろ。ホレ、フリスク」

( ^ω^)「あ、ブーンのジャガリコは、そっちの袋だったお」

('A`)「ん、これな。ホイよ。あ、ジュースはそっちか」

( ^ω^)「お?ドクオもポーションかお?」

('A`)「それはいらねぇ。コーラだ」

(´・ω・`)「はは・・・うん、フリスクありがとう、僕も飲み物はポーション以外がいいかな」


195:2006/05/20(土) 01:16:41.03 ID:
( ^ω^)「ポーションうめぇwww」

(´・ω・`)「・・・そこだけは、どうも理解できないよね」

('A`)「ショボンに全面的に同意だ」

( ^ω^)「なんというか、こう、みなぎってくるんだお!!」

('A`)「ますますわからねぇ・・・ってあれ、今何かドア開かなかったか?」


(´・ω・`)「うん・・・」


198:2006/05/20(土) 01:17:33.70 ID:
表情はそのままに、玄関のほうを向いて、誰にともなくつぶやくショボン。
今ひとつ訳が分からないまま、ブーン達も玄関に目を向ける。
そこにはすこし驚いたような表情をした女が1人いた。


ハリ゚-゚ノリ「・・・タイミング、悪かっただろうか」

(´・ω・`)「いや」

ハリ゚-゚ノリ「友達?」

(´・ω・`)「うん」

ハリ゚-゚ノリ「そう。少し安心した。また来る」

(´・ω・`)「うん」


199:2006/05/20(土) 01:18:03.60 ID:
>>1のクオリティに思わずwktk
200:2006/05/20(土) 01:18:29.25 ID:
ほんの少しの会話をショボンと交わすと、彼女は最後本当に安心したのか、少しだけ微笑んだ。
そして、突然の展開についていけないブーン達に会釈して、そのまま去っていった。


('A`)「あー、・・・今度は妹さんか?」

(´・ω・`)「ん?いや・・・」

( ^ω^)「ま、まあ、そういうの別にいいお。お?ドクオ、コーラもうないお?ポーション飲むかお?」

(#'A`)「それはいらねぇぇええ!ってか、あれか?彼女か?彼女なの?彼女だったりするわけ?」

(´・ω・`)「うん、まあ・・・どうなんだろう?」


201:2006/05/20(土) 01:19:08.19 ID:
重そうなタイトルに重いテーマのはずなのに、軽い気分で読み進められるのは
作者のクオリティの高さのおかげだなww
204:2006/05/20(土) 01:19:32.80 ID:
(#'A`)「あ、何?その半端な肯定みたいなの。ちょwwwそれ大事なところ!」

(´・ω・`)「うん、済まない。・・・たぶんそうだと思う」

(#'A`)「あー、あら?あららら?認めましたよ。どう思います?ブーン先生」

(;^ω^)「あ、いや、その、確かに気にはなるお?ま、まあ落ち着くですお、ドクオさん」

(´・ω・`)「その、弟は年に2,3回しか来ないし、あの人も1,2ヶ月に1回程度しか来ないのだけど」

(#'A`)「いーなー、美人だしなー、どうなの?どうして彼女とか出来るわけ?顔?顔か?顔ですか?」

(´・ω・`)「うん、済まない。あの人の場合は顔っていってたよ。前に」


206:2006/05/20(土) 01:20:22.86 ID:
('A`)「あー・・・オーケー。優しい嘘より厳しい現実をありがとう・・・何かどっと疲れたぜ」

( ^ω^)「・・・ま、まあ、みんながそうじゃないと思うお?」

('A`)「わかってるよ、それくらい。金とか社交性とか根気とかな、どっち道そんなもんはねぇ」

( ^ω^)「・・・なんか激しく共感してきた件。・・・ポーション飲むかお?」

('A`)「・・・気持ちだけもらっとくわ」


209:2006/05/20(土) 01:21:27.45 ID:
(´・ω・`)「うん、墜落した日航ジャンボ機のコクピットような雰囲気の中、済まないんだけどね」

('A`)「・・・これはもうだめかもわから・・・あー、俺ら大丈夫ですよ?ほんとよ?」

( ^ω^)「・・・だおだお」


(´・ω・`)「えっとね。症状まとめたテキストが完成したんだよね」

('A`)「んー、じゃあ、気を取り直して再開すっか」

( ^ω^)「把握したお!」


第5話 完
211:2006/05/20(土) 01:22:59.54 ID:
ドクオは何があろうとポーションは飲まないのかw
212:2006/05/20(土) 01:23:10.77 ID:
テンポいいなwwwwww第4部が好きだったwwwww
214:2006/05/20(土) 01:23:30.86 ID:
このスレのログは永久保存する価値があるな。
217:2006/05/20(土) 01:24:47.49 ID:
長さですけどあと2話。
ただやけに次の話が長いので今3分の2くらい?
とりあえずそれくらい第1部はおわります。
227:2006/05/20(土) 01:28:40.96 ID:
キャラクターに関しては、あまり細かいことを今いってもアレですけど・・・
とりあえず、普通の人からみたらメインの3人、全員ふざけんなって感じだと思います。

ただ、面白おかしく毎日楽しく過ごしてるっていうわけじゃないです。
むしろ普通に働いたほうが世の中ずっと楽しいですね、きっと。
232:2006/05/20(土) 01:30:07.37 ID:
ハッピーターン食いながらDQ5とVIPを同時進行な漏れは他人事に思えなくて怖いw
234:2006/05/20(土) 01:31:06.34 ID:
みなさん、かまってくれてありがとうございます。
じゃあ6話行かせて頂きます。
235:2006/05/20(土) 01:31:59.48 ID:
(´・ω・`)「うん。まずこの用紙は、君の症状をちょっと脚色したものだから、持っておいて欲しい」


ショボンが渡した用紙には、病名等は一切書かれていない。
ブーンの立場からみて、日頃こういう症状で苦しんでいる、というのを脚色して羅列したものだった。


(;^ω^)「こ、これは暗記しないといけないのかお?絶対キョどるお?」

(´・ω・`)「うん。そう思ってキョどるのも計算に入れてあるよ」

('A`)「どれ・・・あー、なるほど。っつうか、こいつは、完全に暗記する必要ないわな」


239:2006/05/20(土) 01:32:48.41 ID:
(´・ω・`)「そういうことだね。順を追って話そうか」

(;^ω^)「お、お手柔らかに頼むお」


(´・ω・`)「そうだね。君は引き篭もり続けて10年、両親からも見放され・・・これはそのままだよね」

( ^ω^)「だお!」

(´・ω・`)「うん。そこで仕方なく、友人の紹介で仕事を見つけ、こっちに引っ越してきた」

( ^ω^)「お?」

('A`)「だが、しかし。いざ働こうとしたら、病気の症状が出て無理だった・・・と」


241:2006/05/20(土) 01:33:29.70 ID:
( ^ω^)「えと、つまり実際に仕事はしようとしたけど、病気のせいで出来なかったって事かお?」

(´・ω・`)「そう、現実との違いはそこ。だけど・・・」

('A`)「あー、ブーン。想像してみ?たしかにジョルジュはいい奴だが、お前自身あそこで働けるか?」


( ^ω^)「ジョルジュさんの所に限らず、今世紀中は働くの無理だお!!」


(´・ω・`)「さらに・・・悪いことに君は、もうそろそろお金もなくなりそう。先行きが真っ暗な状況」

(;^ω^)「仕事が出来ない!金もない!どうにもならない!・・・切なくなって来たお」


242:2006/05/20(土) 01:34:43.98 ID:
(´・ω・`)「うん。でも、これが今後君のプロフィールになる。これだけは覚えておいて欲しい」

(;^ω^)「あ、あぅ、演技しきれるか不安だお」

('A`)「あー、ブーン?お前、実際問題、今とそう違わねぇだろ?」

( ^ω^)「なるほど!・・・その発想はなかったお。よし、把握したお!!」


('A`)「・・・ほんといい奴だなお前。」

(´・ω・`)「・・・うん。本当にね」


243:2006/05/20(土) 01:35:22.18 ID:
( ^ω^)「お?次はどうするお?」

(´・ω・`)「ああ、うん、済まない。後は、医者に対して、働けない理由を伝えればいいよね」

(;^ω^)「こ、この紙にある症状かお!?だからこれは、伝えきれるか不安だお・・・」

('A`)「だが、それがいい。ブーンが他人に対して、うまく話が出来ないのも、この場合は有利だ」

(´・ω・`)「うん。それに、その症状を書いた紙は、医者に渡すための物でもあるから」


244:2006/05/20(土) 01:36:01.11 ID:
(;^ω^)「お?お?」

(´・ω・`)「君は、他人に対して細かい事を、うまく説明する自信なんてないよね?」

( ^ω^)「そうだお」

(´・ω・`)「うまく説明できないから、あらかじめ自分の症状は、紙にまとめて来ましたって事だよ」

( ^ω^)「なるほど!それは安心だお!」

('A`)「あー、まあ、そういう訳で完全に暗記する必要はねえ、と」

(´・ω・`)「うん。何度も目を通して、なるべく理解しておくのは大切だけどね」

( ^ω^)「把握したお!」


245:2006/05/20(土) 01:36:38.62 ID:
('A`)「そうそう特にだ、実際のあるなしは別にな、金に余裕がねえってのは常に強調しとけ」

(´・ω・`)「そうだね。そこは、強調しないといけないよね。」

( ^ω^)「お?確かに、今はお金に余裕があるし、ボロださないように気をつけるお」

('A`)「よしよし。これは、ずっと付いてまわる問題だからな」

(´・ω・`)「そこに気をつければ、症状は結構昔から抱えてるように、まとめておいたからね」


( ^ω^)「すると、どうなるんだお?」


246:2006/05/20(土) 01:37:21.85 ID:
(´・ω・`)「うん。最終的に必要なのは、就労不可能といった診断書なんだけどね」

( ^ω^)「お?診断書?何に使うんだお?それにそれ、お金と関係あるのかお?」

('A`)「あー、つまりだな。金がなくなりゃ、診察も受けれなくなるよな」

(´・ω・`)「かといって、医者が患者を放り出したりは・・・する場所も中にはあるんだろうけど・・・」

('A`)「基本的に世の中は、生ぬるい優しさで出来てるわけよ」

( ^ω^)「お?お?」


247:2006/05/20(土) 01:37:56.83 ID:
('A`)「これはもうだめかもわからん状況のブーンさん」

(´・ω・`)「気の毒に思った医者は市に対し、彼には治療が必要だが、金がなく働くことも出来ない・・・と」

('A`)「だから、ブーンさんは、市で保護してやる必要がありますよってな」

(´・ω・`)「うん、就労不可という診断書は、そういう威力を持つんだ」

('A`)「医者からの免罪符。こういう書類にゃ役所は弱い」

(´・ω・`)「そう、だから、その診断書こそ、君が生活保護を受給するため・・・エースのカードとなるね」

( ^ω^)「医者すげえええええええええ!!!」


248:2006/05/20(土) 01:38:46.00 ID:
よーしオレもそうやってすればいいのかぁー
249:2006/05/20(土) 01:38:46.33 ID:
(´・ω・`)「まあ、いきなり就労不可は、あまりに露骨だし難度も高いよね」

('A`)「あー、確かに。よほどの芸達者なら、一発で可能かもしれねぇけど」

(´・ω・`)「うん。医者だって、診断書の持つ威力は承知してるからね。結構慎重さ」

('A`)「この手の診断書。出さねぇ医者は、とことん出さねぇっていうしな」

(;^ω^)「あ、あぅ・・・厳しいミッションの予感だお」

('A`)「ん、悪い悪い、病院に関しては、ショボンと俺の時で、すでに実績があるとこがあるから」

(´・ω・`)「そういうことだね。でも、いきなりは不安だし、通院3、4回、1ヶ月を目安にしようか」


250:2006/05/20(土) 01:39:37.24 ID:
( ^ω^)「把握したお!」

(´・ω・`)「じゃあ、続きだね。まず通院するのは、市内にあるtanasinn精神病院ってところ」

('A`)「結構本格的な施設もついてるが、初診も受けつけてる」

(´・ω・`)「とりあえず、明日の朝にも電話だね。予約は即日、遅くても2,3日程度だと思う」

( ^ω^)「おっしゃktkr!」

(´・ω・`)「うん、後は今のところ、ちょっとした心得程度でいいかな」


251:2006/05/20(土) 01:40:18.22 ID:
('A`)「あー、じゃあ、ゲームでもしながら、ちまちまやろうぜ」

( ^ω^)「お!ドクオ雪辱戦かお?」

('A`)「寝床はどうでもいいが、ゲームに関しちゃ負けっぱなしは気にくわねぇ」

(´・ω・`)「うん。まあ気楽に行こうか」


それからは、3人でだらだらとゲームをしながら、日付が変わるまですごした。
やけに詳しいショボンから、医者の語り口のパターンや、精神病がらみの豆知識を聞きながら。


252:2006/05/20(土) 01:40:58.28 ID:
( ^ω^)「マスター、ほんと詳しいお」

(´・ω・`)「まあ、もう5年くらいになるし、色んなところにも行ったし・・・はい、カウンター」

('A`)「んっ・・・甘いぜショボン、その返し技は俺なら見てから潰せる!・・・っておいマジか!」

(´・ω・`)「うん。すまない。先読みしていればさらにカウンターできるよね」

('A`)「・・・あー、畜生。前作から性能下がりすぎだぜ、このキャラ」


( ^ω^)「次はブーンだお!」


254:2006/05/20(土) 01:41:42.75 ID:
(´・ω・`)「ん、よっと、あれ・・・うーん、君のパターンは、どうしても読めないね」

( ^ω^)「無我の境地だお!」

('A`)「んー、それ、何も考えてねぇだけだろ」


(´・ω・`)「あらら・・・負けちゃった。まあ、受給された後も、定期的に通い続けるからね。病院は」

('A`)「だな。受給以降は、症状・・・良くもなく悪くもなくってな」

( ^ω^)「そういう物かお?」


255:2006/05/20(土) 01:42:13.60 ID:
(´・ω・`)「うん。そういうわけで病院は暇だから、僕は色々観察してみたりしてる」

('A`)「あー、俺なんかはめんどくせぇから、ボーっとしてるだけだけどな」

( ^ω^)「まあ、色々勉強になったお、ドクオ、次やるかお?」

('A`)「明日朝、病院に電話すんだろ。このあたりで今日は、寝といたほうがいいんじゃね?」

(´・ω・`)「そうだね。今日は終了にしようか」

( ^ω^)「把握したお!」


257:2006/05/20(土) 01:43:02.63 ID:
('A`)「あー、ショボン、悪い。・・・眠剤あまってたらわけてくれね?持ってきてねぇや」

(´・ω・`)「うん。まだ結構あまってるし・・・あ、君は寝れそう?」

(;^ω^)「あ、あぅ、ブーンかお?実は、人の家にお泊りするの始めてだから、自信ないお・・・」

(´・ω・`)「うん、じゃあ、これ使って」

('A`)「皆で仲良く眠剤飲んでお休みか。なんていうか、シュールだな」

(´・ω・`)「はは・・・そうだね。じゃあ、お休み」

('A`)「うぃー」

( ^ω^)「お休みだおー」


258:2006/05/20(土) 01:43:32.84 ID:
翌朝。
ブーンは病院に電話し、つたない説明だったが、無事に午後から診察の予約を取れた。


(´・ω・`)「即日か。タイミングよかったね」

('A`)「あー、俺ら、あそこ常連だから。・・・さすがに付き合えねぇ。まあ気楽に行ってこい」

( ^ω^)「がんばるお!」

(´・ω・`)「うん、もしかすると、金の事で32条を勧められるかもしれないけど・・・」

( ^ω^)「お、昨日言ってた奴だお?えと、すぐ治るかもしれないしって断るだったかお?」

(´・ω・`)「そうそう。いずれ申請はすることになると思うけど、今は必要ないね」

( ^ω^)「把握したお!」


259:2006/05/20(土) 01:44:27.34 ID:
先日買いこんだお菓子という、かなり適当な昼食を済ませ、ブーンはバスで移動。
tanasinn精神病院は、VIP市のかなりはずれに、ひっそりと存在していた。


(;^ω^)““どこか威圧感を感じる建物だお・・・””


ブーンは、不安に押しつぶされそうになりつつ、受付をすませ待合室に向かった。

良くわからない内容を、妙に高いテンションでしている話している、太った中年女性。
内容以前に何を言ってるのか聞き取れない、変な言葉で会話をしている、やつれた中年男性。
ドクオをひどくしたような、虚ろな目をしてボーっとしている、若い女性。

後のほとんどは一見普通にしか見えない人達だった。


261:2006/05/20(土) 01:45:17.92 ID:
(;^ω^)““本格的に緊張してきたお””


古今無双の引き篭もりであるブーンは、うたれ強さなどまるで持ち合わせていない。
緊張はピークに達し、ついにはトイレに駆け込み、胃液を吐き出してしまった。


( ;ω;)「おえぇぇ・・・う・・・ぅ・・・」


ブーンは胃液も出し尽くし、一緒に出た涙を拭いながら、トイレの個室からでる。
そして、顔を上げるとそこには白衣に身を包み、優しそうな顔をした初老の男性がいた。


262:2006/05/20(土) 01:46:19.02 ID:
(’e’)「大丈夫ですか?・・・ブーンさん?で、よろしいでしょうか?」

( ´ω`)「は、はい、ブーンですお・・・緊張していたら気持ち悪くなってしまったんですお」

(’e’)「・・・少し・・・お休みになられてからのほうが、よろしいでしょうか?」

( ´ω`)「・・・いや、もう大丈夫ですお」

(’e’)「そうですか?それでは・・・とりあえず診察室の方にいきましょうか?」

( ´ω`)「よ、よろしく、お、お願いしますお・・・」

(’e’)「はい、よろしくお願いします。辛くなったら大丈夫ですから、おっしゃってくださいね?」


263:2006/05/20(土) 01:46:59.24 ID:
個室の診察室に入り、初老の医師に勧められるまま、力なく椅子に座るブーン。
医師は、セントジョーンズと名乗り、ゆっくりでいいからと言うと、ブーンの話を聞き始めた。

ブーンは、ショボンに考えてもらった、少し脚色された自分のプロフィールを語る。
胃液を吐き尽くし、疲れ果てていた事もあり、かなり遅いテンポではあったが、何とか説明はできた。


(’e’)「・・・なるほど。ブーンさん、最近、お食事や睡眠は、しっかりとられていますか?」

( ´ω`)「あ、あの・・・その・・・」

(’e’)「ゆっくりでいいですよ?」

( ´ω`)「こ、これ、色々まとめてきたんですお・・・」

(’e’)「はい?・・・これですか・・・なるほど」


264:2006/05/20(土) 01:47:35.92 ID:
ショボンに作ってもらった症状をまとめた用紙。
それは、医療の知識がまったくないブーンが書いた・・・という前提で作られているのはもちろん。
その上で、医者側からブーンに聞くような内容は、ほとんどおさえてあった。

結果、セントジョーンズは、症状に関していくつかなぞるように確認するだけだった。
それを終えると、食事や睡眠といった、生活習慣に対するアドバイス。
そして、複数の薬を出すといい、それぞれの効能をブーンにゆっくりと説明する。
まだキョどっているブーンを見て、説明を入れたプリント用紙も、一緒に出すから大丈夫と付け加えた。


(’e’)「ブーンさん、金銭状況厳しいんですよね・・・32条というのがあるのですが」

( ´ω`)「あ、あぅ、あの、知っているんだお、で、でも、あの、すぐ?です?治るますお」

(’e’)「・・・違ったらすいませんね・・・。その、これ以上通院出来ないほど厳しいのですか?」


265:2006/05/20(土) 01:48:17.48 ID:
( ;ω;)「あうぁ、あ、あのその、お金ない、で、でも治るお?無理で、働くのだお」

(’e’)「わかりました、大丈夫ですから。ブーンさん落ち着いて。」

( ;ω;)「さ、32条、ブーン、無理、それ、なぜ、働きたくな、いや、違う、でもお金はあ・・・」

(’e’)「大丈夫ですから・・・ね?今から診断書を書きますから・・・」

( ;ω;)「え、あ、あの、診断・・・書?」

(’e’)「その診断書を持って、市役所の社会福祉課というところに行って下さい。」


266:2006/05/20(土) 01:49:01.16 ID:
( ;ω;)「お?市役所?しゃ、社会福祉?」

(’e’)「ブーンさん、頼れる身内の方もいらっしゃらないのでしたよね・・・?」

( ;ω;)「う、う、いない、いないお・・・」

(’e’)「働きたいお気持ちはよく分かりました、しかし今はまだ早いと私は判断します」

( ;ω;)「う、お?あ、あの、それ、何故?ブーンは、ただ働きたくな・・・」

(’e’)「はい、だからしっかり治して、そして働きましょう?治りますよ、その気持ちがあるんだから」

( ;ω;)「お?お?」

(’e’)「この診断書は、就労不可能という意味の物です。あくまで今は・・・ですよ。必ず治りますから」

( ;ω;)「就労・・・不可かお?」


267:2006/05/20(土) 01:49:38.10 ID:
(’e’)「大丈夫。でも今はこれをもって、社会福祉課で生活保護の申請をして下さい」

( ;ω;)「せ、生活、保護、お?お?」

(’e’)「・・・ご存知ですか?」

( ;ω;)「し、知ってるお?で、でも、ま、まだ1か・・・マ、スターがさ、3か・・・」

(’e’)「大丈夫です。今のブーンさんには当然の権利であって、恥ずべきことではありません」

( ;ω;)「恥ずべ・・・違うかお?」

(’e’)「はい、そのための制度です。まずは、一緒にがんばって治しましょう?ね?」

(;^ω^)「お、お?は、はいですお!」


269:2006/05/20(土) 01:50:29.84 ID:
(’e’)「そうそう、その調子ですよ」

(;^ω^)「が、がんばりますお!」

(’e’)「じゃあ、お薬を受け取って、今日は・・・あ、ちょっと遅いですね」

(;^ω^)「お?」

(’e’)「明日にでも、診断書をもって、市役所で手続きをしてください」

(;^ω^)「は、把握したお!」


270:2006/05/20(土) 01:50:34.11 ID:
まぁ常識的に考えればこんな基地外は働けませんよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
272:2006/05/20(土) 01:51:16.01 ID:
ポジティブに書かれているだけで実は凄く暗い話だったんだな・・・
273:2006/05/20(土) 01:51:17.65 ID:
複雑だった。
ブーンが、正確に診断書の意味を理解したのは、帰りのバスの中。

ショボンが、ブーンのために始めた合宿、作成した症状をまとめた用紙。
ブーンが、予想の上を行く駄目さを発揮したことで、・・・第一印象がある意味プラスに働いた事。
しかし、そこからさらに、幻想の斜め上を行く駄目さで、ボロを出しそうになっただけのブーン。
それを、誠実さと壮大な勘違いでとらえた、セントジョーンズ。

結論


( ^ω^)「ksk!ksk!空も飛べるはず!」


両手を広げ、バス停からショボンのアパートに向かい、1人駆け抜けていくブーンだった。


第6話 完
274:2006/05/20(土) 01:52:11.01 ID:
まじ面白いwwwwwwwwwwww
277:2006/05/20(土) 01:53:15.23 ID:
これはいいwwwwwwwwwww
278:2006/05/20(土) 01:53:24.18 ID:
まさに百年に一人の逸材、ニートだな
282:2006/05/20(土) 01:55:26.50 ID:
作者もですね、プロット段階ではここまでブーンが駄目とは考えてなかったです。
まぁ、それは置いておいて。

普通?に生きてる人達を白、リスクとか背負って悪いことしてる人達を黒。
そんな風にわけたとして、白と黒をいったりきたりじゃなくて・・・
灰色なところで生ぬるくとどまってるリアリティーのない連中の話。

それが第1部のテーマです。

あと、フィクションです。
まねするのは社会的にだめだと思いますけど、よくわかりません><
283:2006/05/20(土) 01:55:27.40 ID:
続きは、この続きはないのか…!!!
293:2006/05/20(土) 01:57:42.27 ID:
というわけで7話。
第1部の最後行きます。
書き溜めてる分はこれで最後です。

よろしくお願いします。
298:2006/05/20(土) 01:58:26.71 ID:
('A`)「・・・マジか」

(´・ω・`)「・・・予想外だね」

( ^ω^)「メイクミラクルktkr!」


天然なのか実力なのか運なのか。
ブーンは、院内での話を2人に説明したが、実際完全にテンパっていただけだ。
2人が詳細を理解するのは無理な話だったが、ブーンがいきなり最終目的を達成したのは間違いない。

純粋にはしゃぎまわるブーン、どこか複雑な表情で見守るショボンとドクオ。


299:2006/05/20(土) 01:58:34.42 ID:
口座解約
家族と縁切る
基地外のフリ習得

でおk?
300:2006/05/20(土) 01:59:21.21 ID:
( ^ω^)「お?2人とも、どうかしたのかお?」

('A`)「あー、いや、ちっと驚いてただけだ。おめでとさん!なあ、ショボン?」

(´・ω・`)「・・・あ、うん。済まな・・・いや、おめでとう」

( ^ω^)「ありがとだお!お祝いポーション飲むかお?」


('A`)「それはいらねぇ。あー、まあ、家に帰るまでが合宿だ。仕上げと行こうぜ」

(´・ω・`)「それは遠足だね。何はともあれ手札はそろったし、後一息かな」

( ^ω^)「お、役所の手続きかお?」


303:2006/05/20(土) 02:00:09.08 ID:
(´・ω・`)「うん。本来最大の難関は、申請するときの面接なんだけど」

(;^ω^)「そ、そうなのかお?」

(´・ω・`)「実際、病気のフリをして、生活保護を貰おうとする人。結構いるみたいだからね」

('A`)「あー、だが、幸いにもVIPは審査が甘い。なんだっけ?都市伝説みたいなの」

(´・ω・`)「VIPのどこかのメンヘルが、福祉課の担当を刺したらしいって話?」

('A`)「おー、それそれ。まぁ、眉唾だけどな。ホントだったら、俺らにとっては村の英雄だぜ」

( ^ω^)「伝説の勇者ktkr!」


304:2006/05/20(土) 02:00:58.67 ID:
(´・ω・`)「うん。それに、こういうのは、行く前に勝負が決まってるんだよね」

('A`)「そのための準備だったわけよ」

( ^ω^)「後は楽勝ってことかお?」

(´・ω・`)「じゃあ、確認してみよう。医者でも使ったプロフィール、あれはもう大丈夫?」

( ^ω^)「そこはもうバッチリだお!」

(´・ω・`)「金ない、働けない、頼る人もいない。その事に関して、面接官は突っ込んでくるね」


305:2006/05/20(土) 02:01:10.93 ID:
ほんとにぬるい連中だなw大好きwww
306:2006/05/20(土) 02:01:49.75 ID:
(;^ω^)「そ、それは、ひょっとして、ニート界で恐れられているアレかお?」

('A`)「あー、圧迫面接?さっき言ったとおりVIPは甘ぇ。そんなにひどい奴はまずいねぇよ」

(´・ω・`)「うん、圧迫面接っていうのは、追い詰めるのが目的だからね」

('A`)「ここで突っ込まれるってのは、ただの確認程度だから安心しろ」

(;^ω^)「で、でも、ブーンは、アドリブがきかない男なんだお!きっとまたキョどるお!」

(´・ω・`)「そんな事もあろうかと、対処法は用意しておいたよ」

(;^ω^)「何だか、毎度の事だけど、用意が良すぎるお。マスターはエスパーかお?」

(´・ω・`)「うん。でも、バレると転校しないとだから、だまっててね」

('A`)「キメェwwww」


308:2006/05/20(土) 02:02:48.40 ID:
(´・ω・`)「とりあえず、頼れる人がいない。これはそのままだよね」

( ^ω^)「お!そこは、いくら突っ込まれようとそのままだお!」

(´・ω・`)「次、金がない。これは、ポケットの中に、家賃払えない程度の金だけ入れておくといいよ」

( ^ω^)「お?何でだお?」

(´・ω・`)「うん。見せるため。もう、これで全部ですって」

('A`)「あー、見せるだけでいいなら、テンパっても大丈夫だろ?」

( ^ω^)「なるほど!ユーザーフレンドリーだお!」


309:2006/05/20(土) 02:03:49.51 ID:
(´・ω・`)「うん。じゃあ、最後だね。働けない」

('A`)「こんな感じか?ブーンさん、アンタ若いし、今の貴方の状態でも、働けるところあるんじゃね?」

(;^ω^)「む、無理だお・・・お医者さんにも無理って言われてるお・・・あ、これ!」


ブーンは、とっさに診断書を差し出した。


(´・ω・`)「合格。この問題は、精神病で無理ですって、医者に貰った診断書を出せば片付くよ」

('A`)「あー、下手に症状なんか説明しようとすんなよ。よくわかりません・・・でオッケー」

(´・ω・`)「そういう事。そのための診断書だからね」

( ^ω^)「把握したお!」


310:2006/05/20(土) 02:04:34.01 ID:
('A`)「さて、そうすっと合宿も今日で終わりだな。んじゃ、面接ごっこでもするか」

(´・ω・`)「うん。そうだね」

( ^ω^)「おいさー!どっからでもかかって来いお!」


やけにバリエーション豊富なショボン。
時折、意表をつく質問を入れてくるドクオ。


( ^ω^)「おっお・・・面接って奥が深いお。社会人は、みんなこんな事してるのかお?」

('A`)「あー、まったく、ご苦労な話だよな。・・・っと、もう日付かわってるわ。そろそろ終了すっか」

(´・ω・`)「うん。まあ、社会の事は偉い人に任せて、僕らはおとなしく寝ようか」


311:2006/05/20(土) 02:05:12.75 ID:
翌日。


('A`)「役所も、俺ら顔が割れてるから、さすがに付き合えねぇ」

(´・ω・`)「とはいえ、昨日よりずっと楽な話だよね」

( ^ω^)「おかげ様で、シミュレーションばっちりだお!」

('A`)「あー、まあ、気楽に行ってこい」

(´・ω・`)「うん。終わったら連絡してね」

( ^ω^)「行ってくるお!」


ブーンは、一度自宅に戻り支度を整え、市役所に向かった。
そして、社会福祉課で生活保護の相談に来たと告げると、壁で仕切られた個室に通された。


312:2006/05/20(土) 02:06:27.90 ID:
( ´ω`)““・・・いざとなると、心細いお””

( =゚ω゚)「えー、貴方ブーンさんですか?」

( ´ω`)「は、はい、よろしくお願いしますお」


生活保護の申請は、いきなり訪れていきなり出来るほど甘くはない。
具体的な説明を記したものは、探せばいくらでも出てくるが、共通するのは最後の手段という事だ。
ただし、いくら人間が管理していてもあくまで制度。

心情的に同情できようと、定められた基準をクリアー出来なければ無理。
逆に、問題があろうとも、定められた基準さえクリアーしていれば可能。

ブーンの場合、役所の[窓口]に訪れる前に[結果]は出ていたような物だった。


313:2006/05/20(土) 02:06:37.75 ID:
wktkで寝れない
315:2006/05/20(土) 02:07:12.73 ID:
午後、ショボン宅。


( ^ω^)「というわけで、無事申請することが出来たお!」

('A`)「あー、おめでとさん」

(´・ω・`)「うん、おめでとう」

( ^ω^)「ありがとうだお!」

('A`)「んー、胸張れることじゃねぇけど、正直お前の実力だと思うぜ」

(´・ω・`)「そういうことだね」


316:2006/05/20(土) 02:08:10.93 ID:
('A`)「後は調査か。俺らの時は自宅訪問とか、大したことなかったよな」

(´・ω・`)「まあ、もう大丈夫だろうね」

('A`)「問題はあらかじめ片付けてあるしな」

( ^ω^)「25年生きてきて、初オナニー以来の達成感だお!」

('A`)「おーおー、コレにて一件落着ってな」


(´・ω・`)「・・・じゃあ、合宿を終えようか」


317:2006/05/20(土) 02:08:40.85 ID:
終わっちゃうのか!?終わっちゃうのかよォォォオオ
318:2006/05/20(土) 02:09:22.43 ID:
正直VIPの名スレとして残る
320:2006/05/20(土) 02:09:32.92 ID:
そして、合宿は終わり、3人は解散した。
ブーンは、自宅に戻るとnyで溜め込んだエロゲに夢中、気がつけばネット開通日を迎えていた。

ブーンに関する生活保護の調査は、何の問題もなく終了。
彼の両親は、完全に愛想を尽かせていたため、今更関係も悪化しようがない。

その後、ブーンはショボンの指示に従い、近所の銀行に口座を作り、生活保護の振込み先に指定。
病院も何度か通ううちに慣れてきて、医者に通院間隔も長くしてもらった。
コンビニを除けば、銀行と病院に月1回行く程度。
エアコンも設置して、季節に関係なく、ひたすらPCにかじり付いて・・・以前と大差ない生活になった。


合宿の終わりから半年。
あれ以来、3人が直接あったことはない。


321:2006/05/20(土) 02:10:19.41 ID:
ブーン自室。IRC。


( ^ω^)『ただいまだお!通院完了だお!』

(´・ω・`)『うん、おつかれさま。ところでPS3の値段聞いた?』

( ^ω^)『あれはひどいお!だけどwiiもPS3もブーンは買うお!』

(´・ω・`)『それはよかった。ここで人柱を待ってからね。レビューして貰わないとね。』

( ^ω^)『把握したお!!!』


322:2006/05/20(土) 02:11:39.24 ID:
(´・ω・`)『じゃぁ発売予定タイトルチェックだよね。いくつか検索サイトはあるけど』

(;^ω^)『ちょwww膨大すぎて把握できないお!』

('A`)『あー、ブーン乙。悪い、気がつかなかったわ』

( ^ω^)『お?ドクオ忙しかったのかお?』

('A`)『いや。あんまり暇だから、メンヘルスレ荒らして遊んでただけだ。』

(;^ω^)『ちょwwwそれ・・・』


果たしてブーンは、現実から逃げ切れたのだろうか。


第1部 完
323:2006/05/20(土) 02:12:44.64 ID:
乙!
ホントに面白かった!
329:2006/05/20(土) 02:13:44.47 ID:
おもすれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!
335:2006/05/20(土) 02:14:50.14 ID:
乙、人生の勝ち組に出会ったようだ。
324:2006/05/20(土) 02:12:46.30 ID:
>>1
乙!
サクサク読めて面白かったよ。
2部がどう転ぶのか楽しみです。
339:2006/05/20(土) 02:14:58.81 ID:
どうもみなさん、かまってくれてありがとうございました。

第1部はこれはこれで話が完結しているのですが
第2部も一応脳内にちらっと考えてはいます。

プロットもないのでいつになるかわかりませんけど。
340:2006/05/20(土) 02:15:11.92 ID:
通院完了しても生活保護貰えるのか?
348:2006/05/20(土) 02:17:29.27 ID:
>>340
えっと、その日の通院がって意味でした。

あ、質問とかあれば・・・。
351:2006/05/20(土) 02:18:26.17 ID:
生活保護って月に何万貰えるんだ?
357:2006/05/20(土) 02:21:28.53 ID:
生活保護の基準やもらえる額?ですが、
受ける人ごと、地域ごと色々あって一概にはなんともいえません。
kwskは・・・ググルか、2ちゃんにも・・・詳しいスレがありますね。
361:2006/05/20(土) 02:26:54.51 ID:
ここで法律に若干詳しい俺が来ましたよ!生活保護法を巧みに利用した悪質なニート共ですねwww
355:2006/05/20(土) 02:19:30.96 ID:
ブーンは正常なのか異常なのか。

>>1
ま、乙!
面白かった!
365:2006/05/20(土) 02:29:12.97 ID:
>>355

ブーンが正常か異常か・・・ですが、
最後は(´・ω・`)や('A`)はもちろん、作者もわからなくなってきました。

(´・ω・`)と('A`)は、灰色で生ぬるいところでだらだら生きています。

彼らとしては自分達と同じような奴・・・
というか一度も働いてないとか、さらにひどいブーンが、
それでも何だか自分に疑問を持たず、無駄にへらへら楽しそうに生きている・・・

そんなところが、何か愛らしく、希望のように見えていたです。
360:2006/05/20(土) 02:25:08.33 ID:
ブーンはいいとしてショボンがニートなのはあの行動力を考えたら信じられない
だがそこがいい
378:2006/05/20(土) 02:37:49.00 ID:
>>360
ショボンとドクオに関しては結構いろいろありますが、
そのあたりはいつか2部で・・・。

ちょっとおまけで家族構成。
ドクオは純粋にもう身内がいません。
成人後の話ですから、つらい幼少時代とかそういうのはあまりないです。

ショボンは弟のシャキンに母親もいますが、この話よりかなり手が込んだ方法で
身内をうまいこと言いくるめて、保護受給をしています。
382:2006/05/20(土) 02:42:39.94 ID:
こういう生活って楽だろうし、楽しそうだけど何か虚しくなりそうだな
389:2006/05/20(土) 03:00:28.56 ID:
ヌゲー面白くて一気に読めたwww次もゆるくぬるく楽しみにしてる
462:2006/05/20(土) 16:15:31.76 ID:
ニートのバイブルになる予感

※続き→( ^ω^)ブーンが現実から逃げ切るようです2
元スレ: