219:2010/10/31(日) 23:17:21 ID:
むかしむかし、ヨーロッパのクリスマスの日。
雪の降る、とても寒い路地で、マッチョを売る、貧しい少女がいました。

「マッチョ、マッチョはいりませんか?」

しかし、マッチョはなかなか売れません。
深々と降る雪は、だんだんと少女の体温を奪っていきました。

「さむいなぁ・・そうだ、マッチョに火を灯して、あったまろう」

少女は、マッチョを一体取り出しました。
するとマッチョは、ものすごい勢いで腹筋を始めました。

はちきれんばかりの肉体を、惜しげもなく振りまくマッチョ。ほとばしる肉汁は、
マッチョの腹筋運動の起こす熱で、蒸気にかわりました。

すると、マッチョの起こした蒸気の中から、暖かくて美味しそうなご馳走が浮かんでくるではありませんか。

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けれど、マッチョが燃え尽きたため、ご馳走はすぐに消えてしまいました。
少女は調子に乗って、全てのマッチョに火を灯しました。

すると、ありったけのマッチョ達は、思い思いの筋トレを始めました。
「腕立て」「スクワット」「懸垂」「背筋」「ブルワーカ」「エアウォーカー」「アブフレックス」等、様々筋トレ模様が、繰り広げられました。
ヨーロッパのとある国の、とある町の、とある路地は、肉体美の集大成である、マッチョ達の異様な雰囲気に包まれていきました。

ほどなく、ありったけのマッチョ達の、汗・汗・汗が、蒸気に変わり、その中にたくさんのご馳走や、亡くなったお婆ちゃんが写しだされました。

「ああ、おばあちゃん・・」

少女は、とても暑苦しい幻想の中に身をゆだねました。


翌朝、凍死してしまった可哀想な少女と、約24体の燃え尽きたマッチョ達が、とても、そう、とても安らかな顔で横たわっていました。

<おわり>

マッチョ売りの少女【AA】
えび「なぁねぎとろ」ねぎとろ「何だよ人が気持ちよく回ってんのに」