149: :2011/10/16 11:37:21 ID:
何年か前、俺が大学生かつ資格学校生だった頃。
山ばっかりの某N県に住んでいた俺は、資格学校へ行くにも車で4~50分かかっていた。
途中には峠道もあり、明りもごく少ない山の中を予備校へ行くなんてのは、
都会で電車通いしてる人たちには想像しづらいかもしれないが。
山道と入っても一応国道で、途中には民家はもちろん飯屋だの診療所だのホテルだの、いくつかの建物がある。
その中の、今はもう無い、寂れた診療所の話。
通り過ぎるたびに気になっていたんだが、その診療所の脇にスネくらいの高さの小さな石積みが一つあった。
いつも通るのが夕刻過ぎだったため、周囲は暗がりで街灯も無かったが、
診療所の玄関灯のおかげで何とか見えるといった程度のものだ。
花なんかがいけてあることもあったので、事故かなんかで不幸があった人か、ペットの墓代わりかなあなんて思ってた。
資格学校へ行き、出先の近くで夕食を取り、車で帰る暗闇の山道のさなか。
あの診療所の前を通りがかったときだった。
ガスッ…
何かを引っ掛けたような気がした。
猫?狸?まさか、人じゃないよなあ!?
山ばっかりの某N県に住んでいた俺は、資格学校へ行くにも車で4~50分かかっていた。
途中には峠道もあり、明りもごく少ない山の中を予備校へ行くなんてのは、
都会で電車通いしてる人たちには想像しづらいかもしれないが。
山道と入っても一応国道で、途中には民家はもちろん飯屋だの診療所だのホテルだの、いくつかの建物がある。
その中の、今はもう無い、寂れた診療所の話。
通り過ぎるたびに気になっていたんだが、その診療所の脇にスネくらいの高さの小さな石積みが一つあった。
いつも通るのが夕刻過ぎだったため、周囲は暗がりで街灯も無かったが、
診療所の玄関灯のおかげで何とか見えるといった程度のものだ。
花なんかがいけてあることもあったので、事故かなんかで不幸があった人か、ペットの墓代わりかなあなんて思ってた。
資格学校へ行き、出先の近くで夕食を取り、車で帰る暗闇の山道のさなか。
あの診療所の前を通りがかったときだった。
ガスッ…
何かを引っ掛けたような気がした。
猫?狸?まさか、人じゃないよなあ!?










