1:2012/01/30(月) 01:04:03.86 ID:
27:2012/01/30(月) 01:07:12.89 ID:
たたかってきたのね....おかえり!!
31:2012/01/30(月) 01:07:58.29 ID:
そして次の日。
レンタカーを借り、村へ。
村までの道は広くなっていたが、車は全然走って無い。
道路広げた意味無ぇ~などと思いながら村に入る。

村の景色は当時と全く変わって無かった。
33:2012/01/30(月) 01:08:23.68 ID:
映画化決定
43:2012/01/30(月) 01:10:41.72 ID:
ただ
こう言う書き方すると中二臭いが

所々に見える人の姿はすごく小さく見えた。
僕が大きくなったからだけでなく、
何か村が縮んで行っているような感じ。
もう、消えるのを待つだけのような。

そんな感じ。
55:2012/01/30(月) 01:12:14.15 ID:
太一はやる事ないから仕方ないね
79:2012/01/30(月) 01:15:23.82 ID:
そして、我が家へ。
帰るのは10年振り。
けれど全然変わって無い。
元々、涙線の弱い僕。
思わず涙が出る。

全く変わらない、鍵のかかって無い玄関を引き
元気よく
「ただいま!」
と言ってみた。

・・・返事が無い。
家に上がってみる。
誰もいない。
留守・・・だと・・・
88:2012/01/30(月) 01:16:18.17 ID:
この状況で留守w
89:2012/01/30(月) 01:16:24.74 ID:
これはどっきりのオカン…
100:2012/01/30(月) 01:16:57.57 ID:
有紀子家で最終決戦か・・・
136:2012/01/30(月) 01:20:32.95 ID:
あれ?おかしいぞ?
確かに前日、「今日帰る」
って伝えたはず。
「まさか家間違えた?恥ずかしっ!」
とか思いながら確認。
間違いない。ココだ。
小さい頃、のこぎりで家の柱切ろうとしてぶん殴られたが、その時の傷もある。

いくら駆け落ちした親不孝者とはいえ10年振りに帰る息子ガン無視で
出かけるってそれは無いだろうと泣きたくなった。割とガチで。
184:2012/01/30(月) 01:26:08.73 ID:
表にでて、車を確認すると車はある。
という事は、村の外には出てない。

「おかしいな~」
と考えてると不意に後ろから声を掛けられた
「○○か?」
243:2012/01/30(月) 01:31:23.84 ID:
声を掛けてきたのは
祖父だった。

あぁ~年取ったなぁ~
と思った。昔はシャンとしていた腰が少し曲がっている。
「えっと、ただいま。」
何と言っていいか判らず思わず

「お前!こんの!よう戻ったなぁ!」

てっきり、怒鳴り散らされるかと思っていた。
けど、予想に反して、爺ちゃんは目に涙を浮かべていた。
249:2012/01/30(月) 01:32:11.69 ID:
おー 暖かいじいちゃんだなぁ
250:2012/01/30(月) 01:32:15.92 ID:
祖父母ネタあかん…
涙腺崩壊
278:2012/01/30(月) 01:35:24.47 ID:
「まぁ、中入れ!寒かろう」
と促され、家に入る。
「父ちゃんと母ちゃんは?」
と尋ねると、もうすぐ帰ってくるとの事。
どうやら、村の寄りがあってそれに行ってた様子。
311:2012/01/30(月) 01:38:38.04 ID:
しばらくすると父、母、祖母が帰ってきた。
母は、僕の姿をみると抱きついて泣いた。

母を泣かせるというのは本当に罪悪感でいっぱいになる。
父も涙は見せないがしきりに頷いていた。
祖母は「家の悪たれが帰った。よう帰った。と泣いていた。」
320:2012/01/30(月) 01:39:30.60 ID:
いい家族なんだな
343:2012/01/30(月) 01:42:01.44 ID:
そして、これまでの10年の報告。
今九州で暮らしていること
仕事もキチンとしてやっていけてること
有紀子と籍を入れた事
今、幸せに暮らせている事。

皆何も言わずに聞いてくれた。
368:2012/01/30(月) 01:45:02.08 ID:
かなり泣ける(/ _ ; )
373:2012/01/30(月) 01:45:13.92 ID:
そして本題。

「これから有紀子の実家に行って話してくる。向こうにも今日行くと伝えてる。」
と言うと祖父母は「そうか」と頷き
父母は「なら直ぐに支度しましょう。」と着替えに。
父母も一緒に行くとの事。
一人で良いと行ったが、キチンとしなければと。
409:2012/01/30(月) 01:49:47.66 ID:
父母の準備が整い
いざ有紀子の実家へ。

有紀子の母が出迎えてくれ、家に上がる。
この時
緊張でおかしくなりそうだった。
僕は元々プレッシャー星人なんで本番に弱い。
426:2012/01/30(月) 01:52:23.42 ID:
有紀子の父がすでに座っている。
こうして面と向かうのは一体何年振りだろうか

正直、怖い。
父親の威厳というか、気迫の様なものがある。

殺されるんじゃないかと思った。
445:2012/01/30(月) 01:55:42.39 ID:
明日入試なのに寝られない
447:2012/01/30(月) 01:56:14.35 ID:
全員が席に座る。
重苦しい空気の中どう口を開くべきか。

ここに来るまでに色々考えていたが
最初に出たのは
「有紀子さんと今幸せに暮らしてます。これからもそのつもりです。」

最後の方で言おうと考えていた言葉が出てきた。
460:2012/01/30(月) 01:57:48.83 ID:
言い切りだし方だね
相手に何も言わせない感がハンパねー
461:2012/01/30(月) 01:57:52.76 ID:
>>447
男だ!!よく言った!
481:2012/01/30(月) 02:02:16.31 ID:
しくじったと思ってると
「そうか。そうか。」
と有紀子父が頷く。
どうも予想していた感じと違う。
「○○君。有紀子も今幸せなんだね?」
有紀子父がそういう。
この空気なら・・・
そう思い僕は子供の事を伝える。
499:2012/01/30(月) 02:04:53.28 ID:
おかしいのはやっぱり婆さんとデブだろうな
500:2012/01/30(月) 02:04:57.78 ID:
その瞬間、
有紀子の父はパッと笑顔を浮かべしきりに
「そうか、そうか」
と頷いていた。
僕の両親は突然の事にポカーンとしていたが
「本当か?」
と確認した後、しきりに
「よかった」
と言っていた。
少し、気分的に軽くなった気がした。
528:2012/01/30(月) 02:09:21.98 ID:
なにこれ眠れない…
538:2012/01/30(月) 02:11:45.53 ID:
しかし、僕にはまだ言わなくてはいけない事が

「子供がどちらの家を継ぐとかいう話はしません。子供には自由に育ってほしい。」

さぁ、どう反対されるかと身構えていると
「そうだな。それがいい。」
と双方の両親にすんなりと受け入れてもらえました。
551:2012/01/30(月) 02:13:34.71 ID:
さて、
気になる事がもう一つ。
僕らの反対を先陣切っていた有紀子の祖母。
この人にも認めてもらわなければ。
557:2012/01/30(月) 02:14:36.64 ID:
しかし。
どうやら、最後まで認めてはもらえないようです。
559:2012/01/30(月) 02:14:39.82 ID:
ラスボス対決
560:2012/01/30(月) 02:14:42.24 ID:
最大の難関
580:2012/01/30(月) 02:18:01.97 ID:
有紀子の祖母は

痴呆を患い、この一年程誰が誰か判らないのです。
僕が話しかけた時
僕の事を主治医の先生だと思っていました。

結局、僕は最後までこの人に2人の事を認めてもらう事が出来なかった。
612:2012/01/30(月) 02:20:56.00 ID:
この事は以前から知っていた事。
もう長くないと言われて
それでも、憎いであろう僕を見ればふと思い出すのではないか
そう思っていたが、ダメだった。

僕の事を主治医だと思い込んで、しきりに孫の話をし
「今大学生で中々顔を見せんで」
と話すのを見るのはつらい
628:2012/01/30(月) 02:22:59.17 ID:
祖母に同情の余地はないだろう
元から頭おかしい人なんだし今更認めてもらう必要もないわけだし

後味が悪いって言ってる奴はドラマの見すぎ
645:2012/01/30(月) 02:25:20.93 ID:
こうして
僕の田舎との戦いはほんの少しの後味の悪さを残して終わった。

有紀子の両親とは話し合い、両親が九州に顔を出しに来るとの事。
また、子供が生まれたら必ず顔を見せにくると約束をした。
661:2012/01/30(月) 02:28:07.44 ID:
その後、九州に戻り
首を長くして待っていた有紀子に報告。

肝心の婆さんの事は伏せておくことにした。
間違ってるかもしれないが
今はこのほうが良いと思う
694:2012/01/30(月) 02:32:04.41 ID:
僕はこれから父親になります。
過去に僕のやった事は決して子供に誇れるものじゃないと思います。
けれど本当に大切なものの為なら諦めない、正面からぶつかる事の大切さを
教えることはできるんじゃないかなぁと思ってます。


