1:2011/09/03(土) 00:19:38.85 ID:
シーズン終わったけど書こうと思う

3:2011/09/03(土) 00:20:55.12 ID:
ほほう。
4:2011/09/03(土) 00:21:23.80 ID:
今から10年以上前の俺が中学生の時の話なんだが
恐怖というか不思議というか、とにかく変な体験だった。
内容がいくつかに分かれてるんでそれぞれ分けて書いていこうと思う。

鳥肌ビンビンな話を求めてスレを開いた奴には申し訳ないが、
そんなに霊的な恐怖心を煽る話でもない。
一人でも聞いてくれる人がいればgdgdと続けます。
まあ聞いてやってください。
5:2011/09/03(土) 00:22:12.23 ID:
・中学1年~鋼削り編~

小6までを修羅の国で過ごした俺は
街のヒャッハーっぷりに耐え切れずにとある田舎の私立中学に進学した。
実家から学校が離れてたから俺は学校付設の寮で生活することになって、
入学と同時に入寮した。

寮は基本2人部屋で、俺の相部屋はロッキー大好きな筋トレマニアだった。
以下こいつをロッキーとしよう。
7:2011/09/03(土) 00:23:04.79 ID:
部屋にはベッド・ロッカー・机・棚等最低限のものしかない。
自称進学校()だったので普段の生活は、

7時起床

ラジオ体操

8時までに朝飯・登校

5時まで学校

7時までに部活・メシ・風呂

11時まで強制自習

消灯(ブレーカーが落とされて強制就寝タイム)

という禁欲強制のガリ勉養成スタイルだった。
8:2011/09/03(土) 00:24:04.29 ID:
しかし年頃の野郎共がそんな環境に従順なわけがなく、
消灯後も当然みんな起きて寮監の監視をかいくぐって
禁止されてる他室訪問の常習犯となり、ゲームや猥談に花を咲かせていた。
この寮監ってのは寮の中の生活指導の先生みたいな人のこと。
元自衛隊員ばかりでみんなガチムチ。

余談だが、当時の俺は頬がプックリして赤くなっていたことから
「アンパンマン」と呼ばれていた。決してピザだったわけではない。
11:2011/09/03(土) 00:25:20.01 ID:
1つ目の体験はその消灯後の時間帯の出来事だった。

時期は7月の中旬頃。夏なのでクーラーを入れるんだが、
部屋のクーラーは家庭用エアコンじゃなくて
天井ぶらさがりタイプの本体むき出し型だった。
これがまた古くて音がうるさい。

どのくらいうるさいかというと
2段ベッド上段の奴のオ○ニーのきしみが聞こえなくなるレベル。
それはそれで大問題だったんだが、本題と違うので置いといて
とにかく本当にうるさかったんだ。
12:2011/09/03(土) 00:26:08.22 ID:
まあそのうっせえクーラーを入れっぱなしで
部屋に何人か集まって猥談で盛り上がっていたわけだ。
一番好きな女子は誰で、付き合えたら何したいか、とか。
そんなかわいらしい話をしていたらその時だった。



ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ
13:2011/09/03(土) 00:26:38.58 ID:
ブレイカー落ちてるんじゃないの

>>13 
各階に配電盤があるんだけど、寮監が消した後にこっそり拝借した鍵使って 
またブレーカー付けてたりしてたんだ。もちろん毎日やったらバレるから時々ね 
16:2011/09/03(土) 00:28:14.15 ID:
金属同士の摩擦みたいな、本当に嫌な音が聞こえた。
俺らは本当にビックリした。
あのクソうるせえクーラー入れてるのに
こんなにハッキリ聞こえるなんて相当な爆音だ。

焦ったみんなは自分の部屋に帰って行った。
音を聞きつけて部屋に来るかもしれん寮監も怖いし
何よりその音が怖い。しかし俺はその場から動けなかった。
そこは俺とロッキーの部屋だったんだ。
20:2011/09/03(土) 00:31:32.14 ID:
じゃあ普段はクーラーないの?

>>20 
ごめん、言い方が悪かったね 
部屋のエアコンは別系統の電源らしくて配電盤にはエアコンのブレーカーなかったんだ 
多分寮監室っていう事務所的なところにあったんだと思う 
だからエアコンは24時間電源入れられたよ 
17:2011/09/03(土) 00:29:35.39 ID:
残された俺とロッキーは怯えに怯えた。
実は俺ら2人はめっちゃ怖がりなんだ。
この当時2人とも夜中に1人でトイレに行けない
というベタすぎる設定をもってた。
はいはいかわいいかわいい。

そんな俺らだが、音をなんとか消さなければ、とも思っていた。
消灯後の騒音を5回注意されたら退寮というマジキチ規則があったからだ。
まあ実際俺らが騒いでるわけじゃないので注意なんてされないはずなんだが、
2人とも最高にテンパってて正確な判断ができなかったんだ。
18:2011/09/03(土) 00:30:25.60 ID:
そこで俺らは、音源を突き止めるためにとりあえずクーラーを切りに行った。
爆音がもう1つあったらどこから聞こえるかわからないからだ。

クーラーのスイッチは、ベッドから最も遠い部屋の入り口のそばにある。
距離にして4m程だったが、昼間にフルマラソンさせられる方がマシだと思った。
しかし動かないわけにもいかない。
そこで俺らは、2人で毛布にくるまれてすり足で進んだ。
超ヘタレスタイルだった。勃○はしていない。

___
ロッ| 
俺キ|←毛布

下手ですまんがこんな感じ
19:2011/09/03(土) 00:31:22.17 ID:
やっとの思いでスイッチまでたどりついて
急いでスイッチをOFFにしたその時だった。
クーラーの運転音とともに金属音も急激に音が小さくなり、消えた。

なんだ、クーラーの調子がおかしくなっただけか。
強引にそう結論づけた俺とロッキーはとりあえずホッとした。
けど恐怖心は完全には消えなくて、窓を全開にしてクーラーは入れずに寝た。
21:2011/09/03(土) 00:33:55.67 ID:
翌朝、寮監に事情を説明してクーラーの修理をお願いした。
今日業者に来てもらってすぐ検査させると言われて
安心して学校に行った。

その日の放課後、寮監に検査の結果を聞いたら
業者は全て正常だと言っていたとのこと。

そんなはずはないのになあと思いながら
部屋に向かいドアを開けた瞬間だった。


ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ

ク ー ラ ー は 入 っ て い な い の に 鳴 っ て い た
22:2011/09/03(土) 00:34:54.91 ID:
俺は光の速さでドアを閉め、寮監の元へ走った。
あれはクーラーの故障なんかじゃない、もっと別の何かだ。
そう考えざるを得なかった俺は、とにかく第三者に状況を見せておきたかった。
俺のあまりの血相にビビったのか、寮監は事情も尋ねず俺の部屋に向かってくれた。

しかし、寮監が部屋に着いた頃にはすでに音は止んでいた。
そして俺は「大人をからかうとは何事か!」とごもっともな叱責を受け、
俺が寮監室へ向かう様子を見ていた友人からは、
そのツラがあまりにもラリっていたことから
それまでのアンパンマン改め「ラリパンマン」と命名された。
23:2011/09/03(土) 00:36:24.10 ID:
結局その後、クーラーを入れようが入れまいが金属音は一度も発生しなかった。
他の部屋のみんなは他人事なのですぐに興味を失っていた。
ロッキーはラリパンマンのとばっちりを恐れてか金属音の話題を出さない。
ラリパンマンという負の遺産だけを残し、俺の中学1年時代は終わったのだった。

【中学1年編・完】




これで中学1年編終わり
後中学2年編、3年編あるんだけど全部こんな感じで需要あるかな
人いないながらも黙々と投下ってけっこう悲しいなwww
24:2011/09/03(土) 00:37:06.96 ID:
おれがいるぜ
25:2011/09/03(土) 00:37:24.22 ID:
私もいます
26:2011/09/03(土) 00:38:10.37 ID:
>>24
>>25
ありがとう
じゃあ中学2年~息吹き編~書いていきます
27:2011/09/03(土) 00:38:10.86 ID:
続けたまえ
28:2011/09/03(土) 00:38:56.78 ID:
・中学2年~息吹き編~

時は経ち、中学2年。
寮では1年ごとに部屋替えがあり、そのタイミングで相部屋の奴も替わる。
今回の相棒はとてもショタショタしい。
そして割とバカだった。なのでこいつはマコトとする。
30:2011/09/03(土) 00:39:57.98 ID:
マコトは家庭の都合で中学1年の終わりに入寮してきて
あまり絡まないまま相部屋になったので親しいというわけではなかった。

相部屋の奴とそりが合わなければ衝突→お互い無視となってしまうというのは想像に易しだろう。
この例にもれず、俺とマコトは衝突を経て無視し合うようになってしまった。

原因は、マコトの寝息だった。
31:2011/09/03(土) 00:40:55.95 ID:
楽しい他室訪問タイムが終わりみんなが寝静まる頃
当然俺も寝ようと床に就くんだが、決まってマコトの方が早く眠りに就く。
その速度たるやのび太クラスである。

それだけなら全く問題ないんだが、寝息がとにかくうるさい。
風船の空気でも抜いてんのかと錯覚するレベル。
32:2011/09/03(土) 00:41:56.27 ID:
毎日というわけではなかったので何日かは耐えたが、あまりにうるさいのでとうとう衝突してしまった。

俺「おまえ寝息うるせーよ」

マコト「は?しらんしwww」

俺「マジうるせーんだよ。寝ててわからんなら録音してやんよ」

マコト「じゃあ頼むわwwwごくろうさんwww」

宣言通りテープレコーダーを別の友人に借り
マコトの寝息を録音して翌日マコトに聞かせてやった。

マコト「至近距離で録音したらwwうるさいのは当然ッスよwwプギャーwwww」

俺はキレた。
33:2011/09/03(土) 00:43:24.27 ID:
あ、セリフは標準語に近付けて書いていますがバリバリの博多弁です


それからお互いガン無視の生活である。
だが、俺だけマコトの寝息のせいで耳栓睡眠の強制という理不尽なものだった。

そんなある日、俺は中学に入って初めての風邪をひいた。
めっちゃキツかったけど、同時にちょっと嬉しかった。
学校を休むということは、マコトの寝息に悩まされずに眠れるということだ!と思ったからだ。

2つ目の体験は、そのマコトのいない昼間の部屋での出来事だった。
34:2011/09/03(土) 00:44:47.66 ID:
朝、みんなの登校の足音を遠くに聞きつつ、俺は悠々と二度寝に入った。
昼、寮監が昼飯を持ってきてくれて、それを食べてまた寝た。
そして夕方、みんなが学校から帰ってくる少し前に目を覚ました時のことだった。



…スゥー……スゥー……スゥー……スゥー…

マ コ ト が い な い の に 寝 息 が 聞 こ え る
35:2011/09/03(土) 00:45:49.09 ID:
眠気が一瞬で覚め、瞬時に布団の中に全身を隠した。
風邪の熱と恐怖で体が震え、呼吸も荒くなっていった。

何時間くらい経っただろうか。
俺はそのまま失神するように眠ってしまったらしく、寮監に起こされた。
熱のせいで頭がボーっとしてたので、夢かもしれない。
俺はそう考えることにして、誰にもこのことを話したりしなかった。
36:2011/09/03(土) 00:47:17.53 ID:
マコトと最初に相部屋だった奴と寝息のうるささ分かち合えよwww

>>36 
部屋替えは学年終わりの3月にあって、マコトは中1の終わりに入ってきたから俺が最初の相部屋だったんだ… 
運が悪かったとしか言えねえ 
37:2011/09/03(土) 00:48:29.52 ID:
>>36
転入生
38:2011/09/03(土) 00:48:40.82 ID:
しかし、マコトにだけは話さなければいけない。

考えたくないが、俺が聞いていたのはマコトの寝息じゃないかもしれないのだから。
万に一つの可能性をつぶす思いで、俺はマコトに聞いた。

俺「マコト…変な話するけどな、おまえ俺がいない時すごいうるさい寝息聞こえない?」

俺としては笑い飛ばしてくれればそれでよかった。
だよなwwwで済む話だから。

しかし、マコトの口からは予想とは全く別の言葉が聞こえてきた。


マコト「お ま え も き こ え る の か」


どうも、俺はマコトが寝ている時、マコトは俺がいない時に聞こえていたらしい。
マコトは俺と違って確実に俺の寝息じゃないとわかっているんだが
俺とは仲悪かったので相談できず、別の友人に言ってもバカにされるだけだろうと思ってずっと黙っていたらしい。
はよ言えやボケがと思ったのは内緒である。
40:2011/09/03(土) 00:51:07.57 ID:
それがわかった俺とマコトは相談して、マコトがいつも寝ている時間帯(0時~)まで
2人で起きて寝息の正体を確かめることにした。

マコトもまた俺とロッキーに負けないくらいの怖がりだったが、バカなので行動力だけは人一倍ある。
俺もそんなマコトに背中を押された。

張り込み初日、何も聞こえない。やはりマコトが寝ていないと聞こえないのか…
これは根気試しになるなと思った矢先の2日目、寝息が聞こえた。

もちろん2人とも起きている。
聞こえたと同時に2人とも懐中電灯を付けてベッドの下、棚の裏、クローゼットの中等を念入りに調べた。
41:2011/09/03(土) 00:51:54.99 ID:
しかし、何も見つからなかった。いつの間にか寝息も止んでいた。

怖くなった俺らはベッドを2つひっ付けて即席ダブルベッドにして2人で寄り添うように寝た。

昨日までいがみ合っていたのに不思議なもんだァッー
42:2011/09/03(土) 00:53:03.90 ID:
>>俺はマコトが寝ている時、マコトは俺がいない時に
どういうこと
44:2011/09/03(土) 00:54:51.16 ID:
>>42
俺はマコトが寝てる時に聞こえてたが、マコトは俺が寝てない時に聞いていた。
んじゃね?

>>42 
>>44で合ってます。 
要するに相談した時点でお互い自分にしか謎の寝息が聞こえてなかったと思ってたってことです 
43:2011/09/03(土) 00:53:45.17 ID:
その後、同じように寝息は聞こえてくるんだがいつの間にか何とも思わなくなり
「あ、またスーハーしてるわ」と感じるようになってしまった。
慣れって怖い。

恐怖心がなくなれば馴れ合う必要もないとお互い考えてマコトとはまた元の摩擦MAX関係に戻った。

ちなみに寝息への慣れの代償として
1週間程続けていたダブルベッド状態を見た友人にゲイのレッテルを貼られた。
さらにマコトの容姿は小学生みたいだったので、俺はショタコンとも言われた。

俺の中学2年時代はこうして終わったけど俺はノンケです。

【中学2年編・完】


続いて中学3年編~壁殴り編~に移りたいと思います
46:2011/09/03(土) 00:56:43.52 ID:
壁ドンきたー!!
48:2011/09/03(土) 00:57:45.85 ID:
・中学3年~壁殴り編~

ゲイでショタコンのラリパンマンという青春には程遠いイメージを抱かれたまま、中学3年生になった。

例年通り部屋替えがあり、今度の相棒はハリセンボンのデブの方みたいな小太りメガネ君だった。

こいつは中1の時、廊下で脱糞後、自室までの道のりに糞を刻んだ末
エルモア(ティッシュ)でケツを拭いているところを相部屋の奴に見つかり「ホォァァアア!!!!」と叫ぶ
という伝説を残しているファンタスティックな奴だ。

エルモアとは割と仲が良かったので、衝突もなく日々を過ごしていた。
しかし、相変わらずいがみ合ったままのマコトが隣の部屋にいた。

3つ目の体験は、そんなギクシャクした隣人関係がきっかけだった。
49:2011/09/03(土) 00:59:09.55 ID:
寮はけっこう壁が薄く、伝説のレオパレス程ではないが割と生活音が通りやすかった。
話し声は聞こえないが、何か物を落としたらハッキリ聞こえる。
重いものならゴンッ、軽い金属ならカーンみたいな感じ。

上の階は高校生の先輩方が住んでいるので上からの騒音には目をつぶるしかなかったけど
横からの騒音にはさすがに文句を言う。
51:2011/09/03(土) 01:00:38.07 ID:
お察しの方も多いと思うけど、マコトの部屋側からたびたび騒音が聞こえてくるのである。
何かを落とした音ではなく、硬い物で何度も壁を殴るような音だ。


ゴンッ  ゴンッ  ゴゴンッ  ゴンッ


始めは俺もエルモアも気にしていなかったけど、
俺のせいでエルモアにも迷惑がかかるのは申し訳ないと思ってマコトにクレームをつけにいった。


俺「おい壁殴るんじゃねーようるせーんだよクソが」


ここで俺はまた斜め上の返答を頂戴する。



マコト「あぁ?うっせーのはお前だろうが!?ゴンゴンゴンゴンうるせーんだよ!!!」
52:2011/09/03(土) 01:02:05.28 ID:
マコトもとうとうラリったかと思ったけど、
さすがのマコトでもそこまでアホじゃないだろうと考え直して状況を整理することにした。

俺の部屋もマコトの部屋も壁殴り音は聞こえるし、確実に横方向(というかお互いの部屋)からの音で、
俺もマコトも一切そんなことはしていないと相部屋の奴が証言する。



ということは、、、



壁 の 間 に 何 か が い る
53:2011/09/03(土) 01:03:19.33 ID:
壁の中の人乙
55:2011/09/03(土) 01:03:39.03 ID:
その寮呪われてるんじゃねぇのか
56:2011/09/03(土) 01:03:40.16 ID:
そう考えた俺らはまず、躯体の尺を測り壁の厚さを計算してみた。

壁の厚さは20cm程だったが、コンクリの厚みもあるから
あれだけの音を鳴らせる重量物が入るのは多分無理だろう。
仮にそれが入っていたところで、動かないはずなので音はしない。

行き詰った俺達は寮監に相談した。もはやB'zの松本である。
この時は中学1年の金属音の時とは違ってちゃんと寮監にも音を確認してもらっている。
寮監は翌日の朝イチの業者を手配し、俺らは未解決の状態で一晩過ごした。
57:2011/09/03(土) 01:03:56.89 ID:
どきどき
58:2011/09/03(土) 01:05:49.48 ID:
どうなるんだ
60:2011/09/03(土) 01:07:59.43 ID:
翌日の放課後、寮監に結果を聞くと、案の定何の異常もなかったという。


寮監「水道管から水が漏れてる音なんじゃないか?ガッハッハ!」ブッ


とか言っていたが、笑えない。
どんだけかてー水だ。そりゃ氷っていうんだよ。

その後も音は鳴りやまず、恐怖と隣り合わせで過ごしたけど、
あまりにも気味が悪かったので俺ら4人は部屋の変更を嘆願し続けた。

結果として1週間程で部屋を変えてもらったんだけど、
この出来事を聞いてか、それ以来その部屋には誰も入居していないらしい。

音の正体が何だったのか、誰も知らないままだ。


【中学3年編・完】



一応書きためてある分はこれで終わりっす
>>55の言うようにホントに呪われてるんじゃねーかってくらい色々ありました
しかも被害者俺だけっていう。ないと思いますけど質問なりこの話kwskって需要があればどうぞ
頑張って答えます
61:2011/09/03(土) 01:10:00.57 ID:
他には?
63:2011/09/03(土) 01:11:46.60 ID:
>>61

一応リストアップ

・エルモア脱糞事件
・ロッキー、髪を無くし恋も失う
・チョコチップ、インフルエンザにかかる など

ざっと思い出してみて箇条書きにしてみました。
これらは書きためてないから時間かかる上にホラー要素なしっす
ホラー系はこの3本よりはるかに微妙なのが1本だけあるくらいです
64:2011/09/03(土) 01:13:14.28 ID:
ロッキーのやつ見たい
65:2011/09/03(土) 01:14:21.07 ID:
じゃあロッキーの話書こうと思います
ごめんなさい、ちょっとトイレ行ってくるので5糞くらい待っててください
67:2011/09/03(土) 01:14:48.18 ID:
まだ>>63なんだし全部語ろうぜ
明日は土曜だし
73:2011/09/03(土) 01:22:46.75 ID:
お待たせしました。そうですね、全部語ってしまおうかと思います。
遅筆ですがお付き合いお願いします。

ではまずロッキーの話から。


呪われた中学生活も無事終わり、俺らは高校に進学した。
うちの学校は中高一貫なので、中学から入ってる奴らはほぼ全員
そのまま同じ敷地内にある高校に進学します。

ロッキーには、中学の頃からずっと好きだった女の子がいます。
肌が黒くて髪が長くちょっとパーマがかかっていたので、この子をジャネットとします。
74:2011/09/03(土) 01:24:54.56 ID:
ロッキーは運悪く、中学の時は一度もジャネットと同じクラスになったことはありませんでした。

しかし、高校1年の時、ついにチャンスが到来したのです。
ロッキーとジャネットは同じクラス、しかも最初の席順で隣同士になるというダブルラッキーが起こりました。
75:2011/09/03(土) 01:26:37.09 ID:
ロッキー先生……
76:2011/09/03(土) 01:27:11.84 ID:
ロッキーはその名からわかるとおり、かなりのガチムチです。
身長は180を超え、体重も90近くあるくせに体脂肪率が1ケタ台という化け物です。

しかも結構目つきが悪いため、中学時代は女子から敬遠されていました。
しかし、さっきも書いたように、ロッキーは怖がりで無口なだけの純粋な少年なのです。
77:2011/09/03(土) 01:29:09.55 ID:
そんなロッキーでしたが、ジャネットと隣同士になった
このチャンスを逃す手はないと思い、一生懸命話しかけました。

うちの学校は1カ月に1回席替えがあるので、
次の席替えまでの1カ月が勝負です。

努力の甲斐あって、ロッキーはジャネットのアドレスをゲットしました。
78:2011/09/03(土) 01:32:22.35 ID:
ジャネットのアドレスをゲットした日、ロッキーはそれはもう有頂天でした。
寮に帰ってきてからもすごいニヤケ顔です。

俺「どうしたんそんなニヤけて」

ロ「ドゥフフwww何でもないwwwクフゥウwww」

ロッキーがジャネット好きだというのはみんな知っていたので、
一瞬でアドレスでも手に入れたんだなとわかりました。
79:2011/09/03(土) 01:35:45.22 ID:
それからというもの、ロッキーは遅くまで起きてメールしたり、
学校ではもう普通に話せるような感じになっていました。

俺らは消灯後にそのネタでずっといじっていましたが、
現状に満足するロッキーがじれったくなり、告白するようにたきつけました。


俺ら「ジャネットと仲良い子から聞いたけど、ジャネットもロッキーのこと好きらしいよ」←ウソ

俺ら「でもジャネット恥ずかしがり屋だからロッキーから告ってくるの待ってるんだって」←大ウソ
80:2011/09/03(土) 01:36:02.05 ID:
ロッキーwwwwwwwwwww
81:2011/09/03(土) 01:37:21.06 ID:
それを聞いてロッキーは大いに調子に乗りました。


ロ「マジでwwwキタwww俺の時代wwwドゥフフフフwwwwww」


ちょっとウザくなってきた俺らは、これで調子に乗ったロッキーが見事玉砕してくれれば
面白いなと思いながら、しばらく見守ってみることにしました。
84:2011/09/03(土) 01:39:01.77 ID:
ロッキーかわいそwwwww
85:2011/09/03(土) 01:40:02.28 ID:
見守ること1週間、ついにその時はやってきました。

俺らの寮は廊下の窓から学校のベランダが丸見えになってるんですが、
ある日学校が終わって寮に帰ってくると、何人かが集まってロッキーの
教室のベランダを見て騒いでいます。

なんだなんだと思い俺ものぞいてみると、
そこにはロッキーとジャネットの向かい合う姿が…!
86:2011/09/03(土) 01:42:45.81 ID:
 こ れ は 告 白 タ イ ム だ


瞬時に理解した俺は、みんなとともにもうその光景に釘付けでした。

そして、しゃべり続けること3分弱。
ジャネットが何やら頭を下げて立ち去って行きました。
残されて呆然とするロッキー


うはwwwwwフラれたwwwwwプギャーwwwwwww


俺らは爆笑した。
うるさいと寮監に怒られた。
87:2011/09/03(土) 01:46:12.81 ID:
目の前で笑ってやるのもかわいそうなので、エルモアの部屋に集まって
ひとしきり爆笑した後、みんなでロッキーを玄関で迎えてやることにした。

放心状態でトボトボと帰ってくるロッキーの姿が見え、みんな笑いをやっとの思いで
押し殺しながら、残念やったなあ!!!と言ってやる準備をしていた。


しかし、ロッキーの口から聞こえてきたのは、斜め上の内容だった。



ロ「ジャネットがOKくれた!俺達今日からカップルwwwみんなありがとうwww」
88:2011/09/03(土) 01:47:50.96 ID:
えwwwwwwwww
89:2011/09/03(土) 01:47:58.30 ID:
あまりのショックにラリったのか。
なんかちょっとやりすぎたかなと反省した俺らは、とりあえず

俺ら「お、おぉ…おめでとう!!」

とノってやった。
ロッキーからまた渾身のありがとうが返ってきた。
俺らは後で謝ろうと思った。
91:2011/09/03(土) 01:51:48.36 ID:
しかし、この後ドッキリを仕掛けたはずの俺らが逆ドッキリを喰らう羽目になる。

ロッキーに謝ろうと思ってみんなでロッキーの部屋に行き、
まだ有頂天のフリをしているロッキーに言葉をかけた。


俺ら「なあロッキー、ジャネットがお前のこと好きって言ってたってあれ俺らのウs…」


言い終わらないうちにロッキーがかぶせて言った


ロ「マジみんなありがとう!感謝ッ!感謝ッ!圧倒的感謝ッ!!!」

ロッキーはカイジファンだった
92:2011/09/03(土) 01:56:17.01 ID:
もういたたまれなくなった俺らに、ロッキーが携帯を押し付けてくる


ロ「こんなメールもらったら俺ボッキしてしまうやんwwwドゥフフwww」


携帯の画面には、ジャネットからのメールが映されていた。


ジャ「今日は逃げちゃったみたいになってごめんなさい
   告白された時頭が真っ白になっちゃって(笑)
   わたしちゃんと「こっちこそよろしくお願いします」って
   言えてたかな?
   言えてなかったかもしれないから改めて言います。
   私もロッキー君のこと好きです(はぁと)
   よろしくお願いします(トリプルはぁと)」


俺らの頭が真っ白になった
93:2011/09/03(土) 01:59:33.73 ID:
どこを縦読みだ?という発想は当時なく、ホントにジャネットはロッキーのこと
好きだったのかと俺らのキューピッドっぷりに驚いていた。

まだ彼女がいない奴の方が多かった俺らは、悔しくて泣いた。

念のためジャネットにホントにOKしたのか聞いてみると、
恥ずかしがりながら「…うん(はぁと)」と言われた。しね
94:2011/09/03(土) 02:02:12.67 ID:
それからしばらくロッキーとジャネットのラブラブ生活は続いた。
俺らのロンリーライフも相変わらずだった。

そんな生活を続ける一方、ロッキーは野球部に入っていたのだが、
1年からレギュラーで試合に出場するくらいのうまさだった。

ある日曜日も試合(多分公式戦)があったのだが、その試合でロッキーは
ミスを連発してチームはあえなく敗退してしまった。

95:2011/09/03(土) 02:03:40.23 ID:
それに怒った監督・先輩方が、「反省してるなら行動で示せ」と言ったそうだ。

反省の代名詞といえば坊主頭だが、すでに坊主頭だったロッキーにその手は使えない。

血迷ったロッキーは、何を思ったかスキンヘッドにした。
96:2011/09/03(土) 02:05:13.03 ID:
これがいけなかった。

次の日の月曜日、その頭で監督・先輩方に謝りに行った。
ふざけとるのか!!と、顔を真っ赤にして昨日より怒られたという。
当たり前だ。

しかし、ロッキー最大の受難はその後だった。
97:2011/09/03(土) 02:07:00.70 ID:
その月曜日の放課後、寮に帰るとまたみんなが集まってベランダを見ていた

その先には、ロッキー最大有頂天の日と全く同じ光景があった。

しゃべり、ジャネット会釈・立ち去り、放心ロッキーである。
98:2011/09/03(土) 02:09:57.39 ID:
そう、ロッキーは今度こそフラれたのだった。


ジャ「わたしそんな頭の人とはちょっともう…ごめん、これで終わりにしよ」


そう言い残して走り去ったと、寮に帰ってきたロッキーから聞いた。

もちろんみんなで爆笑である。


こうして、ロッキーの毛髪は、恋もつれていってしまった。


ちなみにジャネットはその3日後に違う男と付き合い始めたとさ。
とんだオンナだな。


【ロッキー編・完】
100:2011/09/03(土) 02:15:21.18 ID:
いるぜ
115:2011/09/03(土) 02:39:07.12 ID:
すいません、ちょっとコンビニ行ってきます。
10分くらいで戻りますのでよろしければ保守をお願いします。

次は【エルモア、脱糞する編】とお送りします。
117:2011/09/03(土) 02:40:42.01 ID:
>>115
おれ、雪見だいふく
よろしく
118:2011/09/03(土) 02:51:00.38 ID:
ただいま。マウントレーニアおいしいれす(^p^)

では、また書いていきます。
概要は既に書きましたが、臨場感を出しつつ詳細を書いていこうと思います。


・エルモア、脱糞する編

今回は、中学に進学して間もない、ある梅雨のお話。

エルモアは、同じような小太り体型の奴ど相部屋だった。
こいつはとにかく滑舌が悪く、最初はちょっと何言ってるかわからない状態だった。
以下、こいつを小力とします。
120:2011/09/03(土) 02:54:55.77 ID:
既に書いたように、寮生はみんな決まった時間に食事をします。
場所は寮に隣接する学校の食堂で、昼間は普通に学食として機能しています。

6月のある日のことでした。
食事時間は1時間半に設定されているので、バラバラに行ってもなんとなく
みんな同じような時間に集まってしまい、その日もエルモアを始め6~7人くらい
同学年で固まって夕食を食べていました。
121:2011/09/03(土) 02:57:57.70 ID:
エルモアはすでに部屋着に着替えており、風呂にも入ったのか
体から湯気が上っています。

あいつ風呂入るのはえーなあ。そんなことを考えながら食事を進めていると、不意にエルモアが立ちあがりました。


エ「ンンンン!!フンヌゥゥゥウウウ!!!!」


ビックリした俺らは一斉にエルモアを見て、どうしたん!?と聞きました。
122:2011/09/03(土) 03:02:29.83 ID:
そんな俺らの問いかけを無視し、エルモアはまだ食べかけの食事を片づけ、
オカマ走りで寮に戻って行きました。

俺らは不思議に思いながらも、腹が減っていたのでまあいいやと思い、食事を続けました。

食事を終え、みんなでダラダラと寮に歩いて戻っていると、前を歩いていた小力が突然転びました。


小「あ゛~あ゛め゛う゛て゛ぇ゛な゛~…ウヌォノプフォ!!!」(訳:あ~雨うざいなあ…ウヌォノプフォ!!!)


小力の足元には、親指程の茶色の物体がありました。
124:2011/09/03(土) 03:04:39.33 ID:
やらかしたのか
125:2011/09/03(土) 03:05:31.38 ID:
俺らはコケた小力を笑っていましたが、直後漂ってきた異臭に眉をひそめました。
そう、茶色い物体はうんこだったのです。


小「う゛わ゛こ゛れ゛う゛ん゛こ゛くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」(訳:うわ!これうんこだよ!)


そして小力は気づきました。


小「エルモアぶっ殺す!!!1」


決めつけてはかわいそうですが、どう考えてもエルモアです、本当にありがとうございました。
126:2011/09/03(土) 03:08:48.16 ID:
小力はエルモアをぶっ殺すため走り去って行きました。
制服のズボンにうんこがついています。

食堂から寮に戻る前に90度カーブがあるのですが、その奥から小力の悲鳴が聞こえてきました。


小力「ホップフォアアアアアア!!!!!」


小走りで駆けつけてみると、また小力がコケていました。
今度は手にべっとりうんこがついていました。
127:2011/09/03(土) 03:12:32.96 ID:
完全に頭にきた小力は、エルモアを本当に殺すかもしれません。
さすがにそれは心配なので、カーブ奥のうんこを踏まないように俺らも小力の後を追いました。

さあ、もうおわかりでしょう。次の犠牲者はマコトです。

カーブの奥は長い直線になっているのですが、窓がなく非常灯しかないため夕食の時間はとても暗い通路です。
後ろからマコトの悲鳴が聞こえます。


マコト「うわあああああああ(^p^)」


マコトもエルモアの地雷に沈みました。
128:2011/09/03(土) 03:13:57.88 ID:
>>127
すいません、マコトじゃなかったです。
同じくらいバカのややショタっ子がいました。
キャラかぶっていたので間違えた…こいつはカチューシャとします。
129:2011/09/03(土) 03:16:24.61 ID:
地雷踏みすぎだろwww
130:2011/09/03(土) 03:17:49.39 ID:
小力に続き、カチューシャまで犠牲になった。
俺らはまたあるかもしれない地雷の恐怖に圧されながら、なんとかエルモアと小力の部屋にたどりついた。


小力「エルモアゴルァアアアア!!!!うんこまきちらしてんじゃねー!とびちりカードかてめえええ!!!!」


誰がうまいこと言えと(ry
実際は滑舌悪すぎてなんて言ってるのかは聞こえませんでした。
そして、部屋のドアを開けたその瞬間でした。


エ「ホォァァアア!!!!」
131:2011/09/03(土) 03:21:01.81 ID:
そこには、まるで後背位で挿入されているかのような姿勢でケツを拭くエルモアの姿があった。
右手にうんこ、左手にエルモア。とんだ自由の女神である。

エ「み、み、み、見るなああああああ!!!!!うわあああああああ(^p^)」

その迫力に負けた俺らはドアを閉めた。
132:2011/09/03(土) 03:23:41.62 ID:
しかしそれじゃ怒りがおさまるわけがない小力。
とりあえずズボンを脱ぎ、トイレで入念に手を洗ってから部屋に戻った。

戻る頃にはエルモアはいなかった。
エルモアのいなくなった部屋にはひどい異臭が立ち込めていた。


小「くさっ!いやくさっ!マジくさっ!」


これはなんとか聞き取れたのだが、君はもう少し語彙を増やした方がいい
133:2011/09/03(土) 03:24:49.33 ID:
わろた
135:2011/09/03(土) 04:00:23.50 ID:
こんな異臭の中で眠れるわけがないと思ったのだろう。
小力は松本…もとい寮監に相談しに行った。


小「寮監!エルモアが部屋でうんこもらしました!臭いので今日だけ別の部屋に泊まらせて下さい!」


ずいぶん直球な発言である。
あまりの直球さに寮監は怒りながらも、とりあえず確認に行った。
寮監の苦笑いが真顔になった。
136:2011/09/03(土) 04:03:34.95 ID:
確かに臭い。想像を超えていたようだった。
でもこんなこと認めてしまっては寮の規律()が守られなくなる。
そう考えたのか、寮監は頑として小力の申し出を拒み続けた。

寮監と小力が部屋の前で言い争いを続けていると、どこにいたのかエルモアが帰ってきた。
手にバケツ・雑巾とエイトフォーを持っていた。
137:2011/09/03(土) 04:07:18.09 ID:
エイトフォーww
おしい!
138:2011/09/03(土) 04:07:38.53 ID:
エ「小力ごめん!掃除してエイトフォー充満させて臭いとるけん!デオドラントばいデオドラント!!」

デオドラントの意味を果たして知っていたかは謎だが、まあ中々のアイディアを持ってきた。
そもそもうんこもらさなければよかったのではとも思ったがそれは飲み込んだ。


監「おお、エルモア、じゃあそれでしっかり掃除するんだぞ!ついでに廊下もやっとけよ」

エ「はい!!」


良い返事だ。
139:2011/09/03(土) 04:12:47.68 ID:
まだ納得していないのか小力はあうあう言いながら俺とロッキーの部屋に来た。
とりあえずおまえはズボンを履け。

鼻をつまんで部屋からズボンを持ってきた小力は、そのまま掃除が終わるまで俺とロッキーの部屋に居座った。
ダラダラと待つこと数十分。


エ「小力ー!掃除終わったばーーい!!!」


何かをやり遂げたような顔でエルモアが現れた。
俺らは小力と一緒に確認に行った。

小力とカチューシャが犠牲になった廊下を始め、部屋の中もきれいに拭きとられていた。
そして、まだ若干の臭さはあるものの、エイトフォーの匂いが勝っており、
時間が経てば普通に過ごせるくらいになるだろうといった状態だった。
140:2011/09/03(土) 04:18:43.65 ID:
そして、何事もなかったかのように夜を迎え、小力は普通に部屋で寝た。
もちろんエルモアも一緒だ。

一歩間違えれば凄絶ないじめに発展しそうなこの事件を、
エルモアは持ち前の底なしの明るさで見事乗り切った。

いじめはいじめられる側に問題があるという言葉がいつも正しいとは思わない。
しかし、今回の場合はいじめられそうな側が問題を自ら握りつぶしたからこそ
いじめが起こらなかったのだろう。
エルモアのように、太っていても、うんこを漏らしても、明るく振舞おう、
そして、時が経ってから「やべえwwwうんこ漏れそうwwwエルモア持ってきてwwww」と
自分でネタにできるような鋼の精神を養おう。

俺はそう誓ったのだった。


一方、2人目の犠牲者カチューシャは頭を打ってから1時間程気絶していた。



【エルモア、脱糞する編・完】
141:2011/09/03(土) 04:23:36.56 ID:
さーてここまできたら一気に書き上げてしまいましょう。

とりあえずラストの【チョコチップ、インフルエンザにかかる編】書いていきます。


・チョコチップ、インフルエンザにかかる編

今回の主役は、チョコチップ。
初めての登場となる彼は高校から入学してきた、いわゆる一般生である。
俺らみたいな中学からいる一貫生と比較してそう呼ばれている。

彼は学業偏差値が低く、顔面偏差値はさらに低いという残念な人種。
残念な顔にさらに、鼻の横に巨大な黒子があり、まるでクッキーに埋め込まれたチョコチップのようなのである。
142:2011/09/03(土) 04:30:41.14 ID:
時は高校1年もそろそろ終わりかけの2月頭。
チョコチップもだいぶ寮生活に慣れ、俺ら一貫生と一般生もほとんど区別なく仲良くなっていた。

そんなある日、高校2・3年生の先輩方が行事で寮を離れ外泊するということがあった。
俺らはとても浮かれた。その時点で自分たちが最高学年だからである。

浮かれた俺らは、大浴場で暴れることにした。
寮の風呂は大浴場でみんな一斉に入ることになっていて、先輩方は浴槽を陣取っていつも暴れていた。
まあ暴れるといってもその時流行ってたしりとり侍(だっけ?)とか数取り団(?)とかやってただけだけど。
143:2011/09/03(土) 04:33:46.30 ID:
そんな邪魔な…いや元気な先輩方がいなくなり、浴場の覇権を俺らが握れるのである。
俺らは意気揚々と大浴場に乗り込んだ。

当然、俺ら以外は中学生しかいない。
シャワーで体を洗い、わがもの顔で浴槽を占領した。嫌な先輩だ。

そんな俺らがウザくなったのか、10分もしたら中学生が1人もいなくなり、
大浴場には俺らがいるだけになった。

すなわち、浴槽に加えて、シャワースペース(浴槽と同じくらいの広さ)が使い放題になったのである。
144:2011/09/03(土) 04:37:12.55 ID:
テンションが最高潮になった俺らは、とりあえず1人ずつシャワーヘッドを持ち、
チョコチップ目がけて冷水を浴びせ続けた。

これだけ書くといじめみたいに聞こえるかもしれないけど、

最初の1人がシャワーでみんなに冷水を浴びせ始める
 ↓
他の連中も次々とシャワーを手に、他の奴らに浴びせ始める
 ↓
チョコチップが最後までシャワーをゲットできず集中砲火

という流れがあったことを断っておきます。
145:2011/09/03(土) 04:40:23.75 ID:
集中砲火を浴びたチョコチップはたまらず浴槽に逃げ込む。
負けじとそこに冷水を注ぎ込む。シャワーと蛇口をフルに使い注ぎ込む。

結果、チョコチップはインフルエンザにかかった。
2月の冷気に冷水の水浴びはやはりまずかったようだ。

チョコチップはそれから1週間実家に帰ってうなされていた。
146:2011/09/03(土) 04:45:02.68 ID:
今、マコトの背伸びてる?

>>146 
マコトは今165cmあります。でも童顔です。声も高いです。相変わらずのショタキャラです。 
147:2011/09/03(土) 05:00:32.90 ID:
規制UZEEEEEEEEEEEEEEEE
そしてねみいいいいいいいいい

続き

実際、帰ってくる前日まで、チョコチップは高熱にうなされていたらしい。
それでも、何がなんでもその日に帰ってこなければならなかった。

そう、2月14日。聖バレンタインデーである。

チョコチップは自身の顔面偏差値を把握していながらも、
「もらえるかもしれんし!」という、もらえなかった時のショックを増幅させそうな野望を抱いていた。
148:2011/09/03(土) 05:07:09.79 ID:
そして迎えた2月14日。
チョコチップは案の定1個ももらえずに寮に帰ってきた。
せっかくインフルエンザを根性で治してまでカムバックしてきたのに。

廊下をトボトボと歩くチョコチップに、俺らはわざとらしく聞いた。


俺ら「おまえいくつもらったん?wwww」

チ「バカヤロー!寮まで持ってくるかもしれんだろうが!!!」


そんなことするくらいなら学校で直接渡すに決まってんだろバカかよ。
そう考えた瞬間、寮内放送で寮監の声が鳴り響いた。

監「チョコチップ君、チョコチップ君

  A さ ん と い う 女 生 徒 が 呼 ん で お り ま す
  
  至急、玄関まで来なさい」
149:2011/09/03(土) 05:10:11.08 ID:
俺らは耳を疑った。チョコチップは勝ち誇った顔をしていた。
Aさんは割とおとなしい人だが、俺らの学年の中でもけっこうかわいい方で、
その日誰にもチョコをあげていないのはみんな確認済みだった。

チ「キターーー!!!ごめんwwwwちょっと行ってくるわwwwwww」

完全に図に乗るチョコチップ。しかし何も言い返せない、悔しい!ビクンビクン
ちなみに俺はサッカー部のマネージャーが全員に配っていた義理チョコ1個しかもらっていなかった。
150:2011/09/03(土) 05:16:49.90 ID:
悔しいのでチョコチップの後を追って、俺らも玄関に向かった。
玄関に誰もいなかったので寮監にチョコチップの居場所を聞くと、

監「ああ、チョコチップなら外にAさんと出て行ったぞ。若いなガッハッハッハ!」ブッ

どうも奴らは、玄関のすぐそばの周りを壁で囲まれた場所にいるらしい。
今行くと何か負けのような…いやでも気になるし…

迷っていた俺らの先陣を切ったのは、マリファナだった。
こいつはマコトに負けないくらい行動力のあるバカで、爆笑する時マリファナでも吸って
ラリってるようにしか見えないという恐ろしい奴だ。

マ「よし、俺がこっそり会話聞いてくる!!!」

マリファナは2人に気付かれるギリギリに近づいた。
152:2011/09/03(土) 05:21:14.42 ID:
以下、マリファナの聞いた2人の会話

A「ごめんね、急に呼び出して」

チ「ああ、全然いいよ!それで、渡したいものって何?」

A「これなんだけど…」

チョコが入った箱でも差し出してるんだろう。

チ「やっぱり!チョコよね!?やったーー!!Aさんからもらえるとは思わんかったよ!!!」

A「………たして」

チ「え?何?」

チョコチップの声でかき消された言葉をもう一度Aさんがなぞる。

A「  マ  リ  フ  ァ  ナ  君  に  わ  た  し  て  」
153:2011/09/03(土) 05:25:59.07 ID:
笑いを必死に抑えながら俺らの元に走り、急いで中に戻るよう促すマリファナ。


俺ら「どうした?何があった???」

マ「チョコをwwwwチョコチップ経由で俺に渡してだとwwww運び屋wwwwAさんギャグセンパネエッスwwwww」


マリファナが狂ったように爆笑する。
それお前がもらえるってことだろとツッコミたかったが、運び屋に任命されるチョコチップを想像して
笑いがこみ上げてくる方が先だった。
俺らもマリファナにつられて爆笑した。
154:2011/09/03(土) 05:30:44.70 ID:
玄関の内側で笑い転げていると、戻ってくるチョコチップと反対方向に去っていくAさんが見えた。


チ「マリファナ…これ…おまえにらしい…」


数分前のニヤケ顔から想像もできないほどの涙目になったチョコチップがいた。
マリファナはそれを乱暴に受け取り、チョコチップにとどめを刺した。


マ「おまえはwwww鼻の横のチョコでも舐めてろよwwwwwwwww」


こうして、インフルエンザにかかり、チョコの運び屋にされるという悲しい経験を重ね、
チョコチップの高校1年時代は終わった。

同じような出来事にこの後さらに2度巻き込まれることになるが、
彼の鼻の横のチョコチップは相変わらずです。

【チョコチップ、インフルエンザにかかる編・完】
155:2011/09/03(土) 05:35:56.85 ID:
これで今回は一応終わりにします。今も見てくれてる人いるのかは疑問ですがwww
後半はだいぶスレタイから離れた内容になってしまいましたが、楽しんでいただけたなら幸いです。
書きながら、あーそういえばあのネタもあったなーとかあっちの方が面白いなーとか思い出しましたが、
その話はまた暇なときにスレ立てて書こうかなと思います。

支援して下さった方、ありがとうございました。
めちゃくちゃ眠いんで爆睡します。

では、乙でした。
156:2011/09/03(土) 05:39:51.22 ID:
今ちょうど追いついた。
面白かったよ、青春って感じで。