4: :2012/12/17(月) 02:39:50.29 ID:
ksk
5: :2012/12/17(月) 02:39:59.33 ID:
ksk
6: :2012/12/17(月) 02:40:42.11 ID:
頼むぜ
ID:DBPwjHtc0
ID:DBPwjHtc0
7: :2012/12/17(月) 02:41:27.29 ID:
マジかよ踏むとは思わなかった
人生…人生…か
こんな落ちこぼれの俺の話だけど聞いてくれるか?
人生…人生…か
こんな落ちこぼれの俺の話だけど聞いてくれるか?
8: :2012/12/17(月) 02:42:21.22 ID:
>>7
期待してる、聞きたい 9: :2012/12/17(月) 02:43:07.62 ID:
けっこう長くなるんだけどもいいかな?
つまらなかったらすまん
つまらなかったらすまん
12: :2012/12/17(月) 02:43:50.02 ID:
頼むわ
13: :2012/12/17(月) 02:47:28.93 ID:
ありがとう、んじゃ慣れないけどやってみるわ。
スペック
現在底辺大学生男
容姿は不細工だな
今でこそどうしようもない俺なんだが
俺は中学の時は成績が良かった
田舎の中学だったんだが、その中で常にテストは3番以内に入っていた
スペック
現在底辺大学生男
容姿は不細工だな
今でこそどうしようもない俺なんだが
俺は中学の時は成績が良かった
田舎の中学だったんだが、その中で常にテストは3番以内に入っていた
15: :2012/12/17(月) 02:50:02.88 ID:
俺は中学が大好きだ
友達も、先生も、風土も、全てが大好きだった
今で言ういじめとかとは到底無縁。
思い出補正ってやつかもしれないな、でも好きだった
中学の頃は「優等生」として扱われていたから
教師の信頼も厚かったし、友達からも頼りにされてた
友達も、先生も、風土も、全てが大好きだった
今で言ういじめとかとは到底無縁。
思い出補正ってやつかもしれないな、でも好きだった
中学の頃は「優等生」として扱われていたから
教師の信頼も厚かったし、友達からも頼りにされてた
16: :2012/12/17(月) 02:53:14.96 ID:
毎日がキラキラしていたな
絵に描いた青春だったかもしれない
ただブサメンだったから恋愛は上手くいかず失恋続き
でも、人を好きになってフラれるってのも若気の至り。
それすらも楽しかったことのように思える
中3の受験期になると、俺は先生たちに県で一番の進学校への受験を薦められた
ものすごく期待されていたし、俺もそれに応えたかった
だから俺は進学校への受験を決意して、毎日頑張ったよ
絵に描いた青春だったかもしれない
ただブサメンだったから恋愛は上手くいかず失恋続き
でも、人を好きになってフラれるってのも若気の至り。
それすらも楽しかったことのように思える
中3の受験期になると、俺は先生たちに県で一番の進学校への受験を薦められた
ものすごく期待されていたし、俺もそれに応えたかった
だから俺は進学校への受験を決意して、毎日頑張ったよ
17: :2012/12/17(月) 02:56:58.19 ID:
そして俺は進学校に合格した
学校の先生も友達も、みんな祝ってくれた
「お前が◯◯高に行くなんてすごいな!!」
「先生も嬉しい。おめでとう」
まさか自分でも受かるとは思っていなかった
〇〇高に行ってる、と言えばちょっとした自慢になるくらいなんだ
それほどの快挙だった
人生の頂点だったと思う。
学校の先生も友達も、みんな祝ってくれた
「お前が◯◯高に行くなんてすごいな!!」
「先生も嬉しい。おめでとう」
まさか自分でも受かるとは思っていなかった
〇〇高に行ってる、と言えばちょっとした自慢になるくらいなんだ
それほどの快挙だった
人生の頂点だったと思う。
18: :2012/12/17(月) 02:58:08.31 ID:
でもこの高校への入学が
俺の人生を大きく狂わせるきっかけだったんだ
今でもどうしてここに行ったんだって後悔してる
自分がいけないんだけど、もっと真剣に色々考えていれば…って今でも思う
俺の人生を大きく狂わせるきっかけだったんだ
今でもどうしてここに行ったんだって後悔してる
自分がいけないんだけど、もっと真剣に色々考えていれば…って今でも思う
19: :2012/12/17(月) 02:58:29.57 ID:
高校入試みたいだなwww
21: :2012/12/17(月) 03:00:41.86 ID:
高校内でも成績順にクラス分けがされていて
入試の成績が良かった俺は一番いいクラスになってしまった
最初こそ鼻が高かった
「〇〇高で一番上のクラスよ」って自慢してまわったもんだ
でも、俺の高校生活は徐々に崩れていくんだよね
入試の成績が良かった俺は一番いいクラスになってしまった
最初こそ鼻が高かった
「〇〇高で一番上のクラスよ」って自慢してまわったもんだ
でも、俺の高校生活は徐々に崩れていくんだよね
22: :2012/12/17(月) 03:04:06.24 ID:
まず、話の合う奴がいなかった
そもそも運動部に所属している奴もほとんどおらず
中学3年間運動部だった俺は愕然とした
しかも学校の方針で部活にあまり力を入れていない
勉強の方も、中学時代は塾に頼って自学習の習慣が全く無かった俺は
あっという間に遅れをとっていった
そもそも運動部に所属している奴もほとんどおらず
中学3年間運動部だった俺は愕然とした
しかも学校の方針で部活にあまり力を入れていない
勉強の方も、中学時代は塾に頼って自学習の習慣が全く無かった俺は
あっという間に遅れをとっていった
24: :2012/12/17(月) 03:06:30.26 ID:
高校一年のくせして周りはみな「勉強第一」「受験第一」
遊びに誘っても誰ものってこない
一緒に自転車を並べて帰る奴すらいない!
5月を過ぎても友達と呼べる友達すらできず
俺は高校生活の現実に絶望していた
遊びに誘っても誰ものってこない
一緒に自転車を並べて帰る奴すらいない!
5月を過ぎても友達と呼べる友達すらできず
俺は高校生活の現実に絶望していた
26: :2012/12/17(月) 03:10:40.25 ID:
おかしい、思い描いていた高校生活はこんなんじゃない
恋愛フラグどころか、友達と呼べる奴すらできないなんて…
そして魔の行事、中間試験がやってくるわけなんだが
俺はなんとケツから二番目の成績をとるwww
一番上のクラスの奴がほぼ最下位、この状況はよっぽどの事だったらしく
職員室に呼び出されて教頭に小一時間説教された
恋愛フラグどころか、友達と呼べる奴すらできないなんて…
そして魔の行事、中間試験がやってくるわけなんだが
俺はなんとケツから二番目の成績をとるwww
一番上のクラスの奴がほぼ最下位、この状況はよっぽどの事だったらしく
職員室に呼び出されて教頭に小一時間説教された
28: :2012/12/17(月) 03:13:38.67 ID:
この中間事件以来、先生たちも俺に対する態度が変わる
「あいつはダメだ」「もうあいつはいいや」
そんな心が透けて見えるようだった
宿題を忘れてこようが何のお咎めもなくなり
分からないことがあって授業後に質問しても異常に素っ気なく振舞われたり
あれ、俺なんでここにいるんだろ?って気持ちが込み上げてきた
「あいつはダメだ」「もうあいつはいいや」
そんな心が透けて見えるようだった
宿題を忘れてこようが何のお咎めもなくなり
分からないことがあって授業後に質問しても異常に素っ気なく振舞われたり
あれ、俺なんでここにいるんだろ?って気持ちが込み上げてきた
31: :2012/12/17(月) 03:17:04.61 ID:
見てくれている人、ありがとう。続けるぜ
子供心に「見放された」事がとてもショックだった
教師と言えど大人、大人に必要とされない俺。
よくテレビにいる「もっとがんばろうぜ!俺が見てやる!」
なんて言う先生は一人ったりともいなかった
「お前がやる気ないならそれでいいよ。他は優秀だから」
そんな先生しかこの時はいなかった
子供心に「見放された」事がとてもショックだった
教師と言えど大人、大人に必要とされない俺。
よくテレビにいる「もっとがんばろうぜ!俺が見てやる!」
なんて言う先生は一人ったりともいなかった
「お前がやる気ないならそれでいいよ。他は優秀だから」
そんな先生しかこの時はいなかった
32: :2012/12/17(月) 03:20:18.26 ID:
それでもこの時はまだ挫けなかった
プライドもあったし、かすかな希望に懸けていた
俺だって勉強して、先生に認めてもらいたい、いい成績を取りたいって思ってた
だから教室にいながらにして「ほぼいないもの」にされながらも
必死で授業に食らいついたし、負けるもんかって気持ちだった
正直苦しかった
プライドもあったし、かすかな希望に懸けていた
俺だって勉強して、先生に認めてもらいたい、いい成績を取りたいって思ってた
だから教室にいながらにして「ほぼいないもの」にされながらも
必死で授業に食らいついたし、負けるもんかって気持ちだった
正直苦しかった
34: :2012/12/17(月) 03:24:21.75 ID:
相談する相手もいなかった
高校には無論友達がいなかったし
中学の友達には、見栄があって学校のことを相談できない
連絡があっても「勉強とか余裕っしょ。高校楽しいぜ」みたいに嘘をついていたんだ
そんな風に言うと中学の友達は「やっぱお前はすげえな~」
とか言ってきて
俺の中で見えない不安がどんどん積み重なっていった
高校には無論友達がいなかったし
中学の友達には、見栄があって学校のことを相談できない
連絡があっても「勉強とか余裕っしょ。高校楽しいぜ」みたいに嘘をついていたんだ
そんな風に言うと中学の友達は「やっぱお前はすげえな~」
とか言ってきて
俺の中で見えない不安がどんどん積み重なっていった
33: :2012/12/17(月) 03:22:03.95 ID:
いきなりこんな語れるもんかすごいな
35: :2012/12/17(月) 03:25:59.88 ID:
単位も取り終わってやることなくて毎日昔のことばっか思い出しててな
なんつーか、難しいもんだ
>>33
今年で大学卒業なんだ俺。 単位も取り終わってやることなくて毎日昔のことばっか思い出しててな
なんつーか、難しいもんだ
37: :2012/12/17(月) 03:30:43.20 ID:
俺は夏の期末試験に向けて必死に頑張った
この時は一番辛い時期だったかもしれない
新しい環境にも慣れきれてないのに
毎日先が見えない勉強をずっとして…
そして夏、期末試験が訪れる
今度は真面目に頑張った
きっと前回のようにはならないだろう、と自信を持って臨んだ
もう晒し者にされるのは勘弁だったからね
この時は一番辛い時期だったかもしれない
新しい環境にも慣れきれてないのに
毎日先が見えない勉強をずっとして…
そして夏、期末試験が訪れる
今度は真面目に頑張った
きっと前回のようにはならないだろう、と自信を持って臨んだ
もう晒し者にされるのは勘弁だったからね
39: :2012/12/17(月) 03:34:45.70 ID:
結果から言うと、理系科目がほぼ赤点だった
前回ほど悪くないにはしろ、クラスではぶっちぎりの最下位
答案を返される時、周りの目が怖くて体がめっちゃ熱くなった
また先生になんか言われる…
と思ったが
何もなし。まったく何も言われなかった
前回ほど悪くないにはしろ、クラスではぶっちぎりの最下位
答案を返される時、周りの目が怖くて体がめっちゃ熱くなった
また先生になんか言われる…
と思ったが
何もなし。まったく何も言われなかった
40: :2012/12/17(月) 03:36:46.85 ID:
>>39
とことん冷たい先生だな 41: :2012/12/17(月) 03:38:11.87 ID:
俺は怖くなった
もう誰も何も言ってくれないんだ
先生には俺は「クズ」に見えてるんだろうか
クラスメートが俺が平均をとれなかった科目のことを「簡単だったよなー」と話している
こんな状況が初めてで、もうどうしていいか分からなくなった
「俺は実は馬鹿だったんじゃないのか?」
そんなことを思い始めた
もう誰も何も言ってくれないんだ
先生には俺は「クズ」に見えてるんだろうか
クラスメートが俺が平均をとれなかった科目のことを「簡単だったよなー」と話している
こんな状況が初めてで、もうどうしていいか分からなくなった
「俺は実は馬鹿だったんじゃないのか?」
そんなことを思い始めた
43: :2012/12/17(月) 03:42:14.12 ID:
もう勉強なんていいわ、学校なんていい
俺はきっと他にやりたいことがあるんだ
そんな事を考えて逃避していたけど
「やりたいこと」なんてまだ何も見つかってなくて
期末試験のあと、俺は帰り道に一人で自転車に乗りながら泣いた
惨めすぎて親にも何も言えなかった
この高校に入った時、泣いて喜んでくれた親に
学校がもう嫌だなんて、言えるはずがなかった
俺はきっと他にやりたいことがあるんだ
そんな事を考えて逃避していたけど
「やりたいこと」なんてまだ何も見つかってなくて
期末試験のあと、俺は帰り道に一人で自転車に乗りながら泣いた
惨めすぎて親にも何も言えなかった
この高校に入った時、泣いて喜んでくれた親に
学校がもう嫌だなんて、言えるはずがなかった
45: :2012/12/17(月) 03:44:55.23 ID:
みてるよ
辛かったな…
辛かったな…
47: :2012/12/17(月) 03:46:57.96 ID:
期末試験のあと、夏休みになった
夏休み、やったーーーー!!
と健全な高校生ではなるところだが
課題の量が尋常ではなかった
数学はいわゆるチャート式というものの問題が100近く
英語が入試過去問の長文や文法の参考書…その他の科目もだ
宿題はまだ良かった
どうせ俺はやっていかなくても溜め息をつかれるだけだ
夏休み、やったーーーー!!
と健全な高校生ではなるところだが
課題の量が尋常ではなかった
数学はいわゆるチャート式というものの問題が100近く
英語が入試過去問の長文や文法の参考書…その他の科目もだ
宿題はまだ良かった
どうせ俺はやっていかなくても溜め息をつかれるだけだ
48: :2012/12/17(月) 03:50:35.43 ID:
期末試験の成績が芳しくなかった俺には、補習が待っていた
せっかくの夏休みだというのに
暑い中自転車を走らせて学校に行かなくてはならない
俺はそれが心底嫌だった
夏休みのあいだくらい学校のことなんか忘れていたかった
あの重々しい雰囲気の教室に行くのが嫌で仕方なかった
せっかくの夏休みだというのに
暑い中自転車を走らせて学校に行かなくてはならない
俺はそれが心底嫌だった
夏休みのあいだくらい学校のことなんか忘れていたかった
あの重々しい雰囲気の教室に行くのが嫌で仕方なかった
51: :2012/12/17(月) 03:55:07.89 ID:
でもこの補習は俺にとっての大きな転機だった
世間の同世代の学生は夏休みに浮かれる最中
俺はブツブツ文句を言いながら自転車で学校に向かう
駐輪場に自転車を止めると、いつもより静かな学校
心なしか普段の重い雰囲気がなく、休日の学校はいいもんだって思えた
世間の同世代の学生は夏休みに浮かれる最中
俺はブツブツ文句を言いながら自転車で学校に向かう
駐輪場に自転車を止めると、いつもより静かな学校
心なしか普段の重い雰囲気がなく、休日の学校はいいもんだって思えた
54: :2012/12/17(月) 04:02:59.57 ID:
補習の教室に入ると、やけに和やかな雰囲気
普段の授業と雲泥の差だった
言ってみればここは「落ちこぼれ」の集まりなんだよな、と思うと気が楽だった
最初こそ嫌で仕方なかった補習だったが
寝ていたり、外の景色を眺めていても特に怒られない空気で
この学校にもこういう一面はあるんだな~って思えて逆に嬉しかった
普段の授業と雲泥の差だった
言ってみればここは「落ちこぼれ」の集まりなんだよな、と思うと気が楽だった
最初こそ嫌で仕方なかった補習だったが
寝ていたり、外の景色を眺めていても特に怒られない空気で
この学校にもこういう一面はあるんだな~って思えて逆に嬉しかった
56: :2012/12/17(月) 04:07:35.52 ID:
とは言え一番上のクラスから補習者が出てるということが恥ずかしくて
なかなか他の人に話しかけられずにいた
補習がひと通り終わって帰ろうと思って駐輪場にいると
一人の男に話しかけられた
補習中、俺の隣の席で終始PSPをやっていた奴だ
なかなか他の人に話しかけられずにいた
補習がひと通り終わって帰ろうと思って駐輪場にいると
一人の男に話しかけられた
補習中、俺の隣の席で終始PSPをやっていた奴だ
58: :2012/12/17(月) 04:13:15.62 ID:
59: :2012/12/17(月) 04:15:31.92 ID:
フラグ…?!
61: :2012/12/17(月) 04:19:41.96 ID:
そのまま二人で自転車を走らせて二人でコンビニに向かった
初めて!誰かと自転車を並べて高校から下校した
コンビニに着くと若林に色々質問された
若林「どこ中から来たの?」
俺「俺は◯◯中から!」
若林「けっこう遠いの?」
俺「自転車でギリギリかなぁ…」
些細なやりとりが新鮮で仕方なかった
初めて!誰かと自転車を並べて高校から下校した
コンビニに着くと若林に色々質問された
若林「どこ中から来たの?」
俺「俺は◯◯中から!」
若林「けっこう遠いの?」
俺「自転車でギリギリかなぁ…」
些細なやりとりが新鮮で仕方なかった
63: :2012/12/17(月) 04:27:19.54 ID:
若林「俺は電車でさ。あとは駅から自転車で来てんだよね。」
俺「あーけっこう遠いんだなー」
会話は弾むが、この男なかなかひょうひょうとしていて
こんな奴がこの高校にいた事に驚いた
まあ、そりゃいてもおかしくないんだけどね。
若林「最近なんか面白いゲームあった?」
俺「いや…なんだろな…」
と、勉強とは程遠い会話が続いた
俺「あーけっこう遠いんだなー」
会話は弾むが、この男なかなかひょうひょうとしていて
こんな奴がこの高校にいた事に驚いた
まあ、そりゃいてもおかしくないんだけどね。
若林「最近なんか面白いゲームあった?」
俺「いや…なんだろな…」
と、勉強とは程遠い会話が続いた
65: :2012/12/17(月) 04:31:15.88 ID:
感覚が麻痺していたんだろうか
ごくありふれた高校生の会話だろうに
それが出来ていることに感動した
その日は、コンビニの駐車場でおにぎり食ったりカップ麺食べたりして別れた
家に帰ってから気付いたんだけど
この日若林が俺に「何組なの?」とクラスを尋ねてくることはなかった
この高校にいる奴らなら、誰もが気にかけていることだろうに
ごくありふれた高校生の会話だろうに
それが出来ていることに感動した
その日は、コンビニの駐車場でおにぎり食ったりカップ麺食べたりして別れた
家に帰ってから気付いたんだけど
この日若林が俺に「何組なの?」とクラスを尋ねてくることはなかった
この高校にいる奴らなら、誰もが気にかけていることだろうに
66: :2012/12/17(月) 04:32:45.57 ID:
>>65
若林の優しさ(?)が身に染みる 68: :2012/12/17(月) 04:39:03.62 ID:
俺はなんとなく気が楽になった
ああいう奴もいるんだな、って思うと力み過ぎていた自分がアホらしくなった
次の補習日、教室に行くと若林に声をかけられる
若林「おーっす」
俺「おいっす」
若林は後ろの方の席でアドバンスをやっていた
ああいう奴もいるんだな、って思うと力み過ぎていた自分がアホらしくなった
次の補習日、教室に行くと若林に声をかけられる
若林「おーっす」
俺「おいっす」
若林は後ろの方の席でアドバンスをやっていた
70: :2012/12/17(月) 04:42:33.87 ID:
俺「今更アドバンスかよw」
若林「いやこれ、面白いからなw」
若林のやっているゲームはロックマンエグゼ3だった(知らない人すまん)
俺もそのゲームが大好きでやり込んだことがあるから一気にテンションが上がった
俺「それ、エグゼ3?俺も超やったわww」
若林「え?マジで?今度持ってこいよw」
俺「おっしゃ今度対戦しようぜww」
若林「いやこれ、面白いからなw」
若林のやっているゲームはロックマンエグゼ3だった(知らない人すまん)
俺もそのゲームが大好きでやり込んだことがあるから一気にテンションが上がった
俺「それ、エグゼ3?俺も超やったわww」
若林「え?マジで?今度持ってこいよw」
俺「おっしゃ今度対戦しようぜww」
72: :2012/12/17(月) 04:50:11.96 ID:
若林は補習の最中もゲームをしており
時折小声で俺に「なあここどうすりゃいいの?」と聞いてくる
先生にばれそうになると咄嗟に隠して、ハラハラだったw
「あぶねーよ…w」「すまんすまんw」とか言って楽しかった
ゲームを通じて一気に打ち解けることができた
帰りも、二人でエグゼの話題でめっちゃ盛り上がった
時折小声で俺に「なあここどうすりゃいいの?」と聞いてくる
先生にばれそうになると咄嗟に隠して、ハラハラだったw
「あぶねーよ…w」「すまんすまんw」とか言って楽しかった
ゲームを通じて一気に打ち解けることができた
帰りも、二人でエグゼの話題でめっちゃ盛り上がった
73: :2012/12/17(月) 04:51:08.79 ID:
どうなっちゃうのこれから
75: :2012/12/17(月) 04:54:30.55 ID:
中学の時に感じた気持ちと一緒だと確信した
楽しい、気楽、これが友達って呼べるもんだろう
同じクラスの連中は取り憑かれたように成績のことばかり気にしてる
他人を寄せ付けないオーラみたいのがある
高校に来て初めての友人、それが若林だったんだ
楽しい、気楽、これが友達って呼べるもんだろう
同じクラスの連中は取り憑かれたように成績のことばかり気にしてる
他人を寄せ付けないオーラみたいのがある
高校に来て初めての友人、それが若林だったんだ
77: :2012/12/17(月) 04:57:58.52 ID:
俺はそれからよく若林とつるむようになる
若林は俺の一つ下のクラス、通称「準クラ」だった
そして俺が一番上のクラス
皮肉にも「落ちこぼれコンビ」だった
ただ若林は俺とは違い、最初から授業中にゲームしたりとやる気がなかったらしく
その結果あっという間に浮いて成績も下降していったらしい
若林は俺の一つ下のクラス、通称「準クラ」だった
そして俺が一番上のクラス
皮肉にも「落ちこぼれコンビ」だった
ただ若林は俺とは違い、最初から授業中にゲームしたりとやる気がなかったらしく
その結果あっという間に浮いて成績も下降していったらしい
80: :2012/12/17(月) 05:09:09.45 ID:
夏休みが終わって、学校が始まってからも俺たちはよく一緒にいた
俺はと言えば、授業に出席はするものの勉強は完全放棄
若林に出会って、ある種吹っ切れてしまったのだ
先生の態度など知ったことか、勝手にしてくれ。
クラスメートに対しても、こいつらがおかしいんだ、俺は一人じゃないって思ってた
しかしこの時はまだ真面目に授業には出ていただけ良かったのだ
俺はと言えば、授業に出席はするものの勉強は完全放棄
若林に出会って、ある種吹っ切れてしまったのだ
先生の態度など知ったことか、勝手にしてくれ。
クラスメートに対しても、こいつらがおかしいんだ、俺は一人じゃないって思ってた
しかしこの時はまだ真面目に授業には出ていただけ良かったのだ
85: :2012/12/17(月) 05:17:23.40 ID:
そんなこんなで俺は若林とテキトーに遊んで日々を過ごしていた
放課後携帯ゲームの対戦したり
テキトーにカラオケに行ってみたり
平凡で楽しい毎日だった
前より学校のプレッシャーもだいぶ減ったし
とは言え田舎だったし、遊びのネタも尽きていた
二人なのでいまいち何をするにしても盛り上がりに欠けちゃうんだよな
放課後携帯ゲームの対戦したり
テキトーにカラオケに行ってみたり
平凡で楽しい毎日だった
前より学校のプレッシャーもだいぶ減ったし
とは言え田舎だったし、遊びのネタも尽きていた
二人なのでいまいち何をするにしても盛り上がりに欠けちゃうんだよな
87: :2012/12/17(月) 05:21:26.10 ID:
気付くとまわりの奴らがカーディガンを着たりマフラーを巻いたりしている
あっという間に季節が巡って冬に差し掛かっていた
冬休み前の、期末テストが控えていた
期末テストは成績が悪いと長期休みの補習対象になってしまうので
生徒はみな必死になって準備に励む
もちろん、落ちこぼれである俺たちはそんな事どこ吹く風。
テスト期間は早く帰れていいね~くらいのクズなテンションだった
あっという間に季節が巡って冬に差し掛かっていた
冬休み前の、期末テストが控えていた
期末テストは成績が悪いと長期休みの補習対象になってしまうので
生徒はみな必死になって準備に励む
もちろん、落ちこぼれである俺たちはそんな事どこ吹く風。
テスト期間は早く帰れていいね~くらいのクズなテンションだった
86: :2012/12/17(月) 05:20:22.43 ID:
アーッ展開?!
88: :2012/12/17(月) 05:21:48.46 ID:
>>86
すまんその展開はまったくない 90: :2012/12/17(月) 05:27:23.42 ID:
もちろん俺と若林は補習。
「冬休み学校行くのだるいけどこれは仕方ないか~」と諦めていた
ただ若林は電車通いということもあって、結構嘆いていた
俺は別に補習が嫌いではなかった
あの雰囲気は悪くないし、もしかしたら仲間がいるかもしれない
一番上のクラスなのに…とかそんな恥じらいみたいのはもうとっくに無くなってた
「冬休み学校行くのだるいけどこれは仕方ないか~」と諦めていた
ただ若林は電車通いということもあって、結構嘆いていた
俺は別に補習が嫌いではなかった
あの雰囲気は悪くないし、もしかしたら仲間がいるかもしれない
一番上のクラスなのに…とかそんな恥じらいみたいのはもうとっくに無くなってた
94: :2012/12/17(月) 05:43:28.37 ID:
冬休みになる。
楽しいことが沢山でウキウキの冬休みのはずが…
補習だ。でもまあ、二回目ともなれば慣れたもんだ
補習日の朝、下駄箱で若林に遭遇
「おいっす」「だり~な~」などと言いながら二人で教室に向かう
落ちこぼれと分かっていつつも真面目に補習には来ちゃうのが俺ららしい
楽しいことが沢山でウキウキの冬休みのはずが…
補習だ。でもまあ、二回目ともなれば慣れたもんだ
補習日の朝、下駄箱で若林に遭遇
「おいっす」「だり~な~」などと言いながら二人で教室に向かう
落ちこぼれと分かっていつつも真面目に補習には来ちゃうのが俺ららしい
97: :2012/12/17(月) 05:48:17.55 ID:
教室のドアを開けるとすでに何人か人がいた
ヒーターがきいておらずまだ寒くて、みんな厚着をしたまま席に座ってた
教室の後ろの隅の席に、なんだか見慣れた顔がいた
俺「あれ?あいつ…」
若林「どした?」
小太りで、少し異様な空気感を放っている
紛れもなく同じクラスの礼二だった
ヒーターがきいておらずまだ寒くて、みんな厚着をしたまま席に座ってた
教室の後ろの隅の席に、なんだか見慣れた顔がいた
俺「あれ?あいつ…」
若林「どした?」
小太りで、少し異様な空気感を放っている
紛れもなく同じクラスの礼二だった
99: :2012/12/17(月) 05:52:45.80 ID:
102: :2012/12/17(月) 05:57:25.98 ID:
面白そうだったので俺はなんとなく礼二の隣に座ってみた
そして俺の右横に若林
先生が来て、ダラダラと補習が開始される
教室の前の方では女子が甲高い声をあげ先生と馴れ合い
隣の若林はマフラーに突っ伏して寝てしまっていた
本当に補習なのか…と疑問を覚えつつ
俺は隣の礼二が何か始めたのでコッソリと観察していた
そして俺の右横に若林
先生が来て、ダラダラと補習が開始される
教室の前の方では女子が甲高い声をあげ先生と馴れ合い
隣の若林はマフラーに突っ伏して寝てしまっていた
本当に補習なのか…と疑問を覚えつつ
俺は隣の礼二が何か始めたのでコッソリと観察していた
103: :2012/12/17(月) 05:58:19.10 ID:
「電車がはいりまーす」
107: :2012/12/17(月) 06:01:40.78 ID:
礼二はスケッチブックともとれないペラペラの冊子を取り出した
何かを一生懸命書いている様子だった
気になったのでしばらく携帯をいじるふりをして見ていると
それはどう見ても「漫画」だった
あ…こいつ漫画描きたいのか…
と瞬時に何かを理解できた気がした
何かを一生懸命書いている様子だった
気になったのでしばらく携帯をいじるふりをして見ていると
それはどう見ても「漫画」だった
あ…こいつ漫画描きたいのか…
と瞬時に何かを理解できた気がした
110: :2012/12/17(月) 06:04:55.52 ID:
面白いぞ
111: :2012/12/17(月) 06:05:22.45 ID:
色んな考えが頭を巡った
成績優秀であるはずの礼二がここにいる…
そして今補習中に漫画を描いている
こいつが今ここにいるのはもしかして…
でもただ絵を描くのが趣味なだけかもしれない…
礼二のことが凄く気になった
これはもう、話しかけてみるしかない
こいつは面白いやつなのかもしれない
成績優秀であるはずの礼二がここにいる…
そして今補習中に漫画を描いている
こいつが今ここにいるのはもしかして…
でもただ絵を描くのが趣味なだけかもしれない…
礼二のことが凄く気になった
これはもう、話しかけてみるしかない
こいつは面白いやつなのかもしれない
136: :2012/12/17(月) 22:08:13.33 ID:
補習が終わった後
そそくさと教室を出ていこうとする礼二を引き止めるために肩をたたいた
俺「中川、俺。同じクラスの…」
礼二「あぁ、〇〇じゃん。分かってるよw」
俺「お前、授業中に何描いてたんだ…?」
若林は俺の隣で黙って見ていた
そそくさと教室を出ていこうとする礼二を引き止めるために肩をたたいた
俺「中川、俺。同じクラスの…」
礼二「あぁ、〇〇じゃん。分かってるよw」
俺「お前、授業中に何描いてたんだ…?」
若林は俺の隣で黙って見ていた
139: :2012/12/17(月) 22:16:37.12 ID:
礼二「なんのこと?」
俺「いや、なんか描いてたよな?明らかに勉強はしてなかったろ」
礼二「…お前には関係ないだろ…?」
すると礼二はくるっと振り向いて廊下に小走りで出ていってしまった
若林「行っちまったぞ」
俺「追いかける…よな?」
若林「え~…」
俺「いや、なんか描いてたよな?明らかに勉強はしてなかったろ」
礼二「…お前には関係ないだろ…?」
すると礼二はくるっと振り向いて廊下に小走りで出ていってしまった
若林「行っちまったぞ」
俺「追いかける…よな?」
若林「え~…」
141: :2012/12/17(月) 22:21:58.47 ID:
廊下に出ると、礼二がタンタンタンと勢い良く階段を降りる音が鳴っていた
ほぼ無人の校舎だから嫌なほど音が響く
若林「あいつ足おせえなw」
俺「どうせ駐輪場だろ、行こうぜ!」
俺たちは謎なテンションで「いやっほ~!」とか言いながら階段を駆け下りた
急げ急げ、とはしゃぎながら下駄箱に上履きを投げ入れて
駐輪場に行くと礼二がちょうど自転車に乗るところだった
ほぼ無人の校舎だから嫌なほど音が響く
若林「あいつ足おせえなw」
俺「どうせ駐輪場だろ、行こうぜ!」
俺たちは謎なテンションで「いやっほ~!」とか言いながら階段を駆け下りた
急げ急げ、とはしゃぎながら下駄箱に上履きを投げ入れて
駐輪場に行くと礼二がちょうど自転車に乗るところだった
143: :2012/12/17(月) 22:27:12.23 ID:
俺「間一髪じゃん!待ってくれよ~」
礼二「なんなんだよ…俺行くからな」
走りだそうとする礼二の自転車の荷台を若林がつかんで止めた
礼二「なになに?ちょっとさぁ…」
俺「中川、お前漫画描いてんだろ?教えてくれよ」
礼二「まあ少しだけどな…描いてるよ」
礼二「なんなんだよ…俺行くからな」
走りだそうとする礼二の自転車の荷台を若林がつかんで止めた
礼二「なになに?ちょっとさぁ…」
俺「中川、お前漫画描いてんだろ?教えてくれよ」
礼二「まあ少しだけどな…描いてるよ」
145: :2012/12/17(月) 22:32:12.90 ID:
俺「それってすげえじゃん!そんな人がこの高校にいるって思ってなかったんだよ」
礼二「いや…まあ凄いなんてことはないんじゃね…」
俺「将来の夢は漫画家だろ?夢があるってすごいじゃん!」
そう言うと礼二の目つきが変わった。
礼二「は…夢?そんなこと簡単に言うんじゃねえよ!」
いきなり激昂したもんだから俺たちは焦った
礼二「いや…まあ凄いなんてことはないんじゃね…」
俺「将来の夢は漫画家だろ?夢があるってすごいじゃん!」
そう言うと礼二の目つきが変わった。
礼二「は…夢?そんなこと簡単に言うんじゃねえよ!」
いきなり激昂したもんだから俺たちは焦った
147: :2012/12/17(月) 22:37:52.41 ID:
礼二「今日はじめて話して何も知らないくせによ…!」
礼二「大体お前ら、周りに何て呼ばれてるか知ってんのか…!?」
俺「いや、知らないけど…」
礼二「知らないのかよ、気楽なもんだ…」
若林「何て呼ばれてんの?」
礼二「落ちこぼれセットって呼ばれてんだよ、お前ら」
礼二「大体お前ら、周りに何て呼ばれてるか知ってんのか…!?」
俺「いや、知らないけど…」
礼二「知らないのかよ、気楽なもんだ…」
若林「何て呼ばれてんの?」
礼二「落ちこぼれセットって呼ばれてんだよ、お前ら」
149: :2012/12/17(月) 22:40:55.82 ID:
正直こう呼ばれてることはこの時初めて知った
でも、だからどうという事は何もなかった
俺「あ、そうなんだ」
若林「面白いなそれw」
礼二「何とも思わないのか…?」
俺「別に、まあ本当のことだしねw」
そう言うと礼二のさっきまでの勢いはなくなり
段々と落ち着きを取り戻しているようだった
でも、だからどうという事は何もなかった
俺「あ、そうなんだ」
若林「面白いなそれw」
礼二「何とも思わないのか…?」
俺「別に、まあ本当のことだしねw」
そう言うと礼二のさっきまでの勢いはなくなり
段々と落ち着きを取り戻しているようだった
150: :2012/12/17(月) 22:42:18.42 ID:
礼二はヤケになっていたのか
154: :2012/12/17(月) 22:48:06.97 ID:
礼二「なんか色々言っちゃって悪かったよ…」
俺「いや、全然いいけど」
礼二「ただ俺にはもう関わらないでくれ」
そう言って礼二は自転車を出して帰って行った
その後俺と若林は帰りながら、どうしたもんかと話し合った
帰り道でいきなりせき止めて
何も考えない事を言ってしまったのは俺の方だ
もしかしたら、馬鹿にされたと思ったのかもしれない
俺「いや、全然いいけど」
礼二「ただ俺にはもう関わらないでくれ」
そう言って礼二は自転車を出して帰って行った
その後俺と若林は帰りながら、どうしたもんかと話し合った
帰り道でいきなりせき止めて
何も考えない事を言ってしまったのは俺の方だ
もしかしたら、馬鹿にされたと思ったのかもしれない
168: :2012/12/18(火) 00:17:44.83 ID:
なんかズッコケ三人組みたいなかんじ
171: :2012/12/18(火) 01:01:02.30 ID:
そう思うと俺は礼二になんだか申し訳なくなって
一言謝りたくなった
次の補習日、教室に行くとやっぱり礼二は一番後ろの席に座っていた
今日も漫画を描いてるのだろうか
この前のことがあったので、なんだか話しかけられずにいた
一言謝りたくなった
次の補習日、教室に行くとやっぱり礼二は一番後ろの席に座っていた
今日も漫画を描いてるのだろうか
この前のことがあったので、なんだか話しかけられずにいた
180: :2012/12/18(火) 01:18:08.76 ID:
若林も俺も教室にはいるもののまったくやる気はない
寝てるかぼーっとしてるかゲームしてるかのどれかだ
礼二を見ると一生懸命ペンを動かしていた
夢中なようで、顔が必死だった
補習が終わると、俺はゆっくり礼二の席に近づいた
若林は席に座ったままだった
寝てるかぼーっとしてるかゲームしてるかのどれかだ
礼二を見ると一生懸命ペンを動かしていた
夢中なようで、顔が必死だった
補習が終わると、俺はゆっくり礼二の席に近づいた
若林は席に座ったままだった
182: :2012/12/18(火) 01:21:28.54 ID:
俺「な、中川」
礼二「ん、何?」
昨日の怒りが嘘のように穏やかな返答だった
俺「昨日はこっちもさ、なんかいきなり変な事言って悪かったよ」
礼二「あ、いや…あれはなんつーか俺も…」
俺「お前一人か?俺たちと一緒に帰らねえ?」
礼二「え…でもいいの?」
後ろを見ると若林が笑っていた
礼二「ん、何?」
昨日の怒りが嘘のように穏やかな返答だった
俺「昨日はこっちもさ、なんかいきなり変な事言って悪かったよ」
礼二「あ、いや…あれはなんつーか俺も…」
俺「お前一人か?俺たちと一緒に帰らねえ?」
礼二「え…でもいいの?」
後ろを見ると若林が笑っていた
184: :2012/12/18(火) 01:22:13.16 ID:
礼二・・・・・!!
187: :2012/12/18(火) 01:26:34.57 ID:
俺「全然いいよ!」
礼二「そっか…じゃあ帰るか?」
若林「決まりだな」
そう言って若林は俺達の背中を叩いて笑った
安心したのか、礼二も照れくさそうに笑ってた
三人で他愛もない事を話しながら駐輪場に向かった
冬だったんだけどその日はとても天気が良くて、若干温かいくらいだった
礼二「そっか…じゃあ帰るか?」
若林「決まりだな」
そう言って若林は俺達の背中を叩いて笑った
安心したのか、礼二も照れくさそうに笑ってた
三人で他愛もない事を話しながら駐輪場に向かった
冬だったんだけどその日はとても天気が良くて、若干温かいくらいだった
189: :2012/12/18(火) 01:32:43.67 ID:
近くのコンビニで冷たい飲み物やチキンなんかを買って
食べながら三人で駅へと続く河原沿いの道を走ったんだ
本当に気持ちの良い日で
自転車こぎながら三人で、いい天気だなー!って騒いだよ
駅の近くにある小さな公園の前で俺が止まって
「ちょっと寄って行ってみね?w」
とみんなを引き止めた
食べながら三人で駅へと続く河原沿いの道を走ったんだ
本当に気持ちの良い日で
自転車こぎながら三人で、いい天気だなー!って騒いだよ
駅の近くにある小さな公園の前で俺が止まって
「ちょっと寄って行ってみね?w」
とみんなを引き止めた
190: :2012/12/18(火) 01:36:04.98 ID:
いい天気だというのに、人は親子一組しかいなくて
公園は静まり返ってた
俺が一番乗りで走りだして、ブランコに向かった
俺「はい!ブランコ一番乗りーww」
若林「くだらねーw」
礼二も恥ずかしそうにしていたが、ブランコに加わってくれた
公園は静まり返ってた
俺が一番乗りで走りだして、ブランコに向かった
俺「はい!ブランコ一番乗りーww」
若林「くだらねーw」
礼二も恥ずかしそうにしていたが、ブランコに加わってくれた
191: :2012/12/18(火) 01:36:51.81 ID:
青春っやつだなぁ
193: :2012/12/18(火) 01:42:06.47 ID:
しばらく我を忘れてブランコで遊ぶ
めっちゃ勢いつけて遊んだり、そこから靴飛ばしたり
一通り遊んで笑い疲れた辺りで、礼二が話始めた
礼二「あのさ、昨日のことなんだけど…」
若林「お、どした?」
俺も黙ってその様子を見ていた
礼二「あのさ、あんな風に怒ってごめんな
俺さ、本当は漫画が凄く好きなんだよ」
めっちゃ勢いつけて遊んだり、そこから靴飛ばしたり
一通り遊んで笑い疲れた辺りで、礼二が話始めた
礼二「あのさ、昨日のことなんだけど…」
若林「お、どした?」
俺も黙ってその様子を見ていた
礼二「あのさ、あんな風に怒ってごめんな
俺さ、本当は漫画が凄く好きなんだよ」
195: :2012/12/18(火) 01:45:47.85 ID:
俺「そら補習中のお前見てれば分かるよww」
礼二「こんなこと言うのあれなんだけどさ」
俺と若林は黙って真剣に礼二の話を聞いてた
礼二「俺は漫画家になりたいんだ」
礼二の真剣な態度に、俺と若林は茶化すこともなくただ黙って聞いてた
礼二「こんなこと言うのあれなんだけどさ」
俺と若林は黙って真剣に礼二の話を聞いてた
礼二「俺は漫画家になりたいんだ」
礼二の真剣な態度に、俺と若林は茶化すこともなくただ黙って聞いてた
197: :2012/12/18(火) 01:50:27.02 ID:
礼二はゆっくりとだけど真剣に続けた
礼二「あり得ないよな。正直、クソだよ俺。
だって〇〇高だぜ俺ら?こんな話、誰が真剣に聞いてくれると思う?」
確かに、あり得ない事だ。うちの高校で「大学進学」以外の進路など考えられない。
礼二「先生も勝手に俺のことできる奴だと思ってるし、
でも俺は本当は漫画が描きたいんだよ。」
礼二「あり得ないよな。正直、クソだよ俺。
だって〇〇高だぜ俺ら?こんな話、誰が真剣に聞いてくれると思う?」
確かに、あり得ない事だ。うちの高校で「大学進学」以外の進路など考えられない。
礼二「先生も勝手に俺のことできる奴だと思ってるし、
でも俺は本当は漫画が描きたいんだよ。」
200: :2012/12/18(火) 01:56:30.36 ID:
礼二「親にも、先生にも、ましてや周りの奴らなんかには絶対相談できないだろ?
勉強しないと授業だってどんどん遅れていくし…
誰にも言い出せなくて、ずっと悩んでたんだよ…」
俺「夢があるってのいいk…」
若林「周りの目が怖い?」
ここで、若林に遮られた
礼二「それもある。うちの高校、あんな感じでしょ?」
勉強しないと授業だってどんどん遅れていくし…
誰にも言い出せなくて、ずっと悩んでたんだよ…」
俺「夢があるってのいいk…」
若林「周りの目が怖い?」
ここで、若林に遮られた
礼二「それもある。うちの高校、あんな感じでしょ?」
201: :2012/12/18(火) 02:02:53.63 ID:
すると若林の声色が変わった
若林「やりたい事決まってる奴が、コソコソすんのはおかしいだろ!
漫画家目指してるとか、そんなことはどうでもいいけどよ。
やりたい事があるってのは俺はすげえと思うぞ、マジで。」
若林「俺ら見てみろよ、毎日なんもやることねえw」
俺「まあねww」
若林「それで周りに落ちこぼれとか言われても、何も気にしてねえよ。
俺らなんかもっと恥ずかしいだろ?ww」
若林「やりたい事決まってる奴が、コソコソすんのはおかしいだろ!
漫画家目指してるとか、そんなことはどうでもいいけどよ。
やりたい事があるってのは俺はすげえと思うぞ、マジで。」
若林「俺ら見てみろよ、毎日なんもやることねえw」
俺「まあねww」
若林「それで周りに落ちこぼれとか言われても、何も気にしてねえよ。
俺らなんかもっと恥ずかしいだろ?ww」
202: :2012/12/18(火) 02:03:50.58 ID:
若林みたいな友達が欲しかった
204: :2012/12/18(火) 02:11:26.93 ID:
若林「人生なんて人それぞれだろ。あの高校から漫画家目指して、何が悪いよ?」
俺「俺もそう思うわ。なんつーか、俺らは応援するぜ」
若林「応援なんて言ったら、なんか安っぽいんだけどなw」
礼二「マジか…ありがとな…」
そう言ったきり、礼二は涙目になって黙っていた
そのあと、しばらく三人で黙ってブランコに乗ってた
西日が強い時間で、影が大きく伸びてたのを覚えてるよ
俺「俺もそう思うわ。なんつーか、俺らは応援するぜ」
若林「応援なんて言ったら、なんか安っぽいんだけどなw」
礼二「マジか…ありがとな…」
そう言ったきり、礼二は涙目になって黙っていた
そのあと、しばらく三人で黙ってブランコに乗ってた
西日が強い時間で、影が大きく伸びてたのを覚えてるよ
205: :2012/12/18(火) 02:13:32.92 ID:
熱い男、若林
206: :2012/12/18(火) 02:13:42.30 ID:
青春…!
これ主人公は
これ主人公は
>>5
じゃなくて若林だったんだな笑 207: :2012/12/18(火) 02:15:51.64 ID:
でも実はまだ書きたいことの5分の1も書けてないんだよなw
>>206
誰を主人公とするかは見てる人に任せるぜww でも実はまだ書きたいことの5分の1も書けてないんだよなw
216: :2012/12/18(火) 02:28:47.42 ID:
夕方になった頃あたりで、俺らは公園を出て若林の使う駅へ向かった
若林が別れる直前、礼二は俺らに向かって言った
礼二「俺、絶対漫画家なるわ。絶対だ。もう決めた。」
若林は笑って「ほどほどにな」と言って駅の駐輪場に消えていった
その後、礼二と俺の二人で帰った
道中好きな漫画の話で盛り上がった
漫画の事を話す礼二はとても生き生きしていて
普段クラスで見てきた礼二の顔とはまったく違った
若林が別れる直前、礼二は俺らに向かって言った
礼二「俺、絶対漫画家なるわ。絶対だ。もう決めた。」
若林は笑って「ほどほどにな」と言って駅の駐輪場に消えていった
その後、礼二と俺の二人で帰った
道中好きな漫画の話で盛り上がった
漫画の事を話す礼二はとても生き生きしていて
普段クラスで見てきた礼二の顔とはまったく違った
222: :2012/12/18(火) 02:43:55.22 ID:
高校の友達は一生の友達って言うしな
219: :2012/12/18(火) 02:34:09.98 ID:
こうして俺たち三人は出会った
悔しいのは三人が繋がった場所が落ちこぼれの場所ってことだなw
でもまあ俺たちにはぴったりだと思う
礼二と若林は俺にとって大事な大事な友達で
俺の人生を話す上で絶対抜けてはならない二人だよ
悔しいのは三人が繋がった場所が落ちこぼれの場所ってことだなw
でもまあ俺たちにはぴったりだと思う
礼二と若林は俺にとって大事な大事な友達で
俺の人生を話す上で絶対抜けてはならない二人だよ
217: :2012/12/18(火) 02:30:37.89 ID:
ちなみに
手が空いたらおしえてくれ
>>5
は漫画何好きなんだ? 手が空いたらおしえてくれ
229: :2012/12/18(火) 02:52:57.23 ID:
あまり有名じゃないけど快活なラブコメでオススメ
是非読んで見てくれ
是非読んで見てくれ
223: :2012/12/18(火) 02:45:32.19 ID:
それから俺たちは三人はよくつるむようになった
「落ちこぼれセット」から「落ちこぼれトリオ」になったわけだが
そんなことはどうでも良かった
冬休みが明けて、学校が始まる
俺と礼二が仲良く話しているのを見て先生に言いがかりをつけられた事もあった
成績が良かった礼二が半年でガクッと落ちたから
俺のせいだと思われたんだろう
「落ちこぼれセット」から「落ちこぼれトリオ」になったわけだが
そんなことはどうでも良かった
冬休みが明けて、学校が始まる
俺と礼二が仲良く話しているのを見て先生に言いがかりをつけられた事もあった
成績が良かった礼二が半年でガクッと落ちたから
俺のせいだと思われたんだろう
224: :2012/12/18(火) 02:47:27.47 ID:
三人なら、強いよな
227: :2012/12/18(火) 02:50:30.83 ID:
そんな事がある度に三人で
「関係ねーーよwww」とか話しておかしかった
落ちこぼれの俺たちだったけど
三人で一緒にいれば何にでもなれる気がした
学校なんて別にもう何も怖くないし
周りになんと言われようと、俺たちは俺たちなんだって
アホみたいに信じていた
「関係ねーーよwww」とか話しておかしかった
落ちこぼれの俺たちだったけど
三人で一緒にいれば何にでもなれる気がした
学校なんて別にもう何も怖くないし
周りになんと言われようと、俺たちは俺たちなんだって
アホみたいに信じていた
225: :2012/12/18(火) 02:48:19.17 ID:
礼二は普段教室でも漫画書いてるの?
228: :2012/12/18(火) 02:51:25.95 ID:
一番上のクラスだったしね…
>>225
この頃、というか一年の頃は描いてなかったよ 一番上のクラスだったしね…
254: :2012/12/19(水) 00:01:59.77 ID:
高校一年の後半に差し掛かると俺らのクズさに拍車がかかった
授業を度々サボるようになった
と言っても無断欠席をしたりはしない、留年は怖い
嫌な授業の時は消えたり、気持ちが乗らない時に勝手に早退したり
授業をサボると、流石に先生にもよく怒られた
当時の俺たちは「関係ねえだろ」って思ってたけど
今思えばまわりの奴に本当迷惑だよな。
クラスにこんな奴がいて、さぞウザかったと思うわ
授業を度々サボるようになった
と言っても無断欠席をしたりはしない、留年は怖い
嫌な授業の時は消えたり、気持ちが乗らない時に勝手に早退したり
授業をサボると、流石に先生にもよく怒られた
当時の俺たちは「関係ねえだろ」って思ってたけど
今思えばまわりの奴に本当迷惑だよな。
クラスにこんな奴がいて、さぞウザかったと思うわ
255: :2012/12/19(水) 00:06:44.06 ID:
でも俺達にはそれは辞められなかった
うちの高校には絶好のサボりスポットが満載だったんだ
まず1つ目が中庭。
植木や校舎の視界上、良い感じに周りの死角になるんだ
寒い日や午前中なんかはこの中庭に行く
慌ただしい時間帯には色んな人の声や足音が聞こえるんだけど
それを尻目に三人で中庭のベンチでダラダラするのが最高だった
うちの高校には絶好のサボりスポットが満載だったんだ
まず1つ目が中庭。
植木や校舎の視界上、良い感じに周りの死角になるんだ
寒い日や午前中なんかはこの中庭に行く
慌ただしい時間帯には色んな人の声や足音が聞こえるんだけど
それを尻目に三人で中庭のベンチでダラダラするのが最高だった
256: :2012/12/19(水) 00:10:06.92 ID:
いい学校なだけにそういうのはすごそうだ
257: :2012/12/19(水) 00:11:33.97 ID:
2つ目が図書室のベランダ。
何故か図書室のベランダだけ無駄に広くて
走ったり寝転んだりしても十分なくらいの広さがあった
でもここは人目にもつきやすくて
雨が降った日限定だった
雨が降った日に行くと独特の空気感があって凄い良かった
何故か図書室のベランダだけ無駄に広くて
走ったり寝転んだりしても十分なくらいの広さがあった
でもここは人目にもつきやすくて
雨が降った日限定だった
雨が降った日に行くと独特の空気感があって凄い良かった
259: :2012/12/19(水) 00:15:11.60 ID:
そして何と言っても一番なのが屋上な
ベタかもしれないけどww
当然立入禁止なんだけど、屋上の入り口に窓があって
その窓が中から鍵を普通に開けられるんだよなw
生徒を信用してのことなんだろうけどさ
もちろん俺たちは、これを知ってから足繁く屋上に通ったよw
ベタかもしれないけどww
当然立入禁止なんだけど、屋上の入り口に窓があって
その窓が中から鍵を普通に開けられるんだよなw
生徒を信用してのことなんだろうけどさ
もちろん俺たちは、これを知ってから足繁く屋上に通ったよw
261: :2012/12/19(水) 00:22:08.91 ID:
初めて屋上に言った時の俺たちのテンションは異常だったなw
どっかいいとこねえか?ってなって
若林が「とりあえず上いこーぜw」って言って授業中に校舎をフラフラしててさ
屋上に通じる窓が普通に開くのに気づいてなw
若林「お前ら見ろこれwwwあくわwwww」
礼二「これは行くしか無いってことだよなww」
俺「すげえ!ww」
3人ともめちゃくちゃテンション上がっちゃったよ
どっかいいとこねえか?ってなって
若林が「とりあえず上いこーぜw」って言って授業中に校舎をフラフラしててさ
屋上に通じる窓が普通に開くのに気づいてなw
若林「お前ら見ろこれwwwあくわwwww」
礼二「これは行くしか無いってことだよなww」
俺「すげえ!ww」
3人ともめちゃくちゃテンション上がっちゃったよ
262: :2012/12/19(水) 00:27:16.10 ID:
凄くよく晴れた日だったんだけど、真冬だから寒い寒い
もちろんコートは教室に置いてきてるからノーマル制服の状態で
風がびゅんびゅん吹いてて「うわわわわ」ってガクガク震えた
実は中学の時にはどうやっても屋上に行けなかった俺は
それが人生初の学校の屋上だった
もうその開放感は半端無かった
周りに視界を遮るものが、なんもない
それがもう本当に爽快で仕方なかったんだ
もちろんコートは教室に置いてきてるからノーマル制服の状態で
風がびゅんびゅん吹いてて「うわわわわ」ってガクガク震えた
実は中学の時にはどうやっても屋上に行けなかった俺は
それが人生初の学校の屋上だった
もうその開放感は半端無かった
周りに視界を遮るものが、なんもない
それがもう本当に爽快で仕方なかったんだ
265: :2012/12/19(水) 00:33:41.64 ID:
俺「すげえなおい!俺実は学校の屋上とかに来るの初めてなんだよねww」
礼二「俺もwwなんかすげえ得した気分だwww」
若林「お前らマジかよぉ?w俺は中学の時はよく屋上行ってたぞw」
そうすると若林がケラケラ笑い出した
若林「お前らだせーなw」
俺「お前の中学がおかしいんだろww」
礼二「そうだよお前がおかしんだよww」
三人とも意味も分からず笑いがこぼれてきて、完全にハイになってたw
礼二「俺もwwなんかすげえ得した気分だwww」
若林「お前らマジかよぉ?w俺は中学の時はよく屋上行ってたぞw」
そうすると若林がケラケラ笑い出した
若林「お前らだせーなw」
俺「お前の中学がおかしいんだろww」
礼二「そうだよお前がおかしんだよww」
三人とも意味も分からず笑いがこぼれてきて、完全にハイになってたw
266: :2012/12/19(水) 00:40:25.80 ID:
ここからさらによく分からないテンションタイムが発生する
礼二がいきなり「せいやぁぁぁ!」と言って
でんぐり返しのような前回り受け身のようなよく分からない動きを始めた
普通の人より体格が大きいので、よりコミカルに見えた
俺「なんだよそれwwww」
礼二「お前もやってみwww」
普通ならつっこむ所であるが、俺もわけも分からず
「いやぁぁぁ!!」とか言いながらぐるぐる回り始める
礼二がいきなり「せいやぁぁぁ!」と言って
でんぐり返しのような前回り受け身のようなよく分からない動きを始めた
普通の人より体格が大きいので、よりコミカルに見えた
俺「なんだよそれwwww」
礼二「お前もやってみwww」
普通ならつっこむ所であるが、俺もわけも分からず
「いやぁぁぁ!!」とか言いながらぐるぐる回り始める
267: :2012/12/19(水) 00:47:39.99 ID:
そうすると見ていた若林がツボにはまったらしく、大笑いしていた
若林「wwwwwなんだよそれwwwふざけんなwww」
俺と礼二ももう楽しくなっちゃって奇声を出しながら派手な動きを続ける
若林「ムービー撮ってやるよww」
と言われて俺と礼二が狂ったように「よいしょぉぉぉ!」
とか言いながら前転を続ける様子を動画におさめられた
若林「wwwwwなんだよそれwwwふざけんなwww」
俺と礼二ももう楽しくなっちゃって奇声を出しながら派手な動きを続ける
若林「ムービー撮ってやるよww」
と言われて俺と礼二が狂ったように「よいしょぉぉぉ!」
とか言いながら前転を続ける様子を動画におさめられた
268: :2012/12/19(水) 00:51:10.44 ID:
見直すとその姿がなんとも滑稽で
3人で「なんだこれwwww最高www」
って言ってアホみたいに笑った
本当にこーんなくだらない事で本気で笑えてたんだよな
それ以来屋上は俺らの中で「何故か楽しくなっちゃう魔法の場所」として定着した
サボりスポットの中でもダントツで好きだったし
滅多なことでは誰にも見つからない
本当に解放されてる気がする最高の場所だった
3人で「なんだこれwwww最高www」
って言ってアホみたいに笑った
本当にこーんなくだらない事で本気で笑えてたんだよな
それ以来屋上は俺らの中で「何故か楽しくなっちゃう魔法の場所」として定着した
サボりスポットの中でもダントツで好きだったし
滅多なことでは誰にも見つからない
本当に解放されてる気がする最高の場所だった
271: :2012/12/19(水) 01:23:05.53 ID:
めんどくさい授業になると
礼二と二人で隣の教室に行ってドアから若林を呼ぶんだ
そうすると若林はニヤッと笑って
口パクで「行くか?」って言うんだよ
それが可笑しくて仕方なくて
いっつもこの瞬間がワクワクした
俺たちには逃げ出せる場所がある、そんな風に思えた
礼二と二人で隣の教室に行ってドアから若林を呼ぶんだ
そうすると若林はニヤッと笑って
口パクで「行くか?」って言うんだよ
それが可笑しくて仕方なくて
いっつもこの瞬間がワクワクした
俺たちには逃げ出せる場所がある、そんな風に思えた
273: :2012/12/19(水) 01:42:49.88 ID:
晴れた日に屋上に行かない手はない
日常の中の非日常って感じで、俺らは大好きだった
いつもやってた礼二の漫画談義がめっちゃ面白かった
礼二がノートとペンをもってきてて
どんなストーリーやキャラクタが面白いか聞いてきた
それに対して俺たちはああでもないこうでもないって議論して
三人でフェンスに寄りかかって
「こんな奴がいたら面白い」「こんな学校があったら楽しいんじゃないか」
とか言い合ってた
日常の中の非日常って感じで、俺らは大好きだった
いつもやってた礼二の漫画談義がめっちゃ面白かった
礼二がノートとペンをもってきてて
どんなストーリーやキャラクタが面白いか聞いてきた
それに対して俺たちはああでもないこうでもないって議論して
三人でフェンスに寄りかかって
「こんな奴がいたら面白い」「こんな学校があったら楽しいんじゃないか」
とか言い合ってた
274: :2012/12/19(水) 01:48:35.58 ID:
そんなこんなで俺らの楽しくて快適なサボりライフは続いていたんだけど
一年の終業式を直前に迎えたある日、とうとうそれはほころんだ
いつものように授業をサボって屋上でダラダラしていた
いつものように時間が過ぎて、いつものように教室に戻れると思っていた
「お前ら何してんだ?」
遠くの方で声が聞こえた
俺は驚いて思わず「うおっ」って声を上げてしまった
一年の終業式を直前に迎えたある日、とうとうそれはほころんだ
いつものように授業をサボって屋上でダラダラしていた
いつものように時間が過ぎて、いつものように教室に戻れると思っていた
「お前ら何してんだ?」
遠くの方で声が聞こえた
俺は驚いて思わず「うおっ」って声を上げてしまった
275: :2012/12/19(水) 01:48:55.35 ID:
今追いついた
こんな青春、俺は一つもなかった
良い話をありがとう。
こんな青春、俺は一つもなかった
良い話をありがとう。
277: :2012/12/19(水) 01:54:30.92 ID:
それはうちの高校でも特に厄介な生徒指導のKだった
K「最近授業をサボる奴がいるからと見に来れば…
おめえらだったのか」
チッ、と若林が舌を鳴らした
俺たちは思わず睨んでしまった、Kはまだ何も言っていない
俺たちもガキだったんだ
K「こんなとこでコソコソやってたんか、どうしようもねえ奴らだな」
そう言うとKは黙って振り向いてドアと窓を閉めていった
K「最近授業をサボる奴がいるからと見に来れば…
おめえらだったのか」
チッ、と若林が舌を鳴らした
俺たちは思わず睨んでしまった、Kはまだ何も言っていない
俺たちもガキだったんだ
K「こんなとこでコソコソやってたんか、どうしようもねえ奴らだな」
そう言うとKは黙って振り向いてドアと窓を閉めていった
278: :2012/12/19(水) 01:58:48.20 ID:
礼二「おい、中から鍵閉められたらまずいんじゃねえの?」
思えばそうだった
中から鍵をかけられるとこの屋上に閉じ込められる形になってしまう
しかも授業は午前最後の時間だった
弁当も教室に置いてきていたので、午後まで閉じ込められるのは非常にきつかった
思えばそうだった
中から鍵をかけられるとこの屋上に閉じ込められる形になってしまう
しかも授業は午前最後の時間だった
弁当も教室に置いてきていたので、午後まで閉じ込められるのは非常にきつかった
280: :2012/12/19(水) 02:00:43.62 ID:
俺がとっさにドア付近の窓に近づいて
俺「先生!ちょっと待って下さいよ!」
と言ってみたが
K「しばらくそこにいろよ」
と言ってKは階段を降りていった
俺「先生!ちょっと待って下さいよ!」
と言ってみたが
K「しばらくそこにいろよ」
と言ってKは階段を降りていった
281: :2012/12/19(水) 02:03:18.37 ID:
礼二「行っちゃった?」
俺「うん…あれいつ戻ってくるんだよ…」
若林「わり、俺が舌打ちなんてしたからだわ」
その場は一気にお通夜ムードになってしまった…
かと思いきや
案外のんきなもので
「屋上に閉じ込められるとかウケるなwww」
「トイレだけ我慢大会だなwww」
とか言って案外状況を楽しんでいた
さすが落ちこぼれの俺達だ
俺「うん…あれいつ戻ってくるんだよ…」
若林「わり、俺が舌打ちなんてしたからだわ」
その場は一気にお通夜ムードになってしまった…
かと思いきや
案外のんきなもので
「屋上に閉じ込められるとかウケるなwww」
「トイレだけ我慢大会だなwww」
とか言って案外状況を楽しんでいた
さすが落ちこぼれの俺達だ
283: :2012/12/19(水) 02:09:01.36 ID:
でもこれで屋上は使えなくなるかなぁとか
いやいやまだ使えるっしょ、とか気楽に話してた
午後の最初の授業が終わった辺りで、Kは戻ってきた
さすがの俺たちも空腹が限界に達していてやばかった
授業には戻ることになるけどそれでもいいや、って思った
K「おうお前ら生きてたか」
俺「ええまあ…」
若林「すいませんした」
とっとと謝って戻ってしまおうと思った
いやいやまだ使えるっしょ、とか気楽に話してた
午後の最初の授業が終わった辺りで、Kは戻ってきた
さすがの俺たちも空腹が限界に達していてやばかった
授業には戻ることになるけどそれでもいいや、って思った
K「おうお前ら生きてたか」
俺「ええまあ…」
若林「すいませんした」
とっとと謝って戻ってしまおうと思った
284: :2012/12/19(水) 02:12:27.79 ID:
Kにはこっぴどく叱られると思っていたが
俺たちが予想したのはまったく違うものだった
K「あのよ、お前らが授業受けないとかそんなのは本当にどうでもいいんだけど。
屋上には来るんじゃねえよ。これは規則だから、破られたら困るの」
俺「はい…」
K「分かったら出てけ。いいな。」
三人「はい…」
K「あ、それと。別に授業には戻らんでもいいから。勝手にしろよ。
ただ屋上には来るな」
俺たちが予想したのはまったく違うものだった
K「あのよ、お前らが授業受けないとかそんなのは本当にどうでもいいんだけど。
屋上には来るんじゃねえよ。これは規則だから、破られたら困るの」
俺「はい…」
K「分かったら出てけ。いいな。」
三人「はい…」
K「あ、それと。別に授業には戻らんでもいいから。勝手にしろよ。
ただ屋上には来るな」
291: :2012/12/19(水) 02:16:33.65 ID:
俺「え?…とそれは…」
K「どうせ授業出たってやることないんだろ?まあいいや好きにしろ」
Kは半笑いで俺たちに向かって言った
若林「は?」
K「いいから。さっさと降りろ。俺も忙しいんだよ」
促されるままに俺たちは屋上から続く階段を降りていった
そしてKはそのまま俺たちなんてなかったかのように
何も言わずに階段を駆け下りていった
K「どうせ授業出たってやることないんだろ?まあいいや好きにしろ」
Kは半笑いで俺たちに向かって言った
若林「は?」
K「いいから。さっさと降りろ。俺も忙しいんだよ」
促されるままに俺たちは屋上から続く階段を降りていった
そしてKはそのまま俺たちなんてなかったかのように
何も言わずに階段を駆け下りていった
292: :2012/12/19(水) 02:20:34.48 ID:
ここから俺が活躍・・・のはずだ
293: :2012/12/19(水) 02:21:27.40 ID:
Kのこの態度は俺の心に深く突き刺さった
礼二と若林がどうだったかは知らないが
俺は正直、心のどこかで怒られることを期待していたのかもしれない
先生からの当てつけ、そんなもの今に始まったわけではないが
この日のKの俺たちに対する仕打ちを、俺は忘れることができない
階段の踊り場で呆然と立ち尽くす俺達は
本当に惨め以外のなんでもなかった
礼二と若林がどうだったかは知らないが
俺は正直、心のどこかで怒られることを期待していたのかもしれない
先生からの当てつけ、そんなもの今に始まったわけではないが
この日のKの俺たちに対する仕打ちを、俺は忘れることができない
階段の踊り場で呆然と立ち尽くす俺達は
本当に惨め以外のなんでもなかった
296: :2012/12/19(水) 02:27:52.91 ID:
Kが第二の転機で覚醒来るか・・・?
299: :2012/12/19(水) 02:30:49.68 ID:
悪いのは俺たちだ
「ほら急げ!授業に戻れ!」という注意すらされない
落ちこぼれだって言って、でも本当はどこかで間違ってるってことも分かってたんだと思う
全部諦めたふりをして、諦めきれていないものがあるんじゃないかって
俺たちはこの日そのまま帰った
授業中の教室から荷物だけむしり取って
三人で自転車に乗って帰った
礼二と若林は話していたけど、俺だけがずっと黙っていた
「ほら急げ!授業に戻れ!」という注意すらされない
落ちこぼれだって言って、でも本当はどこかで間違ってるってことも分かってたんだと思う
全部諦めたふりをして、諦めきれていないものがあるんじゃないかって
俺たちはこの日そのまま帰った
授業中の教室から荷物だけむしり取って
三人で自転車に乗って帰った
礼二と若林は話していたけど、俺だけがずっと黙っていた
303: :2012/12/19(水) 02:43:08.38 ID:
その後終業式を終えて
俺たちの高校1年ライフは幕を閉じる
今思えばけっこう濃い一年だったな、色々あったわ
でも、高校2年の一年はもっと濃いんだよな
春休みには、何故か補習がない
これは俺らにとっては大助かりだった
礼二の家か俺の家に集まって頻繁に遊んだ
若林は遠いのもあったが、頑なに自分の家に人を呼ぼうとはしなかった
俺たちの高校1年ライフは幕を閉じる
今思えばけっこう濃い一年だったな、色々あったわ
でも、高校2年の一年はもっと濃いんだよな
春休みには、何故か補習がない
これは俺らにとっては大助かりだった
礼二の家か俺の家に集まって頻繁に遊んだ
若林は遠いのもあったが、頑なに自分の家に人を呼ぼうとはしなかった
306: :2012/12/19(水) 02:44:50.96 ID:
若林のキャラが濃すぎるwwwww
309: :2012/12/19(水) 02:47:35.46 ID:
とにかく俺たちはゲームの趣味が合った
元々若林と俺もゲーム好きだったし、礼二もそういうことに詳しい
三人で集まって狂ったようにドカポンとスマブラをやってた
この春休みを利用して「クソゲー探訪」なるものも企画して
各々クソだと思うゲームを持ち寄って
クリアするまでやめられないというドMな耐久大会もやったりしたw
馬鹿そのものだったけど、本当に楽しかったなぁ
元々若林と俺もゲーム好きだったし、礼二もそういうことに詳しい
三人で集まって狂ったようにドカポンとスマブラをやってた
この春休みを利用して「クソゲー探訪」なるものも企画して
各々クソだと思うゲームを持ち寄って
クリアするまでやめられないというドMな耐久大会もやったりしたw
馬鹿そのものだったけど、本当に楽しかったなぁ
311: :2012/12/19(水) 02:52:05.22 ID:
そして新年度が訪れる、4月だ
2年になるとクラス替えがあり、文系と理系も分けられる
俺と礼二は当然のごとく文系、そして文系のドンケツのクラスだった
まあまあ予想通り、といったところだった
若林だけは何故か理系を選択していた
理系なんて色々大変なのになんで?と聞いても
「まあどうせケツクラだし、理系でもいっかなと思ってw」
とてきとうな事を抜かしていた
2年になるとクラス替えがあり、文系と理系も分けられる
俺と礼二は当然のごとく文系、そして文系のドンケツのクラスだった
まあまあ予想通り、といったところだった
若林だけは何故か理系を選択していた
理系なんて色々大変なのになんで?と聞いても
「まあどうせケツクラだし、理系でもいっかなと思ってw」
とてきとうな事を抜かしていた
312: :2012/12/19(水) 02:54:56.31 ID:
若林の行動には
なにか裏があるように感じてならない
もちろんいい意味で
なにか裏があるように感じてならない
もちろんいい意味で
313: :2012/12/19(水) 02:56:28.32 ID:
そして初々しい新入生たちを見て、去年の自分を思い出した
一年の春は必死だったなぁ…この中から俺のような落ちこぼれが出るんだろうか
ともあれ、一番上のクラスから脱出して晴れて「ケツクラ」になれた
その開放感は凄まじいものだった
始業式当日から礼二と教室でハイタッチしたしなw
「いえーい!念願のケツクラだぞ!」って
まあ本当に嬉しかったんだけどな
一年の春は必死だったなぁ…この中から俺のような落ちこぼれが出るんだろうか
ともあれ、一番上のクラスから脱出して晴れて「ケツクラ」になれた
その開放感は凄まじいものだった
始業式当日から礼二と教室でハイタッチしたしなw
「いえーい!念願のケツクラだぞ!」って
まあ本当に嬉しかったんだけどな
315: :2012/12/19(水) 03:03:04.06 ID:
こうして落ちこぼれトリオは三人ともケツクラになって
真の落ちこぼれになってしまったわけだけど
そっちの方が気が楽で俺たちには好都合だった
現に、ケツクラの雰囲気は今までのクラスとはかなり違っていた、と思う
なんというか張り詰めたいやらしい緊張感というか、そういうのが無かった
そして始業式から数日たった日、俺は律儀にも掃除に参加していた
学校の掃除に参加するのなんて、ものすごく久しぶりなことだった
真の落ちこぼれになってしまったわけだけど
そっちの方が気が楽で俺たちには好都合だった
現に、ケツクラの雰囲気は今までのクラスとはかなり違っていた、と思う
なんというか張り詰めたいやらしい緊張感というか、そういうのが無かった
そして始業式から数日たった日、俺は律儀にも掃除に参加していた
学校の掃除に参加するのなんて、ものすごく久しぶりなことだった
316: :2012/12/19(水) 03:06:53.32 ID:
場所は保健室
保健室ってのはいいよな、学校でも異質な空間だと思う
うちの高校の保健室は広くて、2つの組で保健室の掃除を行う
片方がベッドや床など、もう一方が器具や水槽、外のベランダなど
俺も久々の掃除ってこともあって揚々と作業に励んでたんだ
「先輩?先輩じゃないですか?」
と、俺を呼ぶ声が聞こえた
だいぶ聞き覚えのある声だった
保健室ってのはいいよな、学校でも異質な空間だと思う
うちの高校の保健室は広くて、2つの組で保健室の掃除を行う
片方がベッドや床など、もう一方が器具や水槽、外のベランダなど
俺も久々の掃除ってこともあって揚々と作業に励んでたんだ
「先輩?先輩じゃないですか?」
と、俺を呼ぶ声が聞こえた
だいぶ聞き覚えのある声だった
321: :2012/12/19(水) 03:13:31.40 ID:
振り向くと、小さな女の子が驚いた顔で俺を見ていた
同じ中学の後輩のTだった
部活が一緒だった(運動部なので男女違うが)こともあって
割と仲の良い後輩だったんだ
俺は凄く驚いた
「T?Tじゃんか!」
と一気にテンションが上がった
同じ中学の後輩のTだった
部活が一緒だった(運動部なので男女違うが)こともあって
割と仲の良い後輩だったんだ
俺は凄く驚いた
「T?Tじゃんか!」
と一気にテンションが上がった
324: :2012/12/19(水) 03:17:58.55 ID:
まさか、うちの中学からこの高校に来る奴がいるとは思わなかった
いるにはいるが、毎年は来ない
それも見知った後輩のTだ、これは純粋に嬉しかった
T「先輩がいるのは知ってたんですがwwまさかこんな所で会いますか?ww」
俺「本当だよな!ってかTがここ来るなんて思ってなかったwwすごいなww」
T「それは先輩もじゃないですかww先輩中学の時からすっごく頭良かったし!w」
Tに自分が落ちこぼれであることなんて、絶対に言えない
いるにはいるが、毎年は来ない
それも見知った後輩のTだ、これは純粋に嬉しかった
T「先輩がいるのは知ってたんですがwwまさかこんな所で会いますか?ww」
俺「本当だよな!ってかTがここ来るなんて思ってなかったwwすごいなww」
T「それは先輩もじゃないですかww先輩中学の時からすっごく頭良かったし!w」
Tに自分が落ちこぼれであることなんて、絶対に言えない
326: :2012/12/19(水) 03:22:36.30 ID:
俺「いやいや…それは…w」
後輩「私準クラ?になっちゃったんですよー…ついていけるか怖いです。」
俺「凄いじゃんかぁ、頑張りな」
どうしても見栄が出る、ここで「俺今年からケツクラwww」
とはどうしても言えなかった
後輩「あ、先輩!どうせならアドレス交換しときませんか?」
Tがニコニコして携帯を取り出す
俺「お、いいね!…あれ…携帯がねえぞ…」
この時、俺はガチで携帯を教室のカバンに忘れていた
後輩「私準クラ?になっちゃったんですよー…ついていけるか怖いです。」
俺「凄いじゃんかぁ、頑張りな」
どうしても見栄が出る、ここで「俺今年からケツクラwww」
とはどうしても言えなかった
後輩「あ、先輩!どうせならアドレス交換しときませんか?」
Tがニコニコして携帯を取り出す
俺「お、いいね!…あれ…携帯がねえぞ…」
この時、俺はガチで携帯を教室のカバンに忘れていた
328: :2012/12/19(水) 03:24:16.59 ID:
やばいやばい
356: :2012/12/20(木) 00:20:28.67 ID:
俺「あれ、マジでないや…ごめん…」
T「えー先輩何言ってんですか…!私とアドレス交換するのそんな嫌ですか?w」
俺「んなわけないじゃんwおっかしいな教室か?」
本当に携帯を持ってないことに気づいて焦った
せっかくの偶然とチャンスだと言うのに
T「えー先輩何言ってんですか…!私とアドレス交換するのそんな嫌ですか?w」
俺「んなわけないじゃんwおっかしいな教室か?」
本当に携帯を持ってないことに気づいて焦った
せっかくの偶然とチャンスだと言うのに
358: :2012/12/20(木) 00:23:34.13 ID:
俺「ちょっと抜けて教室今から行くわww」
T「あ、それはダメですよ~w今掃除の時間なんですからw」
真面目な子である
俺「あ、そうかな…?」
T「アドレスはまた機会があったらでいいですよ」
そう言うとTはニコッと笑って自分の持ち場の方へと行ってしまった
この時アドレス交換できていれば良かったんだが
T「あ、それはダメですよ~w今掃除の時間なんですからw」
真面目な子である
俺「あ、そうかな…?」
T「アドレスはまた機会があったらでいいですよ」
そう言うとTはニコッと笑って自分の持ち場の方へと行ってしまった
この時アドレス交換できていれば良かったんだが
361: :2012/12/20(木) 00:30:15.66 ID:
そしてそのまま掃除は終わる
持ち場の先生の元に2組が集合して報告会
その日の反省点や要望を出し合う
「おつかれさーっしたー」と号令をかけておしまいだ
帰り際、Tが俺に笑って手を振ってくれた
か、可愛い
なんだか調子が狂ってしまうようだった
持ち場の先生の元に2組が集合して報告会
その日の反省点や要望を出し合う
「おつかれさーっしたー」と号令をかけておしまいだ
帰り際、Tが俺に笑って手を振ってくれた
か、可愛い
なんだか調子が狂ってしまうようだった
362: :2012/12/20(木) 00:35:36.96 ID:
そして俺、この出来事を礼二と若林に伝えられず。
わざわざ自分の中学から後輩が来たよ、って言うのもおかしいかなと思った
俺は次の日の掃除の時間が楽しみだった
驚きなことに、俺は高校一年のあいだ一人たりとも女友達がいなかったのだ
クラスの女子と会話程度はしていたが
だからこそTに会えるのが楽しみだった
わざわざ自分の中学から後輩が来たよ、って言うのもおかしいかなと思った
俺は次の日の掃除の時間が楽しみだった
驚きなことに、俺は高校一年のあいだ一人たりとも女友達がいなかったのだ
クラスの女子と会話程度はしていたが
だからこそTに会えるのが楽しみだった
365: :2012/12/20(木) 00:39:35.04 ID:
でも次の日掃除場所の保健室に行くとTの姿はない
同じ組の子に聞いてみる、「今日Tはどうしたの?」
「あ、風邪で学校お休みですよー」
え?なんてタイミングの悪いやつだ、T
こちとらその日はバッチリ携帯を準備していったというのに…
でもどうせ明日もあるし明日でいっかって思った
が…その次の日もTは学校を休んだ
浮かれていた自分がなんだか恥ずかしくなった
同じ組の子に聞いてみる、「今日Tはどうしたの?」
「あ、風邪で学校お休みですよー」
え?なんてタイミングの悪いやつだ、T
こちとらその日はバッチリ携帯を準備していったというのに…
でもどうせ明日もあるし明日でいっかって思った
が…その次の日もTは学校を休んだ
浮かれていた自分がなんだか恥ずかしくなった
366: :2012/12/20(木) 00:41:14.20 ID:
ふらぐぅ?
367: :2012/12/20(木) 00:43:32.44 ID:
そのまま週が変わって掃除場所もチェンジなわけだ
はい、Tに会える機会は損失しました
少し落ち込んだけど、同じ学校にいる限りいつか会えるだろうと思っていた
正直新しいケツクラになってからは
クラスメイトともそれなりに仲良くできていて
女友達も数人できていたんだ
一年の頃のクラスだったらTとの事は凄まじく後悔しただろうけど
ケツクラでは心に余裕があったんだ
はい、Tに会える機会は損失しました
少し落ち込んだけど、同じ学校にいる限りいつか会えるだろうと思っていた
正直新しいケツクラになってからは
クラスメイトともそれなりに仲良くできていて
女友達も数人できていたんだ
一年の頃のクラスだったらTとの事は凄まじく後悔しただろうけど
ケツクラでは心に余裕があったんだ
369: :2012/12/20(木) 00:51:07.47 ID:
しばらくして、俺と礼二と若林は三人で一緒に帰ろうとしていた
下駄箱に上履きを投げ捨て、「どこ寄ってくよー?」とか言いながら
いつも通りの帰宅風景だ
すると正面玄関のはしっこでTがポツンと一人で立っていた
Tは俺に気付くと笑って手を振った
俺も笑ってそれに返した
礼二と若林もこれに気付いたが、特に触れることもなく
その日はそのまま帰った
下駄箱に上履きを投げ捨て、「どこ寄ってくよー?」とか言いながら
いつも通りの帰宅風景だ
すると正面玄関のはしっこでTがポツンと一人で立っていた
Tは俺に気付くと笑って手を振った
俺も笑ってそれに返した
礼二と若林もこれに気付いたが、特に触れることもなく
その日はそのまま帰った
371: :2012/12/20(木) 00:58:26.42 ID:
その日は別に何とも思わなかった
別に正面玄関に一人でいてもおかしくはないだろう
誰かを待っていたのかもしれないし、そんなのはよくあることだ
その次の日は、若林が用事があるとかで確か礼二と二人だったんだけど
またTが正面玄関の端っこの傘立てに座って一人でいた
そして、俺に気付くと笑って手を振った
俺は多少驚きつつも、手を振り返した
別に正面玄関に一人でいてもおかしくはないだろう
誰かを待っていたのかもしれないし、そんなのはよくあることだ
その次の日は、若林が用事があるとかで確か礼二と二人だったんだけど
またTが正面玄関の端っこの傘立てに座って一人でいた
そして、俺に気付くと笑って手を振った
俺は多少驚きつつも、手を振り返した
372: :2012/12/20(木) 01:01:42.28 ID:
礼二がこれに食いつく
礼二「あの子昨日もあそこにいなかった?」
俺「そうだね。誰か待ってんじゃないの?」
礼二「そっか。知り合い?」
俺「ああ、中学の後輩よ」
礼二「あ、なるほど」
と、この日も特に何も気に留めずこのまま帰宅
礼二「あの子昨日もあそこにいなかった?」
俺「そうだね。誰か待ってんじゃないの?」
礼二「そっか。知り合い?」
俺「ああ、中学の後輩よ」
礼二「あ、なるほど」
と、この日も特に何も気に留めずこのまま帰宅
374: :2012/12/20(木) 01:07:37.71 ID:
そして次の日の放課後、また俺と礼二と若林は三人で帰ろうとしていた
すると、またTが正面玄関の端に立っている
さすがにこれには俺もすこし驚いた
そして俺に気付くとまた笑って手を振ってくる
礼二「あの子今日もいんじゃんw」
若林「何?昨日もいたの?ってか誰?」
俺「俺の中学の後輩だよ」
すると、またTが正面玄関の端に立っている
さすがにこれには俺もすこし驚いた
そして俺に気付くとまた笑って手を振ってくる
礼二「あの子今日もいんじゃんw」
若林「何?昨日もいたの?ってか誰?」
俺「俺の中学の後輩だよ」
376: :2012/12/20(木) 01:11:44.93 ID:
若林「お前にあんな知り合いいんだなw」
俺「ひっでーなそれ」
礼二「昨日もいたよねww」
若林「そうなのか、変わり者だなww」
俺「そんなことないと思うんだけどなぁ…」
Tは一体何をしてんだろう?
この時の俺にはTはの行動がよく理解できなかった
というより、誰かを待ってるだけだろう、と思ってた
俺「ひっでーなそれ」
礼二「昨日もいたよねww」
若林「そうなのか、変わり者だなww」
俺「そんなことないと思うんだけどなぁ…」
Tは一体何をしてんだろう?
この時の俺にはTはの行動がよく理解できなかった
というより、誰かを待ってるだけだろう、と思ってた
378: :2012/12/20(木) 01:19:11.98 ID:
アドレス交換したくて待ってるんじゃないの
379: :2012/12/20(木) 01:20:58.37 ID:
それから数回、俺達が授業が終わって通常の時間に帰る時は
Tが玄関にいて俺を見つけると笑って手を振ってくるという事があった
早々にサボって帰る時や、放課後校舎で時間を潰してから帰った日にはいなかった
それから何回かして、また帰り際に正面玄関にTがいた
いつものように笑って手を振ってくるわけだが、若林が言い出す
若林「またあの子いるな。なんなんだろうな一体。
おい5、お前の後輩なんだろ?」
俺「そうだけど」
若林「お前、なんかあった?」
Tが玄関にいて俺を見つけると笑って手を振ってくるという事があった
早々にサボって帰る時や、放課後校舎で時間を潰してから帰った日にはいなかった
それから何回かして、また帰り際に正面玄関にTがいた
いつものように笑って手を振ってくるわけだが、若林が言い出す
若林「またあの子いるな。なんなんだろうな一体。
おい5、お前の後輩なんだろ?」
俺「そうだけど」
若林「お前、なんかあった?」
381: :2012/12/20(木) 01:21:37.38 ID:
″俺″の鈍感さにやきもきするけど続きが気になるわっふる
383: :2012/12/20(木) 01:25:11.50 ID:
俺「あ…」
帰りながら、俺は礼二と若林に先日の掃除の一件を話した
礼二「なんだよそれずりーな!ww」
若林「ってかもう、それ完全にお前じゃん」
礼二「5のこと待ってたんじゃん、ふざけんなよ」
俺「いや、まだ分かんなくね?w」
若林「ってかお前それ早く言えよ。知ってたらもっと早くなんとかしたのに」
帰りながら、俺は礼二と若林に先日の掃除の一件を話した
礼二「なんだよそれずりーな!ww」
若林「ってかもう、それ完全にお前じゃん」
礼二「5のこと待ってたんじゃん、ふざけんなよ」
俺「いや、まだ分かんなくね?w」
若林「ってかお前それ早く言えよ。知ってたらもっと早くなんとかしたのに」
385: :2012/12/20(木) 01:32:53.16 ID:
若林はこういうことに何故だか熱い男だ
若林「ってかそれお前と話したくてあそこでずっと待ってたってことじゃん。
どんだけいい子なんだよ。お前、しっかりしろよ」
俺「本当に俺かー?」
仲は良かったけど俺に好意を持つなんて考えられなかった
若林「他の人待ってたら笑って手なんか振るか?」
礼二「5見つけるとめっちゃ反応するもんねww」
若林「ってかそれお前と話したくてあそこでずっと待ってたってことじゃん。
どんだけいい子なんだよ。お前、しっかりしろよ」
俺「本当に俺かー?」
仲は良かったけど俺に好意を持つなんて考えられなかった
若林「他の人待ってたら笑って手なんか振るか?」
礼二「5見つけるとめっちゃ反応するもんねww」
388: :2012/12/20(木) 01:50:31.78 ID:
若林「そうとなりゃ、お前明日一人で玄関でろ。
俺ら靴持って教員昇降口から出っからww」
俺「えー…なんか恥ずかしいんだけど」
若林「バカ言え。あのままずっと待たせる気かよ」
礼二「ちゃんと事後報告してくれよw」
と言われて、そういう事になってしまった
俺ら靴持って教員昇降口から出っからww」
俺「えー…なんか恥ずかしいんだけど」
若林「バカ言え。あのままずっと待たせる気かよ」
礼二「ちゃんと事後報告してくれよw」
と言われて、そういう事になってしまった
392: :2012/12/20(木) 02:07:36.35 ID:
次の日の放課後
若林「俺ら先行って靴持ってくるからw」
そう言って若林達は下駄箱から靴を持ってきた
そして俺は促されるままに、一人で正面玄関に行った
その日も、Tは正面玄関の端っこに立っていた
俺が一人で外に出ようとすると
T「先輩!」
俺を呼ぶ声がした
若林「俺ら先行って靴持ってくるからw」
そう言って若林達は下駄箱から靴を持ってきた
そして俺は促されるままに、一人で正面玄関に行った
その日も、Tは正面玄関の端っこに立っていた
俺が一人で外に出ようとすると
T「先輩!」
俺を呼ぶ声がした
393: :2012/12/20(木) 02:10:39.05 ID:
T「今帰りですか?」
俺「そうだよーTも?」
T「私もですww」
そう言うとTは笑いながら答えてくれた
T「今日は一人なんですね」
俺「そうだね…」
会話がなかなか進まない
俺「そうだよーTも?」
T「私もですww」
そう言うとTは笑いながら答えてくれた
T「今日は一人なんですね」
俺「そうだね…」
会話がなかなか進まない
399: :2012/12/20(木) 02:14:51.13 ID:
T「話すの掃除の時以来ですよねw」
俺「そうだねーwあの時はビビったw」
T「先輩、今日は携帯持ってますか?」
俺「持ってるよww」
T「あ、じゃあ良かったらアドレス交換しませんか?
こんなところで申し訳ないんですけど…」
俺「あ、全然いいよ!w」
どうやら、Tは本当に俺を待っていたようだ
俺「そうだねーwあの時はビビったw」
T「先輩、今日は携帯持ってますか?」
俺「持ってるよww」
T「あ、じゃあ良かったらアドレス交換しませんか?
こんなところで申し訳ないんですけど…」
俺「あ、全然いいよ!w」
どうやら、Tは本当に俺を待っていたようだ
400: :2012/12/20(木) 02:17:17.57 ID:
きたああああああああああ
404: :2012/12/20(木) 02:21:26.35 ID:
この時、本当に焦った
まさか本当に俺とアドレス交換したかったって思わなかったから
そう考えると、Tにすごく悪いことをしたような気になった
若林の言ってたことがビンゴだったじゃないか
T「なんか突然すいません…」
俺「いや、全然いいってwアドレス交換しようって話してたしねw」
T「ありがとうございます」
Tは本当に嬉しそうににこにこ笑った
まさか本当に俺とアドレス交換したかったって思わなかったから
そう考えると、Tにすごく悪いことをしたような気になった
若林の言ってたことがビンゴだったじゃないか
T「なんか突然すいません…」
俺「いや、全然いいってwアドレス交換しようって話してたしねw」
T「ありがとうございます」
Tは本当に嬉しそうににこにこ笑った
407: :2012/12/20(木) 02:29:46.83 ID:
T「あ、じゃあ…私これで帰ります」
俺「うん、気をつけてねw」
T「さようならー」
Tはそう言って笑って手を振って帰って行った
その後俺は少し間をおいて外に出ると、後ろから背中をバシッと叩かれた
俺「イテッ」
礼二「お前wwww何やってんだよwww」
俺「は?教員用の方から出てったんじゃねーの?」
若林「わり、下駄箱の陰から見てたわw」
俺「ふっざけんなよww」
俺「うん、気をつけてねw」
T「さようならー」
Tはそう言って笑って手を振って帰って行った
その後俺は少し間をおいて外に出ると、後ろから背中をバシッと叩かれた
俺「イテッ」
礼二「お前wwww何やってんだよwww」
俺「は?教員用の方から出てったんじゃねーの?」
若林「わり、下駄箱の陰から見てたわw」
俺「ふっざけんなよww」
408: :2012/12/20(木) 02:30:00.75 ID:
やっと追いついた
なんだこの青春劇は
なんだこの青春劇は
411: :2012/12/20(木) 02:34:17.16 ID:
その後いつものように三人で自転車を並べて帰るわけだが
いつになくハイテンションモード
礼二「お前さー!マジさー!一緒に帰れたんじゃねー?ww」
俺「いきなりは困るだろwww」
若林「いけたなーアレは。ってかあれもう完全に惚れてるじゃん」
俺「いや分からんだろー…」
いつになくハイテンションモード
礼二「お前さー!マジさー!一緒に帰れたんじゃねー?ww」
俺「いきなりは困るだろwww」
若林「いけたなーアレは。ってかあれもう完全に惚れてるじゃん」
俺「いや分からんだろー…」
413: :2012/12/20(木) 02:39:59.93 ID:
礼二「いいねーーー!!青春はさーー!!」
河原沿いの道を自転車で走りながら礼二と若林は叫びだす
若林「くそがーーーー!!!」
馬鹿丸出しだったと思う
でもそれを見てるのがおかしくって
俺も一緒に大笑いしてしまった
河原沿いの道を自転車で走りながら礼二と若林は叫びだす
若林「くそがーーーー!!!」
馬鹿丸出しだったと思う
でもそれを見てるのがおかしくって
俺も一緒に大笑いしてしまった
414: :2012/12/20(木) 02:41:08.27 ID:
微笑ましいなぁ
417: :2012/12/20(木) 02:46:46.62 ID:
その日早速Tからメールがあった
確か「今日は本当にありがとうございます」みたいな内容だった
本当に律儀な子だ
メールをしてるうちに気付いたが、Tは俺の下駄箱の位置から
俺がケツクラあるいはそのクラス帯である事はなんとなく分かっていたらしい
でもそんなことは全然気にしていないようだし
本当に俺は考えすぎだったんだな
確か「今日は本当にありがとうございます」みたいな内容だった
本当に律儀な子だ
メールをしてるうちに気付いたが、Tは俺の下駄箱の位置から
俺がケツクラあるいはそのクラス帯である事はなんとなく分かっていたらしい
でもそんなことは全然気にしていないようだし
本当に俺は考えすぎだったんだな
420: :2012/12/20(木) 02:53:39.22 ID:
Tからメールで、何か部活入ったほうがいいんですかね?みたいに聞かれたので
部活に入ったほうが居場所は見つけやすいんだろうなぁと思った俺は
とりあえず気になるところは見に行ったほうがいいよ、と伝えた
若林と礼二に出会えたからいいものの、俺は部活やらなかった事を少し後悔してたし
文化系の部活なら勉強とも両立しやすいだろうし
Tなら大丈夫だろうけど新しい環境にすぐ溶け込めるようにしてあげたかった
部活に入ったほうが居場所は見つけやすいんだろうなぁと思った俺は
とりあえず気になるところは見に行ったほうがいいよ、と伝えた
若林と礼二に出会えたからいいものの、俺は部活やらなかった事を少し後悔してたし
文化系の部活なら勉強とも両立しやすいだろうし
Tなら大丈夫だろうけど新しい環境にすぐ溶け込めるようにしてあげたかった
423: :2012/12/20(木) 02:59:41.03 ID:
Kが先輩とくっつきそうで怖い
424: :2012/12/20(木) 02:59:48.90 ID:
すると、Tは軽音部に入ることに決めたらしい
校内でギター背負ってる奴とかたまに見かけるし
やる気のないうちの部活の中では貴重な、割とまともに活動してる部活だった
あの小さなTが、ギターかかえてるところを想像するとなんか可笑しかった
そしてTと俺との一件があってから、俺たち三人のサボり病がまたぶり返した
4月最初はなんとかこらえていたが、徐々に耐え切れなくなったんだろう
校内でギター背負ってる奴とかたまに見かけるし
やる気のないうちの部活の中では貴重な、割とまともに活動してる部活だった
あの小さなTが、ギターかかえてるところを想像するとなんか可笑しかった
そしてTと俺との一件があってから、俺たち三人のサボり病がまたぶり返した
4月最初はなんとかこらえていたが、徐々に耐え切れなくなったんだろう
427: :2012/12/20(木) 03:05:21.12 ID:
あの一件以来、若林と礼二の中でTがアイドル扱いになっていた
ずっと待っててくれる健気な天使、と若林が勝手に称し
それに礼二も悪ノリしていた
「最近どうなん?」「あれから進展ないの?」と
しばらくそればっかりになった
けっこうな頻度でメールは来るが、特に進展はなかった
正直、俺はすごく複雑な気持ちで
なんだかモヤモヤしてしまい、授業をよくサボるようになった
ずっと待っててくれる健気な天使、と若林が勝手に称し
それに礼二も悪ノリしていた
「最近どうなん?」「あれから進展ないの?」と
しばらくそればっかりになった
けっこうな頻度でメールは来るが、特に進展はなかった
正直、俺はすごく複雑な気持ちで
なんだかモヤモヤしてしまい、授業をよくサボるようになった
429: :2012/12/20(木) 03:16:38.05 ID:
Tは本当に俺が好きなのか
もし俺を好きでいてくれてるとして、俺はどうしたらいい?
俺はTが好きなのか?
この時、本当にモヤモヤ悩んだ
何をそんなに悩む必要があったのか分からないんだけど
目の前の状況を受け入れられなかったんだと思う
それで頻繁に礼二と若林を連れ出して授業を放棄した
もし俺を好きでいてくれてるとして、俺はどうしたらいい?
俺はTが好きなのか?
この時、本当にモヤモヤ悩んだ
何をそんなに悩む必要があったのか分からないんだけど
目の前の状況を受け入れられなかったんだと思う
それで頻繁に礼二と若林を連れ出して授業を放棄した
431: :2012/12/20(木) 03:30:43.75 ID:
そんなこんなで、しばらく今までどおりの自堕落な生活を送っていた
教室にいて寝てるか、中庭で時間を潰すか、帰るか
反省せずにたまに屋上に行くこともあった
やる気が起きず、教室でただ寝てるだけって時間も増えていった
そんなこんなで6月くらいになった
Tからのメールは相変わらず来ていて、どうやら軽音部はとても楽しい様子
楽しく過ごせているみたいで良かった
教室にいて寝てるか、中庭で時間を潰すか、帰るか
反省せずにたまに屋上に行くこともあった
やる気が起きず、教室でただ寝てるだけって時間も増えていった
そんなこんなで6月くらいになった
Tからのメールは相変わらず来ていて、どうやら軽音部はとても楽しい様子
楽しく過ごせているみたいで良かった
434: :2012/12/20(木) 03:40:04.69 ID:
その日俺は昼飯の量が少なくて、腹が減ったので午後最後の授業をサボって帰った
礼二は熟睡していたので放置、若林もメールしたが返答なしだったので
一人でこっそり教室を出て行った
この日は運が悪かった
授業中で生徒に会わないはずなのに
一階の廊下でプリントを抱えたTとバッタリ会ってしまった
礼二は熟睡していたので放置、若林もメールしたが返答なしだったので
一人でこっそり教室を出て行った
この日は運が悪かった
授業中で生徒に会わないはずなのに
一階の廊下でプリントを抱えたTとバッタリ会ってしまった
436: :2012/12/20(木) 03:45:09.01 ID:
T「あ、先輩こんにちわーww」
俺を見つけてTが笑顔で話しかけてくる
俺はカバンをかついで完全に帰宅モード、どうするんだ?
T「あれ、先輩帰るんですか…?」
もう、どうとでもなれと思った
俺「帰るよ。サボりってやつだねwwww」
T「そうなんですか…でもそんな時もありますよね。
気が乗らない時は無理しすぎちゃダメですもんね。」
そう言って笑った
どんだけなんだよ、君は
俺を見つけてTが笑顔で話しかけてくる
俺はカバンをかついで完全に帰宅モード、どうするんだ?
T「あれ、先輩帰るんですか…?」
もう、どうとでもなれと思った
俺「帰るよ。サボりってやつだねwwww」
T「そうなんですか…でもそんな時もありますよね。
気が乗らない時は無理しすぎちゃダメですもんね。」
そう言って笑った
どんだけなんだよ、君は
438: :2012/12/20(木) 03:49:07.21 ID:
俺「そういうTは何してんの?」
T「あ、先生に頼まれたのでwプリントコピーしてきましたw」
雑用かよ、真面目過ぎる…と思った
俺「手伝おうか?」
T「私を手伝うくらいなら授業に出てください!w」
Tはそう言ってまた笑った
T「あ、先生に頼まれたのでwプリントコピーしてきましたw」
雑用かよ、真面目過ぎる…と思った
俺「手伝おうか?」
T「私を手伝うくらいなら授業に出てください!w」
Tはそう言ってまた笑った
440: :2012/12/20(木) 03:52:50.00 ID:
Tちゃんと付き合いてー(切実)
441: :2012/12/20(木) 04:01:22.36 ID:
俺も苦笑いしながら
俺「そういえば、部活は楽しいみたいだね?」
T「はい!すっごく楽しいです。楽器に慣れてくのも楽しいし、
何より友達がみんな面白くてw」
俺「それはなによりだねーw」
T「先輩が部活入ったほうが良いって言ってくれたからです」
T「ありがとうございます。」
Tは笑顔でお礼を言ってそのまま階段を上って行った
俺「そういえば、部活は楽しいみたいだね?」
T「はい!すっごく楽しいです。楽器に慣れてくのも楽しいし、
何より友達がみんな面白くてw」
俺「それはなによりだねーw」
T「先輩が部活入ったほうが良いって言ってくれたからです」
T「ありがとうございます。」
Tは笑顔でお礼を言ってそのまま階段を上って行った
443: :2012/12/20(木) 04:07:06.34 ID:
ありがとうございます
俺に向けられたその言葉の意味が分からなくて
何度も何度も考え込んだ
なんでこんな俺がTにお礼を言われてるんだろう、と思った
何事も一生懸命で真面目に頑張っているT
Tと話して、自分の空っぽさに気付いた
俺は一体何をやってるんだ?
帰り道で自転車に乗りながらずっとそんな事を考えてた
俺に向けられたその言葉の意味が分からなくて
何度も何度も考え込んだ
なんでこんな俺がTにお礼を言われてるんだろう、と思った
何事も一生懸命で真面目に頑張っているT
Tと話して、自分の空っぽさに気付いた
俺は一体何をやってるんだ?
帰り道で自転車に乗りながらずっとそんな事を考えてた
445: :2012/12/20(木) 04:15:46.09 ID:
どうする・・・・俺・・・!
どうすんのよ・・・!俺・・・!
どうすんのよ・・・!俺・・・!
446: :2012/12/20(木) 04:17:09.68 ID:
「変わりたい」そんな事は思わなかったけど
変わろうともがいていたのかもしれない
こんな落ちこぼれの自分をTが好きでいてくれるのが嫌だった
なんというか、申し訳なかった
それから夏休みまでの間は、極力授業を抜け出さないようにした
それでも授業はほとんど寝てしまっていたし
進歩なんてほとんどしていなかった
変わろうともがいていたのかもしれない
こんな落ちこぼれの自分をTが好きでいてくれるのが嫌だった
なんというか、申し訳なかった
それから夏休みまでの間は、極力授業を抜け出さないようにした
それでも授業はほとんど寝てしまっていたし
進歩なんてほとんどしていなかった
448: :2012/12/20(木) 04:25:40.15 ID:
そして何も踏み出せないまま夏休みが近づいていた
舞い上がった俺達は油断して終業式直前の日に
授業をサボって中庭で炭酸ジュースで一杯やっていたw
各々自販機で買った炭酸だ
礼二「かーっ!やっぱ授業中に飲むコーラ最高だな!」
若林「おまえそれやめろww」
とか言って完全に油断して調子こいてたわけです
舞い上がった俺達は油断して終業式直前の日に
授業をサボって中庭で炭酸ジュースで一杯やっていたw
各々自販機で買った炭酸だ
礼二「かーっ!やっぱ授業中に飲むコーラ最高だな!」
若林「おまえそれやめろww」
とか言って完全に油断して調子こいてたわけです
449: :2012/12/20(木) 04:28:08.06 ID:
ばかやろうwwww
450: :2012/12/20(木) 04:33:59.87 ID:
そこを偶然先生に見つかってしまう
しかも運悪いことに、俺たちの担任の先生だった
担任「お前ら何やってんだ?!授業中だぞー!?」
急いで走って逃げた、後ろから「待ちなさい!!」と怒鳴られる
それを尻目に俺らは一目散に校舎に戻って走った
しかし逃げても俺と礼二はダメ
そりゃそうだ、相手は担任なんだから
しかも運悪いことに、俺たちの担任の先生だった
担任「お前ら何やってんだ?!授業中だぞー!?」
急いで走って逃げた、後ろから「待ちなさい!!」と怒鳴られる
それを尻目に俺らは一目散に校舎に戻って走った
しかし逃げても俺と礼二はダメ
そりゃそうだ、相手は担任なんだから
451: :2012/12/20(木) 04:35:55.09 ID:
おまwwwwwばかやろうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
452: :2012/12/20(木) 04:38:16.63 ID:
放課後担任に呼び出された
結局若林も何故だかバレていて呼び出された
こっぴどく叱られるかと思ったが半分もう愚痴だった
「いい加減にしてくれんか?みんな真面目にやってんだぞ?風紀を乱すな。
お前らは本当に不良だよ。」
不良、と言われた事が笑えた
こんな高校の、不良
不良にもなりきれていない中途半端なもんだ
結局若林も何故だかバレていて呼び出された
こっぴどく叱られるかと思ったが半分もう愚痴だった
「いい加減にしてくれんか?みんな真面目にやってんだぞ?風紀を乱すな。
お前らは本当に不良だよ。」
不良、と言われた事が笑えた
こんな高校の、不良
不良にもなりきれていない中途半端なもんだ
453: :2012/12/20(木) 04:41:57.79 ID:
若林「俺たちが不良だってよ!!あほらしーなwwww」
礼二「いえ~いww俺がヤンキーでーすwwww」
俺「マジ可笑しかったなwwww」
帰り道、三人で自転車に乗りながら相変わらずのテンションだった
いくら俺が今の自分に悩んだところで
三人でいると不思議と楽しくて、結局いつも通りになっちゃうんだよな
三人で大笑いして、それが楽しいからいいんだとこの時は思ってた
礼二「いえ~いww俺がヤンキーでーすwwww」
俺「マジ可笑しかったなwwww」
帰り道、三人で自転車に乗りながら相変わらずのテンションだった
いくら俺が今の自分に悩んだところで
三人でいると不思議と楽しくて、結局いつも通りになっちゃうんだよな
三人で大笑いして、それが楽しいからいいんだとこの時は思ってた
454: :2012/12/20(木) 04:50:38.28 ID:
そんなこんなで担任に不良宣告を受けて
俺たちは夏休みを迎えた
もちろん補習があって学校に行かなくてはならない
しかも今回は日程が分散していてなんだかめんどくさい
それでも俺たちは夏休みが楽しみで仕方なかった
この夏休みにやりたいことが沢山あったからだ
俺たちは夏休みを迎えた
もちろん補習があって学校に行かなくてはならない
しかも今回は日程が分散していてなんだかめんどくさい
それでも俺たちは夏休みが楽しみで仕方なかった
この夏休みにやりたいことが沢山あったからだ
460: :2012/12/20(木) 06:43:00.95 ID:
久々の良スレ
ここからどんな風になっていくのか
ここからどんな風になっていくのか
477: :2012/12/21(金) 00:13:52.42 ID:
この夏休みでやりたい事
その第一が礼二の漫画の持ち込みだ
とは言えこれは俺がやりたい事ではなく礼二のやりたい事だが
それでも俺たちは礼二が漫画を描くことを凄く応援していたから
礼二が漫画を持ち込みに行くのは他人事ではなかった
その第一が礼二の漫画の持ち込みだ
とは言えこれは俺がやりたい事ではなく礼二のやりたい事だが
それでも俺たちは礼二が漫画を描くことを凄く応援していたから
礼二が漫画を持ち込みに行くのは他人事ではなかった
478: :2012/12/21(金) 00:16:40.13 ID:
俺たち三人でバカをやっている最中
俺と若林は本当にただ毎日を浪費していたのに対し
礼二はコツコツと毎日漫画を描いていたようだ
それも、この夏に持ち込みに初挑戦する、と息巻いていたからだ
礼二は基本賑やかで面白い奴なんだが
時折弱音を吐くこともあった
「漫画を一人で描くのは難しい」「気が滅入る」
俺と若林は本当にただ毎日を浪費していたのに対し
礼二はコツコツと毎日漫画を描いていたようだ
それも、この夏に持ち込みに初挑戦する、と息巻いていたからだ
礼二は基本賑やかで面白い奴なんだが
時折弱音を吐くこともあった
「漫画を一人で描くのは難しい」「気が滅入る」
480: :2012/12/21(金) 00:21:11.16 ID:
まったく絵心のない俺と若林は礼二の漫画制作を手伝えなかったが
弱音を聞くことはできた
礼二が真剣に語る時は、大抵悩んでいる時なんだ
そんな時は俺らも親身になって話を聞いた
やりたい事と現実の狭間で、礼二も不安を感じていたんだろうか
それでも礼二は最後にはいつも「でもやっぱり漫画が好きなんだ」
って笑顔で締めてくれる
そこが礼二のいいところだった
弱音を聞くことはできた
礼二が真剣に語る時は、大抵悩んでいる時なんだ
そんな時は俺らも親身になって話を聞いた
やりたい事と現実の狭間で、礼二も不安を感じていたんだろうか
それでも礼二は最後にはいつも「でもやっぱり漫画が好きなんだ」
って笑顔で締めてくれる
そこが礼二のいいところだった
481: :2012/12/21(金) 00:24:38.32 ID:
自分の好きな事を真剣に語る礼二を見て
俺はいっつも言いようのない気持ちを抱いていた
憧れのような、焦りのような…
自分も礼二みたいに何かなすべき事が見つかるのかなって不安だった
夏休みに入ってすぐくらいだったろうか
礼二から俺と若林にやけにテンションの高いメールが届いた
俺はいっつも言いようのない気持ちを抱いていた
憧れのような、焦りのような…
自分も礼二みたいに何かなすべき事が見つかるのかなって不安だった
夏休みに入ってすぐくらいだったろうか
礼二から俺と若林にやけにテンションの高いメールが届いた
482: :2012/12/21(金) 00:31:28.22 ID:
礼二の漫画が完成したことを伝えるメールだった
その日俺たちは礼二の家に集合した
礼二「やっとできたんだ…良かったら見てもらおうと思って」
俺と若林はその出来立ての原稿とやらを恐る恐る眺めた
俺たちは、礼二の描く漫画が好きだった
さすがに雑誌に載ってるようなプロよりは絵はけっこう劣ると思うけど
何より話が面白くて好きだった
身内補正だったのかな、それでも好きだった
その日俺たちは礼二の家に集合した
礼二「やっとできたんだ…良かったら見てもらおうと思って」
俺と若林はその出来立ての原稿とやらを恐る恐る眺めた
俺たちは、礼二の描く漫画が好きだった
さすがに雑誌に載ってるようなプロよりは絵はけっこう劣ると思うけど
何より話が面白くて好きだった
身内補正だったのかな、それでも好きだった
484: :2012/12/21(金) 00:38:23.79 ID:
俺「よく完成させたな、面白い」
若林「俺も好きだよ」
俺たちが軒並み褒めると、礼二も安心したのか
「あ~まじか~~」と唸り声を上げた
思わず全員でハイタッチを交わしてしまった
礼二の夢が始まる気配がして、俺は本当に嬉しかった
「あとは本番だ」と礼二は繰り返し俺らに語った
若林「俺も好きだよ」
俺たちが軒並み褒めると、礼二も安心したのか
「あ~まじか~~」と唸り声を上げた
思わず全員でハイタッチを交わしてしまった
礼二の夢が始まる気配がして、俺は本当に嬉しかった
「あとは本番だ」と礼二は繰り返し俺らに語った
486: :2012/12/21(金) 00:41:38.31 ID:
その日の帰り道、若林が柄にもなく
若林「あいつ、頑張ってるよな。俺も、何かしてえわ…」
と俺に口をこぼしたのが妙に印象的だった
普段、夢とかやりたい事なんて滅多に言わない若林だけに
俺は珍しいこともあるもんだって驚いたんだ
それだけ礼二の夢への前進は俺らにとって大きな事だったんだと思う
その日からしばらくたって、礼二が東京に行くという日がやってくる
若林「あいつ、頑張ってるよな。俺も、何かしてえわ…」
と俺に口をこぼしたのが妙に印象的だった
普段、夢とかやりたい事なんて滅多に言わない若林だけに
俺は珍しいこともあるもんだって驚いたんだ
それだけ礼二の夢への前進は俺らにとって大きな事だったんだと思う
その日からしばらくたって、礼二が東京に行くという日がやってくる
487: :2012/12/21(金) 00:44:44.86 ID:
出会い、青春、そして別れ…
488: :2012/12/21(金) 00:45:48.16 ID:
こんな話本当にあるんだな。俺ももう高校終わりか。。。
489: :2012/12/21(金) 00:47:31.28 ID:
前日、若林は俺の家に泊まって
早朝、駅まで礼二の見送りに行った
行くということは言っておらず、電車の時間だけ聞いていたので
礼二はめっちゃ驚いていたw
俺「おい、礼二!自信持って行けよーー!!」
若林「お前ならいける!!びびんなよ!!」
と言って俺らは礼二の肩やら頭をバシバシ叩いて励ました
早朝、駅まで礼二の見送りに行った
行くということは言っておらず、電車の時間だけ聞いていたので
礼二はめっちゃ驚いていたw
俺「おい、礼二!自信持って行けよーー!!」
若林「お前ならいける!!びびんなよ!!」
と言って俺らは礼二の肩やら頭をバシバシ叩いて励ました
490: :2012/12/21(金) 00:48:56.93 ID:
言葉足らずですまんwww
この「礼二が東京に行く」ってのは漫画の持ち込みに行くってことなww
転校とか引越しじゃないよ、間際らしくてすまんw
この「礼二が東京に行く」ってのは漫画の持ち込みに行くってことなww
転校とか引越しじゃないよ、間際らしくてすまんw
492: :2012/12/21(金) 00:53:56.55 ID:
礼二「分かってらw行ってくる」
礼二は緊張していたのか、口数も少なく
改札で俺たちに向かって深く頷いて電車に乗って行った
若林「なんとか上手いこといくといいよな」
俺「だね。あんだけ頑張って描いてきたんだし」
俺たちも礼二から良い報告を聞けることを楽しみにしてた
と、同時に漠然とした不安も当然あった
礼二は緊張していたのか、口数も少なく
改札で俺たちに向かって深く頷いて電車に乗って行った
若林「なんとか上手いこといくといいよな」
俺「だね。あんだけ頑張って描いてきたんだし」
俺たちも礼二から良い報告を聞けることを楽しみにしてた
と、同時に漠然とした不安も当然あった
491: :2012/12/21(金) 00:53:55.76 ID:
郵送しろよ馬鹿野郎w勘違いしたじゃねーかww
493: :2012/12/21(金) 00:55:46.33 ID:
で、こういう形にしたらしい
詳しくはよく覚えてないし知らないのだが
>>491
礼二はなんか几帳面な奴で、郵便事故をめっちゃ恐れていたらしいw で、こういう形にしたらしい
詳しくはよく覚えてないし知らないのだが
494: :2012/12/21(金) 01:00:15.57 ID:
礼二が帰ってくる電車の時間は夜だった
俺たちはそれまでしばらく俺の家に戻ってダラダラしたり
市民プールなんぞに行って涼をとったりしていた
そんなこんなで夜になって、俺達は再び駅に行き
礼二の到着を心待ちにしていた
俺たちはそれまでしばらく俺の家に戻ってダラダラしたり
市民プールなんぞに行って涼をとったりしていた
そんなこんなで夜になって、俺達は再び駅に行き
礼二の到着を心待ちにしていた
495: :2012/12/21(金) 01:04:35.53 ID:
静かで人影まばらなホームに電車が着いて
「これじゃね」と俺達が気づく
が、その電車から礼二は降りて来ず
一本、二本…と後続の電車からも降りてこない
結局それからだいぶ待って、礼二が降りて来たのは
予定より三本も遅い電車だった
「これじゃね」と俺達が気づく
が、その電車から礼二は降りて来ず
一本、二本…と後続の電車からも降りてこない
結局それからだいぶ待って、礼二が降りて来たのは
予定より三本も遅い電車だった
496: :2012/12/21(金) 01:07:05.30 ID:
俺たちは礼二を見つけると
「おつかれさーん」と手を振った
が、礼二は反応しない
俺たちの前まで来ると、顔も合わせず「ごめん」とだけ言って
駅の出口から走って行ってしまった
「おつかれさーん」と手を振った
が、礼二は反応しない
俺たちの前まで来ると、顔も合わせず「ごめん」とだけ言って
駅の出口から走って行ってしまった
497: :2012/12/21(金) 01:10:58.19 ID:
礼二・・・
498: :2012/12/21(金) 01:11:40.02 ID:
「礼二どうしたんだよ!!」と言っても
声をかける間さえないまま礼二は走って行ってしまった
俺たちも急いで駅の駐輪場の方へ走って追いかける
駐輪場で自転車の鍵を開けている礼二を若林が捕まえる
若林「おい!俺たちずっと待ってたのに黙って行っちゃうなんてあんまりじゃねえか」
俺「何があった?」
声をかける間さえないまま礼二は走って行ってしまった
俺たちも急いで駅の駐輪場の方へ走って追いかける
駐輪場で自転車の鍵を開けている礼二を若林が捕まえる
若林「おい!俺たちずっと待ってたのに黙って行っちゃうなんてあんまりじゃねえか」
俺「何があった?」
499: :2012/12/21(金) 01:16:24.72 ID:
若林「そんなにダメだったのか…?」
俺たちが何だか励ましムードみたいなものを発動した瞬間
礼二はカバンから原稿が入った封筒を取り出した
礼二「こんなのじゃ…無理なんだ…!」
礼二はそう言ってその原稿をビリビリに破り捨てた
突然の事に、俺も若林もあっけにとられた
そして礼二はそのまま自転車に乗って行ってしまった
俺たちが何だか励ましムードみたいなものを発動した瞬間
礼二はカバンから原稿が入った封筒を取り出した
礼二「こんなのじゃ…無理なんだ…!」
礼二はそう言ってその原稿をビリビリに破り捨てた
突然の事に、俺も若林もあっけにとられた
そして礼二はそのまま自転車に乗って行ってしまった
500: :2012/12/21(金) 01:22:58.28 ID:
若林「おい!俺はこれ拾ってくから、お前早く追いかけろ!」
礼二は捨てられた原稿を集めながら俺に言った
俺は促されるまま急いで自分の自転車に乗って礼二を追いかける
立ち乗りで、全力で自転車を漕いだ
前方に小さく見える礼二を必死で追いかけた
すると、夕方降った雨のせいで路面が悪かったのか
礼二は角で曲がりきれずに派手に転んだ
礼二は捨てられた原稿を集めながら俺に言った
俺は促されるまま急いで自分の自転車に乗って礼二を追いかける
立ち乗りで、全力で自転車を漕いだ
前方に小さく見える礼二を必死で追いかけた
すると、夕方降った雨のせいで路面が悪かったのか
礼二は角で曲がりきれずに派手に転んだ
501: :2012/12/21(金) 01:27:06.10 ID:
礼二はそのまま道にうずくまった
俺は焦ってすぐに自転車を止めて礼二に駆け寄る
礼二「ぅぅ…いってえ……」
俺「おい、大丈夫かよ…」
礼二「くっそ…なんでだよ…なんでだよ…」
礼二はそのまま下を向いて泣き始めた
俺は泣き崩れる礼二にかける言葉が思いつかず
そのまま黙って見ているしかなかった
俺は焦ってすぐに自転車を止めて礼二に駆け寄る
礼二「ぅぅ…いってえ……」
俺「おい、大丈夫かよ…」
礼二「くっそ…なんでだよ…なんでだよ…」
礼二はそのまま下を向いて泣き始めた
俺は泣き崩れる礼二にかける言葉が思いつかず
そのまま黙って見ているしかなかった
502: :2012/12/21(金) 01:30:29.69 ID:
しばらくして、若林が俺らに追いついた
若林「なんだこれ」
俺「転んだ」
若林「なんだこれ」
俺「転んだ」
504: :2012/12/21(金) 01:36:17.45 ID:
若林「おい、礼二。お前これどういうつもりなんだよ」
そう言って若林は雨水でぐしゃぐしゃになった原稿をヒラヒラさせた
俺「礼二、いきなり逃げるなんてあんまりだぞ」
礼二「ごめん…ただ、申し訳なくて…」
礼二は泣き崩れた顔で必死に謝った
礼二「あんなに二人とも楽しみにしてくれてたのに、自分情けなくなっちゃってさ」
そう言って若林は雨水でぐしゃぐしゃになった原稿をヒラヒラさせた
俺「礼二、いきなり逃げるなんてあんまりだぞ」
礼二「ごめん…ただ、申し訳なくて…」
礼二は泣き崩れた顔で必死に謝った
礼二「あんなに二人とも楽しみにしてくれてたのに、自分情けなくなっちゃってさ」
505: :2012/12/21(金) 01:42:53.97 ID:
礼二「俺もう漫画描くのやめようかなぁ…向いてないんだよ」
若林「たった一度の失敗でやめんのか?本当にやめんのか?」
礼二「もういいんだ…漫画家なんてなれっこねえよ…」
すると若林が拾った原稿を礼二につきつけた
礼二「…は?」
若林「書けよ、続き。俺は読みたいんだよ、その続きが」
若林「たった一度の失敗でやめんのか?本当にやめんのか?」
礼二「もういいんだ…漫画家なんてなれっこねえよ…」
すると若林が拾った原稿を礼二につきつけた
礼二「…は?」
若林「書けよ、続き。俺は読みたいんだよ、その続きが」
506: :2012/12/21(金) 01:47:25.83 ID:
若林「漫画家になるのが難しいなんて、そんなのお前が一番分かってんじゃねえの?」
礼二「ああ…」
若林「漫画が好きなんだろ?」
そう言うと礼二は黙って原稿を受け取って、泣きながら頷いた
なんだか俺も泣きそうだった
若林「忘れんなよ、読者一号は俺だからなw5は二番目なww」
俺「は、なんでだよww」
礼二「ああ…」
若林「漫画が好きなんだろ?」
そう言うと礼二は黙って原稿を受け取って、泣きながら頷いた
なんだか俺も泣きそうだった
若林「忘れんなよ、読者一号は俺だからなw5は二番目なww」
俺「は、なんでだよww」
507: :2012/12/21(金) 01:49:08.63 ID:
本当の優しさを知った友達を持って幸せだな
509: :2012/12/21(金) 01:51:17.88 ID:
その日俺たち三人は、その場で泣き笑いしながら遅くまで話した
めちゃくちゃに腹が減って帰りに三人で一緒にラーメンを食べて帰った
その日に三人で食ったラーメンが信じられない程に美味くて
いまだにこの時のラーメンを超えるラーメンに俺は出会っていない
三人とも、なんというか凄い全力だった
本気でぶつかり合えるっていいよなって実感した日だった
めちゃくちゃに腹が減って帰りに三人で一緒にラーメンを食べて帰った
その日に三人で食ったラーメンが信じられない程に美味くて
いまだにこの時のラーメンを超えるラーメンに俺は出会っていない
三人とも、なんというか凄い全力だった
本気でぶつかり合えるっていいよなって実感した日だった
515: :2012/12/21(金) 02:51:57.40 ID:
この一件からしばらくたって
長期休暇の定番とも言える補習がやってくる
補習はしんどくて嫌だったのだが
何故だか今回の補習は午後からだった
教室や、自習室との解放の兼ね合いなのだろうか
俺たちは朝遅くまで寝ていられることに狂喜したね
長期休暇の定番とも言える補習がやってくる
補習はしんどくて嫌だったのだが
何故だか今回の補習は午後からだった
教室や、自習室との解放の兼ね合いなのだろうか
俺たちは朝遅くまで寝ていられることに狂喜したね
516: :2012/12/21(金) 03:07:51.59 ID:
でも午後開始だったので
家から出る時間が一番熱くて仕方なかった
毎回汗だくになって学校まで自転車をこいだ
補習に行くっていうのにタオルと制汗スプレーを持っていくのが馬鹿らしかった
補習何日目かの帰り、正面玄関で楽器を担いだ連中と出くわす
軽音部のご一行のようだった
家から出る時間が一番熱くて仕方なかった
毎回汗だくになって学校まで自転車をこいだ
補習に行くっていうのにタオルと制汗スプレーを持っていくのが馬鹿らしかった
補習何日目かの帰り、正面玄関で楽器を担いだ連中と出くわす
軽音部のご一行のようだった
518: :2012/12/21(金) 03:18:53.15 ID:
あ~補習が午後だと部活やってる連中らと帰りがかぶるのか
と気づいてなんだか恥ずかしい気持ちになった
T「先輩、こんにちは!」
Tが、俺に声をかけてきた
若林と礼二も一緒だったので、Tはその二人にも笑って「こんにちは」と声をかけた
若林「やべー!!」
若林が急に声を上げた
と気づいてなんだか恥ずかしい気持ちになった
T「先輩、こんにちは!」
Tが、俺に声をかけてきた
若林と礼二も一緒だったので、Tはその二人にも笑って「こんにちは」と声をかけた
若林「やべー!!」
若林が急に声を上げた
519: :2012/12/21(金) 03:22:32.48 ID:
若林「おい、礼二のあれ、やばいんじゃねーか?」
礼二「あ、そーだわwww」
若林「ちょっと俺ら一旦教室戻るから、今日は先帰ってww」
と言って若林と礼二はそそくさと正面玄関から引き返していった
俺「あれって何!!?」
と聞いてももう遅くて二人は一目散に階段を上って行った
礼二「あ、そーだわwww」
若林「ちょっと俺ら一旦教室戻るから、今日は先帰ってww」
と言って若林と礼二はそそくさと正面玄関から引き返していった
俺「あれって何!!?」
と聞いてももう遅くて二人は一目散に階段を上って行った
520: :2012/12/21(金) 03:30:00.41 ID:
正直迫真の演技だった
本当に何か忘れてて教室に戻ったかのように見えただろう、Tには
俺「なんかあいつら、大変みたいね。」
T「大丈夫なんですかね…?」
俺「Tも、部活の人と一緒に帰らなくていいの?」
T「大丈夫ですよ、同じ方向の子あんまりいないんですw」
本当に何か忘れてて教室に戻ったかのように見えただろう、Tには
俺「なんかあいつら、大変みたいね。」
T「大丈夫なんですかね…?」
俺「Tも、部活の人と一緒に帰らなくていいの?」
T「大丈夫ですよ、同じ方向の子あんまりいないんですw」
521: :2012/12/21(金) 03:33:03.87 ID:
これはやられた!と思った
もうこれは完全に二人で帰る流れじゃないか
この時俺はTに大して色々複雑な気持ちだったから
正直二人きりで帰るのが怖かった
俺「じゃ、途中まで一緒に帰ろうか?w」
T「はい、いいですよw」
そう言うとTは頷いて笑った
もうこれは完全に二人で帰る流れじゃないか
この時俺はTに大して色々複雑な気持ちだったから
正直二人きりで帰るのが怖かった
俺「じゃ、途中まで一緒に帰ろうか?w」
T「はい、いいですよw」
そう言うとTは頷いて笑った
522: :2012/12/21(金) 03:37:16.30 ID:
俺「そのギター、重そうだねw」
T「あ、今ギターって言いました?これベースなんですよw」
Tはその小さな体に重そうなベースを背負っていた
T「間違えないでください!」
そう言うとTは怒ったふりをした
俺がごめんごめん、と言うと
T「許しますww」
って言って笑った
T「あ、今ギターって言いました?これベースなんですよw」
Tはその小さな体に重そうなベースを背負っていた
T「間違えないでください!」
そう言うとTは怒ったふりをした
俺がごめんごめん、と言うと
T「許しますww」
って言って笑った
524: :2012/12/21(金) 03:43:09.90 ID:
俺が駐輪場の方に向かうとTが正門に向かっていった
俺「あれ?自転車はどうしたの?」
T「今日昼間親の車で来ちゃったので…」
Tが申し訳無そうに言った
俺「じゃあ迎え呼ぶのかい?」
T「歩いて帰ろうかな、ってw」
俺らの中学の方まで歩いたら一時間近くかかるんだが
Tはそれを平然と言ってのけた
俺「あれ?自転車はどうしたの?」
T「今日昼間親の車で来ちゃったので…」
Tが申し訳無そうに言った
俺「じゃあ迎え呼ぶのかい?」
T「歩いて帰ろうかな、ってw」
俺らの中学の方まで歩いたら一時間近くかかるんだが
Tはそれを平然と言ってのけた
525: :2012/12/21(金) 03:48:02.25 ID:
俺も自転車を引いて歩いた
自転車を挟んで、右隣をTがが歩いた
T「先輩は今日は…」
俺「あ、俺補習なんだよww恥ずかしいことに…w」
T「あ、そうなんですかー?ちゃんと勉強しないとダメじゃないですかw」
Tには俺がケツクラとか補習とか本当にどうでも良かったんだろう
自転車を挟んで、右隣をTがが歩いた
T「先輩は今日は…」
俺「あ、俺補習なんだよww恥ずかしいことに…w」
T「あ、そうなんですかー?ちゃんと勉強しないとダメじゃないですかw」
Tには俺がケツクラとか補習とか本当にどうでも良かったんだろう
526: :2012/12/21(金) 03:53:26.17 ID:
俺「Tは?部活楽しいの?」
T「それはもう、楽しいですw」
俺「楽器はベースなんだ。シブイねw」
T「ベースかボーカルなんですよね」
Tがマイクの前で歌ったりベースを弾いてるところを想像すると少しワクワクした
T「でもボーカルの方が結構誘われるんですよねw」
ああ、きっとまだベースはそんなに上手くないのかな?
って思うとなんか微笑ましかった
T「それはもう、楽しいですw」
俺「楽器はベースなんだ。シブイねw」
T「ベースかボーカルなんですよね」
Tがマイクの前で歌ったりベースを弾いてるところを想像すると少しワクワクした
T「でもボーカルの方が結構誘われるんですよねw」
ああ、きっとまだベースはそんなに上手くないのかな?
って思うとなんか微笑ましかった
528: :2012/12/21(金) 03:57:42.17 ID:
T「いつかライブもやるんで、その時は先輩来てくださいね」
俺「うん、行くよー!」
T「先輩は最近どんな感じですか?」
そう聞かれたので、俺も負けじと
渾身のケツクラエピソードやサボって怒られたエピソードを披露した
Tは要所要所で「なんで?w」とか「どうしてそんなことをw」
とかツッコミを入れながら笑ってくれた
俺「うん、行くよー!」
T「先輩は最近どんな感じですか?」
そう聞かれたので、俺も負けじと
渾身のケツクラエピソードやサボって怒られたエピソードを披露した
Tは要所要所で「なんで?w」とか「どうしてそんなことをw」
とかツッコミを入れながら笑ってくれた
529: :2012/12/21(金) 04:03:58.49 ID:
ふとTが急に真面目な顔になった
T「先輩はいつも楽しそうです」
俺「え?」
T「たまに見かけるんです。先輩がまだ昼休みなのに帰ってたり、
中庭でジュース飲んでサボってたり。」
俺「知ってたんだww恥ずかしいなおいww」
T「いつも友達と一緒に笑って楽しそうにしてますよね。」
T「先輩はいつも楽しそうです」
俺「え?」
T「たまに見かけるんです。先輩がまだ昼休みなのに帰ってたり、
中庭でジュース飲んでサボってたり。」
俺「知ってたんだww恥ずかしいなおいww」
T「いつも友達と一緒に笑って楽しそうにしてますよね。」
530: :2012/12/21(金) 04:06:55.16 ID:
T「そういうのって、私は素敵だと思います」
Tはそう言うと俺の方を見てにっこりと笑った
俺「…かな?w」
こっちを見て笑われたので、俺もなんだか照れてしまった
Tは、俺のことを見ていたんだ…
そう思うとTの俺への気持ちが、いよいよ確信を帯びてくる気がした
Tはそう言うと俺の方を見てにっこりと笑った
俺「…かな?w」
こっちを見て笑われたので、俺もなんだか照れてしまった
Tは、俺のことを見ていたんだ…
そう思うとTの俺への気持ちが、いよいよ確信を帯びてくる気がした
531: :2012/12/21(金) 04:10:59.97 ID:
その日の空はめちゃくちゃ真っ赤で
Tが空を指さして「先輩見てください!空がめっちゃ綺麗ですよww」
と言って俺の自転車のかごを揺らしてはしゃいでいたのを覚えてる
二人で綺麗だねーって言って空を眺めて一緒に帰った
それからしばらくして、無言が続くようになったので
Tが疲れちゃったのかな、と俺は思った
Tが空を指さして「先輩見てください!空がめっちゃ綺麗ですよww」
と言って俺の自転車のかごを揺らしてはしゃいでいたのを覚えてる
二人で綺麗だねーって言って空を眺めて一緒に帰った
それからしばらくして、無言が続くようになったので
Tが疲れちゃったのかな、と俺は思った
532: :2012/12/21(金) 04:14:13.73 ID:
あんまり歩かせて疲れさせるのも悪いかな、と思った俺は
俺「T、後ろ乗る?二人乗りして帰っちゃお」
と誘ってみた
けどTは思い切り首を横に振った
T「やや、恥ずかしいです恥ずかしいです…!」
と言ってもの凄く焦っていた
Tが恥ずかしがって二人乗りを頑なに拒否するので
俺たちは地元まで1時間かけて歩いて帰った
俺「T、後ろ乗る?二人乗りして帰っちゃお」
と誘ってみた
けどTは思い切り首を横に振った
T「やや、恥ずかしいです恥ずかしいです…!」
と言ってもの凄く焦っていた
Tが恥ずかしがって二人乗りを頑なに拒否するので
俺たちは地元まで1時間かけて歩いて帰った
533: :2012/12/21(金) 04:17:20.82 ID:
今思えば、とてつもなく幸せな時間だったというのに
この時の俺は、この一日でだいぶ疲れてしまった
女の子と一緒にいるのはすごく楽しいけど、疲れる
何よりあの変にドキドキする感覚が、俺はなんだかむず痒かった
そして、俺は今女の子と歩いてるぞ、と周りに優越感を持つような
そんな感覚も嫌だった
俺はまだまだ子供だったんだと思う
この時の俺は、この一日でだいぶ疲れてしまった
女の子と一緒にいるのはすごく楽しいけど、疲れる
何よりあの変にドキドキする感覚が、俺はなんだかむず痒かった
そして、俺は今女の子と歩いてるぞ、と周りに優越感を持つような
そんな感覚も嫌だった
俺はまだまだ子供だったんだと思う
534: :2012/12/21(金) 04:18:52.40 ID:
胸キュンが止まらねーw
582: :2012/12/23(日) 02:10:07.34 ID:
次の補習の時
礼二と若林に散々このことを茶化された
若林「一緒に帰ったなら良かったじゃねえか」
俺「別に…よくはねえだろ…」
俺がこう言うと若林がなんとも不思議そうな顔をした
若林「お前さぁ…何言ってんの?」
礼二と若林に散々このことを茶化された
若林「一緒に帰ったなら良かったじゃねえか」
俺「別に…よくはねえだろ…」
俺がこう言うと若林がなんとも不思議そうな顔をした
若林「お前さぁ…何言ってんの?」
584: :2012/12/23(日) 02:13:29.82 ID:
若林「お前…Tちゃんの事どう思ってんの?」
俺「いや…それは…」
若林は、痛いところを突いてくる
若林「俺達があの子のこと可愛い、とか言うとお前嫌がるじゃん」
俺「それは…」
若林「好きなの?」
俺のTへの気持ちは本当に何て言ったらいいか分からなかった
俺「いや…それは…」
若林は、痛いところを突いてくる
若林「俺達があの子のこと可愛い、とか言うとお前嫌がるじゃん」
俺「それは…」
若林「好きなの?」
俺のTへの気持ちは本当に何て言ったらいいか分からなかった
585: :2012/12/23(日) 02:16:22.01 ID:
俺「そりゃ好きか嫌いかって言ったら…好きな方には入るけど…」
若林「けど…?」
俺「Tは、俺なんかと一緒にならない方が良いというか…」
この時、礼二は黙って聞いていた
若林「なんだそれ」
若林はひどく馬鹿にしたような顔だった
若林「めっちゃ自分勝手な事言ってんのな」
若林「けど…?」
俺「Tは、俺なんかと一緒にならない方が良いというか…」
この時、礼二は黙って聞いていた
若林「なんだそれ」
若林はひどく馬鹿にしたような顔だった
若林「めっちゃ自分勝手な事言ってんのな」
586: :2012/12/23(日) 02:18:01.50 ID:
するどい若林
どうすんの俺・・・・!
どうすんの俺・・・・!
587: :2012/12/23(日) 02:21:20.37 ID:
若林「強がってんじゃねえよ。お前はどう思ってんだよ」
俺「だってTは俺なんかとじゃ…」
若林「お前、絶対後悔するからな。よく考えろよ?」
俺は何も言い返せなかった
このあと、礼二も若林もTのことについては触れなくなった
困ったら俺から言い出すし、人の恋愛にあまり口出ししたくなかったんだろう
後々、若林の言った通りになっていくんだけどな…
俺「だってTは俺なんかとじゃ…」
若林「お前、絶対後悔するからな。よく考えろよ?」
俺は何も言い返せなかった
このあと、礼二も若林もTのことについては触れなくなった
困ったら俺から言い出すし、人の恋愛にあまり口出ししたくなかったんだろう
後々、若林の言った通りになっていくんだけどな…
589: :2012/12/23(日) 02:23:20.15 ID:
素直になるって大切だよね
591: :2012/12/23(日) 02:26:41.89 ID:
それからまた数回後の補習の時
帰りの正面玄関で、Tが立って待っていた
T「先輩一緒に帰りませんか?」
今度は偶然じゃない、Tが待っていたんだ
あの重そうなベースを背負って
少し暗くなった正面玄関の端っこに立っていた
若林と礼二も一緒だったのに、Tは意を決したかのように
俺に向かって話しかけてきた
帰りの正面玄関で、Tが立って待っていた
T「先輩一緒に帰りませんか?」
今度は偶然じゃない、Tが待っていたんだ
あの重そうなベースを背負って
少し暗くなった正面玄関の端っこに立っていた
若林と礼二も一緒だったのに、Tは意を決したかのように
俺に向かって話しかけてきた
594: :2012/12/23(日) 02:34:04.49 ID:
まあ、この日が運命の日だったんだけどな
後にも先にもずっと忘れない日だわ
俺はその場で若林と礼二に「わり、先帰ってくれ」って頼んだ
そうするとあいつらは黙って笑って「じゃあな」って言って帰った
俺がTに「じゃ、一緒に帰ろっか」と言うと
Tは笑って俺の方を見て「はい」って頷いてくれた
後にも先にもずっと忘れない日だわ
俺はその場で若林と礼二に「わり、先帰ってくれ」って頼んだ
そうするとあいつらは黙って笑って「じゃあな」って言って帰った
俺がTに「じゃ、一緒に帰ろっか」と言うと
Tは笑って俺の方を見て「はい」って頷いてくれた
596: :2012/12/23(日) 02:37:39.78 ID:
その日は時間が少し遅かったのだろうか
太陽はほとんど沈みかけてて
空のふちはオレンジ色なんだけど、上の方は既に暗くなっていた
駐輪場に行くまでのあいだ、
Tがやたらとニコニコしていて、
T「先輩とまた一緒に帰れて嬉しいですw」
なんて言っていた
太陽はほとんど沈みかけてて
空のふちはオレンジ色なんだけど、上の方は既に暗くなっていた
駐輪場に行くまでのあいだ、
Tがやたらとニコニコしていて、
T「先輩とまた一緒に帰れて嬉しいですw」
なんて言っていた
598: :2012/12/23(日) 02:41:20.58 ID:
俺も嬉しかったんだけど
なんだか怖かったんだ俺は
何が怖かったんだろう、こんなにいい子が自分の前にいることか
はたまた自分に素直になれないチキンだったのか
そのまま二人で並んで自転車に乗って
地元の方に向かって走りだした
走ってる間もTがずっとこっちをチラチラ見てくるので凄く緊張した
なんだか怖かったんだ俺は
何が怖かったんだろう、こんなにいい子が自分の前にいることか
はたまた自分に素直になれないチキンだったのか
そのまま二人で並んで自転車に乗って
地元の方に向かって走りだした
走ってる間もTがずっとこっちをチラチラ見てくるので凄く緊張した
599: :2012/12/23(日) 02:46:03.85 ID:
帰り道の、いつも通る神社の前が異様に賑わっていた
太鼓のような音や、人の賑わいの音に食べ物の匂い
そしてチラホラ通り過ぎる不良の群れに、警察官
Tが「先輩、縁日ですよ、縁日!」
Tが嬉しそうに指をさして言った
俺「本当だ、賑やかだと思ったら、お祭りなんだね。」
T「少し寄って行きませんか?」
Tが申し訳なさそうにはにかんで言った
そんな風に言われたら、ダメとは絶対に言えない
太鼓のような音や、人の賑わいの音に食べ物の匂い
そしてチラホラ通り過ぎる不良の群れに、警察官
Tが「先輩、縁日ですよ、縁日!」
Tが嬉しそうに指をさして言った
俺「本当だ、賑やかだと思ったら、お祭りなんだね。」
T「少し寄って行きませんか?」
Tが申し訳なさそうにはにかんで言った
そんな風に言われたら、ダメとは絶対に言えない
600: :2012/12/23(日) 02:49:47.25 ID:
きたああああああああ
601: :2012/12/23(日) 02:53:22.85 ID:
気が遠くなるほど自転車がとめてある(倒れている)駐輪場に自転車をとめて
「先輩はやくはやくw」
とTに急かされて縁日をやっている神社の方へと向かう
出店の並ぶ道に出ると、色とりどりの灯りや人々で一杯だった
さすがに俺もそれを目の前にしてワクワクした
俺「なんかいいね、こういうのw」
T「テンション上がりますよねw」
「先輩はやくはやくw」
とTに急かされて縁日をやっている神社の方へと向かう
出店の並ぶ道に出ると、色とりどりの灯りや人々で一杯だった
さすがに俺もそれを目の前にしてワクワクした
俺「なんかいいね、こういうのw」
T「テンション上がりますよねw」
602: :2012/12/23(日) 02:56:40.52 ID:
ここは一つ先輩の甲斐性を見せてやろうと思った
俺「何か食べたいものとかないの?おごるよw」
T「え?本当ですかー!でも悪いですよ。」
俺「いいのいいのw今日は特別w欲しいのあったら言ってよ」
そう言うとTは「じゃあどうしよう…w」と言いながら
目をキラキラさせて脇の出店をじっくり見回した
俺「何か食べたいものとかないの?おごるよw」
T「え?本当ですかー!でも悪いですよ。」
俺「いいのいいのw今日は特別w欲しいのあったら言ってよ」
そう言うとTは「じゃあどうしよう…w」と言いながら
目をキラキラさせて脇の出店をじっくり見回した
603: :2012/12/23(日) 02:58:11.34 ID:
自らフラグを立てるとは罪なやつだな
604: :2012/12/23(日) 03:01:58.10 ID:
T「綿飴が食べたいです」
Tは恥ずかしそうにそう言った
二人で綿飴屋さんの前に行った
制服だったので、店のおっちゃんに
「学校帰りかい?いいね~仲良しでw」と茶化されたw
これには二人で笑ってしまった
Tも「仲良しですもんねw」と言って笑っていた
Tは恥ずかしそうにそう言った
二人で綿飴屋さんの前に行った
制服だったので、店のおっちゃんに
「学校帰りかい?いいね~仲良しでw」と茶化されたw
これには二人で笑ってしまった
Tも「仲良しですもんねw」と言って笑っていた
605: :2012/12/23(日) 03:07:34.71 ID:
神社のわきの石段に二人で座って綿飴を食べた
T「綿飴ってお祭りっぽくて大好きなんですw」
俺「そうだよね~こういう時じゃないと食べれないもんね~」
Tが綿飴の食べ方が下手くそだったので
俺「お前下手だな~w口についてるぞww」
と言うと
T「先輩だって制服に綿ついてますよ?w」
と二人で下らないやり取りをしてしまった
T「綿飴ってお祭りっぽくて大好きなんですw」
俺「そうだよね~こういう時じゃないと食べれないもんね~」
Tが綿飴の食べ方が下手くそだったので
俺「お前下手だな~w口についてるぞww」
と言うと
T「先輩だって制服に綿ついてますよ?w」
と二人で下らないやり取りをしてしまった
606: :2012/12/23(日) 03:11:43.38 ID:
わきの石段だったので
少し離れた出店の群れの灯りがまぶしかった
急にTが思い立ったように石段からぱっと降りた
石段に座る俺を見上げるようにしてTが喋り始めた
T「今日先輩と一緒に来れてすごい楽しかったですw」
俺「俺も楽しかったよw」
この雰囲気は、もしかして…
少し離れた出店の群れの灯りがまぶしかった
急にTが思い立ったように石段からぱっと降りた
石段に座る俺を見上げるようにしてTが喋り始めた
T「今日先輩と一緒に来れてすごい楽しかったですw」
俺「俺も楽しかったよw」
この雰囲気は、もしかして…
607: :2012/12/23(日) 03:15:41.21 ID:
T「私…先輩の事が、好きです。
この学校に入って、先輩が居てくれて本当に嬉しかったです。」
俺はTの言うことを黙って聞いていた
ところどころ詰まりながらも、必死に伝えようとする気持ちが分かった
T「私と、私と…付き合って下さい…」
俺は自分の心臓が止まるんじゃないかって思うくらいドキドキしてるのが分かった
俺「ありがとう… 俺はTは凄くいい子だと思う… でも…」
この学校に入って、先輩が居てくれて本当に嬉しかったです。」
俺はTの言うことを黙って聞いていた
ところどころ詰まりながらも、必死に伝えようとする気持ちが分かった
T「私と、私と…付き合って下さい…」
俺は自分の心臓が止まるんじゃないかって思うくらいドキドキしてるのが分かった
俺「ありがとう… 俺はTは凄くいい子だと思う… でも…」
608: :2012/12/23(日) 03:25:13.26 ID:
俺「付き合うことはできないよ…ごめん。」
そう言うと、Tは途端に涙目になって必死で笑顔を作った
T「私じゃ、ダメですか…」
俺「ごめんね…」
もうほとんど泣きながら、でも必死に笑ってTは
「なんか変な事言ってごめんなさい、せっかく楽しかったのに…」
「私、今日は帰りますね」
そう言って、俺の前から顔をおさえて走って行ってしまった
俺は、一人になってしまった
そう言うと、Tは途端に涙目になって必死で笑顔を作った
T「私じゃ、ダメですか…」
俺「ごめんね…」
もうほとんど泣きながら、でも必死に笑ってTは
「なんか変な事言ってごめんなさい、せっかく楽しかったのに…」
「私、今日は帰りますね」
そう言って、俺の前から顔をおさえて走って行ってしまった
俺は、一人になってしまった
609: :2012/12/23(日) 03:29:16.24 ID:
なんで、俺はこの時こんな事を言ってしまったのか?
今でもずっとずっっと後悔してる
全て、若林の言った通りになったんだ
俺は、Tが好きだった、大好きだった
でもこの時の俺はまだそれに気づいてなくて
後々Tへの気持ちがぶり返してしまう時が来るんだけど
それはその時が来たら、書きます
今日はこのあたりで落ちようと思います
続きはまた明日
今でもずっとずっっと後悔してる
全て、若林の言った通りになったんだ
俺は、Tが好きだった、大好きだった
でもこの時の俺はまだそれに気づいてなくて
後々Tへの気持ちがぶり返してしまう時が来るんだけど
それはその時が来たら、書きます
今日はこのあたりで落ちようと思います
続きはまた明日
610: :2012/12/23(日) 03:32:25.34 ID:
ちなみにここ数日スレに来れなかったり遅くなったのも
実は昔を思い出してこれを書いていたら
少々思い立ったことがあって
それをやっていたらスレに来れなかったんです
そのことも、話が進んだら書いていけたらと思う
実は昔を思い出してこれを書いていたら
少々思い立ったことがあって
それをやっていたらスレに来れなかったんです
そのことも、話が進んだら書いていけたらと思う
611: :2012/12/23(日) 03:33:38.88 ID:
この時点で全体のどれくらいまで進んだの?
>>610
読んでるぞ この時点で全体のどれくらいまで進んだの?
613: :2012/12/23(日) 03:35:46.35 ID:
半分は終わったと思う
書いてみないと分からないがwすまんw
>>611
どうだろう 半分は終わったと思う
書いてみないと分からないがwすまんw
614: :2012/12/23(日) 03:37:39.29 ID:
長さ気にしなくて良さそうだから俺も語ってみたくなったわ
お前の後だとハードル高いけどなww
>>613
単純に気になっただけだから気にすんなw 長さ気にしなくて良さそうだから俺も語ってみたくなったわ
お前の後だとハードル高いけどなww
617: :2012/12/23(日) 03:55:17.26 ID:
若い時は「相手の事を考えて…」とか言ってしまって自分の気持ちを出せないよな
素直になるのが一番難しい
素直になるのが一番難しい
672: :2012/12/25(火) 01:40:23.59 ID:
こんな俺が、Tを「ふった」その日から
俺はとてつもなく無気力になった
何をするにも、やる気が起きない
どんなことも無意味に感じる
何をしても面白くなかった
俺はとてつもなく無気力になった
何をするにも、やる気が起きない
どんなことも無意味に感じる
何をしても面白くなかった
676: :2012/12/25(火) 01:50:22.35 ID:
若林にも礼二にも、散々言われた
「お前何やってんだよ」
「お前今後あんな子と一生付き合えないぞ?w」
夏休みの途中だったというのに
毎日悩んでばかり
どうしてTをふってしまったのか、自分でも分からなかったんだよ
Tは俺なんかと一緒じゃないほうがいいって?
じゃあ俺は一体誰と一緒になるんだよ
でも当時の俺にそんな考え方をする余裕はなかったんだよな
「お前何やってんだよ」
「お前今後あんな子と一生付き合えないぞ?w」
夏休みの途中だったというのに
毎日悩んでばかり
どうしてTをふってしまったのか、自分でも分からなかったんだよ
Tは俺なんかと一緒じゃないほうがいいって?
じゃあ俺は一体誰と一緒になるんだよ
でも当時の俺にそんな考え方をする余裕はなかったんだよな
678: :2012/12/25(火) 02:07:19.44 ID:
夏が何もしないままどんどん過ぎてった
Tのことは悩んだけど
時間が過ぎていくにつれだんだん忘れていったよ
Tとの一件、礼二の持ち込みの事件、そんなことがあって
俺の高校二年の夏休みは終わった
本当はもっともっとやりたいことがたくさんあったんだけど
なかなか実行に移せなかった
正直、後悔の多い夏休みだ
できることなら、もう一度戻ってやり直したいくらいだよ、本当に
Tのことは悩んだけど
時間が過ぎていくにつれだんだん忘れていったよ
Tとの一件、礼二の持ち込みの事件、そんなことがあって
俺の高校二年の夏休みは終わった
本当はもっともっとやりたいことがたくさんあったんだけど
なかなか実行に移せなかった
正直、後悔の多い夏休みだ
できることなら、もう一度戻ってやり直したいくらいだよ、本当に
680: :2012/12/25(火) 02:12:57.82 ID:
でも正直、俺に彼女ができなくて良かったのかも、とも思える
もしこの時俺がTと付き合っていたら
礼二と若林とつるむのも終わっていたかもしれない
俺がTと付き合わなかったので、夏休みが明けても
俺たちは相変わらず3人で馬鹿なことをする毎日だった
道の脇の水路に自転車突っ込んで遊んだり
神社で野球してる小学生に乱入してみたり
やることが無さ過ぎて中学生みたいなことばかりしてた
もしこの時俺がTと付き合っていたら
礼二と若林とつるむのも終わっていたかもしれない
俺がTと付き合わなかったので、夏休みが明けても
俺たちは相変わらず3人で馬鹿なことをする毎日だった
道の脇の水路に自転車突っ込んで遊んだり
神社で野球してる小学生に乱入してみたり
やることが無さ過ぎて中学生みたいなことばかりしてた
681: :2012/12/25(火) 02:14:37.15 ID:
なかなか捨て身の遊びが多いですなwwww
オレもだけどwwww
オレもだけどwwww
682: :2012/12/25(火) 02:25:41.78 ID:
そんな中、夏休みが明けてしばらくしてから礼二に異変が起き始めた
しょっちゅうノートを持ち歩いては授業中も絵を描いていたのに
俺たちの前で絵を描く素振りを見せなくなったんだ
「最近漫画の調子はどう?」
と聞いても曖昧に答えるばかりでハッキリとしない
少し前までは自分から漫画の進み具合とか
考えたキャラクターとか見せてきたくせに、
これはどう考えもおかしかった
しょっちゅうノートを持ち歩いては授業中も絵を描いていたのに
俺たちの前で絵を描く素振りを見せなくなったんだ
「最近漫画の調子はどう?」
と聞いても曖昧に答えるばかりでハッキリとしない
少し前までは自分から漫画の進み具合とか
考えたキャラクターとか見せてきたくせに、
これはどう考えもおかしかった
685: :2012/12/25(火) 02:36:06.55 ID:
これを若林に聞いても「そんな時もあるんだろ、もの作りって」
と大して気にしていない様子だった
ただ、俺とTの一件以来礼二はひたすら
「俺も彼女が欲しいなー」と言ってたのでひっかかったのだ
そして礼二のおかしな行動は更に加速した
俺と若林とあまり一緒に帰らなくなったのだ
今までは必ずと言っていいほど一緒に帰っていたのに
礼二に何か起きてるんじゃないかって心配だった
と大して気にしていない様子だった
ただ、俺とTの一件以来礼二はひたすら
「俺も彼女が欲しいなー」と言ってたのでひっかかったのだ
そして礼二のおかしな行動は更に加速した
俺と若林とあまり一緒に帰らなくなったのだ
今までは必ずと言っていいほど一緒に帰っていたのに
礼二に何か起きてるんじゃないかって心配だった
686: :2012/12/25(火) 02:37:54.33 ID:
礼二だって高校生
687: :2012/12/25(火) 02:43:55.26 ID:
それから、ある日の放課後礼二が「今日は予定あるから先に帰っていいよ」
と言ったので俺と若林は礼二をおいて先に帰った
「あいつやっぱり最近付き合い悪いなー」とか言いつつ
近所のコンビニに寄って立ち読みしたり結構時間を使ってから帰った
それから若林が「欲しい漫画がある」と言って
帰り道の本屋に寄ったんだ
と言ったので俺と若林は礼二をおいて先に帰った
「あいつやっぱり最近付き合い悪いなー」とか言いつつ
近所のコンビニに寄って立ち読みしたり結構時間を使ってから帰った
それから若林が「欲しい漫画がある」と言って
帰り道の本屋に寄ったんだ
689: :2012/12/25(火) 02:47:51.24 ID:
自転車を止めてすぐに若林がニヤニヤしながら俺に話しかけてきた
若林「おい!これ見ろよw」
そこには礼二の自転車があった
あいつは自転車の後輪のカバーに変なシールを貼っていたので
礼二の自転車だとすぐに分かったんだ
俺「うわww誰かと一緒なのかな?」
若林はガラス戸の入り口から店内をのぞきに行った
若林「いたいたwwwレジにいたwwww」
と言って急いで戻ってきた
若林「おい!これ見ろよw」
そこには礼二の自転車があった
あいつは自転車の後輪のカバーに変なシールを貼っていたので
礼二の自転車だとすぐに分かったんだ
俺「うわww誰かと一緒なのかな?」
若林はガラス戸の入り口から店内をのぞきに行った
若林「いたいたwwwレジにいたwwww」
と言って急いで戻ってきた
691: :2012/12/25(火) 02:50:48.96 ID:
若林「女の子と一緒だったわwww
つかやばい、隠れるぞwww」
そう言って若林はすぐに自転車に乗った
俺たちはそのまま来た道を戻って
反対側の遠くの歩道から本屋を眺めるような体制をとった
つかやばい、隠れるぞwww」
そう言って若林はすぐに自転車に乗った
俺たちはそのまま来た道を戻って
反対側の遠くの歩道から本屋を眺めるような体制をとった
692: :2012/12/25(火) 02:52:33.78 ID:
礼二に彼女が
693: :2012/12/25(火) 02:56:43.93 ID:
本屋の駐車場から自転車に乗った男女が出てきた
礼二の奴、なかなか可愛い女の子と一緒だった
俺「あの制服…××高かな?」
若林「ああやっぱりそうなんだ。たまに見かけるもんな」
相手の子は俺たちの高校の近所の高校の子だった
礼二も女の子と一緒に帰る…
正直この事実は俺にとってショックだった
礼二の奴、なかなか可愛い女の子と一緒だった
俺「あの制服…××高かな?」
若林「ああやっぱりそうなんだ。たまに見かけるもんな」
相手の子は俺たちの高校の近所の高校の子だった
礼二も女の子と一緒に帰る…
正直この事実は俺にとってショックだった
695: :2012/12/25(火) 03:02:29.99 ID:
この帰り、俺は妙なテンションだった
俺「そっか礼二…こういうことだったんだな…」
若林「ま、俺ら高校生だぞ?好きな子の一人くらいできるだろ?w」
俺「でもなんていうか…言ってほしかったな…」
若林「そりゃ俺らの勝手な言い分だろ。言う必要もないしな」
俺「でもさぁ…」
若林「ま、そのうち耐えきれなくて向こうから言ってくるさw」
俺はそんなもんなのか、と少々納得できなかった
俺「そっか礼二…こういうことだったんだな…」
若林「ま、俺ら高校生だぞ?好きな子の一人くらいできるだろ?w」
俺「でもなんていうか…言ってほしかったな…」
若林「そりゃ俺らの勝手な言い分だろ。言う必要もないしな」
俺「でもさぁ…」
若林「ま、そのうち耐えきれなくて向こうから言ってくるさw」
俺はそんなもんなのか、と少々納得できなかった
698: :2012/12/25(火) 03:06:21.64 ID:
俺「でも、漫画描くのやめちゃうのかな」
若林「ばかwやめるわけねーだろw
恋ってのはまわりが見えなくなっちまうもんだろwそのうち元に戻るよw」
俺「そんなもんか」
若林「まあ、Tちゃんをふったお前にはいまいち分かんねーかもなw」
俺「は?じゃあお前は分かるのかよ?w」
若林「さあww」
若林は俺の質問をはぐらかした
正直俺も、この時恋ってのがどんなものなのか分からなかったし
本当の恋ってどんな風になるんだろうってピンと来なかったんだ
若林「ばかwやめるわけねーだろw
恋ってのはまわりが見えなくなっちまうもんだろwそのうち元に戻るよw」
俺「そんなもんか」
若林「まあ、Tちゃんをふったお前にはいまいち分かんねーかもなw」
俺「は?じゃあお前は分かるのかよ?w」
若林「さあww」
若林は俺の質問をはぐらかした
正直俺も、この時恋ってのがどんなものなのか分からなかったし
本当の恋ってどんな風になるんだろうってピンと来なかったんだ
718: :2012/12/26(水) 02:47:35.05 ID:
それからの礼二はさらに行動が加速していった
授業が終わるととっさに教室を出ていなくなる
土日も大抵予定がある、と言って遊ばなくなった
付き合いがどんどん悪くなっていった
別に好きな子(あるいは彼女?)ができたのは全然いいが
俺たちに黙ってこそこそされるのはあまりいい気がしなかった
でも礼二は礼二なりに気を遣っていたのかもしれないな
授業が終わるととっさに教室を出ていなくなる
土日も大抵予定がある、と言って遊ばなくなった
付き合いがどんどん悪くなっていった
別に好きな子(あるいは彼女?)ができたのは全然いいが
俺たちに黙ってこそこそされるのはあまりいい気がしなかった
でも礼二は礼二なりに気を遣っていたのかもしれないな
721: :2012/12/26(水) 02:50:46.13 ID:
ある日、授業をサボって抜けだして
中庭に三人でいる時にとうとう若林が仕掛けたんだ
若林「礼二、最近何か忙しいの?」
礼二「い、いやぁ…まぁ…」
若林「わり、実は俺たち見ちゃったんだよ」
礼二「え?」
中庭に三人でいる時にとうとう若林が仕掛けたんだ
若林「礼二、最近何か忙しいの?」
礼二「い、いやぁ…まぁ…」
若林「わり、実は俺たち見ちゃったんだよ」
礼二「え?」
722: :2012/12/26(水) 02:53:59.43 ID:
俺「??高の子と一緒にいたよね」
礼二「え、なんで…?」
不意をつかれたのか礼二はすごく驚いていた
若林「いや、偶然なんだよ…本屋で見かけて」
礼二「あぁ、そうだったのか…」
すると礼二は下を向いてなんだかおとなしくなった
礼二「え、なんで…?」
不意をつかれたのか礼二はすごく驚いていた
若林「いや、偶然なんだよ…本屋で見かけて」
礼二「あぁ、そうだったのか…」
すると礼二は下を向いてなんだかおとなしくなった
723: :2012/12/26(水) 03:01:16.41 ID:
礼二「あれ、中学の同級生なんだ。
なんかごめんな、隠すようなまねしちゃって…」
若林「いや、別にいいよ。あえて言うことでもないしなw」
礼二は申し訳なさそうに苦笑いしていた
礼二「なんだか俺馬鹿みたいだな…なんか言い出せなくてさ」
俺「いや、気にすんなよw 彼女なの?」
礼二「うん、そうだねww」
嬉しそうにはにかむ礼二を見て
本当に好きなんだろうなって気持ちが伝わってきた
なんかごめんな、隠すようなまねしちゃって…」
若林「いや、別にいいよ。あえて言うことでもないしなw」
礼二は申し訳なさそうに苦笑いしていた
礼二「なんだか俺馬鹿みたいだな…なんか言い出せなくてさ」
俺「いや、気にすんなよw 彼女なの?」
礼二「うん、そうだねww」
嬉しそうにはにかむ礼二を見て
本当に好きなんだろうなって気持ちが伝わってきた
724: :2012/12/26(水) 03:04:23.98 ID:
俺と若林はそれを聞いて
「ふっざけんなよーw」「やるじゃねーかww」
とか言ってふざけてバシバシ背中を叩いた
若林「漫画は描いてんの?」
礼二「いや…正直、微妙だ…」
若林「そっか。まあペースがあるしそんな焦ることでもねえか。」
俺は漫画を描かない礼二が心配で
正直嫌な予感がしたのだけど、そんな事は言い出せなかった
「ふっざけんなよーw」「やるじゃねーかww」
とか言ってふざけてバシバシ背中を叩いた
若林「漫画は描いてんの?」
礼二「いや…正直、微妙だ…」
若林「そっか。まあペースがあるしそんな焦ることでもねえか。」
俺は漫画を描かない礼二が心配で
正直嫌な予感がしたのだけど、そんな事は言い出せなかった
725: :2012/12/26(水) 03:07:48.40 ID:
正直ここで
「漫画描かねえのかよ?そんなんでいいのか?」
とか言っても、なんか彼女が出来たことへのひがみみたいになってしまうし
俺は「良き友人」を演じるため本音を言えなかった
「やったなーおめでとうーw」
などと上辺だけの言葉を吐いてしまった
俺は、漫画を描く礼二が好きだし
漫画について熱く語っている礼二が好きなのに
色ボケしたような礼二が、なんだか嫌だったんだ
「漫画描かねえのかよ?そんなんでいいのか?」
とか言っても、なんか彼女が出来たことへのひがみみたいになってしまうし
俺は「良き友人」を演じるため本音を言えなかった
「やったなーおめでとうーw」
などと上辺だけの言葉を吐いてしまった
俺は、漫画を描く礼二が好きだし
漫画について熱く語っている礼二が好きなのに
色ボケしたような礼二が、なんだか嫌だったんだ
726: :2012/12/26(水) 03:12:16.19 ID:
ようやく追いついた
見てます
見てます
727: :2012/12/26(水) 03:19:54.93 ID:
俺たちの高校の前の道にある金木犀が咲いて
なんだかいい感じの香りがし始めた頃
礼二の様子がもっとおかしくなった
学校を数日連続で休んだかと思うと
学校に復帰してきても一日中机に突っ伏して一言も喋らない
普段うるさい礼二がこの状況になるのは明らかにおかしい
俺の嫌な予感が的中してしまったんだ
なんだかいい感じの香りがし始めた頃
礼二の様子がもっとおかしくなった
学校を数日連続で休んだかと思うと
学校に復帰してきても一日中机に突っ伏して一言も喋らない
普段うるさい礼二がこの状況になるのは明らかにおかしい
俺の嫌な予感が的中してしまったんだ
728: :2012/12/26(水) 03:22:36.63 ID:
俺「おい、礼二、どした」
礼二「……」
俺「なんかあったか?」
礼二「……」
俺「そうだ、あれ描いてくれよ、エアギアのキャラ。俺あれ好きなんだ。」
そう言うと礼二は顔を上げた
礼二「漫画なんかなぁ…もう一生描かねえんだよ!」
あまりのことに俺はただあっけにとられた
礼二「……」
俺「なんかあったか?」
礼二「……」
俺「そうだ、あれ描いてくれよ、エアギアのキャラ。俺あれ好きなんだ。」
そう言うと礼二は顔を上げた
礼二「漫画なんかなぁ…もう一生描かねえんだよ!」
あまりのことに俺はただあっけにとられた
729: :2012/12/26(水) 03:23:27.06 ID:
礼二。。。
730: :2012/12/26(水) 03:26:54.38 ID:
そう言うと次の授業が最後だというのに礼二は教室を出て帰ってしまった
「あんま帰りすぎると留年するぞ…」
俺はそんなことをつぶやいて必死に冷静になろうと思ったけど
無理だった 礼二のやつ、また何かやらかしたのか?
俺一人じゃどうにもならない
放課後、若林のところに行こう
すぐにそう考えた
「あんま帰りすぎると留年するぞ…」
俺はそんなことをつぶやいて必死に冷静になろうと思ったけど
無理だった 礼二のやつ、また何かやらかしたのか?
俺一人じゃどうにもならない
放課後、若林のところに行こう
すぐにそう考えた
732: :2012/12/26(水) 03:30:47.29 ID:
若林「どーせふられたんだろ。」
若林に事情を話すと笑ってすぐにそう答えた
若林「想定内のことだろw」
俺「でも漫画を描かないって凄い剣幕だったんだけど。」
若林「それがなぁ…なんで漫画を描かない、になるんだ?」
俺「行ってみる?」
若林「それしかないか…手間のかかる奴だなマジで」
俺たちはその帰り、礼二の家に行ってみることにした
若林に事情を話すと笑ってすぐにそう答えた
若林「想定内のことだろw」
俺「でも漫画を描かないって凄い剣幕だったんだけど。」
若林「それがなぁ…なんで漫画を描かない、になるんだ?」
俺「行ってみる?」
若林「それしかないか…手間のかかる奴だなマジで」
俺たちはその帰り、礼二の家に行ってみることにした
733: :2012/12/26(水) 03:37:01.43 ID:
俺たちは急いで自転車をこいで礼二の家を目指した
だが、礼二の家に着いても誰もおらず
肝心の礼二がまだ帰っていなかった
若林「あいつどっかで寄り道してやがんな。」
俺「どうする?」
礼二の家の前にも金木犀が植わっていて
俺たちはその前に自転車を止めて、時間を潰してみることにした
だが、礼二の家に着いても誰もおらず
肝心の礼二がまだ帰っていなかった
若林「あいつどっかで寄り道してやがんな。」
俺「どうする?」
礼二の家の前にも金木犀が植わっていて
俺たちはその前に自転車を止めて、時間を潰してみることにした
734: :2012/12/26(水) 03:40:53.85 ID:
金木犀の花をむしり取ったり携帯をいじったりして時間を潰したが
一向に礼二が帰ってくる気配がない
俺たちがただその場で時間を潰して2時間弱くらい礼二を待った頃
夕方6時になってチャイムが鳴って
「さすがにもう帰るか」ってなった時だった
自転車に乗った礼二が目の前に現れて
「なんで?なんでいるんだよお前ら…」
と俺達に向かって言った
一向に礼二が帰ってくる気配がない
俺たちがただその場で時間を潰して2時間弱くらい礼二を待った頃
夕方6時になってチャイムが鳴って
「さすがにもう帰るか」ってなった時だった
自転車に乗った礼二が目の前に現れて
「なんで?なんでいるんだよお前ら…」
と俺達に向かって言った
735: :2012/12/26(水) 03:44:05.56 ID:
若林「ようw遅かったじゃねーか。」
俺「お前が心配だから来てやったんだよ」
すると礼二は涙目になって「ふざけんな…」と言いながら自転車を倒して
服の袖で顔を隠して泣き始めた
若林「何があったんだよ?ふられたか?」
俺「話せよ。聞いてやるぞ」
俺「お前が心配だから来てやったんだよ」
すると礼二は涙目になって「ふざけんな…」と言いながら自転車を倒して
服の袖で顔を隠して泣き始めた
若林「何があったんだよ?ふられたか?」
俺「話せよ。聞いてやるぞ」
736: :2012/12/26(水) 03:48:57.54 ID:
礼二「ふられたんだ…彼女に…」
そう話し始めた礼二は、夕焼けの濃い光を浴びて一層悲しそうに見えた
俺「なんで?仲良かったんじゃないの…?」
礼二「俺、ずっと漫画描いてること秘密にしてたんだ。
彼女は俺が進学校で、めっちゃ勉強頑張ってると思ってた」
若林「それで?」
礼二「本当の事、話したんだ。本気で漫画になるのが夢だって。
大学行かずに高校出て漫画家目指すって。」
そう話し始めた礼二は、夕焼けの濃い光を浴びて一層悲しそうに見えた
俺「なんで?仲良かったんじゃないの…?」
礼二「俺、ずっと漫画描いてること秘密にしてたんだ。
彼女は俺が進学校で、めっちゃ勉強頑張ってると思ってた」
若林「それで?」
礼二「本当の事、話したんだ。本気で漫画になるのが夢だって。
大学行かずに高校出て漫画家目指すって。」
737: :2012/12/26(水) 03:52:24.89 ID:
礼二「最初こそ、彼女も笑って応援してくれてたんだ。
でも、俺が本当に本気だって分かってくるうちに言われたんだ」
若林「なんて?」
礼二「○○高に行ってそんな事言ってるなんて馬鹿みたいって。
そんであっという間にフラれた。」
俺「ああ…」
俺はなんて言ったらいいか分からなかった
礼二「もう、漫画なんて二度と描かねえよ。
やっぱり普通じゃねえんだこんな事。」
若林「なんだって?」
でも、俺が本当に本気だって分かってくるうちに言われたんだ」
若林「なんて?」
礼二「○○高に行ってそんな事言ってるなんて馬鹿みたいって。
そんであっという間にフラれた。」
俺「ああ…」
俺はなんて言ったらいいか分からなかった
礼二「もう、漫画なんて二度と描かねえよ。
やっぱり普通じゃねえんだこんな事。」
若林「なんだって?」
738: :2012/12/26(水) 03:57:50.58 ID:
若林の様子が変わったことにすぐ気づいた
若林「お前、女にフラれたくらいで漫画描くのやめるのか?」
礼二「フラれたくらいって!お前に俺の気持ちが分かるのかよ?」
若林「知るかそんなもん!!お前何いってんだよこの野郎!!」
礼二「なんだてめえ!!知ったような口きくんじゃねえ!!」
その場で取っ組み合いのケンカになってしまった
もう日も沈みかけてて、あたりは暗くなっていたので
誰も止めにも来ない
俺は必死になって二人を止めた
若林「お前、女にフラれたくらいで漫画描くのやめるのか?」
礼二「フラれたくらいって!お前に俺の気持ちが分かるのかよ?」
若林「知るかそんなもん!!お前何いってんだよこの野郎!!」
礼二「なんだてめえ!!知ったような口きくんじゃねえ!!」
その場で取っ組み合いのケンカになってしまった
もう日も沈みかけてて、あたりは暗くなっていたので
誰も止めにも来ない
俺は必死になって二人を止めた
739: :2012/12/26(水) 04:02:24.00 ID:
若林「そんな事でやめちまうのか!!お前の夢はそんなもんか!!」
礼二「うるせえよ!どうしようが俺の勝手だろうが!!!」
もみくちゃになりながら俺は二人の間に入って必死に止めた
しばらく口論が続いたあと、礼二が言った
礼二「大体夢、夢って、お前には何も夢がねえくせに!!」
これを言われて若林がピタっと言い返すのをやめた
礼二もこれにはしまった、と思ったのか
「あ…」としゃべるのをやめた
礼二「うるせえよ!どうしようが俺の勝手だろうが!!!」
もみくちゃになりながら俺は二人の間に入って必死に止めた
しばらく口論が続いたあと、礼二が言った
礼二「大体夢、夢って、お前には何も夢がねえくせに!!」
これを言われて若林がピタっと言い返すのをやめた
礼二もこれにはしまった、と思ったのか
「あ…」としゃべるのをやめた
740: :2012/12/26(水) 04:06:35.79 ID:
若林はすごく小さな声で言った
若林「俺に何もねえから…お前を応援してるんだよ」
俺はこんなに寂しそうにしゃべる若林を初めて見た
いつもひょうひょうとしていてテキトー、そんな若林とは程遠かった
若林「でもやっぱり、大きなお世話だったか。」
若林は「ごめんな」とこぼしてそのまま自転車に乗って行ってしまった
すると礼二も黙って下を向いたまま家の中に入ってしまった
若林「俺に何もねえから…お前を応援してるんだよ」
俺はこんなに寂しそうにしゃべる若林を初めて見た
いつもひょうひょうとしていてテキトー、そんな若林とは程遠かった
若林「でもやっぱり、大きなお世話だったか。」
若林は「ごめんな」とこぼしてそのまま自転車に乗って行ってしまった
すると礼二も黙って下を向いたまま家の中に入ってしまった
741: :2012/12/26(水) 04:09:48.76 ID:
俺は一人、取り残されてしまった
もうだいぶ暗くなっていて、若林も見失ってしまった
俺は礼二の家に向かって「明日絶対学校来いよ!!」と言って
その場を後にした
三人でつるむようになってから、ここまで大きなケンカは初めてだった
何も言えずにただ仲裁していた俺
仲直りできるのか不安な反面、本音でぶつかれる礼二と若林が
少しうらやましいとも思っていた
もうだいぶ暗くなっていて、若林も見失ってしまった
俺は礼二の家に向かって「明日絶対学校来いよ!!」と言って
その場を後にした
三人でつるむようになってから、ここまで大きなケンカは初めてだった
何も言えずにただ仲裁していた俺
仲直りできるのか不安な反面、本音でぶつかれる礼二と若林が
少しうらやましいとも思っていた
774: :2012/12/28(金) 01:48:26.97 ID:
こんばんは
実は今日、随分と久しぶりにある人と会って来ました
会って…うん
この事もスレの最後に書きますね
とりあえず今日も続きを書いていきます
実は今日、随分と久しぶりにある人と会って来ました
会って…うん
この事もスレの最後に書きますね
とりあえず今日も続きを書いていきます
775: :2012/12/28(金) 01:51:15.29 ID:
おかえり
頑張って
頑張って
776: :2012/12/28(金) 01:59:00.43 ID:
その若林と礼二が盛大にケンカをした次の日
礼二は学校には来たものの、俺ともほとんど喋らなかった
放課後、「5、ごめんな俺先に帰る」
と言って申し訳なさそうに帰ってしまった
俺はその後若林のクラスまで行った
俺「なあ若林、礼二先に帰っちゃったぞ」
若林「そっか。」
若林はなんとなく寂しそうな顔で言った
礼二は学校には来たものの、俺ともほとんど喋らなかった
放課後、「5、ごめんな俺先に帰る」
と言って申し訳なさそうに帰ってしまった
俺はその後若林のクラスまで行った
俺「なあ若林、礼二先に帰っちゃったぞ」
若林「そっか。」
若林はなんとなく寂しそうな顔で言った
777: :2012/12/28(金) 02:07:38.61 ID:
どんな事があろうと大抵三人で一緒にいた俺たち
俺はもしこのままバラバラになったらどうしようと不安だった
若林「そうだな、お前グローブ家にあるか?」
俺「グローブ?まあ一個くらいならあるんじゃねえかな」
若林「よっしゃ、明日それ学校に持ってこいよ」
俺にはこの時若林が何を考えているのか分からなかった
俺はもしこのままバラバラになったらどうしようと不安だった
若林「そうだな、お前グローブ家にあるか?」
俺「グローブ?まあ一個くらいならあるんじゃねえかな」
若林「よっしゃ、明日それ学校に持ってこいよ」
俺にはこの時若林が何を考えているのか分からなかった
778: :2012/12/28(金) 02:11:25.82 ID:
若林は中学時代野球部だった
顔に似合わず野球が好きなスポーツ少年だったらしい
若林「だからさ、面と向かって話すのは少しアレだろ」
俺「まあそうだよな」
若林「笑うなよ?野球すんだよ、礼二と」
俺「は?」
顔に似合わず野球が好きなスポーツ少年だったらしい
若林「だからさ、面と向かって話すのは少しアレだろ」
俺「まあそうだよな」
若林「笑うなよ?野球すんだよ、礼二と」
俺「は?」
779: :2012/12/28(金) 02:14:37.22 ID:
若林「明日なら、ちょうどよさそうだな」
俺「待って待って。それマジで言ってんのか?」
若林「マジだけど。駅前のあの公園、あそこでいいだろ」
俺は唖然とした
たまにわけの分からん事を言い出す奴だけど
この時は本当に驚いた
俺「待って待って。それマジで言ってんのか?」
若林「マジだけど。駅前のあの公園、あそこでいいだろ」
俺は唖然とした
たまにわけの分からん事を言い出す奴だけど
この時は本当に驚いた
780: :2012/12/28(金) 02:15:55.50 ID:
青春だな
781: :2012/12/28(金) 02:19:35.35 ID:
若林「ちょうどお前らと野球したいと思ってたしな」
とヘラヘラして言う
本当に憎めない奴だよ
俺は次の日、自分の家から引っ張りだしてきたグローブを持って学校へ行った
放課後、そそくさと帰ろうとする礼二を引っ張り止め
強引に一緒に帰ろうと誘った
若林は先に駅前の公園に向かっていた
とヘラヘラして言う
本当に憎めない奴だよ
俺は次の日、自分の家から引っ張りだしてきたグローブを持って学校へ行った
放課後、そそくさと帰ろうとする礼二を引っ張り止め
強引に一緒に帰ろうと誘った
若林は先に駅前の公園に向かっていた
782: :2012/12/28(金) 02:22:42.36 ID:
よく晴れている日で、西日がまぶしかった
礼二と二人で自転車に乗って学校を出た
俺「礼二、久々に駅前の公園寄って帰らないか?」
礼二「いいけど。寄って何するんだよ…?」
俺「まあとにかく行ってみよーぜ」
上手いこと礼二をあの公園に誘導することができた
礼二と二人で自転車に乗って学校を出た
俺「礼二、久々に駅前の公園寄って帰らないか?」
礼二「いいけど。寄って何するんだよ…?」
俺「まあとにかく行ってみよーぜ」
上手いこと礼二をあの公園に誘導することができた
786: :2012/12/28(金) 04:01:08.36 ID:
公園に着くと、若林が俺たちを見つけて笑っていた
若林「よ、来たか。」
ニコニコとしてとてもごきげんなように見えた
礼二「なんで、若林が…」
困惑する礼二に向かって
俺は持ってきたグローブをカバンから出して礼二に投げた
礼二「は?なんだよ、これ…」
俺「いいからさ」
俺も若林につられて何だかニヤニヤしてしまった
若林「よ、来たか。」
ニコニコとしてとてもごきげんなように見えた
礼二「なんで、若林が…」
困惑する礼二に向かって
俺は持ってきたグローブをカバンから出して礼二に投げた
礼二「は?なんだよ、これ…」
俺「いいからさ」
俺も若林につられて何だかニヤニヤしてしまった
787: :2012/12/28(金) 04:06:08.33 ID:
若林「キャッチボールすんだよ、いいか?」
そう言って若林は持っていたボールを礼二に向かって軽く投げた
礼二も黙って、若林にボールを投げ返す
礼二と若林の間をボールが何往復もするうちに
若林が投げるのと同時に喋り始めた
若林「あのさ」
礼二「どうした?」
そう言って若林は持っていたボールを礼二に向かって軽く投げた
礼二も黙って、若林にボールを投げ返す
礼二と若林の間をボールが何往復もするうちに
若林が投げるのと同時に喋り始めた
若林「あのさ」
礼二「どうした?」
788: :2012/12/28(金) 04:09:41.87 ID:
若林「お前だって、色々辛いんだよな」
礼二「うん」
若林「なんか、勢いで色々言いすぎちまった。ごめん。」
若林がそう言うと、礼二はボールをキャッチしてから大きく深呼吸した
礼二「今、見せたいもんがあるんだよ」
そう言って礼二はグローブを手から外して、かばんを取りに行った
礼二「うん」
若林「なんか、勢いで色々言いすぎちまった。ごめん。」
若林がそう言うと、礼二はボールをキャッチしてから大きく深呼吸した
礼二「今、見せたいもんがあるんだよ」
そう言って礼二はグローブを手から外して、かばんを取りに行った
789: :2012/12/28(金) 04:12:09.51 ID:
礼二「若林も、5も来いよ」
礼二は真面目な顔をして俺たちを手招きした
俺「一体なんだ?w」
礼二「これだ」
礼二はカバンのクリアファイルから原稿用紙を一枚取り出した
そこには一人の少年の絵が描かれていた
若林「お前、これ…」
礼二「うん」
礼二は真面目な顔をして俺たちを手招きした
俺「一体なんだ?w」
礼二「これだ」
礼二はカバンのクリアファイルから原稿用紙を一枚取り出した
そこには一人の少年の絵が描かれていた
若林「お前、これ…」
礼二「うん」
790: :2012/12/28(金) 04:16:15.87 ID:
礼二「新しく描く漫画の主人公考えたんだ。これ、どう思う?」
俺「お前…もう漫画は描かないって…」
礼二「色々考えたんだ。でもやっぱり、漫画描きたくてしょうがないんだよw」
そう言われて、俺と若林はあからさまに見合ってニヤニヤしてしまった
若林「いいんじゃねーか、俺は好きだけどよ。もう少し個性が欲しくねーか?」
礼二「まじかwよっしゃもっと練ってみるぜw」
不思議と俺たち三人は笑って話していた
俺「お前…もう漫画は描かないって…」
礼二「色々考えたんだ。でもやっぱり、漫画描きたくてしょうがないんだよw」
そう言われて、俺と若林はあからさまに見合ってニヤニヤしてしまった
若林「いいんじゃねーか、俺は好きだけどよ。もう少し個性が欲しくねーか?」
礼二「まじかwよっしゃもっと練ってみるぜw」
不思議と俺たち三人は笑って話していた
791: :2012/12/28(金) 04:20:40.36 ID:
いつのまにかブランコに三人で座って
久々に三人でずっと漫画談義をしてた
すっかり夕暮れの時間帯で、公園がどんどん夕焼けに染まる中で
俺は三人でいられる事がどんなに楽しいことか痛感した
やっぱり俺は夢を語る礼二が好きで
それを見て楽しそうに話す若林が好きだった
いつまでもこんな時間が続いたらいいのにって
そんなベタな事をこの時本当に思ったんだよ
久々に三人でずっと漫画談義をしてた
すっかり夕暮れの時間帯で、公園がどんどん夕焼けに染まる中で
俺は三人でいられる事がどんなに楽しいことか痛感した
やっぱり俺は夢を語る礼二が好きで
それを見て楽しそうに話す若林が好きだった
いつまでもこんな時間が続いたらいいのにって
そんなベタな事をこの時本当に思ったんだよ
792: :2012/12/28(金) 04:24:15.30 ID:
礼二だって人間だし、失恋して何もやる気が無くなることだってある
それを見て思いっきりキレた若林も同じだ
そしてその二人の間をなんとなく繋ぐ俺…
この一件で俺たち三人はまた今までとは違う
より一層親密な仲になったんだと思う
それを見て思いっきりキレた若林も同じだ
そしてその二人の間をなんとなく繋ぐ俺…
この一件で俺たち三人はまた今までとは違う
より一層親密な仲になったんだと思う
793: :2012/12/28(金) 04:30:34.79 ID:
この出来事があったのが秋のこと
それから俺達は修学旅行へ行ったり色々とあったけど
毎日楽しくそれなりに過ごしていた
何もかもが普通だった
授業もけっこうサボるがそれなりに出席はして
成績は相変わらず相当悪いものだったけど
学校には順調に毎日通って楽しくやっていたんだ
それから俺達は修学旅行へ行ったり色々とあったけど
毎日楽しくそれなりに過ごしていた
何もかもが普通だった
授業もけっこうサボるがそれなりに出席はして
成績は相変わらず相当悪いものだったけど
学校には順調に毎日通って楽しくやっていたんだ
794: :2012/12/28(金) 04:41:22.60 ID:
冬休みに入った頃
忘れかけていたTから突然メールがあった
「年明けに吹奏楽の演奏会と合同で軽音部のライブがあります。
良かったら見に来てみてくださいね。」
というものだった
そういえば、Tはライブをする時は見に来てくださいって言ってた
俺はこの時忘れかけていたものを突然思い出したような気持ちになった
忘れかけていたTから突然メールがあった
「年明けに吹奏楽の演奏会と合同で軽音部のライブがあります。
良かったら見に来てみてくださいね。」
というものだった
そういえば、Tはライブをする時は見に来てくださいって言ってた
俺はこの時忘れかけていたものを突然思い出したような気持ちになった
795: :2012/12/28(金) 04:42:42.77 ID:
Tきたああああああああ
796: :2012/12/28(金) 04:44:22.27 ID:
正直、最初はあまり乗り気ではなかった
音楽はそこまで好きじゃないし
吹奏楽の定演なんて俺がいっても浮くだけだ
でも、せっかくTがメールまでしてくれて誘ってくれたから
どうせ暇でやることないんだし見に行ってみようと思った
Tがどんな風に軽音部でやっているのか見てみたい
そんな好奇心だった
でも、この軽い気持ちが良くなかった
音楽はそこまで好きじゃないし
吹奏楽の定演なんて俺がいっても浮くだけだ
でも、せっかくTがメールまでしてくれて誘ってくれたから
どうせ暇でやることないんだし見に行ってみようと思った
Tがどんな風に軽音部でやっているのか見てみたい
そんな好奇心だった
でも、この軽い気持ちが良くなかった
797: :2012/12/28(金) 04:52:02.82 ID:
一人で行って友達がいない奴だと思われたくなかったので
俺は嫌がる若林を強引に連れて行った
この時礼二は何故か寝込んでいて来なかったんだと思うw
高校近くの市民ホール的な場所で
吹奏楽と軽音の合同演奏会が行われていた
駐車場も沢山の車でうまっていて
中に入るとホールは思ってたよりも大きくて
人も保護者やら他校の生徒やらで随分とうまっていた
俺は嫌がる若林を強引に連れて行った
この時礼二は何故か寝込んでいて来なかったんだと思うw
高校近くの市民ホール的な場所で
吹奏楽と軽音の合同演奏会が行われていた
駐車場も沢山の車でうまっていて
中に入るとホールは思ってたよりも大きくて
人も保護者やら他校の生徒やらで随分とうまっていた
798: :2012/12/28(金) 04:55:42.89 ID:
入り口でパンフレットをもらって若林と一緒にしげしげと眺めた
プログラムは吹奏楽→軽音の順番だった
若林「俺こんなん初めてだぞwなんかすごいもんだなw」
俺「思ってたよりかなり本気だよね…なんかすごいわ…」
ホールの中はなんというか厳かな雰囲気に包まれていて
ステージは照明が強く当たっていて凄くまぶしく見えた
とても高校生の演奏会には思えなかった
なんかプロが出てきてもおかしくないような雰囲気に思えた
プログラムは吹奏楽→軽音の順番だった
若林「俺こんなん初めてだぞwなんかすごいもんだなw」
俺「思ってたよりかなり本気だよね…なんかすごいわ…」
ホールの中はなんというか厳かな雰囲気に包まれていて
ステージは照明が強く当たっていて凄くまぶしく見えた
とても高校生の演奏会には思えなかった
なんかプロが出てきてもおかしくないような雰囲気に思えた
799: :2012/12/28(金) 04:58:43.77 ID:
若林「お前の愛しのTのちゃんはいつだよ?w」
俺「なんだよそれwさーいつだろうな…」
なんて話してるうちに吹奏楽の演奏が始まった
ステージ上に楽器を持った一団が現れると
場内は凄まじい拍手に包まれた
俺は驚いて思わずまわりをキョロキョロ見渡してしまった
若林に「ばか、きょろきょろすんな」って注意されたのがしゃくだったw
俺「なんだよそれwさーいつだろうな…」
なんて話してるうちに吹奏楽の演奏が始まった
ステージ上に楽器を持った一団が現れると
場内は凄まじい拍手に包まれた
俺は驚いて思わずまわりをキョロキョロ見渡してしまった
若林に「ばか、きょろきょろすんな」って注意されたのがしゃくだったw
800: :2012/12/28(金) 05:01:54.80 ID:
吹奏楽の演奏が始まって、俺は唖然とした
正直、高校生ごときの演奏が…となめていたのだけど
初めて生でブラスバンドというものの演奏を聴いて
俺はめっちゃ感動したんだ
音の束が俺の腹に突き刺さってくるような不思議な感じだ
ステージ上で光を浴びて演奏してる人たちが
いつも学校で一緒にいる連中に思えなかった
俺も若林もただ「すげ…」とか「うわ…」とかつぶやくだけだった
正直、高校生ごときの演奏が…となめていたのだけど
初めて生でブラスバンドというものの演奏を聴いて
俺はめっちゃ感動したんだ
音の束が俺の腹に突き刺さってくるような不思議な感じだ
ステージ上で光を浴びて演奏してる人たちが
いつも学校で一緒にいる連中に思えなかった
俺も若林もただ「すげ…」とか「うわ…」とかつぶやくだけだった
801: :2012/12/28(金) 05:04:34.19 ID:
吹奏楽の演奏が終わって
軽い休憩時間になっても、俺達はあっけにとられてた
「なにか打ち込むってのは凄いことだわ…」
二人でそんな事を大真面目に話してた
Tも頑張ってるんだろうか
軽音の演奏になってTが出てくるのが
怖いような楽しみなような、なんとも言えない気持ちになった
軽い休憩時間になっても、俺達はあっけにとられてた
「なにか打ち込むってのは凄いことだわ…」
二人でそんな事を大真面目に話してた
Tも頑張ってるんだろうか
軽音の演奏になってTが出てくるのが
怖いような楽しみなような、なんとも言えない気持ちになった
802: :2012/12/28(金) 05:04:46.45 ID:
おもろい
805: :2012/12/28(金) 05:22:10.31 ID:
映画化はよ
819: :2012/12/28(金) 18:48:41.95 ID:
休憩時間にホールの中が明るくなって
俺たちは後ろの席のほうで何もすることなく座っていた
沢山の人が座ったり立ったりを繰り返していて、場内は慌ただしかった
「先輩!」
声のする方を見ると、通路の方でTがピョンピョン跳ねて手を振っていた
T「来てくれたんですか!」
俺「来たよー!」
俺たちは後ろの席のほうで何もすることなく座っていた
沢山の人が座ったり立ったりを繰り返していて、場内は慌ただしかった
「先輩!」
声のする方を見ると、通路の方でTがピョンピョン跳ねて手を振っていた
T「来てくれたんですか!」
俺「来たよー!」
821: :2012/12/28(金) 18:54:05.84 ID:
T「私もうすぐなんです…緊張します」
俺「頑張ってね~楽しくやればいいよーw」
俺がそう言うとTは笑って頷いて、ホールの外へ駆けていった
Tのその姿がとても微笑ましく思えた
若林「可愛いもんだなw」
俺「そうだね」
若林「…なんでふったの?」
俺は若林のその質問に黙るだけで、答えられなかった
俺「頑張ってね~楽しくやればいいよーw」
俺がそう言うとTは笑って頷いて、ホールの外へ駆けていった
Tのその姿がとても微笑ましく思えた
若林「可愛いもんだなw」
俺「そうだね」
若林「…なんでふったの?」
俺は若林のその質問に黙るだけで、答えられなかった
824: :2012/12/28(金) 19:10:17.52 ID:
軽音部の仲間に囲まれて楽しそうに話しているTが
なんだか遠くに行ってしまったように感じた
そしてホールが暗転し、軽音部のライブが始まる
どうやら1,2年生のライブから始まるようだ
いくつかのバンドの演奏が終わってから
とうとうその時がきた
なんだか遠くに行ってしまったように感じた
そしてホールが暗転し、軽音部のライブが始まる
どうやら1,2年生のライブから始まるようだ
いくつかのバンドの演奏が終わってから
とうとうその時がきた
825: :2012/12/28(金) 19:25:55.10 ID:
照明が照りつけるステージの真ん中にTのバンドが現れた
Tはボーカルのようで、緊張した様子で真ん中のマイクの前に立った
ホールの前の方では友達だろうか、数人の人だかりがTに熱心に手を振ってた
大勢の人が見つめるステージの真ん中にTが立っている
あの小さなTが、いつもの様子とは違う真剣な顔だった
Tはボーカルのようで、緊張した様子で真ん中のマイクの前に立った
ホールの前の方では友達だろうか、数人の人だかりがTに熱心に手を振ってた
大勢の人が見つめるステージの真ん中にTが立っている
あの小さなTが、いつもの様子とは違う真剣な顔だった
826: :2012/12/28(金) 19:33:02.33 ID:
やっと追いついた
>>5
に感動 827: :2012/12/28(金) 19:40:04.00 ID:
Tたちのバンドの演奏が始まる
「車輪の唄」だった
もちろん、俺もよく知っていた歌だ
真ん中に立つ小さなTが歌い出す
「錆びついた車輪…」初めて聴くTの歌声だった
恥ずかしい話、俺はこの時まで「女子の歌声」を聴いた事がなかった
それも今聴いているのはよく知っているTの熱唱だ
Tが歌い出した瞬間、俺は鳥肌が立った
「車輪の唄」だった
もちろん、俺もよく知っていた歌だ
真ん中に立つ小さなTが歌い出す
「錆びついた車輪…」初めて聴くTの歌声だった
恥ずかしい話、俺はこの時まで「女子の歌声」を聴いた事がなかった
それも今聴いているのはよく知っているTの熱唱だ
Tが歌い出した瞬間、俺は鳥肌が立った
830: :2012/12/28(金) 19:49:22.33 ID:
この時のTが歌った5分間は、今でも本当によく覚えてる
とても楽しそうに懸命に歌うTの姿が、俺の目に焼き付いて離れない
俺のTのイメージは、真面目で優しくておとなしい、そんな感じの子だ
それが、目の前にいるTはどうだろうか
とても楽しそうに情熱的に、大声を出して歌を歌っている
熱い、本当に熱かった
バンドが凄く好き好きでたまらない、Tのそんな気持ちが伝わってくるようだった
とても楽しそうに懸命に歌うTの姿が、俺の目に焼き付いて離れない
俺のTのイメージは、真面目で優しくておとなしい、そんな感じの子だ
それが、目の前にいるTはどうだろうか
とても楽しそうに情熱的に、大声を出して歌を歌っている
熱い、本当に熱かった
バンドが凄く好き好きでたまらない、Tのそんな気持ちが伝わってくるようだった
832: :2012/12/28(金) 19:56:46.01 ID:
演奏が終わってTが笑顔で「ありがとうございました!」
と言った瞬間場内から割れんばかりの拍手が溢れた
俺も無意識のうちに思い切り拍手をしていた
すごい、すごすぎる、あれが本当にTか?
俺は演奏が終わった後もドキドキが収まらなかった
「Tはどこだ?Tはどこに行った?」
俺は溢れる気持ちが抑えきれなくなり
そのまま若林と二人でホールを出て、Tを探しに行った
と言った瞬間場内から割れんばかりの拍手が溢れた
俺も無意識のうちに思い切り拍手をしていた
すごい、すごすぎる、あれが本当にTか?
俺は演奏が終わった後もドキドキが収まらなかった
「Tはどこだ?Tはどこに行った?」
俺は溢れる気持ちが抑えきれなくなり
そのまま若林と二人でホールを出て、Tを探しに行った
867: :2012/12/28(金) 22:33:37.95 ID:
このスレッドは落としてもらってけっこうです。
いつか続き書きますね
期待してた人には申し訳ないわ
みんなまたな
いつか続き書きますね
期待してた人には申し訳ないわ
みんなまたな
869: :2012/12/28(金) 22:35:24.30 ID:
続きが気になる
>>5
いや書いてくれよ 続きが気になる
871: :2012/12/28(金) 22:36:47.39 ID:
なんJとvipが落ちてる今書いても荒れるだけだからな
なんでわざわざこんなに必死こいて自分の人生語ってるか分からなくなってきた
近いうちにまたスレ立てて続き書くよ
みんなごめんな
なんでわざわざこんなに必死こいて自分の人生語ってるか分からなくなってきた
近いうちにまたスレ立てて続き書くよ
みんなごめんな
873: :2012/12/28(金) 22:38:35.98 ID:
>>871
お前が書きたくなるまで待ってるよ 906: :2012/12/29(土) 01:54:38.10 ID:
この5が語りたくなった時でいいからまた続き聞かせてほしい。
907: :2012/12/29(土) 01:55:46.59 ID:





コメント
コメント一覧 (2)
妄想こじらせて書いてる痛い文章だわ
まあ、青春ストライクだな
コメントする