おわり。
695:2012/01/30(月) 02:32:26.80 ID:
1乙!
704:2012/01/30(月) 02:32:52.32 ID:
>>694
乙!
いつまでも幸せにな
706:2012/01/30(月) 02:32:53.46 ID:
感動した!ありがとう!!
707:2012/01/30(月) 02:32:54.20 ID:
おわってしまったw
715:2012/01/30(月) 02:33:16.77 ID:
乙!
ありがとうな!
本当に、ありがとう
大切なもの
しっかり守って
幸せになれよ!
723:2012/01/30(月) 02:33:45.27 ID:
>>694
おつかれさま!良いパパになってよ!
732:2012/01/30(月) 02:34:35.63 ID:
と、言う事で
随分長い事タラタラ書かせて頂きました。
見てくれた方、支援してくれた方、
本当にありがとうございます。

後味悪い結果になりましたが、まだあきらめずに居ようと思います。
793:2012/01/30(月) 02:39:40.41 ID:
さて・・・
実は今回の帰省がこんなに早く終わると思わなかったんで
リフレッシュ含めた有給を長めに取ってしまい明日休みという
蛇足になるかもしれませんが折角なのでいくつかエピソード出そうかと思いますが

どうでしょう? 

1、将太プロポーズ大作戦
2、ギャグマンガ日和
3、イベリ子。イケメンゲット大作戦
4、太一それから。

無駄足なら無しで。
819:2012/01/30(月) 02:40:54.13 ID:
太一のその後が知りたい!
821:2012/01/30(月) 02:40:56.05 ID:
全部聞かせてください
839:2012/01/30(月) 02:42:09.92 ID:
全部だ全部
894:2012/01/30(月) 02:47:40.28 ID:
全部・・・いきましょうか。
では1から
将太プロポーズ大作戦

事は三年前の12月。
僕は将太から相談の電話を受ける
「なぁ、俺やっぱり彩香が好きなんだ!俺彩香にプロポーズするよ!」
と最初から全開。
「いや、プロポーズも何もまだ付き合って無いじゃん。段階踏めよ。」
とかえすと
「段階どころか飛び降りたお前に言われてもな」

・・・ごもっとも
909:2012/01/30(月) 02:50:18.51 ID:
「で、クリスマスに彩香をデートに誘う事に成功したんだ!」
将太の声が弾む
「へぇ~良く受けてくれたな。脈あり?」
この言い方がまずかった。
「やっぱりそう思うか!俺もだ!」

調子に乗ってらっしゃる・・・
913:2012/01/30(月) 02:50:36.40 ID:
おめでとう。おめでとう。本当に。
919:2012/01/30(月) 02:52:46.66 ID:
「で、なんか作戦でもあるわけ?」
と単純な疑問。
「おう!この日の為に買ったんだ!俗にいう給料三カ月分ってやつだ!」

おい。重いぞ。
930:2012/01/30(月) 02:54:59.81 ID:
「判った。でそのほかの作戦は?」
将太
「良い感じのレストラン取ってある。びしっと決めてくるぜ!」

ああ、死亡フラグだ。コレ。
934:2012/01/30(月) 02:55:34.60 ID:
憎めない子www
940:2012/01/30(月) 02:57:06.24 ID:
そして、当日
僕、彩香に電話
「今日将太とデートだって?実際どうなん?俺はアイツ意外ないと思うけど」
とアシストのつもり。
「うん。良いんだけど、なんていうかちょっと突っ走りすぎっていうか。」

おっとこれはまずい。
954:2012/01/30(月) 03:00:17.88 ID:
将太に合掌
958:2012/01/30(月) 03:01:25.54 ID:
結果(以下彩香レポート)
「彩香!俺と結婚してくれ!」(指輪を掲げながら)
「え?付き合っても無いのにそれはおかしくない?飛ばし過ぎ。
事故ってるけど。」

将太撃沈。
どうやら職場の先輩相談していた模様
それを受け、色々先輩に受けたアドバイスがすべて裏目に。
960:2012/01/30(月) 03:02:26.54 ID:
将太
全治5カ月(精神的に)
彩香
臨時収入GET

以上
982:2012/01/30(月) 03:04:53.84 ID:
全治5ヶ月www
全治できたらいいけどwww
1000:2012/01/30(月) 03:06:43.88 ID: