1:2014/01/29(水) 00:49:12.71 ID:
最近残業が多くて書き込むことが出来なかったのでスレ落とされちゃった

※前スレ→霊能力がある、おばちゃんの話

2:2014/01/29(水) 00:49:44.86 ID:
第二部を書き上げてどうしてもこの話を完了したかったので今回立ちあげました
3:2014/01/29(水) 00:50:15.38 ID:
「第一部とおまけ」の話は「まとめ」に掲載されてるので読んで見て下さい
(まさか「まとめ」に掲載されるとは思ってもみなかった・・・)

では投下していきます
4:2014/01/29(水) 00:50:45.45 ID:
読んでたよー
5:2014/01/29(水) 00:50:47.94 ID:
一応スペック
俺:40歳 妻:39歳
そして丸山のおばちゃん
たぶん50代?みんなには丸山先生と呼ばれている
今回はこの3人だけ
7:2014/01/29(水) 00:52:13.76 ID:
丸山のおばちゃんとの付き合いは定期的に続いている
月に1回はこの小さな町に来てくれる
ちょっとした相談をさせてもらえるので我々としては有難い
8:2014/01/29(水) 00:52:48.88 ID:
そんなある時おばちゃんからある提案があった
『今度ご自宅にお邪魔したいのですが構わないですか?』
『いいですけど・・・何かあるんですか』
9:2014/01/29(水) 00:53:47.86 ID:
おばちゃんは不明瞭な返事をした
『うんちょっとね・・・』
『・・・あの我が家に何かいるんでしょうか』
『いやまだハッキリとしていないからわからないんだけどね・・・・うん・・』
10:2014/01/29(水) 00:54:53.30 ID:
というわけで次回の相談日には特別に我が家に来てもらうことになった

ということで、
第二部は【我が家にいる”何か”】編です
12:2014/01/29(水) 00:55:47.67 ID:
妻は気になりだして不安そうに
「先生何かいるんですか?霊的なものが・・・」
「うんちょっとね。けど大したことはないから大丈夫」

・・・おいおい・・・
我が家にいる何かがおばちゃんにはイメージで見えているんだろう
14:2014/01/29(水) 00:57:07.43 ID:
ここで我が家を簡単に紹介
木造2階建て築50年というボロ家屋
父が独身20代のとき購入して
母と結婚してその際に増築
子供が生まれて増築
どんどん子供たちが大きくなって又増築
増築ばっかりするから変な間取りになってしまった
15:2014/01/29(水) 00:57:46.10 ID:
腰痛きついお。
読んでるおー
16:2014/01/29(水) 00:57:55.06 ID:
更に俺が妻と結婚して新婚用の部屋を求めて更に増築

そして現在は2世帯住宅になっている
100坪という敷地なのに部屋を壊しては新しい部屋を設けてきた
だから廊下なんか迷路みたいに入り組んでいる
18:2014/01/29(水) 00:59:30.09 ID:
お客さんが初めて我が家にきたときには結構戸惑うみたい
妻もこんな迷路みたいな家に嫁ぎたくなかったと時々愚痴が出る

増築した張本人の俺はゴメンと謝っている
この『迷路みたい』というのが話の後半に出てくる
19:2014/01/29(水) 01:00:24.46 ID:
それと俺が新婚生活用に新たに寝室の部屋と客間を設けてもらったのだが客間にどういうわけか換気扇が設置してしまった

『どうして客間に換気扇なんか設けたのよ』
20:2014/01/29(水) 01:01:18.65 ID:
何故建築業者に換気扇の設置をお願いしたのか覚えていない
ただ俺が業者にお願いしたのは事実
毎度ごめんと妻に言っている
意味不明な換気扇である

この『換気扇』というのも再度話に出てくる
21:2014/01/29(水) 01:02:36.97 ID:
おばちゃんが我が家に来るまでの期間、妻は心配でしょうがなかったようだ

『絶対この家に幽霊がいるのよ
先生は大丈夫ですそんな心配いらないですよって言ってたけど心配・心配・ああ心配~!』
22:2014/01/29(水) 01:03:23.05 ID:
『大丈夫だよ。霊なんて気にしてもしょうがないよ。死ぬわけでもないし』

『あなた霊のこと感じるんでしょ
ねえどんなことを感じるの?』

『俺の場合は夢に出てくる場合と現実の世界で見る場合があるけどハッキリとこれが霊だっていうのはよくわからないよ』
24:2014/01/29(水) 01:04:17.34 ID:
『どんな夢を見たこてがあるの?』

『前回丸山のおばちゃんに相談した時の女の子以外の夢だったら、俺が寝ているときに覗き込む奴がいたな。それから天井に張り付いてこっちを監視する奴もいた・・・』

『もういいやっぱり話さなくていい
一緒の部屋で寝ているのにそんなこと聞きたくない』
25:2014/01/29(水) 01:04:49.13 ID:
迷路みたいな家はあまり良くないと聞いたことがある
27:2014/01/29(水) 01:05:36.12 ID:
>>25
実はそうだったんだ…
28:2014/01/29(水) 01:06:38.16 ID:
俺の夢に出てきた奴は男か女かわからない
真っ黒い影が動き回ってて影の忍者みたいな感じ

それが怖い夢という類のものなのか、幽霊の気配を感じたものか自分でもわからない
29:2014/01/29(水) 01:07:44.27 ID:
俺が小さい頃のことだけどね、この家の中で幼かった俺は両親に誰かが向こうにいるよ、怖いよ誰かがいるよって親に泣きながら訴えたことがあるらしい

小さい子供って何か感じ取ることがあるからね
30:2014/01/29(水) 01:08:42.24 ID:
俺は小さいころから霊らしきものが見えていたようだ
ただそれが霊なのか人間なのか判断できない
普通の人と変わらない姿で俺には見えるから
32:2014/01/29(水) 01:09:33.74 ID:
例えば小学生のころ幼い妹と外で遊んでいた時の話

妹が転んで大きな側溝に落ちた
深い側溝だったから助けようと思って声をかけたら、後ろから大人の声が聞こえてきた
33:2014/01/29(水) 01:10:13.47 ID:
振り向くと杖をついたおじいさんと着物姿のおばあさんの2人がいて
『早くお母さんを呼んできなさい』
って俺に声をかけてくれた
『うんわかった
おじいちゃんとおばあちゃん妹を見ていてあげてね』
と言い伝えて母に呼びに家に戻った
34:2014/01/29(水) 01:11:22.92 ID:
母をつれて妹のいる場所に戻ったらそのお年寄り二人はいなかった
結局、妹を助けたのは二人の老人ではなく助けに来た母だった

大人になってよくよく考えてみると何故あの二人は妹を直接助けてくれなかったんだろうという思いが強くなってくる
35:2014/01/29(水) 01:12:07.95 ID:
そんなある日、古いアルバムをめくっていたら出会ったんだよその2人に

両親に聞いたら俺の曾じいちゃんと曾ばあちゃんだった

亡くなっても2人は俺たちを守ってくれたってことなのかな?
36:2014/01/29(水) 01:12:58.77 ID:
そんな感じの現象は大人になってもあった

知人が入院していてその病院に見舞いに行ったときの話

入院病床の階に行く為に、エレベーターのボタンを押してしばらく待っていると隣に小さなパジャマ姿のおじいさんがひょっこり現れた
いきなり現れたって感じ
37:2014/01/29(水) 01:13:45.68 ID:
入院中のおじいさんだなと思っているとエレベーターのドアが開いた

中に入ろうとするとおじいさんが先に俺の前に割り込んで中でボタンを押してドアをイキナリ閉めてしまった
38:2014/01/29(水) 01:14:39.31 ID:
失礼な爺さんだなと思いそんな人と一緒に乗るのは嫌だったから次まで待とうと思ってエレベーターの前でしばらく待っていた

けれどもエレベーターはその階から動こうともしない
40:2014/01/29(水) 01:16:18.99 ID:
おそらく爺さんが自分の行く階数を押してないようだ

チョット痴呆症かなと思いエレベーターを押して俺も一緒に乗ることにした

そして開くというボタンを押してエレベーターを開けると・・
41:2014/01/29(水) 01:17:17.51 ID:
いないんだよ爺さんが・・・

おそらくだけど爺さんは入院中に亡くなったんだろう
けれど自分が死んでいるということに気づいていないらしい

だから病院内を徘徊しているのかな…
42:2014/01/29(水) 01:17:54.48 ID:
それ以外の変な話でいえば

俺が学生時代アパートで一人暮らしをしているときのこと

誰かがときどき俺を起こしに来てくれた

あるときは体を揺り動かしてくれたり
又あるときは髪を撫でてくれたり
それ以外では顔に息を吹きかけてくれたりした
43:2014/01/29(水) 01:18:47.94 ID:
知らない人が勝手に部屋に入る気配がして俺を起こすと帰っていく
そんな気配が寝ている間ずっと感じてた
不気味だよね

でもこれは原因ははっきりしている
隣が墓場だったんだ
44:2014/01/29(水) 01:19:32.99 ID:
あとは集合写真を頼まれたので写真を撮ろうとしたら変な人がグループにいた

目をこすって再度見たらその人は消えていた
45:2014/01/29(水) 01:20:55.75 ID:
それから直感というか第六感というものがある

妹が実家に帰省した時に彼氏のことを話し始めた

その時俺が
『ああ◯◯県の人ね』
と話の相づちを打ったのだが
『まだ誰にも話していないのに何で兄貴知ってるのよ』
と怒り出した。
46:2014/01/29(水) 01:21:39.80 ID:
その時は誰かが俺の隣りで話して教えてくれてたなんて言えなかったなあ
47:2014/01/29(水) 01:24:09.82 ID:
色々と話すと切りが無いのでやめるけど、実際のところそれが霊なのかはっきりとわからない

俺の見間違いかもしれないし俺の記憶間違えかもしれないね
48:2014/01/29(水) 01:25:07.94 ID:
我が家にいる『何か』もただの思い過ごしかもしれない

その『何か』が今までの現象のように俺の目の前に姿を現してくれないので困ってしまう

それも丸山のおばちゃんが来たら全てが納得するのだろう
50:2014/01/29(水) 01:26:03.69 ID:
当日おばちゃんは我が家へ午後来てくれることになっていた

俺たちは午前中部屋の掃除や片付けをしたりして過ごしていた

そんな時である
体中に強い悪寒が走った
51:2014/01/29(水) 01:26:42.67 ID:
ビリビリっとして気持ち悪い
背中の鳥肌が立ち始めた

左腕が何か違和感がある
見てみると蚊に刺されたような大きな赤い膨らみが出来ていた
大きな膨らみの周りには追随するかのように小さなものが数個
52:2014/01/29(水) 01:27:14.51 ID:
蚊に刺されたと思ったがそういう痛みではない

どうやら蕁麻疹(じんましん)らしい
水ぶくれのようにどんどん大きくなってくる
物凄く痒い
53:2014/01/29(水) 01:28:21.48 ID:
蕁麻疹の経験者は知っていると思うけど蚊に刺された痒さとは違って
気持ち悪い痒さだよね

食べ物が原因かなそれとも気候の温暖差だろうか

俺は掻かずに我慢した
掻いたら広がるしね

それと、もしかしたらあるメッセージかもしれないし…
54:2014/01/29(水) 01:29:14.42 ID:
そんなことがあった午前中
そしてお昼過ぎおばちゃんが我が家にやって来た

霊感まがいのことが大嫌いな父親がいると面倒かもしれない
というので母親が近くの温泉に父親を連れて出掛けてくれた

我が家には俺と妻とおばちゃんの3人だけだ
55:2014/01/29(水) 01:29:58.25 ID:
我が家にやって来たおばちゃんは
『まずは一通り家の中を歩いてもイイですか?』

ということで家中を案内した
トイレから風呂そして居間、寝室、客間…
56:2014/01/29(水) 01:30:35.32 ID:
客間では中に入らずにじっと中だけを見つめてた
『あの何かいるんでしょうか』

『うん、いるね』
57:2014/01/29(水) 01:31:07.98 ID:
すると壁側の換気扇に気付き
『あら!この部屋って換気扇を設置してるんですか』

妻が返答する
『そうなんですよ。変な部屋なんです。主人が建築業者さんにお願いしたんです』
58:2014/01/29(水) 01:32:43.45 ID:
『さすがご主人、この部屋での気の”よどみ”が気になって設置したんですね』

『いえいえ本当に無意識だと思います。ただ何となくなんです』
59:2014/01/29(水) 01:33:18.70 ID:
おばちゃんはじっと部屋を見た後
『それじゃあ一通り見させてもらったので座ってゆっくり説明しますね』

ということでみんなで居間に戻ってお茶を飲みながら話を聞くことにした
60:2014/01/29(水) 01:33:51.01 ID:
『あの客間にいる霊なんですけど5人います』

『えっ一人じゃないのですか』

『 メインは一人の少女ね。残り4人は従者みたいな人達 』
61:2014/01/29(水) 01:35:28.49 ID:
以上書き溜め終了

ゴメンねいいところで終わって
明日中に完成させます

おやすみなさい
62:2014/01/29(水) 01:35:55.71 ID:
明日に期待
63:2014/01/29(水) 01:41:24.41 ID:
おやすみー
69:2014/01/29(水) 14:33:29.22 ID:
チョット投下します

妻がビックリして問い返す
『 霊が5人も一度にいるものなんですか~。ええ~っ。先生いつからそんなにたくさんの霊が我が家に居座ってたのですか ?』

『 ずっと昔からね。この家が建つよりも随分昔、江戸時代?よりも昔の人達。豪族って言ったらいいのかしら、チョットそんな感じの人達ね』
70:2014/01/29(水) 14:34:07.60 ID:
『 この家を建てる前からずっとここの土地にいたということですか』

『 そういうこと。この家を建てる以前は建物もない更地だったはず
そんな更地の上でもそれでも彼女らはずっと居座っていたということね』

『 … 』
71:2014/01/29(水) 14:35:12.82 ID:
おばちゃんの説明は続く

『 少女が当時の屋敷って言ったらいいのかな、そこのお姫様だったのね
他の霊の人達は家来だったの
そしてあることが原因で彼女は病死したのよ
だからこの世に未練がある感じ
そして彼女の死に従って家来も一緒に自害して今でもお姫様を守っているのよ』
72:2014/01/29(水) 14:35:58.78 ID:
『家来も一緒にそのお姫様みたいな彼女と死んだと言うのですか?』

『うん彼女当時の流行り病いだったみたい
だから一緒にいた家来達もこのお屋敷もその流行り病いごと隔離してしまったようなのね』
75:2014/01/29(水) 20:26:20.09 ID:
『実は先生が来る直前、腕に蕁麻疹が出来たんです。大きいのと回りに小さいのが幾つか』

『大きいのがお姫様で小さい幾つかのものが従者達ね
私にこの家に来させないための彼女達の抵抗みたい』

『ああやっぱりサインだったんですね』
76:2014/01/29(水) 20:26:52.58 ID:
おばちゃんの話は続く

『この家って結構くねくねと曲がってるでしょ
増築のせいでしょうけど廊下を歩けば直線なんて無いじゃない』

『ええよくお客さんも戸惑うみたいです』
77:2014/01/29(水) 20:27:24.70 ID:
『それって昔のお屋敷の名残りね
敵が攻めてきたら戦って対抗する為にわざと家の中を迷路みたいにしているの
つまり彼女達が一番住みやすい環境に自然とそうなっていたということね』
78:2014/01/29(水) 20:28:12.83 ID:
『次の話なんだけどご主人、奥さんが作ってくれる料理いつも多くないですか』

『えっ?そうですね。そう言われれば人数分よりも多いかな』

『奥さんがみんなの分も無意識の内に作ってあげてたの』
79:2014/01/29(水) 20:28:42.73 ID:
妻が不気味がる

『あの…もしかしたら食事を食べるときに…私達と一緒に…』

『うん一緒に座って食べてたよ
お姫様一人だけだけどね
従者は同席して食べられないから違うところで食べてだけど』
80:2014/01/29(水) 20:29:14.42 ID:
『それに彼女あなたの手料理美味しかったみたいよ(笑)』

『先生、私ほめられたけど嬉しくないです(泣き顔)』

『ゴメンゴメン、そうだよね~』
81:2014/01/29(水) 20:30:16.83 ID:
『それからご主人以前ここの客間って更地だったのかな
増築する前のことだと思うのだけど
掘っ建て小屋みたいな古い小屋みたいなのが見えるのよ』
82:2014/01/29(水) 20:30:48.30 ID:
『ええ先生その通りです
以前はここの土地何も無い更地だったんですよ
それで俺が小学生の頃に秘密基地を作っていたんです
小学生が古い木材を集めては掘っ建て小屋みたいな小屋を作ってました
作っては親に怒られて壊し、作っては壊しの繰り返しでした』
83:2014/01/29(水) 20:31:20.74 ID:
『じゃあその頃からご主人は彼女らに頼まれてせっせと家というか棲み家みたいなのを作ってあげてたのですね(笑)』

『…ハハハ(引き笑い)』
84:2014/01/29(水) 20:31:59.04 ID:
『あの…先生そのお姫様達の除霊をお願いできませんか』

『ええもちろん、ここに来たのもその為ですし実は先ほどから彼女達と話をしているんですよ
さっきからずっと駄駄こねてますけどね』
85:2014/01/29(水) 20:32:33.58 ID:
『まあ彼女達の方がここの土地の先客でしたからね~
出て行くのを嫌がる気持ちはわからなくも無いけど…』
86:2014/01/29(水) 20:33:27.92 ID:
『やっぱり霊達がいると祟りみたいに何かあるんでしょうね…』

『ええ霊なんかは居るよりは居ない方がいいに決まっています。それにご主人も悪夢にうなされなくなりますよ。
真っ黒い従者の夢はもう見たくなんかないでしょう』
87:2014/01/29(水) 20:33:57.71 ID:
おばちゃんには俺の夢を霊視してたみたいだ
『そうですよね~』

『それに夢の中で彼らと懸命に戦うこともありませんしね(笑)』
88:2014/01/29(水) 20:34:28.24 ID:
妻がいぶかしげに俺の方を見た

『いや実は夢の中で奴らと戦ったことがあるんだよ
寝ているところを覗いているから頭に来て体から槍を出して串刺しにしてやった』

妻『…』

先生『(笑)』
89:2014/01/29(水) 20:35:00.80 ID:
その後除霊をしてくれたのだと思うがテーブルに座りながら色々な世間話をしてくれた

話をしながらおばちゃんはテーブルの上にあるお菓子やら妻が作った料理やらをたくさん口の中に放り込んでいた
90:2014/01/29(水) 20:35:36.74 ID:
除霊して疲れてるのかなとも思ったが正直のことを言うとよく食べるなと心の中で思ってしまっていた

結構おばちゃんの体ふっくらしているんだよね(笑)
91:2014/01/29(水) 20:36:08.69 ID:
そうしたら
『よく食べるんですよ私って(笑)』

…しまったぁ俺そんな顔してたのかな?
…あるいは心を読まれたのかな?
92:2014/01/29(水) 20:37:09.31 ID:
おばちゃんは途中でトイレを借りた
いつものように吐いていたのだと思う
除霊って結構大変な仕事だね
93:2014/01/29(水) 20:37:41.57 ID:
トイレから戻ると
『さっき言い忘れましたがトイレがまだ水洗トイレでは無くて昔の和式便所じゃないですか
そういう場合は使用してない場合にフタをして下さいね』
94:2014/01/29(水) 20:38:16.63 ID:
実は我が家には増築して新しいトイレもあるが古い昔の和式便所もある
いわゆる田舎にある”ぼっとんトイレ”

『地下から変なのが来るってことですか』

『気が”よどむ”のよね~
それと以前ここの土地に井戸があったでしょ。もう埋まってたけどさっきその井戸も用心のため蓋をしといたから』
95:2014/01/29(水) 20:38:47.11 ID:
という訳で後日ホームセンターで和式トイレ用の蓋を購入してきた

現在はトイレ使用後は蓋をするようにしている
96:2014/01/29(水) 20:39:18.23 ID:
一番最後に妻が
『先生、客間は今後どう利用していけばいいでしょう』

『特に問題なく使用して構いませんよ。今までも使っていたでしょう。

そうですね、気になるようでしたら各部屋に塩を配置してもいいかもしれませんね』
97:2014/01/29(水) 20:39:48.54 ID:
『塩ですか?』

『うんお塩、それも科学塩じゃなくて天然塩ね浄化作用があるのでね』

で俺が
『先生、もう換気扇は使わないから袋とかかぶせてもいいですか?』

『うん…いいと思うよ。』
98:2014/01/29(水) 20:40:19.58 ID:
するて申し訳なさそうに
『それとねご主人、換気扇はあくまでも気休めに過ぎないからね。
つまり部屋のよどんでいる空気をどうしても気になって設置したんだろうけど、それよりも塩を配置した方がいいのよね』

『あっそういうことですか。
設置したのは骨折り損だったんですね』

『うん…ゴメンね、気を悪くするようだけど…』
99:2014/01/29(水) 20:40:50.70 ID:
時間が過ぎておばちゃんが帰りますと言い出した

色々と今回もやってくれたおばちゃんに感謝の意を伝え、いつものように3000円の謝礼をお支払いした

おばちゃんありがとう
100:2014/01/29(水) 20:41:29.92 ID:
それ以降、俺は黒っぽい奴らの夢は見なくなった

我が家にいた『何か』も正体が分かりその『何か』が我が家からあの世に行ってくれたことにホッとしている


第二部 完
101:2014/01/29(水) 20:44:11.61 ID:
投下終了。最後まで読んでくれてありがとう。

これからは第一部みたいにチョットしたおまけ話を思い出しながら書いて行きますね。

その話は書き溜めたら投下して行きますね。では。
102:2014/01/29(水) 20:45:26.06 ID:
面白かった!
105:2014/01/30(木) 04:59:37.67 ID:
深夜トイレに行って目が覚めたので書いて行きますね
106:2014/01/30(木) 05:01:19.49 ID:
【曲がって固まった両手の指】

その若い女性は両手の全ての指10本が曲がったまま真っ直ぐに出来ない病気だった

幾つもの病院を回ったが八方塞がりだった

まだ子育ての最中でもあり相談に来たという

車の運転も思うように出来ないので母親がして二人でやって来た
108:2014/01/30(木) 05:02:18.42 ID:
娘さんをじっと見つめ

『旦那さんにも困った人ですね
浮気して愛人のところに入り浸りじゃないですか』

それを聞いて娘さんはワンワンと泣き出した
109:2014/01/30(木) 05:03:26.01 ID:
『まだお子さんも小さいのにね~』

そして娘さんの両手を取っていつものようにパワーを入れてあげた

『この固まった指は旦那さんの愛人が怨みでこうしているんだよ
早く旦那さんと別れてとね』

娘さんそれを聞いてびっくり
110:2014/01/30(木) 05:04:34.89 ID:
『だけどね愛人さんを憎まないであげてね
悪いのは全て旦那さん

けど旦那さんもゆっくりでいいから許してあげてね

もうじき愛人と別れてあなたの
ところに戻ってくるから

いい?許してあげるんだよ』
111:2014/01/30(木) 05:05:11.29 ID:
娘さんは頷く

おばちゃんはマッサージしていた両手を離し
『はい、指をゆっくりでいいから動かしてみて』

娘さんは両手を見つめて動かしてみる
すると…

指が動きはじめた
112:2014/01/30(木) 05:05:45.26 ID:
それを隣で見ていた母親は
ワァ~と娘を抱きしめて泣き出した

娘の目からも涙が溢れてしょうがなかった
113:2014/01/30(木) 05:06:41.43 ID:
それから数ヶ月後、旦那さんは愛人と別れて戻ってきた

今は仲良く暮らしている
114:2014/01/30(木) 05:11:14.92 ID:
あっ付け加えておくとこの人達の話は又聞きだからね

丸山のおばちゃんから相談事をした俺の母親のような人達が集まって、お茶飲み話で言っていることだから

それにしても女の人達って内緒話が好きだよね
115:2014/01/30(木) 05:12:17.59 ID:
ところでおばちゃんがパワーを入れてくれるっていうけど
相談を受けたおばさん達が勝手にネーミングしただけの話なんだ

正式名称はなんだろう
俺は個人的意見として”身体の浄化”だと考えている
116:2014/01/30(木) 05:15:51.63 ID:
それと第一部が”まとめ”に載っていてコメントを読んでみたんだけど、チョット補足説明

おばちゃんが後だしジャンケンのようだということについて

うまく説明出来ないかもしれないけど、おばちゃんは目の前にいる相談者の背景に映る映像を見て話しているんだ

これはテレビ『オーラの泉』の江原氏もそういう映像が見えると言っている
多分それと同じ現象だと思う

だからおばちゃんの会話の中で『知ってます』とか『見てましたから』っていうのは相談者とその人の映像を同時に見ながら言っているということ
俺と話していても時々目を合わさず、俺の後方に目線が行っていることがある

チョット分かりづらいかな…。
117:2014/01/30(木) 05:17:47.93 ID:
こんな説明をしても、考えてみれば普通の世間一般の人から見て俺は詐欺師に騙されていると見えるだろうね…

俺の父親も丸山のおばちゃんのことを知ったら怒り出すだろうなぁー
118:2014/01/30(木) 05:19:24.63 ID:
では次の話…

【式神様】

『千と千尋の神隠し』っていうアニメを見たことがある人は思い出して欲しい

湯婆婆の双子の姉で銭婆(ぜにーば)が千の背中に白い人型の紙を貼り付けたあれ

陰陽師でいう式神様と呼ばれるもの
今回はこの式神の話
(おばちゃんは陰陽師の修行をしたことがあるのかな?)
119:2014/01/30(木) 05:20:04.52 ID:
ある女性が買い物をしていた時の話

彼女妊娠していたから出来るだけ外出していなかったんだけど買い物は自分一人で出掛けていた

そのとき急にお腹が痛くなって下腹部を見ると下血…

急いで救急車を呼んでもらった

救急車を待つ間に丸山のおばちゃんにも連絡
120:2014/01/30(木) 05:21:02.47 ID:
連絡手段はいつもメール

救急車が来て病院に運ばれ暫くは安静にということで入院

もう駄目なのかもと思いつつ寝ながらベッドで安静に横になってた

すると1通のメール
おばちゃんからだった
121:2014/01/30(木) 05:22:01.36 ID:
おばちゃんのメールには
『式神様をそちらに飛ばしたから安静にね
お腹に貼り付いているからね』

その後数日間入院して退院

お腹の子は無事だった
122:2014/01/30(木) 05:22:47.13 ID:
この話は病院の治療があってのことだろうけどね

おばちゃんの式神様も頑張ったのかな
123:2014/01/30(木) 05:26:02.75 ID:
次の話

【おばちゃん手作りのお守り】

第一部で神社でお守りを買った方がいいと話したことがある

だけど我々はおばちゃんから相談を受けるごとにお守りを貰ってるんだ
126:2014/01/30(木) 08:55:43.12 ID:
面白い!私もおばちゃん程の人じゃないけどそんな人に会ったことがある
128:2014/01/30(木) 12:08:49.32 ID:
1さんへ
このお話の先生と同じような方をしってます。
違うのは、自宅以外ではみておられない事。予約をして観て頂くこと。
謝礼もお気持ちでと言われ、大体3000円お包みします。
お金儲けにこの力を使うと、霊力がきえるのだそうです。
ですから、数珠とかツボを買えという事も全くありません。
ふっくらとされていて、包み込むようなあたたかさのある方。
背中を撫でて、除霊をされるのも、帰りに手作りのお守りをくださるのも同じです。
西日本、S県のM先生ではないですか?すごい田舎ですが、地元ではまったく知られて
おられない方です。
憑いてるのを払うのは、背中を撫でてとってくださいますが、お願い事は観音様を通じて
上の方に伝えてくださいます。
同じ方のような気がします。
129:2014/01/30(木) 12:29:52.42 ID:
>>128さんこんにちは
似たような方が日本にはいるのですね。
高額謝礼は霊力が落ちるのと、そういえばおばちゃん言ってました。

実はこちら東日本です。
多分おばちゃんも128さんの先生も同じ学びを受けた方かもしれませんね。
130:2014/01/30(木) 12:39:41.99 ID:
無欲にこそ力が集まり、人も集まるということかなー
物欲センサーに似ているのかもしれない
131:2014/01/30(木) 12:51:29.00 ID:
欲があると少なからず悪いモノが憑くってのはあるよ
宝石なんかは欲を吸収しやすいから悪いモノも憑きやすい
135:2014/01/30(木) 17:02:05.36 ID:
【おばちゃん手作りのお守り】

神社でお守りを買った方がいいと話した

だけど我々はおばちゃんから相談を受けるごとにお守りを貰っている

おばちゃんは相談が終わった後に和紙と筆ペンをバッグから取り出して目の前でサラサラっと何か書く
その紙を小さく折って俺たちにお守りですと渡してくれる

どんな字かよく見ててもよく分からない
一気に一筆で書いていく
最初見た時に梵字かなと思ったけどそうでもない
神職の陰陽師系のものなのかな

で、ある家族の出来事
4人家族がある日ドライブに出かけて交通事故を起こしてしまった
冬の日に車を運転中、大きなカーブで曲がろうとしたら路面がアイスバーン
結局カーブを曲がりきれずに直進
縁石を飛び越えてジャンプ
崖を数メートル転がり落ちた
車の前方はペチャンコ
どういうわけかエアバッグが作動しなかった
だけれど4人は無傷だった
翌日になってムチ打ち等の後遺症が出るかなと思ったけど全然だった
この時みんなおばちゃんから貰ったお守りを持っていた

もう一つある青年の出来事
山歩きが趣味な青年はいつものように仲間達と山歩きをしていた
崖付近を歩いている際に、その青年はうっかりして足を踏み外して崖を転がりながら落ちてしまった
仲間達はもう駄目だと思ったらしい
崖下にうずくまっている青年に大丈夫かと声をかけたら手を挙げた
奇跡的にかすり傷だけだった
そう、その青年はお守りを持っていたんだ

というお守りの話しだけど運が良かっただけの話しかもしれないね
136:2014/01/30(木) 17:26:02.49 ID:
そんな事故に巻き込まれるようなお守りって…呪いの間違いじゃね?
139:2014/01/30(木) 18:53:25.52 ID:
次の話です

【別れさせ屋】

世の中には別れさせ屋という稼業があるらしい

今回はおばちゃんが別れさせ屋になった話

ある母親が息子のことでおばちゃんに相談した
息子なんですけど付き合っている彼女がいるのですと写真を見せた

母親は将来二人が結婚するかどうかを相談したかったらしい
『彼女は息子さんと結婚しない方がいいと思うよ』
『えっ?結構いいお嬢さんなんですけど…』
『うん、結婚したら多分金遣いが酷くて痩せ細っていく息子さんが見えるの』
『そうなんですか。どうすればいいのかしら』
『勝手に段取りしますけど自然に2人が分かれるようにしておきますね』

それから数週間後、2年も付き合っていた二人は自然消滅した
140:2014/01/30(木) 18:55:30.27 ID:
次ね。

【祠(ほこら)】

ある農家の話
先代がある時期に親族から土地を譲り受けた
現在その土地は畑作地として利用している
不思議なことに真ん中にある1本の大木に寄りかかるように祠があるそうだ

おばちゃんにその農家の奥さんが家族写真を見せたときの話

じっど写真を見つめ続けた後
『あの~お宅の土地に祠なのかなあ、そんなのあります?

『はい嫁ぐ前から土地に在りましたが、誰の所有物かわからないので管理というか置いているだけのものですが…』

『あなた方の土地に在るならば、ちゃんと管理しないと行けませんね。掃除とかお供え物などを定期的に行ってあげて下さいね』

それ以降はちゃんと管理しているそうだ
だからって何もその家族に変化等は現れなかったけどね…
142:2014/01/30(木) 20:17:05.23 ID:
【メモより】

スマホのメモ帳にあったのでちょっと紹介します
箇条書きです

・お守りはお寺よりも神社で購入した方がいい
お守りは自分で買うものではなく人がくれるものを一年間大事にする
古くなったお守りは年越しに神社で燃やしてもらう
持参する場合はお守りを白い和紙で包んで神社へ

・神棚を設けた方がいいかの質問に対し、
そのお宅に神棚が既に在るならば必要無い

事務所やお店の方には商売繁盛の熊手を飾るといい
熊手を買うなら西宮神社の系列がいい
(ネットで調べたら日本に3000神社ある)
143:2014/01/30(木) 20:21:06.43 ID:
書き溜めはこれで終了しました

もし思い出したら書いていきますが、一応第二部も仕上げたのでこれでおばちゃんの話は終わりにしようと思います

皆さん、最後まで読んで頂きありがとうございました

皆さんの人生に幸あれ。
144:2014/01/30(木) 20:27:57.08 ID:
お疲れ様です。
霊的な別れさせ屋の話は東西問わず昔からありますね。

>お守りは自分で買うものではなく人がくれるものを一年間大事にする
なので寺社ではお守りとかは「売買」という言葉は使わないところもあると聞いたことが。
お金で売り買いするものじゃないので、初穂料とか玉串料とかいう形で言うとか
145:2014/01/30(木) 20:41:06.12 ID:
>>144
アドバイスありがとう
調べたら

『お守りは神社で「買う」ものではなく、「お受けするもの」である。
お守りは神社から「売る」ものではなく、「授与する」「頒布する」ものである。』

だそうです。サンクスです。
146:2014/01/30(木) 21:05:00.49 ID:
面白かったよ!
149:2014/01/30(木) 23:59:06.15 ID:
今回初めて読んだけど興味深い
頂いた御守りをカバンの中にそのまま入れて持ち歩いてるんだけど、
扱いとか気をつける点あるのかな
時には御守りに対して拝んだ方がいい?
カバンに入れっぱなしでおk?

また思いついた時におばちゃんの話聞かせてくれると嬉しい
150:2014/01/31(金) 00:27:05.47 ID:
>>149
お守りは俺もおばちゃんから頂いたものを財布に入れて常に持ち歩いている
特に普段通りに扱わせて貰っているよ

嫁さんから貰ったお守りもバッグに忍ばせている
で今年の年越しの時に松明で燃やしているから燃やして来た

お守りは時々思い出す程度でいいような気がする
それから一年毎に新しいお守りにしていくことだと思う
155:2014/01/31(金) 08:30:04.93 ID:
お守りを一年ごとにする理由ってなんだろう?
162:2014/01/31(金) 11:52:49.86 ID:
>>155
お守りは大事な人から貰ったものだとか自分で大切にしたいものだったら、ずっと持っててもいいと思うよ
人から貰った感謝などを思い出すからいいこどだよね

一年にしているのは、例えば神棚にあるお札『天照大御神…』っていうあれ、今まで我が家では毎年神社からお受けしてたから
何十枚も重なって神棚に奉納していたんだ

だから毎年新しいものにするような場合は一年間にしているそうです

古いお札やお守りはお受けした神社やお寺などに持参すればいいらしいけど、遠方の場合もあるので自宅近くの神社等で構わないそうです
163:2014/01/31(金) 12:05:06.58 ID:
おばちゃんから頂いたお守りであるエピソードを思い出した

俺が国家試験で猛勉強していた時に嫁さんがおばちゃんにお願いして学業成就のお守りを頂いてきた

そのお守りはいつも勉強中にペンケースに入れておいた

そして試験当日もそのお守りをペンケースに入れて試験会場に持参した

試験終了後に一応お守りにお礼でもしておこうかなと思ってペンケースからお守りを出してありがとうと心で呟いてお守りを指で撫でてみたんだ

そしたら一瞬だけど俺の目の奥で火花が飛んだ
そんな変なエピソードでした

それから試験結果だけど合格してたよ
これは俺の努力の成果でもあるね
148:2014/01/30(木) 23:42:00.93 ID:
前回から読んでたが面白かった!
元スレ: