847:2005/06/28(火) 16:06:22 ID:
二年前の春、夫が交通事故で、まだ幼稚園の娘と私を残して逝っちゃいました。
あまりに突然のことで、その頃のことはあまり覚えていません。

夫を失ったショックと、これからの生活への不安で精神的にまいってしまい、
家族の助けをかりて何とかやっていける日々が続きました。
まだ小さい娘にもあまり気が回らなくなり、自己嫌悪の毎日。
でも娘は寂しそうな素振りも見せず、
きっとまだ小さいから、父親が死んでしまった事を理解できてないんだと思いました。

そんな生活が半年ほど続いた頃でしょうか、娘がよく右手を見つめながら、
「お手手がじんじん。お手手がじんじん」って言うようになりました。
「お手手痛いのっ?」って聞くと、「お手手痛かったのー」って。

あんまり頻繁に言うものだから心配になって、病院に連れて行ったのですが、
特に異常も無く、精神的なものかもしれないと不安になりました。

848:2005/06/28(火) 16:06:23 ID:
そんな時、ふと夫の事を思い出しました。
いつも娘の右手を握って、道路側を歩いていた夫。
体育会系で元々握力が強い夫でしたが、娘が心配だったようでいつもしっかり手を握って、
娘に「お手手痛いよー」って嫌がられて、困った顔して笑っていました。
その日は娘にこう聞きました。

「お手手繋いでたの?」
「うん、パパ痛いんだよぉ」

涙が溢れてきて、娘を抱きしめてわんわん泣いてしまいました。
夫が亡くなり、娘が寂しがらなかった理由がわかりました。
不甲斐ない私の代わりに、いつも娘の右手を握ってくれていたんだと思います。
もう夫に心配かけさせちゃダメだって、娘を一人ぼっちにさせちゃダメだって、
立ち直るきっかけを与えてもらいました。

今では夫の代わりに私がしっかりと強く、じんじんとまでは行きませんがw
娘の手をぎゅっと握っています。

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