1:2013/06/06(木) 16:34:35.77 ID:
立ったら書く

8:2013/06/06(木) 16:36:17.11 ID:
やばくね?
10:2013/06/06(木) 16:37:24.79 ID:
俺が親でもそうするかな
13:2013/06/06(木) 16:40:04.37 ID:
小3の頃の話から始まるけど

オレンちって虫がめちゃくちゃ苦手な家庭でハエ一匹で阿鼻叫喚なことになるの

そのなかおれだけファーブル昆虫記のおかげで虫がすごい好きだったの
愛してたのよ、とくにアメンボと蝉と蟻を愛していたのよ

そんなときだったのよ
26:2013/06/06(木) 16:49:24.59 ID:
んで?
28:2013/06/06(木) 16:51:10.08 ID:
ゴキブリがおれと運命的な出会いをした

きっかけは学習漫画だった
3億年前から生きているとか生命力がぱないとか頭いいとか知った

おれはゴキブリをあいするようになった

ゴキブリが一番好きになったの
29:2013/06/06(木) 16:54:08.87 ID:
でもゴキブリに会いたくても会えなかった

おれんちはむし嫌いな母が警戒してバルサンたいたり部屋を組まなく清掃していたからだ

おれは悲しかった

やるせなかった

だかたしょうがなくアメンボやアリを家族に隠して飼育して、気を紛らわしていた
31:2013/06/06(木) 16:58:33.47 ID:
しかし運命という赤い糸が俺とゴキブリを手繰り寄せてくれた


それはある晴れた日だった
その日は天気も良く、窓を開けていた
母は気が緩み、網戸を閉めていなかった


俺はいつものように家族に隠れてアリに石鹸水をかけて水攻めごっこをしていた
アメンボには洗剤をかけていた
32:2013/06/06(木) 16:59:22.21 ID:
ゆがんだ愛情だな
36:2013/06/06(木) 17:02:27.46 ID:
そこからふっと黒い悩めかしいボディーがぷーんという音を立てながら入ってきた



ゴキブリだった


僕は興奮した
ゴキブリなんて信じられないことに図鑑でしかみたことなかったからだ
これは現実なのか、ぼくはまるで甘いミルクティーの上で踊る妖精の様な幻想的な思考に陥った
41:2013/06/06(木) 17:07:39.06 ID:
まじまじと見ているとゴキブリは大きかった
カブトムシくらいある

怖い、ぼくが想像していた大きさとかけ離れている

しかし好奇心が優っていた
逃げんないよう網戸を閉め、ゆっくりゴキブリ(ここではマリエンヌと呼ぶ)にちかずいていった

マリエンヌは動く様子がなく、僕のランドセルから動こうとしなかった
まるで静止画のようでそれが僕を悩ませた
45:2013/06/06(木) 17:12:16.06 ID:
僕が近ずくとマリエンヌはピクっと触覚を動かした
さらにちかずくと、ササっとランドセルの中に入って行った

僕はランドセルの中にマリエンぬがイルことりようし、
ガムテープでランドセルの隙間をぐるぐるにまいてランドセル自体を虫かごにする大胆な方法をとった

これでマリエンヌ(ゴキブリ)は僕のものになったわけだ
48:2013/06/06(木) 17:16:29.09 ID:
そしてランドセルをなくしたと親にうそをつき、マリエンぬをいれたランドセルを大切に押入れにしまった
ぼくにとってあんな立派なマリエンヌを所持しているという事実だけで十分だった

ランドセルをなくしたと聞き親はおこって僕に花柄のエコバックを3年かんランドセルが割りにした



それからだ、、、ゴキブリが私の家へ来訪しはじめたのは、、、
53:2013/06/06(木) 17:21:58.13 ID:
ゴキ飼うとか正気じゃないな
61:2013/06/06(木) 17:25:38.68 ID:
食事をしている時だ

あまり美味しいと感じない唐揚げの上に小さな黒い物が止まった

ぼくにはわかる
ゴキブリだ

そしてその直後母の悲鳴、兄が歯を震わす音、父の阿鼻叫喚が小さな居間に響いた

うちにはゴキブリがいない
なのでゴキブリ対策がされていないのだ
ゴキジェットもあるはずなく
家族は逃げ惑うばかりだ
65:2013/06/06(木) 17:30:14.24 ID:
僕はしょうがなくこの可愛らしいゴキブリを殺した

母と兄はこの時ばかりは褒めてくれた
そしてこのあと僕を狂わせる発言を母がした

「こうちゃんえらいわねぇ
お母さん助かっちゃった!これからもゴキブリ退治お願いね!!はい!ご褒美の50円!」


僕は焦った、50円は大金だ
ゴキブリをころすのは気が引けたがとてもうれしかった

それからゴキブリはおもしろいほど湧いてきた
66:2013/06/06(木) 17:32:05.49 ID:
お前が湧かしたんだろ
67:2013/06/06(木) 17:33:23.53 ID:
僕はゴキブリを殺した、殺しまくった
かつての尊敬と愛情は消え去りゴキブリをみつけては家族のところへ誘導し
わざとらしくころした

ぼくはお金もちになっていた
駄菓子屋ではvip、学校で友達にうまい棒を配ったりしていた
いえではゴキブリを倒す唯一の家族の希望


ぼくはとてつもなく満足していた
69:2013/06/06(木) 17:36:34.05 ID:
しかし数はへっていった

ぼくは焦った、いままでの栄光が水泡とかすと思うと足が震えた

なぜ?なぜ?一日に現れるゴキブリは多くて2匹、現れない日も多い

そしてなによりですぎたことにより家族が小さいゴキブリになれてお金をけちりはじめたのだ

どうしよう、ぼくは混乱した
70:2013/06/06(木) 17:37:59.96 ID:
ヒーローになるには常に悪役が必要ということだな
73:2013/06/06(木) 17:39:48.20 ID:
そして僕は思い出した

マリエンヌのことを、、、
いままで出てきた小さな愛すべきゴキブリはランドセルのなかのマリエンぬのものだったのだと僕は今更ながら気付いた

ぼくは急いで埃にまみれたランドセルを取り出し穴があいたガムテープを剥がした


そこには○っ○りと規則正しく並んだ卵と小さくうよめく幼虫たちがいた
74:2013/06/06(木) 17:41:12.48 ID:
>>73
oh…
76:2013/06/06(木) 17:42:38.90 ID:
僕は泣いた

いままで僕が受けてきた数々の栄光はマリエンぬがいたからにほかならなかったからだ

それなのにぼくはマリエンぬのことは捕まえた翌日に忘れ、エコバッグでカブトムシをとっていたというのに
それなのにマリエンぬはけなげに子どもをうんだ
寂しかったろうに
悔しかったろうに、、、
命の尊さを改めてかみしめた



ランドセルはきもかったのでゴキブリもろともやきはらった
77:2013/06/06(木) 17:42:54.45 ID:
人間の屑がこの野郎……
80:2013/06/06(木) 17:45:18.88 ID:
結局エコバッグも虫かごになったんだなwwww
81:2013/06/06(木) 17:45:25.30 ID:
それはそうと資金源がたたれたのは痛い

うまい棒を配りチヤホヤされることも家族に頼られることもない

どうしよう

そうかんがえてるうちに僕は考えついた

発想を逆転してしまえばいいんだ
外から持ち込み、家にばれまけばいいんだと
82:2013/06/06(木) 17:45:34.27 ID:
開いちゃいけないとこを開いてしまった
83:2013/06/06(木) 17:46:17.16 ID:
Gってまじで何でも食うよな
ベランダの布のスリッパくっててスリッパぼろぼろで血の気ひいたわ
たぶん布にしみこんだ汗とか油分がエサになってたんだろうな
84:2013/06/06(木) 17:49:06.90 ID:
そうと決まれば早い

ゴキブリを探し求める旅に出た

しかしそれは全く苦はなかった

ホームレスじじい街というところの中華店の裏にゴキブリの成虫がわんさかいたからだ

ぼくはエコバックからカブトムシを逃がし素手でゴキブリを鷲掴み19匹のゴキブリを入れた
85:2013/06/06(木) 17:52:02.41 ID:
エコバックは密封するには難しいがなんとかガムテープで縛った

きたる日がくるまで押入れにいれておいた

母にエコバックをなくしたというとまた怒られ「ジジイ一ぽん堂」とわけがわからないぷりんとのされたバックを渡された



そして最悪の事件が起こった
86:2013/06/06(木) 17:52:54.94 ID:
ホームレスじじい街にジジイ一ぽん堂か…
88:2013/06/06(木) 17:58:02.76 ID:
えこばっくというのはでかい
無駄にでかい
だから19匹のゴキブリをいれてもまだガラガラだった
ブーンブーンという音が尋常じゃなくうるさい
しょうがないので母がカーネーションの器具をしまう押入れにいれた


ここなら音漏れはしないだろう
89:2013/06/06(木) 18:03:16.01 ID:
作戦はこうだ

家族全員がいるときをねらって押入れのなかからエコバックを取りだす

ゴキブリを一匹取り出したらそっとソファーのしたへいれる

ゴキブリは最初こそうがかないが痺れを切らしのこのこ出て行く

家族全員がきずいたところでさっそうと僕が駆けつけ駆除をし、お金をGET


黄金期だった時、そとからはいってきたであろう特大ゴキブリを仕留めた時母が100円くれたのを覚えていた

そして今回の19匹のいかれたメンバーはそれをしのぐ大きさだ
19かける100で1900エン儲けられる
ぼくはきたいせずにはいられなかった
90:2013/06/06(木) 18:05:25.13 ID:
しかしタイミングは重要だ
家族全員に見られなきゃいけない

ぼくは慎重にその好機を見計らっていた
91:2013/06/06(木) 18:09:06.64 ID:
そしてこの好機がきた!
仕事が忙しい父も部活に青春を捧げる兄も家にいる、そして居間で悠々とテレビ鑑賞をしていた、母もキッチンだがそうめんを作っていた

僕はこの時を逃したらこの先ないだろうと思い、押入れに足を運んだ
家族全員にゴキブリを倒すかっこいい自分をみせたかったのだ
92:2013/06/06(木) 18:10:22.01 ID:
マジキチ
93:2013/06/06(木) 18:12:47.40 ID:
いざ押入れを開けてみるとエコバックはガムテープも破れずきちんといれた時の状態だった

しかし変だ
ブーンブーンという音がしない
外から見えずとりあえず僕はそれを自分の部屋へ持って行った

どうして何も音がしないんだろう
心なしかエコバックは重くなっている

19匹全員しんだのか?
僕は不安になった
96:2013/06/06(木) 18:14:41.92 ID:
嫌な予感が
98:2013/06/06(木) 18:15:38.41 ID:
僕はガムテープを取ろうと決めた

なぜならとにかく焦っていた
みんなが墓参りに行こうと準備していたのだ
そしてこのあと兄はそのまま遊へいくという

もう一生あるかないかのチャンス
あけなきゃ!ゴキブリ殺さなきゃ!

ある種の強迫観念が僕を支配していた
105:2013/06/06(木) 18:44:15.84 ID:
なぜ開かない?
どうして!?
焦った
それもそのはず
マリエンぬのけんでガムテープ対策を万全にしたからだ

どうしようどうしよう!?
開けよ!!!
僕はがむしゃらにテープを素手で引っ張った
開けぇぇぇ!!!!!!

うおおおおおおおお!!!!!!

ばぁぁぁぁぁぁぁんっんんn!!!!!!

すいません規制です
106:2013/06/06(木) 18:49:06.04 ID:
その刹那、視界が暗黒に染まった

ぶぉぉぉぉぉxーーーーーんn
ぶぉぉぉぉぉぉぉxーーーーーん!!!
ぶぉぉぉおおぉおおぉーーーん!!!!
んんんんn!!!!!!!!!!!!

ゴキブリの大群、200匹はゆうにいたであろう
僕めがけて突進してきた
僕はとっさに顔を引っ込めたが何匹かが口の中に入り僕の唾液と官能的なダンスをしていた


ばかなことに窓をしめていてドアを開けていたのでそれをつたって部屋中にクリーチャーが解き放たれた

なぜ!??
ぼくのなかにはそれだけだった
気がついたらションベンを漏らしていた
109:2013/06/06(木) 18:52:43.53 ID:
200匹?
20匹の間違いじゃなく?
増えすぎだろ
111:2013/06/06(木) 18:53:52.46 ID:
ぼくがエアバックにゴキブリ朝青龍をいれたのは忘れもしない7月9日
そしてこの時7月20
11日もあれば、うらわかきゴキブリたちが官能に浸るのも無理はない
20匹の成虫と180匹の幼虫のインターセプトが形成されていたのだ

どうりでおもいわけだ
そして粛々と待ち続けていたのだ、僕がくるのを、、、
僕はゴキブリ王国と現世への扉をあけてしまった
112:2013/06/06(木) 18:56:33.53 ID:
そして部屋中に解き放たれたゴキブリ王国の傭兵は今家族のいる居間、キッチンのそうめんへと狙いを定めた

その時家族の悲鳴は僕の耳と心を切り裂いた
僕はただ、、、、かまってほしかったんだ
そう家族にゴキブリを食べた口からいいたかった
114:2013/06/06(木) 19:00:02.23 ID:
騒動はなんと5日続いた
田舎ではあったが住宅が密集していたので恐ろしいほどの騒ぎになった

多分あの時の町の人々がいるなら個人名はさらさないで欲しい、本当に反省している

町単位で大騒ぎになり、僕は東京バナナをもってのべ129件の家へ土下座した
115:2013/06/06(木) 19:01:04.27 ID:
うわあああああ
117:2013/06/06(木) 19:03:48.75 ID:
母はトラウマになり葡萄を食べられなくなった
兄はゴキブリ使いの兄というレッテルを貼られ東京の大学へ進学した
父はなぜかその話を楽しそうに今でも語る


母に「あなたといるとゴキブリを思い出す」と母方のばばぁの家へ夏休み丸々勘当された
近所からはうまい棒でゴキブリ操るとばかにされゴキ川というあだ名をいただいた
118:2013/06/06(木) 19:04:27.63 ID:
よぉゴキ川
120:2013/06/06(木) 19:06:45.07 ID:
でもなぜか僕はつらくなかった

これはマリエンヌの報復なのかもしれない

かつてあれほど愛し、焦がれいたのにわずか一晩で飽き、カブトムシへと愛情を移した僕への報復
122:2013/06/06(木) 19:10:03.29 ID:
怖いよ
125:2013/06/06(木) 19:12:44.42 ID:
続きは?ゴキ川
126:2013/06/06(木) 19:14:08.16 ID:
そしていまぼくは虫への愛情を深め大学の昆虫研究所で働いている

でもぼくはそのあと変な性癖の目覚めてしまい虫を食べると興奮するという人様には絶対言えないものを修得した

僕が好きな昆虫はもちろんゴキブリだ
あのちょこまか動く姿は本当にいとおしい

この話をよんで少しでもゴキブリっておしゃれじゃん?かわいらしいじゃん?と思ってくれると嬉しい

今の僕の願いは僕の人生はゴキに始まりゴキにおわれること





終わり
129:2013/06/06(木) 19:17:55.97 ID:
ここまで突き抜けた>>1はすごいわ
Gに対する印象は変わらんが
130:2013/06/06(木) 19:18:57.65 ID:
おええええ
133:2013/06/06(木) 19:35:26.54 ID:
キモすぎはいた
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