1:2014/08/06(水) 09:32:30.22 ID:
去年、祖母から昔話を聞いたんだ。
俺「トモエさん(俺は祖母の事をこう呼んでいた)、昔話してよ。面白い話をさ」
祖母「そうだねぇ、お婆ちゃんが小さい頃住んでた場所の話でもしようかね」

本当はその話をするのに渋っていたんだが、このやり取りは詳しく書かなくてもいいだろう。

2:2014/08/06(水) 09:36:30.59 ID:
ふむふむ
4:2014/08/06(水) 09:42:36.39 ID:
祖母は、まぁ俗に言う「部落」の出身なんだ。
祖母「何から話そうかね?なぁさん(お前って意味)の聞いてみたい事言いなせや」
俺「その村には何人位住んでたの?」
祖母「家が九つだったかねぇ…人間は50人ポッチかねぇ。」
5:2014/08/06(水) 09:44:31.34 ID:
これがボッチの語源である
6:2014/08/06(水) 09:50:44.90 ID:
おいちょっとワロタ
7:2014/08/06(水) 09:51:35.70 ID:
祖母「人間よりも山羊やの馬やのの方が多かったんだよ。農耕馬なて見た事ないろ?ありゃ本当にでこうて(デカい)世話が大変なんだて。」
俺「馬は見た事ないなぁ。」
祖母「畑仕事につこうたもんだ。今では見なくなったねぇ…。」

お年寄りは昔話をすると本当に楽しそうに話すよな。なんでなんだろう?
8:2014/08/06(水) 09:59:22.74 ID:
祖母「山羊の乳もよう飲んだわ。牛乳なて飲んだの大人になってからよ(笑)」
俺「山羊乳(笑)美味しいのかね、それ(笑)。やっぱり食べ物は野菜中心だったんかい?」

「いんや」

「馬の肉をよう食べた。」

「家の爺さんが〆ての、たまに食うたもんだて。」

正直言ってショックだった…。
9:2014/08/06(水) 10:07:56.88 ID:
祖母「馬〆たら部落の人間が集まっての、皆で分けるんだよ。」

どうやって〆るのかは流石に聞けなかったんだが…トモエさんは真顔でこんな事を言うんだ。

「逆さににして血を抜かんと臭くて食えん。特に夏場はの…。」

俺がナイーブ過ぎるのか?トモエさんの昔話はまだまだ終わらない。
10:2014/08/06(水) 10:30:09.65 ID:
俺「馬可愛そう」
祖母「だの…。でも人間も食わんとダメだものの。仕方ないのぉ。」

トモエさんの話では、部落では食べた動物の供養をする祭をおこなっていたそうだ。
「あれらにも命がある、だから弔った。人間側の気休めみたいなものだったのぉ。」

祭の内容はこんな感じらしい。
1・集落の男たちで、骨をバラバラに砕いて畑にまく。
2・集落の女たちは集会所に集まり、全員分の料理を作る。
3・集落の神社に皆集まり祈る(呪文?みたいなのがあったらしいが忘れてしまった)
4・神社で料理を皆で食べる。
5・翌日、神輿を出し全ての家を回る。収穫した野菜をご祝儀として渡す。
6・祭の後、1か月は殺生しない。

簡単に言うとこんな感じらしい。本当はもう少し複雑だったみたいですが。
11:2014/08/06(水) 10:31:03.96 ID:
>>1はベジタリアンだからしょうがないよ
12:2014/08/06(水) 10:35:12.95 ID:
おわり? もっと聞きてえ
15:2014/08/06(水) 10:43:03.26 ID:
その集落では子供が産まれると皆で名前を考えていたんだって。家族だけでは決めてはいけなかったみたいだ。
「子供は部落皆のもの。婆ちゃんの名前もそうやって決まったんだよ。」って言っていました。

幾つか決まりがあったようです。
ご先祖の名前から一字取る。集落の他の人間と被らない。男の子には「夫」や「男」などの男子を連想させる字は使わない、女の子にはその決まりは無い。
一番重要なのは、その子の親は名前を決める集会には呼ばれないって事。つまり親には名前を決める権限は無い。
16:2014/08/06(水) 10:48:07.12 ID:
馬殺して食べたって聞いて>>1がショック受ける理由がマジでわからん
13:2014/08/06(水) 10:36:48.46 ID:
婆さんは何歳?
19:2014/08/06(水) 10:56:48.61 ID:
>>13
今81歳。元気にしてますよ。お盆に帰省したらまた話を聞きたいです。

祖母「昔の事だからねぇ。今は親が決めるのが普通だろう?なぁも(お前)もそうだった。」
俺の名前は親がつけた。まあ、それがふつうだよね。
祖母「人からもらった名前は大切にするだろうって爺さんがいってたのぉ。部落の仕来りってばそんなもんよぉー」

他人に名前を付けられるって嫌だなって思ったよ。トモエさんはそうゆう環境で育ったから不思議には思わないんだろうけど。


皆もお爺さんやお婆さんに色々聞いてみると面白いと思うよ。あの人達は本当に面白い?こと知ってるから。聞いてあげると喜ぶだろうしね。

トモエさんの話はまだまだ終わらない。
20:2014/08/06(水) 11:07:07.21 ID:
っ サクラ肉
21:2014/08/06(水) 11:08:39.12 ID:
うちの祖父母より若いな
ちな祖父87、祖母86
写真見せてもらったり昔話聞いたことあるけど今とそんな変わらない生い立ちだ
祖父は東工大出だし
祖母も教師だったし
23:2014/08/06(水) 11:56:51.62 ID:
今更ですが、霊的な話は一切ありません。「おかしな村」というのも俺目線で、です。
他の人から見たら普通の事も多々あるかと思いますが、お付き合い下さいませ。

その集落では春になると豊作祈願をしていたそうだ。形式的なものではなくてかなり手の込んでいたものだったらしいんです。

祖母「春になるとね、騒ぎだったよぉ。祈願際が大事(おおごと)だけさ。」
神主さんを呼んで(複数人)いたそうなんだけどさ。神主にたいして「お天道様」って言っていたらしい。それはもう大切に扱っていたそうだ。
で、その祈願祭は1日で終わらなくて、1週間ほどかかっていたみたいです。今そんな豊作祈願をしている所があるのかな?
25:2014/08/06(水) 12:07:18.46 ID:
トモエさんはその時やった事をよく覚えているらしい。「子供に任せられる仕事が沢山あった」みたい。

神主さんは集落に着いたら一度集会所に入る。そこに集落の子供全員で迎えに行くんだと。
「お天道様、お天道様、ようこそござれ~」って言って迎えると。その手に米1合もって
「去年は有難うございました~!」と言いながらその米を渡す。

神主を神社まで連れていく。ひとまずそこで子供の出番は終了。
26:2014/08/06(水) 12:21:12.65 ID:
子供達は祈願祭の頃になると、儀式の練習をする。踊り?でいいのかな?神主さんが祈ってる隣で踊るって言っていた。
兎に角明るい雰囲気で行われていたそうです。
「神様が笑うように」「沢山米が採れるように」

去年聞いた話だから良く覚えてないんですがね。祈願祭はこんな感じだった思います、もっと沢山聞いたんですが。
28:2014/08/06(水) 12:39:23.37 ID:
その集落では葬儀は一切やらなかったと聞きました。人が死んだら神主にお祓いをして貰っていたそうです。その後、土葬。
埋める場所はある程度決まっていたらしく、神社の北側にある開けた土地だったそう。

あと神社の梁に部分に蛇を干していたそうです。乾いたら食べるらしい。なぜ神社に蛇を干していたのか不思議ですが…。

もっと沢山書きたいんですが、難しいですね。帰省した時にまた昔話を聞きたいと思います。その時またお付き合い頂くかもしれませんwww
29:2014/08/06(水) 12:57:25.66 ID:
お天道様とか蛇だと古事記とかヤマタノオロチを思い出す
神道系の信仰があるのかな?
30:2014/08/06(水) 13:05:03.23 ID:
>>29
神社は・・・
31:2014/08/06(水) 13:12:55.65 ID:
>>30
ああ、神道系の風習が濃いって言った方が正確かも
現代社会だと神社と氏子の関係ってもっと薄いし
32:2014/08/06(水) 13:45:52.56 ID:
畑に骨を撒くのは石灰を撒くようなもんなのかね
だとしたら昔の知恵が生きてるなあ

27:2014/08/06(水) 12:22:43.11 ID:
四国の村にこういう風習がよくあるみたいだな
いってみたい