1:2012/03/31(土) 20:16:51.38 ID:
需要あるか分からんし大したオチもないがたったらかく

5:2012/03/31(土) 20:18:11.58 ID:
はよ、
6:2012/03/31(土) 20:19:14.05 ID:
高校生まで俺は所謂道化役をしていた
わざと馬鹿な真似をしたりして友達を喜ばせるような役だ
お前らのクラスにもいたろ?
10:2012/03/31(土) 20:20:24.95 ID:
>>6
はいはーい 俺でーす
13:2012/03/31(土) 20:21:40.06 ID:
しかし受験が近づき卒業してしまうと自分の馬鹿らしさに嫌気がさした
道化ではあるが実はいい人みたいなポジションで人間関係のゴタゴタの相談に乗ることも多く、俺は人間嫌いになった
16:2012/03/31(土) 20:23:40.77 ID:
大学生になりデビューとかはしたくなかった
話しかけられても邪険にしたし音楽聴いて話しかけるなオーラを出してれば必然的にぼっちになる
かくして俺はぼっちになった
18:2012/03/31(土) 20:24:42.27 ID:
ほうほう
20:2012/03/31(土) 20:26:31.80 ID:
しかし高校ではトリックスターとして立場があった分、完全に人間関係がなくなるとやはり寂しいものだ
俺は早くも鬱まっしぐらになった
22:2012/03/31(土) 20:28:06.77 ID:
なるほどそれで自分の中に人格を作って話そう..としたわけか
23:2012/03/31(土) 20:30:01.73 ID:
人間嫌いといったけれどやや語弊があったかもしれない
俺は本の虫で、特に物語が好きだ
フィクションなんだからキャラクターは往々にして人間の理想型が描かれる
俺は現実と理想のギャップに嫌気がさしたらしい
25:2012/03/31(土) 20:32:28.42 ID:
俺は自分も含め、どうして人間は汚いのだろうなどと考え始めた
恥ずかしい話がかなり遅めの中二病である


そこで俺は「いないのなら作り出せばいい」と思いついた
28:2012/03/31(土) 20:34:56.98 ID:
イマジナリコンパニオンの話をどこかで聞きかじったのが残ってたのだろう
俺はワナビだったので、自分が昔考えたヒロインの思考を仮想マシンとして走らせることにした
29:2012/03/31(土) 20:37:01.97 ID:
ぼっちなだけに自分で試行錯誤する時間は十分ある
俺は自分の中でヒロインの性格を1ヶ月くらいで練り上げた
30:2012/03/31(土) 20:38:11.51 ID:
ヒロイン…これはッ深いッ!
31:2012/03/31(土) 20:39:48.07 ID:
そして俺はそのヒロインを自分の中で自分と会話させることで日々の寂しさを紛らわせることにした
ここまでは予想通りだったし何も弊害はなかった

だが予想の範疇を超えたことが起こり始める
32:2012/03/31(土) 20:41:58.79 ID:
しかしまあ考えてみれば本当に気持ち悪い話だ、我ながら
ちなみに>>1は男だ
つまり考え方によっては俺はオカマになってしまうなwww
33:2012/03/31(土) 20:42:44.68 ID:
素晴らしい
39:2012/03/31(土) 20:44:47.46 ID:
異性の人格か...ちょっと面白そうだな
42:2012/03/31(土) 20:47:10.53 ID:
まあ書き続ける


そのヒロインの人格も定着しきり、意識しなくても反射的に脳内で会話が成立するようになった頃、俺はあることに気づいてしまった
44:2012/03/31(土) 20:48:55.09 ID:
どうやら俺はそのヒロインに恋をしてしまったらしいのだ
笑ってくれて構わない
つまるところエア想い人の出来上がりである
48:2012/03/31(土) 20:51:07.27 ID:
あるある
おれもやってたわ
49:2012/03/31(土) 20:51:07.70 ID:
当たり前と言えば当たり前かもしれない
逃避が目的の妄想は得てして理想型として描かれる
この場合、俺の理想の女性像が描かれてしまったのだ
50:2012/03/31(土) 20:52:51.91 ID:
なんていうかすごい
想像力豊かなんだな
53:2012/03/31(土) 20:54:04.14 ID:
しかし俺は自分の汚さ矮小さをある程度自覚していた
他人が嫌いというのもあるが自分が嫌な人間だということもあり俺は友人を作るのをやめたのだ
ましてや彼女など、ということで俺は悩んでしまった
54:2012/03/31(土) 20:54:57.18 ID:
それ宗教にハマるタイプだから気をつけろよ
57:2012/03/31(土) 20:57:50.59 ID:
ここら辺りから彼女(いつまでも名無しなのは可哀想なので仮に零子とする)の意識がわからなくなってきた
今までは自分の書いた脚本を棒読みさせていたのに、気づいてみたら脊髄反射で会話が続くのだ
俺は怖くなったが恋をしてしまった以上やめられなかった
58:2012/03/31(土) 21:00:18.72 ID:
零子との奇妙な生活は続いた
告白はできなかったし向こうも気づいているのかいないのか、関係は進展しなかった

そしてさらに予想外の出来事がおこる
59:2012/03/31(土) 21:00:55.35 ID:
最高じゃん、小説家になれるじゃん
64:2012/03/31(土) 21:06:40.15 ID:
ふと気がつくと、自分の思考が零子のものになっているのだ
「この問題はこうして解けばいいのよね」等と思考言語の浸食に始まり、気づけば会話の最中、どちらが元からあった人格なのかも迷う始末
焦りは感じたがやめようと思ってもごっこはやめられなかった
66:2012/03/31(土) 21:10:47.94 ID:
ありもしない肩にかかる髪を手で撫でつけようとしたり、今まで興味もなかったようなゴスロリ着た女の子をかわいいと思うようになったり
俺はまずいと思った
オカマになるくらいならまだしもこのままでは俺が俺でなくなってしまうと

しかし話はまだ終わらない
69:2012/03/31(土) 21:14:04.39 ID:
2人で会話していたある日、会話の内容は忘れてしまったが、突然零子が豹変した
ステレオタイプの悪女みたいな感じ、といったらよいのだろうか
これを裏零子とでもしようか
70:2012/03/31(土) 21:16:04.14 ID:
今から考えれば自分の理想を守るための防衛みたいなものなのだろう
俺は裏零子を否定し、零子とは別人格として認識した
75:2012/03/31(土) 21:22:30.61 ID:
極めつけに、とうとう俺は自分とはどんな人格だったか、何が存在理由だったかも分からなくなり、今までの「俺」とはどこかズレた「俺」が主人格?になった
この辺説明がうまくできない
77:2012/03/31(土) 21:23:46.80 ID:
別人格と融合しちゃったか
78:2012/03/31(土) 21:26:45.71 ID:
融合とかカッチョええwwwwwww
79:2012/03/31(土) 21:27:49.18 ID:
スペック
俺 大学生、身長165、セルフレームの眼鏡、顔は分からん
零子 同い年、髪はストレートのロング、明るいけれど聡明な娘
裏零子 体は零子と同じ、性格、口調が異なる

要は脳内人格が二重人格なのである
82:2012/03/31(土) 21:31:18.35 ID:
病気と言えば病気なのかもしれないが取りあえず日常生活には支障をきたしていない
診断されてない鬱一歩手前の人間でもきちんと働けるのと同じ
自分から鉄格子に赴く必要はないだろ
83:2012/03/31(土) 21:31:37.36 ID:
むしろこの>>1が作られた人格なんじゃねぇの
87:2012/03/31(土) 21:36:49.97 ID:
考えようによっては俺が作られた人格だろう
生物学的には男と分類されるがそのことについてはこれから話す


悔しいが、気づいて見れば俺は裏零子も好みの女性像だった
ベクトルこそ違えど理想には違いなかった
卑近さを感じさせない超然的な強い子


これではどっちを選べばいいのか
だんだん俺は疲れてきた
90:2012/03/31(土) 21:42:24.35 ID:
俺はしばらく寝込んだ
寝れば考えずに済むし、会話をしなくても済む
彼女たちのことは好きだったけれど、もう流石にこれ以上は無理だと思った
内容がこれなだけに誰にも相談なんてできないしな、そもそもいないし


考えようによってはこれがよかったのかもしれないし悪かったのかもしれない
気がつけば2人はいなくなっていた
91:2012/03/31(土) 21:42:57.42 ID:
自分の素の人格忘れてペルソナが主になったんじゃないの?
95:2012/03/31(土) 21:47:13.65 ID:
今はぽっかりと穴が空いた気分、というやつ
喪失感は半端ではないし無気力感に苛まれる日々を送っている

でも彼女たちは消えてしまった訳ではなく、どこかに残っているらしい
俺はよく自分の「こんなだったっけ?」みたいなことを感じて不安になる
彼女たちの一部が行動の節々に時折現れるし、会話は成立しないものの、話しかけられた気になることも多い
96:2012/03/31(土) 21:48:47.74 ID:
なんか微妙に大変そうな状態だな
メンタルクリニック受けたら案外スッキリする方法が見つかるかもな
専門家だからな
101:2012/03/31(土) 21:53:08.28 ID:
一番ヤバい?のは左利きになったこと
元々俺は両利きだったが普段は右を使っていた、らしい
親に「左利きに変えたのか」と指摘されて気づいたがどうもこっちがしっくりくる
思えば彼女たちは左利きだったかもしれない


まあこんなところか
正直自分でもどこまでが想像なのか分からん
創作と思ってくれても構わない
質問あれば俺のことでも零子のことでも答える

とりあえずここまでご清聴頂き感謝
103:2012/03/31(土) 21:55:42.67 ID:
どれくらい会話すればオート化するようになるん?

 >>103 
人によるんじゃない?としか 
試すのはあまり勧めない
105:2012/03/31(土) 21:57:08.96 ID:
大学ちゃんと行ってる?
113:2012/03/31(土) 22:01:35.76 ID:
>>105
端から見れば多分普通に生活してるように見えるはず
感情を偽ったり押さえたりするのは得意だし
110:2012/03/31(土) 22:00:11.07 ID:
もともと両利きだったならあり得る話だ

なんで後になって「もともと両利きだったらしい」と知れたのかが謎だが
115:2012/03/31(土) 22:04:01.46 ID:
>>110
書き方が悪かった、両利きなのは多分本当
ただこうやっていろいろあって混乱してるし過去もよう自信が持てなくなった
つかおうと思えば右手も使えるし
120:2012/03/31(土) 22:12:39.67 ID:
多重人格とは違うと思うが、俺も自分が嫌いで、理想の人間になれるように自分に色々なキャラ設定をする癖がある
おかげで自分の本当の気持ちがどれなんだかわからなくなってしまった
125:2012/03/31(土) 22:18:05.74 ID:
>>120
ある意味では自分の理想を確認しそれに近づいてはいると思う
ただ特に人の目を気にする八方美人はそういう状態になりやすい
自分の価値観を他人によらずに確立しとけよ
128:2012/03/31(土) 22:25:51.53 ID:
>>125
人の目を気にするようなやつは嫌いだと思いながら自分が一番気にしてるんだよな
そういう自分が嫌いで理想の人物像を探してそれになろうとするんだけど、結局それも周りによく見られたいからなんだっていう無限ループ
129:2012/03/31(土) 22:30:58.17 ID:
>>128
そうだな、結局嫌いなはずの人間にどこかまだすがってるんだろうな
過度な期待や失望を抱かずに生きろよな
131:2012/03/31(土) 22:42:44.93 ID:
元スレ: