397:2008/06/17(火) 22:32:32.26 ID:
第7章 運命の歯車

俺は真っ暗なオフィスで自分の席に座っていた。
全て終わったな・・・。

恐らくクビであろう。

俺は今回の失敗の損害を考えた。
万一この仕事が飛でしまった場合

会社の損害は甚大なものである。
今までの人件費に加え
もしかすると代理店に損害賠償を支払わなければならないかも。

志村の台本もゴミになり
赤松も会社の信用を失うだろう。

399:2008/06/17(火) 22:33:17.01 ID:
技術スタッフにしてもそうだ。
撮影をする上での
今までの準備や打ち合わせは全て無駄なる。

ライティングに関しては外注スタッフだ。
スケジュールを押さえてしまった以上
ギャラは発生する。

後はスタジオのキャンセル費。衣装代。
そうそうメイクさんもギャラは発生するな。

あの代理店は二度とあの美容器具の会社から仕事を取れないかも。
代理店の人だって自社で激しい吊るし上げを食らうに違いない。

絶望だ。

「死んでしまおうかな?」自然とそんな言葉が出てしまう。
402:2008/06/17(火) 22:37:52.92 ID:
すごい・・・リアルだ。
これが社会なんだ
406:2008/06/17(火) 22:44:47.49 ID:
>>402
そうだ、これが社会だ

403:2008/06/17(火) 22:42:07.11 ID:
>>402
まぁ首にはならないけど…
そもそも志村の管理能力の問題

401:2008/06/17(火) 22:37:08.91 ID:
俺は呆然と空中を見ながら思った。

「おふくろの声が・・・聞きたいな」

気が付くと俺は携帯で実家に電話をしていた。
こんな時間だもんな。
おふくろ寝ているよね?

しかし意外にも電話は2コールほどですぐに繋がった。

「はい。二宮です」

2週間ぶりに聞くおふくろの声は妙に優しく
そして懐かしくさえ思えた。

「俺・・・だけど・・・」
震える声を絞り出してやっとそう切り出した。

405:2008/06/17(火) 22:44:07.16 ID:
「光輝かい?どうしたんだい?こんな夜中に」
おふくろは明らかに動揺していた。

そりゃそうであろう。こんな時間に暗い声をした
息子から電話があれば誰だって動揺する。

「もしもし?もしもし?」
おふくろの声を聞いて泣きそうになる。
鼻の付け根の辺りがツンとして痛い。

「おふくろ・・・ごめんね・・・」
やっと出た言葉がそれだった。

バカでアホな息子でごめんね。

一生懸命育ててくれたのに
単純作業も出来ない息子になっちゃってごめんね。

人様に迷惑を掛ける息子になってごめんね。

自慢の息子になれなくてごめんね。

俺はとうとう泣き声になってしまった。

407:2008/06/17(火) 22:49:12.74 ID:
おふくろは言った
「どうしたんだい?話してくれなきゃわからないよ」

俺は泣きながら母親に伝えた。
入社たった2週間程度で
会社に多大な損害を与えてしまったことを。

俺の話を全て聞き終えたおふくろは
ゆっくりと言った。

「そんなことかい?だったら会社を辞めて
また母さんと2人で暮らせばいいじゃないか。
母さんの家に戻ってくればいいじゃないか」

俺は小学校の時以来、口にしていなかった言葉を言った。

「おかあちゃん・・・・」

408:2008/06/17(火) 22:50:04.33 ID:
ごめん。当時のことを思い出したら
涙が出てきた。少し時間をくれ

409:2008/06/17(火) 22:52:53.53 ID:
またかよ・・・









許す

410:2008/06/17(火) 22:54:07.54 ID:
お母さんに、電話しようかな…

寝てるだろうけど

411:2008/06/17(火) 22:54:23.65 ID:
がんばれ二宮´;д;

413:2008/06/17(火) 22:59:27.48 ID:
泣いた

414:2008/06/17(火) 22:59:36.53 ID:
追いついた
がんばれ二宮;-;
419:2008/06/17(火) 23:04:44.93 ID:
子供にはわからん親の愛を感じる。母さん生き返らないかな…

でも生き返られても…orz

415:2008/06/17(火) 23:00:36.38 ID:
俺はふと中学生の時の出来事を思い出していた。
親父が亡くなったばかりで
家計が急に切迫された状態になった。

必死でパートに出ていたおふくろの苦労も知らず
俺は夜遊びを覚えた。

そして迎えた俺の誕生日。
ケーキを買う余裕なんてなかったのかもしれない。
深夜帰宅するといかにも不味そうなケーキがテーブルに置いてあった。

おふくろの手作りだった。

おふくろはケーキなど作ったことは無かったのであろう。
クリームはグチャグチャで
上に乗っていた苺は不揃いに並んでいた。

それでもおふくろは言った。
優しそうな笑顔で

「光輝お誕生日おめでとう。ケーキ食べな」

417:2008/06/17(火) 23:02:06.27 ID:
やばい・・・

・゚・(つД`)・゚・

418:2008/06/17(火) 23:04:37.80 ID:
。*゚・(ノД`)・゚*・。

420:2008/06/17(火) 23:05:06.28 ID:
当時の俺は想像を絶するバカだった。
「こんな不味そうなケーキ食えるか!」
そう言ってケーキを壁に投げつけた。

俺も当時ガキだった。
親父がいた時はちゃんとしたケーキが食えたのに。
なんでこんなケーキになったんだよ!

理解はしようとするものの
家庭の経済的変化は感情が受け付けなかったのである。

おふくろは床に散らかったケーキを片付けながら
涙声で言った。

「貧乏でごめんね・・・」

421:2008/06/17(火) 23:07:52.05 ID:
電話口でおふくろの声が聞こえる。

「光輝はなにがあっても母さんの息子だよ」

俺は涙を必死で堪えた。
そして言った。

「ごめん。ごめん。本当はそんなに大したミスじゃないんだ
ちょっと弱気になっただけ。だから心配いらないよ」

そして電話を切った。
これ以上おふくろの声を聞いていたら
また泣いてしまうよ。

423:2008/06/17(火) 23:11:12.48 ID:
ごめん。30分後には必ず戻る。
皆も休憩してて。

戻ったら頑張るよ

424:2008/06/17(火) 23:12:05.77 ID:
おつ。
待ってるぜ

425:2008/06/17(火) 23:12:30.51 ID:
30分ね 風呂はいろ

428:2008/06/17(火) 23:14:05.78 ID:
俺も風呂入ってくる

431:2008/06/17(火) 23:18:42.35 ID:
あれ・・・?俺滅多に目から汗なんか出ないのにな・・・

435:2008/06/17(火) 23:36:48.85 ID:
風邪ひいてる所為かな?目から鼻水が・・・

436:2008/06/17(火) 23:47:19.62 ID:
それから俺は朝まで自分のデスクでボーッと過ごした。
朝8時。
次々と社員が出社してくる。
この業界で8時に出社してくる人間は大概がロケだ。
事態を知らない人は気軽に俺に声を掛けてくる。

「おお。二宮!早いじゃん。おはよう!」
そして準備を終えると次々にロケへ出動して行った。

誰の顔もロケに対する意気込みが伺え
俺は置いてけぼりをくらったような
惨めさを感じた。

そんな時、女の声が聞こえた。
「二宮くん。早いね~。」
渡辺だった。

通常は制作部のフロアに上がってくることは無い
彼女だったが何かしら用事でもあったのだろう。

441:2008/06/17(火) 23:49:35.04 ID:
「二宮くんもロケ?」事情を知らない渡辺の声は明るい。
「いや・・・」正直答えるのも面倒だった。

「ちょっとミスってさ。泊まり明け」
渡辺が不安気な表情で俺の顔を見る。

「ミスって・・・。どんなミス」
「取り返しのつかないミス」

更に深く追求してこようとする渡辺から
「もう行かないと怒られるよ」と言って俺はトイレへと逃げた。

9時にもなるとそろそろ社内に活気が出てくる。
皆はまだ俺のミスを知らない様子だ。

いや。知っていてあえて無視していているのか?
余計な事まで考えてしまう。

そんな時、フロアの入り口から赤松が見えた。
眉間にシワを寄せ妙に早足で自分のデスクに向かう。

俺は席を立って赤松の元へ駆け寄った。
「赤松さんすみません。俺・・・俺・・・・」
赤松はそんな俺の言葉を遮るように
「志村に聞いた」とだけ言って電話の受話器を上げた。

442:2008/06/17(火) 23:49:54.83 ID:
おかん…
26にもなってちゃんと仕事してるにも関わらず遊びすぎて金欠で
パチンコ行きたさに資格試験に金が必要と嘘をついて
3万借りてごめんなさい(´;ω;`)

実際には絶対言わないけどwwww

443:2008/06/17(火) 23:53:57.59 ID:
>>442
ゴルァ━━━━━━(゚Д゚)━━━━━━ !!!!!
早急に金を返して
言い訳にした資格試験に合格しなさい

443:2008/06/18(水) 00:14:39.09 ID:
>>443
俺>>442だけどさ
もう受かってる資格試験を受験するって言ったんだよね
甘えすぎな自分に落胆した
上位資格取得しておかんを安心させます
お金も返します
ボーナス入ったら旅行にでも連れていくよ
二宮のおかげで気付けました、ありがと
更新頑張れー

447:2008/06/17(火) 23:56:34.08 ID:
電話の相手は例の代理店だった。
「この度は誠に・・・。はいはい。すぐに伺います」
俺は赤松の横に立ち胸が締め付けられる思いだった。

しかし俺には何も出来ない。
無力な新入社員なのだ。
電話を切った赤松は俺に
「ROM。原稿の入ったROM」と言った。

俺は自分の席に走っていきCD-ROMを取ってきた。
それを赤松に渡した。
「お前は会社で待っていろ」そういうと赤松はまた早足に
会社を出て行く。

俺と赤松のやり取りに気づいた社員が
事態に気づき始めた様子だ。

「何かあったのか?」

耳を澄ませばそんな声が聞こえてきそうだった。

448:2008/06/17(火) 23:57:15.28 ID:
俺はまた自分のデスクに戻って赤松の帰りを待った。
針のむしろとはこういう状態なのだろう。
事態に気づき始めた社員の視線が痛い。

1時間ほどして赤松が帰ってきた。
どうなったんだ?代理店はどんな反応を見せたのだ?

「赤松さん・・・」近づく俺を無視して
赤松は数人のプロデューサーを集め、会議室に入っていった。
当然俺が入って行ける空気ではなかった。

449:2008/06/17(火) 23:58:08.18 ID:
30分ほどでプロデューサー連中が
会議室から出てきた。

俺は赤松の元に駆け寄った。
「どうだったんですか?代理店は怒っていますか?」

赤松はあからさまに不機嫌な表情で
「まだ分からん」とだけ言った。

そして「二宮。お前は自宅に帰れ。連絡が来るまで出社せんでいい」
俺は腰が崩れるような感覚に襲われた。

撮影まであと3日。今から他のADを立てるのか?
俺は完全にこの仕事から外されたのだ。

入社して初仕事での大失態。
呆然とするしかなかった。

450:2008/06/18(水) 00:00:47.80 ID:
これはキツいなぁ

そろそろ志村が来そうな予感

451:2008/06/18(水) 00:07:03.82 ID:
きついな・・・
ろくに新卒に仕事も教えず、失敗したら「来なくていい」って・・・

469:2008/06/18(水) 00:28:04.92 ID:
>>451 亀だけどこの失敗は仕事を教えて貰えない貰えた云々では済まされないだろw

470:2008/06/18(水) 00:28:41.85 ID:
部下のミスの上司の責任の所在が棚にあげられているが、ヌルい学生気分の若い奴らにはとてもいい話だ

452:2008/06/18(水) 00:07:16.30 ID:
赤松に必要書類を渡して俺はトボトボと会社を出た。
その瞬間だった。
ちょうど来社した志村に出くわした。

いま1番会いたくない人物だった。
しかし謝らないわけにはいかない。

「すいませんでした。志村さん」

精一杯の言葉がそれだった。
しかし志村は例の目線。

そうあの汚いものを見るような目で
俺を一瞥して社内へと消えていった。

呆れてものも言えないのか?
それとも話する価値すらないと思われたのだろうか?

どっちにしろ俺はショックだった。

自宅のある駅まで電車に揺られる。
なぜこんな時間に家に帰るってるんだろ?俺。

消えてしまいたいな・・・。

志村のあの目を思い出す度にそう思った。

453:2008/06/18(水) 00:08:45.20 ID:
オレもう一生NEETでいいや

454:2008/06/18(水) 00:10:23.69 ID:
オレもう一生学生でいいや

457:2008/06/18(水) 00:13:34.44 ID:
リアルな社会の描写に
学生っていかにちゃらんぽらんか思い知らされるな

458:2008/06/18(水) 00:13:56.64 ID:
去年彼女に振られた俺が今から読み始める
>>1ですでに泣きそう

459:2008/06/18(水) 00:14:20.83 ID:
まりあ編より社会人編の方が為になる

460:2008/06/18(水) 00:14:25.31 ID:
マンションの近くで油田に会った。
「あれ?どうしたんですか?こんな時間に」
油田は午前中に帰ってきた俺を不思議に思ったのであろう。

「いや。ちょっとね」
コイツに事情を説明したところで何にもならない。
「そうそう。マンガありがとうね。今度返しにいくよ」

油田は少し心配気な表情で
「それはいつでもいいですけど。顔色悪いですよ」

エレベーターで3階のフロアへ到着した。
その時ちょうど302号のドアが開いて
まりあが出てきた。

会いたく無い時に限ってやたらと人に会うもんだ。
そうか。2人共大学へいくのか。

「おはようございます。あれ顔色悪いですよ?」
まりあも俺の顔を覗き込んできた。

余程血の気の失せた表情をしていたのだろう。

462:2008/06/18(水) 00:18:17.81 ID:
「うん。ちょっとね。風邪気味みたいだから早退」
そういって無理に笑顔を作った。

さすがにまりあに対してだけは
情けない姿を見せれなかった。

「え・・・。大変じゃないですか?」
心配してくれるまりあ。

しかし今は1人なって寝たいんだ。
「大丈夫だから。マジで」

そういって俺は自分の部屋へと消えた。
とにかく眠ろう。
眠ってなにもかも忘れたいんだ・・・。

464:2008/06/18(水) 00:23:49.78 ID:
俺はその日夕方まで眠った。
しかし熟睡は出来なかった。

今現在、会社で起こっているであろう騒ぎを想像すると
夢にまで出てくる。

携帯を見てホッとする。
どこからも着信は無かった。

風呂に入ることも食事をすることも全てが面倒だった。
ただ布団の中で目を瞑っていた。

夜の8時ごろだった。
ピンポーンとやたらと大音量のインターホンが鳴った。

俺は布団のビクッとなった。
頭の中には「もしや会社の人間!?」それが真っ先に浮かんだ。
もはや鬱病状態だった。

471:2008/06/18(水) 00:31:28.50 ID:
恐る恐るインターホンの受話器を取った。
「はい・・・」
すると意外な人物の声だった。

「どうも油田です」
なぜ油田が?

しかし会社関係ではないことに安堵した。
ドアを開けると油田はダンボール箱を抱えていた。

中には「YAWARA」がびっしりと詰まっている。

「今日学校でまりあちゃんに聞いたんですけど
二宮さん風邪だって。
だから暇持て余しているかなって。
これ良かったら読んで下さい。」

俺は油田の心遣いが嬉しかった。

ご近所付き合いっていいな。
心底そう思った。

「ありがとうね。油田くん。助かるわ」
笑顔でそう言って俺は「YAWARA」を受け取った。

473:2008/06/18(水) 00:33:31.90 ID:
油田めっちゃいい奴じゃねえかwwwwww

475:2008/06/18(水) 00:35:00.79 ID:
油田=悟ですね、わかります

476:2008/06/18(水) 00:37:09.31 ID:
ついでに読破した「はじめの一歩」を油田に返した。
「もし具合が悪くなったらいつでも言って下さい」
そういって油田は自室へと帰っていった。

俺は思った。

油田はオタクの趣味が合わないけどいい奴だな。

俺はまた布団に潜り込んで「YAWARA」を読み始めた。
昔に読んだマンガであった。妙に懐かしい。

普段は乱暴だが、心の奥底で柔を愛するおじいちゃんは
俺の心を和ませてくれた。

そしてマンガに夢中になることで俺は仕事のことを
忘れようとしていた。

479:2008/06/18(水) 00:41:14.57 ID:
泣きそうになりながら読んだら、まだラブストーリーに入ってなかった

480:2008/06/18(水) 00:42:10.39 ID:
本にしたらそれなりに売れると思う
小説なんて買ったことないけど

485:2008/06/18(水) 00:50:29.58 ID:
次の日俺は昼過ぎに目を覚ました。

すぐさま携帯を確認してホッとする。
どこからも着信は無かった。

携帯はマナーモードにしておいた。
今の俺の状況では着信音でも心臓が止まりかねない。

俺はふと親友の顔を思い出した。

俺には親友と呼べる友達が1人だけいる。
小学生の時からの幼馴染だ。

こいつだけはいつも俺のことを親身になって
考えてくれた。

俺がグレた時も色メガネで見ることは無く
普通に接してくれた。

俺は親友に電話をした。
久しぶりに声が聞きたくなったのだ。

489:2008/06/18(水) 00:58:25.07 ID:
「やほー!元気?」
受話器越しから聞こえてくる声。
相変わらずだな。
俺が電話したっていうのに。

「おー。元気だよー。そっちは相変わらず?」

「相変わらずさ。フリーターしながら全国を旅してます。」

こいつは高校卒業後フリーターとなり
暇を見つけては日本全国を旅している。

人生気ままが1番。これが奴の口癖だ。

490:2008/06/18(水) 00:58:38.11 ID:
「どうだい?リーマン生活は?」
俺はその辺りを適当に濁した。

「平日の昼に電話してくるなんて映像業界も案外ヒマですね~」
「バーカ。代休だよ。代休」
「代休ならおふくろさんの所帰ってやれっての!」
「まぁその内ね」

俺達は他愛の無い話で盛り上がった。
嬉しかった。心が和んだ。

こんな親友を持てて幸せだと感じた。

「あ・・・俺そろそろバイト行くわ。」

「そか。また電話するよ。バイト頑張れよ!悟」

俺達は再会を約束して電話を切った。

491:2008/06/18(水) 01:00:33.67 ID:
ああああああああああああああああ

492:2008/06/18(水) 01:01:01.69 ID:
ああああああああああああああああああ

494:2008/06/18(水) 01:01:26.76 ID:
悟!!!!!!!!!!!!!!!!!111111111111

496:2008/06/18(水) 01:02:56.27 ID:
書き方うめえええええええええええええwww
プロかよww

497:2008/06/18(水) 01:05:52.74 ID:
うわーーーーーーーーーーーー

498:2008/06/18(水) 01:06:07.27 ID:
ここでまさかの悟かよ・・・

499:2008/06/18(水) 01:06:29.87 ID:
伏線の張り方とか焦らし方とか…もうw

495:2008/06/18(水) 01:02:49.08 ID:
なんでそんなに興奮してるんだ・・・なにか元ネタが?

504:2008/06/18(水) 01:09:41.74 ID:
>>495 >>1から読みなおせ


1:2008/06/17(火) 05:55:20.64 ID:
去年の正月1通の年賀状が来た。
その年賀状には可愛い文字でこう書かれていた。

「明けましておめでとうございます。来年悟くんと結婚します。」

この年賀状の差出人は俺の元カノまりあだ。
--------------------------------------------------------------------------------


503:2008/06/18(水) 01:09:12.62 ID:
いっきにテンションあがるな

505:2008/06/18(水) 01:10:39.69 ID:
間違いなく稀に見る良スレ

502:2008/06/18(水) 01:08:43.34 ID:
俺はカップラーメンの簡単な食事を済ませて
また布団に潜り込んだ。

油田に借りたYAWARAの続きを読む。

夕方5時。ピンポーンとインターホンが鳴った。
またもやビクッとする。
少し音量を下げれないものか?
今度調べてみよう。

「こんばんわ。具合どうですか?」
声の主は油田だった。

「ちょっと待ってね。玄関開けるよ」
油田は心配そうに俺の顔を見る。

「少し顔色良くなりましたね」
「おかげさまで」

「それでですね・・・。もし良かったら今夜
まりあちゃんの部屋ですき焼きパーティーしませんか?」

えええええ!!!マジかよ!!??デブ!!!???

506:2008/06/18(水) 01:12:02.49 ID:
「え・・・。なんで?」
俺はドキドキしながら聞いてみた。

「今日も学校でまりあちゃんと会ったんですけど
二宮さん風邪だし、すき焼きでも食べて元気になってもらおうって」

「ありがとう。行くわ。マジでありがとう」
俺は油田に握手しそうな勢いだった。

「それじゃ6時30分。まりあちゃんの部屋で」
そういって油田は部屋のドアを閉めかけた。

そして・・・。ニヤリと笑ってこう言った。
「僕も初めてなんですよ。彼女の部屋は」

万一部屋で変態行為に及んだら
殴ってやろうと思った。

鏡を見てみる。ヒゲも伸び放題。
髪もボサボサだ。
これではダメだ。

俺は急いで風呂に入った。

509:2008/06/18(水) 01:12:43.00 ID:
このレスがまとめに載れば仕事探す

511:2008/06/18(水) 01:15:02.68 ID:
なんか色々と泣けてくるな

512:2008/06/18(水) 01:16:26.16 ID:
さとるwwww
すきやきwwww

514:2008/06/18(水) 01:16:42.75 ID:
>>1これ売れるよ
生粋の読書人のあたいが言うんだから間違いない

軽く鬱

515:2008/06/18(水) 01:17:44.85 ID:
良スレだなー
おれも明日もがんばろうって思えた
ありがとう

519:2008/06/18(水) 01:22:07.23 ID:
元カノからの年賀状に親友との結婚報告なんて…
想像しただけでいろいろ込み上げてきてやばい

520:2008/06/18(水) 01:22:10.51 ID:
寝たいけど寝たくないこんな気持ち初めて

521:2008/06/18(水) 01:22:27.94 ID:
なんて壮大な物語なんだwww

522:2008/06/18(水) 01:22:32.47 ID:
追いついた
すげぇおもしろい。二宮頑張って!

516:2008/06/18(水) 01:18:01.37 ID:
小綺麗に身支度を整えていざ302号室へ。
6時30分丁度だった。

まりあの部屋のインターホンを押す。
なぜかドキドキする。

すぐに「はーい」というまりあの声が聞こえた。
「えと。二宮です」
「ちょっと待って下さいね~」

すぐにガチャリとドアが開いた。
髪の毛を束ね
なんと・・・なんとエプロン姿のまりあが登場した。
可愛すぎるとはこのことであろう。

「ようこそ!中へご案内します」
少しふざけた態度もまた可愛い。

玄関を入るといかにも女の子といった感じの
小物が並べられている。
俺の部屋とは大違いだ。

523:2008/06/18(水) 01:24:23.25 ID:
それになんかいい香りがする。
女の子の部屋の香りだ。

俺はその幸せの香りを肺一杯に吸い込んでいた。

リビングに入った瞬間。
急に部屋の臭いが変わった。

鼻とツンと刺激する酸っぱい臭いとでもいおうか・・・。

「やぁ。どうもどうも」
油田が右手を上げていた。

貴様・・・。約束は6時30分だろうが!

しかしこの刺激臭は以前どこかで・・・・。

そうだ!油田の部屋だ。
油田は異常に足が臭かったことを
思い出した!

524:2008/06/18(水) 01:25:12.78 ID:
油田wwwwww

525:2008/06/18(水) 01:25:19.87 ID:
油田wwww

536:2008/06/18(水) 01:32:50.90 ID:
「油田くんに横にどうぞ!」
まりあが促してくれる。
とりあえず腰を下ろす。

しかし・・・。なぜか妙に腹立たしいシチュエーションだ。
これだと俺が「油田・まりあカップル」の部屋に
お呼ばれされた状況ではないか。

このオタクめ!もうビールまで飲んでやがる。

まりあは俺にも缶ビールを持ってきてくれた。
「材料もう少しで切り終わるんで、それでも飲んでいて下さいね」
そして笑顔。

いちいち可愛い。

隣に目をやる。油田が「まぁまぁ。おひとつ」と言いながら
俺のグラスにビールを注いでいる。

そして「かんぱ~い」と言ってグラスを高々と掲げた。

待て。まりあがまだいないだろ!バカ!
勝手に始めてんじゃねーよ。

はぁ。コイツさえいなければ・・・。

537:2008/06/18(水) 01:32:54.35 ID:
ところで当時の>>1は何歳だったんだ?

>>537
22歳から23歳の境目くらい


538:2008/06/18(水) 01:36:03.56 ID:
いちいち可愛い。


駄目だこの>>1の文才に嫉妬すら覚える

544:2008/06/18(水) 01:41:56.43 ID:
まりあがすき焼きの材料をテーブルに並べて宴は開始した。

俺はまりあにビールを注いであげた。
「私はまだ19なので。少しで」
意外とマジメなんですね。

俺なんて13歳から飲んでいた。
乾杯の後はまりあがすき焼きを始めた。
油田は鍋奉行なのか

「まりあちゃん。野菜はまだだよ」等と
どうでもいいことをほざいている。

俺は久しぶりのすき焼きに少しワクワクしていた。
ウチは貧しかったので、たまのすき焼きも豚肉だったのである。

牛肉のすき焼きは美味かった。
お酒も進む。なんだかんだといいつつ
まりあも結構酒は強そうだった。

酔いが進むにつれてまりあが饒舌になってきた。
「私初めて油田くん見たとき、オタクかな?って思ったー。あはは」
まりあも言いにくいことを平気で言う。

しかし外れてはいない。油田は正真正銘のオタクである。

548:2008/06/18(水) 01:49:14.21 ID:
「それは酷いですよ。まりあちゃん」
酷くねーだろ!
あの部屋がオタクの部屋でなくて一体なんなんだよ?

俺はまりあに「新田さんは誕生日いつなの?」と聞いた。

まりあは酒で頬を赤くしながら
「まりあでいいですよ。二宮さん年上なんだし」
確かにそう言った。

オタクのメガネがキラリと光ったのを見逃さなかった。
あの光は嫉妬の光だ。

チャンス!既成事実を作ってしまえ。
「そうなの。まりあは誕生日いつなの?」
「8月です。15日。終戦記念日です」

悔しそうなオタク。奥歯を噛み締めているのが分かる。
ザマーミロってんだ。

551:2008/06/18(水) 01:54:51.71 ID:
油田の存在がもどかしくなってきたww

554:2008/06/18(水) 01:56:09.02 ID:
まりあwww俺と誕生日いっしょwww
577:2008/06/18(水) 02:13:22.76 ID:
俺とも誕生日一緒じゃねぇかw

558:2008/06/18(水) 01:59:11.99 ID:
「二宮さんの部屋って私の所と間取り同じなんですか?」
まりあが聞いてきた。

「俺も光輝でいいよ!」すかざすアピール。
「それじゃ。光輝くんの部屋は間取り同じなの?」

よし!タメ語にまで変形したぞ。

光輝くん>油田くん

立場は逆転したぜ。どうだ油田!?
ビールを飲み干す油田。
逆転のチャンスを伺っている様子だ。

俺は畳み込みに入った。
「今度部屋見にくる?」
まりあは
「えー。いいんですか?明日バイト休みなんで、明日でいいですか?」

よし!9割方勝利したぜ。
しかし油田もこのまま引き下がる相手ではなかった。

「僕も伺いましょう。二宮さんの所」

ナニ!!意外としぶといではないか。
「桃鉄持っていきますよ。3人で遊びましょう」

そういって油田は不適な笑みを
俺に投げかけてきたのだ。

559:2008/06/18(水) 02:00:02.14 ID:
ちょっと休憩ってか風呂
入ってくるね。

560:2008/06/18(水) 02:00:22.39 ID:
うん、待ってるから

561:2008/06/18(水) 02:00:54.54 ID:
なんというバトル・・・。
意外と油も上手いなw

572:2008/06/18(水) 02:06:44.09 ID:
一応オチ自体は出てるからな

そこら辺が逆に面白いのかもしれない

579:2008/06/18(水) 02:16:00.28 ID:
というかこのスレで完結するのか?w
まりあと悟が出会っても無い現状じゃまだ全体の半分も行ってないんじゃね?

582:2008/06/18(水) 02:22:18.53 ID:
>>1が風呂入ってるからクイズ

二宮 光輝
新田 まりあ
油田 ○○←ここなーんだ?

588:2008/06/18(水) 02:29:58.96 ID:
>>582
 ふたみや ひかってる??
 しんでん まりや?
 ゆでん おでん?

591:2008/06/18(水) 02:31:44.03 ID:
>>589
俺は「ゆだ」で呼んでる

592:2008/06/18(水) 02:31:46.11 ID:
あぶらだだろjk

600:2008/06/18(水) 02:36:35.68 ID:
ゆ、油田・・・

615:2008/06/18(水) 02:52:05.48 ID:
時計を見る。もう23時か。
女の子の部屋だしそろそろ退散しなければ。
俺は油田に言った。
「そろそろ帰ろうか?」
「そうですね・・・。今日のところは」
油田もこのままでは戦況不利と読んだのだろう。
仕切り直しをする構えである。

俺と油田はまりあにお礼を言って部屋を出ようとした。
「ところで光輝くん。風邪の具合どう?」
まりあが聞いてきた。

ドキッっとした。
なぜなら仮病だからだ。
「うん。なんか大丈夫そう」

「それならいいけど・・・。明日仕事だよね?お邪魔していいの?」
2回目のドキッ。
「うん。この際ゆっくりしろって。上司が言ってくれたんだ」
「そうか。それじゃ安心だね。」

油田が口を挟む
「いいんですよ。いいんですよ。二宮さんはお偉いさんなんでぇ」
黙れ!オタク!つまらん親父ギャグを言うな。

9:2008/06/18(水) 02:55:15.12 ID:
べ、別にあんたを待ってたわけじゃないんだからねっ///

616:2008/06/18(水) 02:52:06.11 ID:
この風呂の長さ・・・

女か?

>>616
んにゃ。少しだけ溜めてた


620:2008/06/18(水) 02:54:07.03 ID:
まりあは玄関まで見送ってくれた。
「それじゃ光輝くん。明日7時にお邪魔するね」
もう朝の7時でもいいですよ。

「それじゃ二宮さん。僕は6時にお邪魔しますね」
え・・・?なんで・・・?

そんな感じで各々が自室へと戻って行った。
本当に楽しい夜だった。

だが俺は自分の立場を決して忘れてはいない。
俺はケアレスミスで会社に多大な迷惑をかけた。
それはどうやっても逃げられない社会的責任であった。

次の日も俺は昼過ぎに目覚めた。
やっぱり熟睡は出来ていない。
目を瞑ると赤松の顔や、志村の冷めた目線がどうやっても浮かんでくる。

俺はコンビニ出掛けた。
今夜はまりあと油田が遊びに来る。
飲み物を購入する。
食事は色々考えた結果ピザを注文することにした。

とてもじゃないが俺の料理はご馳走できない。

626:2008/06/18(水) 03:03:56.41 ID:
6時15分油田が来た。 コイツ。俺の招待(してないけど)は遅れやがって。
油田は
「やぁ。どうも。どうも。」といいながら
大事そうにPS2と桃鉄を抱え上がり込んできた。

俺のTVにPS2をセットしたところでビールを出してやった。
しばし油田と雑談。

7時丁度にまりあがやってきた。
今日もやっぱり可愛い。
「おじゃましまーす」

やっぱり女の子はちゃんと挨拶が出来るね。うんうん。
「こんばんわ油田くん」
「やぁ。どうも。どうも。」
油田の挨拶はいつも同じだ。

「へぇー。ウチとは左右対称の作りなんだ。なるほどー」
そういってまりあは室内を見物する。

「ウチとは全く同じ作りなので、自分の部屋にいるような感じがしますなぁ」
と油田。
作りは一緒でも中身は全然違うだろが!

「綺麗に片付いているね」まりあにそう言われた。
片付いているというより、物が少ないだけであるが。

630:2008/06/18(水) 03:06:00.55 ID:
早速ピザを注文して皆で食べた。
実はすごく楽しかった。
俺はおふくろと2人の食事だったので

学生と3人との食事はなんだか新鮮な感じがした。
食事の後は皆で油田の桃鉄をやった。

ジャンケンの結果、油田とまりあが同じコントローラーになった。
俺は油田の手汗が心配であった。
そんな俺の思いもお構いなしに
まりあはゲームに熱中していた。

そんな横顔を見ていると
まりあはまだまだ子供なのだなと感じてしまう。

この時、俺の気持ちは既に固まっていた。

俺はまりあを好きになってしまったんだ。

俺はまりあとずっと一緒にいたい。
ずっと大切にしたいんだ。胸が熱くなってくる。

「まりあちゃんの握ったコントローラー。少し生温かいですね」
油田だった。
633:2008/06/18(水) 03:10:43.80 ID:
油田きもい

631:2008/06/18(水) 03:08:27.68 ID:
ピザがピザ食うとかwwwwwwwwww






全然面白くなかった。

632:2008/06/18(水) 03:09:54.91 ID:
>>631
だれがうまいこry

640:2008/06/18(水) 03:18:47.69 ID:
第8章 会社復帰

結局その日の桃鉄は明け方までとなった。
徹桃というやつだ。

それ以降油田はヒマがあれば俺の部屋へ遊びに来る仲となった。
しかし俺が油田の部屋へ行くことはあまり無かった。
理由は臭いからである。

しかしなんだかんだ言っても油田もイイ奴には変わりない。
マンガも沢山貸してくれた。

それとは裏腹に俺には大きな不安があった。

そうだ。あれから1週間。会社からの連絡が一切来ていないのだ。
あれ程恐れていた会社からの電話なのに
来ないなら来ないで不安になる。

もしや俺の知らないところでクビになっているのかも?
本気でそんなことを考えていた。

しかしあの事件から10日後。
とうとう会社から連絡が来たのである。

赤松からでは無く総務部からの電話であった。

事件が会社レベルにまで発展していることを認識させる。

641:2008/06/18(水) 03:21:35.40 ID:
怖いよ、怖いよ、
俺ならいっそクビにしてほしい・・・

642:2008/06/18(水) 03:23:01.79 ID:
く・・・現実に引き戻されるわけか

643:2008/06/18(水) 03:23:08.71 ID:
もうね。本当にごめんね。 俺明日仕事なんだ。
さすがに寝ないとやばいんだよ。

vip保守隊にお願いするのも
気の毒なんだけど。
落ちたら落ちたで
またスレ立てるし。俺が
だから今日は・・・寝させて下さい。

明日は夕方には帰っているので。
本当にごめん。
みんなおやすみ

645:2008/06/18(水) 03:24:35.82 ID:
激しく乙!
夕方ってことは・・・今現在は何かしら仕事してるわけか

646:2008/06/18(水) 03:25:12.81 ID:
これで今日のとこは心置きなくねれるな!
ありがとう>>1よ!!!
いい夢みろよ

650:2008/06/18(水) 03:28:19.98 ID:
おやすみ。ノシ
ニートの俺はいつまでも待ってるぜ!
働かなきゃなぁ・・・orz

656:2008/06/18(水) 03:36:38.74 ID:
完結まで見ずに>>1のスレを見失しなったら相当後悔する

657:2008/06/18(水) 03:39:21.63 ID:
うむ、次スレ発見できなかったら俺泣く

659:2008/06/18(水) 03:40:37.47 ID:
だな、一昔前はvipこんなスレがひどく乱立してたからね

でもこれはかなりレベル高い。まじおもしろいもん

>>1おつかれ、ゆっくりやすめ
 
648:2008/06/18(水) 03:26:45.56 ID:
元スレ: